JPH1073770A - 顕微鏡写真撮影装置 - Google Patents

顕微鏡写真撮影装置

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JPH1073770A
JPH1073770A JP8248858A JP24885896A JPH1073770A JP H1073770 A JPH1073770 A JP H1073770A JP 8248858 A JP8248858 A JP 8248858A JP 24885896 A JP24885896 A JP 24885896A JP H1073770 A JPH1073770 A JP H1073770A
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JP
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optical path
light
prism
photometric
microscope
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JP8248858A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Sakano
均 坂野
Atsushi Matsuno
淳 松野
Tatsuro Otaki
達朗 大瀧
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露出時間を適正にでき、しかも適切な光量で
のファインダ観察を行なうことができる顕微鏡写真撮影
装置を提供する。 【解決手段】 標本103からの光の明るさを計測する
測光素子123を備えた顕微鏡写真撮影装置において、
観察系への光の明るさを変えるプリズム111と、測光
素子123の検出出力に基づいてプリズム111を制御
する制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は顕微鏡写真撮影装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の顕微鏡写真撮影装置を備
えた顕微鏡装置の光路を説明する図、図13は図12の
XIII−XIII線矢視図である。
【0003】顕微鏡装置100は、対物レンズ101
と、投影レンズ102と、顕微鏡写真撮影装置110
と、カメラ130とを備えている。
【0004】カメラ130は顕微鏡写真撮影装置110
に装着され、フィルム131を内蔵する。
【0005】顕微鏡写真撮影装置110は、対物レンズ
101によって導かれた標本103からの光を、撮影系
光路Aと観察系光路Bと測光系光路Cとに分割するプリ
ズム111を備えている。
【0006】撮影系光路A上のカメラ130とプリズム
111との間にはシャッタ112が配置されている。こ
のシャッタ112は、対物レンズ101の一次像面10
1aで結像され、投影レンズ102で拡大投影された標
本103の像のフィルム131への露出時間を制御す
る。
【0007】観察系光路B上には、フィルム131の画
角をファインダ接眼レンズ113の視野に収めるための
縮小レンズ114と、撮影範囲枠や焦準操作の指標とな
る複十字線が表示されたレチクル115とが配置されて
いる。ファインダ接眼レンズ113は、レチクル115
とレチクル115上に結ばれる像115aとを見るため
のものである。
【0008】測光系光路C上には測光素子123が配置
され、測光素子123は標本103からの像の明るさを
計測する。
【0009】上記顕微鏡写真撮影装置の動作を説明す
る。
【0010】プリズム111は露光時以外は図13の実
線位置にあり、光路分割面RF1で反射された光がファ
インダ光路Bに導かれ、この光路分割面RF1を透過し
た光が光路分割面RF2で反射され、測光系光路Cに導
かれる。
【0011】撮影者は視度に合わせてレチクル115に
対する接眼レンズ113の光軸方向の位置を調節し、レ
チクル115の複十字線にピントを合わせるとともに、
レチクル115の複十字線と標本103の像とが明瞭に
見えるように標本103を載せているステージ104を
光軸方向へ移動させる。
【0012】顕微鏡写真撮影装置110では、測光素子
123によって測光系光路Cに導かれた光量が計測さ
れ、この計測値と予め設定されているフィルム感度と露
出補正値とから露光時間が演算される。
【0013】露光時にはプリズム111は図13の実線
位置から2点鎖線で示す位置へ矢印aで示すように移動
して観察系光路Bと測光系光路Cとから外され、標本1
03からの総ての光が撮影系光路Aに導かれる。そし
て、演算によって求められた露光時間だけシャッタ11
2が開き、フィルム131への光の照射が行われる。
【0014】ところで、顕微鏡写真撮影は、一般的に小
さい部分を拡大して撮影するので、振動の影響を受け易
く、写真撮影装置110内部のシャッタ112が作動し
たときの瞬間的な振動によってぶれた写真になる場合が
ある。この振動の影響を緩和するため、標本103の照
明光を暗くして露光時間を長くすることによって、露光
時間範囲の中で最初の振動の影響を受けている長さに比
べて、振動が収まってからの時間を長くする手段がよく
用いられる。
【0015】しかし、露光時間が長過ぎると、フィルム
131が有する相反則不軌特性によって露光不足の写真
になったり、色バランスの崩れた写真になる傾向があ
り、その場合には露出補正を加えたり、色補正フィルタ
を顕微鏡の照明光路に配置する等の対策が必要となり、
適正な露出補正や色補正を決めるため、何度も写真を取
り直すか、予め条件を変えて数多くの写真撮影をしてお
く必要があった。
【0016】したがって、顕微鏡写真撮影の場合、露出
時間が短すぎると振動の影響を受け易く、逆に長過ぎる
と露出不足や色バランスの悪い写真になるため、良好な
写真を撮影するためには、シャッタ112の振動やフィ
ルム131の相反則不軌特性の影響を受けない露出時間
とする必要があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の顕微
鏡写真撮影装置110では、露出時間をシャッタ112
の振動やフィルム131の相反則不軌特性の影響を受け
ない適切な値とした場合でも、プリズム111の観察系
光路Bへの分割比を小さく設定すると、暗い標本103
の場合にはファインダVFの像が暗くなり、プリズム1
11の観察系光路Bへの分割比を大きく設定すると、明
るい標本103の場合にはファインダVFの像が明るす
ぎて眩しくなる。
【0018】また、高感度のフィルム131を使用した
場合には、暗い撮影像で適切な露光時間になるため、そ
のときのファインダVFの像は暗くなり、低感度のフィ
ルム131を使用した場合には、明るい撮影像でないと
適切な露光時間にならないため、ファインダVFの像が
明るすぎて眩しくなる。
【0019】これに対し、顕微鏡メーカーは、一般的に
最もよく使用されるフィルム感度に基づいて、適正な露
出時間にした場合に、ファインダVFの像が適当な明る
さになるようにプリズム111の分割比を設定してい
る。
【0020】しかし、高感度フィルムと低感度フィルム
との感度比は数百にもなるため、顕微鏡メーカーがプリ
ズム111の分割比を決定するときに使用したフィルム
感度から大きく離れた感度のフィルム131を使用した
ときには、露出時間を適正な値にしたときでもファイン
ダVFの像は明るすぎたり暗すぎたりする事態が生じ、
撮影者にとって観察し難いものとなってしまう。
【0021】そのため、撮影者はまずファインダVFで
の光量が適正になるように顕微鏡の照明光の調節、撮影
範囲の確認及びピント合わせを行ない、その後露出時間
が適正な値になるように再度顕微鏡の照明光量を調整し
なければならず、煩わしいものであった。
【0022】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は、露出時間を適正にでき、しかも
適切な光量でのファインダ観察を行なうことができる顕
微鏡写真撮影装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明の顕微鏡写真撮影装置は、標本か
らの光の明るさを計測する測光手段を備えた顕微鏡写真
撮影装置において、観察系への光の明るさを変える変更
手段と、前記測光手段の検出出力に基づいて前記変更手
段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0024】制御手段は測光素子の出力に基づいて変更
手段を制御するので、標本からの光量が大きい場合には
観察系光路への光の光量分割を少なくでき、標本からの
光量が小さい場合には観察系光路への光量を多くでき
る。
【0025】請求項2に記載の発明の顕微鏡写真撮影装
置は、請求項1に記載の顕微鏡写真撮影装置において、
前記変更手段は、分割比の異なる複数のプリズム又はミ
ラーであり、前記制御手段は前記測光手段の検出出力に
基づいて前記複数のプリズム又はミラーのうちの1つを
選択して前記観察系光路に挿入させることを特徴とす
る。
【0026】制御部は測光手段の検出出力に基づいて分
割比の異なるプリズム又はミラーを光路に挿入する。す
なわち、標本からの光量が大きい場合には観察系光路へ
の光量が少なくなるプリズム又はミラーが観察系光路に
挿入され、標本からの光量が小さい場合には観察系光路
への光の光量分割が多くなるプリズム又はミラーが観察
系光路に挿入される。
【0027】請求項3に記載の発明の顕微鏡写真撮影装
置は、請求項2に記載の顕微鏡写真撮影装置において、
前記観察系光路に近づく撮影者の存在を検知する近接セ
ンサを備え、前記制御手段は前記近接センサと前記測光
手段との検出出力に基づいて選択すべきプリズム又はミ
ラーを判断することを特徴とする。
【0028】撮影者がファインダを覗いていない場合に
は測光素子への光量分割比の大きいプリズムが光路に入
るので、より多くの光量を測光素子に照射することが可
能となる。
【0029】請求項4に記載の発明の顕微鏡写真撮影装
置は、請求項1に記載の顕微鏡写真撮影装置において、
前記変更手段は減光フィルタであり、前記制御手段は前
記測光手段の検出出力に基づいて前記減光フィルタの前
記観察光路への挿脱を制御することを特徴とする。
【0030】制御手段は測光素子の出力に基づいて減光
フィルタを制御するので、標本からの光量が大きい場合
には観察系光路への光量を少なくでき、標本からの光量
が小さい場合には観察系光路への光量を多くできる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0032】図1はこの発明の第1実施形態に係る顕微
鏡写真撮影装置を備えた顕微鏡装置の光路を説明する
図、図2は図1のII−II線矢視図であり、従来の顕微鏡
写真撮影装置と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略する。
【0033】この実施形態に係る顕微鏡装置1は、対物
レンズ101、投影レンズ102、顕微鏡写真撮影装置
110及びカメラ130の他に、分割比の異なる2つの
プリズム(変更手段)111a,111bと、観察系光
路に近づく撮影者を検知する近接センサ30と、近接セ
ンサ30の検知出力に基づいて撮影者を検知したとき、
2つのプリズム(変更手段)111a,111bのいず
れかを選択する制御部(制御手段)50(図5参照)と
を備えている。
【0034】プリズム111a,111bは標本103
からの光を撮影系光路Aと観察系光路Bと測光系光路C
に分割するプリズムであり、プリズム111bの分割比
がプリズム111aより多くの光量を観察系光路Bに向
けることができるように設定され、またプリズム111
bの反射面は測光系光路Cに向ける光量をプリズム11
1aと同じになるように設定されている。
【0035】このプリズム111a,111bは図2の
矢印bに示すように移動して光路上に挿入される。
【0036】なお、プリズム111aとプリズム111
bとの測光系光路Cに向ける光量の比率を異ならせても
よく、その場合にはプリズム111a,111bを制御
するための測光素子123の出力に光路に挿入されてい
るプリズム111a又はプリズム111bの測光系光路
Cへの分割比をもとに決定された係数を乗じて標本10
3からの光量を判断する。
【0037】近接センサ30は、例えば光学式近接覚セ
ンサの原理や三角測量の原理を用いてファインダVFを
覗く撮影者の存在を検知するセンサである。
【0038】図3は第1実施形態を適用した顕微鏡写真
撮影装置の一部を示す破断面図、図4は図3のIV−IV線
矢視図、図5は顕微鏡写真撮影装置の一部を示す破断面
図、図6は顕微鏡写真撮影装置の一部を示す破断面図、
図7は光路上のプリズムとセンサ15a,15bの出力
との関係を示す図である。なお、図3及び図4は観察状
態であり、図5は測光状態であり、図6は露光状態であ
ることをそれぞれ示している。
【0039】顕微鏡写真撮影装置110は、プリズム1
11a,111bと、プリズム支持部材12と、ラック
13と、モータ14と、測光素子123と、ギャップ型
フォトセンサ(センサ)15a,15bと、レチクル1
15と、縮小レンズ114と、接眼レンズ113と、シ
ャッタ112と、近接センサ(検知手段)30を備え、
ハウジング10内に収容されている。
【0040】プリズム支持部材12は水平部12Hと垂
直部12VとからなるL字形状をしている。水平部12
Hの一端の下面には、ハウジング10に形成されたガイ
ド溝10bと係合するガイド部12bが形成され、プリ
ズム支持部材12をガイド溝10bに沿って図面に対し
て垂直方向へ動かすことができる。
【0041】水平部12Hの一端にはラック13が固定
され、このラック13にはモータ14の軸14aに固定
された歯車16が噛み合っており、モータ14を駆動す
ることでプリズム支持部材12(プリズムプリズム11
1a,111b)が動く。なお、モータ14はハウジン
グ10に固定されたモータ支持部材17に取り付けられ
ている。
【0042】適切な倍率で標本の像を投影するために、
測光素子123とプリズム111a,111bとの間に
測光レンズ122が設けられている。
【0043】水平部12Hの他端にはプリズム111a
及びプリズム111bが固定されるとともに、露光時に
標本103からの光を総てフィルム131に照射させる
ための孔12aが形成されている。
【0044】プリズム111a、プリズム111b及び
孔12aは、光軸L及び測光系光路Cに対して直交する
方向に沿って配列されている。
【0045】プリズム111aは標本からの光の10%
を観察系光路Bへ向けるとともに、90%を測光系光路
Cへ向け、111bは標本からの光の100%を観察系
光路Bへ向けるように形成されている。
【0046】また、水平部12Hの他端の下面には水平
方向に延びる3つの突起12c〜12eが設けられ、プ
リズム支持部材12を動かしたとき、3つの突起12c
〜12eのうちの少なくとも1つがハウジング10に設
けられた2つのギャップ型フォトセンサ15a,15b
の隙間を横切る。
【0047】このフォトセンサ15a,15bは、送光
部と受光部とが隙間を介して相対しており、隙間に遮光
物(突起12c〜12e)が入り込んでくると、送光部
から受光部に入射していた光が遮断され、出力電流が減
少するので、この電流変化によって突起12c〜12e
の存在を検知する。
【0048】いずれの状態においても1つ以上の突起1
2がセンサ15a,15bの隙間に存在するので(図7
参照)、このセンサ15a,15bの出力に基づいてプ
リズム111a,111bの位置とプリズム111a,
111bの移動時のモータ14の停止タイミングを知る
ことができる。
【0049】なお、図7においてONは突起12がセン
サ15a,15bの隙間に存在することを、OFFは突
起12がセンサ15a,15bの隙間に存在しないこと
を、それぞれ示している。
【0050】水平部12Hの他端から連なる垂直部12
Vは、プリズム111aおよび111bと対応する部分
に観察系光路Bへ向かう光路を確保するために孔12f
と12gをあけている。
【0051】そして、この顕微鏡写真撮影装置110の
動作は制御部50を備えるコントローラCTRによって
制御される。
【0052】ハウジング10の上部にはフィルム131
を内蔵したカメラ130が固定され、ハウジング10の
下部に形成されたスリーブ10aには顕微鏡鏡筒の直筒
部60が装着され、クランプねじ61で固定されてい
る。
【0053】また、撮影者側(図3ではハウジング10
の右側)には撮影範囲やピントを確認するためのファイ
ンダVFが突出している。このファインダVFは、レチ
クル115と、縮小レンズ114と、接眼レンズ113
とから構成される。
【0054】また、ハウジング10にはファインダVF
の上部に近接センサ30が配置されている。
【0055】図8は制御系の概略構成を示すブロック
図、図9はプリズムの挿脱動作を説明するフローチャー
トである。なお、図9において、S1〜S10は動作の
各ステップを示す。
【0056】制御部50は、例えばワンチップマイコン
やワンチップCPUからなる。フォトセンサ15a,1
5b、近接センサ30、測光素子123及び露光操作ス
イッチ51(コントローラCTRに設けられている)か
らの情報は制御部50に出力され、これによって制御部
50はモータ14及びシャッタ112の動作を制御す
る。
【0057】以下、図3〜図9を参照してプリズムの挿
脱動作を説明する。
【0058】制御部50は、2つのフォトセンサ15
a,15bの出力に基づいてプリズム111a,111
bが光路上に位置するか否かを判断する(S1)。
【0059】通常、プリズム111aは光が測光系光路
Cと観察系光路Bに向かう位置(図4に示す位置)に置
かれるため、プリズム111aが顕微鏡光路中に位置し
ないときにはプリズム111aを光路上に挿入する(S
2)。
【0060】この状態では標本103からの光の90%
が測光系光路Cに向かうとともに、10%の光が観察系
光路Bに向かう。この状態では、常時測光が行なわれ、
測光値を入力した制御部50は測光素子123からの測
光値に基づいてシャッタタイムを演算し、この演算した
シャッタタイムをメモリ52に記憶する。
【0061】一方、近接センサ30は常時撮影者を監視
している(S3)。
【0062】撮影者がファインダVFを覗くために顔を
近づけると、その時点の測光が行なわれ(S4)、測光
値が制御部50へ出力される。
【0063】制御部50はこの測光値を予め設定してあ
る規定値と比較する(S5)。
【0064】制御部50は、測光値が規定値より大きい
場合にはプリズム111aを観察系光路Bから動かさ
ず、測光値に基づいてシャッタタイムを演算し(S
6)、メモリ52に記憶する。
【0065】制御部50は、測光値が規定値より小さい
場合には、モータ14を駆動し、図5に示すようにプリ
ズム111aに代えてプリズム111bを顕微鏡光路中
に挿入する(S7)。制御部50は同時にセンサ15
a,15bの出力を監視しており、いずれかのセンサ1
5a,15bの出力電流の変化に基づいてモータ14を
停止させてプリズム111bを顕微鏡光路中に停止させ
る。
【0066】この状態では標本103からの光の100
%が観察系光路Bへ向かい測光素子123に光が入射し
ないため、測光機能は停止する(S8)。
【0067】この状態においても、近接センサは撮影者
を監視しており(S9)、撮影者がファインダVFから
顔を遠ざけたときには、制御部50は再び測光を行なえ
るようにプリズム111aを顕微鏡光路中へ挿入し、測
光系光路Cに光が向く状態に戻るようにモータ14を駆
動する。
【0068】この際、センサ15a,15bの少なくと
も一方の出力電流が変化したことを検知したとき、モー
タ14を停止させてプリズム111aを顕微鏡光路中に
停止させる。
【0069】ステップ3(S3)で撮影者の接近を検知
しないときには、測光素子123による測光を行なう
(S10)。
【0070】制御部50は測光値に基づいてシャッタタ
イムを演算し(S6)、メモリ52に記憶する。
【0071】その後、露光操作スイッチ51が押された
ときには、制御部50はプリズム111a,111bを
図6に示す位置に移動させた後、メモリ52に記憶させ
ておいたシャッタタイムにしたがってシャッタ112を
開いてフィルム131面の露光を行なう。制御部50
は、その後プリズム111a,111bを図4に示す位
置へ戻すようにモータ14を駆動する。
【0072】なお、ステップ7(S7)の状態で露光操
作スイッチ51が押されたときには、一旦測光光路Cに
光が向く状態(図4)にし、測光とシャッタタイムの演
算を行ない、更にプリズム111a,111bを図6に
示す位置に移動させた後、メモリ52に記憶させておい
たシャッタタイムにしたがってシャッタ112を開いて
フィルム131面の露光を行なう。
【0073】この実施形態によれば、撮影者がファイン
ダVFを覗いていない場合には測光素子123への光量
分割比の大きいプリズムが光路に入るので、より多くの
光量を測光素子123に照射することが可能になり、精
度の高い測光を行なうことができる。
【0074】また、ファインダVFを覗いているときに
は、その直前に行なわれた精度の高い測光をもとにして
顕微鏡光路中に挿入するプリズム111a,111bが
選択されるので、より適切な明るさの観察を行なうこと
ができる。
【0075】なお、プリズムは2種類に限るものではな
く、3種類、4種類としてもよく、種類を増やすことで
より正確な観察系光路Bへの光量制御を行なうことがで
きる。
【0076】図10はこの発明の第2実施形態に係る顕
微鏡写真撮影装置を備えた顕微鏡装置の光路を説明する
図、図11は図10のX −X 線矢視図であり、図12に
示す従来の顕微鏡写真撮影装置と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0077】この実施形態に係る顕微鏡装置10は、プ
リズムは1つであり、減光フィルタ124を観察系光路
Bに挿脱することで観察系光路Bの明るさを変化させる
ようにした点で第1実施形態の顕微鏡装置1と異なる。
【0078】減光フィルタ124としては、例えば1/
2,1/10,1/20等の光の透過強度を有するND
(Neutral Density)フィルタを用いる
ことができる。また、NDフィルタとしては、光の透過
率を可変とした可変濃度フィルタを用いてもよい。
【0079】標本103からの光量が大きい場合には、
図11に実線で示すように減光フィルタ124を観察系
光路Bに挿入し、標本103からの光量が小さい場合に
は、減光フィルタ124を図11の矢印cで示すように
2点鎖線で示す位置へ移動させて観察系光路Bから外
す。したがって、ファインダの結像面115aでの明る
さの変化が少なくなり、従来よりも適切な光量でファイ
ンダ観察を行なうことができる。
【0080】なお、露出時においてはプリズム111
a,111bは図11の矢印dで示すように実線で示す
位置から2点鎖線で示す位置に移動させる。
【0081】この第2実施形態を適用した顕微鏡写真撮
影装置110が、標本103からの光量を測光素子12
3で計測し、その測光値の大小によって観察系光路Bに
対する減光フィルタ124(第1実施形態のプリズム1
11a,111bに対応)の挿脱を制御することは第1
実施形態と同様である。
【0082】したがって、この第2実施形態において
も、第1実施形態と同様の作用効果を発揮させることが
できる。
【0083】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1記載の発
明の顕微鏡写真撮影装置によれば、顕微鏡からの光量が
大きい場合には観察系光路への光の光量分割が少なくで
き、顕微鏡からの光量が小さい場合には観察系光路への
光の光量分割が多くでき、従来よりも適切な光量でファ
インダ観察を行なうことができる。
【0084】請求項2記載の発明の顕微鏡写真撮影装置
によれば、顕微鏡からの光量が大きい場合には観察系光
路への光の光量分割が少なくなるプリズムを用い、顕微
鏡からの光量が小さい場合には観察系光路への光の光量
分割が多くなるプリズムを用いるので、暗い標本の場合
には像を明るくでき、明るい標本の場合には眩しさを抑
えることができる。
【0085】請求項3記載の発明の顕微鏡写真撮影装置
によれば、撮影者がファインダを覗いていない場合には
測光素子への光量分割比の大きいプリズムが光路に入る
ので、より多くの光量を測光素子に照射することが可能
になり、精度の高い測光を行なうことができる。
【0086】請求項4記載の発明の顕微鏡写真撮影装置
によれば、顕微鏡からの光量が大きい場合には観察系光
路への光量を少なくでき、顕微鏡からの光量が小さい場
合には観察系光路への光量を多くでき、従来よりも適切
な光量でファインダ観察を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る顕微鏡写
真撮影装置を備えた顕微鏡装置の光路を説明する図であ
る。
【図2】図2は図1のII−II線矢視図である。
【図3】図3は第1実施形態を適用した顕微鏡写真撮影
装置の一部を示す破断面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】図5は顕微鏡写真撮影装置の一部を示す破断面
図である。
【図6】図6は顕微鏡写真撮影装置の一部を示す破断面
図である。
【図7】図7は光路上のプリズムとセンサ15a,15
bの出力との関係を示す図である。
【図8】図8は制御系の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図9】図9はプリズムの挿脱動作を説明するフローチ
ャートである。
【図10】図10はこの発明の第2実施形態に係る顕微
鏡写真撮影装置を備えた顕微鏡装置の光路を説明する図
である。
【図11】図11は図10のX −X 線矢視図である。
【図12】図12は従来の顕微鏡写真撮影装置を備えた
顕微鏡装置の光路を説明する図である。
【図13】図13は図12のXIII−XIII線矢視図であ
る。
【符号の説明】
1,10 顕微鏡写真撮影装置 12 プリズム支持部材 30 近接センサ 50 制御部(制御手段) 111a,111b プリズム(変更手段) 103 標本 B 観察系光路 C 測光系光路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本からの光の明るさを計測する測光手
    段を備えた顕微鏡写真撮影装置において、 観察系への光の明るさを変える変更手段と、 前記測光手段の検出出力に基づいて前記変更手段を制御
    する制御手段とを備えることを特徴とする顕微鏡写真撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、分割比の異なる複数の
    プリズム又はミラーであり、 前記制御手段は前記測光手段の検出出力に基づいて前記
    複数のプリズム又はミラーのうちの1つを選択して前記
    観察系光路に挿入させることを特徴とする請求項1に記
    載の顕微鏡写真撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記観察系光路に近づく撮影者の存在を
    検知する近接センサを備え、 前記制御手段は前記近接センサと前記測光手段との検出
    出力に基づいて選択すべきプリズム又はミラーを判断す
    ることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡写真撮影装
    置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段は減光フィルタであり、 前記制御手段は前記測光手段の検出出力に基づいて前記
    減光フィルタの前記観察光路への挿脱を制御することを
    特徴とする請求項1に記載の顕微鏡写真撮影装置。
JP8248858A 1996-08-30 1996-08-30 顕微鏡写真撮影装置 Withdrawn JPH1073770A (ja)

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JP8248858A JPH1073770A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 顕微鏡写真撮影装置
US08/917,331 US6091911A (en) 1996-08-30 1997-08-25 Microscope photographing unit with brightness control for observation optical system
US09/365,857 US6178294B1 (en) 1996-08-30 1999-08-03 Photographing unit for a microscope

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019074619A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 オリンパス株式会社 観察装置

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JP2019074619A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 オリンパス株式会社 観察装置

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