JP2002116357A - 可撓性光ファイバケーブル - Google Patents

可撓性光ファイバケーブル

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JP2002116357A
JP2002116357A JP2000316839A JP2000316839A JP2002116357A JP 2002116357 A JP2002116357 A JP 2002116357A JP 2000316839 A JP2000316839 A JP 2000316839A JP 2000316839 A JP2000316839 A JP 2000316839A JP 2002116357 A JP2002116357 A JP 2002116357A
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optical fiber
tension member
fiber cable
flexible optical
wire
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JP2000316839A
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English (en)
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Masaki Kanbara
正記 蒲原
昇 ▲高▼▲崎▼
Noboru Takasaki
Osamu Arai
修 新井
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の伝送損失の増加を抑えるこ
とができ、内部の線材の配列異常や移動を防止できる可
撓性光ファイバケーブルを提供する。 【解決手段】 テンションメンバ2の外周が、弾力性を
有し、かつ高摩擦係数の樹脂からなるテンションメンバ
被覆20で被覆されていることにより、テンションメン
バ被覆20に線材4、5、6が食い込みやすくなる。こ
のため、光ファイバケーブルを束ねたりほぐしたりして
曲げが加わってもテンションメンバ2と線材4、5、6
との間でのずれが生じにくくなるので、光ファイバ心線
4やメタル回線5等の線材が移動したり、光ファイバ心
線4にキンクや小曲がりが生じたりすることが防止さ
れ、光ファイバ心線4の伝送損失の増加が防止される。
また、テンションメンバ被覆20がスポンジ状の材料か
らなることにより、テンションメンバ2と線材4、5、
6との間のずれがより生じにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性光ファイバ
ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の可撓性光ファイバケーブル
の横断面図であり、図4は図3に示した可撓性光ファイ
バケーブルコアの撚り合せ状態図である。
【0003】この可撓性光ファイバケーブル1は、テン
ションメンバ2をテンションメンバ被覆3で覆い、テン
ションメンバ被覆3の外周に2本の光ファイバ心線4と
4本のメタル回線(電源線)5と2本の制御線6とを撚
り合せて介在物7で覆い、介在物7の外周を押え巻きテ
ープ8で覆い、押え巻きテープ8の外周に遮蔽層9を施
し、遮蔽層9の外周をシース10で覆ったものである。
【0004】この可撓性光ファイバケーブル1は可撓性
を得るためにテンションメンバ2として7本の鋼線を撚
り合わせた鋼撚線が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3、
4に示した従来の可撓性光ファイバケーブルには以下の
ような問題点があった。
【0006】(1) 可撓性光ファイバケーブルは、収納時
は束にされ、使用時には束がほぐされる。この繰り返し
により光ファイバケーブルにうねりや小曲がりやキンク
が発生し、光ファイバ心線に小曲がりが生じ、光ファイ
バ心線の伝送損失増加の原因となる。
【0007】(2) 可撓性光ファイバケーブルの撚り方向
は右撚りもしくは左撚りにするのが一般的である。この
ような光ファイバケーブルを束にすると、束の巻き方向
と光ファイバケーブルの撚り方向とが一致する場合、撚
りピッチが小さくなり、撚り込み率が大きくなる。図
3、4に示すように光ファイバ心線の層心径より電源線
の層心径が大きいため、撚りピッチが小さくなった場
合、電源線の撚り込み率が光ファイバ心線の撚り込み率
より大きくなる。このため、光ファイバケーブル全体が
短くなり、光ファイバ心線が余ってしまい、光ファイバ
ケーブル内で小曲がりが生じ、光ファイバ心線の伝送損
失増加の原因となる。
【0008】また、これとは逆に、束の巻き方向と光フ
ァイバケーブルの撚り方向が反対の場合、撚りピッチが
大きくなるため撚り込み率が小さくなり、電源線が長く
なる。このため光ファイバケーブル全体が長くなるの
で、光ファイバ心線が伸ばされることになり、最悪の場
合光ファイバ心線の断線につながる。
【0009】(3) 可撓性光ファイバケーブルは束にして
収容され、ほぐして使用されることが繰り返されるの
で、光ファイバケーブル内の配列に異常をきたすおそれ
がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、光ファイバ心線の伝送損失の増加を抑えることがで
き、内部の線材の配列異常や移動を防止できる可撓性光
ファイバケーブルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の可撓性光ファイバケーブルは、テンションメ
ンバの外周に光ファイバ心線及びメタル回線が撚り合せ
られ、その外周にシースが被覆された光ファイバケーブ
ルにおいて、テンションメンバの外周は高弾性でかつ高
摩擦係数の樹脂で被覆されているものである。
【0012】上記構成に加え本発明の可撓性光ファイバ
ケーブルは、撚り合わせられた光ファイバ心線及びメタ
ル回線の外周に少なくとも1本の押さえ巻きを光ファイ
バ心線のピッチよりも小さいピッチで巻き付けてもよ
い。
【0013】上記構成に加え本発明の可撓性光ファイバ
ケーブルは、2本の押え巻きを互いに逆方向に巻き付け
るのが好ましい。
【0014】上記構成に加え本発明の可撓性光ファイバ
ケーブルの樹脂はスポンジ状の材料からなるのが好まし
い。
【0015】上記構成に加え本発明の可撓性光ファイバ
ケーブルの樹脂が発泡シリコーンゴム、発泡ポリエチレ
ンもしくは発泡ポリプロピレンのいずれかであるのが好
ましい。
【0016】上記構成に加え本発明の可撓性光ファイバ
ケーブルの光ファイバ心線及びメタル回線は樹脂に食い
込むようにテンションメンバ外周に撚り合せられている
のが好ましい。
【0017】本発明によれば、テンションメンバが弾力
性を有し、テンションメンバの外周が高摩擦係数の樹脂
で被覆されていることにより、テンションメンバの被覆
に線材が食い込みやすくなる。このため、光ファイバケ
ーブルを束ねたりほぐしたりして曲げが加わってもテン
ションメンバと線材との間でのずれが生じにくくなるの
で、光ファイバ心線やメタル回線等の線材が移動した
り、光ファイバ心線にキンクや小曲がりが生じたりする
ことが防止され、光ファイバ心線の伝送損失の増加が防
止される。
【0018】また、高摩擦係数の樹脂がスポンジ状の材
料からなることにより、線材の食い込みがさらに増し、
線材のずれがより生じにくくなる。
【0019】撚り合わせた光ファイバ心線もしくはメタ
ル回線の外周に少なくとも1本の押さえ巻きを所定のピ
ッチよりも小さいピッチで施すことにより、線材の撚り
がくずれることがなくなり、線材の配列異常や移動がよ
り一層防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0021】図1は本発明の可撓性光ファイバケーブル
の一実施の形態を示す撚り合せ状態図である。なお、図
3、4に示した従来例と同様の部材には共通の符号を用
いた。
【0022】本可撓性光ファイバケーブルは、主にテン
ションメンバ2の外周に光ファイバ心線4及びメタル回
線としての電源線5のうち少なくとも光ファイバ心線4
を撚り合せ、外周にシース10を被覆した光ファイバケ
ーブルであって、テンションメンバ2は、弾力性を有
し、高摩擦係数の樹脂からなるテンションメンバ被覆2
0で被覆されている。
【0023】光ファイバ心線4は、クラッド径約125
μmの光ファイバ素線にシリコーンを被覆し、さらにナ
イロンで保護したものである。
【0024】テンションメンバ2は、例えば7本の鋼線
を撚り合せた鋼撚り線であり、その外周に設けられたテ
ンションメンバ被覆20は柔らかい物質、例えば発泡シ
リコーンゴム、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン
等のスポンジ状の材料である。
【0025】電源線5及び制御線6は、軟銅撚り線にポ
リエチレンもしくはビニルを被覆したものである。
【0026】次に本可撓性光ファイバケーブルの製造方
法について述べる。
【0027】テンションメンバ被覆20の外周に、光フ
ァイバ心線4、電源線5及び制御線6を撚り合せ、これ
らを束取りの径よりも小さいピッチで介在物と共に撚り
合わせる。撚り合せの際、撚り合わせる線材4、5、6
がテンションメンバ被覆20に食い込むように撚り合わ
される。なお、線材4、5、6の撚り合せピッチは20
0mm以下が好ましい。
【0028】さらに、撚り合わせた線材4、5、6の外
周に少なくとも1本の糸状の物質、例えば綿製の糸(綿
糸、高抗張力プラスチック繊維からなる糸、ポリエチレ
ンからなる糸)を用い、100mm以下のピッチで押え
巻き21を施す。撚り合わせた線材4、5、6の外周に
100mm以下のピッチで押え巻き21を施すことで、
光ファイバケーブル内の線材4、5、6の配列異常が防
止され、光ファイバ心線4の損失増加を抑制する。
【0029】ここで、仮に押え巻き糸の撚り合せピッチ
をケーブル中間体の撚り合せピッチよりも大きくする
と、すなわち押え巻き21の糸の撚り合せピッチを10
0mmよりも大きくすると、束取りと引き伸ばしとを繰
り返す内に光ファイバケーブルを構成する線材4、5、
6が移動するおそれがある。これは、光ファイバ心線4
の損失増加を引き起こす原因となる。このため、押え巻
き21のピッチは、線材4、5、6の撚り合せピッチよ
りも小さくする必要がある。
【0030】このような線材4、5、6及び押え巻き2
1の外周に、図3に示したような押え巻きテープ8、例
えばプラスチックテープや不織布を巻き付け、押え巻き
テープ8の外周に遮蔽9を施し、遮蔽9の外周にシース
10を被覆することにより可撓性光ファイバケーブルが
得られる。
【0031】このように可撓性光ファイバケーブルを構
成したことで、テンションメンバ2が弾力性を有し、テ
ンションメンバ2の外周が高摩擦係数の樹脂からなるテ
ンションメンバ被覆20で被覆されていることにより、
テンションメンバ被覆20に線材4、5、6が食い込み
やすくなる。このため、可撓性光ファイバケーブルを束
ねたりほぐしたりして曲げが加わってもテンションメン
バ2と線材4、5、6との間でのずれが生じにくくなる
ので、光ファイバ心線4や電源線5等の線材が移動した
り、光ファイバ心線4にキンクや小曲がりが生じたりす
ることが防止され、光ファイバ心線4の伝送損失の増加
が防止される。
【0032】図2は本発明の可撓性光ファイバケーブル
の他の実施の形態を示す撚り合せ状態図である。
【0033】図1に示した実施の形態との相違点は、線
材4、5、6の外周に2本の押え巻き21a、21bを
互いに逆方向になるように巻き付けた点である。
【0034】このように可撓性光ファイバケーブルを構
成することにより、より確実にテンションメンバ2と線
材4、5、6との間のずれが防止され、線材4、5、6
の移動や配列異常がより一層防止される。
【0035】なお、本実施の形態では可撓性光ファイバ
の場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、メタ
ルケーブルにも適用できる。すなわち、メタルケーブル
のテンションメンバに弾力性を持たせると共にテンショ
ンメンバ被覆を高摩擦係数の樹脂で構成してもよく、線
材の外周に少なくとも1本の押さえ巻きを線材のピッチ
よりも小さいピッチで巻き付けてもよい。さらに、本実
施の形態ではテンションメンバが弾力性を有し、テンシ
ョンメンバの外周が高摩擦係数のテンションメンバ被覆
で被覆され、線材の外周に少なくとも1本の押え巻きを
施した場合で説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、線材の外周に押え巻きだけ施しても、線材
の外周に巻きを施さずにテンションメンバが弾力性を有
し、テンションメンバの外周が高摩擦係数のテンション
メンバ被覆で被覆されているだけであってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0037】光ファイバ心線の伝送損失の増加を抑える
ことができ、内部の線材の配列異常や移動を防止できる
可撓性光ファイバケーブルの提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可撓性光ファイバケーブルの一実施の
形態を示す撚り合せ状態図である。
【図2】本発明の可撓性光ファイバケーブルの他の実施
の形態を示す撚り合せ状態図である。
【図3】従来の可撓性光ファイバケーブルの横断面図で
ある。
【図4】図3に示した可撓性光ファイバケーブルコアの
撚り合せ状態図である。
【符号の説明】
2 テンションメンバ 4 光ファイバ心線(線材) 5 メタル回線(電源線、線材) 6 制御線(線材) 20 テンションメンバ被覆 21、21a、21b 押え巻き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 11/22 H01B 11/22 (72)発明者 新井 修 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 2H001 DD04 DD11 DD18 DD19 DD21 FF02 5G309 KA02 5G319 HA01 HB05 HC01 HD03 HE10 HE13 HE26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンションメンバの外周に光ファイバ心
    線及びメタル回線が撚り合せられ、その外周にシースが
    被覆された光ファイバケーブルにおいて、上記テンショ
    ンメンバの外周は高弾性でかつ高摩擦係数の樹脂で被覆
    されていることを特徴とする可撓性光ファイバケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 撚り合わせられた上記光ファイバ心線及
    びメタル回線の外周に少なくとも1本の押さえ巻きを上
    記光ファイバ心線のピッチよりも小さいピッチで巻き付
    けた請求項1に記載の可撓性光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 2本の上記押え巻きを互いに逆方向に巻
    き付けた請求項2に記載の可撓性光ファイバケーブル。
  4. 【請求項4】 上記樹脂はスポンジ状の材料からなる請
    求項1から3のいずれかに記載の可撓性光ファイバケー
    ブル。
  5. 【請求項5】 上記樹脂が発泡シリコーンゴム、発泡ポ
    リエチレンもしくは発泡ポリプロピレンのいずれかであ
    る請求項1から4のいずれかに記載の可撓性光ファイバ
    ケーブル。
  6. 【請求項6】 上記光ファイバ心線及びメタル回線は上
    記樹脂に食い込むように上記テンションメンバ外周に撚
    り合せられている請求項1から5のいずれかに記載の可
    撓性光ファイバケーブル。
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