JP3486489B2 - フィルム収納部材、フィルム供給装置およびこれらを用いたフィルム観察装置 - Google Patents

フィルム収納部材、フィルム供給装置およびこれらを用いたフィルム観察装置

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JP3486489B2
JP3486489B2 JP22322295A JP22322295A JP3486489B2 JP 3486489 B2 JP3486489 B2 JP 3486489B2 JP 22322295 A JP22322295 A JP 22322295A JP 22322295 A JP22322295 A JP 22322295A JP 3486489 B2 JP3486489 B2 JP 3486489B2
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隆紀 小平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムビューワ
ー、フォトビデオ等と称されるフィルム観察装置に関
し、さらに詳しくは、現像後に短冊状にカットされたフ
ィルムを上記フィルム観察装置に供給するフィルム供給
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】短冊状にカットされた現像済みのフィル
ム中の像をビデオカメラ等を用いてテレビ画面に映すフ
ィルム観察装置は、例えば、特開平6−350913号
公報にて提案されている。この公報提案のフィルム観察
装置では、フィルムを保護用ホルダーに入れて、このホ
ルダーを装置に装填し、フィルム上の画面(駒)を所定
の観察位置にセットすることにより、その画面中の像を
カメラに撮影させ、テレビに映し出すことができるよう
になっている。そして、観察者がホルダーを持ってスラ
イドさせれば、テレビに映し出される画面を切り換える
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ィルム観察装置では、一度に1つのホルダーしかセット
できないため、多くのフィルムを次々に観察したいよう
な場合には、フィルムのホルダーに対する出し入れやホ
ルダーの観察装置に対する取出し・装填が煩わしい等の
理由で不向きである。また、フィルムをホルダーに対し
て出し入れを頻繁に行うと、その分フィルムに傷をつけ
易くなるという問題がある。
【0004】さらに、この観察装置では、観察者がホル
ダーを直接手で操作して画面の切換えを行うため、装置
自体を観察者の手元に置く必要がある。したがって、観
察者および観察装置から離れた位置にテレビがある場合
には、観察装置とテレビとを長い信号コードでつなぐ必
要があり、周囲を歩いている人がコードに足を引っかけ
るおそれがある。しかも、テレビ用の電源以外に観察装
置用の電源が観察者の近くに必要となる等、使い難い点
も多い。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、観察者に
よる操作をできるだけ少なくして簡単に多数のフィルム
を観察できるようにするためのフィルム収納部材、フィ
ルム供給装置およびフィルム観察装置を提供することに
ある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、フィルムや
観察装置の破損等を防止できるようにしたフィルム供給
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の発明では、フィルムを保持する複数のホ
ルダーと、この複数のホルダーを取出し可能に重ねて収
納するストッカーとからなるフィルム収納部材におい
て、ホルダーは、ストッカーに対する収納および取出し
を行うための第1の駆動力を受ける被駆動部を有し、ス
トッカーは、収納されたホルダーを駆動許容部に移動さ
せるための、ストッカーの外部から第2の駆動力を受け
ることを許容する開口部と、収納されたホルダーが1つ
ずつ被駆動部に第1の駆動力をストッカーの外部から受
けることを許容する駆動許容部を有し、かつホルダーの
取出しと送りが同一方向で行われることを特徴とする
【0008】なお、ストッカーに複数のホルダーを収納
できるようにすれば、1枚1枚のホルダーの取り出しお
よび送りを自動的に繰り返して、多数のフィルムを次々
に観察することができる。この場合、複数のホルダーを
重ねてストッカーに収納するようにして一カ所のホルダ
ー取出口から順次取り出せるようにしておけば、各ホル
ダーの取出しや送りを一つの方向(例えば、フィルムの
長手方向)にのみ行えば足り、構造を簡単にすることが
できる。
【0009】また、この場合、1枚1枚のホルダーを順
次取り出せるように、各ホルダーにホルダー取出し口へ
の案内力をストッカーの外部から受けることを許容する
案内許容部をストッカーに設けておくのが望ましい。
【0010】また、本願第2の発明では、上述したフィ
ルム収納部材と、ストッカーから取り出されたホルダー
を収納する収納手段と、ホルダーの被駆動部に駆動力を
付与してストッカーと収納手段との間でホルダーを移動
させる駆動手段とからフィルム供給装置を構成してい
る。すなわち、ストッカーから取り出され、フィルム観
察済みのホルダーを収納手段に一旦収納しておくように
して、すべてのフィルムの観察が終了した後に各ホルダ
ーをストッカーに戻せるようにする。
【0011】なお、駆動手段によりホルダーを移動させ
るときに、ストッカーを所定の保持位置に保持する保持
手段を設ければ、ストッカーを安定させた状態でホルダ
ーを移動させることができる。
【0012】また、駆動手段は、モータ等の駆動源によ
り駆動されるサンギヤと、このサンギヤに公転および自
転可能に噛合してホルダーの被駆動部に駆動力を伝達す
るプラネタリギヤとを有する遊星歯車機構を用いて構成
するのが望ましい。これによれば、ホルダーが移動終端
に達したり移動途中で引っかかる等してそれ以上移動で
きなくなると、それまでホルダーを移動させながら自転
のみしていたプラネタリギヤがサンギヤ回りで公転して
駆動源の駆動力を逃がすため、駆動源に過大な負荷がか
かるのを防止できる。
【0013】さらに、ストッカーに複数のホルダーを収
納する場合に対応して、複数のホルダー収納空間が積層
形成された収納手段を用い、この収納手段を、ホルダー
収納空間の積層方向に移動させて各ホルダー収納空間を
ホルダー取り出し口に対向させるようにするのが望まし
い。
【0014】また、ストッカー内に収納されたホルダー
への上記案内力の付与と収納手段の積層方向への移動と
を連動させる連動手段を設けておけば、複数のホルダー
の順次送り出しをスムーズに行うことができる。
【0015】なお、この連動手段を、一端にホルダーに
案内力を付与する案内力付与部を有し、他端に収納手段
に積層方向への駆動力を付与する駆動力付与部を有する
一体の部材から構成すれば、ホルダーへの案内力の付与
と収納手段の積層方向への移動とを確実に連動させるこ
とができるとともに、簡単な構成で連動手段を駆動する
ことができる。
【0016】さらに、上記保持手段のストッカーの保持
および解除動作と連動手段の動作とを制御するシーケン
ス部材を用いれば、上記手段ごとの駆動源が不要とな
る。言い換えれば、シーケンス部材を駆動するだけで上
記各手段を制御することができる。
【0017】また、ストッカーから取り出されたホルダ
ーを、このホルダーに保持されたフィルムの画面が所定
の観察位置に停止するように移動制御する移動制御手段
を設ければ、リモコン信号等によって自動的に画面を観
察位置に移動させることができる。さらに、観察位置に
対する画面の切換え移動に要する時間が所定時間を超え
たときに所定の警報動作を行うようにすれば、ホルダー
が引っかかって移動できなくなったような場合に駆動源
の作動を停止させてフィルムや内部機構を保護したりこ
の旨を確実に観察者に知らせたりすることができる。
【0018】そして、以上のフィルム供給装置と、上記
観察位置に移動した各画面中の像を観察する観察手段と
からフィルム観察装置を構成すれば、リモコン操作によ
る快適なフィルム鑑賞を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図10は本発明の第1実施形態
であり、図1および図2は、本発明のフォトビデオシス
テム(フィルム観察装置)の概念図を示している。
【0020】1はフォトビデオ本体である。2はターレ
ット式フィルムオートチェンジャーであり、このオート
チェンジャー2は、後述のスライドレバー3に支持され
た軸2aを中心に回転可能に構成されている。このオー
トチェンジャー2には、現像済みフィルムカセット2b
〜2eを最大4個装填することができる。なお、これら
フィルムカセット2b〜2eは、フィルム給送口を開閉
するドアを有し、巻取軸を駆動してフィルムの給送を行
えるようにした新タイプのカセットである。
【0021】3は、カセット2b〜2eを取り出したり
フォトビデオに装填したりするときに、オートチェンジ
ャー2をフォトビデオの外側にスライドさせてエジェク
トするためのスライドレバーである。このスライドレバ
ー3は、不図示の支持構造により、図中下方にスライド
可能に構成されている。
【0022】4はアパーチャであり、現像済みフィルム
の1駒画面がこの位置に合わせられると、バックライト
5の照明と後述する撮影レンズ10とにより上記画面が
CCD11上に縮小投影され、電子画像に変換される。
【0023】6はアパーチャ4を挟んでオートチェンジ
ャー2の反対側に形成されたスプール室であり、7はこ
のスプール室6内に配設され、巻取り用モータを内蔵し
たフィルム巻取用スプールである。
【0024】8はフィルムにコーティングされた磁気信
号を読み書きするヘッドである。9はアパーチャ4の位
置に停止したネガフィルムの像を撮影レンズ10に導く
反射ミラーである。このミラー10の反射方向を図2に
示すように切換えることによって、フォトビデオ本体1
の外部に装着された135フィルムソータ12からの光
路を撮影レンズ10に導くことができる。
【0025】撮影レンズ10は、6倍のズーム光学系で
構成されていて、内部の各レンズ群の位置を制御するこ
とにより、物像間距離が、図1に示すアパーチャ4〜C
CD11の場合と図2に示すフィルムソータ12内のア
パーチャ14b(これについては後述する)〜CCD1
1の場合とのそれぞれに合焦するような2種類のズーム
カムが形成されているカム機構により内蔵レンズ群が位
置制御される。
【0026】また、図1および図2のそれぞれの物像間
距離は、撮影レンズ10がワイド端になっているときに
CCD11の撮影エリアの大きさをそれぞれアパーチャ
4およびアパーチャ14bに対応させるために、光学的
に見てアパーチャ4よりもアパーチャ14bの方が遠方
となるように構成されている。これは、カセット2b〜
2e間の新フィルムの画面の大きさが、135フィルム
の画面の大きさより小さいので、物像間距離(すなわち
撮影倍率)を変えて、それぞれ異なる画面の大きさをC
CD11の画面サイズに適合させるためである。
【0027】12は図3にも示されているように、フォ
トビデオシステムに装着可能な135フィルムソータで
ある。このフィルムソータ12は、図4に示す各要素を
内蔵しており、公知の固定機構によって図3に示すよう
にフォトビデオ本体1に着脱可能に構成されている。ま
た、不図示のコネクターがフィルムソータ12の着脱に
連動して断続されるように構成されている。さらに、フ
ィルムソータ12の本体1への装着に連動して、ミラー
9およびレンズ10の位置を切換える公知の連動機構
設けられている。
【0028】13および14は、135(35mm)ネ
ガフィルムを本装置にセットしたり、保存しておくとき
に有効なネガストッカーおよびネガホルダーである。1
5は現像済み135ネガフィルムである。このネガフィ
ルム15が6駒ごとの短冊状にカットされて現像から戻
ってきた後に、各ネガフィルム15を各ネガホルダー1
4に装填する。
【0029】ネガホルダー14は、透明なポリカーボネ
ート等のプラスチックにより構成される袋状の枠体であ
り、装填されたフィルムの各駒に対向する位置にアパー
チャ部14bが形成されている。また、ネガホルダー1
4の幅方向一端には、後述のフィルムソータ12内の送
りギア34等と噛合うラックギア14aが形成されてい
る。
【0030】ネガストッカー13は、前述のネガホルダ
ー14を最大7セット、すなわち6駒/ホルダー×7=
42駒分(36枚撮りフィルム一式分)重ねた状態で収
納できるように構成されている。ネガストッカー13に
は、動力伝達のための切欠き13aと、後述のネガスト
ッカー13の自動装着のための引っかけ穴13bと、収
納されたネガフィルム13の撮影内容や日付等を記入で
きるシール部13cと、前述したネガホルダー14の収
納および取出口であるさし込み口13dとが形成されて
いる。
【0031】図4に示す各部品は、フィルムソータ12
の内蔵物であり、21は構造部材の2つの軸に長溝21
aが嵌合することにより、図中左右方向に摺動可能に構
成されたシーケンシャルレバーである、このシーケンシ
ャルレバー21は、バネ22により図中右方向に付勢さ
れている。また、シーケンシャルレバー21には、モー
タ24の駆動力を減速して伝達するギア23が噛み合う
ラック部21bが形成されており、シーケンシャルレバ
ー21は、モータ24の回転により左右方向に移動す
る。
【0032】また、シーケンシャルレバー21には、バ
ネ22を引掛けるためのバネ掛け部21cと、後述のカ
セット装填レバー25に当接する当接部21dと、後述
のシーソーレバー29のカムフォロワー部29dに当接
する段カム部21eとが形成されている。
【0033】25はカセット装填レバーであり、このカ
セット装填レバー25は、不図示のガイド部により、シ
ーケンシャルレバー21と同様に図中左右方向にのみ摺
動可能に保持されるとともに、強いバネ26により図中
右方向に付勢されている。ここで、カセット装填レバー
25に形成された立曲げ部25aが前述のようにシーケ
ンシャルレバー2の当接部21dに当接することによ
り、図4に示す状態から所定のストローク間は、カセッ
ト装填レバー25とシーケンシャルレバー21とが一体
に移動するよう構成されている。また、カセット装填レ
バー25には、装填爪27が、穴27aと不図示の軸と
の嵌合により回動可能に取り付けられている。装填爪2
7は、バネ28により図中時計回り方向に付勢されてい
る。
【0034】装填爪27は、前述のネガストッカー13
の装填時に引っかけ穴13bと係合する爪部27bを一
端に有し、フィルムソータ12と一体のカム50に当接
するピン27cを他端に有する。
【0035】上記構成によりカセット装填レバー25お
よび装填爪27は、以下のように動作する。ネガストッ
カ13がフィルムソータ12の入口(図示せず)に途
中まで挿入されると、不図示のスイッチが入り、モータ
24に通電されてシーケンシャルレバー21が図中右方
向に移動する。シーケンシャルレバー21が右動する
と、バネ26の付勢力により装填レバー25も右方向に
移動し、ピン27cがカム50の上段部から斜面部に移
動して、装填爪27がバネ28の付勢力によって時計回
りの方向に回動し、装填爪27の爪部27bとネガスト
ッカー13の引っかけ穴13bとが係合する。その後、
シーケンシャルレバー21および装填レバー25がさら
に右動すると、ネガストッカー13は所定の装填位置
(保持位置)まで引き込まれる。
【0036】ネガストッカー13が装填位置にある状態
において不図示のエジェクトボタンが押されると、モー
タ24が上記とは逆方向に回転し、シーケンシャルレバ
ー21が図中左方向に移動して、当接部21dが装填レ
バー25の立曲げ部25aをバネ26の付勢力に抗して
図中左方向に押すため、ネガストッカー13も図中左方
向に移動する。装填レバー25が左動すると、カム50
により装填爪27が反時計回りの方向に回動され、規定
量分ネガストッカー13および装填レバー25が左方向
に移動した時点で爪部27bと穴13bとの係合が外れ
る。これにより、ネガストッカー13のフィルムソータ
12内からの取り出しが可能となる。
【0037】29はシーソーレバーであり、このシーソ
ーレバー29は、穴29aがフィルムソーター12の本
体の軸(図示せず)に嵌合することにより回動可能に支
持されており、強いバネ30により図中時計回りの方向
に付勢されている。但し、シーソーレバー29は、カム
フォロワー部29dが前述のようにシーケンシャルレバ
ー21の段カム部21eと当接しているため、図示の状
態で止まっている。シーソーレバー29は、一端のホル
ダー押圧部29bを、ネガストッカー13の裏面に形成
された穴13e(図3参照)を通してネガストッカー1
3内に挿入して、ネガストッカー13内に重ねられた状
態で収納されたネガホルダー14を上方に押上げる一
方、他端のガレージ押圧部29cにより、後述するガレ
ージ42を図中上下方向(矢印A方向)に移動させる。
【0038】31はバックライトであり、このバックラ
イト31は、ネガホルダー14内のネガフィルム15を
照明する角型のケイ光灯である。32はプリズムであ
り、このプリズム32は、上記ネガフィルム15の像を
90°曲げてフォトビデオ本体1内の反射ミラー9に投
影する。
【0039】33〜41は前述のネガホルダー14を図
中左右方向に移動させるための給送機構である。41は
モータであり、このモータ41の出力軸は、図中に鎖線
で示すように、2つの遊星ギア機構に、不図示の公知の
減速ギア列を介して連結されている。
【0040】33および37は上記遊星ギヤ機構におけ
るサンギアであり、これらサンギヤ33,37は、モー
タ41から見て同じ減速比となるように並列に連結され
ている。34および38は、サンギヤ33,37にそれ
ぞれ公転および自転可能に噛合するプラネタリギアであ
り、これらプラネタリギア34,38は、遊星レバー3
5,39にそれぞれ支持されている。プラネタリギア3
4は、ネガストッカー13の切欠き13aを通してネガ
ホルダー14のラックギア部14aと噛み合う位置に配
設され、プラネタリギア38は、後述のガレージ42の
中に収納されているネガホルダー14のラックギア部1
4aと噛み合う位置に配設されている。また、遊星レバ
ー35は、バネ36により図中平面視にて反時計回り方
向に回動するよう付勢され、遊星レバー39はバネ40
により平面視にて時計回りの方向に回動するよう付勢さ
れている。
【0041】このユニットの特徴は、プラネタリギア
4が時計回りの方向に回動することにより、ネガストッ
カー13からネガホルダー14を送り出し、途中でその
送りの駆動がプラネタリギア38に切換わるようになっ
ている点と、ガレージ42の最終端までネガホルダー1
4が到達して停止したり途中でネガホルダー14が引っ
かかって停止したりすると、プラネタリギア34がバネ
36の付勢力に抗してサンギア33の回りをラックギア
部14aとの噛合が外れる方向に公転し、且つプラネタ
リギア38がバネ40の付勢力に抗してサンギア37の
回りをラックギア部14aとの噛合が外れる方向に公転
することにより、モータ41の負荷を逃がす点である。
【0042】同様に、ネガストッカー13側にネガホル
ダー14を戻す場合において、ネガホルダー14がネガ
ストッカー13の最終端に達したときや途中で止まって
しまったとき、プラネタリギア34がバネ36の付勢
力に抗してサンギア33の回りをラックギア部14aと
の噛合が外れる方向に公転し、且つプラネタリギア38
がバネ40の付勢力に抗してサンギア37の回りをラッ
クギア部14aとの噛合が外れる方向に公転することに
より、モータ41の負荷を逃がす。42はフィルムソー
タ12に内蔵されたガレージであり、このガレージ42
は、不図示の回動可能な軸によって上下方向(図中の矢
印A方向)に回動可能に支持されている。このガレージ
42内には複数の棚部42aが積層形成されており、各
棚部42aには、ネガホルダー14を挿入することがで
きる。このガレージ42は、前述のシーソーレバー29
のガレージ押圧部29cによって矢印A方向の位置が決
定される。
【0043】すなわち、シーケンシャルレバー21の段
カム部21e上をカムフォロワー部29dが移動するこ
とにより、シーソーレバー29の回動位置が決定される
わけであるが、段カム21eの一段に対応するホルダー
押圧部29bのストロークがネガホルダー14の1枚分
のストロークに相当する一方、段カム部21eの一段に
対応するガレージ押圧部29cのストロークが1つの棚
部42aから次の棚部42aまでのストロークに対応す
る。
【0044】以上のように構成されたフォトビデオ装置
を用いれば、現像からカセット2b〜2eに収納された
状態で戻ってきた複数本のフィルムや従来のように6駒
ごとの短冊状にカットされて戻ってきた複数片のフィル
ムに一括して装填し、図5に示すようにして、各駒の像
を次々にテレビ画面に写し出して楽しむことができる。
また、撮影レンズ10の制御により各フィルムの像を拡
大して見ることもできる。
【0045】次に、以上のように構成されたフォトビデ
オ装置の動作を図6〜図9に示す動作フローに従って説
明する。なお、本フォトビデオ装置には、フォーカスや
ズームといった絵をユーザーが操作するための機能も種
々あるが、ここでは、フィルムソータに関する主だった
フローのみ説明する。
【0046】図6には、本装置のメインフローを示して
おり、ステップ(以下、#と略す)101でフォトビデ
オの電源SWがONになったことを確認すると、まず、
#102で各SW群を検索し、さらに、#103で今ま
での動作状態をE2 PROMから読み出して、現在のフ
ォトビデオおよびフィルムソータ12の状態を把握す
る。
【0047】次に、#104で、リモコン受付モードを
設定し、リモコン受信可能状態あるいはローディング待
状態とする。そして、#105で本装置を動作させる
ためのリモコン信号又はネガストッカー13がフィルム
ソーター12に装填されたことを示す信号が入力された
か否かを判別し、未入力のときはこの状態のまま待
る。一方、図5に示すような環境からリモコン信号ある
いはネガストッカー13が装填されたことを示す信号が
入力されたときは、#106でその信号をラッチし、#
107にて以下に述べる各サブルーチンに進む。
【0048】図7(A)には、ローディングサブルーチ
ンを示している。ネガストッカー13が装填されて前述
の#106で不図示の装填スイッチのON信号をラッチ
すると、このことを#111で検出してローディングサ
ブルーチンへ移行する。#112にて、装填スイッチの
ON信号がラッチされると、#113にて、モータ24
が通電され、シーケンシャルレバー21が図4の左端位
置(エジェクト位置)から右方に移動し始める。この動
作によりカセット装填レバー25も同様に右方に移動
し、前述のようにしてネガストッカー13を右方へ移動
させる。
【0049】このようにして、シーケンシャルレバー2
1とカセット装填レバー25とネガストッカー13とが
一体になって図中右方に移動している状態でしばらく移
動した後、ネガストッカー13が不図示の突当て面に当
接する装填位置に達すると、ネガストッカー13および
カセット装填レバー25が停止する。ただし、この後も
シーケンシャルレバー21は右方に進み続け、不図示の
エンコーダによるシーケンシャルレバー21の移動距離
の計測が開始される。そして、シーケンシャルレバー2
1が規定位置に達したことを示すパルス信号が出力さ
れ、#114での判別がYesとなると、#115でモ
ータ24を停止して、シーケンシャルレバー21を図4
に示す規定位置で停止させる。
【0050】この状態では、上述したようにネガストッ
カー13と装填爪27とカセット装填レバー25とがバ
ネ26によって不図示の突当て面に押し当てられている
ので、ネガストッカー13からの安定したネガホルダー
14の給送が可能となる。
【0051】次に、#116でネガホルダー14の給送
の異常検出用タイマーをセットした後、#117でモー
タ41に通電して、プラネタリギア34を時計回り方向
に自転させ、ネガホルダー14をネガストッカー13内
から図中右方向に送り出す。ネガホルダー14内の最初
の画面がバックライト31の真前(フィルムソータ12
のアパーチャ部12a)に達すると、不図示の検出器に
停止用パルスが出力されるので、#118でこのパルス
を検出したときは#122に進み、モータ41を停止さ
せる。モータ41の停止後、さらに、#123に進んで
テレビ出力モードに移行する。
【0052】#118で停止用パルスを検出しないうち
に、#119で異常検出用タイマーがカウントアップし
たことが検出されたときは、途中でネガホルダー14が
引っかかった等の事故が予測されるため、#120でモ
ータ41を停止させ、さらに#121でユーザが認識で
きるようなテレビ画面への表示や警告音を出す等の警告
モードに移行する。
【0053】図7(B)に、テレビ出力サブルーチンを
示している。このサブルーチンでは、#131にてテレ
ビ出力の信号がラッチされたことを確認すると、#13
2でバックライト31を点灯させ、#133でCCD1
1をドライブさせる。さらに、#13で撮像信号をN
TSC信号に変換し、この信号をテレビに出力させる。
この状態はラッチされ、再び#135にてフローはリモ
コン受付モード(#104)に戻る。
【0054】図8には、ユーザーのリモコン操作あるい
はタイマプログラム等が関連した自動インターバル駒送
りのようなものに適応する一駒送りサブルーチンを示し
ている。このサブルーチンの#14にて一駒送りを指
示する信号をラッチすると、#142で現在フォトビデ
オがどういう状態にあるかをE2 PROMから読み出し
て、#143で現状がネガホルダー14の最後の駒がテ
レビ画面に出力されている状態か否かの判別を行う。
【0055】#143で最終駒の出力状態でないと判別
したときは、#144でまずバックライトを消灯して、
テレビ画面に公知のキャラクタを出力し、#145でモ
ータ41に通電を行ってプラネタリギア34又はプラネ
タリギア38にてネガホルダー14を図中右方に移動さ
せる。ネガホルダー14の右動量はエンコーダによって
測定され、一駒分の移動が行われたところで公知の検出
により検出信号がパルスとして出力されるため、#1
46でこのパルスを検出したときは#147にてモータ
41を停止させ、#148で再びテレビ出力サブルーチ
ンへ戻る。
【0056】一方、#143にて、現状が最終駒の出力
状態であると判別したときは、#149でバックライト
を消灯するとともに、テレビ画面にキャラクタ画像を出
力し、#150でネガホルダー14が充分にガレージ4
2の中に収納されるのに必要な時間のタイマーをセット
し、#152でタイマーがアップしたことが判別される
まで、モータ41に通電する。なお、タイマーがアップ
する前にネガホルダー14がガレージ42の奥の壁に突
き当ることとなるが、前述のように遊星ギア機構37〜
39はバネ40の押つけ力に逆ってラック14cから逃
げることができるので、機械やネガホルダー14等を破
損することはない。
【0057】#152のタイマーがアップすると、#1
53でモータの通電を停止させる一方、#154でモー
タ24の通電を行い、シーケンシャルレバー21を右方
に規定量(すなわち、シーソーレバー29が図4で時計
回り方向に回動して、ガレージ42を一棚分下げると同
時にネガストッカー13内のネガホルダー14を1枚分
上方に持ち上げる量)だけ移動させる。
【0058】#155で前述の検出から規定量だけシ
ーケンシャルレバー21が移動したことを示すパルスが
入力されたことを判別すると、#156にてモータ24
を停止させる。この後は#145に移行して、前述した
次の駒をテレビに出力する動作を行う。
【0059】図9には、リワインド(すべてのネガホル
ダー14のネガストッカー13への収納)動作のための
サブルーチンを示している。リワインド信号又はエジェ
クト信号といったリワインドを指示する信号が入力され
ると、#161でこの信号をラッチし、#162で今の
状態、すなわち何枚目のネガホルダー14の何駒目が画
面に写し出されているかをE2 PROMから読み出し
て、#163でリワインドするべき量をセットする。
【0060】#164にて、事故対策等の目的あるいは
最終駒のパルスを感じてからネガホルダー14が充分ネ
ガストッカー13内に入されるべき時間を持ったタイ
マーをセットした後、#165でモータ41の逆通電を
行う。#166で各駒ごとに出力されるパルスが入力さ
れたことを判別するたびに#164に戻ってタイマーの
リセットをかける。
【0061】#167で、タイマーがアップするまでに
パルスが入力されなかったと判別すると、セットされて
いたネガホルダー14がネガストッカー13内に完全に
収納されたと判断して#168に進み、モータ41を停
止させる。次に、#169で、ネガストッカー13内に
すべてのネガホルダー14が収納されたか否かの判別を
行う。具体的には、#162にてE2 PROMから読み
出したスタート時のネガホルダー14のガレージ側の収
納枚数と、今までの動作によるネガストッカー13内へ
の収納枚数とを比較して、両者が一致すれば全部のネガ
ホルダー14が戻されたと判別する。
【0062】ネガストッカー13内にネガホルダー14
が全部戻されたと判別すると、#170において、本リ
ワインドサブルーチンがリワインド信号により実行され
たのかエジェクト信号によって実行されたのかを判別す
る。この判別は、E2 PROM等のフラッグを確認する
方法で行えばよい。リワインド信号によりサブルーチン
が実行されたときは、#176に進んでメインフローに
戻る。また、エジェクト信号によるときは、#175で
後述するエジェクトサブルーチンの#185へ戻る。
【0063】一方、#169で、未だネガストッカー1
3に収納されていないネガホルダー14が存在している
と判別したときは、#171に進んでモータ24に逆通
電し、ガレージ42を一段上げるとともにネガストッカ
ー13内のネガホルダー収納スペースを開けるためにシ
ーケンスレバー21aを一ステップ左方向へ移動させて
シーソーレバー29のホルダー押圧部29bを一段下げ
る。モータ24の逆通電は、#172で上記一段動作が
行われたことを示すパルス出力がなされたとの判別がさ
れるまで行われ、この判別がなされると、#173でモ
ータ24を停止させ、#174でガレージ側収納枚数を
示すE2 PROMデータから一枚引いて(あるいは、ネ
ガストッカ13におけるネガホルダ14の収納枚数を示
すストッカデータに一枚足して)、再び#164に戻っ
て前述の動作をくり返す。
【0064】前述のメインフローにおける#104のリ
モコン信号受付モードで、エジェクト信号を受付ける
と、図10に示すエジェクトサブルーチンを実行する。
#181でエジェクト信号をラッチすると、#182に
てフォトビデオの現在の状態をE2 PROMから各フラ
ッグデータとして呼び出す。そして、#183で、フィ
ルムソータ12内に装填されたネガストッカー13内に
すべてのネガホルダー14が戻されているか否かの判別
を行い、未だ戻されきっていないと判別したときは#1
84に進んで前述のリワインドサブルーチンに移行す
る。
【0065】リワインドサブルーチンの#175から戻
って来た場合又はすでにネガストッカー13内にすべて
のネガホルダー14が収納されていると判別した場合に
は、#185にて、タイマーをセットするとともに、#
186でモータ24の逆通電を行い、シーケンシャルレ
バー21を図4に示す状態から左方に移動させる。シー
ケンシャルレバー21が左動すると、当接部21dがカ
セット装填レバー25の立曲げ部25aと当接し、これ
をバネ26の付勢力に抗して左方に押す。これにより、
穴13に係合した装填爪27の爪部27bが、ネガス
トッカー13を左方に押し、これをフィルムソータ12
の外方へ押し出す。
【0066】ネガストッカー13が規定量押し出された
ところで、カム50の斜面部に装填爪27のピン27c
が乗り上げて、爪部27bがネガストッカー13の穴1
3bから外れ、両者の連動関係が断たれる。また、これ
と同時に不図示のSWがOFFして、ネガストッカー1
3が規定量押し出されたことを示すパルスが出力され、
#187でこれを判別すると#189にてモータ24を
停止させ、#190にてメインフローに戻る。
【0067】#187にてパルスが出力されないと判別
した場合は、#188で前述のタイマーがアップしたか
否かの判別を行い、アップしていないと判別したときは
#186に戻って、モータ24への逆通電を継続する。
タイムアップを判別したときは、#189に進み、モー
タ24を停止させる。なお、この場合はネガストッカー
13がユーザー等によって外から押えられているような
ことが想定されるが、すでに装填爪27とネガストッカ
ー13の連動関係は外されているので、このままネガス
トッカー13をユーザーが引き出せば良く、機構上の問
題は起きない。なお、本発明は、以上の実施形態および
変形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わ
せて用いてもよい。
【0068】しかも、本発明は、電子カメラ(スチル又
はビデオカメラ)、画像処理装置、プロジェクタ装置
等、種々の形態のフィルム観察装置やこれ以外の光学機
器やその他の装置(例えば、ワープロやパソコン)に対
しても適用できる。
【0069】(実施形態と請求の範囲との関係)ネガホ
ルダー14およびネガストッカー13はそれぞれ、請求
の範囲にいうホルダーおよびストッカーに相当する。ま
た、ラックギヤ14aは請求の範囲にいう被駆動部に相
当し、切欠き13aは駆動許容部に相当する。さらに、
さし込み口13dは請求の範囲にいうホルダー取出し口
に相当し、穴13eは案内許容部に相当する。
【0070】また、ガレージ42は、請求の範囲にいう
収納手段に相当し、棚部42aはホルダー収納空間に相
当する。また、遊星ギヤ機構33〜35および37〜3
9は、駆動手段に相当する。さらに、装填爪27および
カセット装填レバー25は、請求の範囲にいう保持手段
に相当する。
【0071】また、シーソーレバー29は、請求の範囲
にいう連動手段に相当する。そして、ホルダー押圧部2
9bは案内力付与部に相当し、ガレージ押圧部29cは
駆動力付与部に相当する。さらに、シーケンシャルレバ
ー21は、請求の範囲にいうシーケンス部材に相当す
る。
【0072】また、ローディングサブルーチンにおける
ステップ117,118,122は、請求の範囲にいう
移動制御手段に相当し、ステップ119,120,12
1は、請求の範囲にいう所定の警報動作を行う手段に相
当する。
【0073】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、フィルムを保持するホルダーに、ストッカーに対す
る収納および取出しを行うための駆動力を受ける部分を
設け、ストッカーに、収納されたホルダーが上記駆動力
をストッカーの外部から受けることを許容する部分を設
けている。このため、ホルダーを収納したストッカーを
観察装置に装填するだけで自動的にホルダーのストッカ
ー内からの取り出しや送りを行わせることができ、フィ
ルムの観察や画面切換えをリモコン操作等により簡単に
行わせることができる。したがって、観察装置を手元に
置く必要がなくなり、テレビと観察装置とを長いケーブ
ルで接続するようなことも不要とすることができる。ま
た、フィルムをストッカーに収納したまま保存できるた
め、フィルムの整理に便利である。
【0075】なお、ストッカーに複数のホルダーを収納
できるようにし、各ホルダーがストッカーのホルダー取
出し口への案内力をストッカーの外部から受けることを
許容する部分をストッカーに設けておけば、1枚1枚の
ホルダーの取り出しや送りを自動的に繰り返させること
ができ、多数のフィルムを次々に観察することができ
る。
【0076】また、本願第2の発明では、ストッカーか
ら取り出されたホルダーを収納する収納手段を設け、ス
トッカーと収納手段との間でホルダーを移動させるよう
にフィルム供給装置を構成している。このため、本発明
を用いれば、ストッカーから取り出されて、フィルムの
観察が済んだホルダーを収納手段に一旦収納しておき、
すべてのフィルムの観察が終了した後に各ホルダーをス
トッカーに戻すことができる。
【0077】なお、ホルダーを移動させるときに、スト
ッカーを所定の保持位置に保持するようにすれば、スト
ッカーを安定させた状態でホルダーを移動させることが
できる。
【0078】また、モータ等の駆動源により駆動される
サンギヤと、このサンギヤに公転および自転可能に噛合
してホルダーの被駆動部に駆動力を伝達するプラネタリ
ギヤとによりホルダーの駆動を行うようにすれば、ホル
ダーが移動終端に達したり移動途中で引っかかる等して
それ以上移動できなくなったときに、それまでホルダー
を移動させながら自転していたプラネタリギヤがサンギ
ヤ回りで公転するため、駆動源に過大な負荷がかかるの
を防止できる。
【0079】さらに、複数のホルダー収納空間が積層形
成された収納手段を用い、ストッカー内に収納されたホ
ルダーへの上記案内力の付与と収納手段の積層方向への
移動とを連動させるようにすれば、複数のホルダーの順
次送り出しをスムーズに行うことができる。
【0080】なお、一端にホルダーに案内力を付与する
案内力付与部を有し、他端に収納手段に積層方向への駆
動力を付与する駆動力付与部を有する連動部材を用いれ
ば、ホルダーへの案内力の付与と収納手段の積層方向へ
の移動とを確実に連動させることができるとともに、簡
単な構成で連動駆動することができる。
【0081】さらに、ストッカーの保持位置での保持お
よび解除動作と上記連動部材の動作とを制御するシーケ
ンス部材を用いれば、シーケンス部材を駆動するだけで
上記各手段を制御することができ、駆動源の数を減らす
ことができる。
【0082】また、ストッカーから取り出されたホルダ
ーを、このホルダーに保持されたフィルムの画面が所定
の観察位置に停止するように移動制御する移動制御手段
を設ければ、リモコン信号等によって自動的に画面を観
察位置に移動させることができる。さらに、観察位置に
対する画面の切換え移動に要する時間が所定時間を超え
たときに所定の警報動作を行うようにすれば、ホルダー
が引っかかって移動できなくなったような場合に駆動源
の作動を停止させてフィルムや内部機構を保護したりこ
の旨を確実に観察者に知らせたりすることができる。
【0083】そして、上記観察位置に移動した各画面中
の像を観察する観察手段を設けてフィルム観察装置を構
成すれば、リモコン操作による快適なフィルム鑑賞を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のフォトビデオの概略構
成図である。
【図2】本発明の第1実施形態のフォトビデオの概略構
成図である。
【図3】上記フォトビデオに装填されるネガホルダーお
よびネガストッカーの斜視図である。
【図4】上記フォトビデオのフィルムソーターの内部構
造を示す分解斜視図である。
【図5】上記フォトビデオの使用環境を示すイメージ図
である。
【図6】上記フォトビデオを制御するためのメインフロ
ーである。
【図7】上記フォトビデオを制御するためのサブルーチ
ンである。
【図8】上記フォトビデオを制御するためのサブルーチ
ンである。
【図9】上記フォトビデオを制御するためのサブルーチ
ンである。
【図10】上記フォトビデオを制御するためのサブルー
チンである。
【符号の説明】
1 フォトビデオ本体 9 ミラー 12 フィルムソーター 13 ネガストッカー 13a 切欠き 13e 穴 14 ネガホルダー 14a ラックギヤ部 15 ネガフィルム 3,37 サンギヤ 34,38 プラネタリギヤ 21 シーケンシャルレバー 24,41 モータ 29 シーソーレバー 42 ガレージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立花 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−311321(JP,A) 特開 平6−311311(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 G02B 27/02 G03B 27/62 H04N 3/36 H04N 5/253

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを保持する複数のホルダーと、
    この複数のホルダーを取出し可能に重ねて収納するスト
    ッカーとからなるフィルム収納部材において、前記ホル
    ダーは、前記ストッカーに対する収納および取出しを行
    うための第1の駆動力を受ける被駆動部を有し、 前記ストッカーは、収納された前記ホルダーを前記駆動
    許容部に移動させるための、前記ストッカーの外部から
    第2の駆動力を受けることを許容する開口部と、収納さ
    れた前記ホルダーが1つずつ前記被駆動部に前記第1の
    駆動力を前記ストッカーの外部から受けることを許容す
    る駆動許容部を有し、かつ前記ホルダーの取出しと送り
    が同一方向で行われることを特徴とするフィルム収納部
    材。
  2. 【請求項2】 前記ストッカーは、収納された前記ホル
    ダーが、前記ストッカーに形成されたホルダー取出し口
    への案内力を前記ストッカーの外部から受けることを許
    容する案内許容部を有することを特徴とする請求項
    記載のフィルム収納部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のフィルム収納
    部材と、 前記ストッカーから取り出された前記ホルダーを収納す
    る収納手段と、 前記被駆動部に前記駆動力を付与して前記ストッカーと
    前記収納手段との間で前記ホルダーを移動させる駆動手
    段とを有することを特徴とするフィルム供給装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段により前記ホルダーを移動
    させるときに、前記ストッカーを所定の保持位置に保持
    する保持手段を有することを特徴とする請求項に記載
    のフィルム供給装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段が、駆動源により駆動され
    るサンギヤと、このサンギヤに公転および自転可能に噛
    合して、前記被駆動部に前記駆動力を伝達するプラネタ
    リギヤとを有する遊星歯車機構からなることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載のフィルム供給装置。
  6. 【請求項6】 前記収納手段に複数のホルダー収納空間
    が積層形成されており、 この収納手段は、前記ホルダー収納空間の積層方向に移
    動して、前記各ホルダー収納空間を前記ホルダー取出し
    口に対向させることを特徴とする請求項3から5のいず
    れかに記載のフィルム供給装置。
  7. 【請求項7】 前記ストッカー内に収納された前記ホル
    ダーへの前記案内力の付与と前記収納手段の前記積層方
    向への移動とを連動させる連動手段を有することを特徴
    とする請求項に記載のフィルム供給装置。
  8. 【請求項8】 前記連動手段は、一端に前記ホルダーに
    前記案内力を付与する案内力付与部を有し、他端に前記
    収納手段に前記積層方向への駆動力を付与する駆動力付
    与部を有する一体の部材からなることを特徴とする請求
    に記載のフィルム供給装置。
  9. 【請求項9】 前記保持手段の前記ストッカーの保持お
    よび解除動作と前記連動手段の動作とを制御するシーケ
    ンス部材を有することを特徴とする請求項7又は8に記
    載のフィルム供給装置。
  10. 【請求項10】 前記ストッカーから取り出された前記
    ホルダーを、このホルダーに保持されたフィルムの画面
    が所定の観察位置に停止するように移動制御する移動制
    御手段を有することを特徴とする請求項3から9のいず
    れかに記載のフィルム供給装置。
  11. 【請求項11】 前記移動制御手段は、前記観察位置に
    対する画面の切換え移動に要する時間が所定時間を超え
    たときは、所定の警報動作を行うことを特徴とする請求
    10に記載のフィルム供給装置。
  12. 【請求項12】 請求項3から11のいずれかに記載さ
    れたフィルム供給装置を備え、前記観察位置に移動した
    前記各画面中の像を観察する観察手段を備えたことを特
    徴とするフィルム観察装置。
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