JPH1079450A - マイクロ波半導体集積回路、及びその製造方法 - Google Patents
マイクロ波半導体集積回路、及びその製造方法Info
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Abstract
波半導体集積回路において、基板上に形成される能動素
子とマイクロストリップラインとを接続する際の段差を
軽減すること。 【解決手段】 FET3等の素子を形成した素子側基板
60と、埋め込み型の伝送線路が形成された配線側基板
50とを金バンプ30を用いて、必要な箇所を電気的に
接続してマイクロ波半導体集積回路を構成する。
Description
集積回路、及びその製造方法に関し、特にマイクロ波線
路間のアイソレーションを高めた回路構造、及びその製
造方法に関するものである。
る、特開平6−125208号公報で示された技術を用
いて構成された、高アイソレーションマイクロ波半導体
集積回路(高アイソレーションMIC;Microwave Inte
grated Circuit)の一例を示す平面図であり、伝送線路
が基板に埋め込まれた、埋め込み線路構造となっている
のが特徴である。また、図19は、上記図18のB−
B’線に沿った断面図である。これら図において、10
は、例えば、GaAsやInPからなる半導体基板、1
0aは半導体基板10の表面に、後述する伝送線路17
が形成される領域に形成された凹部である。この凹部1
0a内にはその底面部と側面部を覆うようにして断面略
U字形の導体板7が設けられ、該導体板7の底面部分に
は誘電体9が設けられている。また、この誘電体9の上
にはマイクロストリップ線路8が形成されている。
10a内に、誘電体9を挟んで配置された、導体板7と
マイクロストリップ線路8とを有する伝送線路17が設
けられている。
端側に設けられた入力端子パッド部、2はマイクロスト
リップ線路8の他端側に設けられた出力端子パッド部、
3は上記半導体基板10表面に設けられたFET、4は
上記入力端子1が接続されたマイクロストリップ線路8
の他端と接続する上記FET3のゲート引き出し電極、
5は上記出力端子2が接続されたマイクロストリップ線
路8の他端と接続する上記FET3のドレイン引き出し
電極、6は上記FET3のソース引き出し電極である。
実際には、上記FET3が形成されている基板面と凹部
10a底面に埋設されたマイクロストリップ線路8との
間には段差があるため、FET3のゲート引き出し電極
4,ドレイン引き出し電極5はそれぞれ金ワイヤ159
を用いて、マイクロストリップ線路8と接続されてい
る。
a内に形成された伝送線路17は、マイクロストリップ
線路8に対して導体板7が側面部に存在する構造となっ
ていることにより、電磁波の横方向の漏洩が抑制される
という効果があり、複数の線路を近接して設けてもクロ
ストークが生じにくく、高いアイソレーションを有する
構造となっている。
体集積回路は以上のように構成されており、伝送線路を
基板表面の凹部に設け、該凹部内に伝送線路を配置する
ことで、電磁波の横方向の漏洩を抑制することができる
ものであるが、基板凹部底面の配線と基板表面に形成さ
れたFET等の素子の引き出し電極とを接続する際に段
差があるために加工が難しく、さらに、すでにFET等
の素子が形成された基板に後に伝送線路のための凹部等
を形成することになるために、既存の素子にダメージが
加わり信頼性が低下するという問題点がある。また、こ
のような基板埋め込み型の伝送線路を、FET等の素子
が形成された半導体基板の表面に形成する場合、基板凹
部や配線層の形成時のエッチングにおいて用いるマスク
を露光により作製する際に、面内にかなりの段差が生じ
ているため露光焦点が部分的に変化したりして精度の良
い加工が困難であるという問題がある。
ためになされたもので、簡単な製造プロセスで精度の高
い加工を行うことができ、また、既存の素子へのダメー
ジが少ないマイクロ波半導体集積回路、及びそれに適し
た製造方法を提供することを目的とする。
るマイクロ波半導体集積回路は、その一方の表面に形成
された凹部内に伝送線路を有する配線側基板と、その一
方の表面に形成された能動素子を有する素子側基板と、
上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に形成さ
れた能動素子の電極とを電気的に接続する金属バンプと
を備えたものである。
波半導体集積回路は、上記請求項1記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記素子側基板を、上記能動素
子が形成された基板面と反対側の基板面に形成された導
体を有するとともに、上記能動素子の電極を上記導体が
形成された側の基板面に導くバイアホールを有するもの
とし、上記配線側基板を、上記伝送線路が形成された基
板面全面に形成された導体を有するものとし、さらに、
上記金属バンプを、上記素子側基板、及び配線側基板の
上記導体が形成された側の面同士を対向させて配置した
状態で、上記配線側基板の伝送線路と上記素子側基板の
バイアホールとを電気的に接続することで、上記配線側
基板の伝送線路と、上記素子側基板に形成された能動素
子の電極とを電気的に接続するものとしたものである。
波半導体集積回路は、上記請求項1記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記配線側基板を、上記伝送線
路が形成された基板面全面に形成された導体を有するも
のとし、上記金属バンプを、上記素子側基板の能動素子
が形成された面と、上記配線側基板の上記導体が形成さ
れた側の面をそれぞれ対向させて配置した状態で、上記
配線側基板の伝送線路と上記素子側基板に形成された能
動素子の電極とを電気的に接続するものとしたものであ
る。
波半導体集積回路は、上記請求項1記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記金属バンプを、その周囲側
面に絶縁層を有するものとしたものである。
波半導体集積回路は、上記請求項4記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記絶縁層を有する金属バンプ
を、上記配線側基板に形成された凹部の幅とほぼ等しい
大きさの直径を有するものとし、上記凹部内に嵌挿して
上記伝送線路と電気的に接続するようにしたものであ
る。
波半導体集積回路は、上記請求項4記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記絶縁層を有する金属バンプ
を、上記素子側基板に形成された能動素子の電極の幅と
ほぼ等しい大きさの直径の金属部分を有するものとした
ものである。
波半導体集積回路は、上記請求項1記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記配線用基板の伝送線路が形
成された基板面と反対側の基板面全面に導体を設け、上
記配線用基板の両側面の導体をバイアホールを用いて電
気的に接続することにより構成された第1の配線側基板
と、上記第1の配線用基板の、伝送線路が形成された基
板面と反対側の基板面全面に形成された導体と金属バン
プを介して電気的に接続される伝送線路を備えた第2の
配線用基板を備えたものである。
波半導体集積回路は、上記請求項1記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記配線用基板を、下地基板上
に、その表面に導体を有する複数の分割基板を所定の場
所に配置し、分割基板間の凹部に、導体,誘電体,マイ
クロストリップ線路となる配線層を順次積層して接着す
ることにより構成したものである。
波半導体集積回路は、上記請求項1記載のマイクロ波半
導体集積回路において、上記配線用基板を、金属導体を
用いて構成したものである。
ロ波半導体集積回路の製造方法は、能動素子が形成され
た素子側基板と、伝送線路が形成された配線側基板とを
備え、上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に
形成された能動素子の電極とを金属バンプを用いて電気
的に接続してなるマイクロ波半導体集積回路を製造する
方法であって、下地基板上全面に接着剤を塗布し、その
表面に導体を有する複数の分割基板を所定の場所に配置
するとともに、分割基板間の凹部に、導体を配置する工
程と、上記導体が配置された分割基板間の凹部に、誘電
体,マイクロストリップ線路となる配線層を順次積層し
て接着することにより上記配線側基板を作製する工程と
を備えたものである。
ロ波半導体集積回路の製造方法は、能動素子が形成され
た素子側基板と、伝送線路が形成された配線側基板とを
備え、上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に
形成された能動素子の電極とを金属バンプを用いて電気
的に接続してなるマイクロ波半導体集積回路を製造する
方法であって、金線の周囲側面を被覆し、その後、所定
の長さとなるように切断することにより、その周囲側面
に絶縁層を有する金属バンプを形成する工程を備えたも
のである。
半導体集積回路の構成を示す斜視図であり、図に示すよ
うに、伝送線路17が形成された配線側基板50の上
に、FET3が形成された素子側基板60を対向させて
配置し、これら基板50,60間を金バンプ30によっ
て電気的に接続された構造となっている。上記配線側基
板50は、図5に示すように、例えば、厚さ100μm
程度のGaAs基板を用いて構成され、伝送線路17が
形成される領域に沿って深さ20〜50μm程度の配線
用凹部52を有し、該配線用凹部52を含んで基板全面
に厚さ数μmの導体板51が設けられている。そして上
記配線用凹部52内の底部には、ポリイミド等からなる
誘電体53を介して入力側マイクロストリップ線路5
4,出力側マイクロストリップ線路55が設けられてお
り、このマイクロストリップ線路54,55と上記誘電
体53,導体板51によって上記伝送線路17を構成す
るものとなっている。そして上記入力側マイクロストリ
ップ線路54の一方の端部には入力端子パッド部54a
が形成され、その他方の端部にはゲート電極パッド部5
4bが形成されている。同様にして上記出力側マイクロ
ストリップ線路55の一方の端部にはドレイン電極パッ
ド部55bが形成され、その他方の端部には出力端子パ
ッド部55aが形成されている。
パッド部が配置される領域にソース電極凹部56が設け
られ、該ソース電極凹部56内には導体板51が設けら
れるとともに、その底部には上記配線用凹部52と同様
に誘電体53を介して、上記入力側マイクロストリップ
線路54,出力側マイクロストリップ線路55を構成す
る材料と同じ材料からなるソース電極パッド層57が設
けられている。本来ソース電極は導体板51と接続して
いればよいので、上記ソース電極凹部56内に導体板5
1を直接形成すればよいが、このような構成にすると、
配線側基板50と素子側基板60とを金バンプ30で接
続した際に段差が生じ、金バンプ30の高さを調整する
等の修正工程が必要となり、製造工程が複雑化すること
になる。しかるに上述のように、ソース電極凹部56内
においても誘電体53を介してソース電極パッド層57
を設けるようにすることにより、製造工程を増大するこ
となく容易に段差合わせを行うことができる。
ように、例えば、厚さ100μm程度のGaAs基板か
らなり、その一方側の表面にFET3を有し、該FET
3のゲート引き出し電極4,ドレイン引き出し電極5,
ソース引き出し電極6が所定の位置に配置されるととも
に、該素子側基板60の周縁部近傍には入力端子61,
出力端子62が配置されている。また、この素子側基板
60の他方側の表面には、図7に示すように、全面に導
体板71が形成されており、上記FET3のゲート引き
出し電極4,ドレイン引き出し電極5,入力端子61,
出力端子62が配置されている位置に対応する位置にそ
れぞれ、パッド部72b,73b,72a,73aが設
けられ、これらパッド部72b,73b,72a,73
aと上記導体板71とは環状の隙間74によって電気的
に分離されている。さらに、上記ゲート引き出し電極
4,ソース引き出し電極6,入力端子61,出力端子6
2とパッド部72b,73b,72a,73aとは素子
側基板60に形成されたバイアホール31内にメッキに
よって形成された導体32(図3,4参照)によって電
気的に接続されている。また、上記ソース引き出し電極
6は図4に示されるように、素子側基板50に形成され
たバイアホール31内にメッキによって形成された導体
32を用いて導体板71に直接接続されている。
線、B−B’線に沿った断面を示す図であり、配線側基
板50と素子側基板60とが、それぞれの導体板51,
71が形成された面同士を対向するようにして配置さ
れ、素子側基板60のパッド部72a,パッド部72
b,導体板71,パッド部73b,パッド部73aと、
配線側基板50の入力端子パッド部54a,ゲート電極
パッド部54b,ソース電極パッド層57,ドレイン電
極パッド部55b,出力端子パッド部55aとが金バン
プ30で電気的に接続されている。上記配線側基板50
と素子側基板60との間の隙間は、約5μmである。ま
た、図2は上記図1に示した、マイクロ波半導体集積回
路の等価回路図を示す。
の高さh、直径d共に、数百μm程度の円柱形のもので
あり、図8(b) に示すように、その内部まで金によって
充填されたものとなっている。
半導体集積回路の製造方法について説明する。FET3
等の素子が一方側にすでに形成された、GaAs等から
なる半導体基板に対して、素子形成面から裏面に抜ける
孔を、FET3のゲート引き出し電極4,ドレイン引き
出し電極5,入力端子61,出力端子62が配置されて
いる位置にそれぞれ設け、各孔の内面をメッキすること
でバイアホール31を形成する。次に上記バイアホール
31を形成した基板の裏面にメッキ等の方法を用いて導
電体71を形成して基板全面を覆う。ただし、FET3
のドレイン引き出し電極5、及びゲート引き出し電極4
の領域に形成されたバイアホール31の裏面開口部に
は、金バンプ30の直径dよりも少し大きい径を有する
環状の隙間74が形成されるようにする。以上のように
して図7に示すような構成を有する素子側基板60を得
ることができる。
s等の基板にエッチング等により配線用凹部52を形成
し、基板全面に導体板51を設けた後、上記配線用凹部
52底面に誘電体53を介して入力側マイクロストリッ
プ線路54,出力側マイクロストリップ線路55を形成
することで得られた配線側基板50と、上記素子側基板
60とを、図9に示すように、それぞれの導体板71,
51と対向させ、素子側基板60のパッド部72a,パ
ッド部72b,導体板71,パッド部73b,パッド部
73aと、配線側基板50の入力端子パッド部54a,
ゲート電極パッド部54b,ソース電極パッド層57,
ドレイン電極パッド部55b,出力端子パッド部55a
との間にそれぞれ金バンプ30を配置し、配線側基板5
0と素子側基板60とをピン等を用いて狭持する、もし
くは金バンプ30の上下面に導電性の接着を塗布する等
によって、上記素子側基板60のパッド部72a,パッ
ド部72b,導体板71,パッド部73b,パッド部7
3aと、配線側基板50の入力端子パッド部54a,ゲ
ート電極パッド部54b,ソース電極パッド層57,ド
レイン電極パッド部55b,出力端子パッド部55aと
を上記金バンプ30を介して電気的に接続する。
T3等の素子を形成した素子側基板60と、埋め込み型
の伝送線路17が形成された配線側基板50とを金バン
プ30を用いて、必要な箇所を電気的に接続してマイク
ロ波半導体集積回路を構成するようにしたので、伝送線
路17とFET3等の素子の引き出し電極とを接続する
のに、従来のように段差による影響を受けることなく容
易に接続することができ、また、すでに形成されている
FET等の素子にダメージが加わることがなく、回路の
信頼性の低下を招くことがない。さらに、素子と伝送線
路とを別々の基板に形成する構成としたために、基板凹
部や配線層の形成時のエッチングにおいて用いるマスク
を作製する際の露光時に、基板面内に段差がないため露
光焦点を容易に合わせることが可能である。
0の配線用凹部52上方に素子側基板60の導体板71
が近接して配置されているために、見かけ上、入力側マ
イクロストリップ線路54,出力側マイクロストリップ
線路55の周囲が導体によって囲まれるような構成とな
り、従って、電磁波の横方向の漏洩のみならず、上方向
への漏れも抑制することができ、高いアイソレーション
を有する伝送線路が得られる。
によるマイクロ波半導体集積回路について説明する。本
実施の形態2では、図1に示した実施の形態1の構成と
比べて、素子側基板である半導体基板がフリップチップ
型である点、及び素子側基板と配線側基板とを接続する
ためのバンプに、図11に示すように、金線111の側
面に絶縁膜112を有する金バンプ110を用いるよう
にした点が異なっている。
一方の基板表面100aにFET等の素子が形成された
フリップチップであり、101はフリップチップのソー
ス電極端子であり、該フリップチップ100には同様に
ドレイン電極,ゲート電極についてもそれぞれ端子が形
成されているものとする。wは埋め込み線路である、マ
イクロストリップ線路の上記金バンプ110と当接する
部分の配線用凹部底面の幅を示し、図11に示す配線用
凹部底面のwと、金バンプ110の直径d’とがほぼ等
しい大きさとなるように設計されている。
体集積回路を製造するには、図12に示すように、フリ
ップチップ型の半導体基板100のFET3等の素子が
形成された一方の基板表面101aを、導体板51が形
成された配線側基板50と向かい合わせにし、それぞれ
必要箇所(ここではソース電極部のみを示す)に、その
側面を絶縁した金バンプ110をはさんで圧着すること
により得られる。
側基板50の配線用凹部底面の幅wと、その側面に絶縁
膜112を有する金バンプ110の直径d’とをほぼ同
じ大きさになるように設計し、配線用凹部に金バンプ1
10を嵌挿するように構成することにより、配線用凹部
の底面に配置されたストリップ線路102と金線111
とのアライメント合わせを容易に行うことができ、フリ
ップチップ型の素子側基板100と配線側基板50とか
らなるマイクロ波半導体集積回路の製造時の電気的接続
を簡単に行うことができ、アライメントずれによる短絡
を防止することができる。
によるマイクロ波半導体集積回路について説明する。本
実施の形態3では、図1に示した実施の形態1の構成に
おいて、上記実施の形態2で用いた金バンプと同じ構成
の金バンプを用いるようにしたものである。
子側基板60と配線側基板50とを積層した際に、素子
側基板60の出力端子62が設けられた位置に相当す
る、配線側基板50の位置に設けられた出力端子パッド
部であり、配線側基板50の配線用凹部内に配置された
幅wの絶縁体132を介して配置されている。また、1
31は素子側基板60の出力端子パッド部であり、その
幅lが上記絶縁膜112を有する金バンプ110の直径
とほぼ同じ大きさとなるように設計されている。
体集積回路を製造するには、図14に示すように、FE
T3等の素子が形成された素子側基板60の導体板71
が形成された面を、導体板51が形成された配線側基板
50の面と向かい合わせにし、それぞれ必要箇所(ここ
では出力パッド部のみ示す)に、その側面を絶縁した金
バンプ110をはさんで圧着することにより得られる。
側基板50の配線用凹部底面の幅wと、その側面に絶縁
膜112を有する金バンプ110の直径d’とがほぼ同
じ大きさになるように設計するとともに、素子側基板6
0の出力端子パッド部131の幅を上記金バンプ110
の直径d’とほぼ同じ大きさになるように設計するよう
にしたので、配線用凹部の底面に配置された出力端子パ
ッド部130と金線111とのアライメント合わせを容
易に行うことができるとともに、素子側基板60の出力
端子パッド部131とのアライメント合わせを容易に行
うことができ、素子側基板100と配線側基板50から
なるマイクロ波半導体集積回路の製造時の電気的接続を
容易に行うことができ、アライメントずれによる短絡を
防止することができる。
によるマイクロ波半導体集積回路について説明する。本
実施の形態4では、図1に示した実施の形態1の構成に
おいて、配線側基板50の下方にさらに受動回路となる
配線用基板152を設けて多層配線構造とした点が特徴
である。
側基板50に設けられたバイアホールであり、配線用基
板50の表面に設けられた導体板51と裏面に設けられ
た導体板151とを接続している。また、152は、例
えば、GaAs等を用いて構成された配線用基板であ
り、その一方側の表面には全面に導体板153が形成さ
れ、配線用凹部156の底面部には誘電体154を介し
てマイクロストリップ線路155が形成されるととも
に、誘電体157を介して金バンプ30と接続するため
のパッド部158が設けられている。上記金バンプ30
は上記配線用基板50と上記配線用基板152との間に
配置され、上記パッド部158と導体板151とを電気
的に接続している。
側基板50の両面に導体板51,151を設け、バイア
ホール150を用いてこれら導体板51,151を電気
的に接続し、伝送線路を有する配線用基板152と上記
配線用基板50とを金バンプ30を用いて電気的に接続
するようにしたから、配線用基板を多層配線構造とする
ことができ、回路設計の自由度の拡大を図ることがで
き、また、同じ配線長でも多層化した分、チップを小型
化することができる。
によるマイクロ波半導体集積回路について説明する。本
実施の形態5では、配線用基板を作成するにあたり、従
来のエッチング等のウエハプロセス技術に代えて、部品
組立方式によって配線用基板を作成するようにした点が
特徴である。
する配線用基板50を形成する場合には、図16に示す
ように、GaAs等からなる下地基板50aの表面全面
に接着剤を塗布して、所定場所に、その表面に導体板5
1a,51c,51e,51g,51iを有するGaA
s等からなる分割基板50b,50c,50d,50
e,50fをそれぞれ接着するとともに、凹部となる場
所に導体板51b,51d,51f,51hを接着す
る。そして、上記導体板51b,51d,51f,51
hの上に、誘電体53を介してマイクロストリップ線路
54,55(55aを含む)を接着剤を用いて張り付け
る。
aに組み付けていくことにより、所望とする伝送線路を
有する配線用基板を得ることができる。上記下地基板5
0aの表面全面に塗布する接着剤として導電性のものを
使用することにより、張り合わされた分割基板の導体板
51a,51c,51e,51g,51iと誘電体53
の下方に設けられた導体板51b,51d,51f,5
1hとの電気的接続を確実なものとすることができる。
また、誘電体53を張り付ける際の接着剤に導電性のも
のを使用することでも同様の効果を期待することができ
るが、誘電体53の上に配置するマイクロストリップ線
路54,55(55aを含む)を張り付ける際に、上記
導電性の接着剤が上方に流れて上記マイクロストリップ
線路54,55(55aを含む)に付着しないように注
意する必要がある。
基板50aの表面全面に接着剤を塗布して、分割基板5
0b,50c,50d,50e,50fをそれぞれ接着
するとともに、凹部となる場所に導体板51b,51
d,51f,51hを接着し、上記導体板51b,51
d,51f,51hの上に、誘電体53を介してマイク
ロストリップ線路54,55(55aを含む)を接着剤
を用いて張り付けることで配線用基板を構成するように
したので、従来のようにウエハプロセスを用いる必要が
なく機械的に製造できるようになり、埋め込み型の伝送
線路を簡単に製造することができる。
によるマイクロ波半導体集積回路について説明する。本
実施の形態6では、側面を絶縁した構造を有する金バン
プ110を容易に作成することを特徴としたものであ
る。
1を例えば、ビニール,ナイロン等を製造するための雰
囲気中に導いて、該雰囲気中での滞在時間を調整する等
によって所定の厚みを有する有機絶縁膜で上記金線11
1の周囲を均一に被覆して金線111の周囲側面に絶縁
膜112を形成し、得られた金バンプ110をその周囲
から中心部に向けて応力を印加するタイプのカッター等
を用いて切り口にバリが発生しないようにして所定の長
さとなるように切断することにより、複数の、側面に絶
縁膜112を有する金バンプ110を得ることができ
る。
にGaAs等からなる誘電体を用いるようにしたが、誘
電体に代えて金等の導体を用いるようにしてもよく、こ
の場合、配線基板からの放熱効果が高まるという利点が
得られる。
プ110を他の実施の形態で用いた金属バンプに代えて
用いることができることは言うまでもない。
構造を他の実施の形態において適用するようにしてもよ
い。
マイクロ波半導体集積回路によれば、その一方の表面に
形成された凹部内に伝送線路を有する配線側基板と、そ
の一方の表面に形成された能動素子を有する素子側基板
と、上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に形
成された能動素子の電極とを電気的に接続する金属バン
プとを備えたものとしたので、伝送線路とFET等の素
子の引き出し電極とを接続するのに、従来のように段差
による影響を受けることなく容易に接続することがで
き、また、すでに形成されているFET等の素子にダメ
ージが加わることがなく、回路の信頼性の低下を招くこ
とがないという効果が得られる。また、素子と伝送線路
とを別々の基板に形成するために、基板凹部や配線層の
形成時のエッチングにおいて用いるマスクを露光する際
に、基板面内に段差がないため、露光焦点を容易に合わ
せることができ、製造を容易なものとすることができる
という効果がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項1記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記素子側基板を、上記
能動素子が形成された基板面と反対側の基板面に形成さ
れた導体を有するとともに、上記能動素子の電極を上記
導体が形成された側の基板面に導くバイアホールを有す
るものとし、上記配線側基板を、上記伝送線路が形成さ
れた基板面全面に形成された導体を有するものとし、さ
らに、上記金属バンプを、上記素子側基板、及び配線側
基板の上記導体が形成された側の面同士を対向させて配
置した状態で、上記配線側基板の伝送線路と上記素子側
基板のバイアホールとを電気的に接続することで、上記
配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に形成された
能動素子の電極とを電気的に接続するものとしたので、
伝送線路が形成された配線側基板の凹部上方に素子側基
板の導体板が近接して配置されるようになり、見かけ
上、マイクロストリップ線路の周囲が導体によって囲ま
れるような構成の伝送線路となり、従って、電磁波の横
方向の漏洩のみならず、上方向への漏れも抑制すること
ができ、高いアイソレーションを伝送線路に持たせるこ
とができるという効果がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項1記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記配線側基板を、上記
伝送線路が形成された基板面全面に形成された導体を有
するものとし、上記金属バンプを、上記素子側基板の能
動素子が形成された面と、上記配線側基板の上記導体が
形成された側の面をそれぞれ対向させて配置した状態
で、上記配線側基板の伝送線路と上記素子側基板に形成
された能動素子の電極とを電気的に接続するものとした
ので、フリップチップ型の一般的な半導体基板を用いて
マイクロ波半導体集積回路を構成することができ、従来
のフリップチップ型の基板をそのまま用いて回路を構成
できるという効果がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項1記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記金属バンプを、その
周囲側面に絶縁層を有するものとしたので、金属バンプ
周囲の導体等の導電性の部分が金属バンプに接触して配
線の短絡が起こるのを防止することができるという効果
がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項4記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記絶縁層を有する金属
バンプを、上記配線側基板に形成された凹部の幅とほぼ
等しい大きさの直径を有するものとし、上記凹部内に嵌
挿して上記伝送線路と電気的に接続するようにしたの
で、配線用の凹部の底面に配置されたマイクロストリッ
プ線路と金属バンプとのアライメント合わせを容易に行
うことができ、アライメントずれによる短絡を防止する
ことができるという効果がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項4記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記絶縁層を有する金属
バンプを、上記素子側基板に形成された能動素子の電極
の幅とほぼ等しい大きさの直径の金属部分を有するもの
としたので、配線用の凹部の底面に配置されたマイクロ
ストリップ線路と金属バンプとのアライメント合わせを
容易に行うことができるとともに、素子側基板の端子部
とのアライメント合わせも容易に行うことができ、アラ
イメントずれによる短絡をより確実に防止することがで
きるという効果がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項1記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記配線用基板の伝送線
路が形成された基板面と反対側の基板面全面に導体を設
け、上記配線用基板の両側面の導体をバイアホールを用
いて電気的に接続することにより構成された第1の配線
側基板と、上記第1の配線用基板の、伝送線路が形成さ
れた基板面と反対側の基板面全面に形成された導体と金
属バンプを介して電気的に接続される伝送線路を備えた
第2の配線用基板を備えたものとしたので、配線用基板
を多層配線構造とすることができ、回路設計の自由度の
拡張を図ることができ、また、同じ配線長でも多層化し
た分、チップを小型化することができるという効果が得
られる。
波半導体集積回路によれば、上記請求項1記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記配線用基板を、下地
基板上に、その表面に導体を有する複数の分割基板を所
定の場所に配置し、分割基板間の凹部に、導体,誘電
体,マイクロストリップ線路となる配線層を順次積層し
て接着して構成するようにしたので、ウエハプロセスを
用いることなく機械的に埋め込み型の伝送線路を有する
配線側基板を構成することができるという効果がある。
波半導体集積回路によれば、上記請求項1記載のマイク
ロ波半導体集積回路において、上記配線用基板を、金属
導体を用いて構成したので、配線側基板の熱放散効果を
高めることができるという効果がある。
ロ波半導体集積回路の製造方法によれば、能動素子が形
成された素子側基板と、伝送線路が形成された配線側基
板とを備え、上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側
基板に形成された能動素子の電極とを金属バンプを用い
て電気的に接続してなるマイクロ波半導体集積回路を製
造する際に、下地基板上全面に接着剤を塗布し、その表
面に導体を有する複数の分割基板を所定の場所に配置す
るとともに、分割基板間の凹部に、導体を配置する工程
と、上記導体が配置された分割基板間の凹部に、誘電
体,マイクロストリップ線路となる配線層を順次積層し
て接着することにより上記配線側基板を作製するように
したので、従来のようにウエハプロセスを用いる必要な
く機械的に埋め込み型の伝送線路を有する配線側基板を
得ることができ、製造設備が簡単になり、その結果、製
造コストを低減することができるという効果がある。
ロ波半導体集積回路の製造方法は、能動素子が形成され
た素子側基板と、伝送線路が形成された配線側基板とを
備え、上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に
形成された能動素子の電極とを金属バンプを用いて電気
的に接続してなるマイクロ波半導体集積回路を製造する
際に、金線の周囲側面を被覆し、その後、所定の長さと
なるように切断することにより、その周囲側面に絶縁層
を有する金属バンプを形成するようにしたので、簡単な
方法で周囲側面に絶縁膜を有する金属バンプを製造する
ことができるという効果がある。
導体集積回路の構成を示す透視斜視図である。
積回路の等価回路図である。
積回路のB−B‘線に沿った側面断面図である。
積回路のA−A‘線に沿った側面断面図である。
積回路の配線側基板の平面図である。
積回路のFETが形成された側の平面図である。
積回路の導体板が形成された側の平面図である。
積回路で用いられる金属バンプの構成を示す図である。
積回路の製造方法を説明するための図である。
導体集積回路の構成を示す側面断面図である。
集積回路で用いられる金属バンプの構成を示す図であ
る。
集積回路の製造方法を説明するための図である。
導体集積回路の構成を示す側面断面図である。
集積回路の製造方法を説明するための図である。
導体集積回路の構成を示す側面断面図である。
導体集積回路の製造方法を説明するための図である。
導体集積回路の製造方法による金属バンプの製造方法を
説明するための図である。
導体集積回路の構成を示す平面図である。
波半導体集積回路のB−B‘線に沿った側面断面図であ
る。
き出し電極、6 ソース引き出し電極、17 伝送線
路、30 金バンプ、31 バイアホール、32バイア
ホール内の導体、50 配線側基板、51 導体板、5
2 配線用凹部、53 誘電体、54 入力側マイクロ
ストリップ線路、54a 入力端子パッド部、54b
ゲート電極パッド部、55 出力側マイクロストリップ
線路、55a 出力端子パッド部、55b ドレイン電
極パッド部、56 ソース電極凹部、57 ソース電極
パッド層、60 素子側基板、61 入力端子、62
出力端子、71 導体板、72a,72b,73a,7
3b パッド部、74 環状の隙間、100 フリップ
チップ、101 ソース電極端子、102 ストリップ
線路、110 側面に絶縁層を有する金バンプ、111
金バンプ、112絶縁膜、130 出力端子パッド
部、131 出力端子パッド部、132 絶縁体、15
0 バイアホール、151 導体板、 152 配線用
基板、153導体板、154 誘電体、155 マイク
ロストリップ線路、156 配線用凹部、157 誘電
体、158 パッド部、159 金ワイヤ。
Claims (11)
- 【請求項1】 その一方の表面に形成された凹部内に伝
送線路を有する配線側基板と、 その一方の表面に形成された能動素子を有する素子側基
板と、 上記配線側基板の伝送線路と、上記素子側基板に形成さ
れた能動素子の電極とを電気的に接続する金属バンプと
を備えたことを特徴とするマイクロ波半導体集積回路。 - 【請求項2】 請求項1記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記素子側基板は、上記能動素子が形成された基板面と
反対側の基板面に形成された導体を有するとともに、上
記能動素子の電極を上記導体が形成された側の基板面に
導くバイアホールを有し、 上記配線側基板は、上記伝送線路が形成された基板面全
面に形成された導体を有し、 上記金属バンプは、上記素子側基板、及び配線側基板の
上記導体が形成された側の面同士を対向させて上記素子
側基板、及び配線側基板を配置した状態で、上記配線側
基板の伝送線路と上記素子側基板のバイアホールとを電
気的に接続することで、上記配線側基板の伝送線路と、
上記素子側基板に形成された能動素子の電極とを電気的
に接続するものであることを特徴とするマイクロ波半導
体集積回路。 - 【請求項3】 請求項1記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記配線側基板は、上記伝送線路が形成された基板面全
面に形成された導体を有し、 上記金属バンプは、上記素子側基板の能動素子が形成さ
れた面と、上記配線側基板の上記導体が形成された側の
面をそれぞれ対向させて配置した状態で、上記配線側基
板の伝送線路と上記素子側基板に形成された能動素子の
電極とを電気的に接続するものであることを特徴とする
マイクロ波半導体集積回路。 - 【請求項4】 請求項1記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記金属バンプは、その周囲側面に絶縁層を有するもの
であることを特徴とするマイクロ波半導体集積回路。 - 【請求項5】 請求項4記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記絶縁層を有する金属バンプは、上記配線側基板に形
成された凹部の幅とほぼ等しい大きさの直径を有し、上
記凹部内に嵌挿されて上記伝送線路と電気的に接続され
るものであることを特徴とするマイクロ波半導体集積回
路。 - 【請求項6】 請求項4記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記絶縁層を有する金属バンプは、上記素子側基板に形
成された能動素子の電極の幅とほぼ等しい大きさの直径
の金属部分を有することを特徴とするマイクロ波半導体
集積回路。 - 【請求項7】 請求項1記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記配線用基板の伝送線路が形成された基板面と反対側
の基板面全面に導体を設け、上記配線用基板の両側面の
導体をバイアホールを用いて電気的に接続することによ
り構成された第1の配線側基板と、 上記第1の配線用基板の、伝送線路が形成された基板面
と反対側の基板面全面に形成された導体と金属バンプを
介して電気的に接続される伝送線路を備えた第2の配線
用基板を備えたことを特徴とするマイクロ波半導体集積
回路。 - 【請求項8】 請求項1記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記配線用基板は、 下地基板上に、その表面に導体を有する複数の分割基板
を所定の場所に配置し、分割基板間の凹部に、導体,誘
電体,マイクロストリップ線路となる配線層を順次積層
して接着することにより構成したものであることを特徴
とするマイクロ波半導体集積回路。 - 【請求項9】 請求項1記載のマイクロ波半導体集積回
路において、 上記配線用基板は、金属導体を用いて構成されているこ
とを特徴とするマイクロ波半導体集積回路。 - 【請求項10】 能動素子が形成された素子側基板と、
伝送線路が形成された配線側基板とを備え、上記配線側
基板の伝送線路と、上記素子側基板に形成された能動素
子の電極とを金属バンプを用いて電気的に接続してなる
マイクロ波半導体集積回路を製造する方法であって、 下地基板上全面に接着剤を塗布し、その表面に導体を有
する複数の分割基板を所定の場所に配置するとともに、
分割基板間の凹部に、導体を配置する工程と、 上記導体が配置された分割基板間の凹部に、誘電体,マ
イクロストリップ線路となる配線層を順次積層して接着
することにより上記配線側基板を作製する工程とを備え
たことを特徴とするマイクロ波半導体集積回路の製造方
法。 - 【請求項11】 能動素子が形成された素子側基板と、
伝送線路が形成された配線側基板とを備え、上記配線側
基板の伝送線路と、上記素子側基板に形成された能動素
子の電極とを金属バンプを用いて電気的に接続してなる
マイクロ波半導体集積回路を製造する方法であって、 金線の周囲側面を被覆し、その後、所定の長さとなるよ
うに切断することにより、その周囲側面に絶縁層を有す
る金属バンプを形成する工程を備えたことを特徴とする
マイクロ波半導体集積回路の製造方法。
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