JPH1079173A - ディスク状記録媒体フォーマット装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体フォーマット装置

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JPH1079173A
JPH1079173A JP23105496A JP23105496A JPH1079173A JP H1079173 A JPH1079173 A JP H1079173A JP 23105496 A JP23105496 A JP 23105496A JP 23105496 A JP23105496 A JP 23105496A JP H1079173 A JPH1079173 A JP H1079173A
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JP
Japan
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disk
optical
magnetic
track
Prior art date
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JP23105496A
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English (en)
Inventor
Takehisa Ishida
武久 石田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によって、ディスク状記録媒体の
トラックのフォーマットを短時間で行なうディスク状記
録媒体フォーマット装置を提供する。 【解決手段】 複数個の記録ヘッド群2は、それぞれが
ディスク状記録媒体の所定のトラックピッチで配設して
なる。フォーマット信号生成部5は、複数系統のフォー
マット信号を出力して記録ヘッド群2の各記録ヘッド2
a,2b,2cにそれぞれに供給する。記録ヘッド群2
は、ディスク状記録媒体上の異なる所定のトラックに対
して同時並列的にフォーマットを行なう。ヘッド位置制
御部4は、記録ヘッド群2を次にフォーマットするトラ
ックへ移動させる。複数のトラック単位でフォーマット
を行なうので、ディスク状記録媒体全体をフォーマット
する時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ディスクや
光ディスク,光磁気ディスク等のディスク状記録媒体の
トラックにセクタ情報やヘッドの位置決め情報等をフォ
ーマットするためのディスク状記録媒体フォーマット装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスクや光ディスク等の
ディスク状記録媒体には、ランダムアクセスを容易にす
るためにセクタ情報やヘッドの位置決め情報などがフォ
ーマットされている。例えば、光磁気ディスクにおいて
は、ディスク基板を成形する成形金型に組み込まれるス
タンパに形成されたフォーマット情報(ピット)が、デ
ィスク基板に転写形成される。
【0003】スタンパのマスタリング工程において、回
転駆動されるスタンパ原盤に対してフォーマット信号に
基づくレーザ光が照射されてスタンパ原盤にフォーマッ
ト情報を形成する。フォーマット信号は、スタンパ原盤
の回転に同期してフォーマット信号発生装置により発生
され、光変調器を動作させてレーザ光を発生させる。フ
ォーマット信号で変調されたレーザ光は、スタンパ原盤
上に集光されて照射されることにより、その主面にフォ
ーマット情報を形成する。スタンパは、このマスタリン
グ工程を経て製作され、成形金型のキャビティ構成面に
組み込まれる。したがって、光磁気ディスクには、スタ
ンパに形成されたフォーマット情報が転写形成される。
【0004】また、磁気ディスクにおいては、ディスク
基板を回転させるとともに、このディスク基板の回転に
同期したフォーマット信号をフォーマット信号発生装置
によって発生させる。フォーマット信号は、磁気ヘッド
に供給されることによって、ディスク基板の主面上に磁
気的フォーマットが施される。
【0005】特開平2−141965号「ディスク装
置」公報には、複数のディスク状記録媒体を備えたディ
スク装置において、複数のディスク状記録媒体に同時に
データを書き込むことで、フォーマット時間を短縮でき
るようにしたディスク装置が記載されている。
【0006】また、特開平2−297775号「磁気デ
ィスク装置」公報には、タイミングが異なる複数のイン
デックス信号を作り、各トラックに対してタイミングを
ずらしてフォーマット書き込みを行なうことによって、
回転待ち時間の少ないフォーマット書き込みを行なえる
ようにした磁気ディスク装置が記載されている。
【0007】さらに、特開平6−162554号「光デ
ィスク装置」公報には、独立して制御できる読み出し書
き込み手段を複数備えることで、光記録媒体の異なるト
ラックから異なる読み出し書き込み手段によってフォー
マット・ベリファイを行なうことができ、光記録媒体全
面のフォーマット・ベリファイを行なう時間を短縮でき
るようにした光ディスク装置が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録媒体に
対するフォーマット作業は、1トラック毎に、または数
分の1トラック毎に記録ヘッドを位置決めして行なうた
め、非常に長時間を要していた。さらに、近年、1枚の
ディスクに記録できる容量が大きくなり、これに伴って
ディスク状記録媒体にフォーマットされるトラック数は
増加の一途をたどっている。このため、フォーマットに
要する時間は益々長くなる傾向にある。
【0009】上述した特開平2−297775号公報に
記載された磁気ディスク装置は、1枚のディスク状記録
媒体をフォーマットするのに要する時間で複数枚のディ
スク状記録媒体をフォーマットすることができるといっ
た特徴を有している。しかしながら、この磁気ディスク
装置においては、1枚のディスク状記録媒体をフォーマ
ットするのに要する時間そのものを短縮することはでき
ない。
【0010】また、特開平2−297775号公報に記
載されている磁気ディスク装置は、回転待ち時間を少な
くした分だけフォーマットに要する時間を短縮すること
ができるといった特徴を有している。しかしながら、こ
の磁気ディスク装置においては、1枚のディスク状記録
媒体をフォーマットする時間をその1/2,1/3,1
/4…というように大幅に短縮することはできない。
【0011】さらに、特開平6−162554号公報に
記載された光ディスク装置は、独立して制御できる読み
出し書き込み手段を複数備えているので、複数のトラッ
クを同時にフォーマットすることができ、1枚の光ディ
スクをフォーマットする時間を読み出し書き込み手段の
個数に応じて短縮することができるといった特徴を有し
ている。しかしながら、この光ディスク装置は、各読み
出し書き込み手段を独立に制御するために、記録ヘッド
の位置を制御するためのサーボ回路等や書き込みタイミ
ングを設定するための回路等も複数設ける必要があり、
構成が複雑となるといった問題点がある。
【0012】この発明は、上述した従来のフォーマット
装置の問題点を解決するためになされたもので、ディス
ク状記録媒体のフォーマットを短時間に行なうことを可
能とする簡易な構成のディスク状記録媒体フォーマット
装置を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成し本発明
に係るディスク状記録媒体フォーマット装置は、トラッ
クピッチの整数倍の間隔で配設された複数の記録ヘッド
と、複数の記録ヘッドをディスク状記録媒体の径方向へ
移動させるヘッド位置制御部と、複数系統のフォーマッ
ト信号を生成するフォーマット信号生成部とを備え、こ
のフォーマット信号生成部で生成した複数系統のフォー
マット信号のそれぞれを複数の記録ヘッドのそれぞれに
供給するように構成されている。
【0014】このように構成された本発明に係るディス
ク状記録媒体フォーマット装置によれば、例えば3個の
記録ヘッドを用い、これら3個の記録ヘッドで記録する
トラックに対応したそれぞれのフォーマット信号がフォ
ーマット信号生成部で生成される。生成されたそれぞれ
のフォーマット信号は、対応する3個の記録ヘッドのそ
れぞれに供給されて3本のトラックに対して同時にフォ
ーマットが行われる。ディスク状記録媒体フォーマット
装置は、これによって1枚のディスク状記録媒体をフォ
ーマットする時間を1/3(1/記録ヘッド数)に短縮
できる。
【0015】また、ディスク状記録媒体フォーマット装
置は、ディスク状記録媒体が磁気ディスクである場合に
記録ヘッドとして磁気ヘッドが用いられてトラックの磁
気的フォーマットを行なう。さらに、ディスク状記録媒
体フォーマット装置は、ディスク状記録媒体が光ディス
クである場合に記録ヘッドとして複数の光ビームを出射
可能とした光学ヘッドが用いられてトラックの光学的フ
ォーマットを行なう。
【0016】ディスク状記録媒体フォーマット装置は、
並列にフォーマットを行なう複数の磁気ヘッドまたは複
数の光ビームの物理的な位置ずれによってフォーマット
信号の記録位置が各トラック間でずれないように、各記
録ヘッドの位置ずれに対応した遅延時間分だけ各フォー
マット信号の出力タイミング(記録タイミング)を調整
できる構成としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1は、この発明の
第1の実施の形態として示す磁気ディスクフォーマット
装置1のブロック構成図である。磁気ディスクフォーマ
ット装置1は、同心円状のトラック構成をとる磁気ディ
スク(図示しない)に対してそのフォーマットを行なう
ものである。磁気ディスクフォーマット装置1は、磁気
ヘッド群2と、クロック生成部3と、ヘッド位置制御部
4と、フォーマット信号生成部5とからなる。
【0018】磁気ヘッド群2は、3個の磁気ヘッド2
a,2b,2cを備える。各磁気ヘッド2a,2b,2
cは、磁気ディスクの半径方向に放射状に伸びる一直線
上に位置して一定の間隔で配置している。各磁気ヘッド
2a,2b,2cは、一定の間隔を保ったまま一体的に
移動される。各磁気ヘッド2a,2b,2cは、例えば
トラック番号0〜トラック番号299までの300トラ
ック構成の磁気ディスクをフォーマットする場合、10
0トラック分の間隔で配置される。
【0019】クロック生成部3は、磁気ディスクを回転
させるスピンドルモータ(図示しない)の回転速度信号
FG、または、スピンドルモータの回転の基準となるデ
ィスク回転基準クロック(図示しない)に基づいて、フ
ォーマットパターンを発生するために必要なマスタクロ
ックMCKを生成する。
【0020】ヘッド位置制御部4は、フォーマット開始
指令FSTが供給されると、磁気ヘッド群2をフォーマ
ット開始位置へと移動させる。ヘッド位置制御部4は、
磁気ヘッド群2の移動が完了すると、3個の磁気ヘッド
2a,2b,2cで同時にフォーマットを行なう3本の
トラック番号の中から予め設定したトラック番号を代表
トラック番号TRKとして出力する。例えば、第1の磁
気ヘッド2aがトラック番号0、第2の磁気ヘッド2b
がトラック番号100、第3の磁気ヘッド2cがトラッ
ク番号200のトラックの位置にある状態では、第1の
磁気ヘッド2aが位置するトラック番号0を代表トラッ
ク番号TRKとして出力する。なお、代表トラック番号
TRKによってフォーマットするトラック番号を指定せ
ずに、各々のトラック番号を出力するようにしてもよ
い。
【0021】ヘッド位置制御部4は、回転速度信号F
G、または、スピンドルモータの回転の基準となるディ
スク回転基準クロック(図示しない)に基づいて、磁気
ディスクの回転位置を検出し、予め設定したフォーマッ
ト基準位置で書き込み開始指令WRを出力する。ヘッド
位置制御部4は、書き込み開始指令WRを出力した後
に、磁気ディスクが1回転以上回転したことを検出する
と、磁気ヘッド群2を次にフォーマットするトラックへ
移動させた後に、移動させたトラックの代表トラック番
号TRKを出力し、次に磁気ディスクの回転位置がフォ
ーマット基準位置になった時点で書き込み開始指令WR
を出力する。ヘッド位置制御部4は、磁気ヘッド群2の
記録位置の移動、代表トラック番号TRKの出力、書き
込み開始指令WRの出力の動作を、予め設定したトラッ
ク範囲に亘って繰り返す。
【0022】フォーマット信号生成部5は、各磁気ヘッ
ド2a,2b,2cに対応して設けられたフォーマット
データ供給回路5a,5b,5cと、各フォーマットデ
ータ供給回路5a,5b,5cから出力されるフォーマ
ットパターンデータに基づいて記録するフォーマット信
号を生成して各磁気ヘッド2a,2b,2cへ記録電流
を供給する記録信号生成回路5d,5e,5fとを備え
る。
【0023】各フォーマットデータ供給回路5a,5
b,5cは、予め準備されたフォーマットパターンデー
タをトラック番号との対応を付けて格納するフォーマッ
トパターンデータ記憶回路(図示しない)と、このフォ
ーマットパターンデータ記録回路から指定されたトラッ
ク番号のフォーマットパターンデータを取り出すととも
に、指定されたタイミングでフォーマットパターンデー
タをシリアルデータとして出力するフォーマットパター
ンデータ出力制御回路(図示しない)とを備えている。
【0024】第1のフォーマットデータ供給回路5a
は、第1の磁気ヘッド2aを用いて記録するフォーマッ
トパターンデータ、例えばトラック番号0〜99のフォ
ーマットパターンデータを備える。第2のフォーマット
データ供給回路5bは、第2の磁気ヘッド2bを用いて
記録するフォーマットパターンデータ、例えばトラック
番号100〜199のフォーマットパターンデータを備
える。第3のフォーマットパターンデータ供給回路5c
は、第3の磁気ヘッド2cを用いて記録するフォーマッ
トパターンデータ、例えばトラック番号200〜299
のフォーマットパターンデータを備える。
【0025】各フォーマットデータ供給回路5a,5
b,5cは、ヘッド位置制御部4から代表トラック番号
TRKが供給されると、代表トラック番号TRKで指定
されたトラックのフォーマットパターンデータをフォー
マットパターンデータ記憶回路から取り出すとともに、
ヘッド位置制御部4から書き込み開始指令WRが供給さ
れると、指定されたトラックのフォーマットパターンデ
ータをクロック生成部3から供給されるマスタクロック
MCKに同期させてシリアルデータとして順次出力す
る。
【0026】ここで、各フォーマットデータ供給回路5
a,5b,5c内のフォーマットパターンデータ記憶回
路は、論理的なフォーマットデータを格納しているので
はなく、所定のディスク回転速度で回転している磁気デ
ィスクに実際に記録されるフォーマットパターンをマス
タクロックMCKの周期で標本化して得たフォーマット
パターンデータを格納している。すなわち、フォーマッ
トパターンデータ記憶回路は、マスタクロックMCKに
よって規定される磁気ディスクの微少回転角度位置毎
に、磁気ヘッドに供給する電流の極性を指定するデータ
を格納している。
【0027】例えば、代表トラック番号TRKとしてト
ラック番号0が指定された場合、第1のフォーマットデ
ータ供給回路5aは、トラック番号0のフォーマットパ
ターンデータを出力する。同様に、第2のフォーマット
データ供給回路5bは、トラック番号100のフォーマ
ットパターンデータを、第3のフォーマットデータ供給
回路5cは、トラック番号200のフォーマットパター
ンデータをそれぞれ出力する。
【0028】第1の記録信号生成回路5dは、第1のフ
ォーマットデータ供給回路5aから出力されたフォーマ
ットパターンデータに基づいて記録電流を生成し、生成
した記録電流を第1の磁気ヘッド2aへ供給する。第2
の記録信号生成回路5eは、第2のフォーマットデータ
供給回路5bから出力されたフォーマットパターンデー
タに基づいて記録電流を生成し、生成した記録電流を第
2の磁気ヘッド2bへ供給する。第3の記録信号生成回
路5fは、第3のフォーマットデータ供給回路5cから
出力されたフォーマットパターンデータに基づいて記録
電流を生成し、生成した記録電流を第3の磁気ヘッド2
cへ供給する。
【0029】以上のように構成された磁気ディスクフォ
ーマット装置1は、3個の磁気ヘッド2a,2b,2c
を用いて、例えばトラック番号0,100,200の3
本のトラックを同時にフォーマットすると、次に各磁気
ヘッド2a,2b,2cを次のトラック番号1,10
1,201へ移動して3本のトラックを同時にフォーマ
ットする動作を順次繰り返す。したがって、磁気ディス
クフォーマット装置1は、磁気ディスクに対して100
トラック分のフォーマット時間で300トラックのフォ
ーマットを行なうことができる。なお、磁気ディスクフ
ォーマット装置1は、磁気ヘッド数ならびに同時に生成
するフォーマットパターンデータの系統数を多くするこ
とで、1枚の磁気ディスクをフォーマットするのに要す
る時間を同時記録する系統数の逆数分(例えば1/3)
に短縮することができる。
【0030】図2は、この発明の第2の実施の形態とし
て示す磁気ディスクフォーマット装置11のブロック構
成図である。磁気ディスクフォーマット装置11は、螺
旋状(スパイラル状)のトラック構成をとる磁気ディス
ク(図示しない)のフォーマットを行なうものである。
磁気ディスクフォーマット装置11は、磁気ヘッド群2
と、クロック生成部3と、ヘッド位置制御部14と、フ
ォーマット信号生成部15とからなる。
【0031】磁気ヘッド群2は、3個の磁気ヘッド2
a,2b,2cを備える。各磁気ヘッド2a,2b,2
cは、磁気ディスクの半径方向に放射状に伸びる一直線
上に位置して一定の間隔で配置している。各磁気ヘッド
2a,2b,2cは、一定の間隔を保ったまま一体的に
移動される。各磁気ヘッド2a,2b,2cは、例えば
トラック番号0〜トラック番号299までの300トラ
ック構成の磁気ディスクをフォーマットする場合、10
0トラック分の間隔で配置される。
【0032】クロック生成部3は、磁気ディスクを回転
させるスピンドルモータ(図示しない)の回転速度信号
FG、または、スピンドルモータの回転の基準となるデ
ィスク回転基準クロック(図示しない)に基づいて、フ
ォーマットパターンを発生するために必要なマスタクロ
ックMCKを生成する。
【0033】ヘッド位置制御部14は、フォーマット開
始指令FSTが供給されると、磁気ヘッド群2をフォー
マット開始位置へ移動させる。ヘッド位置制御部14
は、回転速度信号FG、または、スピンドルモータの回
転の基準となるディスク回転基準クロック(図示しな
い)に基づいて、磁気ディスクの回転位置を検出し、予
め設定したフォーマット基準位置で書き込み開始指令W
Rを出力するとともに、積算回転数が0を示す積算回転
数Nを出力する。
【0034】ヘッド位置制御部4は、書き込み開始指令
WRならびに積算回転数が0を示す積算回転数Nを出力
した時点から、回転速度信号FG、または、スピンドル
モータの回転の基準となるディスク回転基準クロック
(図示しない)に基づいて、磁気ディスクの回転数を積
算して磁気ディスクが1回転する毎に新たな積算回転数
Nを出力するとともに、磁気ディスクの回転角度に応じ
て予め設定した移動量で磁気ヘッド群2を磁気ディスク
の半径方向へ移動させる。
【0035】ヘッド位置制御部4は、例えば、フォーマ
ット開始時点で、第1の磁気ヘッド2aがトラック番号
0のトラックの開始位置、第2の磁気ヘッド2bがトラ
ック番号100のトラックの開始位置、第3の磁気ヘッ
ド2cがトラック番号200のトラックの開始位置にあ
ったとすると、フォーマット開始時点から100回転後
(101回転目の始め)には、第1の磁気ヘッド2aが
トラック番号トラック番号99のトラックの最終位置
(トラック番号100のトラックの開始位置)、第2の
磁気ヘッド2bがトラック番号199のトラックの最終
位置(トラック番号200のトラックの開始位置)、第
3の磁気ヘッド2cがトラック番号300のトラックの
最終位置となるように、磁気ディスクの回転に応じて磁
気ヘッド群2を移動させる。
【0036】フォーマット信号生成部15は、各磁気ヘ
ッド2a,2b,2cに対応して設けられたフォーマッ
トデータ供給回路15a,15b,15cと、各フォー
マットデータ供給回路15a,15b,15cから出力
されるフォーマットパターンデータに基づいて記録信号
を生成して各磁気ヘッド2a,2b,2cへ記録電流を
供給する記録信号生成回路5d,5e,5fとを備え
る。
【0037】各フォーマットデータ供給回路15a,1
5b,15cは、予め準備されたフォーマットパターン
データを積算回転数Nとの対応を付けて格納するフォー
マットパターンデータ記憶回路(図示しない)と、この
フォーマットデータ記録回路から指定された積算回転数
Nのフォーマットパターンデータを取り出すとともに、
指定されたタイミングでフォーマットパターンデータを
シリアルデータとして出力するフォーマットパターンデ
ータ出力制御回路(図示しない)とを備える。
【0038】第1のフォーマットデータ供給回路15a
は、第1の磁気ヘッド2aを用いて記録するフォーマッ
トパターンデータ、例えばトラック番号0〜99のフォ
ーマットパターンデータを備える。第2のフォーマット
データ供給回路15bは、第2の磁気ヘッド2bを用い
て記録するフォーマットパターンデータ、例えばトラッ
ク番号100〜199のフォーマットパターンデータを
備える。第3のフォーマットデータ供給回路15cは、
第3の磁気ヘッド2cを用いて記録するフォーマットパ
ターンデータ、例えばトラック番号200〜299のフ
ォーマットパターンデータを備える。
【0039】各フォーマットデータ供給回路15a,1
5b,15cは、ヘッド位置制御部14から書き込み開
始指令WRが供給された以降は、ヘッド位置制御部14
から供給される積算回転数Nに基づいて指定されるトラ
ックのフォーマットパターンデータをフォーマットパタ
ーンデータ記憶回路から取り出すとともに、指定された
トラックのフォーマットパターンデータをクロック生成
部3から供給されるマスタクロックMCKに同期させて
シリアルデータとして順次出力する。
【0040】第1のフォーマットデータ供給回路15a
は、例えば積算回転数0が指定された場合、トラック番
号0のフォーマットパターンデータを出力する。同様
に、第2のフォーマットデータ供給回路15bは、トラ
ック番号100のフォーマットパターンデータを出力す
るとともに、第3のフォーマットデータ供給回路15c
は、トラック番号200のフォーマットパターンデータ
をそれぞれ出力する。第1のフォーマットデータ供給回
路15aは、積算回転数1が指定された場合、トラック
番号1のフォーマットパターンデータを出力する。同様
に、第2のフォーマットデータ供給回路15bは、トラ
ック番号101のフォーマットパターンデータを出力す
るとともに、第3のフォーマットデータ供給回路15c
は、トラック番号201のフォーマットパターンデータ
を出力する。
【0041】第1の記録信号生成回路5dは、第1のフ
ォーマットデータ供給回路15aから出力されたフォー
マットパターンデータに基づいて記録電流を生成し、生
成した記録電流を第1の磁気ヘッド2aへ供給する。第
2の記録信号生成回路5eは、第2のフォーマットデー
タ供給回路15bから出力されたフォーマットパターン
データに基づいて記録電流を生成し、生成した記録電流
を第2の磁気ヘッド2bへ供給する。第3の記録信号生
成回路5fは、第3のフォーマットデータ供給回路15
cから出力されたフォーマットパターンデータに基づい
て記録電流を生成し、生成した記録電流を第3の磁気ヘ
ッド2cへ供給する。
【0042】以上のように構成された磁気ディスクフォ
ーマット装置11は、3個の磁気ヘッド2a,2b,2
cを用いて、先ず最初の1回転でトラック番号0,10
0,200に相当するトラックをフォーマットすると、
次の回転でトラック番号1,101,201に相当する
トラックをフォーマットする動作を磁気ディスクの積算
回転数Nに応じて連続的に行なう。したがって、磁気デ
ィスクフォーマット装置11は、例えば磁気ディスクを
100回転させることで、300トラック分のフォーマ
ットを行なうことができ、磁気ディスクをフォーマット
するのに要する時間を同時フォーマットする系統数の逆
数分(例えば1/3)に短縮することができる。
【0043】図3は、この発明の第3の実施の形態とし
て示したフォーマット信号記録タイミング調整回路を備
えた磁気ディスクフォーマット装置21のブロック構成
図である。この磁気ディスクフォーマット装置21は、
上述した第1の磁気ディスクフォーマット装置1と同様
に、同心円状のトラック構成をとる磁気ディスク(図示
しない)のフォーマットを行なうものである。磁気ディ
スクフォーマット装置21は、磁気ヘッド群22内の各
磁気ヘッド22a,22b,22cを1トラックピッチ
で配設している。ヘッド位置制御部24は、各磁気ヘッ
ド22a,22b,22cを3トラックピッチずつ移動
させるようにしている点が、第1の磁気ディスクフォー
マット装置1のヘッド位置制御部4と異にしている。
【0044】したがって、この磁気ディスクフォーマッ
ト装置21は、各磁気ヘッド22a,22b,22cに
よって、例えば磁気ディスクのトラック番号0〜2の3
本のトラックを並列的にフォーマットすると、次に各磁
気ヘッド22a,22b,22cの位置を3トラック分
移動させて、トラック番号3〜5の3本のトラックを並
列的にフォーマットするという動作を繰り返すことで、
隣接する3トラックずつフォーマットを行なう。
【0045】ところで、各磁気ヘッド22a,22b,
22cは、1トラックピッチの間隔を保持して磁気ディ
スクの半径方向に一直線状に精密に配設するのは物理的
に困難である。また、磁気ディスクに対してフォーマッ
ト信号を同時に記録動作を行なう複数の磁気ヘッド22
a,22b,22cは、互いに至近距離で配置されてい
る場合に、相互に発生する磁束によって本来の書き込み
磁束が影響を受けることがあり望ましくない。
【0046】そこで、磁気ディスクフォーマット装置2
1は、各磁気ヘッド22a,22b,22cを磁気ディ
スクの周方向に位置をずらして配設している。第2の磁
気ヘッドは、第1の磁気ヘッド22aが例えばトラック
番号Nのトラック上にあるときに、トラック番号N+1
のトラック上で第1の磁気ヘッド22aから磁気ディス
クの回転方向へ予め設定した角度α分だけずれた位置に
配置している。ここでいう角度αは、磁気ディスクの中
心点と第1の磁気ヘッド22aの記録点とを結ぶ放射状
の仮想線と、磁気ディスクの中心点と第2の磁気ヘッド
22bの記録点とを結ぶ放射状の仮想線とのなす角度で
ある。
【0047】第3の磁気ヘッド22cは、トラック番号
N+2のトラック上で、第1の磁気ヘッド22aから磁
気ディスクの回転方向へ予め設定した角度αの2倍(2
α)分だけずれた位置に配置している。このように、各
磁気ヘッド22a,22b,22cの配設位置を磁気デ
ィスクの周方向に所定の角度ずらすことで1トラックピ
ッチで複数の磁気ヘッドを配設することができるととも
に、複数の磁気ヘッド間での磁束の干渉を防止すること
ができる。
【0048】なお、磁気ヘッドの数が多い場合は、各磁
気ヘッドを所定の角度αで順次ずらしていくと磁気ヘッ
ドを配設した角度範囲が極めて広くなってしまう。そこ
で、例えば第1の磁気ヘッドから第4の磁気ヘッドまで
は所定の角度αで配設し、第5の磁気ヘッドから第8の
磁気ヘッドは第1の磁気ヘッドから第4の磁気ヘッドの
配設角度と同じ角度で配置するようにするのが望まし
い。
【0049】磁気ディスクフォーマット装置21は、上
述したように各磁気ヘッド22a,22b,22cの配
設位置を磁気ディスクの周方向にずらして配置している
ことにより、第1の磁気ディスクフォーマット装置1の
フォーマット信号生成部5で生成したフォーマット信号
をそのまま記録すると、各トラック間でフォーマット信
号の記録開始位置がずれてしまう。そこで、磁気ディス
クフォーマット装置21では、フォーマット信号生成部
25内に記録タイミング調整回路25g,25hを設け
て、第2のヘッド22bならびに第3のヘッド22cに
よって記録するタイミングを調整することで、磁気ディ
スクのフォーマット基準位置からフォーマットパターン
データが記録できるようにしている。
【0050】磁気ディスクフォーマット装置21は、第
2のフォーマットデータ供給回路5bと第2の記録信号
生成回路5eとの間に記録タイミング調整回路25gを
設けるとともに、第3のフォーマットデータ供給回路5
cと第3の記録信号生成回路5fとの間に記録タイミン
グ調整回路25hを設けている。記録タイミング調整回
路25gは、予め設定したフォーマット記録時のディス
ク回転速度で磁気ディスクが予め設定した角度α分を回
転するのに要する時間Tdαだけフォーマットパターン
データの供給を遅延させる遅延回路からなる。記録タイ
ミング調整回路25hは、予め設定したフォーマット記
録時のディスク回転速度で磁気ディスクが角度2α分を
回転するのに要する時間Td2αだけフォーマットパタ
ーンデータの供給を遅延させる遅延回路からなる。
【0051】各フォーマットデータ供給回路5a,5
b,5cは、各磁気ヘッド22a,22b,22cの配
設位置のずれに関係なく、同一のタイミングで各系統の
フォーマットパターンデータを出力する。一方、各系統
のフォーマットパターンデータは、遅延回路からなる記
録タイミング調整回路25gによって各磁気ヘッド22
a,22b,22cによる記録のタイミングが調整され
る。第2の磁気ヘッド22bには、第1の磁気ヘッド2
2aとのずれ角度α分を磁気ディスクが回転するのに要
する時間Tdα分だけフォーマットパターンデータが遅
延されて供給されることにより、第1の磁気ヘッド22
aで記録したフォーマット信号の記録位相と記録するフ
ォーマット信号の記録位相とが一致される。
【0052】同様に、第3の磁気ヘッド22cには、記
録タイミング調整回路25hによって、第1の磁気ヘッ
ド22aとのずれ角度2α分を磁気ディスクが回転する
のに要する時間Td2α分だけフォーマットパターンデ
ータが遅延されて供給されるように調整される。したが
って、この第3の磁気ヘッド22cは、フォーマット信
号の記録位相が、第1の磁気ヘッド22aで記録したフ
ォーマット信号の記録位相と一致される。
【0053】なお、磁気ディスクフォーマット装置21
においては、上述したように遅延回路からなる記録タイ
ミング調整回路25g,25hを用いてフォーマット信
号の記録位相を調整するように構成したが、例えばヘッ
ド位置制御部24から3系統の書き込み開始指令を出力
させ、各フォーマットデータ供給回路5a,5b,5c
のフォーマットパターンデータの読み出し開始タイミン
グを調整するように構成してもよい。
【0054】この場合、ヘッド位置制御部24は、磁気
ディスクの回転位置が予め設定したフォーマット基準位
置になった時点で、第1のフォーマットデータ供給回路
5aに対して第1の書き込み開始指令WR1を供給し、
磁気ディスクの回転位置が予め設定したフォーマット基
準位置から角度α分だけ回転した位置で第2のフォーマ
ットデータ供給回路5bに対して第2の書き込み開始指
令WR2を供給する。さらに、ヘッド位置制御部24
は、磁気ディスクの回転位置が予め設定したフォーマッ
ト基準位置から角度2α分だけ回転した位置で第3のフ
ォーマットデータ供給回路5cに対して第3の書き込み
開始指令WR3を供給する。
【0055】また、ヘッド位置制御部24は、例えば1
系統の書き込み開始指令WRを第1のフォーマットデー
タ供給回路5aへと出力することにより、この第1のフ
ォーマットデータ供給回路5aが直ちにフォーマットパ
ターンデータのシリアル出力を開始するとともに、書き
込み開始指令WRの供給を受けた第2のフォーマットデ
ータ供給回路5bがその時点から磁気ディスクが角度α
分だけ回転するのに要する時間Tdαが経過した時点で
フォーマットパターンデータのシリアル出力を開始する
ように構成してもよい。ヘッド位置制御部24は、書き
込み開始指令WRの供給を受けた第3のフォーマットデ
ータ供給回路5cがその時点から磁気ディスクの角度2
α分だけ回転するのに要する時間Td2αを経過した時
点でフォーマットパターンデータのシリアル出力が開始
される。
【0056】図4は、この発明の第4の実施の形態とし
て示したフォーマット信号記録タイミング調整回路を備
えた磁気ディスクフォーマット装置31のブロック構成
図である。この磁気ディスクフォーマット装置31は、
フォーマット信号生成部35内に遅延時間可変型の遅延
回路からなる記録タイミング調整回路35g,35hを
備えたことを特徴とする。この記録タイミング調整回路
35g,35hは、磁気ディスクの回転速度データVD
に基づいて遅延時間を可変できる構成としている。
【0057】磁気ディスクの回転速度を変化させると、
予め設定した角度α分を回転するのに要する時間Td
α、ならびに、角度2α分を回転するのに要する時間T
d2αが変化する。上述した磁気ディスクフォーマット
装置21においては、記録タイミング調整回路25g,
25hが遅延時間を固定して構成とされているために、
予め設定した磁気ディスクの回転数以外の回転数でのフ
ォーマットに対応することができないといった問題点が
ある。
【0058】そこで、磁気ディスクフォーマット装置3
1では、磁気ディスクの回転速度データVDを記録タイ
ミング調整回路35g,35hへ供給して、磁気ディス
クの回転速度に応じて各記録タイミング調整回路35
g,35hの遅延時間を可変できる構成としている。各
記録タイミング調整回路35g,35hは、ディスクの
回転速度と遅延時間との対応テーブル、または、ディス
クの回転速度から遅延時間を求める演算回路と、遅延時
間を可変できる可変遅延回路とを備え、ディスクの回転
速度に応じて遅延時間を求め、求めた遅延時間となるよ
う可変遅延回路の遅延時間を設定する。
【0059】なお、磁気ディスクフォーマット装置31
は、例えばヘッド位置制御部24等に回転速度信号FG
に基づいてディスクの回転速度VDを検出する回転速度
検出回路し、ディスクの回転速度VDに基づいて各記録
タイミング調整回路35g,35hの遅延時間を求める
遅延時間演算回路とを設けてもよい。磁気ディスクフォ
ーマット装置31は、これによってヘッド位置制御部2
4等から遅延時間を指定するデータを各記録タイミング
調整回路35g,35hへと供給する。
【0060】また、磁気ディスクフォーマット装置31
は、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの内外周位置に応
じて磁気ディスクの回転速度が可変されることによりフ
ォーマット信号の線記録密度の均一化を図るようにした
記録方式に適用される場合には、磁気ヘッドの位置の位
置情報(例えば磁気ディスクの中心からの半径位置情
報)を、各記録タイミング調整回路35g,35hへ供
給し、各記録タイミング調整回路35g,35hが磁気
ヘッドの位置の位置情報(例えばディスクの中心からの
半径位置情報)に基づいて各遅延時間を演算して設定す
るように構成してもよい。
【0061】図5は、この発明の第5の実施の形態とし
て示した光ディスクフォーマット装置41のブロック構
成図である。この光ディスクフォーマット装置41は、
同心円状のトラック構成をとる光ディスク(図示しな
い)のフォーマットを行なうものである。この光ディス
クフォーマット装置41は、光学ヘッド群42と、クロ
ック生成部43と、ヘッド位置制御部44と、フォーマ
ット信号生成部45とを備えている。
【0062】光学ヘッド群42は、3個の光学ヘッド4
2a,42b,42cを備える。各光学ヘッド42a,
42b,42cは、図示しない書込レーザ光発生器から
供給される書込レーザ光に対して光変調を施す光変調器
42d,42e,42fと、光変調を施された書込レー
ザ光を光ディスクの記録面に集光する対物レンズ42
g,42h,42iとをそれぞれ備える。光変調器42
d,42e,42fは、音響光学素子(Acousto-Optica
l-Modulator:AOM)を用いて構成している。
【0063】各光学ヘッド42a,42b,42cは、
光ディスクの半径方向に放射状に伸びる一直線上に一定
の間隔で配置されるとともに、一定の間隔を保持した状
態で一体的に移動される。各光学ヘッド42a,42
b,42cは、例えばトラック番号0〜トラック番号2
99までの300トラック構成の光ディスクをフォーマ
ットする場合に、100トラック分の間隔で配置され
る。
【0064】クロック生成部43は、光ディスクを回転
させるスピンドルモータ(図示しない)の回転速度信号
FG、または、スピンドルモータの回転の基準となるデ
ィスク回転基準クロック(図示しない)に基づいて、フ
ォーマットパターンを発生するために必要なマスタクロ
ックMCKを生成する。
【0065】ヘッド位置制御部44は、フォーマット開
始指令FSTが供給されると、光学ヘッド群42をフォ
ーマット開始位置へと移動させる。ヘッド位置制御部4
4は、光学ヘッド群42の移動が完了すると、3個の光
学ヘッド42a,42b,42cによって光ディスクに
同時にフォーマットを行なう3本のトラック番号の中か
ら予め設定したトラック番号を代表トラック番号TRK
として出力する。ヘッド位置制御部44は、例えば、第
1の光学ヘッド42aがトラック番号0、第2の光学ヘ
ッド42bがトラック番号100、第3の光学ヘッド4
2cがトラック番号200のトラックの位置にある状態
では、第1の光学ヘッド42aが位置するトラック番号
0を代表トラック番号TRKとして出力する。
【0066】ヘッド位置制御部44は、回転速度信号F
G、または、スピンドルモータの回転の基準となるディ
スク回転基準クロック(図示しない)に基づいて、光学
ディスクの回転位置を検出し、予め設定したフォーマッ
ト基準位置で書込開始指令WRを出力する。ヘッド位置
制御部44は、書込開始指令WRを出力した後に、光デ
ィスクが1回転以上回転したことを検出すると、光学ヘ
ッド群42を次にフォーマットするトラックへ移動させ
た後に、移動させたトラックの代表トラック番号TRK
を出力し、次に光ディスクの回転位置がフォーマット基
準位置になった時点で書込開始指令WRを出力する。ヘ
ッド位置制御部44は、光学ヘッド群42の記録位置の
移動、代表トラック番号TRKの出力、書込開始指令W
Rの出力の動作を、予め設定したトラック範囲に亘って
繰り返す。
【0067】フォーマット信号生成部45は、各光学ヘ
ッド42a,42b,42cに対応して設けられたフォ
ーマットデータ供給回路45a,45b,45cと、各
フォーマットデータ供給回路45a,45b,45cか
ら出力されるフォーマットパターンデータに基づいて各
光変調器42d,42e,42fへ光変調制御信号を供
給する光変調制御回路45d,45e,45fとを備え
る。
【0068】各フォーマットデータ供給回路45a,4
5b,45cは、予め準備されたフォーマットパターン
データをトラック番号との対応を付けて格納するフォー
マットパターンデータ記憶回路(図示しない)と、この
フォーマットパターンデータ記録回路から指定されたト
ラック番号のフォーマットパターンデータを取り出すと
ともに、指定されたタイミングでフォーマットパターン
データをシリアルデータとして出力するフォーマットパ
ターンデータ出力制御回路(図示しない)とを備える。
【0069】第1のフォーマットデータ供給回路45a
は、第1の光学ヘッド42aを用いて記録するフォーマ
ットパターンデータ(例えばトラック番号0〜99のフ
ォーマットパターンデータ)を備える。第2のフォーマ
ットデータ供給回路45bは、第2の光学ヘッド42b
を用いて記録するフォーマットパターンデータ(例えば
トラック番号100〜199のフォーマットパターンデ
ータ)を備える。第3のフォーマットパターンデータ供
給回路45cは、第3の光学ヘッド42cを用いて記録
するフォーマットパターンデータ(例えばトラック番号
200〜299のフォーマットパターンデータ)を備え
る。
【0070】各フォーマットデータ供給回路45a,4
5b,45cは、ヘッド位置制御部44から代表トラッ
ク番号TRKが供給されると、代表トラック番号TRK
で指定されたトラックのフォーマットパターンデータを
フォーマットパターンデータ記憶回路から取り出すとと
もに、ヘッド位置制御部44から書込開始指令WRが供
給されると、指定されたトラックのフォーマットパター
ンデータをクロック生成部43から供給されるマスタク
ロックMCKに同期させてシリアルデータとして順次出
力する。
【0071】ここで、各フォーマットデータ供給回路4
5a,45b,45c内のフォーマットパターンデータ
記憶回路は、論理的なフォーマットデータを格納してい
るのではなく、所定のディスク回転速度で回転している
光ディスクに実際に記録されるフォーマットパターン
(ピットパターン)をマスタクロックMCKの周期で標
本化して得たフォーマットパターンデータを格納してい
る。すなわち、フォーマットパターンデータ記憶回路
は、マスタクロックMCKによって規定される光ディス
クの微少回転角度位置毎に、ピットを形成するか否かを
指定するデータを格納している。
【0072】第1のフォーマットデータ供給回路45a
は、例えば代表トラック番号TRKとしてトラック番号
0が指定された場合、トラック番号0のフォーマットパ
ターンデータを出力する。また、第2のフォーマットデ
ータ供給回路45bは、トラック番号100のフォーマ
ットパターンデータを出力する。さらに、第3のフォー
マットデータ供給回路45cは、トラック番号200の
フォーマットパターンデータをそれぞれ出力する。
【0073】第1の光変調制御回路45dは、第1のフ
ォーマットデータ供給回路45aから出力されたフォー
マットパターンデータに基づいて光変調制御信号を生成
し、生成した光変調制御信号を第1の光学ヘッド42a
内の光変調器42dへと供給する。また、第2の光変調
制御回路45eは、第2のフォーマットデータ供給回路
45bから出力されたフォーマットパターンデータに基
づいて光変調制御信号を生成し、生成した光変調制御信
号を第2の光学ヘッド42b内の光変調器42eへと供
給する。さらに、第3の光変調制御回路45fは、第3
のフォーマットデータ供給回路45cから出力されたフ
ォーマットパターンデータに基づいて光変調制御信号を
生成し、生成した光変調制御信号を第3の光学ヘッド4
2c内の光変調器42fへと供給する。
【0074】以上のように構成された光ディスクフォー
マット装置41は、3個の光学ヘッド42a,42b,
42cを用いて、例えばトラック番号0,100,20
0の3本のトラックを同時にフォーマットすると、次に
各光学ヘッド42a,42b,42cを次のトラック番
号1,101,201へ移動して3本のトラックを同時
にフォーマットする動作を順次繰り返す。したがって、
光ディスクフォーマット装置41は、光ディスクに対し
て100トラック分のフォーマット時間で300トラッ
クのフォーマットを行なうことができる。なお、光ディ
スクフォーマット装置41は、光学ヘッドの個数ならび
に同時に生成するフォーマット信号の系統数を多くする
ことで、1枚の光学ディスクをフォーマットするのに要
する時間を同時記録する系統数の逆数分(例えば1/
3)に短縮することができる。
【0075】図6は、この発明の第6の実施の形態とし
て示した光ディスクフォーマット装置51のブロック構
成図である。この光ディスクフォーマット装置51は、
螺旋(スパイラル)状のトラック構成をとる光ディスク
(図示しない)のフォーマットを行なうものである。こ
の光ディスクフォーマット装置51は、光学ヘッド群4
2と、クロック生成部43と、ヘッド位置制御部54
と、フォーマット信号生成部15とからなる。光学ヘッ
ド群42ならびにクロック生成部43は、上述した光デ
ィスクフォーマット装置41と同様に構成される。
【0076】ヘッド位置制御部54は、フォーマット開
始指令FSTが供給されると、光学ヘッド群42をフォ
ーマット開始位置へ移動させる。ヘッド位置制御部54
は、回転速度信号FG、または、スピンドルモータの回
転の基準となるディスク回転基準クロック(図示しな
い)に基づいて、光ディスクの回転位置を検出し、予め
設定したフォーマット基準位置で書込開始指令WRを出
力するとともに、積算回転数が0を示す積算回転数Nを
出力する。
【0077】ヘッド位置制御部54は、書込開始指令W
Rならびに積算回転数が0を示す積算回転数Nを出力し
た時点から、回転速度信号FG、または、スピンドルモ
ータの回転の基準となるディスク回転基準クロック(図
示しない)に基づいて、磁気ディスクの回転数を積算し
て光ディスクが1回転する毎に新たな積算回転数Nを出
力するとともに、光ディスクの回転角度に応じて予め設
定した移動量で光学ヘッド群42を光ディスクの半径方
向へ移動させる。
【0078】例えば、第1の光学ヘッド42aは、フォ
ーマット開始時点でトラック番号0のトラックの開始位
置にあったとすると、光ディスクがフォーマット開始時
点から100回転(101回転目の始め)すると、トラ
ック番号99のトラックの最終位置に達する。同様に、
第2の光学ヘッド42bは、フォーマット開始時点でト
ラック番号100のトラックの開始位置にあり、フォー
マット開始時点から100回転後には、トラック番号1
99のトラックの最終位置(トラック番号200のトラ
ックの開始位置)に達する。さらに、第3の光学ヘッド
42cは、フォーマット開始時点でトラック番号200
のトラックの開始位置にあり、フォーマット開始時点か
ら100回転後(101回転目の始め)には、トラック
番号300のトラックの最終位置に達する。
【0079】フォーマット信号生成部55は、各光学ヘ
ッド42a,42b,42cに対応して設けられたフォ
ーマットデータ供給回路55a,55b,55cと、こ
れらフォーマットデータ供給回路55a,55b,55
cから出力されるフォーマットパターンデータに基づい
て各光変調器42d,42e,42fへ光変調制御信号
を供給する光変調制御回路45d,45e,45fとを
備える。
【0080】各フォーマットデータ供給回路55a,5
5b,55cは、予め準備されたフォーマットパターン
データを積算回転数Nとの対応を付けて格納するフォー
マットパターンデータ記憶回路(図示しない)と、この
フォーマットデータ記録回路から指定された積算回転数
Nのフォーマットパターンデータを取り出すとともに、
指定されたタイミングでフォーマットパターンデータを
シリアルデータとして出力するフォーマットパターンデ
ータ出力制御回路(図示しない)とを備える。
【0081】第1のフォーマットデータ供給回路55a
は、第1の光学ヘッド42aを用いて記録するフォーマ
ットパターンデータ(例えばトラック番号0〜99のフ
ォーマットパターンデータ)を備える。第2のフォーマ
ットデータ供給回路55bは、第2の光学ヘッド42b
を用いて記録するフォーマットパターンデータ(例えば
トラック番号100〜199のフォーマットパターンデ
ータ)を備える。第3のフォーマットデータ供給回路5
5cは、第3の光学ヘッド42cを用いて記録するフォ
ーマットパターンデータ(例えばトラック番号200〜
299のフォーマットパターンデータ)を備える。
【0082】各フォーマットデータ供給回路55a,5
5b,55cは、ヘッド位置制御部54から書込開始指
令WRが供給された以降は、ヘッド位置制御部54から
供給される積算回転数Nに基づいて指定されるトラック
のフォーマットパターンデータをフォーマットパターン
データ記憶回路から取り出すとともに、指定されたトラ
ックのフォーマットパターンデータをクロック生成部4
3から供給されるマスタクロックMCKに同期させてシ
リアルデータとして順次出力する。
【0083】第1のフォーマットデータ供給回路55a
は、例えば積算回転数0が指定された場合、トラック番
号0のフォーマットパターンデータを出力する。また、
第2のフォーマットデータ供給回路55bは、トラック
番号100のフォーマットパターンデータを出力する。
さらに、第3のフォーマットデータ供給回路55cは、
トラック番号200のフォーマットパターンデータを出
力する。そして、第1のフォーマットデータ供給回路5
5aは、積算回転数1が指定された場合に、トラック番
号1のフォーマットパターンデータを出力する。また、
第2のフォーマットデータ供給回路55bは、トラック
番号101のフォーマットパターンデータを出力し、さ
らに第3のフォーマットデータ供給回路55cは、トラ
ック番号201のフォーマットパターンデータを出力す
る。
【0084】各フォーマットデータ供給回路55a55
b,55cから出力された各フォーマットパターンデー
タは、各光変調制御回路45d,45e,45fによっ
て光変調制御信号に変換され、各光学ヘッド42a,4
2b,42c内の各光変調器42d,42f,42gへ
と供給される。
【0085】以上のように構成された光ディスクフォー
マット装置51は、3個の光学ヘッド42a,42b,
42cを用いて、先ず光ディスクが最初の1回転をする
とトラック番号0,100,200に相当するトラック
をフォーマットする。光ディスクフォーマット装置51
は、光ディスクが次の回転をするとトラック番号1,1
01,201に相当するトラックをフォーマットする。
光ディスクフォーマット装置51は、以下光ディスクの
積算回転数Nに応じて100トラックの間隔を以ってフ
ォーマットを連続的に行なう。
【0086】したがって、光ディスクフォーマット装置
51は、例えば光ディスクを100回転させることで、
300トラック分のフォーマットを行なうことができ、
光ディスクをフォーマットするのに要する時間を同時フ
ォーマットする系統数の逆数分(例えば1/3)に短縮
することができる。
【0087】図7は、この発明の第7の実施の形態とし
て示したフォーマット信号記録タイミング調整回路を備
えた光ディスクフォーマット装置61のブロック構成図
である。光ディスクフォーマット装置61は、上述した
光ディスクフォーマット装置41と同様に同心円状のト
ラック構成をとる光ディスク(図示しない)のフォーマ
ットを行なうものである。
【0088】光ディスクフォーマット装置61は、1ト
ラックピッチで3本の書込ビームを発生するマルチビー
ム構成の光学ヘッド62を備えたことを特徴としてい
る。この光学ヘッド62は、図示しない書き込みレーザ
光発生器と、3個の光変調器62a,62b,62c
と、各光変調器62a,62b,62cによって変調さ
れた書き込みビームを光ディスクの記録面上に1トラッ
クピッチで集光する対物レンズ62dとを備える。
【0089】図8は、マルチビーム構成の光学ヘッド6
2の各書込ビームのスポット位置の関係を示す説明図で
ある。各書込ビームのスポット位置の径方向の間隔は、
1トラックピッチTPである。第1の書込ビームのスポ
ット位置と第2の書込ビームのスポット位置は、光ディ
スクの周方向(トラックに平行な方向)に距離d1だけ
離している。また、第2の書込ビームのスポット位置と
第3の書込ビームのスポット位置は、光ディスクの周方
向(トラックに平行な方向)に距離d2だけ離してい
る。
【0090】光ディスクフォーマット装置61は、マル
チビーム構成の光学ヘッド62を用いて、例えばトラッ
ク番号0〜2の3本のトラックを並列的にフォーマット
すると、次にこの光学ヘッド62の位置を3トラック分
移動させて、トラック番号3〜5の3本のトラックを並
列的にフォーマットする。光ディスクフォーマット装置
61は、以下順次この動作を繰り返すことで、光ディス
クに対して隣接する3トラックずつのフォーマットを行
なう。
【0091】ここで、各書込ビームのスポット位置は、
図8に示したように、光ディスクの周方向(トラックに
平行な方向)に対して距離d1,d2だけずらされるこ
とによって、他の書込ビームによって本来のピット形成
に影響を与えないようにしている。
【0092】光ディスクフォーマット装置61は、この
ように各書込ビームがそのスポット位置を光ディスクの
周方向(トラックに平行な方向)にずらされていること
によって、上述したフォーマット信号生成部45で生成
したフォーマット信号をそのまま記録すると、各トラッ
ク間でフォーマット信号の記録開始の位置がずれてしま
うことになる。
【0093】そこで、光ディスクフォーマット装置61
では、フォーマット信号生成部65内に記録タイミング
調整回路65g,65hを設けて、第2の書込ビームな
らびに第3の書込ビームによってピットを形成するタイ
ミングを調整することで、光ディスクのフォーマット基
準位置からフォーマットパターンデータ(ピット)が記
録できるようにしている。
【0094】光ディスクフォーマット装置61には、第
2のフォーマットデータ供給回路45bと第2の光変調
制御回路45eとの間に、予め設定したフォーマット記
録時のディスク回転速度で光ディスクが距離d1分を回
転するのに要する時間Td1だけフォーマットパターン
データの供給を遅延させる遅延回路からなる記録タイミ
ング調整回路65gが設けられる。また、光ディスクフ
ォーマット装置61には、第3のフォーマットデータ供
給回路45cと第3の光変調制御回路45fとの間に、
予め設定したフォーマット記録時のディスク回転速度で
光ディスクが距離d1+d2分を回転するのに要する時
間Td1+Td2だけフォーマットパターンデータの供
給を遅延させる遅延回路からなる記録タイミング調整回
路65hが設けられている。
【0095】光ディスクフォーマット装置61は、各フ
ォーマットデータ供給回路45a,45b,45cから
各書込ビームのスポット位置のずれに関係なく、同一の
タイミングで各系統のフォーマットパターンデータを出
力する。一方、光ディスクフォーマット装置61は、遅
延回路からなる記録タイミング調整回路65gによっ
て、第2の書込ビームで記録するタイミングが、第1の
書込ビームと第2の書込ビームとの距離d1分を光ディ
スクが回転するのに要する時間Td1分だけ遅延され
る。したがって、光ディスクフォーマット装置61にお
いては、第1の書込ビームで記録したフォーマット信号
の記録位相と、第2の書込ビームで記録したフォーマッ
ト信号の記録位相とが一致される。
【0096】同様に、光ディスクフォーマット装置61
は、記録タイミング調整回路65hによって、第3の書
込ビームで記録するタイミングが、第1の書込ビームと
第3の書込ビームとの距離d1+d2分を光ディスクが
回転するのに要する時間Td1+Td2分だけ遅延され
る。したがって、光ディスクフォーマット装置61にお
いては、第1の書込ビームで記録したフォーマット信号
の記録位相と、第3の書込ビームcで記録したフォーマ
ット信号の記録位相とが一致される。
【0097】なお、光ディスクフォーマット装置61に
おいては、遅延回路からなる記録タイミング調整回路6
5g,65hを用いてフォーマット信号の記録位相を調
整するように構成したが、例えばヘッド位置制御部44
から3系統の書込開始指令を出力させ、各フォーマット
データ供給回路45a,45b,45cのフォーマット
パターンデータ読出開始タイミングを調整する構成とし
てもよい。この場合、ヘッド位置制御部44は、光ディ
スクの回転位置が予め設定したフォーマット基準位置に
なった時点で、第1のフォーマットデータ供給回路45
aに対して第1の書込開始指令WR1を供給し、光ディ
スクが予め設定したフォーマット基準位置から距離d1
分だけ回転した位置で第2のフォーマットデータ供給回
路45bに対して第2の書込開始指令WR2を供給す
る。ヘッド位置制御部44は、さらに光ディスクが予め
設定したフォーマット基準位置から距離d1+d2分だ
け回転した位置で第3のフォーマットデータ供給回路4
5cに対して第3の書込開始指令WR3を供給する。
【0098】また、光ディスクフォーマット装置61
は、ヘッド位置制御部44から1系統の書込開始指令W
Rが出力され、光ディスクが予め設定したフォーマット
基準位置からの距離を回転するに要する時間に応じて、
各フォーマットデータ供給回路45a45b,45cか
らのフォーマットパターンデータのシリアル出力のタイ
ミングを調整するように構成してもよい。すなわち、第
1のフォーマットデータ供給回路45aは、ヘッド位置
制御部44からの書込開始指令WRの出力によって直ち
にフォーマットパターンデータのシリアル出力を開始す
る。また、第2のフォーマットデータ供給回路5bは、
書込開始指令WRの供給を受けた時点から光ディスクが
距離d1分だけ回転するのに要する時間Td1を経過し
た時点でフォーマットパターンデータのシリアル出力を
開始する。さらに、第3のフォーマットデータ供給回路
45cは、書き込み開始指令WRの供給を受けた時点か
ら光ディスクが距離d1+d2分だけ回転するのに要す
る時間Td1+td2が経過した時点でフォーマットパ
ターンデータのシリアル出力を開始する。
【0099】図9は、この発明の第8の実施の形態とし
て示したフォーマット信号記録タイミング調整回路を備
えた光ディスクフォーマット装置71のブロック構成図
である。光ディスクフォーマット装置71は、フォーマ
ット信号生成部75内に遅延時間可変型の遅延回路から
なる記録タイミング調整回路75g,75hを備えたこ
とを特徴とする。この記録タイミング調整回路75g,
75hは、光ディスクの回転速度データVDに基づいて
遅延時間を可変できる構成としている。
【0100】光ディスクの回転速度を変化させると、第
1の書込ビームおよび第2の書込ビームのスポット位置
間の距離d1分を光ディスクが回転するのに要する時間
Td1、ならびに、第1の書込ビームおよび第3の書込
ビームのスポット位置間の距離d1+d2分を光ディス
クが回転するのに要する時間Td1+Td2が変化す
る。
【0101】光ディスクフォーマット装置71は、記録
タイミング調整回路65g,65hがその遅延時間を固
定されていることから、予め設定したディスク回転数以
外のディスク回転数でのフォーマットに対応することが
できないといった問題点を解決している。また、光ディ
スクフォーマット装置71は、光学ヘッドがディスクの
内周側にある場合は光ディスクの回転速度を早くすると
ともに、光学ヘッドがディスクの外周側にある場合は光
ディスクの回転速度を遅くすることによって、線記録密
度の均一化を図るようにした記録方式にも対応すること
を可能としている。
【0102】すなわち、光ディスクフォーマット装置7
1は、光ディスクの回転速度データVDを記録タイミン
グ調整回路75g,75hへと供給して、光ディスクの
回転速度VDに応じて各記録タイミング調整回路75
g,75hの遅延時間を可変できる構成としている。各
記録タイミング調整回路75g,75hは、ディスクの
回転速度VDと遅延時間との対応テーブル、または、デ
ィスクの回転速度から遅延時間を求める演算回路と、遅
延時間を可変できる可変遅延回路とを備え、ディスクの
回転速度に応じて遅延時間を求め、求めた遅延時間とな
るよう可変遅延回路の遅延時間を設定する。
【0103】なお、ヘッド位置制御部44等には、回転
速度信号FGに基づいてディスクの回転速度VDを検出
する回転速度検出回路を設けるとともに、ディスクの回
転速度VDに基づいて各記録タイミング調整回路75
g,75hの遅延時間を求める遅延時間演算回路とを設
けてもよい。光ディスクフォーマット装置71は、これ
によって、ヘッド位置制御部44等から遅延時間を指定
するデータが各記録タイミング調整回路75g,75h
へと供給される。
【0104】また、光ディスクフォーマット装置71
は、光学ヘッドの位置に応じて光ディスクの回転速度を
可変とした記録方式に適用する場合には、光学ヘッドの
位置の位置情報(例えば光ディスクの中心からの半径位
置情報)を、各記録タイミング調整回路75g,75h
へと供給し、各記録タイミング調整回路75g,75h
がこの光学ヘッドの位置の位置情報に基づく各遅延時間
を演算して設定するように構成してもよい。
【0105】ディスク回転の角速度をω、記録ヘッドの
半径位置をrとすれば、その半径位置での相対速度v
は、v=ωrとなる。したがって、上述した第1の書込
ビームおよび第2の書込ビームのスポット位置間の距離
d1分を光ディスクが回転するのに要する時間Td1
は、d1/ωrの演算によって求めることができる。同
様に、第1書込ビームおよび第3の書込ビームのスポッ
ト位置間の距離d1+d2分を光ディスクが回転するの
に要する時間Td1+Td2は、(d1+d2)/ωr
に演算によって求めることができる。
【0106】図10は、マスタクロックを生成するクロ
ック生成回路の他の回路構成例を示すブロック構成図で
ある。上述した各ディスクフォーマット装置では、ディ
スクを回転させるスピンドルモータの回転速度信号FG
に基づいて、クロック生成部からマスタクロックMCK
が生成される。このクロック生成部81は、水晶発振子
等の備えた基準クロック発生回路82で発生させた基準
クロックを分周回路等を備えたクロック生成回路83で
分周等してマスタクロックMCKを生成するように構成
したことを特徴とする。
【0107】クロック生成部81は、生成したマスタク
ロックMCKをフォーマット信号生成部やヘッド位置制
御部等へと供給するとともに、マスタクロックMCKを
スピンドルモータ回転制御部84へと供給する。したが
って、ディスクフォーマット装置は、マスタクロックM
CKに基づいてスピンドルモータ(図示しない)がその
回転速度を制御される。
【0108】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るディ
スク状記録媒体フォーマット装置は、トラックピッチの
整数倍の間隔で配設された複数の記録ヘッドを用いて、
ディスク状記録媒体に対して複数のトラックを同時にフ
ォーマットする簡易な構成としたので、1枚のディスク
状記録媒体をフォーマットする時間を大幅に短縮するこ
とができ、ディスクの製造コストを大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態として示した磁気
ディスクフォーマット装置のブロック構成図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態として示した磁気
ディスクフォーマット装置のブロック構成図である。
【図3】この発明の第3の実施の形態として示したフォ
ーマット信号記録タイミング調整回路を備えた磁気ディ
スクフォーマット装置のブロック構成図である。
【図4】この発明の第4の実施の形態として示したフォ
ーマット信号記録タイミング調整回路を備えた磁気ディ
スクフォーマット装置のブロック構成図である。
【図5】この発明の第5の実施の形態として示した光デ
ィスクフォーマット装置のブロック構成図である。
【図6】この発明の第6の実施の形態として示した光デ
ィスクフォーマット装置のブロック構成図である。
【図7】この発明の第7の実施の形態として示したフォ
ーマット信号記録タイミング調整回路を備えた光ディス
クフォーマット装置のブロック構成図である。
【図8】マルチビーム構成の光学ヘッドの各書込ビーム
のスポット位置の関係を示す説明図である。
【図9】この発明の第8の実施の形態として示したフォ
ーマット信号記録タイミング調整回路を備えた光ディス
クフォーマット装置のブロック構成図である。
【図10】マスタクロックを生成するクロック生成回路
の他の回路構成例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 磁気ディスクフォーマット装
置、2,22 磁気ヘッド群、2a,2b,2c,22
a,22b,22c 磁気ヘッド、3,81 クロック
生成部、4,14,24,44,54 ヘッド位置制御
部、5,15,25,35,45,55,65 フォー
マット信号生成部、5a,5b,5c,15a,15
b,15c,45a,45b,45c,55a,55
b,55c フォーマットデータ供給回路、25g,2
5h,35g,35h,65g,65h,75g,75
h 記録タイミング調整回路、41,51,61,71
光ディスクフォーマット装置、42 光学ヘッド群、
42a,42b,42c 光学ヘッド、42d,42
e,42f,62a,62b,62c 光変調器、MC
Kマスタクロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体に形成されたトラッ
    クピッチに対応してその整数倍の間隔で配設された複数
    の記録ヘッドと、 上記複数の記録ヘッドをディスク状記録媒体に対して径
    方向へ移動させるヘッド位置制御部と、 複数系統のフォーマット信号を生成するフォーマット信
    号生成部とを備え、 このフォーマット信号生成部で生成した複数系統のフォ
    ーマット信号のそれぞれを上記複数の記録ヘッドにそれ
    ぞれ供給して複数のトラックを同時にフォーマットする
    ことを特徴とするディスク状記録媒体フォーマット装
    置。
  2. 【請求項2】 上記複数の記録ヘッドは、磁気ヘッドで
    あり、これら磁気ヘッドによって上記ディスク状記録媒
    体の複数のトラックに同時に磁気的フォーマットを施す
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体
    フォーマット装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の記録ヘッドは、複数の光ビー
    ムを出射可能とした光学ヘッドであり、これら光学ヘッ
    ドから出射された光ビームによって上記ディスク状記録
    媒体の複数のトラックに同時に光学的フォーマットを施
    すことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒
    体フォーマット装置。
  4. 【請求項4】 上記フォーマット信号生成部は、上記複
    数の記録ヘッドに対して上記複数系統のフォーマット信
    号をそれぞれ異なるタイミングで供給することを特徴と
    する請求項1に記載のディスク状記録媒体フォーマット
    装置。
  5. 【請求項5】 上記複数系統のフォーマット信号は、上
    記複数の記録ヘッドに対してこれらのトラックの径方向
    の位置に基づいてそれぞれ異なるタイミングで供給され
    ることを特徴とする請求項4に記載のディスク状記録媒
    体フォーマット装置。
  6. 【請求項6】 上記フォーマット信号生成部から供給さ
    れる上記複数系統のフォーマット信号の出力のタイミン
    グを調整する記録タイミング調整回路を備え、 上記ディスク状記録媒体は、径方向の位置を異にした上
    記複数の記録ヘッドによって複数のトラックが周方向の
    フォーマット位置のズレを調整された状態で同時にフォ
    ーマットされることを特徴とする請求項1に記載のディ
    スク状記録媒体フォーマット装置。
JP23105496A 1996-08-30 1996-08-30 ディスク状記録媒体フォーマット装置 Withdrawn JPH1079173A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299393A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 回転する記憶媒体の複数の層にデータを読み書きする方法、プログラム及びデータ記憶装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007299393A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 回転する記憶媒体の複数の層にデータを読み書きする方法、プログラム及びデータ記憶装置

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