JPH1075887A - 炊飯装置 - Google Patents

炊飯装置

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Publication number
JPH1075887A
JPH1075887A JP8232194A JP23219496A JPH1075887A JP H1075887 A JPH1075887 A JP H1075887A JP 8232194 A JP8232194 A JP 8232194A JP 23219496 A JP23219496 A JP 23219496A JP H1075887 A JPH1075887 A JP H1075887A
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JP
Japan
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rice
valve
water
water level
sensor
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Application number
JP8232194A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Kikuchi
基之 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Publication of JPH1075887A publication Critical patent/JPH1075887A/ja
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  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
  • Commercial Cooking Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障が発生した場合、軽微な故障であればこ
れを自己回復できるように制御し、かつフィルター、排
水管路などは予防保全としてこれらの汚れの進行を検出
して清掃保守の必要を表示するように制御することがで
きる炊飯装置を提供すること。 【解決手段】 計量された米を水をオーバーフローしな
がら洗浄するための洗米タンク3と該洗米タンク3の下
部に設けられた水加減をして米を炊飯処理する炊飯装置
本体(図示せず)とを備えている。洗米タンク3内に供
給される水の満杯状態または排水状態の検出を行う検出
器(排水センサ45c、水位センサ55c)と炊飯装置
本体の水加減の状態を検出する検出器の内、いずれかの
検出器が故障しても他の検出器の検出値を利用して炊飯
装置の運転状態は正常であることを確認できる場合に
は、検出器の故障表示を行い、炊飯装置の運転は継続す
る炊飯装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米の計量、洗米、
炊飯を自動的に行う炊飯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大量の米飯を供給する食堂や給食設備に
おいて使用される炊飯装置の正面図を図1、その側面図
を図2に、また側面外観図を図3に、一部切り欠き側面
断面図を図4に、また排水箱内の弁の駆動機構図を図5
に示す。
【0003】支持部材1に支持された貯米タンク2の下
部には洗米タンク3が接続されている。洗米タンク3の
下方には、間隔をおいて、炊飯装置本体5が配置され、
炊飯装置本体5は炊飯釜6、釜加熱用バーナ7と引き出
し式の架台10などから構成されている。
【0004】貯米タンク2の下半分はホッパー状になっ
ていて、このホッパー下端部に計量器12(図4)が取
付けられている。計量器12は樋状の円筒部材からな
り、計量器12はモータ12a(図1、図2)から図示
しない伝動装置を介して駆動され、貯米タンク2から計
量器12の樋に搬入される一定量づつの米を計量器12
を所定の回転数だけ回転することで、所定量の米を貯米
タンク2から洗米タンク3に供給する。
【0005】洗米タンク3は、図4に示すように、その
天井部に平板状の蓋部材で前記計量器12から供給され
る米を受け取る断面漏斗状の受け部13を備え、中間部
に円筒状の胴部と、下部にホッパー状部を持つ構成であ
り、洗米タンク3のホッパー状部の下方にジャケット部
31を接続し、ホッパー状部とジャケット部31との境
界部に米粒を通さない程度の開口を持つフィルター15
を設けている。洗米タンク3の中心部に回転軸16を鉛
直方向に設け、回転軸16には撹拌羽根17および/ま
たは螺旋羽根19を取り付け、回転軸16は支持部材1
に取り付けた正逆回転可能な洗米モータ20によりチェ
ーン21を介して回転される。回転軸16は中空軸であ
り、外側の軸は上記撹拌羽根17と螺旋羽根19を回転
し、内側の軸18は外側の中空軸16の内部を上下摺動
自在に遊嵌し、軸18の下端に排米弁22を設け、軸1
8の上端を排米弁駆動用モータ23で駆動するカム24
で上下動して排米弁22の開閉制御がなされる構成とな
っている。排米弁22が開くと洗米タンク3内の米は下
方の炊飯装置本体5の中に落下させることができる。
【0006】洗米タンク3への水の供給は配水管26
(図4)、流量センサー25(図3)、上側給水弁33
および洗米タンク3の天井部の上部給水口29を経由す
るルートと、流量センサー25の下流で配水管26から
分岐して下側給水弁35(図3参照)、配水管27、下
部給水口30からジャケット部31を経由するルートの
2系統で行われ、洗米タンク3の下部側方には排水箱3
9が設けられ、この排水箱39は排水口40と、上端が
洗米タンク3の上部側面に開口するオーバーフロー管4
1の下端部と、一端部が前記ジャケット部31に連通す
るジャケット排水管42の他端部とを接続し、ジャケッ
ト排水管42の他端部は排水箱39に臨み、ジャケット
排水管42からの排水は排水弁44(図2では便宜上、
水位弁54と一体的に図示している。)の開閉で行わ
れ、水位弁54で洗米タンク3内の水位を調整する。
【0007】常時、排水箱39は排水弁44および水位
弁54で閉鎖されているが、洗米タンク3内の水を排水
する場合には洗米タンク3下部のホッパー状部の下方の
フィルター15からジャケット部31、ジャケット排水
管42、排水弁44および/または水位弁54、排水箱
39および排水口40を経て排水が行われる。
【0008】排水弁44および水位弁54は洗米タンク
3の天井部に固設した排水弁ソレノイド43および水位
弁ソレノイド53(図5参照)から延設したコントロー
ルワイヤ45、55によって開閉する。また、洗米タン
ク3の内部上部には電気接点付きフロートセンサー32
(図3参照)を備えている。
【0009】従来の炊飯装置の操作は次のように行う。
まず制御用のマイクロコンピュータに予約タイム、供給
米量、洗米タンク給水量、洗米時間(撹拌羽根17の回
転時間)、研米時間(撹拌羽根17の回転時間)、洗米
タンク浸漬時間、洗米回数、洗米タンク溢水時間、洗米
タンク排水時間及び蒸らし時間など本炊飯装置稼働に必
要な設定数値をあらかじめ入力する。
【0010】設定数値の入力完了後に図31に示す制御
のフローにおいてステップ0でスタートスイッチを押す
と、ステップ1で貯米タンク2の米を計量器12で計量
し、洗米タンク3に設定量の米を供給し、ステップ2で
洗米を行う。
【0011】ステップ2の洗米の工程は米を水中で撹拌
して研ぐ狭義の洗米工程と、米を湿潤した状態で撹拌す
る研米工程とからなり、狭義の洗米工程の一回では、上
側給水弁33および下側給水弁35(図3参照)を開い
て洗米タンク3に給水しながら、撹拌羽根17を規定時
間回転して、この間、とぎ汁は余り水としてオーバーフ
ロー管41から排水箱39、排水口40を経て排水さ
れ、規定時間経過後、上側給水弁33および下側給水弁
35を閉じ、撹拌羽根17を停止し、排水弁44および
水位弁54を開くと洗米タンク3下部のホッパー状部の
下方のフィルター15からジャケット部31、ジャケッ
ト排水管42、排水弁44および水位弁54、排水箱3
9、排水口40を経てとぎ汁の排水が行われる。とぎ汁
の排水中、米粒はフィルター15により阻止されて洗米
タンク3から流失することはない。洗米タンク3の排水
完了後に撹拌羽根17を規定時間回転して研米工程を行
う。
【0012】上記のように洗米タンク3において給水、
撹拌、排水を行う狭義の洗米工程および研米工程をそれ
ぞれ規定回数行って洗米工程を終了し、ステップ3の水
加減処理工程に進む。ステップ3では洗米タンク3内の
米の量、米の質、気温、水温などに見合った水量をマイ
クロコンピュータが計算して流量センサー25で測定制
御して下側給水弁35を開閉し、洗米タンク3に給水
し、洗米タンク3の満水後、水位弁54を開閉して水加
減を行う。
【0013】ステップ4では洗米タンク3内の洗米済み
の米とステップ3で水加減を計量された水が、排米弁2
2の開放により炊飯釜6に投下される。ステップ5で炊
飯釜6内の米は、規定時間水に浸漬される。規定時間経
過後、ステップ6で点火、ステップ7で炊飯、ステップ
8で蒸らしを行い、ステップで炊きあがり、所定の米飯
が完成する(ステップ10)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図31の制御のフロー
においてステップ0のスタートからステップ9の炊きあ
がりまでの所要時間はおよそ90分であり、スタートス
イッチを押した後は、炊飯装置の側には作業者はいない
ことが多い。炊飯装置が正常に動作している場合は、炊
きあがると作業者が炊飯装置の側へ来て、給食その他に
米飯を供給すればよい。
【0015】しかしながら図31の制御のフローの各ス
テップのいずれか一カ所に不具合があると炊飯装置の制
御装置は警報を発信するが、不具合箇所の修復は作業者
により行われるので、もし警報が発信されたときに作業
者が側にいないために不具合箇所の修復が行われない
と、その後のステップには進まないまま炊飯停止するの
で、予定時刻に作業者が炊飯装置の側へ来たときには米
飯ができていないという事態になる。
【0016】実際に稼働する炊飯装置において発生する
不具合は、ステップ2の洗米工程およびステップ3の水
加減処理工程に集中していることを究明し、さらにその
原因は、排水弁44および/または水位弁54の開閉不
良、フロートセンサー32(図3)の動作不良、および
排水系統の詰まりによるものが多いことが分かった。
【0017】排水弁44および水位弁54は図5のよう
にそれぞれ排水弁ソレノイド43および水位弁ソレノイ
ド53からワイヤ45および55を介して駆動されるか
ら排水弁ソレノイド43および水位弁ソレノイド53の
開閉で排水弁44および水位弁54の開閉を検知できる
筈であるが、実際には弁体と弁座の間に異物が挟まるな
ど、排水弁ソレノイド43および水位弁ソレノイド53
の開閉では排水弁44および水位弁54の開閉を検知で
きないことがあり、そのまま運転を継続すると水漏れや
排水異常など炊飯装置の正常な運転を妨げる諸問題に発
展することがあった。
【0018】洗米タンク3の上方部分に設けるフロート
センサー32は一例として図24に差動コイル形(近接
センサ、光電センサ、フォトマイクロセンサ形等何でも
使用可能である。)のものを示したが、このフロートセ
ンサー32はフロート32aにフロートステム32bを
立設し、フロートステム32bの内部に図示しない導体
を埋め込み、フロートステム32bを差動コイル32c
内を上下貫通自在に遊嵌せしめ、かつフロート32aを
フロートケージ32dで上下自在に案内する構造であ
る。
【0019】図25、図26が示すように、洗米タンク
3内の水面位置がオーバーフロー面41aに達していな
いときにはフロート32aが降下していて信号を発信せ
ず(OFF)、洗米タンク3内の水面位置がオーバーフ
ロー面41aに到達したときに、フロート32aと共に
上昇してきたフロートステム32bの内部の導体を差動
コイル32cが検知して検出信号を発信(ON)し、ま
た排水によりオーバーフローレベルから一定値の水面降
下があり、フロートステム32bが一定値降下したとき
に検出信号を停止(OFF)するように構成する。
【0020】このフロートセンサー32は耐水性があ
り、機械的にも電気的にも頑丈で信頼性の高いセンサー
であるが、水中で上下に移動するために可動部に米のと
ぎ汁などが付着して動作が不良になることがあり、動作
不良が発生すると制御装置は洗米タンク3の満水を検出
できないために炊飯装置の故障と判断して停止制御して
しまうことがある。
【0021】洗米工程の中で何回も繰り返す排水弁44
および水位弁54を開いて行う排水処理および水加減処
理工程で、水位弁54を開いて行う水加減のための洗米
タンク3からの排水の場合に、排水ホース40a(図2
4)内の汚れならびに排水ジャケット31内のフィルタ
ー15(図2)の目詰まり等により排水不良が発生す
る。排水ホース40a内の汚れによる付着物によりホー
ス内径が縮小すると水抜きが出来にくくなり、洗米タン
ク3内の水面の下がり方が遅くなるので、排水弁44を
開いてからフロートセンサー32がOFFするまでの時
間が、例えば15秒以上たってもONのままだと排水異
常として異常ランプ点滅、ブザーを鳴らし炊飯装置を停
止制御してしまうことになる。
【0022】本発明の課題は、故障が発生した場合、軽
微な故障であればこれを自己回復できるように制御し、
かつフィルター、排水管路などは予防保全としてこれら
の汚れの進行を検出して清掃保守の必要を表示するよう
に制御することができる炊飯装置を提供することであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって解決される。すなわち、計量された米を水
をオーバーフローしながら洗浄するための洗米タンクと
該洗米タンクの下部に設けられた水加減をして米を炊飯
処理する炊飯装置本体とを備えた自動炊飯装置におい
て、洗米タンク内に供給される水の満杯状態または排水
状態の検出を行う検出器と炊飯装置本体の水加減の状態
を検出する検出器の内、いずれかの検出器が故障しても
他の検出器の検出値を利用して炊飯装置の運転状態は正
常であることを確認できる場合には検出器の故障表示を
行い、炊飯装置の運転は継続する機能を備えた炊飯装置
である。
【0024】本発明によれば、炊飯装置の異常停止が発
生する機会を小さくできるので、炊飯装置の運転が効率
的になると共に、洗米、炊飯不良の米の発生がほとんど
無くなり、資源保護、環境保全ならびに経済的に極めて
優れた効果が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下説明する。本発明の実施の形態としては、例えば炊飯
装置の洗米タンクの排水を行う水位弁および排水弁の開
閉を検出できる水位弁センサーおよび排水弁センサーを
設けて、水位弁ソレノイドおよび排水弁ソレノイドの開
閉状態と水位弁センサーおよび排水弁センサーの検出し
た開閉信号とを比較することにより、水位弁ソレノイド
および排水弁ソレノイドの開閉状態と水位弁センサーお
よび排水弁センサーの示す開閉信号とが一致していなけ
れば水位弁および排水弁の開閉不良として検知できるの
で、水位弁および排水弁の開閉不良を検知した場合は制
御回路が水位弁および排水弁の開閉を自動的に複数回繰
り返すように制御操作して、水位弁および排水弁の開閉
不良を自己修復して炊飯を中止することなく続行する制
御をおこなう。
【0026】また、洗米タンクの水位を検出するフロー
トセンサーの動作が異常で洗米タンクが満水であるにも
かかわらず水面上昇の信号を発信しない場合には、給水
管路に設けた流量センサーの流量積算値が洗米タンクの
容積と供給された米の量から算出される洗米タンク満水
に必要な水量に到達していれば洗米タンクの満水を推定
して、フロートセンサーの異常を警報するが炊飯装置の
運転は続行する制御を行い、かつ洗米工程において排水
を行うたびごとにフロートセンサーの満水水位から一定
の水面降下までの時間を排水時間として検出し、毎回の
洗米工程の排水時間を比較演算して、排水時間の増大か
ら排水系統の目詰まり状態を推定して早期に目詰まり状
態を警報するが炊飯装置の運転は続行する制御を行うよ
うにした。
【0027】すなわち、本発明では軽微な故障の場合に
は故障個所を自己修復して炊飯装置の運転を継続し、検
出器が故障しても他の検出値を利用して運転状態は正常
であることを確認できる場合には検出器の故障表示を行
い炊飯装置の運転は継続し、排水系統の目詰まりに対し
ては目詰まりが軽微な早期のうちに目詰まり状態を警報
するが炊飯装置の運転は続行するようにして、重大な故
障でなければ炊飯装置の運転が停止しないように作用す
るようにした。
【0028】さらに具体的に本発明の実施の形態を説明
すると図3、図5、図6、図30などに示すように内部
に規定量の米と水を収容して洗米を行う洗米タンク3で
発生する米のとぎ汁の排水を開閉する排水手段は、排水
弁手段44、54と、排水弁手段の開閉手段43、53
と、排水弁手段の開閉駆動手段45、55と、排水弁手
段の開閉を検出できる検出手段45c,55cなどから
なり、開閉手段43、53の開閉信号と検出手段45
c,55cの開閉信号とを比較することにより排水弁手
段44、54の開閉不良を検知することができるように
構成するとともに、炊飯装置の制御回路手段は、排水弁
手段44、54の開閉不良を検知した場合には排水弁手
段44、54を開閉操作して排水弁手段44、54の開
閉不良を自己修復するが炊飯装置の運転を中止すること
なく、かつ洗米タンク3の水位検出手段32の動作が異
常の場合には給水管路手段26に設けた流量検出手段2
5の流量積算値を利用して洗米タンク3の満水を推定し
て水位検出手段32の異常を警報するが炊飯装置の運転
を中止することなく、また洗米工程において排水を行う
度ごとに排水時間を検出して毎回の排水時間を比較演算
して排水系統の目詰まり状態を推定して早期に目詰まり
状態を警報するが炊飯装置の運転を中止することなく、
炊飯装置の運転を続行して炊飯を完了させるように制御
を行う構成とする炊飯装置である。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例を図面とともに説明する。
本実施例の炊飯装置は図1〜図5に示すものと同一の構
成を有するものである。また、図8には炊飯装置の制御
装置による全体の制御のフローを示し、図9には前記制
御装置100のブロック図を示す。
【0030】実施例1 洗米タンク3下部に接続するジャケット部31のジャケ
ット排水管42の末端は、排水弁44および水位弁54
により常時は閉鎖し、排水時および水位調節時には排水
弁44および/または水位弁54を開放して、排水箱3
9、排水口40を経て排水が行われるが、実施例として
例示する排水弁44および水位弁54は例えば、図6に
示すように、いずれも常開形のポペット弁であり、まず
排水弁44について説明する。
【0031】排水弁44はジャケット排水管42の末端
に設けられたオリフィス穴44fの周辺を弁座44gと
して、弁板44a、弁座シール44b、弁棒44cをオ
リフィス穴44fの閉鎖部材としてジャケット排水管4
2に接離自在に装着し、常時はコイルバネなどの弾性部
材44dで付勢して弁板44aが弁座44gから離隔し
て開放されて排水状態にあるが、排水弁44を閉鎖する
場合は排水弁ソレノイド43(図5)に通電してワイヤ
ー45を牽引し、牽引されたワイヤー45は滑車45a
(図5)、L形アーム45bを介して排水弁弁棒ヘッド
44eを押圧し、弁棒ヘッド44eは弾性部材44dに
抗して弁板44aを弁座44g方向に押圧し、弁板44
aは弁座シール44bを介して弁座44gに密着して水
密に閉鎖する構成としている。
【0032】本実施例では排水弁44の開閉をソレノイ
ド43の通電の有無で検知するだけでなく、図7の外形
斜視図に示す弁開閉センサー45cを設けて排水弁44
の開閉を確実に検知できるようにしている。すなわちソ
レノイド43がワイヤー45を牽引して、最終的に弁座
44gを閉鎖しているが、ワイヤー45の一部に光遮蔽
板45dを取付け、光遮蔽板45dを取り付けたワイヤ
ー45を排水弁開閉センサー45cの投光器と受光器と
の間を通過させて、ワイヤ45とともに移動する光遮蔽
板45dの移動により光信号を通過、遮断させて弁開閉
センサー45cで排水弁44の開閉を検知できる構成と
している。
【0033】排水弁開閉センサー45cを設けることに
より、ソレノイド43を閉じる操作をしているにもかか
わらず排水弁開閉センサー45cが閉鎖信号を発信して
いない場合は、排水弁44の閉鎖不完全、水漏れが検出
されたことになるから、直ちに警報を発信するとととも
に、排水弁44の開放、閉鎖操作を数回繰り返して行
い、弁座部44gに付着する異物を剥離、洗浄して流し
出し排水弁44が完全に閉鎖できるように自動制御す
る。一般の異物であればこの自動制御による数回の排水
弁44の開閉を行い剥離、洗浄することにより閉鎖不良
を解消できるので、引き続き炊飯を続行できることにな
る。それでも水漏れを修復解除できない場合には重故障
として従来通り警報を発信し、炊飯装置の操作を停止す
る。詳細については後に述べる。
【0034】水位弁54に対しても同様であり、水位弁
54はジャケット排水管42の末端に設けられたオリフ
ィス穴54fの周辺を弁座54gとして、弁板54a、
弁座シール54b、弁棒54cをオリフィス穴54fの
閉鎖部材としてジャケット排水管42に接離自在に装着
し、常時はコイルバネなどの弾性部材54dで付勢して
弁板54aが弁座54gから離隔して開放され排水状態
にあるが、水位弁54を閉鎖する場合は水位弁ソレノイ
ド53に通電してワイヤー55を牽引し、牽引されたワ
イヤー55は滑車55a(図5)、L形アーム55bを
介して水位弁弁棒ヘッド54eを押圧し、弁棒ヘッド5
4eは弾性部材54dに抗して弁板54aを弁座54g
方向に押圧し、弁板54aは弁座シール54bを介して
弁座54gに密着して水密に閉鎖する構成としている。
水位弁54からの排水はジャケット排水管42からオリ
フィス54f、排水箱39(図5)、排水口40(図
5)を経て排水される。
【0035】排水弁44と同様に水位弁54について
も、水位弁54の開閉をソレノイド53の通電の有無で
検知するだけでなく、図7の外形斜視図に示す弁開閉セ
ンサー55cを設けて水位弁54の開閉を確実に検知で
きるようにしている。すなわちソレノイド53がワイヤ
ー55を牽引して、牽引されたワイヤー55で最終的に
弁座54gを閉鎖しているが、ワイヤー55の一部に光
遮蔽板55dを取付け、光遮蔽板55dを取り付けたワ
イヤー55を排水弁開閉センサー55cの投光器と受光
器との間を通過させて、ワイヤー55とともに移動する
光遮蔽板55dの移動により光信号を通過、遮断して、
水位弁開閉センサー55cにより水位弁54の開閉を検
知できる構成としているので、排水弁44と同様に故障
を解除できる自動制御を行うことができる。詳細につい
ては後に述べる。
【0036】排水弁44と水位弁54との相違点はオリ
フィス穴44fとオリフィス穴54fの大小のみであ
り、水位弁54のオリフィス穴54fは排水弁44のオ
リフィス穴44fに比べて小さくして水位の調節を容易
にしている。
【0037】実施例2 本発明の別の実施例として図8のステップ2洗米工程の
詳細を図10〜図13および図14〜図16に示す。図
10〜図13および図14〜図16においてステップ2
01で洗米工程をスタートして、ステップ202で炊飯
量をチェックし、ステップ203でオーバフローまでの
水量Lすなわち洗米タンク3の容積Vマイナス計量した
米の量Rを読み込み、ステップ204で水位弁ソレノイ
ド53(図3)をON(閉)にし、ステップ205で水
位弁センサー55c(図3)の検出信号がYES(閉)
であればステップ206へ進み排水弁ソレノイド43
(図3)をON(閉)にし、ステップ207で排水弁セ
ンサー45c(図3)の検出信号がYES(閉)であれ
ばステップ208へ進み、上側給水弁33および下側給
水弁35(図3)をON(開)にしてステップ209へ
進む。ステップ209でフロートセンサー32(図3)
がON(水位上昇)していればステップ210へ進み、
ため洗い処理を行う。ため洗い処理は充水、撹拌、オー
バーフロー、排水の繰り返しであるので詳細な説明は省
略する。
【0038】ステップ210のため洗い処理を終了する
とステップ211へ進み上側給水弁33および下側給水
弁35をOFF(閉)し、次いでステップ212で水位
弁ソレノイド53をOFF(開)し、ステップ213で
水位弁センサー55cのOFF(開)を検出すればステ
ップ214で排水弁ソレノイド43をOFF(開)し、
ステップ215で排水弁センサー45cのOFF(開)
を検出すればステップ216タイマーにより一定時間待
機して排水の完了を待つことにより、ステップ217水
抜き処理を終了してステップ218の洗米工程を完了し
て水加減処理工程に移行する。
【0039】[水位弁の閉鎖異常]ステップ205で水
位弁センサー55cの検出信号がNO(開)であれば、
ステップ220以下の水位弁54閉鎖異常の処理を行
う。ステップ221においてカウントnをn=1にリセ
ットし、ステップ222で水位弁ソレノイド53をOF
F(開)して、ステップ223で短時間のタイマーの設
定時間待機してから、ステップ224で再びソレノイド
53をON(閉)にして、ステップ225で水位弁セン
サー55cの開閉を検出してON(閉)であれば正常で
あり、ステップ206へ戻り、以下正常の制御が行われ
る。
【0040】ステップ225で水位弁センサー55cの
開閉を検出してOFF(開)のままであれば異常が継続
しているので、ステップ226でカウントをn=n+1
として、ステップ227へ進みここであらかじめ設定し
た繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ22
2へ戻る。
【0041】ステップ227で所定の繰り返し数Nに達
した場合(n≧N)は、重故障としてステップ228で
排水弁・水位弁閉異常「ヘルプ」表示、ステップ229
ブザー警報で故障を警報して、ステップ299で炊飯装
置を停止する。
【0042】[排水弁の閉鎖異常]また、ステップ20
7で排水弁センサー45cがNO(開)であればステッ
プ230以下の排水弁44閉異常の処理を行う。ステッ
プ231においてカウントn=1にリセットし、ステッ
プ232で排水弁ソレノイド43をOFF(開)して、
ステップ233で短時間のタイマーの設定時間待機して
から、ステップ234で再びソレノイド43をON
(閉)にして、ステップ235で排水弁センサー45c
の開閉を検出してON(閉)であれば正常であり、ステ
ップ208へ戻り、以下正常の制御が行われる。
【0043】ステップ235で排水弁センサー45cの
開閉を検出してOFF(開)のままであれば異常が継続
しているので、ステップ236でカウントをn=n+1
として、ステップ237へ進みここであらかじめ設定し
た繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ23
2へ戻る。
【0044】ステップ237で所定の繰り返し数Nに達
した場合は、重故障としてステップ228で排水弁・水
位弁閉異常「ヘルプ」表示、ステップ229ブザー警報
で故障を警報して、ステップ299で炊飯装置を停止す
る。
【0045】[フロート動作異常]フロートセンサー3
2(図3)は洗米タンク3の満水および一定水位までの
減水を検知するためのもので、一連の洗米作業工程およ
び水加減処理工程の中の重要なセンサーであるが、浮力
を利用した可動部分を持つために、たとえばちょっとし
た米糠の付着でも作動不良が発生し、作動不良による制
御異常で炊飯装置全体の作動が停止させられていたの
を、本実施例では図14〜図16に示すようにステップ
209においてフロートセンサー32が不動作(NO)
であってもステップ240で流量センサー25(図3)
の流量積算値mを読み込み、ステップ241で流量積算
値mと水量L(ステップ203で読み込んだ「洗米タン
ク3の容積V」−「計量した米の量R」=「オーバフロ
ーまでの水量L」と等しい。)とを比較して、m≧Lで
あれば洗米タンク3内は充水してオーバーフロー状態で
あり、フロートセンサー信号が発信されないのはフロー
トセンサー32異常と判断して、ステップ242でフロ
ート異常「ヘルプ」表示を行い、ステップ243でブザ
ー警報を発信するが制御のフローはステップ210へ進
み炊飯が続行できるように構成した。
【0046】[水位弁の開放異常]ステップ210のた
め洗い処理を終了して、ステップ211へ進み上側給水
弁33および下側給水弁35をOFF(閉)し、次いで
ステップ212で水位弁ソレノイド53をOFF(開)
し、ステップ213に進み水位弁センサー55cのOF
F(開)を検出できなかった場合、すなわち水位弁セン
サー55cの検出信号がNO(閉)であればステップ2
50以下の水位弁54開異常の処理を行う。ステップ2
51においてカウントnをn=1にリセットし、ステッ
プ252でソレノイド53をON(閉)して、ステップ
253で短時間のタイマーの設定時間待機してから、ス
テップ254で再びソレノイド53をOFF(開)にし
て、ステップ255で水位弁センサー55cの開閉を検
出してOFF(開)であれば正常であり、ステップ21
4へ戻り、以下正常の制御が行われる。
【0047】ステップ255で水位弁センサー55cの
開閉を検出してON(閉)のままであれば異常が継続し
ているので、ステップ256でカウントをn=n+1と
して、ステップ257へ進みここであらかじめ設定した
繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ252
へ戻る。
【0048】ステップ257で所定の繰り返し数Nに達
した場合は、重故障としてステップ258で排水弁・水
位弁開異常「ヘルプ」表示、ステップ259ブザー警報
で故障を発信して、ステップ299で炊飯装置を停止す
る。
【0049】[排水弁の閉鎖異常]また、ステップ21
5で排水弁センサー45cの検出信号を比較してNO
(開)であればステップ260以下の排水弁44開異常
の処理を行う。ステップ261においてカウントをn=
1にリセットし、ステップ262でソレノイド43をO
N(閉)して、ステップ263で短時間のタイマーの設
定時間待機してから、ステップ264で再びソレノイド
43をOFF(開)にして、ステップ265で排水弁セ
ンサー45cの開閉を検出してOFF(開)であれば正
常であり、ステップ216へ戻り、以下正常の制御が行
われる。
【0050】ステップ265で排水弁センサー45cの
開閉を検出してON(閉)のままであれば異常が継続し
ているので、ステップ266でカウントをn=n+1と
して、ステップ267へ進みここであらかじめ設定した
繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ262
へ戻る。
【0051】ステップ267で所定の繰り返し数Nに達
した場合は、重故障としてステップ258で排水弁・水
位弁開異常「ヘルプ」表示、ステップ259ブザー警報
で故障を発信して、ステップ299で炊飯装置を停止す
る。
【0052】[水加減処理工程]図8のステップ2洗米
工程に続くステップ3水加減処理工程の詳細を図17〜
図20および図21〜図23に示す。図17〜図20お
よび図21〜図23においてステップ301で水加減処
理工程をスタートして、炊飯量およびオーバフローまで
の水量Lはステップ2ですでに読み込まれているので、
ステップ304で水位弁ソレノイド53をON(閉)に
し、ステップ305で水位弁センサー55cの検出信号
を比較してYES(閉)であればステップ306へ進み
排水弁ソレノイド43をON(閉)にし、ステップ30
7で排水弁センサー45cの検出信号を比較してYES
(閉)であればステップ308へ進み、下側給水弁35
をON(開)にしてステップ309へ進む。ステップ3
09でフロートセンサー32がON(水位上昇)してい
ればステップ311へ進み下側給水弁35をOFF
(閉)し、ステップ311aでタンクの水面安定化処理
を行い、次いでステップ312で水位弁ソレノイド53
をOFF(開)し、ステップ313で水位弁センサー5
5cのOFF(開)を検出すればステップ314で水加
減処理工程にはいる。水加減処理工程では投入米量に必
要な水加減水量は、オーバーフローレベルまで満水した
洗米タンク3内の水を、水位弁54を通じて排出しなが
ら設定するもので、排出水量は水位弁オリフィス54f
の流量計数、洗米タンク3のオーバーフロー水面高さか
ら演算できる排出時間で調節できるから、本炊飯装置の
制御装置で水位弁35の開弁時間を制御して水加減を行
うようにしている。
【0053】ステップ315で水加減処理工程を終了し
米投下工程ステップ4へ移行する。水位弁ソレノイド5
3をON(閉)し、ステップ314で水位弁センサー5
5cのON(閉)を検出すれば撹拌羽根19(図4)を
回しながら排米弁22(図4)を開き、洗米タンク3
(図4)内の水加減された米を炊飯装置本体5(図4)
の中に落下させる。水加減されたお米を落下させた後、
撹拌羽根19の回転を停止し、排米弁22を閉じてステ
ップ4の米投下工程を完了し、浸漬工程に移行する。な
お、ここでステップ0のスタートスイッチ操作を行えば
次の洗米を行う事ができる。
【0054】[水位弁の閉鎖異常]水位弁54の閉鎖異
常に対する制御のフローは洗米処理工程の水位弁54の
閉鎖異常に対する制御と同様である。ステップ305で
水位弁センサー55cの検出信号を比較してNO(開)
であればステップ320以下の水位弁54閉異常の処理
を行う。ステップ321においてカウントnをn=1に
リセットし、ステップ322で水位弁ソレノイド53を
OFF(開)して、ステップ323で短時間のタイマー
の設定時間待機してから、ステップ324で再びソレノ
イド53をON(閉)にして、ステップ325で水位弁
センサー55cの開閉を検出してON(閉)であれば正
常であり、ステップ306へ戻り、以下正常の制御が行
われる。
【0055】ステップ325で水位弁センサー55cの
開閉を検出してOFF(開)のままであれば異常が継続
しているので、ステップ326でカウントをn=n+1
として、ステップ327へ進みここであらかじめ設定し
た繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ32
2へ戻る。
【0056】ステップ327で所定の繰り返し数Nに達
した場合は、重故障としてステップ328で排水弁・水
位弁閉異常「ヘルプ」表示、ステップ329ブザー警報
で故障を警報して、ステップ399で炊飯装置を停止す
る。
【0057】[排水弁の閉鎖異常]排水弁44の閉鎖異
常に対する制御のフローは洗米処理工程の排水弁44の
閉鎖異常に対する制御と同様である。ステップ307で
排水弁センサー45cの検出信号を比較してNO(開)
であればステップ330以下の排水弁44閉異常の処理
を行う。ステップ331においてカウントn=1にリセ
ットし、ステップ332で排水弁ソレノイド43をOF
F(開)して、ステップ333で短時間のタイマーの設
定時間待機してから、ステップ334で再びソレノイド
43をON(閉)にして、ステップ335で排水弁セン
サー45cの開閉を検出してON(閉)であれば正常で
あり、ステップ308へ戻り、以下正常の制御が行われ
る。
【0058】ステップ335で排水弁センサー45cの
開閉を検出してOFF(開)のままであれば異常が継続
しているので、ステップ336でカウントをn=n+1
として、ステップ337へ進みここであらかじめ設定し
た繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ33
2へ戻る。
【0059】ステップ337で所定の繰り返し数Nに達
した場合は、重故障としてステップ328で排水弁・水
位弁閉異常「ヘルプ」表示、ステップ329ブザー警報
で故障を警報して、ステップ399で炊飯装置を停止す
る。
【0060】[フロートセンサー動作異常]フロートセ
ンサー32の動作異常に対するに対する制御のフローは
洗米処理工程のフロートセンサー32の動作異常に対す
る制御と同様である。本発明では図21〜図23に示す
ようにステップ309においてフロートセンサー32が
不動作NOであってもステップ340で流量センサー2
5の流量積算値mを読み込み、ステップ341で流量積
算値mと水量L(ステップ303で読み込んだ「洗米タ
ンク3の容積V」−「計量した米の量R」=「オーバフ
ローまでの水量L」と等しい。)とを比較して、m≧L
であれば洗米タンク3内は充水してオーバーフロー状態
であり、フロートセンサー信号なが発信されないのはフ
ロートセンサー異常と判断して、ステップ342でフロ
ート異常「ヘルプ」表示を行い、ステップ343でブザ
ー警報を発信するが、制御のフローはステップ311へ
進み炊飯が続行できるように構成した。
【0061】[水位弁の開放異常]ステップ311へ進
み下側給水弁35をOFF(閉)し、ステップ311a
でタンクの水面安定化処理を行う。次いでステップ31
2で水位弁ソレノイド53をOFF(開)し、ステップ
313に進み水位弁センサー55cのOFF(開)を検
出できなかった場合、すなわち水位弁センサー55cの
検出信号を比較してNO(閉)であればステップ350
以下の水位弁54開異常の処理を行う。ステップ351
においてカウントnをn=1にリセットし、ステップ3
52でソレノイド53をON(閉)して、ステップ35
3で短時間のタイマーの設定時間待機してから、ステッ
プ354で再びソレノイド53をOFF(開)にして、
ステップ355で水位弁センサー55cの開閉を検出し
てOFF(開)であれば正常であり、ステップ314へ
戻り、以下正常の制御が行われる。
【0062】ステップ355で水位弁センサー55cの
開閉を検出してON(閉)のままであれば異常が継続し
ているので、ステップ356でカウントをn=n+1と
して、ステップ357へ進みここであらかじめ設定した
繰り返し数Nと比較してn<Nであればステップ352
へ戻る。
【0063】ステップ357で所定の繰り返し数Nに達
した場合は、重故障としてステップ358で水位弁開異
常「ヘルプ」表示、ステップ359ブザー警報で故障を
警報して、ステップ399で炊飯装置を停止する。
【0064】実施例3 本発明のその他の実施例を以下説明する。一回の洗米工
程の中で水抜き処理(ステップ217)は、何回も繰り
返えして行われ、水抜き処理ごとに排出する米のとぎ水
の中の米糠その他の異物が排水経路のフィルター15
(図2)、ジャケット部31(図2)、ジャケット排水
管42(図2)、排水弁44(図3)、水位弁54(図
3)、排水箱39(図3)、排水口40(図3)、排水
ホース40a(図24)などに付着し、付着の進行にと
もなって排出抵抗が増大するので洗米タンク3からの排
水に要する全体の時間が長くなるが、この全体の排水時
間は洗米タンク3の満水状態からある一定水位だけ低下
する時間と密接な関係があるので、本発明では排水弁4
4を開いてから水面が低下してフロートセンサー32
(図3)がOFFの状態になるまでの排水時間Dを測定
し、この排水時間Dの変化を演算して早期に排水系統の
目詰まり警報を発信し、排水系統の清掃保守を行い得る
ようにして、従来のような突然の排水異常警報の発信と
排水異常による炊飯停止が起こらないようにするもので
ある。
【0065】図30に排水回数xと排水時間Dとの関係
の一例を示す。排水時間Dはおおむね排水回数xの増加
に比例して増大するが個々データにはかなりのばらつき
があるので、本発明では生のデータをそのまま用いるこ
となく、次のように処理して用いることにした。すなわ
ち、フィルター15、排水ホース40aなどを洗浄保守
するたびに排水回数xをx=0にリセットしてからスタ
ートして、図27〜図29に示すようにステップで21
2で水位弁ソレノイド53をOFF、ステップ214で
排水弁ソレノイド43をOFF(開)、ステップ216
でタイマーを経て、ステップ217で水抜き処理を行
い、ステップ260’で一定の水面降下後にフロートセ
ンサー32がOFFになるまでの時間、排水時間Dを測
定すると、ステップ261’で排水回数xをチェックし
て、洗浄保守後始めてであればx=0であるから、ステ
ップ262’で排水時間の元データDminとして排水
時間Dを読み込み、ステップ264’で排水回数をx=
1に設定する。
【0066】ステップ261’で2回目以降ではx>0
であるからステップ263’に進みDmin=Dmi
n、すなわちDminの値は変更せずにつぎに進み、ス
テップ264’でxの値を1だけ増加して、ステップ2
65’で排水時間Dと元データDminとの差を演算
し、かつ絶対値を求めこれをaとする。つぎにステップ
266’で排水時間Dと元データDminとを比較して
排水時間Dの方が小さければ、ステップ267’に進
み、ステップ267’で元データDmin=Dに変更
し、ステップ268に進む。ステップ266’で排水時
間Dと元データDminとを比較して元データDmin
の方が小さければ、元データDminはそのままの値を
とりつづけステップ268に進む。
【0067】次にステップ268で元データDminと
異常発生時間Dmaxとの差を演算しこれをbとする。
ステップ269で許容範囲時間c=b/2を演算し、ス
テップ270でaとcとを比較してa<cであれば排水
時間の差aは許容範囲内であり、ステップ218で水抜
き処理を終了する。
【0068】ステップ270でaとcとを比較してa=
cまたはa>cであれば排水時間の差aは許容範囲を超
えているので、ステップ271へ進み、排水時間Dと異
常発生時間Dmaxとを比較し、排水時間Dが小であれ
ば、ステップ272で排水目詰まり「ヘルプ」表示、ス
テップ273でブザー警報を発信するだけでステップ2
18へ進み炊飯を続行する。
【0069】しかしステップ271で排水時間Dと異常
発生時間Dmaxとを比較し排水時間Dが大であれば排
水時間Dが異常発生時間Dmaxを超えていて重故障で
あるからステップ274で排水異常「ヘルプ」表示、ス
テップ275でブザー警報発信、ステップ299で炊飯
装置を停止する。
【0070】本発明においてステップ266、ステップ
267において元データとして最小の排水時間Dを用い
るようにし、またステップ265でaとして排水時間D
と元データDminとの差の値でなく、この差の値の絶
対値をaとしているのは、もともと排水時間Dの測定値
にかなりのばらつきがあるので、元データとして最小の
排水時間Dminを用いることにより排水系統の洗浄保
守直後の最小排水時間を選定し、また排水時間Dと元デ
ータDminとの差の絶対値aを用いることにより測定
値のばらつきの幅を縮減するようにできて、もって炊飯
装置運転制御の安定化を図ることができるからである。
上記した構成は水加減工程において水位弁の排水時間が
変化した場合にも適用できる。
【0071】図27〜図29の制御のフローで制御した
具体例を図30に記入すると、横軸の排水回数xに対し
て排水時間Dは実線のように変化して徐徐に増大し、異
常発生時間Dmax=15秒とすると排水回数x=22
回で排水異常となり炊飯停止となるが、本発明では許容
範囲時間c=4.25秒でx=17回のとき排水目詰ま
りの警報を発生するので、この時点もしくは排水回数x
=21回までに作業員が排水系統の清掃保守を行えば、
炊飯停止のような事態を招くことがなくなる。
【0072】これらの制御を行う本発明炊飯装置の制御
装置100のブロック図を図9に示す。また本発明炊飯
装置の制御装置100による全体の制御のフローを図8
に示す。本発明の制御のフローを示す図8と従来例の制
御のフローを示す図31と異なるところは、図8におい
てステップ2洗米工程からステップ000炊飯データー
投入に対して目詰まりデーターその他の故障警報データ
ーをフィードバックしている点でありその他は従来例と
同様である。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、炊飯装置において水位
弁および排水弁の開閉を検出できる水位弁センサーおよ
び排水弁センサーを設けて水位弁ソレノイドおよび排水
弁ソレノイドの開閉とセンサーの示す開閉とを比較する
ことにより、水位弁および排水弁の開閉不良を検知する
ことができるようにした上、水位弁および排水弁の開閉
不良を検知した場合は制御回路が水位弁および排水弁を
自動的に数回開閉を繰り返すように操作して水位弁およ
び排水弁の開閉不良を自己修復して炊飯を中止すること
なく続行する制御をおこない、洗米タンクの水位を検出
するフロートセンサーの動作が異常の場合には給水管路
に設けた流量センサーの流量積算値を利用して洗米タン
クの満水を推定して、フロートセンサーの異常を警報す
るが炊飯装置の運転は続行する制御を行い、かつ洗米工
程において排水を行う度に排水時間を検出して毎回の排
水時間を比較演算し、排水系統の目詰まりを推定して早
期に目詰まりを警報するが、炊飯装置の運転は続行する
制御を行うことができる構成としたので、炊飯装置の異
常停止が発生する機会を局限できることになり炊飯装置
の運転が効率的になると共に、洗米、炊飯不良の米の発
生がほとんど無くなり、資源保護、環境保全ならびに経
済的に極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の炊飯装置の外形正面図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例の炊飯装置の外形側面図で
ある。
【図3】 本発明の一実施例の炊飯装置の外形側面図で
ある。
【図4】 本発明の一実施例の炊飯装置の一部切り欠き
側面断面図である。
【図5】 本発明の一実施例の炊飯装置の排水弁および
水位弁を示す側面図である。
【図6】 図5の排水弁および水位弁のC−C矢視断面
図である。
【図7】 本発明の一実施例の炊飯装置の排水弁開閉セ
ンサーまたは水位弁開閉センサーの斜視図である。
【図8】 本発明の一実施例の制御装置による全体の制
御のフローを示す図である。
【図9】 本発明の一実施例の制御装置を示すブロック
図である。
【図10】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図11】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図12】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図13】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図14】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図15】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図16】 本発明の一実施例の洗米工程の詳細なフロ
ーを示す制御図である。
【図17】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図18】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図19】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図20】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図21】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図22】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図23】 本発明の一実施例の水加減処理工程の詳細
なフローを示す制御図である。
【図24】 本発明の一実施例のフロートセンサーの外
形図および作動説明図である。
【図25】 本発明の一実施例のフロートセンサーの外
形図および作動説明図である。
【図26】 本発明の一実施例のフロートセンサーの外
形図および作動説明図である。
【図27】 本発明の一実施例の排水系統の目詰まり検
出の詳細なフローを示す制御図である。
【図28】 本発明の一実施例の排水系統の目詰まり検
出の詳細なフローを示す制御図である。
【図29】 本発明の一実施例の排水系統の目詰まり検
出の詳細なフローを示す制御図である。
【図30】 本発明の一実施例の排水回数と排水時間と
の関係の一例と、排水目詰まり、排水異常を示す図であ
る。
【図31】 従来例炊飯装置の制御装置による全体の制
御のフローを示す図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 貯
米タンク 3 洗米タンク 5 炊
飯装置本体 6 炊飯釜 7 釜
加熱用バーナ 10 引き出し式の架台 12
計量器 12a モータ 13
漏斗状の受け部 15 フィルター 16
回転軸 17 攪拌羽根 18
内側の軸 19 螺旋羽根 20
洗米モータ 21 チェーン 22
排米弁 23 排米弁駆動用モータ 24
排米弁駆動カム 25 流量センサー 26
配水管 27 分岐配水管 29
上部給水口 30 下部給水口 31
ジャッケット部 32 フロートセンサー 32a
フロート 32b、32c フロートステム 32d
フロートケージ 33 上側給水弁 35
下側給水弁 39 排水箱 40
排水口 41 オーバーフロー管 42
ジャケット排水管 43 排水弁ソレノイド 44
排水弁 53 水位弁ソレノイド 54
水位弁 100 炊飯装置の制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計量された米を水をオーバーフローしな
    がら洗浄するための洗米タンクと該洗米タンクの下部に
    設けられた水加減をして米を炊飯処理する炊飯装置本体
    とを備えた自動炊飯装置において、 洗米タンク内に供給される水の満杯状態または排水状態
    の検出を行う検出器と炊飯装置本体の水加減の状態を検
    出する検出器の内、いずれかの検出器が故障しても他の
    検出器の検出値を利用して炊飯装置の運転状態は正常で
    あることを確認できる場合には検出器の故障表示を行
    い、炊飯装置の運転は継続する機能を備えたことを特徴
    とする炊飯装置。
JP8232194A 1996-09-02 1996-09-02 炊飯装置 Pending JPH1075887A (ja)

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Cited By (4)

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