JPH1076688A - 中間転写記録媒体を用いた熱転写記録方法及び熱転写記録装置 - Google Patents

中間転写記録媒体を用いた熱転写記録方法及び熱転写記録装置

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JPH1076688A
JPH1076688A JP8252233A JP25223396A JPH1076688A JP H1076688 A JPH1076688 A JP H1076688A JP 8252233 A JP8252233 A JP 8252233A JP 25223396 A JP25223396 A JP 25223396A JP H1076688 A JPH1076688 A JP H1076688A
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Japan
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thermal
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JP8252233A
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Tatsuya Kita
達哉 北
Naoji Shibazaki
直司 柴崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写記録媒体に転写した画像を、被転写
体に転写する熱転写記録方法及び熱転写記録装置にて、
画像を中間転写記録媒体から被転写体に転写する際に用
いる中間転写記録媒体を加熱し被転写体と圧接する加熱
圧接部材の予熱を迅速にし、待機時間を短くして転写が
できる様にする。 【解決手段】 加熱圧接部材として、発熱体内蔵円筒ガ
ラスローラ1のような発熱体を有するガラス製部材を用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録方式に
よって、中間転写記録媒体に転写形成された画像を、中
間転写記録媒体から被転写体に転写することで、被転写
体に画像を記録する熱転写記録方法及び熱転写記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材シートの片面に色材層が設け
られた熱転写シートと、必要に応じて受容層が設けられ
た被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバイスとプ
ラテンローラ間で圧接し、画像情報に応じて加熱デバイ
スの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写シートの色材
層が有する色材を被転写体に移行させて、画像を記録す
る熱転写記録方式が種々提案されている。その中でも現
在、感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式が実用・普及
している。感熱溶融転写方式は、ワックスや樹脂等の熱
溶融性のバインダに顔料等の色材を分散させた熱溶融イ
ンキ層を色材層としてプラスチックフィルム等の基材シ
ートに設けた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等
の加熱デバイスで画像情報に応じたエネルギーを印加し
て、紙やプラスチックシート等の被転写体上に色材をバ
インダと共に転写する画像形成方法である。感熱溶融転
写方式で得られる画像は、高濃度で鮮映性に優れ、文字
や線画等の2値画像の記録に適している。一方、感熱昇
華転写方式は、バインダとなる樹脂中に色材として昇華
性染料を溶解或いは分散させた染料層を色材層としてプ
ラスチックフィルム等の基材シートに設けた熱転写シー
トと、紙やプラスチックシート等の支持体上に色材の受
容層を設けた被転写体とを用いて、サーマルヘッド等の
加熱デバイスで画像情報に応じたエネルギーを印加し
て、熱転写シートの色材層中の色材のみを被転写体上の
受容層に移行させて、画像を記録する方法である。そし
て、これら各転写方式で、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック等の熱転写シートを用いて、被転写体上に
重ねて記録すれば、多色或いはカラー画像も記録でき
る。
【0003】ところで、これら熱転写記録方式のうち特
に感熱昇華転写方式では、被転写体の画像形成面は色材
である染料に対する染着性を有することが必要で、染料
染着性のある受容層が設けられていない被転写体に画像
を形成することは、殆ど不可能であった。そこで、受容
層を予め設けた専用紙以外の被転写体に感熱昇華転写方
式で画像を形成するには、受容層を基材シート上に剥離
可能に形成した受容層転写シートから受容層を被転写体
に転写しておき、その上に熱転写シートから色材を転写
して画像を形成する技術が提案されている(特開昭62
−264994号号公報参照)。この方法では被転写体
上の受容層は被転写体の面質の影響を強く受け、被転写
体の凹部には受容層の転写抜けが発生したり、被転写体
表面の凹凸によって受容層が凹凸になり、形成される画
像にムラが発生したりすることがある。従って、被転写
体上において良好な画像が得るためには表面が平滑な被
転写体を選ぶ必要があった。
【0004】そこで被転写体の表面凹凸や地合により画
像品質が影響を受けることを防止し、任意の被転写体上
に画像を形成可能とするために、先ず受容層が基材シー
ト上に剥離可能に設けられた中間転写記録媒体を用意
し、この受容層上に熱転写シートから感熱昇華転写方式
により画像を形成し、次いで画像が形成された中間転写
記録媒体を被転写体と重ね合わせて加熱することで、画
像形成済の受容層ごと被転写体上に転写する技術が提案
されている(特開昭62−238791号公報参照)。
このような中間転写記録媒体を用いる方法では、被転写
体の表面状態に依存しない高品質な画像を得ることがで
きる。更に、被転写体上に転写移行した受容層は、色材
転写面が被転写体側となるために、耐久性も良好にな
る。ところで、中間転写記録媒体を使用する熱転写記録
方法においては、画像が形成された受容層の転写には、
一般に熱と圧力が必要である。そこで、中間転写記録媒
体を用いる熱転写記録装置では、前記熱と圧力を加える
ための受容層転写手段は、その加熱圧接手段に、通常、
サーマルヘッド、ヒートローラ、ホットスタンパ等を用
いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーマ
ルヘッドを用いて受容層を被転写体に転写する方法で
は、サーマルヘッドそのものが高価な上、印加エネルギ
ーの制御が難しい。また1ライン毎に順次走査しながら
受容層を転写するため、転写に時間がかかり、更に副走
査方向にサーマルヘッドと中間転写記録媒体とを相対的
に移動させる必要があり、機構が複雑になってしまう問
題がある。また、ヒートローラを用いて受容層を転写す
る方法では、ゴム被覆の金属製ローラを、赤外線ランプ
で輻射加熱している為に、所定温度に達するまで時間が
かかり、立ち上げ時間が遅い。この為、印画時の応答性
を早くするには、非印画時もヒートローラを加熱し続け
て待機させておく必要がある。しかも、常時加熱させて
おくことになる為、消費電力量が大きくなると共に、周
囲も加熱され易く断熱対策を考慮したとしても、安全面
において問題があった。また、ホットスタンパでも、金
属製スタンパの熱容量が大きく、所定温度に達するまで
時間がかかり、上記ヒートローラ同様な各種問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、感熱昇華転写方
式や感熱溶融転写方式において、中間転写記録媒体の受
容層を被転写体に転写する際の立ち上げ時間を早くし
て、ひいては予加熱を不要とし、消費電力も少なく、安
全に転写できる、熱転写記録方法、及びその記録装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の中間転写
記録媒体を用いた熱転写記録方法及び熱転写記録装置で
は、基材シートの片面に昇華又は熱溶融により色材を転
写する為の色材層が少なくとも設けられた熱転写シート
と、基材シートの一方の面に受容層が少なくとも設けら
れた中間転写記録媒体とを、サーマルヘッド等の選択加
熱手段とプラテンローラ等の圧接手段との間に色材層が
受容層に接するように圧接して選択加熱手段を画像情報
に応じて発熱させ、色材層の少なくとも色材を受容層に
移行させることにより受容層に画像を転写形成し、その
後、該受容層に形成された画像を該受容層と共に、普通
紙等の被転写体上に転写することにより被転写体に画像
を転写形成する熱転写記録方法において、画像の形成さ
れた中間転写記録媒体を加熱し被転写体と圧接して、中
間転写記録媒体の受容層を被転写体に転写する受容層転
写手段の加熱圧接手段として、発熱体を有するガラス製
部材を用いることで、熱容量を少なくして立ち上げ時間
を短くし、且つ熱伝達率を少なくして加熱ムラを少なく
した。また、発熱体を有するガラス製部材としては、空
洞内に発熱体を有する中空円筒状ローラを用い、より体
積を少なくし熱容量を少なくし立ち上げ時間を短くして
迅速な加熱応答性により予加熱を不要とした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中間転写記録媒体
を用いた熱転写記方法および熱転写記録装置を詳述す
る。本発明の熱転写記録方法は、前後2工程に分けるこ
とができる。すなわち、(A) 中間転写記録媒体に画像を
形成する中間画像形成工程と、(B) 画像形成済みの中間
転写記録媒体から被転写体へ受容層を転写して、被転写
体に画像を形成する受容層転写工程と、である。そし
て、本発明の方法及び装置では、(B) の受容層転写工程
に関して特徴があり、上記(A) の工程に関する方法及び
装置構成は従来同様で良い。従って、本発明の熱転写記
録装置としては、:上記(A) +(B) の両方の工程を一
台で行う装置と、:上記(A) と(B) とのそれぞれの工
程を別々の装置で行う場合における上記(B) の工程を行
う装置がある。そこで、本発明の熱転写記録方法及び熱
転写記録装置の説明では、受容層転写工程から説明す
る。
【0009】図1は、受容層転写工程を行う受容層転写
手段が備える、中間転写記録媒体を加熱し被転写体に圧
接する加熱圧接部材としての、発熱体を有するガラス製
部材の一形態を示す図である。同図の発熱体を有するガ
スラ製部材は、空洞内に発熱体を有する中空円筒状ガラ
スローラとしての、発熱体内蔵円筒ガラスローラの一例
である。図2は、本発明の熱転写記録装置の機構とし
て、(B) の受容層転写工程を行う部分の概略装置構成図
を示し、図3は(A) の中間画像形成工程に関する概略装
置構成図を示す。
【0010】先ず、本発明で用いる発熱体を有するガラ
ス製部材について説明する。該ガラス製部材は、中間転
写記録媒体を加熱し被転写体に圧接することで、中間転
写記録媒体の画像の形成された受容層を被転写体に転写
する為の加熱圧接部材である。本発明では、加熱圧接部
材としてガラスを用いることで、従来用いられていた金
属に比較して、以下の利点を有する。先ず、ガラスでは
金属に比較して、密度及び比熱を小さくでき、同一体積
のものでも熱容量を小さくできる。例えば、ガラスとし
て石英ガラスを、金属のアルミニウムと比較すれば熱容
量は、約65%と小さくなる。その結果、温度上昇が早
い加熱圧接部材となる。また、ガラスの熱伝導率は金属
に比較して小さい為に、加熱圧接部材に設けた発熱体の
(パターンによる)面ムラが生じにくく、加熱面の温度
を均一にできる。例えば、先の石英ガラスはアルミニウ
ムに対して1/200の熱伝導率である。さらに、熱伝
導率が小さい為に、放射による熱の損失も少なくでき
る。また、面ムラを生じにくいので、加熱圧接部材の加
熱面の裏面側にパターン状に発熱体を設ける場合、加熱
面と発熱体設置面との距離は小さくできる。すなわち、
厚みを薄くすることができる。また、薄くできると、加
熱圧接部材の体積削減により熱容量をより小さくでき
る。なお、用い得るガラスは、耐熱ガラス、石英ガラ
ス、その他各種ガラス類がある。
【0011】発熱体を有するガラス製部材からなる加熱
圧接部材の形状としては、発熱体を有しガラスからなる
部材で、中間転写記録媒体を加熱し被転写体に圧接でき
る部材であれば特に限定されないが、中でも好ましい一
形態は、空洞内に発熱体を有する中空円筒状ローラであ
る。その一例が図1に示す、断面円形の発熱体内蔵円筒
ガラスローラ1である。同図の発熱体内蔵円筒ガラスロ
ーラ1は、円筒状のガラス管の両端の開口部の内側を縁
取るように電極11a、11bが輪を成して設けられて
おり、両端の電極11aと電極11bとを接続する線状
の発熱体12が、ガラス管の内壁に接して螺旋を描いて
設けられた構成のものである。そして、両端の電極11
a、11bに電圧が供給されると、発熱体12が発熱し
ガラス管が加熱されるというものである。また、発熱体
12はローラ内壁に固定又は半固定されており、ローラ
と一体となって回転する。
【0012】発熱体を有するガスラ製部材を、内部中空
のガラス管の内壁に発熱体を設けた発熱体内蔵円筒ガラ
スローラ1とすることで、内部中空による体積削減効果
で熱容量は飛躍的に少なくすることができる。例えば、
30mm直径の円柱に対して、外径30mmで厚み1m
mの管は、体積が13%に削減され、同じ材質であれ
ば、熱容量は同じく13%に、更にアルミニウムの円柱
材に対してガラス管を用いれば、約8%にまで熱容量を
削減できる。その結果、所定温度に達するまで迅速な加
熱ができ、立ち上げ時間が迅速になり、予加熱自身を不
要とすることも可能となる。また、円筒のローラである
為に回転させることで、中間転写記録媒体及び被転写体
を搬送移動させながら、連続的に円滑に受容層転写が行
える。なお、ガラス管の肉厚は0.5〜5mm程度、好
ましくは1〜3mm程度とする。
【0013】ガラス管内壁に発熱体を設ける形態として
は、例えば、ニクロム線を螺旋状に巻いて内壁に接する
様に設けたり、金属蒸着や金属メッキ等により発熱体を
内壁面にパターン状或いは全面に直接に設けたり、或い
は成形された金属発熱体を管内に挿入して内壁面に接す
る様に設けたりする形態とすれば良い。なお、発熱体は
内壁に接触させずにガラス管内部に設けても、加熱は一
応可能だが、熱伝導の点から発熱体とガラス材とは接触
させた方が好ましい。
【0014】なお、本発明で用いる発熱体を有するガラ
ス製部材の形状としては、中間転写記録媒体を加熱し被
転写体と圧接することで、中間転写記録媒体の画像の形
成された受容層を被転写体に転写する機能を有するガラ
ス製の加熱圧接部材であれば、例えば平板状であっても
よい。すなわち、ホットスタンパである。例えば、厚み
の薄いガラス板材の加熱面の背面側に発熱体を備えた、
加熱圧接部材とする。他の形状としては、例えば、U字
形状、円弧形状、半円形状、楕円筒形状等と、受容層転
写時の加熱圧接方法に合わせた形状として何ら構わな
い。また、加熱圧接部材の形状による転写の加熱圧接動
作は、ローラの如き円筒形状では連続回転動作で、平板
形状ではアップダウンによる間欠動作で、U字形状、円
弧形状、半円形状、楕円筒形状では、振り子状に前後往
復間欠動作で転写することができる。
【0015】また、発熱体を有するガラス製部材の加熱
圧接面には、必要に応じて適宜、離型性を有する耐熱性
樹脂や無機化合物を被覆、コーティングして、滑り性等
を適宜調整しても良い。
【0016】次に、上記のような発熱体を有するガラス
製部材を受容層転写手段の加熱圧接部材として備えた、
本発明の中間転写記録媒体を用いた熱転写記録装置を説
明する。本発明の装置は大別すると、前述の如く、:
(A) 中間画像転写工程及び(B) 受容層転写工程の両工程
を行う装置と、:中間画像転写工程は行わずに(B)受
容層転写工程を行う装置と、の2形態がある。そこで、
本発明の中間転写記録媒体を用いた熱転写記録方法及び
熱転写記録装置を、受容層転写工程を行う機構部分の図
2、中間画像転写工程を行う機構部分の図3を順次参照
しながら説明する。
【0017】先ず、図2に示す、受容層転写機構部分1
00の概略装置構成図は、発熱体を有するガラス製部材
として、図1に例示した様な発熱体内蔵ガラス製円筒ロ
ーラ1を用いた一例である。図2では、受容層転写手段
として、発熱体内蔵円筒ガラスローラ1と押圧ローラ5
等から構成される受容層転写部で、中間転写記録媒体の
受容層に形成された画像が、被転写体に受容層と共に移
行することで、画像が被転写体に転写形成される。中間
転写記録媒体搬送手段としては、中間転写記録媒体供給
ロール31、中間転写記録媒体巻取ロール32等を備え
る。画像の形成された中間転写記録媒体2は、中間転写
記録媒体供給ロール31から供給・搬送され、受容層転
写部の発熱体内蔵円筒ガラスローラ1と押圧ローラ5間
を経て、受容層転写後の使用済み中間転写記録媒体は中
間転写記録媒体巻取ロール32で巻き取られる。巻取ロ
ール32は、図示しない回転駆動源に接続されている。
一方、被転写体5も、被転写体搬送手段としては、給紙
カセット(不図示)から給紙ローラ(不図示)等により
一枚ずつ供給されて受容層転写部に搬送され、受容層が
転写後は、排紙部(不図示)に排出される。また、発熱
体内蔵円筒ガラスローラ1と押圧ローラ5のどちらか片
方、又は両方は回転駆動源に接続され駆動回転し、中間
転写記録媒体と被転写体とを間に挟持して、受容層を被
転写体に圧接しながら搬送する。また、発熱体内蔵円筒
ガラスローラ1と押圧ローラのどちらか片方、又は両方
には、中間転写記録媒体と被転写体とを圧接すべく押圧
している。なお、受容層転写手段の圧接手段としての押
圧ローラは、ゴム被覆の鉄ローラである。この様な機構
により、発熱体内蔵円筒ガラスローラ1と押圧ローラ5
とで、中間転写記録媒体を加熱し被転写体と圧接するこ
とによって、中間転写記録媒体の基材シート21上に設
けられた受容層22に形成された画像Aを、受容層22
と共に被転写体4に転写移行させて、被転写体4に画像
Aが記録される。発熱体内蔵円筒ガラスローラ1によ
り、予熱が不要で迅速な加熱応答性により、電源投入或
いは(発熱体内蔵円筒ガラスローラ加熱オフの)待機状
態から転写開始までの立ち上げ時間が短く、待ち時間の
短い転写が可能となる。なお、中間転写記録媒体と被転
写体とを、加熱圧接部材との間に挟んで圧接する圧接手
段に図2では押圧ローラを用いているが、圧接部材の形
状は特に限定されず、円柱形状以外にも、円筒形状、平
板形状、U字形状、円弧形状、楕円形状であってもよ
い。また、加熱圧接部材と圧接部材の組み合わせも特に
限定されず、例えば加熱圧接部材は発熱体内蔵円筒ガラ
スローラ等の円筒形状で、圧接部材は平板形状、加熱圧
接部材と圧接部材ともに平板形状等である。
【0018】次に、図3に示す、中間画像形成機構部分
200の概略装置構成図は、従来公知の構成である。同
図では、選択加熱手段としてのサーマルヘッドと圧接手
段としてのプラテンローラ等とからなる印字部で、熱転
写シートにより中間転写記録媒体の受容層に画像が形成
される。印字部の選択加熱手段としてのサーマルヘッド
7はラインサーマルヘッドであり、プラテンローラ8と
の間に、搬送される熱転写シート6及び中間転写記録媒
体2とを重ねて圧接し、画像情報に応じて発熱して、中
間転写記録媒体2の受容層22に熱転写シート6の色材
層から少なくとも色材を転写移行させて画像Aを形成さ
せる。そして、中間転写記録媒体搬送手段としては、中
間転写記録媒体供給ロール33、中間転写記録媒体巻取
ロール34等を備える。画像の形成前の中間転写記録媒
体2は、中間転写記録媒体供給ロール33から供給・搬
送され、印字部のサーマルヘッド7とプラテンローラ8
との間を経て、画像形成済み中間転写記録媒体は中間転
写記録媒体巻取ロール34で巻き取られる。また、供給
ロール33及び巻取ロール34、並びにプラテンロール
8は、それぞれ図示しない逆回転可能な回転駆動源に接
続されている。また、熱転写シート搬送手段としては、
熱転写シート供給ロール35から熱転写シート6が供
給、搬送されて印字部を経て、使用済の熱転写シート6
は熱転写シート巻取ロール36で巻き取られる。巻取ロ
ール36は回転駆動源(図示せず)に接続されている。
この様な機構により、長尺の(画像未形成の)中間転写
記録媒体2及び長尺の熱転写シート6とを各々の供給ロ
ール33及び35とから供給、搬送し、印字部において
サーマルヘッド7とプラテンローラ8とで圧接して、サ
ーマルヘッド7により画像情報に応じた熱エネルギーを
印加することで、中間記録転写媒体2の受容層22に熱
転写シート6の色材を転写移行させて画像Aを形成す
る。なお、昇華転写記録方式では昇華性染料が色材とし
て転写移行する。なお、溶融転写記録方式では、色材と
共に色材を分散含有するバインダが、すなわち色材層が
転写移行する。
【0019】また、熱転写シート6は、カラー画像の記
録用では、通常、イエロー、マゼンタ、シアン、それに
適宜追加するブラックの各色で順次長手方向に区画され
た色材層を基材シート上に有する。更に、画像形成済み
の中間転写記録媒体に接着層を転写で設ける場合は、前
記色材層の下流側に接着層を有する。一方、中間転写記
録媒体2は、カラー画像の記録の場合、最初の1色分の
印字が終了すると供給ロール33は逆転して、印字初期
位置まで中間転写記録媒体を後退させ、次の色の印字準
備をする。なお、中間転写記録媒体の供給ロール33は
適宜ブレーキ機構(図示せず)を有し、中間転写記録媒
体に印字される際に長手方向(搬送方向に平行)に適度
なテンションが印加される。
【0020】次に、本発明の熱転写記録方法及び熱転写
記録装置で使用され得る中間転写記録媒体について説明
しておく。中間転写記録媒体としては、熱転写シートか
ら転写移行される色材を一時的に保持し、これを被転写
体に転写移行させるものであれば、特に限定されるもの
ではないが、そのうち、昇華転写記録方式に用いられる
得る中間転写記録媒体を以下説明しておく。なお、この
中間転写記録媒体は感熱溶融転写方式による画像の中間
媒体として用いても良い。中間転写記録媒体2は図4に
示す如く、基材シート21上に、少なくとも、剥離可能
な受容層22を設けたものである。
【0021】(基材シート)中間転写記録媒体の基材シ
ート21としては、中間転写記録媒体は被転写体に対す
る第2の熱転写シートとしても捉えることができ、従来
の熱転写シートに用いられ得る材料が使用できる。例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、
ポリイミド等の高耐熱性の樹脂、或いは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレ
ン系共重合体等のオレフィン系樹脂、酢酸セルロース等
のセルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等の塩素含有樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ア
イオノマー等の各種樹脂の延伸又は未延伸のフィルム、
或いはグラシン紙、コンデンサ紙、パラフィン紙等の薄
紙、或いは、これら材料を積層したもの等が挙げられ
る。基材シートの厚さは、強度、熱伝導性、耐熱性等の
点から適宜選択され、通常は1〜100μmのものが好
ましく用いられる。
【0022】(受容層)受容層22は少なくともバイン
ダ樹脂から成り、必要に応じ適宜、離型剤等の各種添加
剤が添加される。バインダ樹脂としては望ましくは昇華
性染料の染着性が良いものが用いられる。このようなバ
インダ樹脂としては、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハ
ロゲン含有樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エス
テル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロ
ピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合
体、アイオノマー、セルロース誘導体等が挙げられる。
これらの中でも好ましくは、ビニル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂が挙げられる。受容層は熱転写シートとの熱融
着を防止するために、好ましくは上記バインダ樹脂に離
型剤が配合される。離型剤としては、シリコーンオイ
ル、リン酸エステル系界面活性剤、フッ素系化合物等が
用いられ、中でもシリコーンオイルは好ましく用いられ
る。該離型剤の添加量は、受容層を形成するバインダ樹
脂100重量部に対し好ましくは0.2〜30重量部の
範囲で用いられる。なお、受容層の基材シート上への形
成は、上記バインダ樹脂と離型剤等の添加剤を、水又は
有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散させた塗液又はインキ
を、グラビアコート、グラビアリバースコート、バーコ
ート等の塗工法、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷
等の印刷法等の従来公知の通常の方法で形成する。ま
た、受容層の厚さは、好ましくは0.1〜10μmであ
る。
【0023】(背面層)また、中間転写記録媒体には、
加熱加圧部材としての発熱体を有するガラス製部材との
熱融着を防止する目的で、図5の如く基材シート21の
受容層22が設けられた側の他方の面に背面層23を設
けることがある。背面層用の樹脂としては、例えば、エ
チルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アク
リロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、
ポリアミド樹脂、ビニルトルエン樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シ
リコーン変性ウレタン樹脂、フッ素変性ウレタン樹脂等
の樹脂の単体又は混合物が用いられる。なかでも、上記
樹脂のうち水酸基等の反応性基を有する樹脂を使用し、
架橋剤としてポリイソシアネート等を併用して架橋樹脂
層することは好ましい一例である。また、背面層に固形
又は液体の、離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性を付与し
ても良い。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス
類、高級脂肪酸アルコール、オルガノポリシロキサン、
アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤、有機カルボン酸及びその誘導体、フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒
子等が挙げられる。滑剤は背面層の全固形分に対し5〜
50重量%、好ましくは10〜30重量%添加する。背
面層の形成は、前記受容層と同様の方法で形成され、厚
みは好ましくは0.1〜10μm程度である。
【0024】(離型層)また、中間転写記録媒体には、
その基材シートに対する受容層の剥離性を制御するため
に、図6の如く基材シート12と受容層22間に離型層
24を設けることがある。離型層は受容層の剥離時に基
材シート側に残る層である。離型層はバインダ樹脂に必
要に応じ離型性材料を添加したもの、或いは離型性樹脂
から構成する。バインダ樹脂としては、例えば、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリメタクル酸エチル、ポリアクリ
ル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロ
ース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂、或いは
ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アミノアルキ
ッド樹脂等の熱硬化性樹脂等の1種又は2種以上の混合
物が用いられる。また、離型性材料には、ワックス類、
シリコーンワックス、シリコーンオイル、或いは、シリ
コーン系樹脂、フッ素系樹脂等の離型性樹脂、或いは、
タルク、シリカ等の微粉末、界面活性剤、金属石ケン等
の滑剤が用いられる。離型性樹脂としては、シリコーン
系樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂等が用いられる。な
お、離型層の厚みは好ましくは0.1〜5μmである。
【0025】(保護層)また、被転写体上に画像と共に
転写される受容層を保護する為に、図7の如く、中間転
写記録媒体から被転写体に転写移行する保護層25を、
基材シート21と受容層22間に設けることもある。保
護層は転写後は受容層の上層として表面を成し、画像の
耐候性、指紋や薬品に対する耐久性を向上する。保護層
は少なくともバインダ樹脂から成り、基材シート又は離
型層と適度な剥離性を有し、受容層と共に被転写体に転
写時に移行し、移行後は受容層の表面保護層となる。こ
のようなバインダ樹脂には、エチルセルロース、ニトロ
セルース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリア
クリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラー
ル等のビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂、或いはウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アミノアルキッド樹脂
等の熱硬化性樹脂、或いは紫外線や電子線で硬化する電
離放射線硬化性樹脂等が用いられる。耐摩擦性、耐薬品
性、耐汚染性が要求される用途では、電離放射線硬化性
樹脂は、特に優れた性能を発揮する。また、耐擦過性を
向上させる為に滑剤、汚染防止の為に界面活性剤、耐候
性を向上させる為に紫外線吸収剤や酸化防止剤等を加え
ることもある。なお、保護層の厚みは好ましくは0.1
〜20μmである。また、保護層と離型層の両方を用い
る構成などもある。
【0026】(接着層)本発明の熱転写記録方法及び熱
転写記録装置は、受容層に画像が形成された中間転写記
録媒体から、そのまま被転写体に受容層と共に画像を転
写するのが、工程的に最も簡便であるが、画像形成済み
の受容層上に更に接着層(図示せず)を形成してから被
転写体に転写する、方法及び装置としても良い。接着層
により、接着しにくい被転写体へも受容層を確実に転写
させることができる。中間転写記録媒体への画像形成
と、中間転写記録媒体から被転写体への受容層の転写と
を、一台で行える熱転写記録装置では、用いる熱転写シ
ートとして色材層の後に転写用の接着層を面順次に設け
ておけば、中間転写記録媒体の画像形成済みの受容層上
に、熱転写シートから接着層を転写で形成できる。一
方、中間転写記録媒体への画像形成は行わず、既に画像
が形成された中間転写記録媒体を用いて、中間転写記録
媒体から被転写体へ受容層を転写させる装置では、元に
なる中間転写記録媒体として、画像形成済みの受容層上
に他の装置等により接着層を形成した中間転写記録媒体
を用いれば良い。この場合、接着層を転写で形成するな
らば、転写にはサーマルヘッドや加熱ロール、或いは本
発明の発熱体を内蔵したガラス製加熱圧接部材が使用で
きる。また、接着層はオフラインで塗工形成してもよ
い。
【0027】接着層の材料には、被転写体との接着性が
良好である、熱可塑性樹脂、ゴム、ワックス等を用いる
ことが出来る。例えば、熱可塑性樹脂としては、エチル
セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、
ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系
共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタ
クリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系
樹脂、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオ
ノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体等の熱可塑性樹脂、を用いら
れる。また、粘着付与剤である、ロジン、ロジン変性マ
レイン酸樹脂、エステルゴム、ポリイソブチレンゴム、
ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−
アクリロニトリルゴム等も用いることができる。接着層
はこれら材料を1種又は2種以上の混合物として用い
る。なお、接着層は、熱転写シートからの転写で設ける
場合等では熱溶融型の接着層として用いるが、粘着剤層
として、すなわち、感圧型の接着層として用いることも
できる。感圧型の接着層は別の装置での塗工形成、或い
は剥離シート上に形成したものから転写形成する。
【0028】なお、本発明の熱転写記録方法および熱転
写記録装置で用い得る熱転写シートとしては、従来公知
の感熱昇華転写方式の熱転写シートや感熱溶融転写方式
の熱転写シートのどちらでも使用できる。感熱昇華転写
方式では、熱により色材層中の染料のみが転写移行して
画像を形成し、感熱溶融転写方式では、バインダ中に含
有される色材が溶融するバインダと共に色材層として転
写移行することで、色材層と一体となった画像を形成す
る。本発明は、どちらの方式にも適用可能であるが、熱
溶融転写方式は色材層が被転写体に溶融転写する為に、
被転写体に表面凹凸があっても溶融した色材層で埋め込
めるこもと可能であるのに対して、感熱昇華転写方式で
は、色材のみが転写移行するために、被転写体表面凹凸
が形成される画質に直接影響するので、特に感熱昇華転
写方式に対してより効果的である。また、熱転写シート
には、上記の如く接着層を設けたものも使用できる。
【0029】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。
【0030】(実施例)図3に示した中間画像形成機構
を有する熱転写記録装置を用いて、昇華転写記録方式の
画像を中間転写記録媒体の受容層に形成した。中間転写
記録媒体の幅は200mmとし、幅1744ピクセル×
長さ1771ピクセルの画像を、A4幅(210mm)
の薄膜型サーマルヘッド(平均抵抗値約3300Ω)を
用いて、印加電圧18.0V、印加周期10ms/li
neの条件で解像度300dpiで印字した。熱転写シ
ートは従来公知のイエロー、マゼンタ、シアンの色材層
が面順次に設けられたものを使用した。また、中間転写
記録媒体は図4に示した構成のものを用い、基材シート
は厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
基材シートとして、これに厚み2μmの塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体からなる受容層を設けたものを用い
た。そして、図2に示した受容層転写機構を有する熱転
写記録装置により、画像の形成された中間転写記録媒体
を、被転写体として普通紙に転写した。用いた加熱加圧
部材としての発熱体を有するガラス製部材は、図1の様
な発熱体内蔵円筒ガラスローラである。ガラス管のガラ
ス厚は1mm、外径は30mm、長さは300mmであ
る。発熱体内蔵円筒ガラスローラの表面温度は170℃
に設定し、中間転写記録媒体及び被転写体の搬送速度は
10mm/秒とした。発熱体への供給電力は1500W
として、発熱体内蔵円筒ガラスローラが設定温度に達す
るまでには約10秒であった。
【0031】(比較例)実施例1における受容層転写過
程で、従来の加熱ローラを用いた他は、同様にして被転
写体に受容層を転写した。表面温度を170℃に設定す
ると設定温度に達するまでには約15分かかった。用い
た加熱ローラは、鉄芯の表面にゴムを被覆したヒートロ
ーラで、外径30mmでゴム厚は3mm、長さは300
mmである。
【0032】
【発明の効果】本発明の熱転写記録方法及び記録装置に
よれば、中間転写記録媒体に記録された画像を被転写体
に転写移行させる際に、中間転写記録媒体を加熱し被転
写体に押圧する加熱圧接部材に熱容量の少ないものを用
いているので、部材加熱時の立ち上げ時間が短い。その
結果、予加熱が不要で装置的に消費電力が少なく、装置
の加熱部が異常な高温になることもなく、安全に転写で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる、発熱体を有するガラス製部材
の一形態(発熱体内蔵円筒ガラスローラ)を示す説明
図。
【図2】本発明の熱転写記録装置における受容層転写機
構部分の概略構成図。
【図3】本発明の熱転写記録装置における受容層への中
間画像形成機構部分の概略構成図。
【図4】用い得る中間転写記録媒体の一例を示す断面
図。
【図5】用い得る中間転写記録媒体の他の例(背面層付
き)を示す断面図。
【図6】用い得る中間転写記録媒体の他の例(離型層付
き)を示す断面図。
【図7】用い得る中間転写記録媒体の他の例(保護層付
き)を示す断面図。
【符号の説明】
1 発熱体を有するガラス製部材(発熱体内蔵円筒ガ
ラスローラ) 11a、11b 電極 12 発熱体 2 中間転写記録媒体(画像形成済み) 21 基材シート 22 受容層 23 背面層 24 離型層 25 保護層 31、33 中間転写記録媒体供給ロール 32、34 中間転写記録媒体巻取ロール 35 熱転写シート供給ロール 36 熱転写シート巻取ロール 4 被転写体 5 押圧ローラ 6 熱転写シート 7 サーマルヘッド 8 プラテンローラ 100 本発明の熱転写記録装置における受容層転写機
構部分 200 本発明の熱転写記録装置における中間画像形成
機構部分 A 画像

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの片面に昇華又は熱溶融によ
    り色材を転写する為の色材層が少なくとも設けられた熱
    転写シートと、基材シートの片面に受容層が少なくとも
    設けられた中間転写記録媒体とを、サーマルヘッド等の
    選択加熱手段とプラテンローラ等の圧接手段との間に色
    材層が受容層に接するように圧接してサーマルヘッドを
    画像情報に応じて発熱させ、色材層の少なくとも色材を
    受容層に移行させることにより受容層に画像を転写形成
    し、その後、該受容層に形成された画像を、該受容層と
    共に普通紙等の被転写体に転写することにより被転写体
    に画像を転写形成する、中間転写記録媒体を用いた熱転
    写記録方法において、 発熱体を有するガラス製部材を、中間転写記録媒体を加
    熱し被転写体と圧接する加熱圧接部材として用いて、中
    間転写記録媒体の画像の形成された受容層を被転写体に
    転写する、中間転写記録媒体を用いた熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】 発熱体を有するガラス製部材として、空
    洞内に発熱体を有する中空円筒状ローラを用いる、請求
    項1記載の中間転写記録媒体を用いた熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】 基材シートの片面に昇華又は熱溶融によ
    り色材を転写する為の色材層が少なくとも設けられた熱
    転写シートを搬送する熱転写シート搬送手段と、 基材シートの片面に受容層が少なくとも設けられた中間
    転写記録媒体を搬送する中間転写記録媒体搬送手段と、 被転写体を搬送する被転写体搬送手段と、 受容層が色材層に接するように中間転写記録媒体を熱転
    写シートに圧接するプラテンローラ等の圧接手段と、 上記圧接手段と共に色材層を受容層に接するように圧接
    すると共に、画像情報に応じて発熱し、色材層の少なく
    とも色材を受容層に移行させることにより受容層に画像
    を転写形成するサーマルヘッド等の選択加熱手段と、 中間転写記録媒体の受容層に形成された画像を、該受容
    層と共に被転写体上へ転写する受容層転写手段と、 を少なくとも備えた中間転写記録媒体を用いる熱転写記
    録装置において、 上記受容層転写手段が、中間転写記録媒体を加熱し被転
    写体に圧接する加熱圧接部材として、発熱体を有するガ
    ラス製部材を備えている、中間転写記録媒体を用いた熱
    転写記録装置。
  4. 【請求項4】 発熱体を有するガラス製部材が、空洞内
    に発熱体を有する中空円筒状ローラである、請求項3記
    載の中間転写記録媒体を用いた熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】 基材シートの片面に受容層が少なくとも
    設けられた中間転写記録媒体を搬送する中間転写記録媒
    体搬送手段と、 被転写体を搬送する被転写体搬送手段と、 中間転写記録媒体の受容層に形成された画像を、該受容
    層と共に被転写体上へ転写する受容層転写手段と、を少
    なくとも備えた中間転写記録媒体を用いた熱転写記録装
    置において、 上記受容層転写手段が、中間転写記録媒体を加熱し被転
    写体に圧接する加熱圧接部材として、発熱体を有するガ
    ラス製部材を備えている、中間転写記録媒体を用いた熱
    転写記録装置。
  6. 【請求項6】 発熱体を有するガラス製部材が、空洞内
    に発熱体を有する中空円筒状ローラである、請求項5記
    載の中間転写記録媒体を用いた熱転写記録装置。
JP8252233A 1996-09-04 1996-09-04 中間転写記録媒体を用いた熱転写記録方法及び熱転写記録装置 Withdrawn JPH1076688A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516039A (ja) * 2009-01-27 2012-07-12 デイー・シー・シー−デイベロツプメント・サーキツツ・エンド・コンポーネンツ・ゲー・エム・ベー・ハー 多層プリント回路基板を製造する方法、接着防止材料、多層プリント回路基板、およびそのような方法の使用

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516039A (ja) * 2009-01-27 2012-07-12 デイー・シー・シー−デイベロツプメント・サーキツツ・エンド・コンポーネンツ・ゲー・エム・ベー・ハー 多層プリント回路基板を製造する方法、接着防止材料、多層プリント回路基板、およびそのような方法の使用

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