JPH01168914A - ポリテトラメチレンアジパミド系繊維 - Google Patents

ポリテトラメチレンアジパミド系繊維

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JPH01168914A
JPH01168914A JP32499887A JP32499887A JPH01168914A JP H01168914 A JPH01168914 A JP H01168914A JP 32499887 A JP32499887 A JP 32499887A JP 32499887 A JP32499887 A JP 32499887A JP H01168914 A JPH01168914 A JP H01168914A
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JP
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fiber
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polytetramethylene adipamide
yarn
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JP32499887A
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Isoo Saito
斉藤 磯雄
Takuji Sato
卓治 佐藤
Katsunori Matsuda
松田 克典
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高強度で熱寸法安定性に澄れ、産業資材用途に
適したポリテトラメチレンアジパミド系′a維に関する
ものであり、特に従来のポリテトラメチレンアジパミド
繊維の欠点とされていた耐疲労性が著しく改善され、ゴ
ム補強用繊維、被覆用基布繊維等各種補強材として好適
なポリテトラメチレンアジパミド系itsに関するもの
である。
〔従来技術〕
ポリテトラメチレンアジパミド繊維は高強度、熱寸法安
定性、接着性に優れ、特に高温雰囲気下でも強度、モジ
ュラス、熱収縮、及びクリープ等の機械的物性の大幅な
低下を伴わないため、ポリカブラミド、ポリヘキサメチ
レンアジパミド′a、維等に比較し、特に高温条件下で
加工処理したり、使用する用途には適した材料として注
目され、利用が広がりつつある。例えばタイヤ用補強コ
ードとして用いた時、ポリカブラミドやポリヘキサメチ
レンアジパミド繊維コードを用いた場合よりも高温てタ
イヤ加硫てきるため加硫時間を短縮する二とができるこ
と、また熱寸法安定性が良いため、タイヤ加硫液高温で
取り出しても、収縮に伴う強力低下が殆と生し・ないこ
と、及び該収縮に伴うタイヤ変形が生しにくいため、タ
イヤの製造収率が向上する等の利点かある。またタイヤ
走行時にタイヤが発熱し・、例えば150℃以上の高温
になってもモジュラスの大幅な低下がないため、走行時
のタイヤ剛性が高く保たれ、操縦安定性に優れる等数々
の利点が認められている。
上記ポリテトラメチレンアジパミド繊維及びそれを用い
たタイヤコードの特徴とその製造方法等については、例
えば特開昭59−76914号公報、特開昭59−88
910号公報、特開昭59−76914号公報、及び特
開昭60−224809号公報によって提案されている
。上記公報のうち前3公報は主としてホモポリマーに間
するものであり、熱寸法安定性とハイモジュラス、高温
時の機械的特性の保持が優れているというポリテトラメ
チレンアジパミド繊維の基本的な特徴が述べられている
。一方、後者の特開昭60−224809号公報は少量
の共重合成分を加えることによって、従来欠点とされて
いた紡糸安定性を改善でき、その結果、より高強度の繊
維が得られたことが述べられている。
以上の改良技術を組合せることによって、ポリテトラメ
チレンアジパミド繊維の優れた特徴が得られ、安定な製
糸が大略可能となったが、ポリテトラメチレンアジパミ
ド繊維の残された重大な欠点は耐疲労性が劣ることであ
る。ポリカブラミド繊維やポリヘキサメチレンアジパミ
ドm維等従来の汎用ポリアミド繊維に比ベポリテトラメ
チレンアジパミド繊維は耐疲労性が相当力るため、この
ままでは苛酷な疲労条件下では使用できないという問題
があった。例えばトラック、バス用バイアスタイヤ、大
型の建設車両用タイヤ等、及びスポーツカーやレーシン
グカーのような耐久性の要求されるラジアルタイヤ等に
は不適であった。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
前記特開昭59−7691’4号公報、特開昭59−8
8910号公報、特開昭59−76914号公報、及び
特開昭60−224809号公報等にはポリテトラメチ
レンアジパミド繊維の幾つかの優れた特徴が提案されて
いるものの耐疲労性の大幅な改良法については述べられ
ていない。ポリテトラメチレンアジパミド繊維はその優
れた特徴を有しているにもかかわらず、耐疲労性が劣る
という重大な欠点のために、限定された用途にのみ用い
られてきた。そこで本発明の目的はポリテトラメチレン
アジパミド繊維の前記基本的な特徴を保持しながら、耐
疲労性を従来のポリカブラミド、ポリヘキサメチレンア
ジパミド繊維と同等レベルに改良することであり、これ
によって従来のポリアミド繊維の全ての用途が代替でき
、より好まれて使用されることになる。
(問題点を解決するための手段及び作用〕本発明は、少
なくとも90モル%以上がテトラメチレンアジパミド単
位からなり、硫酸相対粘度3.5以上の高重合度のポリ
テトラメチレンアジパミド系繊維であって、下記(イ)
〜(ホ)の繊維構造パラメーターを同時に満足すること
を特徴とするポリテトラメチレンアジパミド系′a維を
提供することにある。
(イ)広角X線散乱法によって測定した結晶配向度 f
c≧0.90 (ロ)蛍光偏光法による非晶分子配向度F≦0.85 (ハ)小角X線散乱法によって測定した繊維軸方向の長
周期 Dm=80〜100人 (ニ)小角X線散乱法によって測定した!i!維軸と直
角方向の長周期 De≧150人 (ホ)動的粘弾性測定法によって測定された力学的正接
損失曲線(tanδ)における主分散ピーク温度 Tα≦130℃ そして上記wA維構造パラメーターを有するポリテトラ
メチレンアジパミド系′a維は更に強度が7゜5g/d
以上、初期引っ張り抵抗度が35g/d以上で且つ沸騰
水収縮率が3%以下なる繊維物性パラメータ二によって
特徴づけられる。
本発明ポリテトラメチレンアジパミド系繊維はテトラメ
チレンアジパミド成分が90モル%以上の実質的にテト
ラメチレンアジパミド単位からなるが、共重合成分を2
〜7%含むものが特に好ましい。共重合成分としてはε
−アミノカプロン酸、p−アミノ安息香酸、α−ピロリ
ドン、ω−アミノウンデカン酸等のアミノカルボン酸類
、ジアミン成分とジカルボン酸とからなるナイロン塩、
例えばジアミン成分としてはへキサメチレンジアミン、
オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、p−
フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、シクロ
ヘキサンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシ
リレンジアミン等であり、ジカルボン酸成分としてはセ
バシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等を用いること
ができるが、とりわけε−アミノカプロン酸を共重合し
た場合に優れた繊維特性を有するポリテトラメチレンア
ジパミド系繊維が得られる。
次に本発明ポリテトラメチレンアジパミド系繊維を特徴
づける各′a推槽構造パラメーターついて述べる。
広角X線散乱法によって2θ=22.30付近に観察さ
れるピークから求めた結晶配向度(f c)は0.90
以上、好ましくは0.92以上の高配向であり、通常の
高強度ポリテトラメチレンアジパミド繊維とほぼ同等で
ある。これは本発明繊維の強度(T/D)7.5g/d
以上を発現するのに必要な特性である。
蛍光偏光法で求めた非晶分子配向度(F)は従。
来のポリテトラメチレンアジパミド繊維に比較して低く
、0.85以下である。前記結晶配向度が0.90以上
の高配向である一方、非晶分子配向度は逆に低いことが
特徴である。この低い非晶分子配向度は非晶分子鎖の易
動性が大きいことを意味し、繊維が屈曲変形を受けた時
に追随性が良いことを示している。また非晶分子配向度
が低いということは非晶分子鎖が弛緩して、歪が少ない
ことを意味し、このような繊維は熱を受けた時に大きな
収縮を生ぜず、優れた熱寸法安定性を有することと対応
している。
小角X線散乱法によって求められる繊維軸方向の長周期
(Dm)は80〜100人であり、従来の高強度ポリテ
トラメチレンアジパミド繊維とほぼ同等である。
一方、繊維軸に直角方向の長周期(De)は150Å以
上、通常は170〜260人であり、従来の高強度ポリ
テトラメチレンアジパミド繊維が100〜120人程度
と短いことと著しく異なる。
次に動的粘弾性特性では動的正接損失曲線(tanδ)
のピーク温度(T α)が130°C以下で、従来のポ
リテトラメチレンアジパミド繊維より低い。このことは
非晶分子の易動性が高いことを示しており、耐疲労性が
改善されていることと対応している。
前記(イ)〜(ホ)の各構造パラメーターは本発明の有
用な繊維物性の発現と相互に密接に関連しており、全体
として結晶部、非晶部それぞれが安定な構造、即ち結晶
は大きく、完全性に優れ、非晶部は分子鎖が弛緩し、歪
が少なく、分子鎖の運動が拘束されていないため、繊維
微細構造単位として柔軟で弾性に冨み、特に優れた耐屈
曲疲労性を発現する。
その結果、繊維物性としては強度7.5g/d以上、通
常は8g/d以上の高強度、初期引っ張り抵抗度が35
g/d以上、通常は38g/d以上のハイモジュラス、
及び沸騰水収縮率が3%以下、通常は2.5%以下と熱
寸法安定性に優れ、産業資材用繊維として有用な物性を
有する。
次に本発明ポリテトラメチレンアジパミド系繊維の新規
な製造法について述べる。
本発明ポリテトラメチレンアジパミド系繊維は、テトラ
メチレンアジパミド単位90モル%以上からなるホモポ
リマ、または10%以下の共重合ポリマて、硫酸相対粘
度が3.8以上の高重合度ポリマを溶融紡糸して得られ
る。産業資材用途に適した高強度繊維を得るためには延
伸繊維として硫酸相対粘度が3.5以上、好ましくは4
.0以上が必要である。上記ポリマを紡糸温度285〜
315°Cの範囲て溶融紡糸するが、ポリマを溶融した
後紡糸機内に滞留する時間は5分以内、好ましくは1〜
4分とする。紡糸温度が高かったり、滞留時間が長くな
るとポリマーが熱分解するし、−方、低温であったり、
滞留時間が短いと未溶融ポリマが繊維中に混入し安定な
紡糸状態が保持されない。溶融ポリマの正常な紡出状態
を確認した後、ポリマは約5〜30μの細孔を有する金
属不織布フィルターを組みこんだ紡糸パック内を通過さ
せ、口金を通して紡出する。口金直下には10〜100
cm、好ましくは20〜50cm長の加熱筒て囲み、加
熱筒内は250℃以上、好ましくは300〜400℃の
高温不活性ガス、例えば窒素ガスでシールし、紡出糸の
酸化を防ぐ。紡糸温度及び、口金下界囲気温度が高いの
で、紡出糸条が加熱筒内を通過する間の熱酸化は無視で
きないからである。前記加熱筒を通過した糸条は加熱筒
直下で冷風で急冷固化され、次いで油剤を付与された後
、引き取りロールで3000m/分以上、好ましくは4
000m/分以上の高速で引取られた後巻取られるが、
引続き連続して延伸され、巻取られろこともできる。 
上記加熱筒の温度と長さの設定は本発明の高速紡糸に於
いては特に重要であり、曳糸性を保持しながら複屈折が
20X10−3〜45X]O−3となるよう、紡糸速度
と相互に関連づけて設定する。加熱筒を用いなかったり
、加熱筒条件が上記条件を満たしていないと、高速紡糸
に追随できる曳糸性が保持できなかったり、得られる繊
維の強伸度も低くなり、目的とする繊維が得られない。
一旦巻取った未延伸糸は多段熱延伸を行うが、限界延伸
倍率の90%以上、好ましくは92〜96%で延伸する
。ここで限界延伸倍率とは延伸速度400m/分で5分
間糸切れすることなく延伸できる最高の延伸倍率である
。該未延伸糸は既に高速紡糸によって比較的高配向が達
成されているため、総合延伸倍率は3.5倍以下、通常
は1゜6〜3.0倍である。延伸方法は2段以上の多段
延伸が好ましく、少なくとも最終の熱延伸温度は230
℃以上、好ましくは235〜250℃と高温とする。
かくして得られた延伸糸は前記特徴ある本発明ポリテト
ラメチレンアジパミド系繊維の構造パラメーターと繊維
物性パラメーターとを有する。また本発明繊維の特徴は
従来の高強度ポリテトラメチレンアジパミド繊維に比較
して著しく球晶の生成が少ないことであり、繊維の断面
を偏光顕微鏡で観察することによフて確かめられる。こ
れは口金直下の加熱雰囲気ゾーンを通過した後、直ちに
急冷ゾーンを通過して高速紡糸されるため、結晶化温度
域での滞留時間が極めて短くなったためと推定される。
かかる球晶生成を著しく抑制できた結果、前記有用な繊
維物性を発現できたのである。
以上の方法で得られた本発明ポリテトラメチレンアジパ
ミド系繊維は高強度、熱寸法安定性、高温下での物性保
持性、耐屈曲疲労性等に優れ、工業用ミシン糸、ターポ
リン、テント、シートベルト、漁網、カーシート、ロー
ブ、工業用組紐類に有用できる。しかしタイヤコード、
■ベルト、タイミングベルト、搬送用ベルト等のゴム補
強用コードとして用いた時、本発明繊維の特徴が最も有
用できる。特にタイヤコードとして用いた時、従来のポ
リアミド繊維と共通の高強度、熱寸法安定性、及び接着
性を有し、且つ本発明によって改良された耐疲労性、更
にはポリテトラメチレン゛アジパミド繊維の特徴である
高温雰囲気下での物性保持性を生かして高性能のタイヤ
が得られる。例えば、従来のポリアミド繊維コードと同
様にトラック、バス等のバイアスタイヤに用いると、本
発明!!維コードは熱寸法安定性が良く、高温物性保持
性が良いので、タイヤ加硫温度を高めることができ、タ
イヤの加硫サイクルを短縮できること、及びタイヤ加硫
後、加硫機から取り出され、急激に冷却されてもm維構
造変化が少ないため収縮率も小さく、強力低下が殆ど起
こらない等従来のポリアミド繊維では得られなかった利
点がある。また、加硫タイヤの収縮変形のばらつきも小
さく、タイヤ製造収率が向上する等の利点もある。
また乗用車ラジアルタイヤの分野で、特に高速走行時に
おける耐久性が要求される用途、例えばレーシングカー
、スポーツカー用タイヤには通常ポリへキサメチレンア
ジパミドwA維コードが用いられるが、これはポリエス
テル繊維コードに比べ、モジュラスを若干犠牲にしても
高強度、耐疲労性、接着性が買われて用いられているも
のであり、より好ましくはモジュラスを高めたいという
要望があった。この用途に本発明ポリテトラメチレンア
ジパミド系繊維コードは好適であり、特に高速走行時の
高温条件下にモジュラスが保持できるという特徴が生か
される。ポリエチレンテレフタレート繊維コードのモジ
ュラスはポリテトラメチレンアジパミド繊維コードの2
倍以上のモジュラスを有するが、約150℃以上の高温
下ではむしろ本発明繊維コードのモジュラスの方が高く
なる。高温時のハイモジュラスは高速走行時の操縦安定
性に極めて有効である。
尚、前記した本発明ポリテトラメチレンアジパミド系繊
維の構造パラメーター、及び繊維物性、及び以下の実施
例に示す繊維、タイヤコード物性の定義、及び測定法は
以下の通りである。
1遵笠五 (1)硫酸相対粘度 ηr: 試料0.25gを98%fry im 25 c cに
溶解し、オストワルド粘度計を用いて25°Cで測定し
た。
(2)結晶配向度 fc: 理学電機(株)製X線発生装置(4036A2型)を用
い、CuKαを線源として測定した。2θ=22.30
付近に観察されるピークを円周方向にスキャンして得ら
れる回折ピークの半値巾HOから次式を用いて求めた。
fc= (1800−H’)/1800(3)非晶分子
配向度 F: 試料を蛍光剤゛Whitex RP”  (住友化学製
)の0.2重量%水溶液に55℃、3時間浸漬処理した
後、十分水洗し、風乾して測定試料とした。日本分光(
株)製FOM−1型偏光光度計を用い、励起波長365
nm、蛍光波長420nmで偏光蛍光の相対強度を測定
し、次式より求めた。
)”=1−B/A 但し、A:繊維軸方向の蛍光偏光の相対強度B:繊維軸
と直角方向の蛍光偏光の相 対強度 (4)繊維軸方向の長周期 Dm、及び繊維軸と直角方
向の長周期 De: 理学電機(株)製小角X線発生装置(RU−200型)
を用い、CuKαを線源として測定した。
小角X線散乱写真上の距離rからBraggの式:%式
%)) (但し、R:カメラ半径 λ:X線の波長 J:長周期) を用いて計算できるが、ポリテトラアジパミド繊維は層
状4点散乱を示すので、L、E、Alexander著
、桜田監訳、浜田、梶共訳、「高分子のX線(下)」、
5章、化学同人(1973)の定義により繊維軸方向に
対応するスポット間距離(r、)から求めた長周期(、
J )をDm、(人)、繊維軸と直角方向に対応するス
ポット間距離(r、)から求めた長周期(J)をDe 
(人)とした。
(5)力学的正接損失曲線(tanδ)における主分散
ピーク温度 Tα: 東洋ボールドウィン(株)製゛VibronDDV−n
”を用い、振動数110Hz、昇温速度3℃/分て空気
浴中で測定した。
(6)強度 T/D、伸度 E、及び初期引張り抵抗塵
 Mj: 試料をかぜ状にとり、20℃、65%RHの温湿度調節
された部屋に24時間以上放置後、“′テンシロン U
TL−4L”型引張試験機(東洋ボールドウィン■製)
を用い、滅裂25cm、引張速度30cm/分て荷重−
伸長曲線を測定した。
強度及び初期引張り抵抗度はJIS−L1017の定義
により求めた。
(7)沸騰水収縮率 ΔSW: 試料をかぜ状にとり、20°CTα≦%RHの温湿度調
節室で24時間以上放置した後、試料の0゜1g/d 
 に相当する荷重を掛けて測定した長ざLOの試料を無
緊張状態で沸騰水中で30分間処理する。処理後のサン
プルを風乾し、上記温湿度調節室で24時間以上放置し
、再び上記荷重をかけて測定した長さLOから次式によ
って算出した。
沸騰水収縮率(%) = (L−Lo) /LQ×10
0 ユニ北皇五 (8)強度 T/D、伸度 E、及び中間伸度ME: コードの荷重−伸長曲線に於いて(5,36XDXn)
/ (2X1000)荷重(kg)時伸度−を求め、中
間伸度とした。(但し、D=原糸繊度、n:合撚糸した
原糸本数)例えば実施例における1260デニ一ル72
本合撚糸コードの中間伸度は6.75kg時伸度である
(9)乾熱収縮率 ΔSO: 前記沸騰水収縮率の測定法において、加熱処理を177
℃のオーブン中で行った以外同様にして測定した。
(10)GY疲労寿命、及びGD疲労:GY疲労寿命は
JIS  L−10173,2゜2.1 (1)A法、
GD疲労はJIS  L−10173,2,2,2によ
った。
(11)加硫後強力保持率: 処理コードを未加硫ゴムトッピングシートに平行に並べ
、別の未加硫ゴムシートと合わせてモールドにセットし
、Tα≦℃に設定したヒートブレス機で30分間加硫処
理したウヒートプレス機からモールドを取り出した後直
ちにモールドを水冷し7、ゴム中のコードを急激に自由
収縮させた。次いでゴムシートからコードを取り出し、
24時間以上20°CTα≦%RHの温湿度調整室に放
置した後加硫後強力を測定し、加硫前の処理コード強力
との比を求めた。
(12)接着性: 、JIS  L−10173,3,IA法によった。
〔実施例〕
テトラメチレンアジパミドを主成分とし、共重合成分と
してカブラミド単位を少量比率で共重合し、且つ硫酸相
対粘度の異なるポリマを用いて、主に紡糸速度及び口金
直下の加熱筒内雰囲気条件を変えて溶融紡糸した。紡糸
機は30φエクストルーダーを用い、吐出量を約120
〜150g/分て一定とし、紡糸機内滞留時間は約3分
となるようにした。紡糸に先だって熱酸化防止剤として
酢酸第2銅を0.02重量%、沃化カリウム0゜05重
量%、及び臭化カリウム0.05重量%をブレンドした
。紡糸口金孔径は0.3mmφ、孔数は延伸糸の単糸繊
度が約3〜4デニールとなるよう延伸糸総繊度、紡糸速
度、及び延伸倍率を考慮して選んだ。溶融ポリマは紡糸
バック内で約15μの細孔を有するステンレス繊維不織
布を通して濾過した。
紡糸口金直下には加熱筒を取り付け、加熱筒の長さ、加
熱筒内雰囲気温度、及び雰囲気ガス等の条件を変更して
紡糸した。雰囲気温度とは加熱筒の長さ方向の中間位置
で、且つ最外周糸条より1cmRれた位置で測定した温
度である。加熱筒の直下には長さ120cmのユニフロ
ー型冷風チムニ−を取り付け、20℃で30m/分の冷
風を糸条に直角方向から吹き付は冷却した。
前記紡糸口金から紡出された糸条は加熱筒雰囲気中を通
過した後、急冷固化され、次いで給油装置によって油剤
を付与された後、紡糸速度を制御するため所定の速度で
回転する引取りロールで引取られた後巻取られた。
前記巻取られた未延伸糸は80℃に加熱された給糸ロー
ルと110℃の第1延伸ロール間で1段目の延伸をし、
次いで第1延伸ロールと235℃の第2延伸ロール間で
2段目の延伸を行った。尚、第1延伸ロールと第2延伸
ロール間に240℃で50cmの熱板を用いた。未延伸
糸の配向度によってそれぞれ総合延伸倍率が異なるが、
第2段目の延伸倍率を1.2倍と固定し、第1段目の倍
率を変更させることによって調整した。第2段延伸後、
100’Cに加熱した張力調整ロール間で2%の弛緩を
与えた後ワインダーで巻取り、延伸糸を得た。以上の製
糸条件を第1表に、得られた延伸糸物性及び1iilI
構造パラメーターを第2表に示した。尚、延伸糸物性は
総繊度が1260Dとなるよう合糸した後測定した値で
ある。
次に上記延伸糸をそれぞれ10cm当たり39回の下撚
をかけた後、下撚コード2本を合わせて下撚と反対方向
に同数の上撚をかけて生コードとした。生コードはリツ
ラー社(米)製゛°コンピユートリーター”ディッピン
グ機によって接着剤を付与した後熱処理をした。接着剤
はRFL液に漫浸し、付着量が5%となるよう液濃度及
び液切り条件を調整した。
次に乾燥ゾーンを160℃で120秒間定長で通過させ
た後、235℃の熱処理ゾーンを、40秒間、熱処理ゾ
ーン出口の応力(張力を処理コード繊度で除した値)が
約1g/dとなるようストレッチをかけて通過させた。
次いでノルマライジングゾーンでは230℃で40秒間
、1%の弛緩を与えて熱処理した。得られた処理コード
について機械的物性、収縮特性、接着性、加硫後強力保
持率、及び耐疲労性を評価し第3表に示した。
本発明で特定した繊維構造パラメーター、及び繊維物性
を満足する繊維は処理コードに加工して第3表の如くタ
イヤコード特性を評価すると、従来のポリテトラメチレ
ンアジパミド繊維が有する優れた熱寸法安定性、接着性
、加硫後強力深持率等を保持しながら、特に耐疲労性が
改良されていることを示している。これによってポリテ
トラメチレンアジパミド系繊維はタイヤコード等産業資
材用としての用途が大幅に拡大できる。
第1表 製糸条件 第2表 延伸糸物性 第3表 処理コード物性 〔発明の効果〕 本発明のポリテトラメチレンアジパミド系繊維は、従来
の繊維が有する高強度、優れた熱寸法安定性、接着性、
及び高温下に於ける物性保持性等を保持しながら、欠点
とされていた耐疲労性が著しく改良されている。従って
、本発明ポリテトラメチレンアジパミド系繊維は厳しい
屈曲疲労を受ける用途、例えばトラック、バス用バイア
スタイヤ、及びスポーツカーの様な高速走行する乗用車
用ラジアルタイヤのカーカスコード、及び■ベルト、タ
イミングヘルド等のゴム補強材をはじめとする各種産業
用途に有用である。
また、本発明繊維を製造するプロセスは高速紡糸法であ
るため、生産効率が良く工業的に有利である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも90モル%以上がテトラメチレンアジ
    パミド単位からなり、硫酸相対粘度3.5以上の高重合
    度のポリテトラメチレンアジパミド系繊維であって、下
    記(イ)〜(ホ)の繊維構造バラメーターを同時に満足
    することを特徴とするポリテトラメチレンアジパミド系
    繊維。 (イ)広角X線散乱法によって測定した結晶配向度fc
    ≧0.90 (ロ)蛍光偏光法による非晶分子配向度 F≦0.85 (ハ)小角X線散乱法によって測定した繊維軸方向の長
    周期 Dm=80〜100Å (ニ)小角X線散乱法によって測定した繊維軸と直角方
    向の長周期 De≧150Å (ホ)動的粘弾性測定法によって測定された力学的正接
    損失曲線(tanδ)における主分散ピーク温度 Tα≦130℃
  2. (2)強度が7.5g/d以上、初期引張り抵抗度が3
    5g/d以上で、且つ沸騰水収縮率が3%以下であるこ
    とを特徴とする特許請求範囲第(1)項記載のポリテト
    ラメチレンアジパミド系繊維。
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