JPH1077460A - 異方性導電膜 - Google Patents

異方性導電膜

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JPH1077460A
JPH1077460A JP23153996A JP23153996A JPH1077460A JP H1077460 A JPH1077460 A JP H1077460A JP 23153996 A JP23153996 A JP 23153996A JP 23153996 A JP23153996 A JP 23153996A JP H1077460 A JPH1077460 A JP H1077460A
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conductive particles
binder
terminal
film
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JP23153996A
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Yoshikazu Hazama
快和 間
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Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1基板と第2基板との間に介在させて第1
基板と第2基板とを上下に接着した場合に、横方向から
の静電気の侵入による第1基板、第2基板のデバイスの
静電破壊を防止する。 【解決手段】 異方性導電膜1は、絶縁材料からなるバ
インダ2中に、第1導電粒子3と、第1導電粒子3の抵
抗値よりも高い抵抗値を有する第2導電粒子4とが混入
されてなる。第1導電粒子3は、TFT基板(第1基
板)11とフレキシブルベースフィルム(第2基板)1
3とを接着した状態で第1端子12と第2端子14とに
接触しかつ隣接する第1導電粒子3と接触しない密度で
バインダ2中に混入されているものであり、第2導電粒
子4は、TFT基板11とフレキシブルベースフィルム
13とを接着した状態で隣接する第2導電粒子4と接触
する密度でバインダ2中に混入されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器における
回路基板間の接続に用いる異方性導電膜に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子機器における回路基板間の接続技術
の一つに、異方性導電膜を用いる技術がある。従来、こ
の技術は、例えばリジット(硬質)基板とフレキシブル
基板との接続やフレキシブル基板同士の接続に適用され
ている。特に、液晶表示素子(以下、LCDと記す)の
製造では、LCDと外部回路基板との接続にフレキシブ
ル基板を用いることが多い。このことから近年では、図
5に示すようにリジット基板であるLCDのTFT(薄
膜トランジスタ)基板51とフレキシブル基板53との
接続に異方性導電膜60を用いることが提案されてい
る。
【0003】通常、異方性導電膜60は、接着剤である
バインダ(支持体)61中に低い接触抵抗を有する導電
粒子62を混入させ、これを膜状に形成したものからな
っている。異方性導電膜60を用いた接続では、例えば
TFT基板51とフレキシブル基板53との間に異方性
導電膜60を介在させ、この状態で異方性導電膜60の
厚み方向に圧力を加えることにより、TFT基板51と
フレキシブル基板53とを接着させる。その接着の際、
TFT基板51の端子電極52と、この端子電極52に
対向するフレキシブル基板53の電極54との間で、バ
インダ61中の導電粒子62が押しつぶされて端子電極
52と電極54間(上下方向)の導通が得られる。な
お、TFT基板51とフレキシブル基板53とを接着し
た状態で横方向の絶縁性を確保するために、異方性導電
膜60の導電粒子62は、隣接するもの同士接触しない
程度の密度でバインダ61中に混入されている。
【0004】このように異方性導電膜60は、厚み方向
に圧力を加えられた場合、導電粒子62により上下方向
の導通が取られる一方、横方向の絶縁性が維持され、結
果として異方性を確保するものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、異方性導電
膜は、従来よりその導通の低抵抗化と異方性とを中心に
して開発されてきている。このため、横方向の絶縁性が
高い現在の異方性導電膜では、例えばフレキシブル基板
の先端の端子から静電気が侵入した場合、その電位差が
保たれたままLCDのデバイスに印加される。結果とし
て、デバイスが静電気によりダメージを受け、LCDが
静電破壊されるといった不具合が生じている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る異方性導電膜は、第1基板と第2基板
との間に介在させて、第1基板の端子とこの端子に対向
する第2基板の端子とを導通させた状態でこれら第1基
板と第2基板とを接着させるためのものであって、絶縁
材料からなるバインダと、バインダ中に混入された第1
導電粒子と、バインダ中に混入されたもので第1導電粒
子の抵抗値よりも高い抵抗値を有する第2導電粒子とを
備えてなる。そして、上記第1導電粒子が、第1基板と
第2基板とを接着した状態で第1基板の端子と第2基板
の端子とに接触しかつ隣接する第1導電粒子と接触しな
い密度でバインダ中に混入されてなるものである。また
上記第2導電粒子が、第1基板と第2基板とを接着した
状態で隣接する第2導電粒子と接触する密度でバインダ
中に混入されてなるものである。
【0007】この発明の異方性導電膜では、第1基板と
第2基板との間に介在させて第1基板と第2基板とを接
着させた場合に、第1導電粒子が第1基板の端子とこの
端子に対向する第2基板の端子とに接触し、かつ隣接す
る第1導電粒子同士は接触しない。このため、第1基板
の端子と第2基板の端子とは第1導電粒子を介して導通
する。一方、第2導電粒子は隣接するもの同士が接触す
る。この第2導電粒子は第1導電粒子の抵抗値よりも高
い抵抗値を有するので、第2導電粒子によって、第1基
板および第2基板の端子間の横方向にて第1導電粒子の
抵抗値よりも高抵抗の導通性が得られる。また第2導電
粒子が、第1基板の端子と第2基板の端子とに接触して
も、電流は抵抗値の低い第1導電粒子へと流れることか
ら、第1基板の端子と第2基板の端子との導通性に影響
はない。
【0008】請求項2に係る異方性導電膜は、第1基板
と第2基板との間に介在させて、第1基板の端子とこの
端子に対向する第2基板の端子とを導通させた状態でこ
れら第1基板と第2基板とを接着させるためのものであ
って、導電粒子がバインダ中に混入されてなるものであ
る。そして上記導電粒子が、第1基板と第2基板とを接
着した状態で第1基板の端子と第2基板の端子とに接触
しかつ隣接する導電粒子と接触しない密度でバインダ中
に混入されなるものである。またバインダが、導電粒子
の抵抗値よりも高い抵抗値を有する材料からなるもので
ある。
【0009】この発明の異方性導電膜では、第1基板と
第2基板との間に介在させて第1基板と第2基板とを接
着させた場合に、第1導電粒子が第1基板の端子とこの
端子に対向する第2基板の端子とに接触し、かつ隣接す
る第1導電粒子同士は接触しない。このため、第1基板
の端子と第2基板の端子とは第1導電粒子を介して導通
する。一方、バインダが第1導電粒子の抵抗値よりも高
い抵抗値を有するので、バインダによって第1基板の端
子および第2基板の端子間の横方向にて第1導電粒子の
抵抗値よりも高抵抗の導通性が得られる。またバインダ
が、第1基板の端子と第2基板の端子とに接触しても、
電流は抵抗値の低い第1導電粒子へと流れることから、
第1基板の端子と第2基板の端子との導通性に影響はな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る異方性導電膜
の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形
態では、第1基板であるLCDのTFT基板と第2基板
である信号入力用のフレキシブルベースフィルムとの接
続に本発明を適用した場合について述べる。図1は第1
実施形態に係る異方性導電膜を説明する図であり、請求
項1の発明の一実施形態を示すものである。
【0011】この異方性導電膜1は、TFT基板11と
フレキシブルベースフィルム13との間に介在させて、
これらTFT基板11とフレキシブルベースフィルム1
3とを接着させるためのものである。また接着した状態
で、TFT基板11の端子電極(以下、第1端子と記
す)12と、この第1端子12に対向するフレキシブル
ベースフィルム13の電極(以下、第2端子と記す)1
4を導通させるためのものである。
【0012】異方性導電膜1は、絶縁材料からなるバイ
ンダ2と、バインダ2中に混入された第1導電粒子3お
よび第2導電粒子4とから、膜状に形成されている。バ
インダ2は、TFT基板11とフレキシブルベースフィ
ルム13とを接着するとともに、接着時にバインダ11
中の第1導電粒子3、第2導電粒子4を固定するための
ものである。このようなバインダ2は、通常の異方性導
電膜のバインダの材料、例えば熱可塑性樹脂や熱硬化性
樹脂等の高分子接着剤で構成されている。熱可塑性樹脂
としては、例えばウレタン系、ポリエステル系等の樹脂
が用いられ、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ
系、フェノール系等の樹脂が用いられる。
【0013】第1導電粒子3は、TFT基板11とフレ
キシブルベースフィルム13とを接着した状態で、TF
T基板11の第1端子12とフレキシブルベースフィル
ム13の第2端子14とに接触する密度でバインダ2中
に混入されている。またこれとともに、隣接する第1導
電粒子3と接触しない程度の低密度でバインダ2中に混
入されている。
【0014】上記第1導電粒子3は、抵抗値がほぼ0Ω
に近い非常に低抵抗の粒子からなっている。例えばフェ
ノール系、スチレン系、エポキシ系等の軟質樹脂粒子に
ニッケルや金をメッキ処理した金属膜被覆プラスチック
や、ニッケルやはんだ等の金属粒子、樹脂と金属粒子と
からなる複合プラスチック等で構成されている。第2導
電粒子4は、第1導電粒子3の抵抗値よりも高い抵抗値
を有する粒子からなっている。この抵抗値は、チャンネ
ル間のクロストークやリーク性の影響のでない程度、例
えば1MΩ〜10MΩの高い抵抗値に設定される。ここ
で抵抗値の範囲を例えば1MΩ〜10MΩの範囲にする
のは、以下の理由による。
【0015】すなわち、抵抗値が1MΩより小さいと、
チャンネル間のクロストークやリーク性の影響がでる恐
れがあるためである。また10MΩを越えると、絶縁性
が高くなり過ぎて、フレキシブルベースフィルム13の
先端の端子から静電気が侵入した場合に、その電位差が
そのままLCDのTFTのようなデバイスに印加される
ためである。
【0016】また第2導電粒子4は、TFT基板11と
フレキシブルベースフィルム13とを接着した状態で、
隣接する第2導電粒子4と接触する程度の密度でバイン
ダ2中に混入されている。つまり、第2導電粒子4は、
第1導電粒子3よりも高密度にバインダ2中に存在して
いる状態になっている。
【0017】このような第2導電粒子4としては、第1
導電粒子3の抵抗値よりも高く、チャンネル間のクロス
トークやリーク性の影響のでない抵抗値であれば、種々
のものを用いることができる。例えば上記した金属膜被
覆プラスチックの金属膜を、抵抗値の高い材料に替えた
ようなものを用いてもよい。また図1では、1種類の材
料で第2導電粒子4を構成した場合を示しているが、複
数種の材料で第2導電粒子4を構成することも可能であ
る。
【0018】なお、上記した第1導電粒子3および第2
導電粒子4の平均粒径は、接続される第1端子12およ
び第2端子14のピッチにより設定される。またこの場
合、第1導電粒子3と第2導電粒子4との平均粒径がほ
ぼ同じであっても異なっていてもよい。ただし、TFT
基板11とフレキシブルベースフィルム13とを接着し
た状態で、第1導電粒子3が第1端子12と第2端子1
4とに接触するとともに隣接する第2導電粒子4同士が
接触するといった条件を満たすことが必要である。よっ
て、第2導電粒子4の平均粒径は、第1導電粒子3の平
均粒径と同じかそれよりも小さいことが好ましい。特に
第2導電粒子4が第1導電粒子3よりも硬い粒子である
場合では、第1導電粒子3の平均粒径よりも第2導電粒
子4の平均粒径を小さく設定することが望ましい。
【0019】上記した異方性導電膜1を用いてTFT基
板11とフレキシブルベースフィルム13とを接続する
場合には、従来と同様、TFT基板11とフレキシブル
ベースフィルム13との間に異方性導電膜1を介在させ
る。そしてこの状態で、異方性導電膜1の厚み方向に熱
および圧力を加えることにより、TFT基板11とフレ
キシブルベースフィルム13とを接着する。
【0020】この熱圧着によって、図2に示すように、
異方性導電膜1の第1導電粒子3が押しつぶされて第1
端子12と第2端子14とに接触する。また第1導電粒
子3はバインダ2中に低密度で存在しているため、隣接
するもの同士が接触しない。その結果、第1端子12と
第2端子14とが第1導電粒子3を介して導通する状態
になる。すなわちTFT基板11とフレキシブルベース
フィルム13とを上下に接着した場合において上下方向
の導通性が得られる。また第1導電粒子3は低抵抗の粒
子からなるので、上下方向を低抵抗で導通させることが
できる。
【0021】また異方性導電膜1の第2導電粒子4にあ
っては、バインダ2中に高密度で存在しているので、上
記熱圧着によって隣接するもの同士が接触する。この結
果、第1端子12および第2端子14間の横方向にて高
抵抗の導通性を得ることができる。なお、第2導電粒子
4が、第1端子12と第2端子14とに接触しても、電
流は抵抗値の低い第1導電粒子3へと流れることから、
第1端子12と第2端子14との導通性に影響はない。
【0022】以上のように第1実施形態の異方性導電膜
1では、TFT基板11とフレキシブルベースフィルム
13とを上下に接着した状態において、横方向を高抵抗
で導通させることができる。このため、たとえフレキシ
ブルベースフィルム13の先端側の端子から静電気が侵
入した場合でも、第1端子12および第2端子14間で
電位差が発生するのを抑えることができ、LCDのデバ
イスが静電気によりダメージを受けることを抑制でき
る。しかも異方性導電膜1では上下方向を低抵抗で導通
させることができので、従来の接続性が維持される。し
たがって、異方性導電膜1によれば、上下方向の導通の
低抵抗化を図ることができるとともに、LCDの静電破
壊を防止することができる。
【0023】次に第2実施形態に係る異方性導電膜を図
3および図4を用いて説明する。なお、第2実施形態は
請求項2の発明の一実施形態を示すものである。また、
第2実施形態において第1実施形態と同一の形成要素に
は同一の符号を付すことにする。第2実施形態において
前述した第1実施形態と相違するのは、異方性導電膜5
のバインダ6が高い抵抗値を有する材料からなり、かつ
第1実施形態における第2導電粒子4がバインダ6中に
混入されていない点である。
【0024】すなわち、異方性導電膜5は、バインダ6
と、バインダ6中に混入された第1導電粒子3とから、
膜状に形成されている。バインダ6は、第1導電粒子3
の抵抗値よりも高い抵抗値を有する絶縁材料から構成さ
れている。この抵抗値は、チャンネル間のクロストーク
やリーク性の影響のでない程度、例えば第1実施形態の
第2導電粒子4と同様、1MΩ〜10MΩの高い抵抗値
に設定される。ここで抵抗値の範囲を例えば1MΩ〜1
0MΩの範囲にするのは、第1実施形態で述べた理由と
同様である。
【0025】このようなバインダ6としては、例えば通
常の異方性導電膜のバインダの材料、すなわち熱可塑性
樹脂や熱硬化性樹脂等の高分子接着剤に、カーボンブラ
ックのような例えば固有の比抵抗値が0.1Ω・cm〜
10Ω・cmの範囲の導体を混入したものが挙げられ
る。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン系、ポリエ
ステル系等の樹脂が用いられ、熱硬化性樹脂としては、
例えばエポキシ系、フェノール系等の樹脂が用いられ
る。また、鎖状共役系有機高分子やこれ以外の有機高分
子に有機分子、高分子等のドーパントを混入したもので
接着剤として機能するものや、そのものが高抵抗の導電
性を有する高分子接着剤をバインダ6に用いることも可
能である。一例としては、高分子接着剤に界面活性剤を
混入したものが挙げられる。
【0026】高分子接着剤にカーボンブラックを混入し
たものをバインダ6とした場合には、カーボンブラック
が粒子形状であれば、その粒径や混入量でバインダ6の
抵抗値を制御することが可能である。またカーボンブラ
ックが繊維状であれば、さらにその長さでバインダ6の
抵抗値を制御することができる。
【0027】第1導電粒子3は、第1実施形態と同様、
TFT基板11とフレキシブルベースフィルム13とを
接着した状態で、TFT基板11の第1端子12とフレ
キシブルベースフィルム13の第2端子14とに接触す
る密度でバインダ6中に混入されているものである。ま
たこれとともに、隣接する第1導電粒子3と接触しない
程度の低密度でバインダ6中に混入されているものであ
る。さらに第1導電粒子3は、抵抗値がほぼ0に近い非
常に低抵抗の粒子からなっている。例えばフェノール
系、スチレン系、エポキシ系等の軟質樹脂粒子にニッケ
ルや金をメッキ処理した金属膜被覆プラスチックや、ニ
ッケルやはんだ等の金属粒子、樹脂と金属粒子とからな
る複合プラスチック等で構成されている。
【0028】上記した異方性導電膜5を用いてTFT基
板11とフレキシブルベースフィルム13とを接続する
場合には、第1実施形態と同様、TFT基板11とフレ
キシブルベースフィルム13との間に異方性導電膜5を
介在させる。そしてこの状態で、異方性導電膜5の厚み
方向に熱および圧力を加えることにより、TFT基板1
1とフレキシブルベースフィルム13とを接着する。
【0029】この熱圧着によって、図4に示すように、
異方性導電膜5の低抵抗の第1導電粒子3が押しつぶさ
れて第1端子12と第2端子14とに接触する。その結
果、第1端子12と第2端子14と間に低抵抗の導通
性、すなわちTFT基板11とフレキシブルベースフィ
ルム13とを上下に接着した場合において上下方向で低
抵抗の導通性が得られる。
【0030】また第1導電粒子3はバインダ2中に低密
度で存在しているため、隣接するもの同士が接触せず、
したがって第1端子12および第2端子14間の横方向
にて低抵抗の導通性が得られることがない。一方、バイ
ンダ6が高抵抗の材料からなるので、このバインダ6に
よって第1端子12間、第2端子14間の横方向にて高
抵抗の導通性を得ることができる。なお、バインダ6
が、第1端子12と第2端子14とに接触しても、電流
は抵抗値の低い第1導電粒子3へと流れることから、第
1端子12と第2端子14との導通性に影響はない。
【0031】このように第2実施形態の異方性導電膜5
においても、TFT基板11とフレキシブルベースフィ
ルム13とを上下に接着した状態において、上下方向を
低抵抗で導通させることができるとともに横方向を高抵
抗で導通させることができる。このため、たとえフレキ
シブルベースフィルム13の先端側の端子から静電気が
侵入した場合でも、LCDのデバイスが静電気によりダ
メージを受けることを抑制できる。したがって第2実施
形態の異方性導電膜5によっても、従来の接続性を損な
うことなくLCDの静電破壊を防止できるといった効果
が得られる。なお、本実施形態では、LCDのTFT基
板とフレキシブルベースフィルムとの接続に本発明を適
用したが、この他の回路基板間の接続に本発明を用いる
ことができるのは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る異方
性導電膜によれば、第1基板と第2基板との間に異方性
導電膜を介在させて第1基板と第2基板とを接着した場
合に、第1導電粒子を介して第1基板の端子と第2基板
の端子とを導通させることができる。また第2導電粒子
により、第1基板の端子および第2基板の端子間の横方
向にて第1導電粒子の抵抗値よりも高抵抗の導通性を得
ることができる。このため、たとえ上記横方向から静電
気が侵入した場合でも、電位差がそのまま第1基板や第
2基板に形成されたデバイスに入ることを抑制できるの
で、従来の接続性を損なうことなく第1基板や第2基板
のデバイスの静電破壊を防止することができる。
【0033】また請求項2に係る異方性導電膜によれ
ば、第1基板と第2基板との間に異方性導電膜を介在さ
せて第1基板と第2基板とを接着した場合に、第1導電
粒子を介して第1基板の端子と第2基板の端子とを導通
させることができる。またバインダにより、第1基板の
端子および第2基板の端子間の横方向にて第1導電粒子
の抵抗値よりも高抵抗の導通性を得ることができる。し
たがって、請求項1と同様、従来の接続性を損なうこと
なく、第1基板や第2基板に形成されたデバイスの静電
破壊を防止できるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の異方性導電膜を説明するための
断面図であり、請求項1の発明の一実施形態を示す図で
ある。
【図2】第1実施形態の異方性導電膜を用いて接着した
状態を示す断面図である。
【図3】第2実施形態の異方性導電膜を説明するための
断面図であり、請求項2の発明の一実施形態を示す図で
ある。
【図4】第2実施形態の異方性導電膜を用いて接着した
状態を示す断面図である。
【図5】従来の異方性導電膜を説明するための断面図で
ある。
【符号の説明】
1、5 異方性導電膜 2、6 バインダ 3 第
1導電粒子 4 第2導電粒子 11 TFT基板 12 第1
端子 13 フレキシブルベースフィルム 14 第2端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と第2基板との間に介在させ
    て、該第1基板の端子と該端子に対向する前記第2基板
    の端子とを導通させた状態でこれら第1基板と第2基板
    とを接着させるための異方性導電膜であって、 絶縁材料からなるバインダと、 該バインダ中に混入された第1導電粒子と、 前記バインダ中に混入されたもので前記第1導電粒子の
    抵抗値よりも高い抵抗値を有する第2導電粒子とを備
    え、 前記第1導電粒子は、前記第1基板と第2基板とを接着
    した状態で該第1基板の端子と第2基板の端子とに接触
    しかつ隣接する第1導電粒子と接触しない密度で前記バ
    インダ中に混入され、 前記第2導電粒子は、前記第1基板と第2基板とを接着
    した状態で隣接する第2導電粒子と接触する密度で前記
    バインダ中に混入されてなることを特徴とする異方性導
    電膜。
  2. 【請求項2】 第1基板と第2基板との間に介在させ
    て、該第1基板の端子と該端子に対向する前記第2基板
    の端子とを導通させた状態でこれら第1基板と第2基板
    とを接着させるための異方性導電膜であって、 導電粒子がバインダ中に混入されてなるもので、 前記導電粒子は、前記第1基板と第2基板とを接着した
    状態で該第1基板の端子と第2基板の端子とに接触しか
    つ隣接する導電粒子と接触しない密度で前記バインダ中
    に混入され、 前記バインダは、前記導電粒子の抵抗値よりも高い抵抗
    値を有する材料からなることを特徴とする異方性導電
    膜。
JP23153996A 1996-09-02 1996-09-02 異方性導電膜 Pending JPH1077460A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7335953B2 (en) 2002-10-29 2008-02-26 Seiko Epson Corporation Circuit substrate, electro-optical device, and electronic apparatus

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