JP5971095B2 - 蓄電素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一次電池および二次電池ならびに各種キャパシタなどを含む蓄電素子およびその製造方法に関する。
特許文献1には、多数の短冊状正極と二枚の長尺セパレータとの一体物を有し、この一体物が短冊状正極の間の部分で交互に折られ、その間に多数の短冊状負極が挟持されて、両セパレータが葛折り状になった積層型二次電池が開示されている。この一体物は、二枚の長尺セパレータの間に多数の短冊状正極が挟まれ、各正極のうち両セパレータから一方に突出した正極端子部を除く三辺で、両セパレータが互いに溶着されて形成されている。これらの短冊状負極は、それぞれ正極端子部とは背向する方向に前記一体物から突出した負極端子部をもつ。
特許文献2には、一枚の帯状をした正負一方の長尺電極板と、この長尺電極板をその両面から挟み込む二枚の長尺セパレータと、両長尺セパレータをさらにその外側の両側から挟み込む二枚の正負他方の櫛形電極板とをもつ電池の積層体(積層型電池)が開示されている。二枚の櫛形電極板は比較的複雑な櫛形形状をしており、一枚の長尺電極板と二枚のセパレータおよび櫛形電極板とが互いに適正な位置に重ねられ長尺の積層一体部材とされた後、この一体物が葛折りにされて電池の積層体が構成される。
特開2009−117291号公報 特開2011−258434号公報
しかしながら、前述の背景技術のうち特許文献1の電池では、電池電極のうち正負両極ともに多数の短冊状電極であり、その基材となる導電板(アルミニウムや銅の金属箔)とその両面に形成された正負の電極活物質層が切断される個所が相当に多い。
それゆえ、電池一個に含まれる正負の短冊状電極板を切り出した切り口の数が多いだけではなく、切り口の総延長も相当に長いものとなり、両電極を切り出す切断工程に伴って生じる金属箔や活物質層の切り屑も多数が発生しやすくなる。このような電極の切り屑が電池に混入すると、局部的な短絡による発熱や電池性能の低下を招きかねないうえ、自己放電が大きくなり電池の不良率が増大するので、不都合である。
特許文献2の電池においては、正負一方(実施例では負極)の長尺電極板と二枚の長尺セパレータについては切断部がごく限定されており、こちらについては切り屑の発生がほとんどないとして差し支えない。それゆえ特許文献2の構成では、前述の特許文献1の構成と比べ、切り屑の発生はおおむね半減するという効果が見込める。
そこで本発明は、簡素な構成で電極の切り屑が混入しにくい蓄電素子およびその製造方法を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するための本願発明の構成とその構成がもたらす作用効果とについて、本項では簡潔に説明する。
[物の発明]
本発明の蓄電素子(100,200)は、一次電池または二次電池である電池(100)とキャパシタ(100,200)とのいずれかである。大きく分けて二種のキャパシタ(100,200)のうち一方(100)には、電解コンデンサが該当する。蓄電素子(100,200)は、一方の電極板(1,1A,201)と、他方の電極板(2,202)と、これらの両電極板の間に挿置されたセパレータ(3:30〜36,203)とが交互に積層された積層体である。
前記一方の電極板(1,1A,201)は、両面で前記セパレータ(3,203)と密着しており、長手方向に所定間隔で交互に折り畳まれて葛折り状に積層された長尺の可撓性材料からなる電極板(長尺電極板と呼ぶ)(1,1A,201)である。前記他方の電極板(2,202)は、両面で前記セパレータ(3,203)に密着しており、複数の互いに独立した短冊形状の電極板(短冊状電極板と呼ぶ)(2,202)である。ここで、前記長尺電極板(1,1A,201)は、前記葛折りの折り目方向に沿った両方向のうち一方へ突出した端子部(一方端子部と呼ぶ)(11)をもつ。一方、各前記短冊状電極板(2,202)は、上記両方向のうち他方へ突出した端子部(他方端子部と呼ぶ)(21)をもつ。
本発明の蓄電素子(100,200)では、特許文献2に開示された発明とは別の解決手段でありながら、特許文献1の電池に比べて電極の切り屑が混入しにくいという効果がある。なぜならば、一方の電極板(1,1A,201)は、長手方向に所定間隔で交互に折り畳まれて葛折り状に積層された長尺の可撓性材料からなる電極板(1,1A,201)であるから、切断加工が少なく切り屑の発生がほぼ半減しているからである。また、特許文献2の電池積層体に比べても、他方の電極板を複雑な形状に切断する必要がないので、他方の電極板を作る加工が容易であり加工設備も単純で済むという効果が見込める。
なお、前記セパレータ(3,203)は、絶縁膜からなり、前記長尺電極板(1,1A,201)の両面に接して折り畳まれた長尺のセパレータ(長尺セパレータと呼ぶ)(30〜32,203)としてもよい。ここで、前記セパレータ(3,203)は、前記一方端子部(11)の突出方向と背向する前記他方で折り返されて前記長尺電極板(1,1A,201)の一部を両面から包み込んでいる一枚の前記長尺セパレータ(二つ折り型セパレータと呼ぶ)(30,203)としてもよい。あるいは、前記一方端子部(11)を残して前記長尺電極板(1,1A,201)のこれら両面を挟んでいる二枚の前記長尺セパレータ(サンドイッチ型セパレータと呼ぶ)(31,32)としてもよい。
いずれであっても、長尺セパレータ(30〜32,203)であれば、セパレータ自体の切断加工も少なくて済むから、加工が容易であるうえにセパレータの切り屑も発生しにくくて好都合である。
なお、セパレータ(3,203)を構成する絶縁膜は、一種または複数種のセラミック粒子が内部に含まれたものや表面に塗られたものであってもよい。
[その製造方法の発明]
本発明の蓄電素子(100,200)の製造方法は、準備工程(P11)と一体化工程(P21,P22)と積層工程(P31)とを有する。
準備工程(P11)は、一枚の長尺電極板(1,1A,201)と複数の短冊状電極板(2,202)と所定数の長尺セパレータ(30〜32,203)とを用意する工程である。ここで、長尺電極板(1,1A,201)は、一方向に所定の幅を持ちこの幅の方向(幅方向と呼ぶ)に対して直交する長手方向に長尺で可撓性材料からなる一方の電極板である。一方、短冊状電極板(2,202)は、互いに独立した複数の短冊状の電極板からなる他方の電極板である。また、長尺セパレータ(30〜32,203)は、前記一方向に所定の幅を持ちこの幅に対して長手方向に長尺で絶縁膜からなる所定の寸法形状に整えられた長尺のセパレータである。
一体化工程(P21,P22)は、前記長尺電極板(1,1A,201)の前記両面を覆う前記長尺セパレータ(30〜32,203)と前記長尺電極板(1,1A,201)とが一体化された一体長尺物(41〜43,204)を作製する工程である。この際、前記長尺電極板(1,1A,201)のうち前記幅方向の一方に突出する一方端子部(11)を残して、前記長尺セパレータ(30〜32,203)が前記長尺電極板(1,1A,201)の両面に密着させられる。
積層工程(P31)は、前記一体長尺物(41〜43,204)を前記長手方向に所定幅で交互に折り重ねて葛折り状の電極積層体である蓄電素子(100,200)を形成する工程である。この際、各前記短冊状電極板(2,202)のうち前記幅方向の他方に突出する他方端子部(21)を残して、各前記短冊状電極板(2,202)が前記一体長尺物(41〜43,204)の両面に対し交互に一枚ずつ折り込まれていく。
このような蓄電素子(100,200)の製造方法によれば、長尺電極板(1,1A,201)の製造過程で切断加工が少ないので、特許文献1の電池を製造する方法に比べて電極板の切り屑の発生はおおむね半減するものと考えられる。その結果、特許文献2の電池積層体を製造する方法とは異なる製造方法でありながら、本製造方法によれば、電池を含む蓄電素子(100,200)の製造にあたり、より不具合の少ない製品を製造することができるようになるという効果がある。また、特許文献2の電池積層体を製造する方法と比べると、他方の電極板(2,2A,202)を複雑な形状に切断する必要がないので、他方の電極板(2,2A,202)を作る加工が容易であり加工設備も単純で済むという効果が見込める。
なお、前記一体化工程(P21,P22)は、二つ折り一体化工程(P21)とサンドイッチ一体化工程(P22)とのうちいずれであっても良い。ここで、二つ折り一体化工程(P21)は、前記セパレータ(30)が一枚であって、このセパレータ(30)を前記長手方向に沿って前記幅の中央線に沿って二つ折りとし、前記長尺電極板(1,1A,201)のうち一方端子部(11)を残して前記長尺電極板(1)の両面を包み込んで覆う工程である。一方、サンドイッチ一体化工程(P22)は、前記セパレータ(31,32)が二枚であって、前記長尺電極板(1,1A,201)のうち前記一方端子部(11)を残してこれらのセパレータ(31,32)で前記長尺電極板(1,1A,201)を両面から挟み込んで覆う工程である。
いずれであっても、長尺セパレータ(30〜32)であれば、セパレータ自体の切断加工も少なくて済むから、加工が容易であるうえにセパレータの切り屑も発生しにくくて好都合である。
実施例1の蓄電素子としての電池の積層構成を模式的に示す断面図 実施例1としての電池製造方法うち二つ折り一体化工程を示す組図 (a)長尺電極板の構成を示す斜視図 (b)長尺セパレータを二つ折りにして長尺電極板を挟む過程の斜視図 (c)長尺電極板が長尺セパレータに挟まれた一体長尺物の斜視図 実施例1の電池製造方法のうち積層工程を概念的に示す斜視図 実施例1の電池製造方法の全工程を概略で示す工程流れ図 実施例2の電池製造方法のうちサンドイッチ一体化工程を示す組図 (a)長尺電極板の構成を示す斜視図 (b)長尺セパレータを二つ折りにして長尺電極板を挟む過程の斜視図 (c)長尺電極板が長尺セパレータに挟まれた一体長尺物の斜視図 実施例3の電池製造方法のうち長尺電極板折り工程を示す組図 (a)二つ折り構造の長尺電極板の初期構成を示す斜視図 (b)初期構成から長尺電極板を二つ折りにする過程の斜視図 (c)二つ折り構造の長尺電極板の構成を示す斜視図 (d)長尺セパレータを二つ折りにして長尺電極板を挟む過程の斜視図 (e)長尺電極板と長尺セパレータとが二つ折りの一体長尺物の斜視図 実施例3の電池製造方法のうち短冊状電極板折り工程を示す組図 (a)二つ折り構造の各短冊状電極板の初期構成を示す斜視図 (b)初期構成から各短冊状電極板を二つ折りにする過程の斜視図 (c)二つ折り構造の各短冊状電極板の構成を示す斜視図 実施例4の電池製造方法のうち主に短冊一体化工程を示す組図 (a)準備工程で用意された長尺電極板の構成を示す斜視図 (b)短冊一体化工程で各部材を貼り合わせる過程を示す斜視図 (c)短冊一体化工程で製作された短冊状一体物の構成を示す斜視図 実施例4の電池製造方法のうち積層工程を概念的に示す斜視図 実施例4の変形態様1での短冊一体化工程を示す斜視図 実施例4の変形態様2での短冊一体化工程を示す斜視図 実施例5としてのキャパシタの構成を概念的に示す断面図
本発明の「蓄電素子およびその製造方法」がもつ実施形態については、当業者に本発明を実施できるだけの理解が得られるよう以下の記載で明確かつ十分に説明する。なお、本発明の出願時点では、以下の実施例ないしその変形態様のうちいずれかに最良の実施形態が開示されているものと、発明者は考えている。
(蓄電素子としての電池の構成)
本発明の実施例1としての蓄電素子は、図1に断面で示すような積層構造を持ったリチウムイオン二次電池(LIB,以下単に「電池」と略す)100である。電池100は、一方の電極板たる負極電極板1と、他方の電極板たる正極電極板2と、両電極板1,2の間に挿置されたセパレータ30とが、交互に積層されて構成された電極積層体である。
負極電極板1は、両面でセパレータ3と密着しており、長手方向に所定間隔で交互に折り畳まれて葛折り状に積層された長尺の可撓性材料からなる電極板(長尺電極板1と呼ぶ)である。負極の長尺電極板1は、銅箔10の両面に形成された負極活物質層12をもち、葛折りの折り目(図1中のF部分)の延伸方向に沿った両方向のうち一方へ突出した一方端子部たる負極端子部11をもつ。すなわち負極端子部11は、図1の紙面に対して鉛直方向のうち一方へ突出している。
なお、図2(a)に示すように、負極端子部11は銅箔10だけであり、そのいずれの面にも負極活物質層12は形成されていない。
セパレータ30は、長尺の絶縁膜からなり、その厚さ方向に電荷の移動が可能な電池用セパレータである。この絶縁膜には、一種または複数種のセラミック粒子を内部に含むものを本実施例では採用している。その他の実施形態として、一種または複数種のセラミック粒子が表面に塗られた絶縁膜を採用したり、セラミック粒子と有機成分で構成された絶縁層を絶縁膜として採用したりしても良い。再び図1に示すように、セパレータ30は、負極の長尺電極板1の両面に接して折り畳まれている。
図2(b)〜(c)に示すように、セパレータ30は、負極端子部11の突出方向と背向する他方側の縁で折り返されている一枚の二つ折り型セパレータである。そして、セパレータ30は、負極の長尺電極板1の銅箔10のうち、負極活物質層12の形成されている部分を両面から包み込んでいる。すなわち、図2(c)に示すように、負極の長尺電極板1とその両面を包む二つ折り型セパレータ30とは一体化して一体長尺物41を形成している。
正極電極板2は、再び図1に示すように、両面でセパレータ3に密着しており、多数の互いに独立した短冊形状の電極板(短冊状電極板2と呼ぶ)である。正極の各短冊状電極板2は、図3に示すように、アルミニウム箔20の両面に形成された正極活物質層22をもち、上記両方向のうち他方(図1の紙面に対し鉛直方向の他方)へ突出した他方端子部たる正極端子部21をもつ。正極端子部21はアルミニウム箔20からなり、そのいずれの面にも正極活物質層22は形成されていない。
そして、図3に示すように、正極たる長尺電極板1と二つ折り型セパレータ30とからなる一体長尺物41に対し、その両面から多数の負極たる短冊状電極板2が交互に積層されて、再び図1に示す構成の電極積層体たる電池100が構成されている。一枚の一体長尺物41と多数の短冊状電極板2との積層に際し、一体長尺物41は葛折りに折り畳まれ、その間に短冊状電極板2が両側から挿置されて一体長尺物41に挟持された構造を電池100はもっている。
図1の下部左方に示すように、一体長尺物41の長手方向の端面40では、長尺電極板1の端部よりも二つ折り型セパレータ30の端部が突出しており、負極たる長尺電極板1と正極たる短冊状電極板2との接触を防いでいる。一体長尺物41の長手方向の端面(図略)でも同様である。なお、突出した二つ折り型セパレータ30の端部同士を接合して正極1と負極2との接触防止をより完全にしても良い。
以上の構成を持つ電池100は、以下のような蓄電素子の製造方法によって製造することができる。
(その製造方法)
本発明の蓄電素子の製造方法は、電池100を製造する方法であって、図4に示すように、準備工程P11と一体化工程P21と積層工程P31とを有する。
先ず、準備工程P11は、一枚の負極たる長尺電極板1と、所定枚数の正極たる短冊状電極板2と、一枚の二つ折り型の長尺セパレータ30とを、それぞれ用意する工程である。図4の上半部には、長尺電極板1と各短冊状電極板2とをそれぞれ用意する二系統の工程が画かれており、セパレータ30を用意する工程の作図は略されている。
長尺電極板1は、再び図2(a)に示すように、一方向に所定の幅を持ちこの幅の方向(幅方向と呼ぶ)に対して直交する長手方向に長尺で可撓性材料からなる負極電極板であり、その構成は前項で説明した通りである。短冊状電極板2は、再び図3に示すように、互いに独立した所定枚数の短冊状の電極板からなる正極電極板であり、その構成は前項で説明した通りである。長尺セパレータ30は、前記一方向に所定の幅を持ち、この幅に対して長手方向に長尺で可撓性材料からなる所定の寸法形状に整えられた絶縁膜または1種または複数種のセラミック粒子を含むまたは塗工された絶縁膜の電池用セパレータである。
長尺電極板1、各短冊状電極板2および長尺セパレータ30の寸法は、図1、図2(a)〜(c)および図3に示すとおり、長尺電極板1の負極活物質層12と各短冊状電極板2の正極活物質層22とは、長尺セパレータ30を介してのみ対向する。そして、長尺電極板1と各短冊状電極板2とは、互いに直接は接触しないようになっている。
次に、一体化工程P21は、図2(b)〜(c)に示すように、長尺電極板1のうち負極端子部11を残して長尺セパレータ30を長尺電極板1の両面に密着させ、長尺電極板1の両面を覆う長尺セパレータ30と長尺電極板1とが一体化された一体長尺物41を作製する工程である。本工程では、長尺セパレータ30を前記長手方向に沿って前記幅の中央線に沿って二つ折りとし、長尺電極板1のうち負極端子部11を残して長尺電極板1の両面を包み込んで覆う。それゆえ、本実施例の製造方法のうち一体化工程P21をもって二つ折り一体化工程P21と呼ぶことにする。
最後に、積層工程P31は、各短冊状電極板2のうち前記幅方向の他方に突出する正極端子部21を残して各短冊状電極板2を一体長尺物41の両面に一枚ずつ交互に折り込みながら、一体長尺物41を長手方向に所定幅で交互に折り重ねる工程である。積層工程P31が完了すると、前項で説明したように、図1に示す断面を持つ葛折り状の電極積層体である電池100を形成される。
(作用効果)
本実施例の電池100およびその製造方法は、以上のように構成されているので、特許文献2に開示された発明とは別の解決手段でありながら、特許文献1の電池に比べて電極の切り屑が混入しにくいという効果がある。なぜならば、負極たる長尺電極板1は、長手方向に所定間隔で交互に折り畳まれて葛折り状に積層された長尺の可撓性材料からなる一枚部材であるから、特許文献1の電池に比べて製造過程で特に切断加工が少なく、切り屑の発生がほぼ半減しているからである。
また、特許文献2の電池積層体に比べても、櫛形という複雑な形状に電極板を切断する必要がない分だけ電極板を作る加工が容易であるから、加工設備も単純で済むという効果が見込める。
さらに、二つ折り式の長尺セパレータ30であれば、セパレータ自体の切断加工も少なくて済むから、加工が容易であるうえにセパレータ加工時の切り屑も発生しにくい。そのうえ、長尺電極板1と長尺セパレータ30とで一体長尺物41を構成してから葛折りに短冊状電極板2を折り込む積層工程P31を行うから、積層工程P31での工数が少なくて済み、好都合である。
(変形態様1)
本実施例の変形態様1として、長尺電極板1と各短冊状電極板2との正極負極を逆転させた実施形態も実施可能である。
現況の技術では、リチウムイオン二次電池では実施例1のような正極負極の方が合理的であるが、将来的には両電極板1,2やセパレータ30を構成する材料が進歩し、その物理特性なども変わっていくことであろう。そのような場合には、本変形態様のように正極負極を実施例1とは逆転させた構成の方が合理的になる可能性もある。
なお、本変形態様のように正極負極を逆転させた実施形態は、以下の各実施例としての電池とその変形態様とについても同様に成り立つ。
(変形態様2)
本実施例の変形態様2として、上記実施例1と図面上の表記(図1参照)はほぼ同様となる構成を持ったキャパシタ、例えばLIC(リチウムイオン・キャパシタ)の実施が可能である。LICでは、正極がアルミニウム箔20の両側の表面に活性炭層22をもつ多数の短冊状電極板2であり、負極は銅箔10の両側の表面に活性炭層12をもつ長尺電極板1である。本構成のキャパシタでも、実施例1と同様の作用効果が得られ、切り屑の混入による不良率の増大などの不都合が低減される。
なお、以下の実施例2〜実施例4とそれらの各種変形態様でも、本変形態様とほぼ同様に変更を施してLICなどのキャパシタとする変形態様の実施が可能である。
(電池の構成)
本発明の蓄電素子の実施例2として電池(全体図はない)は、実施例1とはセパレータの構成が異なり、図5(b)に示すように、長尺で二枚のセパレータ31,32を用いている。すなわち図5(c)に示すように、セパレータ31,32は、負極端子部11を残して長尺電極板1を両面からサンドイッチ状に挟んでいる二枚のフィルム状セパレータであり、長尺電極板1とセパレータ31,32とで一体長尺物42を構成する。
本実施例の電池の構成は、以上の点で実施例1と異なっているだけで、断面図は実施例1の図1と同様となる。それゆえ、その構造だけではなく、外観や性能も実施例1の電池100とおおむね同様である。
(その製造方法)
本実施例の電池の製造方法は、準備工程と一体化工程とが実施例1と若干異なっているだけであり、その加工工程の全体図は前述の図4をもって兼用させることができる。
先ず、準備工程P11では、図5(b)に示すように、二枚に別れたセパレータ31,32を用意する点だけが実施例1と異なっている。
次に、一体化工程では、実施例1での二つ折り一体化工程P21とは異なる工程を採用している。すなわち本実施例では、図5(b)〜(c)に示すように、長尺電極板1のうち負極端子部11を残して二枚の長尺セパレータ31,32で長尺電極板1が両面から挟み込まれて覆われるサンドイッチ一体化工程P22を採用している。その結果、再び図5(c)に示すように、長尺電極板1とセパレータ31,32とからなる一体長尺物42が形成される。
最後の積層工程は、実施例1の二つ折り型セパレータ30をもつ一体長尺物41に代えてサンドイッチ型の長尺セパレータ31,32をもつ一体長尺物42を折り畳むという点以外は、実施例1の積層工程P31と同様である。
(作用効果)
本実施例の電池およびその製造方法では、前述のようにサンドイッチ型の長尺セパレータ31,32をもつ一体長尺物42を構成要素とし、それに伴い二つ折り一体化工程P21に代えてサンドイッチ一体化工程P22が製造過程で採用されている。この点以外は、前述のように実施例1とほとんど変わりがないので、本実施例でも実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。
(変形態様1)
実施例1の変形態様1と同様に、本実施例にも正極負極を逆転させた変形態様の実施が可能であり、その将来的な可能性も実施例1の変形態様1と同様である。
(電池の構成)
本実施例の電池(全体図は省略)では、負極の長尺電極板1Aと正極の各短冊状電極板2Aとの構成とが、実施例1と異なっている。
すなわち図6(a)〜(c)に示すように、長尺電極板1Aの導電性箔状材料として、実施例1の銅箔10に比べ幅が約二倍で厚さが約半分の銅箔10Aを用いる。そして、銅箔10Aの片面のうち幅の中央部分を含む所定部分に前記活物質層12が形成されており、幅の中央にあたる中心線で銅箔10Aが二つ折りにされて、両面に前記活物質層12をもつ二つ折り構造の長尺電極板1Aが採用されている。
そして図6(d)〜(e)に示すように、二つ折りした長尺電極板1Aの負極活物質層12を覆い尽くすよう実施例1と同様に二つ折りのセパレータ30が被されて、一体長尺物43が形成される。
一方、図7(a)〜(c)に示すように、各短冊状電極板2Aの導電性箔状材料23Aとしては、実施例1のアルミニウム箔20に比べ約二倍で厚さが約半分のアルミニウム箔20Aを用いる。そして、アルミニウム箔20Aの片面のうち所定部分に正極活物質層22が形成された後、アルミニウム箔20は正極活物質層22ごと二つ折りにされて、両面に正極活物質層22をもつ二つ折り構造の電極板2Aが形成される。
それゆえ、本実施例の電池の断面を示すならば、実施例1の断面構成を示す図1に少しの改訂を加えるだけで良い。すなわち、負極の長尺電極板1と正極の各短冊状電極板2とに代えて、それらの厚さの中間部に二つ折りで接合されたことを示す外形線が入った負極の長尺電極板1Aと正極の各短冊状電極板2Aとが図1に描き込まれていればよい。そうすれば、本実施例の電池構成の要部を概念的に示す断面図となる。
(その製造方法)
本実施例の電池製造方法は、前述の電池構成から分かるように、準備工程P11の一部が実施例1とは異なっている。
すなわち、準備工程P11は、再び図4に括弧付きの符号P111,P112で示すように、長尺電極板折り工程P111と短冊状電極板折り工程P112とを含む。
長尺電極板折り工程P111では、長尺電極板1Aの銅箔10Aの片面のうち幅方向の中央部を含む一部に、負極活物質層12が所定幅で形成される。そして、負極活物質層12が形成された片面が外側になるよう銅箔10Aが二つ折りにされ、両面に負極活物質層12をもつ長尺電極板1Aが形成される。
一方、短冊状電極板折り工程P112では、各短冊状電極板2Aのアルミニウム箔20Aの片面のうち中央部を含む片面に正極活物質層22が所定幅で形成される。そして、正極活物質層22が形成された片面が外側になるようにアルミニウム箔20Aが二つ折りにされ、両面に正極活物質層22をもつ各短冊状電極板2Aが形成される。
その他の工程については、実施例1と同様である。
(作用効果)
本実施例では、二つ折り以前の状態で負極の長尺電極板1Aと正極の各短冊状電極板2Aとの片面にだけ、それぞれの活物質12,22が形成されるので、活物質の形成が容易である。また、長尺電極板1Aの銅箔10Aの厚さが実施例1に比べて半減しているので、長尺電極板1と長尺セパレータ30とからなる一体長尺物43を葛折り状に折り畳む際により容易になる可能性がある。この傾向は、銅箔10Aの厚さが大きな電池を製造する場合に利点となり得る。
その他の点については、準備工程P11に長尺電極板折り工程P111と短冊状電極板折り工程P112とが含まれること以外は実施例1と同様であり、作用効果においても実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。
(変形態様1)
本実施例において、長尺電極板1Aおよび各短冊状電極板2Aのうち一方だけが採用されており、他方には実施例1と同様の長尺電極板1および各短冊状電極板2が採用された変形態様も実施可能である。本変形態様においても、本実施例とほぼ同様に実施例1に準ずる作用効果が得られる。
(変形態様2)
本実施例の変形態様2として、実施例2と同様に、セパレータ3は二枚の長尺セパレータ31,32であって、前述のように二つ折りで形成された長尺電極板1Aをサンドイッチ状に挟み込む構成の電池を実施することも可能である。本変形態様においても、本実施例とほぼ同様に実施例1に準ずる作用効果が得られる。
(電池の構成)
本実施例の電池が持つ構成上の特徴は、以上の各実施例とは異なってセパレータ3に長尺セパレータ30を使わず、各短冊状電極板2の両面を短冊状のセパレータで包むことである。なお、長尺電極板1は、図8(a)に示すように実施例1と同じものである。
すなわち図8(b)〜(c)に示すように、セパレータ3は、短冊状電極板2のそれぞれのうち長尺電極板1と重なる部分を両面から挟持する二枚の短冊状フィルムからなる短冊状セパレータ33,34である。短冊状セパレータ33,34は、各短冊状電極板2のうち正極活物質層22が形成されている部分をすっかり覆って三辺で熱溶着される。短冊状セパレータ33,34の四辺のうち残りの一辺からは、正極端子部21が突出している。
(その製造方法)
本実施例の電池製造方法は、いずれも実施例1とは異なる準備工程P13と短冊一体化工程P23と積層工程P33とを有する。
先ず準備工程P13は、図8(a)〜(b)に示すように実施例1と同様の長尺電極板1および所定枚数の短冊状電極板2と、図8(b)に示すように実施例1とは異なる複数の短冊状セパレータ33,34とを用意する工程である。
次に短冊一体化工程P23では、図8(b)〜(c)に示すように、各短冊状電極板2のうち正極端子部21を残して二枚の短冊状セパレータ33,34が各短冊状電極板2の両面に密着させされて三辺が溶着させられる。その結果、図8(c)に示すように、各短冊状電極板2の両面を覆うそれぞれの短冊状セパレータ33,34と短冊状電極板2とが一体化された短冊状一体物51が作製される。
最後に積層工程P33では、図9に示すように、正極端子部21を残して各短冊状一体物51が長尺電極板1の両面に対して交互に一枚ずつ折り込まれる。すなわち、長尺電極板1のうち各短冊状電極板2に重ならない負極端子部11を残しながら、長尺電極板1が長手方向に所定幅で交互に折り重ねられ、各短冊状一体物51を折り込みながら葛折り状に折り畳まれる。その結果、負極端子部11と各正極端子部21とが前記幅方向に沿って互いに背向して突出した略直方体のブロック状電極積層体が形成され、本実施例の電池となる。
(作用効果)
本実施例でも負極として一枚の長尺電極板1が採用されており、負極の切断加工が最小限に抑制されているので、実施例1などと同様に切り屑の発生がほぼ半減し、切り屑の混入による不具合の発生確率は低減されるという効果がある。
本実施例は、セパレータ33,34が多数あるので工数が実施例1などよりも増すが、何らかの理由で長尺電極板1の両面にセパレータ3を付けた一体長尺物を形成しづらい場合に有効であろう。
(変形態様1)
図10に示すように、各短冊状電極板2のうち正極端子部21と背向する辺縁に沿って折り返す二つ折り状のフィルム状セパレータ35を採用した電池の変形態様が実施可能である。この変形態様の製造方法では、セパレータ3の部品点数が上記実施例に比べ半減するうえ、短冊一体化工程P24で二つ折りセパレータ35のうち対向する両辺だけを溶着すれば良いので、短冊一体化工程P24での工数が減るという利点もある。
(変形態様2)
図11に示すように、各短冊状電極板2のうち正極端子部21と直交する辺縁に沿って折り返す二つ折り状のフィルム状セパレータ36を採用した電池の変形態様が実施可能である。そして、図9とほぼ同様の積層工程において、セパレータ36の折り目を長尺電極板1に当接させて折り込むようにすれば、仮に溶着が不完全な部分があっても長尺電極板1と各短冊状電極板2との接触は避けられるのでより信頼性が高くなる。また、この変形態様の製造方法では、セパレータ3の部品点数が上記実施例に比べ半減するうえ、短冊一体化工程P25で二つ折りセパレータ36のうち対向する両辺だけを溶着すれば良いので、短冊一体化工程P25での工数が減るという利点もある。
(変形態様3)
本実施例とその上記変形態様において、長尺電極板1および各短冊状電極板2のうち少なくとも一方を、実施例3およびその変形態様1と同様に二つ折り構造を持つもの1A、2Aとしてもよい。その場合には、本実施例の作用効果に加えて、実施例3およびその変形態様1に相当する作用効果が得られる。
(蓄電素子としてのキャパシタの構成およびその製造方法)
本実施例の蓄電素子は、以上の各実施例とその変形態様とは異なり、キャパシタ200である。
本実施例のキャパシタ200では、その断面構成を図12に示すように、長尺電極板201および各短冊状電極板202はそれぞれ導電性の電極板であり、セパレータ203は絶縁性フィルムである。そして、準備工程で長尺電極板201および各短冊状電極板202に電極活物質を付けない他は、実施例1の電池とほぼ同様の製造方法を採る。すなわち、次の一体化工程で長尺電極板201とセパレータ203とを合わせて一体長尺物204を形成し、最後の積層工程で一体長尺物204の両面に各短冊状電極板202を折り込みつつ、一体長尺物204を葛折りにしていく。その結果、電極積層体たる略直方体ブロック状のキャパシタ200が製造される。
本実施例では、やはり長尺電極板201を採用しており、切断個所が少ないので切り屑による不具合の発生が抑制されるという効果がある。
(変形態様1)
前述の実施例1の変形態様2と重複するが、本実施例のキャパシタの変形態様1として、図1に示す断面で構成された構造を持った電解コンデンサ100の実施が可能である。
本変形態様では、極性のない通常のコンデンサに比べ電解コンデンサ特有の長所が発揮されるうえに、上記の本実施例と同様に一方の電極板が長尺であって切断個所が少ないから、電極板の切り屑による不具合の発生が抑制されるという効果がある。また、長尺電極板および長尺セパレータを採用しているので、電極板だけではなくセパレータについても切断工数が節減されているという効果もある。
(各種変形態様)
本実施例のキャパシタ200については、電池とその製造方法である実施例1に対する実施例2および実施例4とそれらの各変形態様と同様の各種変形態様とを実施することが可能であり、それぞれに相応の作用効果が得られる。
100:蓄電素子たるリチウムイオン二次電池(単に電池と呼ぶ)
または電解コンデンサ(LIC:リチウムイオン・キャパシタ)
1,1A:長尺電極板(図示の実施例では負極) 10,10A:銅箔
11:負極端子部(一方端子部として) 12:負極活物質層/活性炭層
2,2A:短冊状電極板(図示の実施例では正極) 20,20A:アルミニウム箔
21:正極端子部(他方端子部として) 22:正極活物質層/活性炭層
3:セパレータ(絶縁膜:内部や表面にセラミック粒子を含むこともある)
30〜32:長尺セパレータ 33〜36:短冊状セパレータ
41,42,43:一体長尺物 51,52,53:短冊状一体物
200:蓄電素子としてのキャパシタ 201:長尺電極板
202:短冊状電極板 203:長尺セパレータ 204:一体長尺物
P11,P11A:準備工程 P21〜P25:一体化工程 P31,P33:積層工程

Claims (6)

  1. 一方の電極板(1,1Aと、他方の電極板(2,2A)と、これらの両電極板の間に挿置されたセパレータ(3:30〜36)とが交互に積層された蓄電素子(100)において、
    前記一方の電極板(1,1Aは、両面で前記セパレータ(3)と密着しており、長手方向に所定間隔で交互に折り畳まれて葛折り状に積層された長尺の可撓性材料からなる電極板(長尺電極板と呼ぶ)(1,1Aであり、
    前記他方の電極板(2,2A)は、両面で前記セパレータ(3に密着しており、複数の互いに独立した短冊形状の電極板(短冊状電極板と呼ぶ)(2,2Aであり、
    前記長尺電極板(1,1A)は、前記葛折りの折り目方向に沿った両方向のうち一方へ突出した端子部(一方端子部と呼ぶ)(11)をもち、この長尺電極板の両面に形成された活物質層(12)をもつ正負のうち一方の電極板であり、
    各前記短冊状電極板(2,2A)は、上記両方向のうち他方へ突出した端子部(他方端子部と呼ぶ)(21)をもち、この短冊状電極板(2,2A)の両面に形成された活物質層(22)をもつ正負のうち他方の電極板であり、
    前記セパレータ(3)は、厚さ方向に電荷の移動が可能な電池用セパレータ(30〜36)であり、
    前記長尺電極板(1A)および各前記短冊状電極板(2A)のうち少なくとも一方は、導電性箔状材料(10A,20A)の片面のうち所定部分に前記活物質層(12,22)が形成された可撓性材料が二つ折りにされて、両面に前記活物質層(12,22)をもつ二つ折り構造の電極板(1A,2A)であることを特徴とする、
    蓄電素子(100)。
  2. 前記セパレータ(3は、
    絶縁膜からなり、前記長尺電極板(1,1Aの両面に接して折り畳まれた長尺のセパレータ(長尺セパレータと呼ぶ)(30〜32であって、
    前記一方端子部(11)の突出方向と背向する前記他方で折り返されて前記長尺電極板(1,1A)の一部を両面から包み込んでいる一枚の前記長尺セパレータ(二つ折り型セパレータと呼ぶ)(30)と、前記一方端子部(11)を残して前記長尺電極板(1,1Aのこれら両面を挟んでいる二枚の前記長尺セパレータ(サンドイッチ型セパレータと呼ぶ)(31,32)とのうちいずれかである、
    請求項1記載の蓄電素子(100)。
  3. 前記セパレータ(3)は、
    前記各短冊状電極板(2,2A)のうち前記長尺電極板(1,1Aと重なる部分を両面から包む短冊状フィルムからなる短冊状セパレータ(33〜36)であって、
    各前記短冊状電極板(2,2A)を両面から挟持する二枚一組のセパレータ(33,34)と、各前記短冊状電極板(2,2A)の辺縁に沿って折り返す二つ折り状のセパレータ(35,36)とのうちいずれかである、
    請求項1記載の蓄電素子(100)。
  4. 一方向に所定の幅を持ちこの幅の方向(幅方向と呼ぶ)に対して直交する長手方向に長尺で可撓性材料からなる一方の電極板である長尺電極板(1,1Aと、互いに独立した複数の短冊状の電極板からなる他方の電極板である短冊状電極板(2,2Aと、前記一方向に所定の幅を持ちこの幅に対して長手方向に長尺で可撓性材料からなる所定の寸法形状に整えられた長尺セパレータ(30〜32とを用意する準備工程(P11)と、
    前記長尺電極板(1,1Aのうち前記幅方向の一方に突出する一方端子部(11)を残して前記長尺セパレータ(30〜32を前記長尺電極板(1,1Aの両面に密着させ、前記長尺電極板(1,1Aの前記両面を覆う前記長尺セパレータ(30〜32と前記長尺電極板(1,1Aとが一体化された一体長尺物(41〜43を作製する一体化工程(P21,P22)と、
    各前記短冊状電極板(2,2Aのうち前記幅方向の他方に突出する他方端子部(21)を残して各前記短冊状電極板(2,2Aを前記一体長尺物(41〜43の両面に一枚ずつ折り込みながら、前記一体長尺物(41〜43を前記長手方向に所定幅で交互に折り重ねて葛折り状の電極積層体である蓄電素子(100を形成する積層工程(P31)とを有し、
    前記準備工程(P11)は、
    前記長尺電極板(1A)の可撓性導電材料(10A)の片面のうち幅方向の中央部を含む一部に活物質層(12)を所定幅で形成し、この片面が外側になるようこの導電材料(10A)を二つ折りにして、両面に前記活物質層(12)をもつ前記長尺電極板(1A)を形成する長尺電極板折り工程(P111)と、
    前記各短冊状電極板(2A)の可撓性導電材料(20A)の片面のうち中央部を含む片面に活物質層(22)を所定幅で形成し、この片面が外側になるようにこの導電性材料(20A)を二つ折りにして、両面に前記活物質層(22)をもつ前記短冊状電極板(2A)を形成する短冊状電極板折り工程(P112)とのうち、
    少なくとも一方を含むことを特徴とする、
    蓄電素子(100の製造方法。
  5. 前記一体化工程(P21,P22)は、
    前記セパレータ(30)が一枚であって、このセパレータ(30)を前記長手方向に沿って前記幅の中央線に沿って二つ折りとし、前記長尺電極板(1,1Aのうち一方端子部(11)を残して前記長尺電極板(1)の両面を包み込んで覆う二つ折り一体化工程(P21)と、
    前記セパレータ(31,32)が二枚であって、前記長尺電極板(1,1Aのうち前記一方端子部(11)を残してこれらのセパレータ(31,32)で前記長尺電極板(1,1Aを両面から挟み込んで覆うサンドイッチ一体化工程(P22)と、
    のうちいずれかである、
    請求項4に記載された蓄電素子(100の製造方法。
  6. 一方向に所定の幅を持ちこの幅の方向(幅方向と呼ぶ)に対して直交する長手方向に長尺で可撓性材料からなる一方の電極板である長尺電極板(1,1Aと、互いに独立した複数の短冊状の電極板からなる他方の電極板である短冊状電極板(2,2Aと、これらの短冊状電極板(2,2Aのそれぞれの両面を覆うことができるように所定の寸法形状をもつ複数の短冊状セパレータ(33〜36)とを用意する準備工程(P112)と、
    各前記短冊状電極板(2,2Aのうち端子部(他方端子部と呼ぶ)(21)を残して前記短冊状セパレータ(33〜36)を前記短冊状電極板(2,2Aの両面に密着させ、前記短冊状電極板(2,2Aの前記両面を覆うそれぞれの前記短冊状セパレータ(33〜36)と前記短冊状電極板(2,2Aとが一体化された短冊状一体物(51〜53)を作製する短冊一体化工程(P23,P24,P25)と、
    前記他方端子部(21)を残して各前記短冊状一体物(51〜53)を前記長尺電極板(1,1Aの両面に対して交互に一枚ずつ折り込み、前記長尺電極板(1,1Aのうち各前記短冊状電極板(2,2Aに重ならない端子部(一方端子部と呼ぶ)(11)を残しながら、前記長尺電極板(1,1Aを前記長手方向に所定幅で交互に折り重ね、前記一方端子部(11)と各前記他方端子部(21)とが前記幅方向に沿って互いに背向して突出した葛折り状の電極積層体である蓄電素子(100を形成する積層工程(P33)と、
    を有することを特徴とする、
    蓄電素子(100の製造方法。
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