JPH1076034A - ゴルフクラブ用シャフトの表示部形成方法 - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフトの表示部形成方法

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JPH1076034A
JPH1076034A JP8252418A JP25241896A JPH1076034A JP H1076034 A JPH1076034 A JP H1076034A JP 8252418 A JP8252418 A JP 8252418A JP 25241896 A JP25241896 A JP 25241896A JP H1076034 A JPH1076034 A JP H1076034A
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JP
Japan
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paint
figures
acrylic
urethane
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JP8252418A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Murakami
信裕 村上
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Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボンシャフト等の繊維強化樹脂製ゴルフ
クラブ用シャフトの表面に文字、図形、デザイン等を表
示した表示部を形成する場合において、耐久性に優れた
表示部を簡単に形成できるようにする。 【解決手段】 繊維強化樹脂からなる素管の外周面に直
接又は下地塗装を施してからウレタン系塗料又はアクリ
ル系塗料を塗布する第1工程と、第1工程で得られたウ
レタン系塗料又はアクリル系塗料の塗膜上に、水酸化カ
リウム及びメタノールを主成分とする剥離剤により表示
部を構成する文字、図形、デザイン等を描いた後、剥離
剤を塗布した部分の塗膜を剥離する第2工程とによって
表示部を形成する。これにより、例えば、アクリル系塗
料の上塗り塗膜4が剥離した部分においてエポキシ系塗
料の下塗り塗膜6が外部に露呈し、下塗り塗膜6により
図形及び文字が表された表示部8を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボンシャフト
等の繊維強化樹脂製ゴルフクラブ用シャフトの表面に文
字、図形、デザイン(意匠)等を表示した表示部を形成
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブ用シャフトとしては、現
在、スチール製シャフト及び繊維強化樹脂(FRP)製
シャフトが主に使用されている。前者のスチール製シャ
フトの表面には、通常、クロムメッキ等のメッキ処理が
施されている。一方、後者の繊維強化樹脂製シャフトの
代表例は、いわゆるカーボンシャフトと呼ばれる炭素繊
維を熱硬化性樹脂で固めたもの(CFRP)である。こ
のカーボンシャフトの表面には、加熱硬化後の繊維強化
樹脂からなる素管が炭素繊維の色によって真っ黒である
ことを主たる理由として、通常、ブルー、シルバー、ゴ
ールドといった比較的明るい色からなる単一色の塗装が
施されている。なお、ゴルフクラブ用シャフトの形状
は、中空先細り円筒形(長軸円錐台状)であるのが一般
的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴルフクラブは、スポ
ーツ用具の中では比較的高価である上、著しくファッシ
ョン性を要求される。そのため、ゴルフクラブのヘッド
及びグリップの部分は種々の構造、形状及びデザインが
工夫され、外観上からその機能性を伺い知ることができ
る。その一方でシャフトの部分は、ゴルフクラブの中で
最も全体の性能を左右し、かつ最もコストの高い構成部
品であるが、構造及びそれによる性能の如何にかかわら
ず、その全てが中空先細り円筒形の棒状体に単一色の塗
装が施されているという単調な外観を呈している。
【0004】これに対し、従来、繊維強化樹脂製ゴルフ
クラブ用シャフトにおいて、シャフトの表面に文字、図
形等を表示したステッカーを貼ったり、塗料で文字、図
形等を描いたりすることは行われている。しかし、これ
らの方法によってシャフトの表面に文字、図形等を表し
た場合、ゴルフクラブを使用しているうちにステッカー
が剥がれたり、塗料で描いた文字、図形等の一部が剥離
したりすることがあり、耐久性の高い文字、図形等の表
示部を得ることは難しかった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、繊維強化樹脂製ゴルフクラブ用シャフトの表面に耐
久性に優れた文字、図形、デザイン等の表示部を簡単に
形成することができる方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、繊維強化樹脂製ゴルフクラブ用シャフトの
表面に文字、図形、デザイン等の表示部を形成する方法
であって、繊維強化樹脂からなる素管の外周面に直接又
は下地塗装を施してからウレタン系塗料又はアクリル系
塗料を塗布して該塗料を硬化させる第1工程と、第1工
程で得られたウレタン系塗料又はアクリル系塗料の塗膜
上に、水酸化カリウム及びメタノールを主成分とする剥
離剤により前記表示部を構成する文字、図形、デザイン
等を描いた後、該剥離剤を塗布した部分の前記ウレタン
系塗料又はアクリル系塗料の塗膜を剥離して前記表示部
を形成する第2工程とを具備することを特徴とするゴル
フクラブ用シャフトの表示部形成方法を提供する。
【0007】本発明の表示部形成方法は、素管の外周面
上又は下地塗装上に形成したウレタン系塗料又はアクリ
ル系塗料の塗膜に剥離剤を用いて文字、図形、デザイン
等を描き、剥離剤を塗布した部分においてウレタン系塗
料又はアクリル系塗料の塗膜を剥離することにより、素
管の外周面の色又は下地塗装の色によって文字、図形、
デザイン等を表すものである。
【0008】したがって、本発明によれば、素管の表面
塗装を行うに際し塗料としてウレタン系塗料又はアクリ
ル系塗料を選択し、該塗料による塗膜上に剥離剤を用い
て文字、図形、デザイン等を描いた後、塗膜を剥離する
だけで、文字、図形、デザイン等の表示部を簡単に形成
することができる。
【0009】また、素管の外周面に直接ウレタン系塗料
又はアクリル系塗料を塗布した場合、素管の外周面の色
によって文字、図形、デザイン等が表されるので、これ
ら文字、図形、デザイン等は剥離することがない。一
方、素管の外周面に下地塗装を施してからウレタン系塗
料又はアクリル系塗料を塗布した場合、下地塗装の塗膜
の色によって文字、図形、デザイン等が表されるもので
あるが、下地塗装の塗膜による文字、図形、デザイン等
は、その周縁がウレタン系塗料又はアクリル系塗料の塗
膜に覆われ、該塗膜で保護された状態となっているの
で、容易に剥離することがない。すなわち、従来のよう
にシャフトの表面に塗料で文字、図形等を描いた場合、
これら文字、図形等はシャフトの表面塗装層に積層した
状態となっているので、クラブの使用時、輸送時等に剥
離しやすいものであったが、本発明方法で形成した表示
部にはかかる問題は生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の各工程について詳しく説
明する。第1工程 第1工程で用いる繊維強化樹脂からなる素管としては、
例えば、マンドレル(心金)の周囲に樹脂含浸シートで
あるプリプレグの積層体を形成した後、該積層体を加熱
硬化させて成形したものを挙げることができる。プリプ
レグとしては、例えば、平行に引き揃えたロービングや
クロス、マットといった強化繊維に熱硬化性樹脂を含浸
させて作製したシート状のものを用いることができる。
この場合、強化繊維としては炭素繊維、ガラス繊維、金
属繊維、アラミド繊維、炭化けい素繊維、アルミナ繊
維、ボロン繊維等の1種以上、熱硬化性樹脂としてはエ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
等の1種以上、副資材としては硬化剤、硬化促進剤、充
填材、離型剤、顔料などを用いることができる。
【0011】プリプレグは、例えば、直径4〜10μm
程度の強化繊維を1000本束ねて1つの単位とし、そ
の6〜12単位を束ねたものを平行に並べてシート状に
し、その上に熱硬化性樹脂の薄いシートを重ねた後、こ
れを熱ローラ間に通して繊維シート上及び繊維相互間に
樹脂を含浸させることにより作製することができる。プ
リプレグの樹脂含量は、27〜37重量%程度とするこ
とが適当である。なお、プリプレグの樹脂含量とはプリ
プレグの全重量に対する樹脂重量の割合であり、この樹
脂重量には硬化剤、充填材、離型剤等の副資材の重量も
含まれる。また、プリプレグの厚みは、通常、約0.0
5〜約0.3mm程度とする。
【0012】繊維強化樹脂からなる素管を成形する場
合、より具体的には、ややテーパ状をなした先細り円柱
形(通常、1000分の5〜8で傾斜した長軸円錐台
状)のマンドレルの周囲に、マンドレルの軸線に対し0
度を含む所定の繊維角度を与えて前述したプリプレグを
巻き付け、通常4〜12層の積層体を形成する。このよ
うにして形成された積層体は、その周囲全体にポリプロ
ピレン等からなるラッピングテープを巻き付けて固定
し、加熱炉内で所定温度条件の下で所定時間加熱して硬
化させる。加熱硬化終了後にラッピングテープ及びマン
ドレルを外すと、素管が得られる。この際、素管の外周
面にはラッピングテープの型が付いているので、表面研
磨を行って外周面を滑らかすることが好ましい。
【0013】第1工程で用いる素管として、特に好まし
いのは、強化繊維として炭素繊維、ボロン繊維、樹脂と
してエポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂を用いたもの、中でも炭素繊維で強化したエポキ
シ樹脂からなるものである。本発明において、炭素繊維
で強化したエポキシ樹脂からなる素管を用いた場合に
は、剥離剤がエポキシ樹脂を侵さないことから、剥離剤
によるシャフトの劣化がなく、シャフトの強度が損なわ
れるおそれがないという利点を得ることができる。
【0014】第1工程では、素管の外周面に直接ウレタ
ン系塗料又はアクリル系塗料を塗布するか、下地塗装を
施してからウレタン系塗料又はアクリル系塗料を塗布す
る。すなわち、文字、図形、デザイン等を素管の外周面
の色で表したい場合には、素管の外周面に直接ウレタン
系塗料又はアクリル系塗料を塗布すればよい。また、文
字、図形、デザイン等を下地塗装の塗膜の色で表したい
場合には、所望の色の塗料によって下地塗装を行えばよ
い。ただし、前述した素管の表面研磨を行った場合に
は、下地塗装を行うことで、素管と下地塗料との密着又
は接着が向上するという利点が得られる。
【0015】下地塗装を行う塗料の種類に限定はない
が、第2工程で用いる剥離剤によって腐食しにくい塗料
であることが好ましい。このような塗料としては、例え
ば、エポキシ系、ポリエステル系及びフェノール系樹脂
塗料等が挙げられる。また、下地塗装を行う塗料は、素
管の樹脂と同種の樹脂を含有する塗料であることが、密
着性、後加工性及び塗膜品質維持(塗膜強度維持)の点
で好ましい。したがって、素管が炭素繊維で強化したエ
ポキシ樹脂からなるときには、下地塗装用塗料としてエ
ポキシ樹脂を主体としたエポキシ系塗料を用いることが
適当である。なお、エポキシ系塗料としては、例えばミ
クニ塗料株式会社製のエポキシクリヤー(商標名)が挙
げられる。
【0016】また、第1工程で用いるウレタン系塗料と
しては、例えば熱硬化性ウレタン樹脂、熱可塑性ウレタ
ン樹脂を主体とするもの等が挙げられ、アクリル系塗料
としては、例えばアクリル酸エステル(共)重合樹脂、
熱硬化性アクリル樹脂を主体とするもの等が挙げられ
る。より具体的には、ウレタン系塗料としてはミクニ塗
料株式会社製のポリデュール塗料(商標名)等、アクリ
ル系塗料としてはカシュー株式会社製ストロン(商標
名)等が挙げられる。なお、本発明において、ウレタン
系塗料はアクリル系成分を含有していてもよく、アクリ
ル系塗料はウレタン系成分を含有していてもよい。ま
た、本発明においては、素管の外周面上又は下地塗装上
にウレタン系塗料の塗膜及びアクリル系塗料の塗膜の両
方を積層するようにしてもよい。
【0017】本発明では、素管の外周面の色又は下地塗
装の塗膜の色と、ウレタン系塗料又はアクリル系塗料の
色とのコントラストによって文字、図形、デザイン等が
表される。したがって、第1工程では、かかるコントラ
ストを考慮して、素管の色又は下地塗装の塗料の色と、
ウレタン系塗料又はアクリル系塗料の色とを選択すれば
よい。
【0018】第2工程 第2工程における剥離剤としては、水酸化カリウム及び
メタノールを主成分とするものを用いる。この剥離剤は
苛性タイプのものであり、ウレタン系塗料又はアクリル
系塗料の塗膜を良好に剥離することができる。剥離剤の
組成に限定はないが、例えば、水酸化カリウム、メタノ
ール及び添加物からなるもの等が挙げられる。また、剥
離剤には、粘性を有する添加剤を添加することが好まし
く、これにより剥離剤をウレタン系塗料又はアクリル系
塗料の塗膜上に塗布し易くなる。この場合、粘性を有す
る添加剤としては、例えば、パラフィン系の各種添加
剤、骨材等の粉体、化学反応によって粘性が生じるゲル
化剤等が挙げられる。
【0019】第2工程では、第1工程で得られたウレタ
ン系塗料又はアクリル系塗料の塗膜上に前記剥離剤を用
いて文字、図形、デザイン等を描いた後、剥離剤を塗布
した部分の塗膜を剥離して表示部を形成するものであ
る。塗膜の剥離は、剥離剤の塗布によって塗膜が剥離可
能な状態になった後、塗膜をこすり取ることなどによっ
て行うことができる。
【0020】第2工程において、剥離剤の塗布方法とし
ては任意の方法を採用することができるが、例えば次に
述べる方法を採用することにより、剥離剤の塗布を作業
性良く、かつ精度良く行うことが可能となる。すなわ
ち、目的の文字、図形、デザイン等を描いた板状の網状
体をウレタン系塗料又はアクリル系塗料の塗膜に当て、
網状体に描いた文字、図形、デザイン等の上に剥離剤を
塗布することにより、該網状体を介してウレタン系塗料
又はアクリル系塗料の塗膜に剥離剤を塗布する方法であ
る。
【0021】この場合、網状体の第1の例として、30
0番程度のステンレスメッシュに光反応乳化剤で網目を
塞ぐようにコーティングを施し、これに文字、図形、デ
ザイン等の形状で光を当てて乳化剤を硬化させ(光反応
による硬化)、次いで薬品洗浄を行うことにより、光が
当たって硬化した部分(文字、図形、デザイン等の部
分)の残余の部分の乳化剤を除去してその部分の網目を
開かせ、乳化剤が硬化した部分(網目が塞がった部分)
と乳化剤を除去した部分(網目が開いた部分)とのコン
トラストで文字、図形、デザイン等を表したものを挙げ
ることができる。
【0022】また、網状体の第2の例として、次のもの
を挙げることができる。すなわち、300番程度のポリ
エステルメッシュに光反応乳化剤で網目を塞ぐようにコ
ーティングを施し、第1の例と同様に文字、図形、デザ
イン等の形で光を当てて乳化剤を硬化させた後、薬品洗
浄を行って非硬化部分の網目を開かせる。次に、これを
300番程度のステンレスメッシュに重ね、剥離剤に侵
されないエポキシ樹脂をポリエステルメッシュ上にこす
りつける。その結果、ステンレスメッシュは、ポリエス
テルメッシュの乳化剤が硬化した部分(網目が塞がった
部分であって、文字、図形、デザイン等の部分)に対応
する部分以外の部分は、ポリエステルメッシュの開いた
網目を通じて浸透したエポキシ樹脂によって網目が塞が
れ、文字、図形、デザイン等の部分は網目が開いたまま
の状態になる。このステンレスメッシュを網状体として
使用するものである。このような第2の網状体を使用す
ると、剥離剤を用いて形成される文字、図形、デザイン
等のコントラストは、第1の例とは逆になる。すなわ
ち、第1の網状体を用いた場合は、文字、図形、デザイ
ン等を描いた部分以外の部分のウレタン系塗料又はアク
リル系塗料の塗膜が剥離され、第2の網状体を用いた場
合は、文字、図形、デザイン等を描いた部分の上記塗膜
が剥離される。
【0023】
【実施例】第1実施例 繊維強化樹脂からなる素管の外周面に下地塗装を施して
からアクリル系塗料を塗布し、このアクリル系塗料を硬
化させた後、アクリル系塗料の塗膜上に剥離剤により図
形及び文字を描き、剥離剤を塗布した部分のアクリル系
塗料の塗膜を剥離した。素管、下地塗装用塗料、アクリ
ル系塗料、剥離剤としては下記のものを用いた。また、
剥離剤の塗布方法としては、前述した板状の網状体を用
いる方法を使用した。網状体としては前述した第2の例
のもの、すなわち300番程度のステンレスメッシュの
文字、図形、デザイン等を描いた部分の網目を開かせ、
残余の部分はエポキシ樹脂で網目を塞いだものを用い
た。
【0024】・素管:炭素繊維で強化したエポキシ樹脂
からなるもの、外周面の色は黒色。 ・下地塗装用塗料:エポキシ樹脂を主体としたエポキシ
系塗料(カシュー塗料株式会社製GRクリヤー)、色は
透明色。 ・アクリル系塗料:アクリルイソシアネートを主体とし
たもの(カシュー塗料株式会社製ストロン)、色は白
色。 ・剥離剤:明和化学工業株式会社製の剥離剤。
【0025】その結果、図1に示すゴルフクラブ用シャ
フト2が得られた。このシャフト2は、アクリル系塗料
の塗膜4(上塗り塗膜)が剥離した部分において、エポ
キシ系塗料の塗膜(下塗り塗膜)6が外部に露呈し、該
塗膜6により図形及び文字が表された表示部8を有する
ものであった。この場合、塗膜6による図形及び文字
は、塗膜4の色と塗膜6の色とのコントラストによって
明瞭に顕出していた。
【0026】第2実施例 素管の外周面に直接アクリル系塗料を塗布すること以外
は、第1実施例と同様にしてゴルフクラブ用シャフトを
作製した。得られたシャフトは、アクリル系塗料の塗膜
(上塗り塗膜)が剥離した部分において、素管の黒色の
外周面が外部に露呈し、該素管の外周面により図形及び
文字が表された表示部を有するものであった。この場
合、素管の外周面による図形及び文字は、素管の外周面
の色と上塗り塗膜の色とのコントラストによって明瞭に
顕出していた。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るゴルフクラブ用シャフトの
表示部形成方法は、カーボンシャフト等の繊維強化樹脂
製ゴルフクラブ用シャフトの表面に文字、図形、デザイ
ン等を表示した表示部を形成する場合において、耐久性
に優れた表示部を簡単に形成できるもので、実用性の高
いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により形成したゴルフクラブ用シャ
フトの表示部の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
2 ゴルフクラブ用シャフト 4 アクリル系塗料の塗膜(上塗り塗膜) 6 エポキシ系塗料の塗膜(下塗り塗膜) 8 表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂製ゴルフクラブ用シャフト
    の表面に文字、図形、デザイン等の表示部を形成する方
    法であって、 繊維強化樹脂からなる素管の外周面に直接又は下地塗装
    を施してからウレタン系塗料又はアクリル系塗料を塗布
    して該塗料を硬化させる第1工程と、 第1工程で得られたウレタン系塗料又はアクリル系塗料
    の塗膜上に、水酸化カリウム及びメタノールを主成分と
    する剥離剤により前記表示部を構成する文字、図形、デ
    ザイン等を描いた後、該剥離剤を塗布した部分の前記ウ
    レタン系塗料又はアクリル系塗料の塗膜を剥離して前記
    表示部を形成する第2工程とを具備することを特徴とす
    るゴルフクラブ用シャフトの表示部形成方法。
JP8252418A 1996-09-03 1996-09-03 ゴルフクラブ用シャフトの表示部形成方法 Pending JPH1076034A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070031157A (ko) * 2005-09-14 2007-03-19 임수희 골프클럽의 샤프트
KR100771481B1 (ko) 2005-12-07 2007-10-30 이재영 골프클럽의 헤드

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070031157A (ko) * 2005-09-14 2007-03-19 임수희 골프클럽의 샤프트
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