JPH1075327A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH1075327A
JPH1075327A JP9095703A JP9570397A JPH1075327A JP H1075327 A JPH1075327 A JP H1075327A JP 9095703 A JP9095703 A JP 9095703A JP 9570397 A JP9570397 A JP 9570397A JP H1075327 A JPH1075327 A JP H1075327A
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JP
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cartridge
film
image input
shaft
input device
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JP9095703A
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English (en)
Inventor
Akira Tazawa
昌 田澤
Maki Suzuki
真樹 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムカートリッジを装填する載置部にお
いて、カートリッジ側の軸に係合してカートリッジスプ
ール軸を支持する支持軸を、邪魔とならないように設け
る。 【解決手段】 透過原稿4を原稿保持軸5に巻回した状
態で収納しているカートリッジ3を保持する保持手段と
して、カートリッジ載置部11を筐体8内に設けてい
る。この載置部に、原稿保持軸に係合することにより透
過原稿を給送する給送軸41を支持軸として設けるとと
もに、この給送軸をこれが挿入退避可能な開口部である
凹陥部61内に設ける。さらに、カートリッジの装填時
に保護するガード部38eを設ける。また、この載置部
の一部を弾性部材として装填用ばね63を設ける。さら
に、この載置部でのカートリッジ受部に、カートリッジ
を受部側から摘む切欠部38gを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像済みの写真フィ
ルムの各こまに撮影されている画像を透過照明によって
読取る画像入力装置に関し、特に長尺の現像済みフィル
ムを収納しているフィルムカートリッジ専用の画像入力
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラで撮影したフィルムに写し込まれ
ている画像をCCDのようなイメージセンサを用いて読
取るように構成した画像入力装置として、フィルムスキ
ャナが知られている。このようなフィルムスキャナは、
ネガフィルムやリバーサルフィルムの画像を読取り、そ
の読取った画像データをパーソナルコンピュータに取込
むために用いられている。
【0003】また、特開平7−240874号公報に
は、フィルムに撮影された画像を、一枚づつ読取ってビ
デオモニタに再生表示する画像入力装置が開示されてい
る。特に、この従来例は、現像済みのフィルムを長尺な
状態のままカートリッジ内に巻込んで収納しているアド
バンスト・フォトシステムと呼ばれる新規格フィルムを
用いる構造をもつ装置について述べている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した後者の画像入
力装置は、現像済みのフィルムを巻取って収納している
フィルムカートリッジを装填部(または載置部)に装填
することにより、フィルムの画像を読取るうえでの基本
的な技術は述べられている。しかし、画像入力装置とし
て必要な機械的な装置構造については何らの開示がな
く、解決しなければならない点がいくつかある。
【0005】たとえばカートリッジ装填部へのフィルム
カートリッジの装填、取出し時の具体的な構造、フィル
ムカートリッジの装填部での位置決めや保持構造、さら
にカートリッジや現像済みフィルムを保護する構造等が
それである。
【0006】アドバンスト・フォトシステムという新規
格による写真フィルムはIX240タイプと呼ばれる。
このIX240タイプのフィルムは、24mm幅の銀塩
フィルム面に、画像記憶領域と各種の撮影情報を表示す
るための磁気記憶領域とを備えている。このIX240
タイプのフィルムは、カメラに装填した時にカートリッ
ジの遮光蓋が開かれた状態でカートリッジから順次送出
される。撮影終了後にフィルムは、完全にカートリッジ
内に巻取られ、カートリッジの遮光蓋が閉じられてから
カメラ外部に取出される。また、現像済みのフィルムは
再びカートリッジの中に巻戻されて納められ、この状態
で保管される。
【0007】このため、たとえば焼付機による引き伸ば
しや前述した画像入力装置による画像データの読取りを
必要に応じて行う際に、前記焼付機や画像入力装置にフ
ィルムをカートリッジのままで装填するだけで処理する
ことができる。
【0008】このようなフィルムカートリッジを用いる
ことができる画像入力装置は、現在開発が進められつつ
あるが、前述したように未だ解決しなければならない個
所がある。そのため、このような画像入力装置には、よ
り簡単な構成で、しかも全体が小型で低い製造コストで
達成できるなことが望まれ、このような点に応えること
ができる何らかの対策が必要となっている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成によって装置筐体へのフィルム
カートリッジの装填や取出しを簡単にしかも円滑に行え
る画像入力装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る画像入力装置は、透過原稿を原稿保
持軸に巻回した状態で収納するカートリッジを保持する
保持手段と、カートリッジから送出される透過原稿を給
送する給送手段と、前記給送手段による給送途中の透過
原稿に光を照射する照射手段と、透過原稿を透過する透
過光を結像して読取る読取手段を備える。そして、原稿
保持軸に係合し、原稿保持軸を支持する支持軸と、カー
トリッジの保持手段への装填時に、支持軸を保護するガ
ード部とを設けているものである。
【0011】また、本発明に係る画像入力装置は、ガー
ド部に、原稿保持軸または支持軸が挿入退避可能な開口
部を形成しているものである。さらに、保持手段に、カ
ートリッジを支持軸に押圧する押圧部を含み、かつ前記
押圧部のカートリッジの押圧に連動して、原稿保持軸と
前記支持軸とが係合するように構成しているものであ
る。また、カートリッジを原稿保持軸方向にガイドする
ガイド部材と、カートリッジに対して支持軸と反対側に
配置され、前記支持軸に向って前記カートリッジを押圧
する押圧部材とをさらに有する。そして、ガイド部材が
前記カートリッジをガイドする状態で、押圧部材がカー
トリッジを押圧するように構成しているものである。
【0012】さらに、本発明に係る画像入力装置は、カ
ートリッジに対して支持軸と反対側に配置されて原稿保
持軸の他端を支持する第2支持部と、前記支持軸を原稿
保持軸方向にガイドするガイド部材と、前記支持軸を前
記第2支持部に向けて付勢する付勢手段とを備えている
構成としているものである。また、本発明に係る画像入
力装置は、前記ガード部に、カートリッジの装填時に接
触しカートリッジの装填方向に対して90度未満の斜面
部を形成するように構成したものである。
【0013】さらに、本発明に係る画像入力装置は、透
過原稿を原稿保持軸に巻回した状態で収納するカートリ
ッジを保持する保持手段と、前記保持手段に設けられ、
前記カートリッジを仮固定する弾性部材とを備えてい
る。また、本発明に係る画像入力装置は、透過原稿を原
稿保持軸に巻回した状態で収納するカートリッジを載置
する載置部を有し、載置部に切欠部を形成しているもの
である。
【0014】本発明によれば、カートリッジの装填時に
おいて、支持軸となるフォーク軸をガード部によって保
護することができる開口部内に設けることにより、カー
トリッジを載置部に円滑かつ簡単に装填できる。そし
て、前記カートリッジとフォーク軸との衝突を防ぎ、フ
ォーク軸の損傷を防止できる。
【0015】また、本発明によれば、カートリッジの載
置部に設けたカートリッジを仮固定する弾性部材である
ばね材によって、カートリッジを載置したときのクリッ
ク感を得られ、しかも画像入力装置の姿勢には無関係に
装填して確実に保持させることができる。
【0016】さらに、本発明によれば、第2の支持部と
なるエンド押さえに向けて付勢している支持軸としての
フォーク軸を原稿保持軸方向にガイド部材としてのガー
ドブロックで移動可能にガイドしており、フィルムカー
トリッジをカートリッジ載置部に対し押し入れることに
より、フォーク軸を保護しているガードブロックを押し
退けてフィルムカートリッジを装填することができる。
このときに、前記カートリッジとフォーク軸との衝突を
防ぎ、フォーク軸の損傷を防止できる。
【0017】さらに、本発明によれば、載置部の受部に
カートリッジを受部側から摘めるような切欠部があるた
め、カートリッジを取出す際の把持が容易に行える。
【0018】透過原稿とは、たとえばアドバンスト・フ
ォトシステムという新規格によるIX240タイプの写
真フィルムであって、現像済みのフィルムである。原稿
保持軸とはカートリッジのカートリッジスプール軸で、
また前記カートリッジは、フィルムの送出し口を開閉す
る遮光扉を有する。保持手段は、装置筐体内に装填した
カートリッジを保持するカートリッジ載置部を有する。
【0019】給送手段は、カートリッジから送出された
フィルムを巻上げ部に給送させるガイド部や巻上げスプ
ール、その駆動モータを含む。照射手段はたとえばLE
Dによるが、これに限らない。読取り手段は、たとえば
CCDのようなラインイメージセンサによるが、これに
は限らない。
【0020】支持軸としての給送軸とは、装置筐体内の
駆動モータによって回転駆動されることにより、フィル
ムカートリッジのカートリッジスプール軸を回転させ、
フィルムを送出しまたは巻取り走行させるためのフォー
ク軸をいう。ガード部とは、フィルムカートリッジの装
填方向に延在する側壁部である。弾性部材とは、板ばね
により折曲げ形成された部材をいう。
【0021】カートリッジの載置部における受部とは、
載置部の下方に延在し、カートリッジを装填したときに
受ける受面をいう。ガイド部材とは、カバー内側に連動
して開閉するように設けたカートリッジカバーをいう。
押圧部材とは、フィルムカートリッジのカートリッジス
プール軸を押圧するエンド押さえをいう。
【0022】
【発明の実施の形態】図1ないし図12は本発明に係る
画像入力装置の第1の実施の形態を示している。画像入
力装置1は、フィルム4に記憶されている画像を入力す
るためのフィルムスキャナと呼ばれる装置である。この
装置1は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ
(以下、ホストコンピュータという)2と接続される。
このホストコンピュータ2は画像入力装置1に指令を出
す。この指令に基づき画像入力装置1は、フィルム4に
撮影されている画像の読取り処理を含む各種の処理を行
う。なお、図1中キーボード2aはホストコンピュータ
2の操作入力部となる部分である。
【0023】フィルムカートリッジ3は、図9(a),
(b)に示すように、フィルム4の送出しまたは巻取り
が可能なカートリッジスプール軸5と、このスプール軸
5に巻回されたフィルム4とを備える。このフィルムカ
ートリッジ3は、前記スプール軸5を回転可能に支持す
るケース3aを有する。そして、このケース3aにはそ
の接線方向の一部に開口しているフィルムの出入り口と
なる開口3bを遮光する遮光扉6が設けられている。ま
た、このフィルムカートリッジ3の端面には、前記スプ
ール軸5を外部から回転駆動することによりフィルム4
の送出しと巻取りとを行う給送用係合穴5aが設けられ
ている。さらに、このカートリッジ3の端面には、前記
遮光扉6を外部から回動することにより開閉するための
係合穴6aと、フィルム4が現像済みか否かを折損して
いるかどうかで識別するための現像処理表示爪7も設け
られている。
【0024】ここで、フィルムカートリッジ3には、未
使用、現像済み、撮影済み未現像、途中まで撮影済みと
いう四つのフィルム4の状況を示す表示マークやバーコ
ード表示部(図示せず)が設けられている。よって、画
像入力装置内部の検出手段は、表示マークやバーコード
表示部を検知できる。しかし、これらの表示は現像時に
カートリッジから一旦取出されるフィルムの状況を判断
するには確実な基準とはならない。このため、現像処理
表示爪7が設けられている。この現像処理表示爪7が折
られてしまって無くなっている場合は現像済であること
を示す。なお、図9(b)中パーフォレーション4a
は、フィルム4での撮影開始位置および終了位置や各こ
まの画像入力領域を示すために、フィルム4の上縁に設
けたものである。
【0025】装置筐体8は、画像入力装置1の各構成要
素を収納している。この装置筐体8の前面部8aの一部
には、図2、図4〜図6に示すように、上述したフィル
ムカートリッジ3を装填したり取出したりするためのカ
ートリッジ用開口9が形成されている。この開口9はカ
ートリッジスライドと呼ばれるスライドカバー10によ
り覆われている。このスライドカバー10は、図2や図
4〜図6に示すように、筐体前面部8aの側壁面の内側
でこの面方向(図1中では左右方向)にスライドさせる
ことにより開口9を開閉する。この開口9が開けられる
と、フィルムカートリッジ3の保持手段として筐体8の
内部に設けたカートリッジ載置部11を外部に露呈し、
フィルムカートリッジ3の装填が可能になる。
【0026】上述したようなスライドカバー10の構成
により、載置部11を露呈させてカートリッジ3の装
填、取出しを行う際に、このカバー10が装置筐体8の
外側面よりも外方に飛び出したりすることがない。その
ため、この装置1の周辺部でのスペースを有効に使え
る。また、カートリッジ3の装填、取出し時の操作性が
よくなる。
【0027】ここで、上述した画像入力装置1の筐体8
内に設けられているフィルム4の画像読取り部の概略構
成を、図2や図10を用いて以下に説明する。前記画像
入力装置1の本体部である筐体8の内部には、照明光学
部21とフィルム給送部22と投影光学部24と主基板
25とが設けられている。前記照明光学部21は照明光
を透過原稿としてのフィルム4上に導く照射手段であ
る。前記フィルム給送部22はフィルムカートリッジ3
を保持しフィルム4の給送を行う。前記投影光学部24
はフィルム4からの透過光をイメージセンサであるCC
D23上に結像するためのものである。前記主基板25
は各種信号処理を行う回路が配置されている。なお、図
2中機構部基板26は各種の機構部品を組み付けるため
のものである。
【0028】前記照明光学部21は、照明ベース27、
LEDブロック28、トーリックミラー29、40度ミ
ラー30により構成されている。この照明光学部21全
体が機構部基板26にビスで組付け固定されている。光
源であるLEDブロック28は照明ベース27上にねじ
により固定されている。トーリックミラー29は、側面
に設けた円筒状突起を軸にして回転可能に照明ベース2
7に取付けられ、角度調整後にねじで固定されている。
40度ミラー30は照明ベース27に形成された折曲げ
部に接着固定されている。このような構成において、L
EDブロック28から発せられた光は、トーリックミラ
ー29で反射されてから、40度ミラー30で反射され
る。そして、この反射された光が、透過原稿であるフィ
ルム4の所定の読取り部に導かれる。
【0029】前記投影光学部24は、45度反射ミラー
31、投射レンズ32、ラインイメージセンサであるC
CD23、投影系蓋部材33で構成されている。ここ
で、前記45度反射ミラー31は機構部基板26に固定
されている。投影レンズ32はレンズ押さえ板により機
構部基板26に固定されている。CCD23を実装した
CCD基板35はCCDホルダ36を介して機構部基板
26にねじ止め固定されている。
【0030】なお、上述したCCD23としては、たと
えば赤、緑、青(以下、R,G,Bとする)の色フィル
タを備えた三本のラインイメージセンサをセンサ軸に対
して直角な方向に並べて配列しているカラーイメージセ
ンサであってもよい。また、CCD23は、モノクロの
ラインイメージセンサであってもよい。
【0031】このような構成において、前記照明光学部
21からフィルム4の任意のこま(透過原稿)を透過し
た光は、45度反射ミラー31により光路を90度変換
された後、投影レンズ32によりCCD23上に結像さ
れて読取られる。なお、CCDホルダ36は遮光と防塵
の役目も果たし、また投影系蓋部材33も投影光学部2
4全体の遮光と防塵の役目を果たしている。
【0032】前記フィルム給送部22は、前記照明ベー
ス27にねじ止め固定した給送ブロック38によって構
成されている。この給送ブロック38は、フィルムカー
トリッジ3を収納するカートリッジ載置部11のカート
リッジ室38aと前記照明光を透過するための開口部3
8bとローラ送り機構の開口部38cとを備えている。
前記開口部38bは主操作方向(CCDの画素配列方
向)にスリット状になっている。そのため、フィルム4
のカール形状が微少になる。また、開口部38bがスリ
ット状となるので、塵の付着を極力少なくなる。
【0033】また、前記給送ブロック38の他端には、
フィルム4を巻取るための巻取りスプール39が設けら
れている。この巻取りスプール39内には、これを回転
駆動するためのDCモータ40が配置されている。この
DCモータ40は、前記フィルムカートリッジ3からフ
ィルム4を送出すためカートリッジスプール軸5に係合
するフォーク軸41(図3〜図6参照)およびフィルム
カートリッジ3の遮光扉6を開閉する遮光扉軸42(図
3〜図6参照)をギア列(図示せず)を介して駆動する
ように構成されている。
【0034】ここで、前記フォーク軸41はカートリッ
ジスプール軸5に係合する。また、フォーク軸41は、
DCモータ40とギア列を介して連結されている。よっ
て、フォーク軸41は、DCモータ40の駆動力をカー
トリッジスプール軸5に伝えることができる。なお、上
述したDCモータ40およびギア列は高速でフィルム4
の給送が行えるよう構成されている。
【0035】また、前記給送ブロック38にはフィルム
4をローラを使用しても送ることができるようにローラ
送り機構43が構成されている。このローラ送り機構4
3は、前記機構部基板26にねじ止め固定されるステッ
ピングモータ46を備えている。そして、このモータ4
6の減速した回転により、フィルム4を走行させるスキ
ャンローラ44が回転されるように構成されている。こ
のスキャンローラ44は給送ブロック38に回転自在に
支持されている。また、このスキャンローラ44に対向
してテンションローラ45が配置されている。よって、
フィルム4は、読取り時において微小な間隔をもって間
欠的に給送される。
【0036】なお、スキャンローラ44はフィルム4が
通過するレール部より、僅かに離れて配置されている。
これは、DCモータ40でフィルム給送を行う場合にフ
ィルム4に常に接触することによるフィルム4やローラ
44の傷付きを防止するためである。また、前記テンシ
ョンローラ45も、後述する高精度読取り時以外は、フ
ィルムから離れる方向に移動し、フィルム面にさわらな
いような対策を講じている。ここでは、その詳細な図示
および説明は省略する。
【0037】上述したようなフィルム給送部22は、前
記照明光学部21から発せられた光軸に直交する方向に
フィルム4を給送するように構成している。また、画像
入力装置1の手前にカートリッジ室38a、奥側に巻取
りスプール39、カートリッジ室38aと巻取りスプー
ル39との途中にローラ送り機構43を配置している。
そのため、装置1のコンパクト化や操作性の向上が達成
される。
【0038】次に、フィルムカートリッジ載置部11の
詳細を、図2〜図8を用いて以下に説明する。前記装置
筐体8の前面部8aの内側には、図2、図4〜図6に示
すように、スライドカバー10が前面部8aの面方向に
沿ってスライド可能に取付けられている。そして、スラ
イドカバー10の開閉により、フィルムカートリッジ3
の筐体8内への装填が可能となる。このような構成によ
り、フィルムカートリッジ3の装填、取出し時やフィル
ムカートリッジ3をカバーする部材(スライドカバー1
0)が装置筐体8よりも外方に飛び出さない構成となっ
ている。よって、前述した通り、装置1の周辺部での外
部装置の設置スペースが有効に使え、操作性もよくな
る。
【0039】また、前記スライドカバー10の内側に
は、内側カバーであるカートリッジカバー51が配置さ
れている。このカートリッジカバー51は、スライドカ
バー10の動きに連動して動くように構成されている。
このカートリッジカバー51は、前記給送ブロック38
の壁38dと、給送ブロック38に取付けられたスライ
ド軸52をガイドにスライド可能に支持されている。そ
して、このカートリッジカバー51の基端部51aに
は、フィルムカートリッジ3のカートリッジスプール5
に係合するフォーク軸41の反対側に位置するエンド押
さえ53が取付けられている。また、このカバー51の
基端部51aには、フィルム4が現像済みか否かを判別
する現像処理表示爪7に対応する検出端である現像済み
検出爪54も取付けられている。
【0040】前記エンド押さえ53は、エンド押板55
にエンド押さえばね56のばね力によって付勢されてい
る。そして、このエンド押さえ53が、カートリッジス
プール軸5に確実に係合することにより、押圧部材とし
てフィルムカートリッジ3を押圧保持するようになって
いる。また、エンド押さえ53および現像済み検出爪5
4は、カートリッジカバー51およびスライドカバー1
0に連動して動くようになっている。したがって、フィ
ルムカートリッジ3の装填時は給送ブロック38の側壁
部38fよりも退避することになる。よって、上述した
エンド押さえ53、現像済み検出爪54は、フィルムカ
ートリッジ3の装填時に邪魔にはならず、円滑な装填が
可能である。
【0041】ここで、上述したエンド押さえ53は、モ
ータやギア列には接続されていない。すなわち、この実
施の形態の装置では、DCモータ40にギア列によって
連結されるフォーク軸41が移動しないように固定され
ている。これに対してエンド押さえ53が、移動可能に
配置されている。そして、エンド押さえ53が、カート
リッジスプール軸5を押圧することにより、フィルムカ
ートリッジ3をカートリッジスプール軸5の方向に押圧
固定している。仮に、フォーク軸41を移動する構成に
すると、DCモータ40やギア列も移動しなければなら
ない。そのためには、フォーク軸41を移動するための
複雑な移動手段が必要とされる。しかし、この実施の形
態の構成によれば、簡単な構成でフィルムカートリッジ
3を固定することができる。そして、このような構成に
よれば、装置を安価に構成できる。
【0042】前記現像済み検出爪54は、フィルムカー
トリッジ3の現像処理表示爪7の有無により、フィルム
4が現像済みかどうかを検出する。現像済み検出爪54
が、フィルムの未現像状態であることを検出すると、C
PUはフィルム4が未現像であると判断する。そして、
CPUは未現像フィルム信号をホストコンピュータ2に
出力する。そして、このホストコンピュータ2は、図示
しないが表示装置に、カートリッジ3のフィルムが未現
像であることを表示する。また、この現像済み検出爪5
4は、フィルムカートリッジ3の載置部11での有無も
検出する。すなわち、現像済み検出爪54がフィルムカ
ートリッジ3の無いことを検知すると、CPUはホスト
コンピュータ2にカートリッジ無し信号(カートリッジ
未装填信号)を出力する。ホストコンピュータ2は表示
装置に、カートリッジ3が装填されていないことを表示
する。
【0043】図8を用いて、現像済み検出爪54の行う
検出に関して以下に詳述する。スライドカバー10が閉
じられると、現像済み検出爪54の一端54aは、給送
ブロック38の一部に取付けた検出スイッチ58に当接
する。この検出スイッチ58は三つの位置の差をそれぞ
れ検出できるようになっている。載置部11に装填され
たフィルムカートリッジ3が未現像のものであれば、図
8(a)に示すようにAの位置となる。現像済みのフィ
ルムカートリッジ3が装填された場合は、同図(b)に
示すようにBの位置となる。また、フィルムカートリッ
ジ3が装填されていなければ、検出スイッチ58は同図
(c)に示すようにCの位置となる。よって、一つの検
出部材で上述した三つの状態を検出することができる。
なお、図8中検出爪用ばね57は現像済み検出爪54を
検出方向に付勢するためのものである。
【0044】上述したように現像済み検出爪54とその
動きを三つに位置の差で検出する検出スイッチ58とに
よって、フィルム4が現像済みであるか否かとともにフ
ィルムカートリッジ3の装填、未装填をも検出できる。
そのため、カートリッジ検出部として構成部品点数を必
要最小限にすることができる。
【0045】一方、給送ブロック38には、ガード壁部
38eが設けられている。このガード壁部38eは、フ
ィルムカートリッジ3の装填時にフォーク軸41にフィ
ルムカートリッジ3が衝突することにより、フォーク軸
41が損傷することを防ぐためのものである。このよう
な給送ブロック38のガード壁部38eに凹陥部61を
設け、その底部に前記フォーク軸41と前記遮光扉軸4
2とを載置部11側に突出しない状態で設けている。こ
のような構成によれば、カートリッジ3の装填時におけ
るフォーク軸41の損傷を防ぐことができる。なお、こ
の実施の形態では、ガード壁部38eとフォーク軸41
との相対的な位置は一定であるが、これに限定されるも
のではない。すなわち、フィルムカートリッジ3の装填
時にのみ、フォーク軸41が載置部11から、ガード壁
部38eの外側に退避していればよい。
【0046】また、給送ブロック38において前記凹陥
部61内には排出ばね62を設けている。この排出ばね
62は、フィルムカートリッジ3を載置部に装填し、後
述するようにこの凹陥部61内にカートリッジ3を押し
込んだときに付勢力を蓄える。そして、この排出ばね6
2は、カートリッジカバー51、スライドカバー10を
開けて退避したときに、カートリッジ3を凹陥部61内
から載置部11側に移動させる。
【0047】また、給送ブロック38において、カート
リッジ載置部11の受部側には、弾性体として板ばねを
折曲げ形成することにより形成しているカートリッジ装
填用ばね63も取付けている。そして、この給送ブロッ
ク38の壁38hと装填用ばね63により、フィルムカ
ートリッジ3を装填した時のクリック感を得ることがで
きる。また、この画像入力装置1の姿勢には関係なく、
たとえば装置1をを縦置きに置いた場合でも、装填用ば
ね63がフィルムカートリッジ3を仮に保持する。その
ため、フィルムカートリッジ3が安定して装填されるこ
とになる。
【0048】すなわち、フィルムカートリッジ3を給送
ブロック壁38fとフォーク軸41のガード壁部38e
との間に、装填用ばね63を押しのけて装填する。そし
て、スライドカバー10を閉じると、フィルムカートリ
ッジ3は、エンド押さえ53によって、ガード壁部38
eの凹陥部61内に移動し、フォーク軸41と係合す
る。これとは逆に、スライドカバー10を開けると、フ
ィルムカートリッジ3は凹陥部61内に設けた排出ばね
62によって給送ブロック38の壁38f側に押し出さ
れる。
【0049】また、給送ブロック38における載置部1
1の受部に対応する部分は、図3および図4に示すよう
に、略U字状の切欠部38gを形成している。このよう
な構成によれば、載置部11からのフィルムカートリッ
ジ3の取出しを使用者が指等で摘むことにより簡単に行
える。
【0050】また、前記内側カバーであるカートリッジ
カバー51は、上述した載置部11に装填したフィルム
カートリッジ3の上側半分を、外側のカバー10を閉じ
たときに覆うように構成されている。このようにするこ
とにより、フィルムカートリッジ3を所定の装填姿勢で
安定して保持することができる。特に、このようなカー
トリッジカバー51は、図2に示すように、装填用ばね
63と協働してフィルムカートリッジ3を安定して保持
することができる。
【0051】また、前記カートリッジカバー51には、
このカバー51を外側のスライドカバー10とともに開
けないようにロックするロック機構65が設けられてい
る。このロック機構65は、フィルムカートリッジ3を
装填した状態においてこのフィルムカートリッジ3の遮
光扉6が開いているときに、ロック状態となるように作
動される。このロック機構65に関して、図7(a),
(b)を用いて説明する。
【0052】このロック機構65は、カートリッジ3の
遮光扉6を開閉するための係合穴6aに係合する遮光扉
軸42の一部にフランジ状カム42aを有する。また、
この遮光扉軸42と平行な支軸上で回動可能な遮光レバ
ー66が設けられている。そして、この遮光レバー66
は、一端が当接する前記カム42aによって、遮光扉軸
42の動きに連動して遮光レバー66が回動する。
【0053】また、カートリッジカバー51の一部には
ロック部51bが設けられている。またロック板67は
ロック部51bに係合するロック部67aを有してい
る。ロック部67aは2つの位置に配置できるように、
進退可能に設けられている。即ち、図7(a)に示され
るように、ロック板67がロック部67aに係合する位
置に配置される場合がある。また図7(b)に示される
ように、ロック板67がロック部67aと係合しない位
置に配置される場合がある。まず、カートリッジカバー
51がロックされる場合を図7(a)を用いて説明す
る。このロック板67は、常時は、ロック部67aが前
記ロック部51bに係合する位置にあるように、図示し
ない付勢手段により付勢されている。遮光扉軸42が遮
光扉6を開けることに連動して、フランジ状カム42a
が遮光レバー66を押圧する。すると遮光レバー66は
反時計回りに回転し、図7(a)の位置で停止する。そ
して前記遮光レバー66の他端がロック板67の他端に
係合する位置に配置される。よってロック板67は係合
位置に固定され、進退動作が阻止される。よって、カー
トリッジカバー51がロックされ、結果的にスライドカ
バー10が開かなくなる。
【0054】次に、カートリッジカバー51のロックが
解除される場合を図7(b)を用いて説明する。遮光扉
軸42が遮光扉6を閉めることに連動して、フランジ状
カム42aが遮光レバー66を押圧を解除する。すると
遮光レバー66は時計回りに回転し、図7(b)の位置
で停止する。そして前記遮光レバー66の他端がロック
板67の他端との係合から解除される。よってロック板
67は係合位置から待避可能になる。この状態でスライ
ドカバー10の開閉動作に連動して、図7(b)の矢印
方向にカートリッジカバー51が移動すると、ロック部
51bがロック部67aを押しのける。よって、カート
リッジカバー51を開けることが可能になる。
【0055】図10は画像入力装置およびホストコンピ
ュータから構成される画像入力システムにおいて、画像
入力装置1の内部機構部の概要を説明するための構成図
である。そして、この図10における電気制御系は、上
述した各機構部の駆動回路や処理回路である。ここで
は、それぞれの具体的な説明は省略する。なお、図10
において、前記カートリッジ3から送出されるフィルム
4の側縁に形成したパーフォレーション4aを検出可能
な位置には、このフィルム4の送り位置を検出するセン
サ91,92が配設されている。また、フィルム4の一
側縁には、各種の撮影情報の磁気記憶領域での情報の読
取りあるいは書込みを行う磁気ヘッド93が設けられて
いる。
【0056】図11は画像入力装置1において、サムネ
イル作成処理を行う際の画像入力装置内のCPUの制御
手順を示すフローチャートである。図12は指定こま画
像入力処理を行う際の画像入力装置1のCPUの制御手
順を示すフローチャートである。これらの図11、図1
2および前述した図10を用いて、フィルム4の画像読
取り入力を行う際のサムネイル作成処理、さらに指定こ
ま画像入力処理に関して以下に説明する。
【0057】図11に基づき、フィルムカートリッジ3
内の全てのフィルム情報を読出すサムネイル作成処理に
ついて述べる。初めに、フィルムカートリッジ3を画像
入力装置1の載置部11に載置し、ホストコンピュータ
2から、フィルムカートリッジ3内の全てのフィルム情
報を読出すというサムネイル作成命令が発せられた場合
に図11のフローチャートがスタートする。S1では、
現像済み検出爪54の動きで作動する検出スイッチ58
の出力する信号に基づいて、フィルムカートリッジ3の
状態すなわち装填されているか否かを判断する。このS
1において、装填されていることが判断されると、S2
に進む。S1でカートリッジが未装填と判断するとS3
に進む。
【0058】S3においては、ホストコンピュータ2へ
カートリッジ3が未装填であるとのカートリッジ未装填
信号を出力し、処理を終了する。なお、ホストコンピュ
ータ2は、カートリッジ未装填信号が入力されると、表
示装置にカートリッジ3が未装填であることを表示す
る。一方、S2においては、上述したS1と同じく前記
現像済み検出爪54の動きで作動する検出スイッチ58
の出力する信号に基づき、装填されたカートリッジ3に
おけるフィルム4が現像済みであるか否かの判断を行
う。現像済フィルムであると判断するとS5に進み、ま
た現像済フィルムではないと判断されると、上述したS
2と同様に、S3に進む。なお、S3では、上述した未
現像フィルム信号が出力され、処理が終了する。また、
ホストコンピュータ2は上述の信号の入力によって、表
示装置にカートリッジ3のフィルムが未現像であること
を表示する。
【0059】S4では、DCモータ40を駆動し、これ
により遮光扉軸42を回動することによりS5におい
て、遮光扉6がオープンされる。また、S6では、前記
DCモータ40をさらに駆動し、かつギア列を変更する
ことにより、フィルム4の給送を行うフォーク軸41お
よび巻取りスプール39を駆動する。よって、フィルム
4の送出しが行われる。
【0060】そして、S7においては、前記センサ9
1,92によってフィルム4上での一こま目のパーフォ
レーション4aが検出される。この信号を画像入力装置
1内のCPUに入力することにより、フィルム送りを行
う。S8では、フィルム送りを行い、画像読取り位置に
一こま目のフィルムが移動したことを検知して、LED
ブロック28を点灯する。
【0061】S9では、このLEDブロック28からの
光によるフィルム4の一こま目の画像光信号を、フィル
ム4を給送したままでCCD23で読取る。そして、S
10において、センサ91,92によりパーフォレーシ
ョン4aの検出を行い、フィルム4のこま数検出を行
う。
【0062】S11では、S10でのパーフォレーショ
ン4aの検出によるフィルムこま数情報に基づき、フィ
ルム4が最終こままで送られたか否かの判断を行う。最
終こまであることを判断すると、S12に進む。そし
て、このS12では、DCモータ40を停止し、処理を
終了する。また、最終こまではないと判断すると、前記
S8に戻り、S8からS11の処理ステップを繰り返
す。
【0063】なお、DCモータ40で高速にフィルム4
を主走査方向に直交する副走査方向に給送しながら、画
像の読取りを行うと、フィルム4の細かい情報は読取る
ことはできない。このようなサムネイル作成処理で作成
されたサムネイルは、フィルムカートリッジ3内の画像
情報の確認および使用者の必要な画像情報がどのこま番
号に存在するかの確認を行うために使用されるものであ
る。
【0064】次に、図12に基づき、フィルムカートリ
ッジ3内のフィルム4での情報のうちの任意のこま番号
にある画像情報を読取る指定こま画像入力が行われたと
きの処理について述べる。このような指定こま画像入力
は、使用者が予め必要としている画像情報が、フィルム
4のどのこま番号にあるか解っている場合、またはサム
ネイルが既に作成されている場合において、高精細な画
像の読取りを行う場合に行われる。
【0065】初めに、ホストコンピュータ2から指定こ
ま番号を入力すると、図12のフローチャートがスター
トする。この指定こま画像入力処理の場合において、S
21〜S25までのカートリッジ3における遮光扉6の
オープン処理までは、前述した図11におけるS1〜S
5と同じである。ここでは説明は省略する。
【0066】この図12の処理では、S25において遮
光扉6をオープンした後は、S26において、DCモー
タ40を一旦停止する。続いて、S27で再度DCモー
タ40を駆動してフィルム送りを前記指定したこま番号
までの行う。すなわち、S28において、センサ91,
92によるパーフォレーションのカウントを行い、S2
9で指定こまに到達したか否かの判断を行い、指定こま
でないときは、前記S27〜S29の処理を繰返し行
う。
【0067】S29で指定こまに到達したことを判断す
ると、S30でDCモータ40を再度停止する。これに
よって、フィルム4は指定こま番号で停止する。続い
て、S31において、ステッピングモータ46の反時計
方向への回転を行い、S32で指定パルス数まで駆動さ
れる。この駆動によって、ローラ送り機構43でのロッ
クが外される。また、この反時計方向の回転により、テ
ンションローラ45がフィルム4を介してスキャンロー
ラ44に押圧する。
【0068】次に、S33において、ステッピングモー
タ46を時計方向に回転することにより、フィルム4で
の指定こまの画像の読取りのピッチに合わせて停止させ
ながらの画像読取りを行う。すなわち、このモータ46
によりフィルム4を低速度で給送しながら、S34での
LEDの点灯、S35でのCCDによる読取りを行う。
これは、前述した図11におけるS8、S9と同じであ
る。このような読取りによって、使用者が希望する一こ
ま分の高精細な解像度の画像情報を得ることができる。
【0069】続いて、S36で指定ライン数の読取り終
了したか否かの判断が行われ、終了していなければ、S
33〜S36での処理を繰返し、終了したと判断される
と、S37に進む。
【0070】このS37では、ステッピングモータ46
の反時計方向に回転させ、テンションローラ45をフィ
ルム4から離反し、さらにS38でローラ送り機構43
をロックする。これは、使用者が希望する次のこま番号
への移動の準備と、長時間ローラ44,45とフィルム
4が押圧されることによりフィルム4およびローラ4
4,45が変形することを防ぐために行う。ただし、隣
り合ったこま番号を連続して画像読取りを行う場合は、
上述した動作を行わず、テンションローラ45を押圧し
たまま、連続して画像の読取りを行う。
【0071】なお、このフィルム4でのこま番号の確認
は、フィルム4の一側縁に形成したパーフォレーション
4aを前記センサ91,92でカウントすることにより
行われる。
【0072】また、上述したような画像のサムネイル作
成処理または高精細な画像読取りによる指定こま画像入
力処理時の読取りが終了し、フィルムカートリッジ3を
画像入力装置1から取出す場合は、ホストコンピュータ
2からイジェクトの命令を入力するとよい。すなわち、
画像入力装置1はDCモータ40を反転させ、巻戻しを
行い、巻戻し終了後に遮光扉6を閉じ、フィルムカート
リッジ3の取出しが可能となる。
【0073】図13(a),(b)は本発明に係る画像
入力装置の第2の実施の形態を示し、この実施の形態で
は、カートリッジ載置部11において、フィルムカート
リッジ3のカートリッジスプール軸5の一端を支持する
フォーク軸41の損傷を、より一層防止できるように構
成している。なお、図13中において、前述した図1〜
図12で説明したと同一または相当する部分には同一番
号を付し、詳細な説明は省略する。
【0074】すなわち、前述した第1の実施の形態にお
ける装置では、フォーク軸41および給送ブロック38
におけるガード壁部38eとが固定状態にある。そし
て、スライドカバー10の開閉動作に連動して、前記フ
ォーク軸41とカートリッジスプール軸5とが係合する
機構となっている。これに対し、この第2の実施の形態
における装置では、フォーク軸41の損傷を防ぐため
に、カートリッジ3の装填または取り出し時に、フォー
ク軸41とガードブロック91が退避する機構を採用し
ている。
【0075】これを図13(a),(b)を用いて詳細
に説明すると、エンド押さえ53はカートリッジ配置部
の一端である給送ブロック38の側壁38iに取り付け
られている。そして、エンド押さえ53は、エンド押さ
えばね56のばね力により、フォーク軸41側に付勢さ
れている。一方、ガードブロック91がカートリッジ配
置部11の他端に配置されている。そして、このガード
ブロック91は、後述する機構によりフォーク軸41を
ガードするように構成されている。
【0076】前記ガードブロック91には、図示しない
駆動ユニットが取り付けられている。この駆動ユニット
には、フォーク軸41および遮光扉軸42を駆動するた
めの駆動機構が収納されている。また、前記ガードブロ
ック91はブロックばね92により、スライド軸52の
ガイド方向であってエンド押さえ53側に移動するよう
に付勢されている。
【0077】さらに、フィルムカートリッジ3の装填時
において、前記ガードブロック91のフィルムカートリ
ッジ3と接する部分には、カートリッジ3の装填方向に
対して90度未満の角度をもつ斜面部91aが形成され
ている。前記ブロックばね92は、エンド押さえ53と
フォーク軸41とを近づける方向に付勢するためのばね
である。
【0078】次に、フィルムカートリッジ3をフィルム
カートリッジ載置部11に装填するときの状態を、図1
3(a),(b)によって説明する。操作者がフィルム
カートリッジ3をフィルムカートリッジ載置部11に押
し付けると、図13(a)に示すようにフィルムカート
リッジ3はガードブロック91の斜面部91aに当接す
る。そのまま操作者がカートリッジ3を押し入れると、
ガードブロック91はエンド押さえ53とは反対側に移
動する。
【0079】そして、フィルムカートリッジ3がガード
ブロック91の開口部にはめ込まれる前は、フィルムカ
ートリッジ3の一端がガードブロック91の凸部91b
を摺動しながら進む。したがって、フィルムカートリッ
ジ3がフォーク軸41に衝突することはない。
【0080】前記フィルムカートリッジ3がガードブロ
ック91の開口部にはめ込まれた状態となると、ガード
ブロック91はブロックばね92の付勢力によりエンド
押さえ53の方向に移動する。その結果、図13(b)
に示すようにフィルムカートリッジ3のカートリッジス
プール軸5とフォーク軸41とが係合する。
【0081】ここで、前記エンド押さえ53はエンド押
さえばね56により付勢されており、カートリッジ3の
装填時には退避する。一方、カートリッジ3を取り出す
場合は、操作者がガードブロック91を手でエンド押さ
え53と反対方向に移動させて押し退け、カートリッジ
3を取り出せばよい。
【0082】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、画像入力装置1における各部
の形状、構造等を適宜変形、変更できることは言うまで
もない。たとえば画像入力装置1における照明光学部2
1、フィルム給送部22、投影光学部24等の構成につ
いては、適宜変形することは自由である。
【0083】
【実施例】透過原稿を収納したカートリッジとして、ア
ドバンスト・フォトシステムという新規格による写真フ
ィルム(IX240タイプのフィルム)であって、24
mm幅の銀塩フィルム面に、画像記憶領域と各種の撮影
情報を表示するための磁気記憶領域とを備えているもの
を用いている。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る画像入
力装置によれば、カートリッジを保持する保持手段と、
カートリッジから送出される透過原稿を給送する給送手
段と、前記給送手段による給送途中の透過原稿に光を照
射する照射手段と、透過原稿を透過する透過光を結像し
て読取る読取手段と、原稿保持軸に係合し、原稿保持軸
を支持する支持軸と、カートリッジの保持手段への装填
時に、支持軸を保護するガード部とを備えているので、
簡単な構成であるにもかかわらず、以下に述べる優れた
効果を奏する。
【0085】すなわち、本発明によれば、カートリッジ
の装填時において、支持軸となるフォーク軸をガード部
によって保護することができる開口部内に設けることに
より、カートリッジを載置部に円滑かつ簡単に装填でき
る。そして、前記カートリッジとフォーク軸との衝突を
防ぎ、フォーク軸の損傷を防止できる。
【0086】また、本発明によれば、ガード部に、原稿
保持軸または支持軸が挿入退避可能な開口部を形成し、
さらに保持手段に、カートリッジを支持軸に押圧する押
圧部を含み、かつ前記押圧部のカートリッジの押圧に連
動して、原稿保持軸と前記支持軸とが係合するように構
成しているから、上述した作用効果を発揮することがで
きる。
【0087】また、本発明によれば、カートリッジを原
稿保持軸方向にガイドするガイド部材と、カートリッジ
に対して支持軸と反対側に配置され、前記支持軸に向っ
て前記カートリッジを押圧する押圧部材とをさらに有
し、ガイド部材がカートリッジをガイドする状態で、押
圧部材がカートリッジを押圧しているから、次のような
効果を奏する。
【0088】すなわち、本発明によれば、カートリッジ
の載置部に設けたカートリッジを仮固定する弾性部材で
あるばね材によって、フィルムカートリッジを載置した
ときのクリック感を得られる。しかも、画像入力装置の
姿勢には無関係に装填して確実に保持させることができ
る。特に、このような利点は、カートリッジを保持する
保持手段と、前記保持手段に設けられカートリッジを仮
固定する弾性部材を備えることから優れている。
【0089】さらに、本発明によれば、透過原稿を原稿
保持軸に巻回した状態で収納するカートリッジを載置す
る載置部を有し、しかもこの載置部の受部にカートリッ
ジを受部側から摘めるような切欠部を設けているので、
カートリッジを取出す際の把持が容易に行える。
【0090】また、本発明に係る画像入力装置によれ
ば、カートリッジに対して支持軸と反対側に配置されて
原稿保持軸の他端を支持する第2支持部と、前記支持軸
を原稿保持軸方向にガイドするガイド部材と、前記支持
軸を前記第2支持部に向けて付勢する付勢手段とを備え
ている構成とし、さらにガード部に、カートリッジの装
填時に接触しカートリッジの装填方向に対して90度未
満の斜面部を形成するようにしているから、フィルムカ
ートリッジの装填時に支持軸を保護しているガード部を
押し退けて装填することが簡単に行え、しかもこのとき
にガード部内の支持軸の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像入力装置の第1の実施の形
態を示し、画像入力装置やこれに接続するホストコンピ
ュータとを示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る画像入力装置の第1の実施の形
態を示し、画像入力装置の内部機構を説明するための断
面図である。
【図3】 本発明に係る画像入力装置におけるカートリ
ッジ載置部を示す斜視図である。
【図4】 図2におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 図2におけるV−V線で断面した図であっ
て、スライドカバーを開けた状態を示す断面図である。
【図6】 図2におけるVI−VI線で断面した図であっ
て、スライドカバーを閉じた状態を示す断面図である。
【図7】 カートリッジ載置部においてカートリッジカ
バーをロックするロック機構を示し、(a)はロック状
態を示す図、(b)はロック解除状態を示す図である。
【図8】 カートリッジ載置部において、(a),
(b),(c)はフィルムカートリッジが現像済みのも
のであるか否かの判別とカートリッジの装填の有無を検
出する検出部を示す図である。
【図9】 本発明に係る画像入力装置で用いるフィルム
カートリッジを示し、(a)はフィルムを収納した状態
を示す斜視図、(b)はフィルムを一部送出している状
態を示す斜視図である。
【図10】 本発明に係る画像入力装置およびホストコ
ンピュータから構成される画像入力システムにおいて、
画像入力装置の内部機構部の概要を説明するための構成
図である。
【図11】 本発明に係る画像入力装置において、サム
ネイル作成処理を行う際の画像入力装置内のCPUの制
御手順を示すフローチャートである。
【図12】 本発明に係る画像入力装置において、指定
コマ画像入力処理を行う際の画像入力装置内のCPUの
制御手順を示すフローチャートである。
【図13】 本発明に係る画像入力装置の第2の実施の
形態を示し、(a)はフィルム載置部に対してフィルム
カートリッジの装填時の状態を示す図、(b)はフィル
ム載置部にフィルムカートリッジを装填した状態を示す
図である。
【符号の説明】 1…画像入力装置(フィルムスキャナ)、2…マイクロ
コンピュータ(ホストコンピュータ)、3…フィルムカ
ートリッジ、3b…フィルム出入れ口となる開口、4…
フィルム(透過原稿)、5…カートリッジスプール軸
(原稿保持軸)、5a…フィルム給送用係合穴、6…遮
光扉、6a…係合穴、7…現像処理表示爪、8…装置筐
体、8a…前面部、9…カートリッジ用開口、10…ス
ライドカバー(外側カバー)、11…フィルムカートリ
ッジ載置部(保持手段)、21…照明光学系(照射手
段)、22…フィルム給送部(給送手段)、23…CC
D(読取手段)、24…投影光学系(読取手段)、38
…給送ブロック、38e…ガード壁部(ガード部)、3
8f…側壁部、38g…切欠部、38h…壁、39…巻
取りスプール、40…DCモータ、41…フォーク軸
(フィルム給送軸、支持軸)、42…遮光扉軸、43…
ロータ送り機構、51…内側カバーであるカートリッジ
カバー(ガイド部)、52…スライド軸、53…エンド
押さえ(保持部材、押圧部材)、54…現像済み検出
爪、55…エンド押板(押圧部)、56…エンド押さえ
ばね(押圧部材)、57…検出爪用ばね、58…検出ス
イッチ(電気的スイッチ)、61…凹陥部、62…排出
ばね、63…装填用ばね(弾性部材)、65…ロック機
構、91…ガードブロック(ガード部)、91a…斜面
部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過原稿を原稿保持軸に巻回した状態で
    収納するカートリッジを保持する保持手段と、 前記カートリッジから送出される透過原稿を給送する給
    送手段と、 前記給送手段による給送途中の透過原稿に光を照射する
    照射手段と、 前記透過原稿を透過する透過光を結像して読取る読取手
    段と、 前記原稿保持軸に係合し、前記原稿保持軸を支持する支
    持軸と、 前記カートリッジの前記保持手段への装填時に、前記支
    持軸を保護するガード部を備えていることを特徴とする
    画像入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像入力装置において、 前記ガード部は、原稿保持軸または支持軸が挿入退避可
    能な開口部を有することを特徴とする画像入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像入力装置において、 前記保持手段は、カートリッジを支持軸に押圧する押圧
    部を含み、 前記押圧部のカートリッジの押圧に連動して、前記原稿
    保持軸と前記支持軸とが係合することを特徴とする画像
    入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像入力装置において、 前記カートリッジを原稿保持軸方向にガイドするガイド
    部材と、 前記カートリッジに対して支持軸と反対側に配置され、
    前記支持軸に向って前記カートリッジを押圧する押圧部
    材とをさらに有し、 前記ガイド部材が前記カートリッジをガイドする状態
    で、前記押圧部材が前記カートリッジを押圧することを
    特徴とする画像入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の画像入力装置において、 前記カートリッジに対して前記支持軸と反対側に配置さ
    れ、前記原稿保持軸の他端を支持する第2支持部と、 前記支持軸を原稿保持軸方向にガイドするガイド部材
    と、 前記支持軸を前記第2支持部に向けて付勢する付勢手段
    とを備えていることを特徴とする画像入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像入力装置において、 前記ガード部は、前記カートリッジの装填時に接触し前
    記カートリッジの装填方向に対して90度未満の斜面部
    が形成されることを特徴とする画像入力装置。
  7. 【請求項7】 透過原稿を原稿保持軸に巻回した状態で
    収納するカートリッジを保持する保持手段と、 前記保持手段に設けられ、前記カートリッジを仮固定す
    る弾性部材とを備えていることを特徴とする画像入力装
    置。
  8. 【請求項8】 透過原稿を原稿保持軸に巻回した状態で
    収納するカートリッジを載置する載置部を有する画像入
    力装置であって、 前記載置部に切欠部を形成していることを特徴とする画
    像入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006171314A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Noritsu Koki Co Ltd フィルム搬送装置

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