JPH1079325A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

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JPH1079325A
JPH1079325A JP8235273A JP23527396A JPH1079325A JP H1079325 A JPH1079325 A JP H1079325A JP 8235273 A JP8235273 A JP 8235273A JP 23527396 A JP23527396 A JP 23527396A JP H1079325 A JPH1079325 A JP H1079325A
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JP
Japan
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electrode
positive electrode
separator
collector
negative electrode
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Withdrawn
Application number
JP8235273A
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English (en)
Inventor
Takashi Nojima
隆 野島
Takayuki Iwanaga
高幸 岩永
Naoto Tanaka
直人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Coke and Chemicals Co Ltd filed Critical Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Publication of JPH1079325A publication Critical patent/JPH1079325A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 組立ての自動化に適した構造の電極積層体を
有し、大量生産に適した電気二重層コンデンサを得る。 【解決手段】 正極用集電極の両側に分極性電極を配し
た複数の正極と、負極用集電極の両側に分極性電極を配
した複数の負極とをそれらの間にセパレータを介在させ
て交互に積層してなる電気二重層コンデンサにおいて、
各正極用集電極が、各正極毎に切り離されることなく連
続的につながった長尺シート状正極用集電極体を、各正
極における2枚の分極性電極の間の位置毎に、順に所定
長さずつ折り込むことで形成され、各負極用集電極が、
各負極毎に切り離されることなく連続的につながった長
尺シート状負極用集電極体を、各負極における2枚の分
極性電極の間の位置毎に、順に所定長さずつ折り込むこ
とで形成され、セパレータが、長尺シート状をなし、第
1番目の正極・負極間から最終の正極・負極間にわたっ
て切り離されることなく連続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電動自転
車、電動工具などの電源として利用できる大容量・大電
流向けの電気二重層コンデンサに関し、詳しくは、組立
ての自動化に適した構造の電極積層体を持つ電気二重層
コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電気二重層コンデンサ
は、活性炭よりなる分極性電極と電解液との界面に形成
される電気二重層に蓄積される電荷による電気エネルギ
ーを利用するものである。そして従来より、一時的に大
きなエネルギーを供給する電源として利用できる例えば
静電容量1000〜10000F程度の大容量の電気二
重層コンデンサとして、その各々が正極用集電極の両側
に活性炭よりなる正電荷蓄積用の分極性電極を配した複
数の正極と、その各々が負極用集電極の両側に活性炭よ
りなる負電荷蓄積用の分極性電極を配した複数の負極と
を、それらの間にセパレータを介在させて、交互に積層
してなる角形の電極積層体を有する電気二重層コンデン
サが知られている。
【0003】図7は従来の電気二重層コンデンサの電極
積層体の構成を説明するための図、図8は図7の電極積
層体が組み込まれた電気二重層コンデンサの全体構成例
をその一部を切り欠いて示す斜視図である。
【0004】従来の電気二重層コンデンサにおける電極
積層体の組立ては、自動化を図るために産業用ロボット
(図示省略)を用い、以下の(A) 〜(J) の手順(ステッ
プ)で行われていた。すなわち、(A) 図示しない基台上
に矩形をなす1枚の押え板57を載置し、その押え板5
7上に矩形シート状をなす1枚のセパレータ56を重ね
置く。ここで、セパレータ56は、イオン透過性及び電
気絶縁性を有する多孔質材料、例えばポリプロピレン繊
維不織布よりなり、その厚みが約25μm程度のもので
ある。(B) 次いで、幅の狭い帯状の集電極リード部54
aを有する矩形シート状の1枚の負極用集電極54、及
び矩形シート状の1枚の分極性電極55をこの順に重ね
置いて、一方の最外部に配される負極52’を形成す
る。
【0005】ここで、電荷を蓄積するための活性炭より
なる前記分極性電極55は、その厚みが0.1〜2.0
mm程度のものであり、この分極性電極55と接する導
電体である前記負極用集電極54及び後述する正極用集
電極53は、厚みが7〜50μm程度のアルミニウム箔
よりなるものである。
【0006】(C) 次に1枚のセパレータ56を重ね置
く。(D) 次いで、1枚の分極性電極55、集電極リード
部53aを有する矩形シート状の1枚の正極用集電極5
3、及び次の1枚の分極性電極55をこの順に重ね置い
て、1つの正極51を形成する。(E) 前記正極51の上
側の分極性電極55上に1枚のセパレータ56を重ね置
く。(F) 続いて、1枚の分極性電極55、1枚の負極用
集電極54及び次の1枚の分極性電極55をこの順に重
ね置いて、1つの負極52を形成する。なお、正極用集
電極53と負極用集電極54とは、図7に示すように、
そのリード部53a,54aが異なる位置になるように
積層される。また一般に、集電極53,54の集電部と
分極性電極55とは同一寸法で矩形をなしており、同様
に矩形をなすセパレータ56は、短絡防止のため、これ
らより僅かに大きいものである。
【0007】(G) 次いで、前記(C) 〜(F) のステップを
所要回数繰り返す。例えば、正極51と負極52とをセ
パレータ56を介して交互に50個ずつ積層する。そし
て、他方の最外部に配される正極51’を形成するた
め、(H) 1枚のセパレータ56を重ね置き、(I) 続い
て、1枚の分極性電極55及び1枚の正極用集電極53
をこの順に重ね置いて、最外部に配される正極51’を
形成する。(J) 次に1枚のセパレータ56を重ね置き、
しかる後、最後に押え板57を重ね置いて積層を終了す
る。
【0008】なお、このような産業用ロボットによる前
記電極積層体の組立ては、正極用集電極53、負極用集
電極54、分極性電極55及びセパレータ56を、それ
ぞれの所定箇所に多数枚用意しておき、この各ストック
箇所から1枚ずつ把持して積層箇所(基台)へ運び積み
重ねる動作を繰り返すことにより行われている。
【0009】このようにして積層されたものを、各電極
51,52の集電極と分極性電極55とを密着させるた
めに、前記両押え板57,57を介して積層方向に押圧
した状態で締付け用テープ60によりテーピングして固
定し、電極積層体を得る。そして図8に示すように、こ
の電極積層体を角形外装ケース61内に収納して所定の
電解液を含浸させ、ケース上蓋61aに固定される正極
外部端子62に各正極用集電極53のリード部53aを
かしめ等によって接続するとともに、負極外部端子63
に各負極用集電極54のリード部54aをかしめ等によ
って接続し、しかる後、ケース61の開口部にケース上
蓋61aを取り付けて密閉するようにしている。このよ
うにして、電気二重層コンデンサが組立てられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した従来の
電気二重層コンデンサでは、集電極(正極用集電極、負
極用集電極)、分極性電極及びセパレータを各々独立し
た単体の形態で用意し、これらの単体部材を1枚ずつ順
に積み重ねて電極積層体を組み立てるようにしたもので
あるから、産業用ロボットを用いて電極積層体の組立て
を行う場合、集電極及びセパレータが非常に薄いもので
取扱い難いため、集電極とセパレータに関し、ロボット
ハンドでの2枚重ね取り、あるいは把持ミスによる積み
重ね忘れがしばしば発生するという不具合があった。ま
た、アルミニウム箔よりなる集電極については、電気的
性能の低下を招くシワや折れ筋などの変形が積み重ねを
行う際に生じ易かった。
【0011】この発明は、前記事情に鑑みてなされたも
ので、組立ての自動化に適した構造の電極積層体を有
し、これにより大容量コンデンサの大量生産に適した電
気二重層コンデンサを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、その各々が正極用集電極
の両側に活性炭よりなる分極性電極を配した複数の正極
と、各々が負極用集電極の両側に活性炭よりなる分極性
電極を配した複数の負極とをそれらの間にセパレータを
介在させて交互に積層してなる電極積層体を有する電気
二重層コンデンサにおいて、前記各正極用集電極が、各
正極毎に切り離されることなく第1番目の正極用から最
終の正極用まで連続的につながった長尺シート状正極用
集電極体を、各正極における2枚の分極性電極の間の位
置毎に、順に所定長さずつ折り込むことで形成されてい
ること、前記各負極用集電極が、各負極毎に切り離され
ることなく第1番目の負極用から最終の負極用まで連続
的につながった長尺シート状負極用集電極体を、各負極
における2枚の分極性電極の間の位置毎に、順に所定長
さずつ折り込むことで形成されていること、前記セパレ
ータが、長尺シート状をなし、第1番目の正極・負極間
から最終の正極・負極間にわたって切り離されることな
く連続したものであること、を特徴とする電気二重層コ
ンデンサである。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
気二重層コンデンサにおいて、前記長尺シート状正極用
集電極体及び前記長尺シート状負極用集電極体が、それ
ぞれ、アルミニウム箔の片表面にフィルム状の合成樹脂
層を形成してなる長尺シート状素材に、集電極を1枚分
ごと順に形成するための折り込み目と、集電極リード部
形成用のスリットとを設けたものであることを特徴とす
るものである。また、請求項3記載の発明は、請求項2
記載の電気二重層コンデンサにおいて、前記アルミニウ
ム箔の表裏の箔面のうち、分極性電極に密着押圧した場
合におけるアルミニウム箔と分極性電極間の接触電気抵
抗値を小さくすべく、前記接触電気抵抗値が大きい方の
箔面に前記合成樹脂層が形成されていることを特徴とす
るものである。また、請求項4記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の電気二重層コンデンサにお
いて、前記セパレータが、セパレータ素材を複数枚重ね
たものであることを特徴とするものである。
【0014】この発明による電気二重層コンデンサにお
いては、分極性電極のみを従来と同様に単体形態とし、
分極性電極に比べて薄肉の集電極及びセパレータについ
ては、従来の1個ずつの単体形態ではなく、各正極毎に
切り離されることなく第1番目の正極用から最終の正極
用まで連続的につながった長尺シート状正極用集電極体
と、同様にして第1番目から最終の負極用まで連続的に
つながった長尺シート状負極用集電極体と、第1番目の
正極・負極間から最終の正極・負極間にわたって切り離
されることなく連続した長尺シート状をなすセパレータ
とを用いるようにしている。これにより、電極積層体の
組立てにあたり、前記3種類の連続シート状部材それぞ
れを、供給用ロールに巻回した形態にて用意し、これら
供給用ロールから順次巻き解いて所定長さずつ折り込み
積み重ねることにより、電極積層体を組み立て形成する
ことができるので、従来のような、ロボットハンドでの
2枚重ね取り、あるいは把持ミスによる積み重ね忘れが
なく、電極積層体を組立ての自動化に適した構造となし
える。
【0015】前記長尺シート状正極用集電極体及び長尺
シート状負極用集電極体は、アルミニウム箔素材のみで
は非常に薄く取扱い難くハンドリング性が悪いという不
具合点を改良するため、アルミニウム箔の片表面にフィ
ルム状の合成樹脂層を形成してなるものがよい。合成樹
脂層が形成された前記各集電極体は、腰がしっかりと
し、多少粗雑な取り扱いでも折れ筋やキズなどの変形を
生じることがなく、ハンドリング性の良いものとなる。
厚み7〜50μmの範囲のアルミニウム箔では、ハンド
リング性改善効果を得るには、前記合成樹脂層の厚みは
5〜20μm程度の範囲がよい。
【0016】ここで、前記アルミニウム箔については、
一般に、その表面と裏面とでは、アルミ箔自体の製造工
程に起因する表面粗さの違いがあり、分極性電極との間
で生じる接触電気抵抗値に大小の差がある。このため、
非導電性の前記合成樹脂層の形成に際しては、アルミニ
ウム箔の表裏の箔面のうち、分極性電極に密着押圧した
場合におけるアルミニウム箔と分極性電極間の接触電気
抵抗値を小さくすべく、前記接触電気抵抗値が大きい方
の箔面に合成樹脂層を形成し、前記接触電気抵抗値の小
さい方の箔面が分極性電極に接するようにした(図2参
照)。
【0017】また、前記正極用と負極用の各長尺シート
状集電極体は、それぞれ、アルミニウム箔の片表面に前
記合成樹脂層を形成してなる長尺シート状素材に、集電
極を1枚分ごと順に形成するための折り込み目としての
ミシン目と、各集電極のリード部形成用のスリットとを
設けたものとすることで(図3参照)、各正極における
折り込み操作による正極用集電極の形成、同じく各負極
における折り込み操作による負極用集電極の形成を容易
に、かつ位置ずれなく確実に行うことができる。なお、
各集電極のリード部は、電極積層体組み立て後、長尺シ
ート状集電極体の一部を前記スリットに沿って切り取る
ことで形成される(図4参照)。
【0018】また、前記長尺シート状をなすセパレータ
については、セパレータ素材自体に不可避的に存在する
ピンホール(製造時に不可避的に発生)による電気絶縁
性の低下をなくすため、また、積層終了後、電極間の密
着性を高めるため電極積層体はその積層方向に押圧され
た状態でテーピングされるが、このとき分極性電極表面
に存在する活性炭よりなる突出した状態の遊離粒子(例
えばその粒子径:2〜50μm)によってセパレータ素
材が突き破られて生じた微小孔による電気絶縁性の低下
をなくすために、セパレータ素材を複数枚重ねたもの、
例えば、厚み約25μmのポリプロピレン繊維不織布製
のセパレータ素材を2枚あるいは3枚重ねたものがよ
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1はこの発明による電気二重
層コンデンサの電極積層体の組立て手順を説明するため
の図、図2は図1の要部説明図、図3はこの発明に係る
長尺シート状負極用集電極体の展開図、図4はこの発明
に係る長尺シート状負極用集電極体の説明図である。
【0020】図1及び図2において、22は図示しない
取付け用部材に着脱かつ回転可能に取り付けられた第2
供給用ロールであり、この第2供給用ロール22に長尺
シート状をなす後述する長尺シート状負極用集電極体1
4がロール状に巻回されている。同様に、この第2供給
用ロール22に相対向する側である図における左側位置
には、取付け用部材(図示省略)に第1供給用ロール2
1が着脱かつ回転可能に取り付けられており、この第1
供給用ロール21に長尺シート状正極用集電極体13が
ロール状に巻回されている。
【0021】また、図における上方位置には、図示しな
い3個の供給用ロールが配設されており、これらの各供
給用ロールには、長尺シート状をなすセパレータ素材が
ロール状に巻回されている。そして、左右方向へ移動可
能なガイドロール23により、前記3個の各供給用ロー
ルからのセパレータ素材が一体に重ね合わされて送給さ
れ、この一体に重ね合わされものがセパレータ16とし
て用いられるようになされている。このセパレータ16
は、前述したように破れ等による電気絶縁性の低下や漏
れ電流の増加をなくすため、この例では、厚み約25μ
mで幅92mmのポリプロピレン繊維不織布製のセパレ
ータ素材を3枚重ね合わせたものとなされている。
【0022】さらにこの例では、ピックアンドプレイス
(pick and place)作業を行う図示しない一台の産業用
ロボットが設置されており、このロボットは、所定箇所
に多数枚蓄積してある分極性電極15を、このストック
箇所から1枚ずつ把持して後述する積み重ね動作を繰り
返し行わせるためのものである。矩形をなす分極性電極
15は、この例では、電荷を蓄積するための活性炭粉末
80重量%、結着剤としてのPTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)10重量%、および電導性改善用のカー
ボンブラック10重量%を混練し、これをシート化して
なるものであって、厚み約0.5mm、短辺寸法46m
m、長辺寸法92mmである。
【0023】そして、前記の長尺シート状集電極体1
3,14は、前述したようにアルミニウム箔素材のみで
は非常に薄くハンドリング性が悪いという不具合点を改
良するため、この例では、厚み10μmのアルミニウム
箔の片表面に、コーティング法により合成樹脂層として
厚み15μm程度のポリエチレン樹脂層を形成してなる
ものである。なお、このポリエチレン樹脂層に代えて、
例えばポリプロピレン樹脂などの合成樹脂層を形成する
ようにしてもよい。
【0024】ここで、前記ポリエチレン樹脂層の形成に
際しては、前述したように、アルミニウム箔の表裏の各
箔面のうち、分極性電極15に密着押圧した場合におけ
るアルミニウム箔・分極性電極15間の接触電気抵抗値
を小さくすべく、前記接触電気抵抗値が大きい方の箔面
に前記樹脂層を形成し、前記接触電気抵抗値の小さい方
の箔面が分極性電極15に接するようにした。図5はこ
の発明に係る長尺シート状集電極体を構成するアルミニ
ウム箔についての接触電気抵抗値の測定方法を説明する
ための図、図6は図5に示す測定方法によるアルミニウ
ム箔の表裏の各箔面について接触圧力と接触電気抵抗値
との関係を示す図である。なお、市販のものでは外観
上、アルミ箔面は一方の面が鏡面、他方の面が粗面とな
っており、次の説明では分かり易くするため、この鏡
面、粗面という呼び方を用いる。
【0025】すなわち、図5に示すように、基台24上
に、2枚のアルミニウム箔ASの各鏡面間に分極性電極
に相当する平板状のグラッシーカーボン25を挟んだも
のを載置し、このものを押圧板26を介してプレス機
(図示省略)にて加圧した状態で、図に示すと間の
抵抗値を測定した。同様に、2枚のアルミニウム箔AS
の各粗面間にグラッシーカーボン25を挟んだものにつ
いて抵抗測定した。測定結果の一例を図6に示す。この
結果から、前述の接触電気抵抗値の小さい方のアルミ箔
面が分極性電極15に接するようにするため、鏡面の方
に前記ポリエチレン樹脂層を形成した。
【0026】さて、前記長尺シート状負極用集電極体1
4は、このようにアルミニウム箔の片面側に樹脂コーテ
ィングした長尺シート状素材に、図3に示すように、各
集電極141を1枚分ごと順に形成するための折り込み
用のミシン目14aと、各集電極のリード部形成用のス
リット14bとを設けたものである。そして、各集電極
141のリード部141aは、後述する電極積層体組み
立て後、長尺シート状集電極体14の一部を前記スリッ
ト14bに沿って切り取ることで形成されるようになっ
ている(図4参照)。2つ重ねに折り込まれて形成され
る各負極用集電極141の寸法は、この例では、集電極
部短辺W1:46mm,集電極部長辺L1:92mm,
リード部幅W2:18mm,リード部長さL2:92m
mである。正極用の長尺シート状集電極体13について
も同様である。
【0027】なお、後述する電極積層体の組立て後、角
形外装ケースの負極外部端子(ボルト)に、前記各集電
極141のリード部141aは束ねて一緒にカシメ接続
されるようになっているが、このときリード部141a
の一部のものと前記端子とのカシメ接続が不十分なこと
があっても、図3,図4に示すように、各集電極141
が個別に分離されておらず機械的につながっているの
で、前記負極外部端子と各集電極141とが確実に接続
されることになる。正極用集電極131についても同様
である。
【0028】以下、図1及び図2を参照しながら、この
発明による電気二重層コンデンサの電極積層体の組立て
手順(a) 〜(k) を説明する。
【0029】(a) 前記のガイドロール23により前記セ
パレータ16を送給し、図示しない基台上にセパレータ
16を1枚分長さ載せ置き、さらにそのセパレータ16
上に、前記の図示しないロボットにて矩形をなす1枚の
押え板17を重ね置く。(b)セパレータ16を所定長さ
送給しつつガイドロール23を図における左方向へ移動
し、前記押え板7上にセパレータ16を1枚分長さ重ね
置く。(c) 次いで、前記の第2供給用ロール22から巻
き解いた長尺シート状負極用集電極体14を、水平方向
に往復動される折り込み用薄片(図示省略)により、ミ
シン目14aに沿って折り曲げて折り込み、1枚分の負
極用集電極141を形成し、しかる後この1枚分の負極
用集電極141上に、前記ロボットにて1枚の分極性電
極15を重ね置いて、一方の最外部(図における最下
部)に配される負極12’を形成する。
【0030】(d) 次に、セパレータ16を所定長さ送給
しつつガイドロール23を図における右方向へ移動し、
セパレータ16を1枚分長さ重ね置く。(e) 次いで、前
記ロボットにて1枚の分極性電極15を重ね置き、この
分極性電極15上に、前記の第1供給用ロール21から
巻き解いた長尺シート状正極用集電極体13を水平方向
に往復動される折り込み用薄片(図示省略)によりその
ミシン目13aに沿って折り曲げて折り込み、1枚分の
正極用集電極131を形成し、しかる後、この上に前記
ロボットにより次の1枚の分極性電極15を重ね置い
て、1つの正極11を形成する。
【0031】(f) 続いて、セパレータ16を所定長さ送
給しつつガイドロール23を図における左方向へ移動
し、セパレータ16を1枚分長さ重ね置く。(g) 次い
で、前記ロボットにて1枚の分極性電極15を重ね置
き、この分極性電極15上に、第2供給用ロール22か
ら巻き解いた長尺シート状負極用集電極体14をそのミ
シン目14aに沿って折り曲げて折り込み、1枚分の負
極用集電極141を形成し、しかる後、この上に前記ロ
ボットにより次の1枚の分極性電極15を重ね置いて、
1つの負極12を形成する。
【0032】(h) 次いで、前記(d) 〜(g) のステップを
所要回数繰り返す。例えば、正極11と負極12とをセ
パレータ16を介して交互に50個ずつ積層する。そし
て、集電極体14をミシン目に沿って切断し、次に他方
の最外部(図における最上部)に配される正極11’を
形成するため、まず、(i) セパレータ16を所定長さ送
給しつつガイドロール23を右方向へ移動し、セパレー
タ16を1枚分長さ重ね置く。(j) 続いて、前記ロボッ
トにて1枚の分極性電極15を重ね置き、この分極性電
極15上に、前記の第1供給用ロール21から巻き解い
た長尺シート状正極用集電極体13をそのミシン目13
aに沿って折り曲げて折り込み、1枚分の正極用集電極
131を形成し、これにより最外部に配される正極1
1’を形成する。しかる後に集電極体13をミシン目1
3aに沿って切断する。(k) 次に、セパレータ16を所
定長さ送給しつつガイドロール23を左方向へ移動し、
セパレータ16を1枚分長さ重ね置き、しかる後、最後
に前記ロボットにて押え板17を重ね置いて積層を終了
する。
【0033】そして、積層後のコンデンサ組み立て手順
は従来と同様であり、このようにして積層されたもの
を、前記両押え板17,17を介して積層方向に押圧し
た状態で締付け用テープによりテーピングし、この電極
積層体を角形外装ケース内に収納するようにしている。
【0034】このように、この発明による電気二重層コ
ンデンサにおいては、その電極積層体の組立てにあた
り、分極性電極のみを個別単体形態とし、分極性電極に
比べて薄肉の集電極及びセパレータについては、従来の
1個ずつの個別単体形態ではなく、連続シート状の形態
にて用意し、これら連続シート状のものを順次所定長さ
ずつ折り込み積み重ねることにより、従来のような、ロ
ボットハンドでの2枚重ね取り、あるいは把持ミスによ
る積み重ね忘れを生じることなく、電極積層体の組立て
を行えるようにしたものであるから、組立ての自動化に
適した構造の電極積層体を有し、大容量コンデンサの大
量生産に適したものとなる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によると、
組立ての自動化に適した構造の電極積層体を有し、これ
により大容量コンデンサの大量生産に適した電気二重層
コンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電気二重層コンデンサの電極積
層体の組立て手順を説明するための図である。
【図2】図1の要部説明図である。
【図3】この発明に係る長尺シート状負極用集電極体の
展開図である。
【図4】この発明に係る長尺シート状負極用集電極体の
説明図である。
【図5】この発明に係る長尺シート状集電極体を構成す
るアルミニウム箔についての接触電気抵抗値の測定方法
を説明するための図である。
【図6】図5に示す測定方法によるアルミニウム箔の表
裏の各箔面について接触圧力と接触電気抵抗値との関係
を示す図である。
【図7】従来の電気二重層コンデンサの電極積層体の構
成説明図である。
【図8】図7の電極積層体が組み込まれた電気二重層コ
ンデンサの全体構成例をその一部を切り欠いて示す斜視
図である。
【符号の説明】
11,11’…正極 12,12’…負極 13…長尺
シート状正極用集電極体 13a…ミシン目 13b…
スリット 131…正極用集電極 131a…正極用集
電極のリード部 14…長尺シート状負極用集電極体
14a…ミシン目 14b…スリット 141…負極用
集電極 141a…負極用集電極のリード部 15…分
極性電極 16…セパレータ 17…押え板 21…第
1供給用ロール 22…第2供給用ロール 23…ガイ
ドロール 24…基台 25…グラッシーカーボン 2
6…押圧板 AS…アルミニウム箔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その各々が正極用集電極の両側に活性炭
    よりなる分極性電極を配した複数の正極と、各々が負極
    用集電極の両側に活性炭よりなる分極性電極を配した複
    数の負極とをそれらの間にセパレータを介在させて交互
    に積層してなる電極積層体を有する電気二重層コンデン
    サにおいて、 前記各正極用集電極が、各正極毎に切り離されることな
    く第1番目の正極用から最終の正極用まで連続的につな
    がった長尺シート状正極用集電極体を、各正極における
    2枚の分極性電極の間の位置毎に、順に所定長さずつ折
    り込むことで形成されていること、 前記各負極用集電極が、各負極毎に切り離されることな
    く第1番目の負極用から最終の負極用まで連続的につな
    がった長尺シート状負極用集電極体を、各負極における
    2枚の分極性電極の間の位置毎に、順に所定長さずつ折
    り込むことで形成されていること、 前記セパレータが、長尺シート状をなし、第1番目の正
    極・負極間から最終の正極・負極間にわたって切り離さ
    れることなく連続したものであること、を特徴とする電
    気二重層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記長尺シート状正極用集電極体及び前
    記長尺シート状負極用集電極体が、それぞれ、アルミニ
    ウム箔の片表面にフィルム状の合成樹脂層を形成してな
    る長尺シート状素材に、集電極を1枚分ごと順に形成す
    るための折り込み目と、集電極リード部形成用のスリッ
    トとを設けたものであることを特徴とする請求項1記載
    の電気二重層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム箔の表裏の箔面のう
    ち、分極性電極に密着押圧した場合におけるアルミニウ
    ム箔と分極性電極間の接触電気抵抗値を小さくすべく、
    前記接触電気抵抗値が大きい方の箔面に前記合成樹脂層
    が形成されていることを特徴とする請求項2記載の電気
    二重層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記セパレータが、セパレータ素材を複
    数枚重ねたものであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の電気二重層コンデンサ。
JP8235273A 1996-09-05 1996-09-05 電気二重層コンデンサ Withdrawn JPH1079325A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010003803A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Taiyo Yuden Co Ltd 電気化学デバイス及びその製造方法
WO2014080638A1 (ja) * 2012-11-26 2014-05-30 日本ケミコン株式会社 蓄電デバイスおよびその製造方法
JP2014107330A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Nippon Chemicon Corp コンデンサの製造方法およびコンデンサ
CN112868277A (zh) * 2018-10-22 2021-05-28 株式会社富士 电气元件供给装置以及电气元件供给方法

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