JPH0116932B2 - - Google Patents

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JPH0116932B2
JPH0116932B2 JP56179574A JP17957481A JPH0116932B2 JP H0116932 B2 JPH0116932 B2 JP H0116932B2 JP 56179574 A JP56179574 A JP 56179574A JP 17957481 A JP17957481 A JP 17957481A JP H0116932 B2 JPH0116932 B2 JP H0116932B2
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JP
Japan
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fibers
spun yarn
yarn
spun
elongation
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JP56179574A
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JPS5881637A (ja
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Mitsuo Matsumoto
Yoshuki Sasaki
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は300℃以上の耐熱性を有し、かつ高温
下でもクリープ変形の少ない紡績糸に関する。 一般に、融点または分解点が300℃以上の耐熱
性繊維は、ポリパラフエニレンテレフタルアミド
繊維、ポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維
などの全芳香族ポリアミド繊維がある。これら耐
熱性繊維の一般的な特徴は、繊維化に際して適当
な溶媒が少なく、また明瞭な融点を示さず、温度
範囲の広い分解点を示すことである。従つてこれ
ら耐熱性高分子を溶融紡糸法により繊維化するこ
とは困難であり、乾式紡糸法あるいは湿式紡糸法
により繊維化される場合が殆んどである。 この場合、フイラメントにするよりもスフにす
るのがコストその他の点で有利である。しかしな
がらスフにする場合は数万〜数十万デニールとい
うきわめて太いトウを用い、かつ紡糸工程で完全
に溶媒を除去するのが難しいために高倍率の延伸
が困難であり、どうしても得られる繊維の物性
は、繰返単位から期待される強伸度、ヤング率に
比し、低強伸度、低ヤング率の傾向を示す。さら
に、紡績糸とするためには、このトウに捲縮を付
与したのち短かくカツトし、打綿、梳綿、練条、
粗紡、精紡、捲返しといつた煩雑な工程を通す必
要がある。 その結果、捲縮や繊維配向の乱れを伴うことに
なり、どうしても高伸度低強度化の傾向を示す。
さらにこのため一般に紡績糸にするとクリープに
よる変形率が大きくなり易く200℃以上の高温雰
囲気中では特にその傾向が顕著となり、たとえば
高温雰囲気下で使用するバツグフイルターなどに
利用することは困難であつた。 本発明者らは、融点または分解点が300℃以上
である耐熱性繊維を用いて低伸度、かつ高強度で
高温雰囲気中でクリープ変形の少ない紡績糸を得
ることを目的とし検討を重ねた結果、本発明に到
達したものである。 すなわち、本発明は融点または分解点が300℃
以上で単繊維の捲縮度が1%以下の繊維からな
り、伸度5%における強度が2.7g/d以上であ
ることを特徴とする紡績糸である。 融点または分解点が300℃以上の耐熱性繊維と
しては、前述の如く芳香族ポリアミドから得られ
る繊維、あるいはこれらの共重合体またはブレン
ド物から得られる繊維などを用いることができ
る。 200〜300℃の雰囲気下で使用する耐熱性バツグ
フイルターなどへの利用を考えると、単繊維の捲
縮度を1%以下にし伸度5%における紡績糸の強
度を2.7g/d以上にする必要があるが、たとえ
ばポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維の場
合、通常の湿式紡糸法あるいは乾式紡糸法および
延伸熱処理法によつて達成することができない。
これを達成するには耐熱性ポリマーを紡糸延伸し
て連続糸条となし、これに捲縮を付与することな
く平均繊維長が130mmとなるようにニツプローラ
ー間隔を調整して牽引し、ひきつづき連続的に捲
縮を付与することなく、かつ強く弛緩することな
く抱合性を付与して紡績糸とすることによりはじ
めて可能となる。 また抱合手段としては、インターレース法が好
ましいが、旋回流による毛羽巻付け、捲糸、糊付
けなど繊維配列を強く乱さずに抱合性を付与でき
るものならばなんでもよい。ただし、抱合性を付
与するときの糸のオーバーフイード率は4%以下
にしてなくべく緊張状態を維持するのが好まし
い。すなわち4%以上で抱合性を付与すると伸度
が高くなり初期ヤング率が低下する。さらに牽切
したのち捲縮を付与することなく牽切後ひきつづ
いて連続的に抱合性を付与することが必要であ
る。すなわちターボステープラーやトウリアクタ
ーなどを利用するトウ紡績方式では牽切したのち
捲縮を付与しなければならないため捲縮率が10〜
15%と高くなり本発明の紡績糸のようにクリープ
変形の少ないものが得られない。 従来法による紡績糸と牽切紡績法による本発明
の紡績糸の応力特性の相違を図−1により両者の
荷伸曲線によつて示す。図−1において1は本発
明のポリメタフエニレンイソフタルアミド紡績糸
であり、2は従来法によるポリメタフエニレンイ
ソフタルアミド紡績糸である。 上述のごとくして得られた耐熱性紡績糸は従来
の耐熱性紡績糸と異なり、きわめて低伸度、高強
度、低捲縮度、高い耐クリープ性を有する紡績糸
であり、従つて高過雰囲気下におけるバツグフイ
ルターをはじめとして高速廻転ミシン糸、抄紙用
カンバス、ベルト用外被帆布等に利用することが
できる。 以下実施例により本発明をさらに具体的に説明
する。融点または分解点、強伸度、捲縮度、耐ク
リープ性の値の測定は以下の方法に従つた。 (1) 融点または分解点 繊維の融点または分解点は、示差熱分析
(DAT)により測定した。 (2) 強伸度 繊維の強伸度はインストロン引張試験機によ
り測定した。 (3) 捲縮度 JIS L1074(6.11.2)の方法に従つて測定し
た。 (4) 耐クリープ性 繊維に500ケ/mの追撚を施した後、乾熱250
℃の雰囲気下で0.3g/dの荷重をかけ、2時
間後の変形率を測定した。 実施例 1 メタフエニレンジアミン50モルをテトラヒドロ
フランに溶解し、50モルのイソフタル酸クロライ
ドを添加混合し、さらに炭酸ソーダスラリーを加
え、撹拌後、稀釈、アルカリ処理し、その後
過、洗滌、乾燥して固有粘度(以下、I.V.とい
う)1.92のポリメタフエニレンイソフタルアミド
粉末を得た。該ポリマーを塩化カルシウムを溶解
助剤としてN−メチルピロリドンに溶解し、重合
体濃度20.5%の紡糸ドープとし、塩化カルシウム
濃度42%の水溶液中に押出し4.3倍に延伸して単
糸デニール1.2のポリメタフエニレンイソフタル
アミド繊維を得た。紡糸口金は孔径0.12mm、孔数
6000ホール、押出速度234ml/min、凝固浴での
引取速度21m/minであつた。該ポリメタフエニ
レンイソフタルアミド繊維を集束して全デニール
7000デニールの実質的に捲縮を有しないトウとし
た。ここでトウに捲縮を付与すると紡績糸の捲縮
度が1%以上になり易いので好ましくない。つい
で該トウを600mmの間隔の一対のローラー間で牽
切比26倍で牽切し、平均繊維長230mmの短繊維束
とし、下記条件にて抱合性を付与し番手20sの紡
績糸とした。 引取ノズル圧:4Kg/cm2 抱合ノズル圧:5Kg/cm2 糸のオーバーフイード率:3% ここで平均繊維長が130mm以下になると極短繊
維が増加し、繊維配列が乱れ、毛羽、ラツプなど
が増加するため5%伸長時の強度が2.7g/dよ
り低くなるので好ましくない。一方、スパンライ
ク調の外観、通気性を得るには平均繊維長は600
mm以下にする必要がある。600mmを越えるとフイ
ラメント調となる。 比較例 1 実験1における延伸後のポリメタフエニレンイ
ソフタルアミド繊維のトウ(トータルデニール40
万デニール、単糸デニール2デニール)に押込捲
縮を付与した後、2インチにカツトし、通常の紡
績工程を通して番手20sの紡績糸を得た。該紡績
糸の分解点、伸度5%における強度、捲縮度、耐
クリープ性の測定結果を表−1に、荷伸曲線を図
−1に示す。 このように従来法によれば紡績糸でありながら
フイラメント調となり、かつクリープ変形が少な
い耐熱性紡績糸が得られない。 実施例 2 図−3に示す装置を用いて、フイラメント数を
3500とした以外は実施例1と同様の方法で捲縮度
0のポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維の
7000デニール/3500フイラメントのトウを得た。
該トウをローラーの軸間距離を600mm、その速度
比を26倍として牽切して平均繊維長230mmのステ
ープルフアイバ束とし、ひきつづきこれにオーバ
ーフイード率0.5%の条件で抱合性処理を施して
番手20sの本発明糸を得た。アスピレータ及び空
気仮撚ノズルの空気圧は夫々4Kg/cm2であつた。
得られた糸の形態を図−2に示す。図−2におい
て、1は実質上真の撚を有しない短繊維束からな
る芯部であり繊維の配向度は極めて高く、2はそ
の芯部に捲き付いて集束性を付与している。 比較例 2〜3 2組のローラー5,6間距離を280mm(比較例
2)及び1800mm(比較例3)とした以外は実施例
2と同一の条件で実施し、平均繊維長103mm及び
710mmの短繊維からなる番手20sの紡績糸を得た。 比較例 4 実施例2で使用したポリメタフエニレンイソフ
タルアミド繊維に常温で押込捲縮を施し、その後
熱セツト処理をせず、捲縮度6%を有するトウを
作成した。トウを実施例2と同一の条件で牽切
し、抱合性付与処理を施して20sの紡績糸を得た。 実施例2、および比較例2〜4の評価結果を表
−1に併せて示す。 【表】
【図面の簡単な説明】
図−1は本発明の牽切紡績法による紡績糸と従
来法による紡績糸の応力特性(荷伸曲線)を示し
たものである。1は本発明の紡績糸、2は従来の
紡績糸である。図−2は本発明にかかる糸の構造
を示す拡大側面図である。1は実質上真の撚りを
有しない短繊維からなる芯部であり、2はその芯
部に捲付いてこれに集束性を付与している捲付繊
維群である。図−3は本発明の全芳香族ポリアミ
ド紡績糸を製造するための装置の1例の側面図で
ある。3は全芳香族ポリアミド繊維のパツケー
ジ、4はパツケージ3から巻戻されたトウ、5は
供給ローラー、6は牽切ローラー、7はラツパ状
のシユレツター、8はアスピレーター、9は空気
仮撚ノズル、10は引取りローラー、11は本発
明の紡績糸のチーズである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 捲縮を有しない連続糸条を牽切し、ひきつづ
    き連続的に捲縮を付与することなく、かつオーバ
    ーフイード率を4%以下として、強く弛緩するこ
    となく抱合性を付与して紡績されてなる紡績糸で
    あつて、融点または分解点が300℃以上で短繊維
    の捲縮度1%以下、平均繊維長が130〜600mmの繊
    維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d
    以上、耐熱クリープが2%以下であることを特徴
    とする全芳香族ポリアミド紡績糸。
JP17957481A 1981-11-11 1981-11-11 耐熱性紡績糸 Granted JPS5881637A (ja)

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