JP2641234B2 - 安全手袋 - Google Patents
安全手袋Info
- Publication number
- JP2641234B2 JP2641234B2 JP5494788A JP5494788A JP2641234B2 JP 2641234 B2 JP2641234 B2 JP 2641234B2 JP 5494788 A JP5494788 A JP 5494788A JP 5494788 A JP5494788 A JP 5494788A JP 2641234 B2 JP2641234 B2 JP 2641234B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- core
- strength
- yarn
- glove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gloves (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、例えば鋭利な刃物を使用する肉処理作
業,板硝子等を取扱う硝子製造加工作業,板金の縁部を
取扱う板金成形加工作業のような危険な作業において作
業者の手を保護するために使用する安全手袋に関するも
のである。
業,板硝子等を取扱う硝子製造加工作業,板金の縁部を
取扱う板金成形加工作業のような危険な作業において作
業者の手を保護するために使用する安全手袋に関するも
のである。
<従来技術> かかる安全手袋は当初針金のみで編組された手袋から
始まったが、その後、高強力性,軽量性,作業性等の改
善された手袋が多々提案されており、たとえば 「コアと外被とで構成された複合糸から作られてお
り、前記コアは可撓性を有する針金とアラミッドコアと
から成り、このアラミッドコアとはアラミッド繊維製ス
トランドから成り、前記針金と前記アラミッドコアとは
互いに密着して並んでおり、前記外被は一対のアラミッ
ド外被から成り、この一対のアラミッド外被はそれぞれ
アラミッド繊維製ストランドから成り、前記外被の各ア
ラミッド外被は前記コアに相互に反対方向にらせん状に
巻付けられていることを特徴とする保護手袋」(特公昭
59−28641号公報) あるいは「芯部が可撓性を有する直径が0.025〜0.10m
mの針金線と強度20g/d以上である高強度繊維からなる糸
条とからなり、鞘部は前記高強度繊維よりは低強度の繊
維を含んでなる低強度繊維糸が前記芯部に対してらせん
状に巻付いてなるかあるいは該低強度繊維糸と強度20g/
d以上である高強度繊維を用いてなる糸の複数種の糸が
前記芯部に対してらせん状に巻付いてなる芯鞘複合糸
と、化合繊糸または/および天然繊維糸とを、引揃え編
みあるいは添え糸編みしてなることを特徴とする保護手
袋」(実開昭62−157915号公報)などが開示されてい
る。
始まったが、その後、高強力性,軽量性,作業性等の改
善された手袋が多々提案されており、たとえば 「コアと外被とで構成された複合糸から作られてお
り、前記コアは可撓性を有する針金とアラミッドコアと
から成り、このアラミッドコアとはアラミッド繊維製ス
トランドから成り、前記針金と前記アラミッドコアとは
互いに密着して並んでおり、前記外被は一対のアラミッ
ド外被から成り、この一対のアラミッド外被はそれぞれ
アラミッド繊維製ストランドから成り、前記外被の各ア
ラミッド外被は前記コアに相互に反対方向にらせん状に
巻付けられていることを特徴とする保護手袋」(特公昭
59−28641号公報) あるいは「芯部が可撓性を有する直径が0.025〜0.10m
mの針金線と強度20g/d以上である高強度繊維からなる糸
条とからなり、鞘部は前記高強度繊維よりは低強度の繊
維を含んでなる低強度繊維糸が前記芯部に対してらせん
状に巻付いてなるかあるいは該低強度繊維糸と強度20g/
d以上である高強度繊維を用いてなる糸の複数種の糸が
前記芯部に対してらせん状に巻付いてなる芯鞘複合糸
と、化合繊糸または/および天然繊維糸とを、引揃え編
みあるいは添え糸編みしてなることを特徴とする保護手
袋」(実開昭62−157915号公報)などが開示されてい
る。
<発明の目的> しかしながら肉処理作業,硝子製造加工作業,板金成
形加工作業等は荒々しいものであり、手袋に加えられる
衝撃力はきわめて大きく上述した保護手袋でも比較的短
期間で損傷し使い物にならなくなるのが実情である。そ
こで本発明者はかかる実情に鑑みより耐久性の高い手袋
すなわち長持ちする手袋の開発を目的として検討し本発
明に至ったものである。
形加工作業等は荒々しいものであり、手袋に加えられる
衝撃力はきわめて大きく上述した保護手袋でも比較的短
期間で損傷し使い物にならなくなるのが実情である。そ
こで本発明者はかかる実情に鑑みより耐久性の高い手袋
すなわち長持ちする手袋の開発を目的として検討し本発
明に至ったものである。
<発明の構成> すなわち本発明は 「芯部が高強力繊維と針金とからなり該芯材を合成繊
維フイラメントで被覆した芯鞘複合糸を編組してなる手
袋において、該高強力繊維が、融点または分解点が300
℃以上の繊維からなるトウを牽切した後インターレース
処理により抱合性を付与した、単繊維の捲縮度が1%以
下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d以上
である牽切紡績糸であることを特徴とする安全手袋」で
ある。
維フイラメントで被覆した芯鞘複合糸を編組してなる手
袋において、該高強力繊維が、融点または分解点が300
℃以上の繊維からなるトウを牽切した後インターレース
処理により抱合性を付与した、単繊維の捲縮度が1%以
下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d以上
である牽切紡績糸であることを特徴とする安全手袋」で
ある。
ここに融点または分解点が300℃以上の繊維とは、ポ
リパラフェニレンテレフタルアミド繊維,ポリメタファ
ニレンイソフタルアミド繊維などの全芳香族ポリアミド
繊維のほか、ポリオキサジアゾール繊維,ポリアミドヒ
ドラジド繊維,ポリアミドイミド繊維,ポリイミド繊
維,ポリベンツイミダゾール繊維,ポリベンツイミダゾ
フェナンスロリン繊維,ポリエーテル繊維,ポリサルフ
ァイド繊維,ポリケトン繊維,ポリスルホン繊維,ポリ
アゾール繊維などである。
リパラフェニレンテレフタルアミド繊維,ポリメタファ
ニレンイソフタルアミド繊維などの全芳香族ポリアミド
繊維のほか、ポリオキサジアゾール繊維,ポリアミドヒ
ドラジド繊維,ポリアミドイミド繊維,ポリイミド繊
維,ポリベンツイミダゾール繊維,ポリベンツイミダゾ
フェナンスロリン繊維,ポリエーテル繊維,ポリサルフ
ァイド繊維,ポリケトン繊維,ポリスルホン繊維,ポリ
アゾール繊維などである。
融点または分解点が300℃以上で単繊維の捲縮度が1
%以下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d
以上である紡績糸は、融点または分解点が300℃以上の
繊維からなる実質的に捲縮を有しないトウを牽切したの
ち、ひきつづき捲縮を付与することなく抱合性付与処理
を施して紡績糸とすることによって得ることができる
(特開昭58−81637号公報)。
%以下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d
以上である紡績糸は、融点または分解点が300℃以上の
繊維からなる実質的に捲縮を有しないトウを牽切したの
ち、ひきつづき捲縮を付与することなく抱合性付与処理
を施して紡績糸とすることによって得ることができる
(特開昭58−81637号公報)。
針金は直径0.02〜0.15mmの可撓性ステンレスワイヤを
用いる。紡績糸は100〜2000デニールの範囲で用いるの
が編成性,手袋の作業性等の点で好ましい。
用いる。紡績糸は100〜2000デニールの範囲で用いるの
が編成性,手袋の作業性等の点で好ましい。
芯材を被覆する合成繊維は特に限定されないが、摩擦
強度が高く毛羽を発生しないものが好ましい。たとえば
ポリアミド長繊維を50〜1000デニールの全繊度で用い
る。芯材は高強力繊維と針金との混繊糸であるが、混繊
の形態は合撚でもよいが引揃えの方が耐久性の点で好ま
しい。合成繊維を芯材に被覆する方法は通常用いられる
方法でよいが、たとえば芯材に合成繊維を上下2重にら
せん状に巻付ける。芯鞘複合糸を手袋に編組するのは通
常の方法を用いる。
強度が高く毛羽を発生しないものが好ましい。たとえば
ポリアミド長繊維を50〜1000デニールの全繊度で用い
る。芯材は高強力繊維と針金との混繊糸であるが、混繊
の形態は合撚でもよいが引揃えの方が耐久性の点で好ま
しい。合成繊維を芯材に被覆する方法は通常用いられる
方法でよいが、たとえば芯材に合成繊維を上下2重にら
せん状に巻付ける。芯鞘複合糸を手袋に編組するのは通
常の方法を用いる。
<発明の効果> 融点または分解点が300℃以上で単繊維の捲縮度が1
%以下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d
以上である、トウを牽切した後インターレース処理によ
り抱合性を付与した牽切紡績糸を用いると、該牽切紡績
糸の周囲に剛直な繊維の末端が突出しているので、牽切
紡績糸同志あるいは牽切紡績糸と針金あるいは芯材と被
覆糸との間の滑りが阻止され、これが芯材の耐久性およ
び被覆糸の安定性を向上させる。その結果高強力繊維の
強力利用率が向上し、作業中の手袋の耐久性につなが
る。得られた手袋は非常に切創抵抗に富み高度の安全
性,耐久性を有する。
%以下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.7g/d
以上である、トウを牽切した後インターレース処理によ
り抱合性を付与した牽切紡績糸を用いると、該牽切紡績
糸の周囲に剛直な繊維の末端が突出しているので、牽切
紡績糸同志あるいは牽切紡績糸と針金あるいは芯材と被
覆糸との間の滑りが阻止され、これが芯材の耐久性およ
び被覆糸の安定性を向上させる。その結果高強力繊維の
強力利用率が向上し、作業中の手袋の耐久性につなが
る。得られた手袋は非常に切創抵抗に富み高度の安全
性,耐久性を有する。
<実施例> 以下に実施例により本発明の安全手袋の製造方法を示
す。実施例において切創抵抗,突刺抵抗,耐久性等は下
記の方法で評価した。
す。実施例において切創抵抗,突刺抵抗,耐久性等は下
記の方法で評価した。
切創抵抗 第1図に示すごとく試料1を45゜に傾斜せしめ上方よ
り円形カッター2を押し付けて切り付けそのときの応力
を応力−歪計3で測定する。
り円形カッター2を押し付けて切り付けそのときの応力
を応力−歪計3で測定する。
突刺抵抗 第2図に示すごとく試料1を水平状態に置き上方より
先端が尖っている突刺具2で突き刺しそのときの応力を
応力−歪計3で測定する。
先端が尖っている突刺具2で突き刺しそのときの応力を
応力−歪計3で測定する。
耐久性 JIS−L−1096−6.17.3−C法に従いテーバー摩耗試
験機で評価した。
験機で評価した。
実施例1 3,4′ジアミノジフェニルエーテル共重合ポリパラフ
ェニレンテレフタルアミド繊維(帝人社製,テクノーラ
)からなる3000デニール2000フィラメントの無捲縮ト
ウ(油剤付着量0.1%,水分付着量1.6%)を750mmの間
隔で一対のローラー間で牽切比20倍で牽切し、ひきつづ
き連続して該牽切糸に下記の条件でインターレース処理
を施した。
ェニレンテレフタルアミド繊維(帝人社製,テクノーラ
)からなる3000デニール2000フィラメントの無捲縮ト
ウ(油剤付着量0.1%,水分付着量1.6%)を750mmの間
隔で一対のローラー間で牽切比20倍で牽切し、ひきつづ
き連続して該牽切糸に下記の条件でインターレース処理
を施した。
処理速度 200m/min 圧空圧 5Kg/cm2 オーバーフィード率 2% 得られた牽切紡績糸の物性は下記のとおりであった。
平均繊維長 290mm 破断強度 11.0g/d 破断伸度 13% 5%伸長時強度 29g/d 得られた牽切紡績糸(10.63番手)3本(1500デニー
ル相当)と可撓性ステンレスワイヤー2本とを引揃えて
芯材とし、これに420デニールのナイロン繊維を上下2
重に巻き付けて芯鞘複合糸を得た。該芯鞘複合糸2本を
引き揃え5ゲージの編機で安全手袋を編成した。手袋の
性能評価結果を表1に示す。
ル相当)と可撓性ステンレスワイヤー2本とを引揃えて
芯材とし、これに420デニールのナイロン繊維を上下2
重に巻き付けて芯鞘複合糸を得た。該芯鞘複合糸2本を
引き揃え5ゲージの編機で安全手袋を編成した。手袋の
性能評価結果を表1に示す。
比較例1 実施例1においてテクノーラ牽切紡績糸の代りにテ
クノーラフィラメント1500デニールを用いた以外は同
様に実施して手袋を得た。評価結果を表1に示す。
クノーラフィラメント1500デニールを用いた以外は同
様に実施して手袋を得た。評価結果を表1に示す。
比較例2 実施例1においてテクノーラ牽切紡績糸の代りにポ
リパラフェニレンテレフタルアミド短繊維からなる紡績
糸(10番手)を3本用いた以外は同様に実施して手袋を
得た。評価結果を表1に示す。
リパラフェニレンテレフタルアミド短繊維からなる紡績
糸(10番手)を3本用いた以外は同様に実施して手袋を
得た。評価結果を表1に示す。
第1図は切創性測定器の側断面図,第2図は突刺抵抗測
定器の側断面図である。
定器の側断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】芯材が高強力繊維と針金とからなり該芯材
を合成繊維フィラメントで被覆した芯鞘複合糸を編組し
てなる手袋において、該高強力繊維が、融点または分解
点が300℃以上の繊維からなるトウを牽切した後インタ
ーレース処理により抱合性を付与した、単繊維の捲縮度
が1%以下の繊維からなり、伸度5%における強度が2.
7g/d以上である牽切紡績糸であることを特徴とする安全
手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5494788A JP2641234B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 安全手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5494788A JP2641234B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 安全手袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01239104A JPH01239104A (ja) | 1989-09-25 |
JP2641234B2 true JP2641234B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=12984850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5494788A Expired - Lifetime JP2641234B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 安全手袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2641234B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355137A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-12-26 | Supreme Elastic Corp | 多成分糸およびその製造方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1780318B1 (en) * | 2005-08-01 | 2012-11-07 | SHOWA GLOVE Co. | Composite fiber and cut-resistant gloves made by using the same |
JP2008069476A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Asahi Kasei Fibers Corp | 手袋 |
JP2008144297A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Asahi Kasei Fibers Corp | 縫製手袋 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5881637A (ja) * | 1981-11-11 | 1983-05-17 | 帝人株式会社 | 耐熱性紡績糸 |
JPS62157915U (ja) * | 1986-03-26 | 1987-10-07 |
-
1988
- 1988-03-10 JP JP5494788A patent/JP2641234B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355137A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-12-26 | Supreme Elastic Corp | 多成分糸およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01239104A (ja) | 1989-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |