JPH1079513A - 薄膜トランジスタ装置およびその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタ装置およびその製造方法Info
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- JPH1079513A JPH1079513A JP23550196A JP23550196A JPH1079513A JP H1079513 A JPH1079513 A JP H1079513A JP 23550196 A JP23550196 A JP 23550196A JP 23550196 A JP23550196 A JP 23550196A JP H1079513 A JPH1079513 A JP H1079513A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄膜トランジスタを、簡便な方法で、オン時
のドレイン電流をそれほと減ずることなく、オフ時のド
レイン電流を効果的に減ずる。 【解決手段】 基板1上の多結晶半導体層2にゲート絶
縁膜5、ゲート電極6を形成したトップゲート型薄膜ト
ランジスタにおいて、ソース・ドレイン領域4s、4d
のチャンネル領域3側にLDD(Lightly Doped Drain
)領域7s、7dを形成し、このLDD領域とゲート
電極直下のチャンネル領域との間に不純物が拡散されな
い領域8を介在させる。
のドレイン電流をそれほと減ずることなく、オフ時のド
レイン電流を効果的に減ずる。 【解決手段】 基板1上の多結晶半導体層2にゲート絶
縁膜5、ゲート電極6を形成したトップゲート型薄膜ト
ランジスタにおいて、ソース・ドレイン領域4s、4d
のチャンネル領域3側にLDD(Lightly Doped Drain
)領域7s、7dを形成し、このLDD領域とゲート
電極直下のチャンネル領域との間に不純物が拡散されな
い領域8を介在させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜トランジスタ装
置およびその製造方法に関する。
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁性基板、あるいは絶縁性薄膜上に形
成する薄膜トランジスタ装置において、そのリーク電流
を抑制するための1つの方策として、ソース・ドレイン
領域とチャネル領域の間にLDD(Light1y Doped Drai
n )領域と呼ばれる低濃度不純物拡散領域を形成するこ
とが行われていた。その際、例えば次のような方法でL
DD領域を形成していた。
成する薄膜トランジスタ装置において、そのリーク電流
を抑制するための1つの方策として、ソース・ドレイン
領域とチャネル領域の間にLDD(Light1y Doped Drai
n )領域と呼ばれる低濃度不純物拡散領域を形成するこ
とが行われていた。その際、例えば次のような方法でL
DD領域を形成していた。
【0003】例えば特公平3-38755 号公報の実施例のよ
うに、薄膜トランジスタのゲート電極を形成した後、ソ
ース・ドレイン領域に高濃度の不純物を注入し、続いて
ゲート電極を再度加エして細くした後に、前記の注入量
よりも少ない量の不純物を注入する。このようにして、
ゲート電極の終端部にあつて高電界がかかるドレイン端
部の電界を緩和する方法が取られていた。しかし、この
方法だと、不純物注入として、異なる条件で2回の注入
を行わねばならなかった。また、LDD領域に注入する
不純物量が多すぎると、効果的にオフ時のドレイン電流
を低減出来なくなるという問題があった。また反対にL
DD領域に注入する不純物量が少なすぎると、オン時の
ドレイン電流をも低減されてしまい、薄膜トランジスタ
の性能低下をきたすといった問題があった。
うに、薄膜トランジスタのゲート電極を形成した後、ソ
ース・ドレイン領域に高濃度の不純物を注入し、続いて
ゲート電極を再度加エして細くした後に、前記の注入量
よりも少ない量の不純物を注入する。このようにして、
ゲート電極の終端部にあつて高電界がかかるドレイン端
部の電界を緩和する方法が取られていた。しかし、この
方法だと、不純物注入として、異なる条件で2回の注入
を行わねばならなかった。また、LDD領域に注入する
不純物量が多すぎると、効果的にオフ時のドレイン電流
を低減出来なくなるという問題があった。また反対にL
DD領域に注入する不純物量が少なすぎると、オン時の
ドレイン電流をも低減されてしまい、薄膜トランジスタ
の性能低下をきたすといった問題があった。
【0004】また、別の方法としては、例えば(特開平
6-333948号公報)のように、薄膜トランジスタのゲート
電極とそれよりも幅の広い絶縁膜を介して、不純物注入
を行う方法があつた。この方法だと、不純物注入は1回
だけで済むが、絶縁膜を介して注入される領域と、直接
半導体膜に注入される領域とで、注入された不純物の半
導体内の深さ方向濃度分布が異なってしまう。このた
め、どちらの領域に対しても必要十分な不純物を注入す
るための条件を選択することが難しかった。
6-333948号公報)のように、薄膜トランジスタのゲート
電極とそれよりも幅の広い絶縁膜を介して、不純物注入
を行う方法があつた。この方法だと、不純物注入は1回
だけで済むが、絶縁膜を介して注入される領域と、直接
半導体膜に注入される領域とで、注入された不純物の半
導体内の深さ方向濃度分布が異なってしまう。このた
め、どちらの領域に対しても必要十分な不純物を注入す
るための条件を選択することが難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するためになされたものである。すなわち、
本発明は、簡便な方法で、オン時のドレイン電流をそれ
ほど減ずることなく、オフ時のドレイン電流を効果的に
減ずることができる薄膜トランジスタ装置とその製造方
法を提供するものである。
問題を解決するためになされたものである。すなわち、
本発明は、簡便な方法で、オン時のドレイン電流をそれ
ほど減ずることなく、オフ時のドレイン電流を効果的に
減ずることができる薄膜トランジスタ装置とその製造方
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タ装置は、絶縁基板と、この基板上に形成された半導体
層と、この半導体層に形成された第1の導電型のチャン
ネルの領域と、前記半導体層に前記チャンネル領域を挟
むように不純物注入により形成され不純物濃度が5×1
019cm-3以上の第2の導電型のソース領域および第2
の導電型の第1のドレイン領域と、前記チャンネル領域
上に設けられたゲート絶縁層と、このゲート絶縁層上に
設けられたゲート電極と、前記ソース領域およびドレイ
ン領域の少なくともドレイン領域の前記チャンネル領域
側に形成され前記ドレイン領域よりも低濃度不純物でか
つ第2の導電型の第2のドレイン領域とを具備してなる
薄膜トランジスタ装置において、前記半導体層の前記第
2のドレイン領域と前記ゲート電極直下のチャンネル領
域間にこのチャンネル領域と同導電型で不純物濃度が5
×1017cm-3以下の領域を介在させてなることを特徴
とする薄膜トランジスタ装置にある。
タ装置は、絶縁基板と、この基板上に形成された半導体
層と、この半導体層に形成された第1の導電型のチャン
ネルの領域と、前記半導体層に前記チャンネル領域を挟
むように不純物注入により形成され不純物濃度が5×1
019cm-3以上の第2の導電型のソース領域および第2
の導電型の第1のドレイン領域と、前記チャンネル領域
上に設けられたゲート絶縁層と、このゲート絶縁層上に
設けられたゲート電極と、前記ソース領域およびドレイ
ン領域の少なくともドレイン領域の前記チャンネル領域
側に形成され前記ドレイン領域よりも低濃度不純物でか
つ第2の導電型の第2のドレイン領域とを具備してなる
薄膜トランジスタ装置において、前記半導体層の前記第
2のドレイン領域と前記ゲート電極直下のチャンネル領
域間にこのチャンネル領域と同導電型で不純物濃度が5
×1017cm-3以下の領域を介在させてなることを特徴
とする薄膜トランジスタ装置にある。
【0007】またその製造方法としては、絶縁基板上
に、ソース・ドレイン領域とこの領域に挟まれるチャン
ネル領域を有する半導体層、この半導体層上に形成され
るゲート絶縁膜、このゲート絶縁膜上に形成されるゲー
ト電極とを有するトップゲート型薄膜トランジスタ装置
を形成する方法において、前記絶縁基板上に半導体層、
この半導体層上にゲート絶縁膜、このゲート絶縁膜上に
ゲート電極を形成する第1の工程と、前記ゲート電極を
所定のパターンに加工する第2の工程と、前記ゲート電
極をマスクとして不純物を注入して第1のソース・ドレ
イン領域を形成する第3の工程と、前記ゲート電極を再
加工して、ゲート電極の幅を片側あたり0.5μm以上
5μm以下の範囲で前記不純物注入以前のサイズよりも
短くする第4の工程と、前記ゲート電極側からエネルギ
ービームアニールを行い、前記第1のソース・ドレイン
領域に注入した不純物を活性化すると同時に、前記第1
のソース・ドレインから半導体層の横方向に不純物を拡
散させることにより、前記第1のソース・ドレイン領域
より次第に不純物濃度が低減している第2のソース・ド
レイン領域を形成し、また同時にこの第2のソース・ド
レイン領域とチャネル領域間にこのチャンネル領域に隣
接して前記不純物が拡散していない長さ1μm以下の第
3の領域を形成する第5の工程とを具備する。
に、ソース・ドレイン領域とこの領域に挟まれるチャン
ネル領域を有する半導体層、この半導体層上に形成され
るゲート絶縁膜、このゲート絶縁膜上に形成されるゲー
ト電極とを有するトップゲート型薄膜トランジスタ装置
を形成する方法において、前記絶縁基板上に半導体層、
この半導体層上にゲート絶縁膜、このゲート絶縁膜上に
ゲート電極を形成する第1の工程と、前記ゲート電極を
所定のパターンに加工する第2の工程と、前記ゲート電
極をマスクとして不純物を注入して第1のソース・ドレ
イン領域を形成する第3の工程と、前記ゲート電極を再
加工して、ゲート電極の幅を片側あたり0.5μm以上
5μm以下の範囲で前記不純物注入以前のサイズよりも
短くする第4の工程と、前記ゲート電極側からエネルギ
ービームアニールを行い、前記第1のソース・ドレイン
領域に注入した不純物を活性化すると同時に、前記第1
のソース・ドレインから半導体層の横方向に不純物を拡
散させることにより、前記第1のソース・ドレイン領域
より次第に不純物濃度が低減している第2のソース・ド
レイン領域を形成し、また同時にこの第2のソース・ド
レイン領域とチャネル領域間にこのチャンネル領域に隣
接して前記不純物が拡散していない長さ1μm以下の第
3の領域を形成する第5の工程とを具備する。
【0008】本発明によれば、薄膜トランジスタ装置の
オン時のドレイン電流値が大きく抑制されることなく、
しかも効果的にオフ時のドレイン電流値を低減すること
かできる。しかも、N型、P型の各導電型の薄膜トラン
ジスタ装置に対して、それぞれイオン注入工程が1回で
済むという利点がある。
オン時のドレイン電流値が大きく抑制されることなく、
しかも効果的にオフ時のドレイン電流値を低減すること
かできる。しかも、N型、P型の各導電型の薄膜トラン
ジスタ装置に対して、それぞれイオン注入工程が1回で
済むという利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。
する。
【0010】図1は本発明の薄膜トランジスタ装置の実
施の形態を示すものであり、高耐熱ガラスの絶縁基板1
上に一導電型例えばI型の半導体層2、半導体層2に形
成された一導電型のチャンネル領域3、前記半導体層2
に前記チャンネル領域3を挟むように不純物注入により
形成された他の導電型例えばN型の高不純物のソース領
域4sおよび他の導電型の第1のドレイン領域4dとを
形成する。
施の形態を示すものであり、高耐熱ガラスの絶縁基板1
上に一導電型例えばI型の半導体層2、半導体層2に形
成された一導電型のチャンネル領域3、前記半導体層2
に前記チャンネル領域3を挟むように不純物注入により
形成された他の導電型例えばN型の高不純物のソース領
域4sおよび他の導電型の第1のドレイン領域4dとを
形成する。
【0011】前記チャンネル領域3上にゲート絶縁層
5、およびこのゲート絶縁層5上にゲート電極6を堆積
する。さらに前記ソース領域4sおよびドレイン領域4
dの少なくともドレイン領域4dの前記チャンネル領域
3側に、前記ドレイン領域よりも低濃度不純物でかつ同
じ他の導電型の例えばN- 型LLDの第2のドレイン領
域7dを形成する。
5、およびこのゲート絶縁層5上にゲート電極6を堆積
する。さらに前記ソース領域4sおよびドレイン領域4
dの少なくともドレイン領域4dの前記チャンネル領域
3側に、前記ドレイン領域よりも低濃度不純物でかつ同
じ他の導電型の例えばN- 型LLDの第2のドレイン領
域7dを形成する。
【0012】前記半導体層1の前記第2のドレイン領域
7dと前記ゲート電極6直下のチャンネル領域3間に
は、このチャンネル領域と同じI型の不純物が拡散して
いない領域8を介在させる。
7dと前記ゲート電極6直下のチャンネル領域3間に
は、このチャンネル領域と同じI型の不純物が拡散して
いない領域8を介在させる。
【0013】ゲート絶縁膜5およびゲート電極6上に層
間絶縁膜9を堆積し、ソース・ドレイン領域4s、4d
上の絶縁膜にコンタクトホールを設けて、ソース・ドレ
イン電極10s、10dを引き出す。
間絶縁膜9を堆積し、ソース・ドレイン領域4s、4d
上の絶縁膜にコンタクトホールを設けて、ソース・ドレ
イン電極10s、10dを引き出す。
【0014】さらに具体的には、高耐熱基板1として、
ガラス基板上に、イオンをブロックするアンダーコート
絶縁膜1aが形成されたものを用いる。
ガラス基板上に、イオンをブロックするアンダーコート
絶縁膜1aが形成されたものを用いる。
【0015】さらに、ソース・ドレイン領域4s、4d
は高濃度に不純物が注入された第1のソース・ドレイン
領域であり、この第1のソース・ドレイン領域における
不純物の面内濃度分布は一様で±30%以内である。
は高濃度に不純物が注入された第1のソース・ドレイン
領域であり、この第1のソース・ドレイン領域における
不純物の面内濃度分布は一様で±30%以内である。
【0016】この第1のソース・ドレイン領域に隣接し
て第2のソース・ドレイン領域7s、7dがあり、第2
のソース・ドレイン領域7s、7dは、ソース・ドレイ
ン領域間の電流が流れる方向に対して、その長さが0.
5μm以上5μm以下であり、この第2のソース・ドレ
イン領域における不純物の濃度は、第1のソース・ドレ
イン領域4s、4dと接しているところで最も濃度が高
く、そこから遠ざかるに従つて不純物の濃度が単調減少
しており、かつこの第2のソース・ドレイン領域の不純
物濃度は、第1のソース・ドレイン領域と接していると
ころで5×1019cm-3以上である。
て第2のソース・ドレイン領域7s、7dがあり、第2
のソース・ドレイン領域7s、7dは、ソース・ドレイ
ン領域間の電流が流れる方向に対して、その長さが0.
5μm以上5μm以下であり、この第2のソース・ドレ
イン領域における不純物の濃度は、第1のソース・ドレ
イン領域4s、4dと接しているところで最も濃度が高
く、そこから遠ざかるに従つて不純物の濃度が単調減少
しており、かつこの第2のソース・ドレイン領域の不純
物濃度は、第1のソース・ドレイン領域と接していると
ころで5×1019cm-3以上である。
【0017】第2の不純物領域とチャネル領域との間の
不純物が拡散していない領域8は不純物濃度が5×10
17cm-3以下であり、その長さは0.5μm以下であ
る。
不純物が拡散していない領域8は不純物濃度が5×10
17cm-3以下であり、その長さは0.5μm以下であ
る。
【0018】次に本発明の薄膜トランジスタの製造方法
の一実施の形態について説明する。
の一実施の形態について説明する。
【0019】図2に示すように、高耐熱ガラス基板上1
にアンダ−コート層1aとして窒化シリコン膜および酸
化シリコン膜の2層をそれぞれプラズマCVD法および
常圧CVD法で成膜する。次にこの膜1aを500℃、
1時間だけ加熱処理を施し絶縁基板を得る。
にアンダ−コート層1aとして窒化シリコン膜および酸
化シリコン膜の2層をそれぞれプラズマCVD法および
常圧CVD法で成膜する。次にこの膜1aを500℃、
1時間だけ加熱処理を施し絶縁基板を得る。
【0020】続いてその上にプラズマCVD法で膜厚5
0nmのアモルフアスシリコン薄膜を堆積する。次に4
50℃、1時間の加熱処理によつてアモルファスシリコ
ン薄膜内の余分な水素元素を脱離させ、引き続いてこの
アモルフアスシリコン薄膜に対してエキシマレーザビー
ムを照射して結晶化させて、多結晶シリコン薄膜の半導
体層2を形成する。この半導体層2を所望の形状に加工
した後、この上にゲー卜絶縁膜5として酸化シリコン膜
を常圧CVD法で成膜する。この上にモリブデンとタン
グステンの合金からなる金属膜をスバッタ法により成膜
し、所望の形状に加工することによってゲート電極6を
形成する。
0nmのアモルフアスシリコン薄膜を堆積する。次に4
50℃、1時間の加熱処理によつてアモルファスシリコ
ン薄膜内の余分な水素元素を脱離させ、引き続いてこの
アモルフアスシリコン薄膜に対してエキシマレーザビー
ムを照射して結晶化させて、多結晶シリコン薄膜の半導
体層2を形成する。この半導体層2を所望の形状に加工
した後、この上にゲー卜絶縁膜5として酸化シリコン膜
を常圧CVD法で成膜する。この上にモリブデンとタン
グステンの合金からなる金属膜をスバッタ法により成膜
し、所望の形状に加工することによってゲート電極6を
形成する。
【0021】図2ではさらにゲート電極6をマスクとし
てイオンドーピング装置を用いてイオンドーピング11
を実施することによってN型の薄膜電界効果トランジス
タを形成するための不純物である燐が水素とともに半導
体層2に注入され第1のソース・ドレイン領域4s、4
dを形成する。
てイオンドーピング装置を用いてイオンドーピング11
を実施することによってN型の薄膜電界効果トランジス
タを形成するための不純物である燐が水素とともに半導
体層2に注入され第1のソース・ドレイン領域4s、4
dを形成する。
【0022】次に図3に示すように、ゲート電極を、不
純物注入された第1のソース・ドレイン領域4s、4d
の両端から3μmずつ細くなるように再加工し、層間絶
縁膜9となるシリコン酸化膜をこの上に堆積した後に、
上面からエキシマレーザ12を照射して第1のソース・
ドレイン領域の不純物を活性化すると同時に、不純物を
半導体層2の横方向に拡散させることによつて第2のソ
ース・ドレイン領域7s、7dを形成するとともに、第
2のソース・ドレイン領域とチャネル領域3との間に
は、不純物が拡散していない半導体領域8を残す。これ
は、図3のゲート電極の再加工時の幅と、エキシマレー
ザの照射条件を最適化することで実施できる。
純物注入された第1のソース・ドレイン領域4s、4d
の両端から3μmずつ細くなるように再加工し、層間絶
縁膜9となるシリコン酸化膜をこの上に堆積した後に、
上面からエキシマレーザ12を照射して第1のソース・
ドレイン領域の不純物を活性化すると同時に、不純物を
半導体層2の横方向に拡散させることによつて第2のソ
ース・ドレイン領域7s、7dを形成するとともに、第
2のソース・ドレイン領域とチャネル領域3との間に
は、不純物が拡散していない半導体領域8を残す。これ
は、図3のゲート電極の再加工時の幅と、エキシマレー
ザの照射条件を最適化することで実施できる。
【0023】本実施の形態では、第2のソース・ドレイ
ン領域7s、7dの長さは2.2μmであり、そしてチ
ャネル領域と第2のソース・ドレイン領域との間に挟ま
れた領域の幅は0.8μmとなるような条件をシミュレ
ーションから算出して、その条件でエキシマレーザを照
射した。
ン領域7s、7dの長さは2.2μmであり、そしてチ
ャネル領域と第2のソース・ドレイン領域との間に挟ま
れた領域の幅は0.8μmとなるような条件をシミュレ
ーションから算出して、その条件でエキシマレーザを照
射した。
【0024】なお、エキシマーレーザ照射は、図3のゲ
ート電極の再加工の前に行っても良い。この場合、第2
のソース・ドレイン領域となる部分はゲート電極で覆わ
れているため、レーザビームが直接照射されないので高
温にならず、このために第2のソース・ドレイン領域2
の幅をより狭くすることができる。
ート電極の再加工の前に行っても良い。この場合、第2
のソース・ドレイン領域となる部分はゲート電極で覆わ
れているため、レーザビームが直接照射されないので高
温にならず、このために第2のソース・ドレイン領域2
の幅をより狭くすることができる。
【0025】図4はこのようにして形成した薄膜トラン
ジスタの特性の一例であり、ドレイン電流とゲート電圧
の関係が示されている。同じゲート電極の幅と長さを持
ち、従来の製造方法で形成した簿膜トランジスタの特性
と比較して、オフ時のドレイン電流が最大で20分の1
に低減されている。これに対して、オン時のドレイン電
流については大きな低下は見られておらず、本発明の効
果が現れている。
ジスタの特性の一例であり、ドレイン電流とゲート電圧
の関係が示されている。同じゲート電極の幅と長さを持
ち、従来の製造方法で形成した簿膜トランジスタの特性
と比較して、オフ時のドレイン電流が最大で20分の1
に低減されている。これに対して、オン時のドレイン電
流については大きな低下は見られておらず、本発明の効
果が現れている。
【0026】なお、本発明は前記実施の形態のN型トラ
ンジスタ装置のみならず、P型トランジスタ装置や相補
型トランジスタ装置に適用できることはいうまでもな
い。
ンジスタ装置のみならず、P型トランジスタ装置や相補
型トランジスタ装置に適用できることはいうまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、不純物の
注入工程を複数回行うことをせずに、簡便な方法で、オ
ン時のドレイン電流をそれほと減ずることなく、オフ時
のドレイン電流を効果的に減ずることができる薄膜トラ
ンジスタ装置とその製造方法を提供できる。
注入工程を複数回行うことをせずに、簡便な方法で、オ
ン時のドレイン電流をそれほと減ずることなく、オフ時
のドレイン電流を効果的に減ずることができる薄膜トラ
ンジスタ装置とその製造方法を提供できる。
【図1】本実施例の薄膜トランジスタ装置の一実施の形
態の断面図、
態の断面図、
【図2】本実施例の薄膜トランジスタの一実施の形態の
製造工程を説明する断面図、
製造工程を説明する断面図、
【図3】本実施例の薄膜トランジスタの一実施の形態の
製造工程を説明する断面図、
製造工程を説明する断面図、
【図4】本実施例の薄膜トランジスタの一実施の形態の
電流一電圧特性を示す曲線図。
電流一電圧特性を示す曲線図。
1: 絶縁基板 2: 半導体層 3: チャンネル領域 4s、4d: 第1のソース・ドレイン領域 5: ゲート絶縁膜 6: ゲート電極 7s、7d: 第2のソース・ドレイン領域 8: 不純物が拡散していない領域 9: 層間絶縁膜 10s、10d: ソース・ドレイン電極
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁基板と、この基板上に形成された半
導体層と、この半導体層に形成された第1の導電型のチ
ャンネルの領域と、前記半導体層に前記チャンネル領域
を挟むように不純物注入により形成され不純物濃度が5
×1019cm-3以上の第2の導電型のソース領域および
第2の導電型の第1のドレイン領域と、前記チャンネル
領域上に設けられたゲート絶縁層と、このゲート絶縁層
上に設けられたゲート電極と、前記ソース領域およびド
レイン領域の少なくともドレイン領域の前記チャンネル
領域側に形成され前記ドレイン領域よりも低濃度不純物
でかつ第2の導電型の第2のドレイン領域とを具備して
なる薄膜トランジスタ装置において、 前記半導体層の前記第2のドレイン領域と前記ゲート電
極直下のチャンネル領域間にこのチャンネル領域と同導
電型で不純物濃度が5×1017cm-3以下の領域を介在
させてなることを特徴とする薄膜トランジスタ装置。 - 【請求項2】 絶縁性基板、あるいは絶縁性薄膜上の半
導体層上にゲート絶縁膜とゲート電極を形成するトップ
ゲート型の薄膜トランジスタ装置において、半導体層に
形成するソース・ドレイン領域は、高濃度に不純物が注
入された第1のソース・ドレイン領域があり、この第1
のソース・ドレイン領域における不純物の面内濃度分布
は±30%以内であり、 この第1のソース・ドレイン領域に隣接して第2のソー
ス・ドレイン領域があり、第2のソース・ドレイン領域
は、ソース・ドレイン領域間の電流が流れる方向に対し
て、その長さが0.5μm以上5μm以下であり、この
第2のソース・ドレイン領域における不純物の濃度は、
第1のソース・ドレイン領域と接しているところで最も
濃度が高く、そこから遠ざかるに従つて不純物の濃度が
単調減少しており、かつこの第2のソース・ドレイン領
域の不純物濃度は、第1のソース・ドレイン領域と接し
ているところで5×1019cm-3以上であり、 第2の不純物領域とチャネル領域との間には、不純物が
拡散していない領域があり、この領域の不純物濃度は5
×1017cm-3以下であり、その長さは0.5μm以下
であることを特徴とする薄膜トランジスタ装置。 - 【請求項3】 絶縁基板上に、ソース・ドレイン領域と
この領域に挟まれるチャンネル領域を有する半導体層、
この半導体層上に形成されるゲート絶縁膜、このゲート
絶縁膜上に形成されるゲート電極とを有するトップゲー
ト型薄膜トランジスタ装置を形成する方法において、 前記絶縁基板上に半導体層、この半導体層上にゲート絶
縁膜、このゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する第1
の工程と、 前記ゲート電極を所定のパターンに加工する第2の工程
と、 前記ゲート電極をマスクとして不純物を注入して第1の
ソース・ドレイン領域を形成する第3の工程と、 前記ゲート電極を再加工して、ゲート電極の幅を片側あ
たり0.5μm以上5μm以下の範囲で前記不純物注入
以前のサイズよりも短くする第4の工程と、 前記ゲート電極側からエネルギービームアニールを行
い、前記第1のソース・ドレイン領域に注入した不純物
を活性化すると同時に、前記第1のソース・ドレインか
ら半導体層の横方向に不純物を拡散させることにより、
前記第1のソース・ドレイン領域より次第に不純物濃度
が低減している第2のソース・ドレイン領域を形成し、
また同時にこの第2のソース・ドレイン領域とチャネル
領域間にこのチャンネル領域に隣接して前記不純物が拡
散していない長さ1μm以下の第3の領域を形成する第
5の工程とを具備することを特徴とする薄膜トランジス
タ装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23550196A JPH1079513A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 薄膜トランジスタ装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23550196A JPH1079513A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 薄膜トランジスタ装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1079513A true JPH1079513A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16986965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23550196A Pending JPH1079513A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 薄膜トランジスタ装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1079513A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11345978A (ja) * | 1998-04-03 | 1999-12-14 | Toshiba Corp | 薄膜トランジスタおよびその製造方法、液晶表示装置 |
US6288413B1 (en) | 1998-04-03 | 2001-09-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Thin film transistor and method for producing same |
US6765265B2 (en) * | 2000-01-07 | 2004-07-20 | Seiko Epson Corporation | System and method for manufacturing a thin film transistor |
JP2018164087A (ja) * | 2014-07-16 | 2018-10-18 | 株式会社Joled | トランジスタ、表示装置および電子機器 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP23550196A patent/JPH1079513A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11345978A (ja) * | 1998-04-03 | 1999-12-14 | Toshiba Corp | 薄膜トランジスタおよびその製造方法、液晶表示装置 |
US6288413B1 (en) | 1998-04-03 | 2001-09-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Thin film transistor and method for producing same |
US6765265B2 (en) * | 2000-01-07 | 2004-07-20 | Seiko Epson Corporation | System and method for manufacturing a thin film transistor |
JP2018164087A (ja) * | 2014-07-16 | 2018-10-18 | 株式会社Joled | トランジスタ、表示装置および電子機器 |
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