JPH1077536A - 低フィラメント線密度を有するパラ芳香族ポリアミドヤーン及びその製造法 - Google Patents

低フィラメント線密度を有するパラ芳香族ポリアミドヤーン及びその製造法

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JPH1077536A
JPH1077536A JP9228861A JP22886197A JPH1077536A JP H1077536 A JPH1077536 A JP H1077536A JP 9228861 A JP9228861 A JP 9228861A JP 22886197 A JP22886197 A JP 22886197A JP H1077536 A JPH1077536 A JP H1077536A
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linear density
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para
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Der Werf Harm Van
ファン デル ベルフ ハーム
Yohanesu Maria Barutsuusen Yozefu
ヨハネス マリア バルツーセン ヨゼフ
Harmannes Hofman Mattheus
ハルマネス ホフマン マテウス
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Akzo Nobel NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、低フィラメント線密度の有利な点を
有し、防弾用及び他の用途に適し、魅力的な方法で製造
することができ、且つ高い内部剪断弾性率を有するアラ
ミドヤーンを提供することを目的とする。 【解決手段】1.68dtex未満の線密度を有するフ
ィラメントの束を含み、少なくとも300dtexのヤ
ーン線密度を有する集束されていないパラ芳香族ポリア
ミドフィラメントヤーンにおいて、フィラメント線密度
が0.8dtex未満であり、g値が2.5GPaより
高く、伸度(EAB)が3.4%より高く、L002値
が350A(オングストローム)より大きいことを特徴
とするパラ芳香族ポリアミドフィラメントヤーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少くとも300d
texのヤーン線密度、及び、概して少くとも320A
のL002値を有し、パラアラミドに普通である平均的
な値1.68dtx(1.5den)より低いフィラメ
ント線密度を有するフィラメントの束を含むパラ芳香族
ポリアミド、例えばPPTA、ポリ(パラフェニレンテ
レフタルアミド)等、のフィラメントヤーンに関する。
【0002】
【従来の技術】そのようなヤーンは、欧州特許第609
946号(vander Pol)より知られ、それは
フィラメントが0.8〜1.3dtexの線密度(与え
られている実施例は1.1dtexである)を有するパ
ラアラミドヤーンを開示する。Van der Pol
は標準的なヤーンより低いフィラメント線密度で特徴付
けられるヤーンはいくつかの利点があることを教示す
る。例えば、この既知のヤーンは、機械的負荷が加えら
れ得るゴム物品の強化繊維として使用するための優れた
特性を有する。しかし、未だに実質的な改良の余地があ
る。例えば、欧州特許願第609946号は、広範囲の
応用に、有利に使用することができる芳香族ポリアミド
ヤーンを与え損なう。従って、高内部剪断弾性率を有す
るパラアラミドヤーンとりわけ、防弾ヤーンとして用い
るためのものだけでなく、光学ケーブルの強化ヤーン用
途、及びゴム以外の基材と共にあるいは基材無しに使用
すべき織布用途のものについて研究されている。このい
わゆるg値は、総て同時にヤーンに関係するところの多
数の特性、すなわち延伸弾性率、捩り弾性率、軸方向圧
縮強度について、適切な基準を構成する。Van de
rPolにより記載されているようなヤーンは約2.2
GPaの比較的低いg値を有する。この値は、ヤーンを
それ自身既知であるモジュラス増強後処理(熱延伸)に
付すことによって高くすることができるが、モジュラス
の増大は伸度の減少と結び付いているので、得られる高
モジュラス(HM)ヤーンは防弾用途にはあまり適切で
はないことは注意されるべきである。
【0003】他の刊行物も又、標準的なヤーンより低い
線密度を有するフィラメントを含むヤーンを開示する。
【0004】例えば、日本国特開平6−2216号(帝
人)はフィラメント線密度0.17〜0.75デニール
(換算値0.19〜0.83dtex)を有するPPT
Aヤーンを記載する。これらのヤーンは好適な耐磨耗性
を、特に有すると記載されている。しかし、記載されて
いるヤーンはそれらの低い線密度ゆえに、実際の用途で
使用されるにはあまり適していない。とりわけ、低い線
密度はヤーンがそのまま用いられ得なく、集束された形
においてのみ有用に使用され得ることを意味する。この
無駄なヤーンの集束は、経済的に魅力の無い追加工程で
あり、さらに最終的に集束されたヤーンの機械的特性が
比例的に低減されるという危険を含む。記載された工程
は、最高で100デニール(110dtex)のヤーン
線密度を持つ133及び最大で300フィラメントの束
を一般的には製造し、これはより太いヤーンの製造をそ
のまま可能にするものではない。より太い束の場合、帝
人によって要求されているピッチ/エアギャップ比が維
持されるべきであるのであれば、より小さいエアギャッ
プが使用されなければならない。この工程を用いる場
合、太い束を凝固することはもっと困難である。さら
に、帝人は、得られるヤーンが非常に低い結晶長(L0
02値)を持つという欠点を有する。加えて、帝人はパ
ラアラミドを溶液から紡糸する際に、紡糸溶液中の非常
に低いポリマー濃度で且つ紡糸浴中の非常に高い酸濃度
でそれを行うので、その結果、記載されているヤーンは
本質的にPPTAの最良の特性を欠く。さらに、浴中の
非常に高い酸濃度は、特に太い束の場合、フィラメント
の付着を来す。帝人法では、低酸濃度ではヤーンの切断
をもたらすので、低い酸濃度は不可能である。上述した
低L002値に加えて、帝人によって特定されるように
作られるヤーンは不都合に高いパラ結晶化度(高度に無
秩序な結晶構造を示す)を有する。帝人によって記載さ
れているヤーンについての他の欠点は、それらの低密度
である。
【0005】Chimitsjeskie Volokna 、2 巻、17〜1
9頁、1993年3〜4月(Kiya-Oglu ら)は、エヤギ
ャップにおける通常よりもかなり大きな延伸度を伴うエ
ヤギャップ湿式紡糸法(air gap-wet spinning)を用いた
PPTAヤーンの製造方法を記載する。これはただエヤ
ギャップの温度が大きく減少された時にのみ行うことが
できると述べられている。例えば、−35℃では65倍
の延伸であった。Kiya-Oglu らの刊行物には低線密度を
有するヤーンの記載はないが、前記線密度は延伸によっ
て減少させられるであろうことは自明である。65倍ま
で延伸されたヤーンは、線密度0.26dtexを有す
るフィラメントで構成される。ここに記載されるヤーン
は、現実的実施において所望されるヤーン線密度をも、
また有しない(フィラメントの数は200に限られ
る)。さらに、本刊行物に従い要求されるエヤギャップ
の低温は実用的及び経済的観点から非常に魅力的でな
い。さらに本製法は、より太い束を製造することもでき
ない。というのは、フィラメントの数がより多いと、温
度、エアギャップにおける延伸特性に関して均一な状態
を作り出すことが不可能であることが判明し、これは製
品の特性にとって致命的な影響を与える。さらに、多数
のフィラメントをブローすることは、実際上の問題を含
む。
【0006】標準よりも低い線密度を有するヤーンの防
弾用途への使用は、それ自体知られている。例えば欧州
特許願第241681号(Droste)は、1.5dtexよ
りも低いフィラメント線密度(実施例では1.12dt
exである)のアラミドヤーン織布が使用されている防
弾チョッキを教示する。現実の実施では、フィラメント
線密度0.93dtexのヤーンもよく用いられるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低フィラメ
ント線密度の有利な点を有し、防弾用及び他の用途に適
し、魅力的な方法で製造することができ、且つ高い内部
剪断弾性率を有するアラミドヤーンを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は
1.68dtexより低い線密度を有するフィラメント
の束を含み、少なくとも300dtexのヤーン線密度
を有する集束されていないパラ芳香族ポリアミドフィラ
メントヤーンであって、フィラメント線密度が0.8d
texより低く、g値が2.5GPaより高く、伸び
(EAB)が3.4%より大きく、且つL002値が3
50Aより高いことを特徴とするパラ芳香族ポリアミド
フィラメントヤーンに関する。
【0009】本発明に従うヤーン(以後ミクロフィラメ
ントヤーンと言う)は驚くほど増大された内部剪断弾性
率を有する。それ以外の点では同等であるが、Van der
PolやDrosteによって記載されている既知のPPTAヤ
ーンは2.2GPa以下のg値を有し、本発明に従うヤ
ーンについては、驚くべき改良及び3.3GPaよりも
高くさえまでの値が見出だされた。好ましくは、ヤーン
g値は2.6GPaより高く、より好ましくは2.7G
Paより高い。3.0GPaより高い値も可能である。
好ましくは、本発明に従うヤーンは、0.3dtexよ
り大きく、0.8dtexより小さいフィラメント線密
度を有する。約0.35〜0.6dtexのフィラメン
ト線密度を有するヤーンにおいて、かなり増大された内
部剪断弾性率が見出される。好ましい破壊伸び率(Elon
gation At Break )は3.5%より高い。L002値は
好ましくは375Aより大きく、より好ましくは400
Aより大きく、一方パラ結晶化度は2.15より小さ
く、より好ましくは2.10より小さい。
【0010】用語「集束されていないパラ芳香族ポリア
ミドフィラメントヤーン」はヤーンのフィラメントが1
の紡糸口金から製造されることを意味する。集束されて
いるヤーンは紡糸工程の間又はその後に、例えば、異な
る紡糸口金からのフィラメントを集束することによっ
て、又はマイクロフィラメントヤーンの異なったボビン
を集束することによって製造することができる。
【0011】本発明は以下において、より詳細に説明さ
れる。
【0012】パラ芳香族ポリアミド(パラアラミド)
は、ポリマー主鎖が総てあるいはほとんど芳香核、例え
ばフェニレン、ビフェニレン、ビフェニルエーテル、ナ
フタレン等から成り、それらが総てあるいはほとんどパ
ラ位(1,4−フェニレン)又は同等の位置(例えば、
2,6−ナフタレン)で相互に結合されているところの
任意のポリアミドを意味する。好ましくは、芳香核はフ
ェニレン基であり、より好ましくは、ポリマーはPPT
Aである。
【0013】パラアラミドは当業者に知られており、こ
れ以上のそれ自体の説明は必要ではない。PPTAは、
適切な溶剤(特に塩化カルシウム含有N−メチルピロリ
ドン)中で、パラフェニレンジアミン(PPD)とテレ
フタル酸ジクロライド(TDC)の化学量論的量の反応
による公知の方法で調製することができる。適切な方法
がオランダ国特許第157327号及び国際出願公開第95/218
83号に記載されている。
【0014】本発明はフィラメントヤーンに関する。当
業者に知られるように、これらはエンドレスフィラメン
トの束を含むヤーンであり、紡糸されるべきポリマー溶
液が、口金プレート又はフィラメントの数に応じた複数
の紡糸オリフィスを有する口金を通して押出される紡糸
方法によって作ることができる。本発明に従うフィラメ
ントヤーンは少なくとも500、より特には1000以
上のフィラメントを好ましくは含む。より好ましくは、
フィラメントの数は、1500〜3000である。ヤー
ンは、好ましくは撚られていない。信頼できる機械的特
性の測定を確実にするためには、しかし、通常撚りがか
けられることが常識である。
【0015】上記したように、約300dtex以上の
ヤーン線密度を有することが必須である。とりわけ、達
成できる最大の引掛け効率故に、好ましくは、ヤーン線
密度は少なくとも900dtexである。容易な生産の
可能性及びポリマーの固有物性の適切な反映の最適な組
み合わせのために、本発明に従うパラアラミドヤーン
は、より好ましくは600〜1200dtexのヤーン
線密度を有し、これはそのようなヤーンは織るのが容易
であるといる事実にも基づく。もし所望されれば、本発
明に従うヤーンは、より太いヤーンに集束され得る。一
方、上述したように、これが好ましくなければ、通常、
本発明に従うヤーンは数回以上(例えば2倍または3
倍)集束される必要はないことは注意されるべきであ
り、それは言うまでもなく、従来技術で述べたような超
低線密度ヤーンを何十回も集束させることより問題が少
ない。
【0016】本発明に従うミクロフィラメントヤーンを
作るための口金は従来の65μmより小さい直径の紡糸
オリフィスを好ましくは有する。より好ましくは、その
オリフィス(毛細管)が55μmより小さい、又は好ま
しくは50μmより小さい、例えば40〜50μmの直
径を有する口金が用いられる。
【0017】所望する特性を有するフィラメントヤーン
を作るために、紡糸の間、濃硫酸中のPPTAの異方性
溶液が使用される。PPTAは、好ましくは、少なくと
も3.5及び好ましくは4.3より大きい、0.25g
/100mlにおいて求めた相対粘度を有する。
【0018】パラアラミドの相対粘度は、25℃で毛管
粘度計(ウベローデ)において測定したポリマー溶液
(96重量%硫酸100ml中0.25gパラアラミド)
の流下時間と純粋溶媒の流下時間の比として規定され
る。
【0019】少なくとも16重量%、及び好ましくは約
17.0〜20.5重量%のパラアラミドが、例えば濃
硫酸等の適切な溶媒に溶解される。溶液におけるポリマ
ー含量が低過ぎると、LOO2値が低過ぎるパラアラミ
ドが得られ、それは帝人の特許願(特開平6−2216
号)で起きたことである。この低いLOO2値はファイ
バーの方向における微結晶の小さい長さを意味し、ファ
イバーの軸方向に対するポリマー分子の配向性の良さの
尺度となる。高度の配向は当該ヤーンの特性、例えばク
リープ、にとって重要であリ、LOO2値はヤーンの特
性を決定する重要なパラメーターであると判る。従っ
て、紡糸溶液のポリマー含量が低くなれば、重要な特
性、例えば破壊強度やモジュラス等、について得られる
値がより低くなることが見出され、これはポリマー含量
15%の紡糸溶液を用いるときの、パラアラミドポリマ
ーの本来的に好ましい特性の不完全かつ不十分な利用を
表す。本発明は、LOO2値が350A以上のタイプの
パラアラミドヤーンに関する。好ましくは、LOO2値
は375より高く、より好ましくは、400Aより高
い。
【0020】一般にパラアラミド、特にPPTA、につ
いて異方性紡糸溶液それ自体は公知である。それらは公
知の方法で、例えば、オランダ国特許第7904495
号記載のように凍結法の利用によって、調製することが
でき、該刊行物は引用によって本明細書に含まれる。本
発明に従い、好ましくは、増大された凍結法が用いら
れ、そこでは、凍結工程を経て濃硫酸と混合されたPP
TAを溶融し、全体をさらに混合するために混練機が使
用される。この方法においては、ポリマー溶液は、少な
くとも溶融ゾーンにおいては混合だけでなく混練も行わ
れつつ、少なくとも1つの溶融ゾーンと圧力増大ゾーン
を順次通過する。ここで示される増大された凍結法は、
公開されていない国際出願PCT/EP96/1731
号に開示されており、そも引用により本明細書に含まれ
る。
【0021】パラアラミド紡糸溶液は、慣用されている
エアギャップ湿式紡糸法により紡糸することができる。
エアギャップの温度は通常、環境温度(紡糸浴及び紡糸
口金の温度の故に約10〜50℃;エアギャップ用の独
立した冷却又は加熱は無い)である。その場合、低過ぎ
る温度は避けられなければならない。Kiya−Ogl
uによって採用されたエアギャップにおける極端な延伸
倍率と対照的に、本発明に従うヤーンは通常の延伸条件
(典型的な延伸倍率6〜12の範囲)に付されるのみで
ある。パラアラミドのエアギャップ湿式紡糸法は例え
ば、米国特許第3,767,756号、米国特許第4,320,081号明
細書より知られている。押し出されたヤーンは、エアギ
ャップ通過後、好ましくは希硫酸(30重量%より薄
い)入り又は無しの水を入れた紡糸浴中で凝固されるこ
とに注目されねばならない。フィラメントの問題となる
程の付着という観点及びより多くの洗浄工程及び時間を
伴う好ましくない方法となるという理由から、20重量
%を越えない酸が好ましく、さらに好ましくは、10重
量%を越えない。さらに、浴中の酸の高濃度は劣ったヤ
ーン特性を与える。
【0022】ミクロイフィラメントをうまく紡糸するた
めには「延伸共鳴(draw-resonance)」の発生が阻止され
なければならない。この突然のフィラメント太さの変
化、及び頻繁なフィラメント化(filamentation)のこ
の現象は、例えば、エアギャップで高過ぎる延伸倍率が
採用されたときに起きる。上で引用したKiya−Og
luによる刊行物では、この欠点は、強力な冷却によっ
て克服され、それは上述した不利益を伴う。本発明の範
囲内で、所定の延伸倍率において、より小さい紡糸オリ
フィス直径を選択することは対応した小さい線密度を有
するフィラメントに帰結することが見出された。勿論、
小さいフィラメント線密度を与える小さい紡糸オリフィ
スの効果は特開平6−2216号に言及されているが、
その場合は、本発明に従うよりも比較的ずっと小さい直
径が必要とされること注意されなければならない。適正
な操作及び経済的に魅力ある紡糸アセンブリのために
は、小さ過ぎる毛細管を使用しないこと自体が望まし
い。帝人はエアギャップにおける延伸倍率については何
ら教示しない。計算は、これが最大で6.2であること
を示す。毛細管の大きさそれ自体は当業者に対して何も
教示しないことがさらに注意される。例えば、標準的
1.68dtex(1.5den)フィラメント線密度
を有するパラアラミドを小さいオリフィス直径を用いて
つくることが国際出願公開WO92/15733号(デ
ュポン)より知られている。
【0023】その理由から、本発明は0.93dtex
未満のフィラメント線密度を有するパラアラミドフィラ
メントヤーンの製造方法であって、少なくとも16重量
%、好ましくは17〜20重量%、のポリマー含量を有
する濃硫酸中のパラアラミド紡糸溶液が、紡糸オリフィ
スを備えた紡糸金口を通過させられ、このようにして押
し出されたパラアラミドはエアギャップ(又は他の不活
性空間)を通らされ、水性凝固浴に集められる方法にお
いて、紡糸オリフィスの直径が55μm以下、好ましく
は40〜50μmであり、エアギャップにおける延伸倍
率が6〜12であることを特徴とする方法にも関する。
【0024】上述のように、本発明のミクロフィラメン
トヤーンは驚く程高い内部剪断モジュラス(g値)を有
する。
【0025】専門文献、例えばNortholtら、Po
lymer 、26巻、1985年、310頁(「Polymer
」)及びJ.Baltussen の博士論文「ポリマーフィバー
の引張り変形(Tensile Deformation of Polymer Fiber
s)」、Delft Technical university 1996年、8頁
(「Baltussen 」) から知られるように、g値はフィラ
メントヤーンの機械的特徴にとって重要なパラメーター
である。
【0026】g値は、音波追随性(sonic compliance)
1/Esonを、種々の配向度のファイバーについて、X
線回折又は音波追随性対回転歪みεrotを表す曲線から
定められた鎖配向パラメーターに対してプロットするこ
とによって求めることができる。この歪み成分は
【0027】
【数1】 と定義され、ここでEcは鎖モジュラス(PpPTAに
ついては220Gpa)、σfは引張り応力、そしてεf
はファイバーの引張り歪みである。
【0028】音波モジュラス、Eson、はヤーンの密度
ρ(kg/m3)及び音速v(m/s)から式
【0029】
【数2】 によって計算されるモジュラス値である。
【0030】速度は以下に記載する方法で測定された短
い音波パルスの伝搬速度である。配向されたファイバー
の初期音波モジュラスは
【0031】
【数3】 で与えられ、ここで<sin2φ>Eは、「Polyme
r」で定義されるように、鎖の軸とファイバーの軸との
なす角度φの配向分布f(φ)全体にわたり平均された
配向パラメーターである。
【0032】良く配向されたファイバーについては、フ
ァイバーの引張り歪みεf
【0033】
【数4】 で与えられる。式(4)の第1項は鎖の伸張による寄与
であり、一方、第2項は、剪断変形(それは鎖の軸をフ
ァイバーの軸方向に回転させ、従って、鎖の配向分布を
狭くする)による寄与である回転歪みεrotである。「B
altussen」に記載されているような拡張されたファイバ
ー理論では、<sin2φ>Eのσf依存性が考慮され、
それは式(3)の第2項の分母で追加の項 (1+σf
/2g)をもたらす。
【0034】
【数5】 良く配向されたファイバーについては、式(4)におけ
るεrot
【0035】
【数6】 で近似できる。<sin2φ>=<sin2φ>Eと仮定
する。式(5)を変形すると、
【0036】
【数7】 となる。2種の歪みレベル、すなわち、0.2%と0.
6%の伸張率において、音波モジュラス及び引張り応力
を測定することによって、式(1)に従いΔεrotを計
算することができる。
【0037】
【数8】 式(6)と式(7)を用いるとΔεrot
【0038】
【数9】 となる。式(8)及び式(9)から内部剪断弾性率、g
【0039】
【数10】 に従い計算できる。
【0040】内部剪断弾性率は、ファイバーを伸ばす間
の音速を測定するための音響装置を備えた、手動または
自動駆動の任意の適切な引張試験機を用いて定めること
ができる。試験機は単一の可動クランプとロードセルを
備えている。試験束のゲージ長は1800mm以上であ
る。該試験機はASTM E83に規定されているよう
に伸び計システムをも含む。歪みの、固定及び変動誤差
は2×10-3%を越えてはならない。ロードセルは試験
の最大指示値の1%の精度で負荷を示す。
【0041】音速を測定するのに使用される音波パルス
は明確な第1ピークを有する。この第1ピークの上昇端
は、上昇時間(rise time)が25msより短い、滑ら
かな鐘形状(bell shape)を有する。音速は、最大ピー
ク高さの50%での第1ピークの上昇端の伝搬速度を測
定することによって定められる。伝搬速度は1.0mよ
り長い距離に亘り測定される。音速は、少なくとも5%
の絶対精度と少なくとも1%の相対精度をもって測定さ
れる。
【0042】ファイバーの線密度は、500mm長さの
ファイバー試料の重さを計ることによって測定される。
このため試料は、低い予備張力(pretention) 5mN
/tex下で平坦な表面に固定されたファイバーから、
ヤーン上に固定された500±1mmの間隔の2つのマ
ーカーを用いて、切り出される。ミリグラムで表される
試料の重量Mは1%よりよい精度の秤によって測定され
る。dtexで表される番手(yarn count) は、番手
=10×M/0.5に従い計算される。
【0043】音波モジュラスは、以下の方法で決定され
る。コンディショニングされたヤーンを音響装置を備え
た引張試験機に固定する。音波モジュラス歪み試験のゼ
ロ歪点は、約10mN/texの予備応力下で定める。
ヤーンの歪みは特定の予備応力でのヤーンの長さに関し
て計算される。測定の間、ファイバーの歪みは、モータ
ー駆動のクランプによって継続的に上昇される。1%の
伸びに至るまで、応力、歪み、音速の各物理量について
少なくとも100のデータポイントが集められる。
【0044】観測された音波モジュラスデータ対歪み、
及び観測された応力データ対歪みを示すプロットにおい
て、E1とE2及びσ1とσ2の値が、ε1=0.2%の伸
びとε2=0.6%の伸びにおいて読み取られる。次い
で、g値が式(10)とEc=220GPaの値を用い
て計算される。
【0045】表1に、内部剪断弾性率gの計算値が、一
連のミクロ番手ヤーン(micro-count yarn)について与
えられている。通常の番手のヤーンのデータも表に与え
られている。表の第3番目の部分に高モジュラスヤーン
のデータが与えられている。
【0046】
【表1】 本発明に従うミクロフィラメントヤーンは驚くほど高い
g値を有するだけでなく、優れたモジュラス、引張り強
度、引掛け強度等の機械的特性を有する。本発明に従う
ヤーンの予期されないさらなる効果は、それらの高いコ
ード強度(cordstrength) と、特に、その高いコード
効率である。もし、そのように所望されるのであれば、
ヤーンは上述した既知のモジュラス増強後処理(例えば
加熱ロ−ル上での熱延伸など)に付すことができる。驚
くことには、何の熱処理無しで、本発明に従うヤーン
は、上述の良く知られたHMヤーンと同等のg値を、し
かしより高い破断伸度と共に、有することは注目される
べきである。
【0047】
【実施例】本発明は以下において図面及び下記の非限定
的実施例を参照してより詳細に説明される。
【0048】図1は、g値に関する。示されているの
は、フィラメント線密度の結果としての内部剪断応力が
測定された測定点である。示されている実線は、既知の
ヤーンにおいて見出された関係を、破線は本発明のヤー
ンで使用されたフィラメント線密度への外挿を表す。本
発明に従い、先行技術(従来のLMヤーン)に較べて顕
著な改良であるg値が得られることは明らかである。上
述のHMヤーンも図面中に示されている。X軸にはフィ
ラメント線密度(フィラメントtex)がdtexで与
えられている。Y軸にはg値がGPaで記されている。
「LM」について表された小さい四角は従来からの紡糸
法で得られた、何の熱後処理も無いPPTAヤーンの測
定点である。本発明に従うフィラメント線密度の範囲内
で、これらの測定点はより詳しく「超低tex範囲」と
して記されており、先行技術に従う範囲内でそれらは、
「参照物質」として知られる。HMと記された点は、熱
湿式延伸に付された高モジュラスヤーンについての測定
を指す。
【0049】図2はL002値と従来のエアギャップ湿
式紡糸方法を用いて製造されたPPTAヤーン用の紡糸
溶液中のポリマー含量の関係に関する。示されているの
は、種々のポリマー含量における多数の測定点である。
この多くの数は、非常に広範囲の一連の製造条件、すな
わち紡糸速度250〜500m/分、浴の酸濃度5〜2
0%、紡糸浴温度5〜35℃、乾燥温度120〜210
℃に由来する。X軸にはポリマー含量(「ポリマー濃
度」)が%でプロットされ、Y軸にはL002値がA
(オングストローム)でプロットされている。
【0050】L002値はX線回折法によって計算し
た。ヤーンは平行に配列した小さい、薄い、平坦な枠の
上に巻かれた。子午線の002反射が垂直X線回折装置
においてトランスミッションで走査された。得られた回
折プロフィールは2つの鐘形状ライン、すなわち比較的
広いものと狭いものでフィッティングされた。狭いライ
ンの半値幅、Hobsから、L002が式L002=1.
5405/{H2 obs−0.01cos(X01/2)}
1/2を用いて計算され、ここでX01は子午線の002反
射の回折角である。狭いラインを表すために、Cu K
α1とKα2線の異なる波長により引き起こされるような
α1−α2の分裂を考慮して、2つのピアソン第VII成
分のアンサンブルが用いられた。上に掲げた式で、X01
はα1成分に因るピーク位置に等しい。
【0051】
【実施例1】PPTAの濃硫酸中溶液(ポリマー濃度1
9.4%)を種々の線密度のフィラメントヤーンに紡糸
し、通常の方法で洗浄し、乾燥した。これらのヤーンの
特性を表2に示す。紡糸は、それ自体慣用のエアギャッ
プ湿式法により行い、正確な毛細管直径を有する口金と
エアギャップにおける正確な延伸倍率を用いた。これら
の関連ある、変化させたパラメーターも表2に示す。紡
糸速度は総ての場合300m/分であり、紡糸浴の温度
は5℃であり、浴中の酸濃度は5〜10%であった。一
連の実験(実施例1a〜1f)で、本発明に従う種々の
線密度のヤーンが得られた。既知のタイプのヤーンも比
較例として(1gと1h)調製した。実施例1のヤ
ーンのL002値は448〜491Aの範囲であった。
【0052】フィラメント線密度のg値への影響は表2
における1hに対する実施例1aの表示だけでなく、
図1によっても示される。この図は、実施例1と類似の
一連の実験及び良く知られたヤーンを参照して、フィラ
メント線密度(X軸)とg値(Y軸)との関係を示す。
示されている実線は既知のヤーンについて見出された関
係を表し、破線は本発明に従うヤーンで採用されたフィ
ラメント線密度への外挿である。
【0053】
【表2】 nd:測定せず 表に挙げられている特性は以下のようにして定めた。線密度(LD) ASTM D 885M−85、人造有機ベースのファ
イバーから作られたタイヤコード、タイヤコード布、及
び工業用フィラメントヤーンの標準試験方法、に従っ
た。
【0054】試験条件はASTM D1907−89、
Skein法によるヤーン番手標準試験方法、のオプシ
ョン1の条件に対応させた。リボン当たりの測定回数は
3。測定は捩られたヤーン(Z90)について行った。機械的ヤーン(引張り)特性 破断強度(BT)、破断伸度(EAB)、コードモジュ
ラス(CM)はASTMD 885M−85、人造有機
ベースのファイバーから作られたタイヤコード、タイヤ
コード布、及び工業用フィラメントヤーンの標準試験方
法、に従った。試験条件は、保存的捩り(ヤーン)が9
0tpm、引張り試験機がCRE−タイプ、クランプが
インストロン4D(カタログ番号2714−006)、
ゲージ長さが500mm、延伸速度が50mm/分(ゲ
ージ長さの10%)、リボン当たりの測定数が15(5
測定が3回)、CMが200−400mN/tex間隔
であった。2重引掛け強さ ASTM2256−90、単一ストランド法によるヤー
ンの引張り特性標準試験方法、オプションC1に従っ
た。
【0055】
【実施例2】シングルならびにペアードヤーンの、実施
例1のヤーン1a、1d、1gから既知の方法でコー
ドを作った。数パーセントのコード効率の上昇(コード
の破断強度のヤーンの破断強度に対する比のパーセンテ
ージ)がかなり本質的であると認められることを考慮す
ると、本発明のヤーンが驚くべき改良を与えることは表
から明らかである。
【0056】
【表3】
【0057】
【実施例3】横方向破壊におけるフィラメントの最大剪
断強度、τmax を、多数の既知のヤーン及び実施例1類
似の多数のヤーンについてフラットニングテストによっ
て測定した。τmax は横方向の負荷に対する抵抗を示す
重要な値である。3グループのパラアラミドヤーンにつ
いて値を求めた。 ・(3a)フィラメント線密度1.72〜1.76dt
exを有する標準的ヤーン ・(3b)フィラメント線密度0.96〜1.24dt
exを有するヤーン ・(3c)フィラメント線密度0.42〜0.81dt
exを有するミクロフィラメントヤーン 本試験において、長さ30mmのフィラメントを2つの
面平行シートの間に置いた。シート間の空間を記録しな
がら、シートを6.6N/m/sの一定速度の力で押付
けた。測定設定に応じた補正に従い、横方向モジュラス
11と臨界線圧力Fcritを力−圧縮カーブから定めるこ
とができた。臨界線圧力は力−圧縮カーブ上で弾性変形
から塑性変形に変わる点である。横方向モジュラスは力
(F)と圧縮(u)との関係に基づき、選択された予備
条件をJawadとWard、Journal of Material Sc
ience 、13巻、1978年、1381〜1387頁、
と同じにして定められた。意図された関係は、
【0058】
【数11】 である。
【0059】結果(95%信頼限界で統計的に有意な)
を表4に示す。本表から、既知のヤーン3aと3bとの
間は統計的に言って何ら有意差は無いこと(3bのより
小さいフィラメント線密度に拘らず)は非常に明らかで
ある。本発明に従うヤーン3cの最大剪断応力は既知の
ヤーンのそれと顕著に異なり且つ既知のヤーンのそれよ
りも本質的に優れる。
【0060】
【表4】
【0061】
【実施例4】フィラメント線密度が標準から超低いとこ
ろまでの範囲のPPTAフィラメントヤーンを作るため
に、総ての場合、PPTAの濃硫酸中溶液(ポリマー濃
度19.4%)をエアギャップ湿式法に付した。このプ
ロセスにおいて種々のオリフィス直径の口金ならびに、
エアギャップにおける種々の延伸倍率が採用された。ヤ
ーンは通常の方法で洗浄され、乾燥された。紡糸速度は
総ての場合300m/分であり、紡糸浴の温度はそれぞ
れ5℃と2℃であり、浴中の酸濃度はそれぞれ5及び1
0%であった。これらの紡糸実験のデータと結果を表5
に示す。
【0062】
【表5】 表は、とりわけ、65μm直径の毛細管が使用されると
きは、好ましい特性を維持しつつ0.93dtex未満
の線密度を有するフィラメントを製造することは不可能
であり、例えば実施例5fではヤーン強度、伸び、及び
モジュラスは実施例5eに較べ顕著に減少した。そのよ
うなヤーンは、55μmの口金とエアギャップにおける
延伸倍率9.4を用いたときに得られ(実施例5j)、
同様のことが50μmより小さい直径の口金についても
成り立つ。45μm及び40μmの口金を用いるときは
非常に優れたヤーンが得られる(実施例5n〜5r)。
【0063】
【発明の効果】本発明に従うヤーンは、例えば高い内部
剪断弾性率などの驚く程良い特性を有する。本発明に従
う製造方法では、ポリマーがその中を押出される毛細管
の直径と組み合わされたエアギャップにおける延伸倍率
によって、確実に所望の特性を持つミクロフィラメント
ヤーンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超低番手と参照物質における、フィラメント番
手とg値の関係を表すグラフ。
【図2】従来のエアギャップ湿式紡糸方法を用いて製造
されたPPTAヤーン用のL002値と、紡糸溶液中の
ポリマー含量の関係を表すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マテウス ハルマネス ホフマン オランダ国,6826 ピーゼット アーンヘ ム,ベル ファン ツィエレンシュトラー ト 20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1.68dtex未満の線密度を有するフ
    ィラメントの束を含み、少なくとも300dtexのヤ
    ーン線密度を有する集束されていないパラ芳香族ポリア
    ミドフィラメントヤーンにおいて、フィラメント線密度
    が0.8dtex未満であり、g値が2.5GPaより
    高く、伸度(EAB)が3.4%より高く、L002値
    が350A(オングストローム)より大きいことを特徴
    とするパラ芳香族ポリアミドフィラメントヤーン。
  2. 【請求項2】フィラメント線密度が0.3〜0.8dt
    exの範囲である請求項1のフィラメントヤーン。
  3. 【請求項3】フィラメント線密度が0.35〜0.6d
    texの範囲である請求項2のフィラメントヤーン。
  4. 【請求項4】g値が2.6GPaより高い請求項1乃至
    3のいずれか1のフィラメントヤーン。
  5. 【請求項5】L002値が375Aより大きい請求項1
    乃至4のいずれか1のフィラメントヤーン。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1つに記載の、
    2つ、3つ、又はより多くのフィラメントヤーンから得
    られるマルチフィラメントヤーン。
  7. 【請求項7】ポリマー含量が17〜20.5%の濃硫酸
    中のパラアラミド紡糸溶液が紡糸オリフィスを備えた紡
    糸口金を通過させられ、かくして押出されたパラアラミ
    ドがエアギャップを通過させられ、溶媒濃度が30%未
    満の水性凝固浴中で集められるところの、0.8dte
    x未満のフィラメント線密度を有するパラ芳香族ポリア
    ミドフィラメントヤーンの製造方法において、紡糸オリ
    フィスの直径が55μm未満であり且つエアギャップに
    おける延伸倍率が6〜12であることを特徴とするパラ
    芳香族フィラメントヤーンの製造方法。
  8. 【請求項8】紡糸オリフィスの直径が50μm未満であ
    ることを特徴とする請求項7の方法。
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