JP3037423B2 - 液晶有機ポリマーから成るモノフィラメントを使用する補強組立体 - Google Patents

液晶有機ポリマーから成るモノフィラメントを使用する補強組立体

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JP3037423B2 JP04502032A JP50203292A JP3037423B2 JP 3037423 B2 JP3037423 B2 JP 3037423B2 JP 04502032 A JP04502032 A JP 04502032A JP 50203292 A JP50203292 A JP 50203292A JP 3037423 B2 JP3037423 B2 JP 3037423B2
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バレストラ,クローディオ
リビエール,ジョエル
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有機物質のモノフィラメントによって少なく
とも部分的に構成された補強組立体に関するものであ
り、これらの組立体はプラスティック材料および/また
はゴム材料の製品、特にタイヤ外皮の補強に使用され
る。
フランス特許第1,495,730号およびアメリカ特許第3,6
38,706号は可撓性ポリマーから成る通常のモノフィラメ
ントによって構成された補強組立体を記載し、これらの
モノフィラメントの直径は100μm以上である。これら
の組立体は低い強度と低い引っ張り係数とを有する。
液晶有機ポリマーのマルチフィラメント、例えばアラ
ミドマルチフィラメントのストランドによって構成され
た補強組立体を使用する事は公知であり、各フィラメン
トの直径は小さく、13μmのオーダである。これらの組
立体は高い強度を有するが、その引っ張り係数は出発マ
ルチフィラメントよりもはるかに低い。
日本特許出願公開昭58−43802号公報はタイヤ外皮の
頂部において、場合によっては撚られたモノフィラメン
トを使用する事は公知であり、これらのモノフィラメン
トは芳香族ポリアミドから成る。この特願はこれらのモ
ノフィラメントからはその組立体の機械特性について、
まったく記載していない。
ここに引例とする国際特許PCT/CH90/00155は非常に高
いモジュラスと強度とを有するアラミドモノフィラメン
トを記載している。この特願は補強組立体の中にこれら
のモノフィラメントを使用する可能性を簡単に記載して
いるが、これらの組立体の構造および特性については記
載していない。
従って本発明の主旨は、液晶有機ポリマーのモノフィ
ラメントから成り、非常に高い強度と引っ張り係数とを
有する補強組立体を提供するにある。
故に、本発明による補強組立体は液晶有機ポリマーの
連続モノフィラメントによって少なくとも部分的に構成
され、 a)前記モノフィラメントの直径Dmは少なくとも40μm
に等しく、400μm以下であり、 b)前記組立体の強度Taは80cN/tex以上であり、 c)組立体の引っ張り切断モジュラスMaは2000cN/tex以
上であり、 d)少なくとも1つモノフィラメントが実際上軸線回り
に巻き付けられ、各モノフィラメントが直線と想定され
る前記の軸線と成す鋭角γは30゜以下であり、 e)各モノフィラメントのそれ自体の撚りは組立体メー
トルあたり10回転以下である。
また本発明はこれらの組立体によって補強された製
品、特にタイヤ外皮に関するものである。以下におい
て、本発明を非制限的実施例とその付図について説明す
る。この付図はタイヤ外皮の断面図である。
説明の便宜上、下記の本分において、用語「モノフィ
ラメント」は少なくとも40μmの直径を有するモノフィ
ラメントのみを示し、また用語「フィラメント」は40μ
m以下の直径を有するモノフィラメントのみを示す。
用語「スライバ」は多数の連続フィラメントの組立体
であって、実際上撚られていない組立体を言う。用語
「製品」は、モノフィラメント、スライバ、テキスタイ
ル組立体を言う。
「液晶ポリマー」とは、公知のように溶融状態および
休養状態において光学異性紡糸組成物を生じる事のでき
るポリマーを意味し、すなわち動的拘束力の存在しない
場合に、ポリマーそのものが溶融状態にある事(この場
合、このポリマーは「サーモトロープ」と呼ばれる)ま
たは溶融状態にある事(この場合、ポリマーは「リオト
ロープ」と呼ばれる)を意味する。このような組成物
は、交差した線形偏光子の間において顕微鏡で観察すれ
ば光の偏光を解消する。
以下、本発明を実施例によって説明するが、これらの
実施例は特記なき限りアラミドフィラメントまたはモノ
フィラメントをもって実施される。
I−特性の確定 1−コンディショニング この明細書においてコンディショニングとは、1979年
7月付けのドイツ連邦規格DIN 53802−20/65によるモ
ノフィラメントの処理を言う。
2−タイタ 製品のタイタ(すなわち線重量)は1965年6月のドイ
ツ連邦規格DIN 53830によって測定される。これらの製
品は予めコンディショニングされている。
この測定は、モノフィラメントまたはスライバの場合
には、それぞれ50メートルの長さの少なくとも3本のサ
ンプルを秤量し、組立体の場合は、それぞれ5メートル
の長さの3本のサンプルを秤量して実施される。タイタ
はtexで表示される。モノフィラメントについては(T
i)mで表わされ、組立体については(T)aで表わさ
れる。
3−直径 モノフィラメントの直径はそのタイタと比重から下記
式によって計算される。
D=2×101.5[(Ti)m/πρ)1/2 Dmはモノフィラメントの直径、μm、Tiはタイタ、te
x、またρは比重、g/cm2である。
テキスタイル組立体の直径Daは下記の方法によって測
定される。組立体は緊張下にあり、この張力は、標準予
張力0.5cN/texの0.9倍乃至1.1倍の範囲内にある。組立
体が平行光束を切断する。感光ダイオードのバレット上
に落とされた影を瞬間的に測定する。測定結果は、50cm
の組立体上の900点において測定された影の平均幅であ
る。組立体の直径Daは4測定の平均をとって計算され、
μmで表わされる。
4−機械特性 モノフィラメントの機械特性は、1976年2月付けドイ
ツ連邦規格DIN 53834に記載の操作法に従って、1976年
10月のドイツ連邦規格DIN 51220、1976年8月のDIN 5
1221、1977年12月のDIN 51223に対応するツビック社
(ドイツ連邦共和国)の1435型または1445型の引っ張り
強さ測定装置によって測定される。モノフィラメントは
400mmの初長において引っ張り力を受ける。スライバの
場合、予めメートルあたり100回転の防護撚りを与えた
後に測定を実施する。
下記の特性を測定する: 強度(T)、初モジュラス(Mi)、切断モジュラスM
a、破断伸び。強度と伸びモジュラスMi,MaはcN/tex(te
xあたりセンチニュートン)で表わされる。破断伸び(A
r)はパーセント(%)で表わされる。
−強度はすべての製品について測定され、モノフィラメ
ントについてはTmで表わされ、テキスタイル組立体につ
いてはTaで表わされる。
−初モジュラス(Mi)は応力−変形グラフの0.5cN/tex
の標準予張力の直後に介入する線形部分の傾斜と定義さ
れる。このモジュラスMiはモノフィラメントとスライバ
とについて測定される。
−切断モジュラスMaは組立体について、下記の式によっ
て計算される。
Ma=400×(F1−F2)/(Ti)a ここに、F1は0.35%の伸びにおいて組立体の受ける
力、F2は0.10%の伸びにおいて組立体の受ける力であ
る。
−破断伸び(Ar)はすべての製品について測定される。
これはモノフィラメントについては(Ar)m、組立体に
ついては(Ar)aで表わされる。
すべての機械特性は10測定の平均によって特定され
る。
5−比重 モノフィラメントの比重ρは、ASTM規格D1505−68(1
975年に再承認)、C方に記載の比重グラジエント管法
によって、液体システムとして、1,1,2−トリクロロト
リフルオロエタンと、1,1,1−トリクロロエタンとの混
合物を使用して測定する。
使用されたサンプルは、締め付けられないように結束
された短い約2cmのモノフィラメント段片である。測定
前に、これらの断片を2時間、最低比重の液体システム
成分の中に浸漬する。次に12時間、前記の管の中に配置
した後に秤量する。モノフィラメントの表面における気
泡の保持を防止するように特に注意する。
モノフィラメントあたり2サンプルの比重g/cm3を測
定し、4有効数字の平均値を出す。
6−固有粘度 ポリマーの固有粘度(V.I.)はグラムあたりデシリッ
トルで表わされ、下記の式によって定義される。
V.I.=(1/C)Ln(t1/to) ここに、 −Cはポリマー溶液濃度(100cm3溶媒中のポリマー0.5
g)。溶媒は96%濃硫酸である。
−Lnは自然対数である。
−t1はtoは、それぞれUbbelohde型毛管粘度計の中にお
いて30±0.1℃のポリマー溶液と純粋溶媒の流れ時間を
示す。
7−光学特性 溶融状態および休養状態の紡糸組成物の光学異方性
は、加熱板を備えたOlympus BH2型の偏光顕微鏡によっ
て観察される。
II−モノフィラメントの製造 アラミドモノフィラメントは、前記の特願PCT/CH90/0
0155に記載の方法によって製造される。この製法の本質
的点は下記である。
a)アミド結合(−CO−NH−)の少なくとも85%が直接
に2つの芳香核に結合されるような少なくとも1つの芳
香族ポリアミドの溶液を形成し、このポリアミドの固有
粘度を少なくとも4.5dl/gに等しくし、溶液の中のポリ
アミド濃液を少なくとも20重量%とし、この紡糸組成物
を溶融状態および休養状態において光学異方性とする段
階と、 b)前記溶液を毛管を通してノズルの中に押出し、前記
毛管の直径を80μm以上とし、紡糸温度、すなわち毛管
の中を通過する溶液温度を最高105℃とする段階と、 c)前記毛管から出る液体ジェットを非凝固性流体層の
中を引き出す段階と、 d)次に、このようにして引き出された液体細流を凝固
性媒質の中に導入し、この形成中のモノフィラメントを
時間[t]の間、前記凝固性媒質と動的接触させ、凝固
性媒質の温度Tcを最高16℃とする段階と、 e)前記モノフィラメントを洗浄し乾燥し、このように
して仕上げられた乾燥モノフィラメントの直径Dmと前記
段階(d)の時間「t」とが下記の式によって結合さ
れ: t=KDm2; K>30, ここに、tは秒で表され、またDmはミリメートルで表さ
れる段階とを含む。
この方法によって製造されたモノフィラメントはそれ
ぞれ下記の関係式を満たす。
1.7≦(Ti)m<180; 40≦Dm<400; Tm≧170−Dm/3 Mi>2000; ここに、(Ti)mはタイタ、tex;Dmは直径μm(マイ
クロメートル);Tmは強度、cN/tex;Miは初モジュラス、
cN/tex。
例えば可塑剤、潤滑剤、ゴム基質に対する製品の接着
性の改良生成物などの種々の添剤または物質を、前記の
方法の各段階において、ポリマーまたは紡糸溶液に合体
させ、あるいはモノフィラメントの表面に付着させる事
ができる。
III−組立体の製造法および/または利用法 サイズ135/70−13の3個のタイヤ外皮を使用する。こ
れらのタイヤの1つは本発明によるタイヤ外皮であり、
他の2つの対照タイヤ外皮である。付図は本発明による
タイヤ外皮の概略図である。このタイヤ外皮10はクラウ
ン1と、2つのサイドウオールと、それぞれビードワイ
ヤ4によって補強された2つのビード3とを含む。放射
方向カーカス5が、これらのビードワイヤ4の回りに掛
け回されて一方のビード3から他方のビード3まで配置
されている。クラウン1はブレーカ6によって補強され
ている。これらの3タイヤ外皮は、それぞれ下記のよう
に製造されるブレーカ6以外は同様である。
本発明によるタイヤ外皮 このタイヤ外皮は、構成(1+6)18、すなわち1本
のモノフィラメントが心線として使用され6本のモノフ
ィラメントがこの心線の回りに螺旋形に巻き付けられて
1層を成しこれらのモノフィラメントの直径を約0.18mm
(180μm)とする型の本発明による組立体によって補
強されている。これらのモノフィラメントはポリ(p−
フェニレン テレフタルアミド)から成り、第II章に従
って製造される。
これらのモノフィラメントの平均特性は下記である: (Ti)m:36.4tex Dm:180μm Tm:149cN/tex Mi:5300cN/tex (Ar)m:3.7% ρ:1.43g/cm3 組立体の特性は下記である: γ:6゜ (Ti)a:258tex Da:540μm Ta:140cN/tex Ma:4600cN/tex (Ar)a:3.9% 6゜の角度γは、層の6本のモノフィラメントが組立体
の軸線と成す鋭角であって、心線を成すモノフィラメン
トがこの軸線に沿って配置され、従ってこの心線はゼロ
または実際上ゼロの角度γを有し、それ自体の撚りは実
際上ゼロである。
組立体の層の中の各モノフィラメントのそれ自体の撚
りは組立体メートルあたり10回転以下である。2層の重
ね合されたプライを使用する。各プライは相互に平行に
配された複数の組立体を含み、隣接組立体の軸線間隔は
0.8mmである。
各プライの組立体はタイヤ外皮10の赤道面、付図にお
いてyy′に対し22゜の角度を成し、これらのプライはこ
の赤道面に関して相互に交差している。
銅ワイヤを使用した本発明によらないタイヤ外皮 ブレーカ6は2層の補強プライを含み、各プライは構
成6/23の複数の金属ケーブルを含む。各ケーブルは3本
のストランドを撚り合わせてなり、各ストランドはそれ
ぞれ2本のワイヤを撚り合わせて成る。組立体のピッ
チ、従って各ストランドのピッチは12.5mmである。1本
のストランドのワイヤの螺旋巻き取りは、他の2本のス
トランドの巻き取り方向と逆の方向に巻き取られる。各
ワイヤは黄銅メッキされた銅であって、0.23mmの直径
と、2886MPaの破断抵抗と、2.4%の破断伸びとを有す
る。各ケーブルは、0.77mmの直径と、2760MPaの破断抵
抗と、195GPaの伸びモジュラスと、2.1%の破断伸びと
を有する。これらの機械特性は規格ASTM−D−2969によ
って定義されている。
各プライにおいて、鋼ケーブルはタイヤ外皮10の赤道
面yy′に対して22゜の角度を成し、これらのプライはこ
の赤道面に関して相互に交差し、いずれのプライのケー
ブルも相互に平行である。すなわち、本発明によるタイ
ヤ外皮についても、この対照タイヤ外皮についても、プ
ライの全体配置は同一である。隣接の2鋼ワイヤの軸間
距離は1.7mmである。
アラミドストランドを有する本発明によらないタイヤ外
皮 ブレーカ6は2層の補強プライを含み、各プライはデ
ュポン ド ヌムール社の構成167×2の950型KEVLARR2
9から成るストランドを含む。これらの各ストランドは
2本のタイヤ167texのスライバから成り、各スライバは
メートルあたり315回転撚られ、これらのスライバが相
互に逆方向にメートルあたり315回転撚られている。こ
の型のスライバの特性は、強度185cN/tex、破断伸び3.6
%、初モジュラス4900cC/texである。このようにして製
造されたストランドの特性は150cN/tex、破断伸び5.1
%、切断モジュラス1950cN/texである。
プライの全体的配置は前記のタイヤ外皮と同様であ
る。ストランドの軸間距離は1.25mmである。
本発明による各プライまたは本発明によらないプライ
は、その幅cmあたり約4000Nの引っ張り破断抵抗を有
し、この抵抗はプライ組立体の軸線に対して平行に測定
され、前記の組立体の軸間距離および幅はこれらの軸線
に対して垂直に測定される。
本発明による組立体は、ゴムの中に合体する前に、下
記の処理を受けた。
これらの組立体を約30分間、プラズマに接触させ、こ
の処理条件は下記である。
プラズマガス:酸素 ガス圧:20Pa(150ミリメートル)、 装置電力:2.5kW 組立体はプラズマ処理後に、エポキシ樹脂の第1浴の
中に入り、20〜120秒間、210〜260℃の熱処理、例えば3
0秒間、250℃の熱処理を受ける。次に組立体を、ブタジ
エン/スチレン/ビニルピリジンテルポリマーラテック
スと、レゾルシンと、フォルムアルデヒドとをベースと
する第2浴の中に入れ、20−120秒間、210−260℃の温
度で、例えば30秒間、250℃で熱処理を加える。
アラミドストランドを含む対照タイヤ外皮は、そのス
トランドをゴムの中に合体する前に、本発明の組立体と
同様の2浴処理を受けるが、予備的プラズマ処理を受け
ない。
ブレーカ6のゴムは前記の3型のタイヤ外皮について
同様であり、このゴムは公知のものである。
各タイヤ外皮の重量は下記である:鋼ワイヤの対照タ
イヤ外皮:4.36kg;本発明によるタイヤ外皮:4.06kg;スト
ランドを使用する対照タイヤ外皮;3.94kg。
前記の3タイヤ外皮について下記のテストを実施す
る。
1)ドリフト推力 各タイヤ外皮をホイール4.00 J 13上に搭載し、これ
に315daNの荷重をかけ、2.2バールに膨張させる。外周
8.5mのはずみ車上で、このタイヤを40km/hの速度で転動
させる。ドリフト角度を変動させ、各角度について公知
の方法で横方向応力を測定する事によりドリフト推力を
測定する。
その結果を下記の表1に示す。
A:鋼ワイヤから成る対照タイヤ外皮 B:本発明によるタイヤ外皮 C:ストランドから成るタイヤ外皮 前記の表から、本発明によるタイヤ外皮は本発明によ
らない鋼ワイヤの対照タイヤ外皮に非常に類似した挙動
を有するが、同じく本発明によらないアラミドストラン
ドのテキスタイルブレーカを有するタイヤ外皮と非常に
相違し、この対照タイヤ外皮のドリフト推力は非常に低
い事がわかる。
2)転動抵抗 各タイヤ外皮をホイール4.00 J 13上に搭載し、これ
に315daNの荷重をかけ、2.2バールに膨張させる。外周
8.5mのはずみ車上で、このタイヤの転動抵抗をその転動
速度の関数として測定する。転動抵抗は、転動に対抗す
る力、daNと、タイヤ外皮に加えらる荷重、トンとの比
率と定義される。
結果を表2に示す。
A:鋼ワイヤから成る対照タイヤ外皮 B:本発明によるタイヤ外皮 C:ストランドから成るタイヤ外皮 従ってこれらの3タイヤ外皮は実際上同等の挙動を示
す事がわかる。
3)ブレーカに対する衝撃試験 各タイヤ外皮をホイール4.00 J 13上に搭載し、2.2バ
ールに膨張させる。各タイヤ外皮のブレーカの上に可変
高さから、半球形インデンターを垂直並進運動するよう
に案内しながら落下させる。衝撃はトレッドの中央に対
して加えられる。各タイヤ外皮のブレーカの2プライを
穿孔するのに必要なエネルギーを測定する。その結果を
表3に示す。
A:鋼ワイヤから成る対照タイヤ外皮 B:本発明によるタイヤ外皮 C:ストランドから成るタイヤ外皮 従って本発明によるタイヤ外皮(B)は鋼ワイヤから
成る対照タイヤ外皮(A)よりも高い衝撃抵抗を有し、
ストランドから成る対照タイヤ外皮(C)が最高の衝撃
抵抗を有する。
4)耐久度 各タイヤ外皮をホイール4.00 J 13上に搭載し、2.2バ
ールに膨張させる。このタイヤ外皮を、外周22mのはず
み車上で、72kg/hの平均速度で320daNの荷重のもとに転
動させ、順次に過荷重を加え、またブレーカの中に故意
に剪断を生じる種々の型の被覆および障害物と接触させ
た。40,000kmでテストを停止したが、3個のタイヤ外皮
は顕著な劣化を生じていなかった。すなわち、これらの
タイヤ外皮は同様に挙動した。
結論として、本発明によるタイヤ外皮は鋼ワイヤのタ
イヤ外皮よりも軽く、しかも実際上同程度のドリフト推
力と、同程度の転動抵抗と、同程度の耐久度と、よりす
ぐれた穿孔抵抗とを有する。
他方、本発明のタイヤ外皮はストランドを含む対照タ
イヤ外皮よりはるかに高いドリフト推力を有する。
角度γが30゜またはこれ以上となり、また/あるいは
モノフィラメントのそれ自体の撚りが10回転/メートル
またはこれ以上になると、組立体の強度Taおよびそのモ
ジュラスMaが過度に低下する。
本発明による組立体は経済的に有利であり、またその
構造がどのようであれ、現存の鋼線ケーブリング装置で
製造する事ができる。
好ましくは本発明による組立体においては、γ<20
゜、好ましくはγ<10゜とする。
好ましくは本発明による組立体においては、下記の式
の少なくとも1つを満たす。
Ta≧110;Ma≧3000;(Ar)3>3。
さらに望ましくは下記の式の少なくとも1つを満た
す。
Ta≧140;Ma≧4000;(Ar)a>3.5。
好ましくは、本発明の組立体の中に使用されるモノフ
ィラメントは先に述べた下記の関係式を満たす。
1.7≦(Ti)m<180;Tm≧170−Dm/3;Mi>2000、 またこのモノフィラメントは(Ar)m>2を満たす。
望ましくは、このモノフィラメントがアラミドである
場合、前記の国際特許PCT/CH90/00155の中に記載の好ま
しい関係式、特に下記の式の少なくとも1つを満たす。
Tm≧190−Dm/3;Mi>6800−10Dm;(Ar)m>3。
これらの関係式にいおいて、強度とモジュラスはcN/t
exで表示され、破断伸びは%で表示され、Dmはμmで表
示され、(Ti)mはtexで表示される。
前記の本発明による実施例はポリ(p−フェニレンテ
レフタルアミド)のモノフィラメントによって構成され
ているが、国際特許PCT/CH90/00155によるその他のアラ
ミドモノフィラメントを使用する事もでき、あるいはア
ラミド以外のモノフィラメント、例えば芳香族ポリエス
テルモノフィラメントを使用る事もできる。また種々の
相異なるポリマーから成るモノフィラメントの組合わ
せ、例えばアラミドモノフィラメントと芳香族ポリエス
テルのモノフィラメントとを含む組立体を使用する事が
できる。
下記の実施例は、ポリ(p−フェニレン テレフタル
アミド)以外のアラミドモノフィラメンドから成る本発
明による組立体に関するものである。
これらのモノフィラメントは芳香族共ポリアミドであ
って、この共ポリアミドは下記の単量体から得られる:
二塩化テルフタロイル、パラフェニレン ジアミン、1,
5−ナフチレン ジアミン(NDA)、100モルのジアミン
に対して3モルのNDAを含有する。これらのモノフィラ
メントは前記の国際特許PCT/CH90/00155に記載のもので
ある。
これらのモノフィラメントの平均特性は下記である。
(Ti)m:36.3tex Dm:180μm Tm:121cN/tex Mi:4570cN/tex (Ar)m:3.2% ρ:1.42g/cm3 組立体の特性は下記であって、これらの組立体は構成
(1+6)18を有する。
γ:6゜ (Ti)a:257tex Da:540μm Ta:109cN/tex Ma:3820cN/tex (Ar)a:3.4% これらのすべての特性は前記の第I章に従って特定さ
れ、またこれらのモノフィラメントは前記の第II章に従
って製造される。
下記の実施例は、芳香族ポリエステルのモノフィラメ
ントから成る組立体に関するものである。
これらのモノフィラメントは、市販の芳香族ポリエス
テル、ヘキスト セラネーズ社のVectra Rの溶融紡糸に
よって得られる。ポリマーの押出温度は340℃前後であ
り、270℃の温度に保持されたノズルの毛管(直径800μ
m)を通して押出される。ノズルから出た液状ジェット
は空気中を引き出され(引き出し率は19.8に等しい)、
急冷区域の中を通す事によって固化される。
このようにして得られたモノフィラメントを巻き取り
装置上に、590m/minの速度で巻き取り、貯蔵ボビン上で
後重縮合熱処理を加える。この処理は220〜260℃の範囲
内の種々の温度段階で実施され、最後は270℃で16時間
実施される。
このように紡糸され処理されたモノフィラメントは下
記の平均特性を有する。
(Ti)m:36.4tex Dm:182μm Tm:131cN/tex Mi:4300cN/tex (Ar)m:2.5% ρ:1.40g/cm3 組立体の特性は下記であって、これらの組立体は構成
(1+6)18を有する。
γ:6゜ (Ti)a:258tex Da:545μm Ta:112cN/tex Ma:3800cN/tex (Ar)a:2.5% これらのすべての特性は前記の第I章によって特定さ
れる。
前記の本発明の実施例はすべて液晶ポリマーの連続モ
ノフィラメントによって製造されていたが、本発明は、
組立体がこのようなモノフィラメント以外の成分を含む
場合にも適用される。例えば、ゴムまたは可塑性樹脂が
心線を成しまたはこれらのモノフィラメントを少なくと
も部分的に含浸する場合、または短繊維または無機コー
ドあるいは金属コードから成る補強要素の場合にも適用
される。
もちろん本発明は前記の説明のみに限定されない。例
えば本発明は構成(1+6)以外の組立体に適用され
る。本発明は特に「層状ケーブル」型(充満層または不
充満層)に適用され、例えば、相互に撚り合わされた3
本のモノフィラメントが心線を成し、この心線の回りに
8本のモノフィラメント層が巻き付けられる構成(3+
8)にも適用され、これらの組立体は場合によっては多
数のモノフィラメント層を含む事ができる。
本発明による組立体は公知の方法および装置によって
製造する事ができる。これらの方法および装置について
は簡単のため説明しないが、例えば金属ワイヤの組立体
の製造に使用されるようなケーブリング方法および装置
を使用する事ができ、この場合、モノフィラメントのそ
れ自体の撚りは組立体メートルあたり10回転以下とす
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D01F 6/62 308 D01F 6/62 308 D02G 3/26 D02G 3/26 (56)参考文献 特開 昭50−157619(JP,A) 特開 昭58−43802(JP,A) 特開 昭63−118111(JP,A) 特開 昭61−55210(JP,A) 特表 平4−500394(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/00 - 3/48 D01F 6/00 - 6/96

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶有機ポリマーの連続フィラメントによ
    って少なくとも部分的に構成され、 a)前記モノフィラメントの直径Dmは少なくとも40μm
    に等しく、400μm以下であり、 b)強度Taは80cN/tex以上であり、 c)引張り切断モジュラスMaは2000cN/tex以上であり、 d)少なくとも1つモノフィラメントが実際上軸線回り
    に巻き付けられ、各モノフィラメントが直線と想定され
    る前記の軸線と成す鋭角γは30゜以下であり、 e)各モノフィラメントの撚りはメートルあたり10回転
    以下である事を特徴とする補強組立体。
  2. 【請求項2】角度γが10゜以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の補強組立体。
  3. 【請求項3】下記の関係式の少なくとも1つを満たし、 Ta≧110;Ma≧3000;(Ar)a>3 (Ar)aは組立体の破断伸び%であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の補強組立体。
  4. 【請求項4】下記の関係式の少なくとも1つを満たすこ
    とを特徴とする請求項3に記載の補強組立体: Ta≧140;Ma≧4000;(Ar)a>3.5
  5. 【請求項5】請求項1,3,4のいずれかに記載の少なくと
    も1つの補強組立体によって補強されたタイヤ外皮。
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