JPH1073059A - 誘導負荷駆動装置及びその駆動方法 - Google Patents

誘導負荷駆動装置及びその駆動方法

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JPH1073059A
JPH1073059A JP9026038A JP2603897A JPH1073059A JP H1073059 A JPH1073059 A JP H1073059A JP 9026038 A JP9026038 A JP 9026038A JP 2603897 A JP2603897 A JP 2603897A JP H1073059 A JPH1073059 A JP H1073059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧回路の大型化を伴わずに同一の誘導負荷
を所定時間内に複数回駆動できると共に、駆動初期の負
荷電流の立ち上がりを高速にできる誘導負荷駆動装置及
びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 所定時間内に同一の誘導負荷を複数回駆
動し、この駆動を繰り返して行なう誘導負荷駆動装置に
おいて、エネルギーを蓄積して高電圧に昇圧し、この高
電圧を上記同一の誘導負荷に所定時間以内に交互に印加
してそれぞれ負荷電流を高速に立ち上げる複数の昇圧回
路と、この複数の昇圧回路で負荷電流を立ち上げ後に上
記同一の誘導負荷に所定電圧を印加し、負荷電流を所定
電流に保持する保持電流出力回路と、上記複数の昇圧回
路及び保持電流出力回路の各出力が交互に上記同一の誘
導負荷に接続されるように切り換えられる複数のスイッ
チ手段と、この複数のスイッチ手段を所定の順序で切り
換える制御ロジック回路とを備え、前記同一誘導負荷に
所定時間以内に複数回流す電流の立ち上げ時間を高速化
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一の誘導負荷
(コイル)を短時間に複数回駆動する誘導負荷駆動装置
及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】同一の誘導負荷を所定時間内に複数回駆
動しなければならない場合が多く、この例として、内燃
機関の燃料噴射装置のソレノイド駆動や、ステップモー
タの等価多相駆動方式での相コイル駆動等がある。その
中の一つであるディーゼルエンジンの場合を説明する
と、ディーゼルエンジンの排気ガス対策、特にはNOX
濃度低減のために、従来から燃料噴射方法の改良が多く
なされている。この方法の一つとして、電子制御式ユニ
ットインジェクタにおいて、燃料噴射時にメイン噴射に
先立ってパイロット噴射させる方法が提案されている。
これは、圧送工程時に、燃料のメイン噴射の直前の所定
時期に、所定量をパイロット噴射するものであり、この
パイロット噴射時期と噴射量を最適に制御することによ
って、燃焼が緩やかに行われ、NOX 濃度を低減できる
と共にエンジンの騒音も低減することができる。従来の
パイロット噴射方式によるユニットインジェクタは、燃
料噴射を制御するソレノイドバルブを所定のパイロット
噴射時期及びメイン噴射時期に合わせて2回連続して駆
動しているものである。
【0003】通常、ソレノイドバルブのような誘導負荷
を応答性よく駆動するためには、負荷電流を急速に立ち
上げたり、減少させる必要がある。このために、一般的
に、負荷電流を速やかに減少させる方法として、電流減
少時に抵抗や電圧制限素子等のようなエネルギーを吸収
する部品を負荷を含む電流の環流路に挿入し、負荷のイ
ンダクタンスに蓄積されたエネルギーを消費する方式が
採用されている。また、負荷電流を急速に立ち上げるた
めに、駆動初期に高電圧を印加する方法が多く採用され
ている。この場合、ソレノイドバルブが動作した後もこ
の高電圧を印加し続けると、ソレノイドバルブや駆動回
路内で発生する熱が大きくなり、負荷としての効率が悪
くなる。よって、ソレノイドバルブが動作完了したら、
通常は、駆動初期の上記高電圧より低い電圧で駆動する
ようにしている。
【0004】このような理由から、従来のユニットイン
ジェクタのソレノイドバルブ駆動装置は、車載バッテリ
ーが供給する電源電圧から上記高電圧を得るための昇圧
回路と、ソレノイドバルブが動作完了した後に所定電流
値に保持するための保持電流出力回路とを備えている。
一般に、この昇圧回路には、負荷駆動初期に必要なエネ
ルギー(負荷に投入するエネルギー、及びアクチュエー
タとしての負荷の変位に必要なエネルギー)を電荷とし
て蓄積するコンデンサや、磁気エネルギーとして蓄積す
るインダクタンス等が設けられており、負荷駆動初期に
これらの蓄積エネルギーが速やかに負荷に投入されるよ
うになっている。このようにして、上記パイロット噴射
及びメイン噴射時のソレノイドバルブの応答性を良く
し、噴射時期の遅れを無くすようにしている。
【0005】また、ステップモータの場合について説明
すると、応答性を改善するためには、通常、相数や極数
を増やすことが必要であるが、例えば3相機に対して見
掛け上の相数を増やして等価的に12相に増加するよう
な等価多相駆動方式がよく知られている。図22に、こ
の等価12相駆動方式の励磁コイル部の一例の回路図を
示している。同図で、1相〜3相に対応してコイル1、
2、3が設けられており、それぞれのコイルの一端は電
源の正極に接続されている。コイル1の他端と電源の負
極の間には、抵抗4aとトランジスタ7aの直列回路、
及び抵抗4bとトランジスタ7bの直列回路が並列に接
続されている。また、同様に、コイル2の他端と電源の
負極の間には、抵抗5aとトランジスタ8aの直列回
路、及び抵抗5bとトランジスタ8bの直列回路が並列
に、さらに、コイル3の他端と電源の負極の間には、抵
抗6aとトランジスタ9aの直列回路、及び抵抗6bと
トランジスタ9bの直列回路が並列に接続されている。
そして、各トランジスタのベースは図示しない駆動装置
に接続されており、この駆動装置は各トランジスタのベ
ースに順次オン信号を出力して各トランジスタを導通さ
せ、各コイル1、2、3に順次励磁電流を流す。このと
きの各相の電流値は各相の2つの抵抗(例えば、抵抗4
a、4b)によって1:2の2通りに設定されており、
この電流による各相の励磁シーケンスは図23で示され
ている。同図において、”1”は各トランジスタの「オ
ン」を表している。同図に示すように、各相の励磁電流
値を位相をずらして順次増加及び減少を繰り返すと、各
相の起磁力の合成により、各相間に3点の回転子安定位
置が設けられ、結果的に等価的な12相駆動が実現され
て駆動周波数が改善される。このとき、例えば図23の
シーケンスが9→10、及び10→11に変わるときの
I相のように、各相コイルを所定時間内に2回駆動しな
ければならない。したがって、このような方式のステッ
プモータにおいても、各コイル1、2、3の負荷電流を
速やかに立ち上がらせるために、前述と同様に駆動初期
に高電圧を印加することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ソレノイド駆動装置においては、上述のように同一のソ
レノイドバルブを短時間に2回駆動しなければならない
ので、前記昇圧回路はこの短時間内に前記エネルギー蓄
積用のコンデンサやインダクタンスに所定量のエネルギ
ーを蓄積して昇圧しなければならない。ところが、この
エネルギー蓄積に要する時間が短時間である程、昇圧回
路のエネルギー蓄積を行なう各パワーエレクトロ素子
(例えば、サイリスタ、トランス等)は大容量のものが
必要となる。ところが、大容量の素子を使用すると昇圧
回路部が大型になり、これに伴ってコストが大幅に上が
るので、十分な容量を有する昇圧回路を構成するのが困
難となっている。したがって、従来の駆動回路では、2
回目の昇圧が間に合わない場合が生じている。上記燃料
噴射の場合には、このときメイン噴射時のソレノイドバ
ルブの応答が遅くなり、パイロット噴射とメイン噴射の
間での挙動が不安定となる。この結果、NOX 濃度の低
減効果が十分に得られないという問題がある。
【0007】これと同様に、上記ステップモータの駆動
装置でも以下のような問題が発生している。ステップモ
ータの回転が高速になるにつれて、各相コイルを駆動す
る時間間隔が短くなってくるので、同一の相コイルを短
時間に2回駆動しなければならない。このために、昇圧
回路は短時間でエネルギー蓄積が可能な大容量の素子が
必要となり、昇圧回路の大型化及びコストアップの問題
を生じている。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目してなさ
れ、昇圧回路の大型化を伴わずに同一の誘導負荷を所定
時間内に複数回駆動できると共に、駆動初期の負荷電流
の立ち上がりを高速にできる誘導負荷駆動装置及びその
駆動方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定時
間内に同一の誘導負荷を複数回駆動し、この駆動を繰り
返して行なう誘導負荷駆動装置において、エネルギーを
蓄積して高電圧に昇圧し、この高電圧を前記同一の誘導
負荷に所定時間内に交互に印加してそれぞれ負荷電流を
高速に立ち上げる複数の昇圧回路と、この複数の昇圧回
路で負荷電流を立ち上げ後に前記同一の誘導負荷に所定
電圧を印加し、負荷電流を所定値に保持する保持電流出
力回路と、上記複数の昇圧回路及び保持電流出力回路の
各出力が交互に前記同一の誘導負荷に接続されるように
切り換えられる複数のスイッチ手段と、この複数のスイ
ッチ手段を所定の順序で切り換える制御ロジック回路と
を備え、前記同一誘導負荷に所定時間内に複数回流す電
流の立ち上げ時間を高速化した構成としている。
【0010】請求項1に記載の発明によると、複数の昇
圧回路を設け、複数回誘導負荷を駆動する際に各昇圧回
路で駆動初期の高圧を印加する。このとき、各昇圧回路
が次回印加しなければならない時間までに、余裕を持っ
てエネルギーを十分に蓄積できるので、誘導負荷の応答
遅れが無くなる。また、このエネルギーの蓄積に要する
時間は、従来における単一の昇圧回路で複数回誘導負荷
を駆動する場合に比べて余裕があるので、昇圧回路の電
流容量を従来に比較して大幅に低減できる。したがっ
て、昇圧回路をコンパクトに、かつ、低コストで構成で
き、また駆動装置の信頼性も向上する。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の誘導負荷駆動装置において、前記複数の昇圧回路は、
高電圧エネルギーを蓄積し、このエネルギーを前記同一
の誘導負荷に所定時間内に交互に投入する複数のコンデ
ンサと、各コンデンサとそれぞれ1対1に接続され、か
つ、各コンデンサにそれぞれエネルギーを蓄積する方向
にのみ充電電流を流す複数の整流素子と、各整流素子を
介して各コンデンサにそれぞれエネルギーを蓄積する誘
導回路とを備えた構成としている。
【0012】請求項2に記載の発明によると、複数の昇
圧回路として、1つの誘導回路から各整流素子を介して
複数のコンデンサに高電圧エネルギーを蓄積する昇圧回
路を備えている。そして、同一の誘導負荷を複数回駆動
する際に、各コンデンサから駆動初期の高電圧を印加す
る。このとき、各コンデンサが次に高電圧を印加しなけ
ればならない時間までに、時間的な余裕を持ってエネル
ギーを十分に蓄積できるので、誘導負荷の応答遅れが無
くなる。また、このエネルギーの蓄積に要する時間は、
従来における単一の昇圧回路で複数回誘導負荷を駆動す
る場合に比べて余裕があるので、昇圧回路の電流容量を
従来に比較して大幅に低減できる。したがって、昇圧回
路をコンパクトに、かつ、低コストで構成でき、また駆
動装置の信頼性も向上する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の誘導負荷駆動装置において、前記コンデンサがそれぞ
れ異なる容量を有することを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によると、容量がそ
れぞれ異なる複数のコンデンサに同一の誘導回路からエ
ネルギーを蓄積するので、各コンデンサから誘導負荷に
投入されるエネルギー量を各回毎に変えることができ
る。よって、各コンデンサの容量を誘導負荷駆動の目的
に応じて異なる値に設定することにより、種々の負荷電
流の駆動パターンに対応可能となる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の誘導負荷駆動装置において、前記誘導負荷は、ソレノ
イドバルブにより燃料噴射の開始時期及び終了時期を制
御する内燃機関の燃料噴射装置における前記ソレノイド
バルブのソレノイドである。
【0016】請求項4に記載の発明によると、2つの昇
圧回路を設け、各昇圧回路によりパイロット噴射時とメ
イン噴射時のソレノイドバルブの負荷電流を速やかに立
ち上げることができる。このとき、次回の噴射時まで時
間的な余裕があるので、素子の電流容量を従来に比較し
て大きくすることなくエネルギー蓄積が可能となり、こ
れによって、パイロット噴射及びメイン噴射共にソレノ
イドバルブの応答遅れが無くなる。したがって、燃料噴
射時期及び噴射量を精度良く制御できるので、NOX 濃
度や騒音を確実に低減できる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の誘導負荷駆動装置において、内燃機関の各気筒に対応
した燃料噴射装置の各ソレノイドをパイロット噴射時に
駆動する第1の前記昇圧回路及び第1の前記保持電流出
力回路と、パイロット噴射した上記同一のソレノイドを
メイン噴射時に駆動する第2の前記昇圧回路及び第2の
前記保持電流出力回路と、パイロット噴射時の上記第1
の昇圧回路及び第1の保持電流出力回路の出力と、メイ
ン噴射時の上記第2の昇圧回路及び第2の保持電流出力
回路の出力とを切り換える複数の前記スイッチ手段とを
備えた構成としている。
【0018】請求項5に記載の発明によると、第1の昇
圧回路と第1の保持電流出力回路をパイロット噴射専用
とし、また、第2の昇圧回路と第2の保持電流出力回路
をメイン噴射専用とし、各昇圧回路と保持電流出力回路
とのセットによりパイロット噴射時とメイン噴射時のソ
レノイドバルブの負荷電流を速やかに立ち上げることが
できる。このとき、次回の噴射時まで時間的な余裕があ
るので、各昇圧回路の素子の電流容量を従来に比較して
大きくすることなくエネルギー蓄積が可能となり、これ
によって、パイロット噴射及びメイン噴射共にソレノイ
ドバルブの応答遅れが無くなる。したがって、燃料噴射
時期及び噴射量を精度良く制御できるので、NOX 濃度
や騒音を確実に低減できる。また、パイロット噴射専用
の保持電流出力回路は、メイン噴射専用の保持電流出力
回路よりも平均熱耐量を小さくできるので、小型化が可
能となり経済的に安価に構成できる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の誘導負荷駆動装置において、内燃機関の一気筒に対応
した燃料噴射装置のソレノイドをパイロット噴射時に駆
動し、かつ、この気筒の次に噴射する気筒に対応したソ
レノイドをメイン噴射時に駆動し、これらの駆動を繰り
返す第1の前記昇圧回路及び第1の前記保持電流出力回
路と、上記一気筒に対応したソレノイドをメイン噴射時
に駆動し、かつ、この気筒の次に噴射する気筒に対応し
たソレノイドをパイロット噴射時に駆動し、これらの駆
動を繰り返す第2の前記昇圧回路及び第2の前記保持電
流出力回路と、パイロット噴射時の上記第1の昇圧回路
及び第1の保持電流出力回路の出力と、メイン噴射時の
上記第2の昇圧回路及び第2の保持電流出力回路の出
力、あるいは、メイン噴射時の上記第1の昇圧回路及び
第1の保持電流出力回路の出力と、パイロット噴射時の
上記第2の昇圧回路及び第2の保持電流出力回路の出力
とを切り換える複数の前記スイッチ手段とを備えた構成
としている。
【0020】請求項6に記載の発明によると、第1の昇
圧回路及び第1の保持電流出力回路のセットと、第2の
昇圧回路及び第2の保持電流出力回路のセットとは、互
いに、パイロット噴射及びメイン噴射を交互に分担する
と共に、噴射気筒が替わる毎に交互にパイロット噴射と
メイン噴射の分担を入れ換えるようにしている。これに
よって、昇圧回路と保持電流出力回路との各セットによ
りパイロット噴射時とメイン噴射時のソレノイドバルブ
の負荷電流を速やかに立ち上げることができる。このと
き、次回の噴射時まで時間的な余裕があるので、各昇圧
回路の素子の電流容量を従来に比較して大きくすること
なくエネルギー蓄積が可能となり、これによって、パイ
ロット噴射及びメイン噴射共にソレノイドバルブの応答
遅れが無くなる。したがって、燃料噴射時期及び噴射量
を精度良く制御できるので、NOX 濃度や騒音を確実に
低減できる。また、2つのセットは全く同一に構成でき
るので、同一の昇圧回路と保持電流出力回路を備えた駆
動回路を2セット使用すれば、互いに互換性を持たせら
れるので、故障時のバックアップとして使用可能とな
る。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の誘導負荷駆動装置において、内燃機関の各気筒に対応
した燃料噴射装置の各ソレノイドをパイロット噴射時に
駆動する第1の前記昇圧回路と、パイロット噴射した上
記同一のソレノイドをメイン噴射時に駆動する第2の前
記昇圧回路と、上記同一のソレノイドをパイロット噴射
時及びメイン噴射時に保持電流を駆動し、かつ、この駆
動を気筒順序の一つ置きに繰り返す第1の前記保持電流
出力回路と、上記同一のソレノイドをパイロット噴射時
及びメイン噴射時に保持電流を駆動し、かつ、この駆動
を気筒順序の一つ置きに上記第1の保持電流出力回路と
交互に繰り返す第2の前記保持電流出力回路と、上記第
1の昇圧回路、第1の保持電流出力回路、第2の昇圧回
路、及び、第2の保持電流出力回路のそれぞれの出力を
切り換えると共に、メイン噴射時の保持電流期間とパイ
ロット噴射時の保持電流期間とが一部重複可能に切り換
える前記スイッチ手段とを備えた構成としている。
【0022】請求項7に記載の発明によると、各気筒の
噴射時期の前後が一部重なったとき、この気筒に対応し
たそれぞれのソレノイドに保持電流を流せるように、独
立の保持電流出力回路と、スイッチ手段とを備えてい
る。これによって、エンジン回転が高速になって各気筒
の噴射時期が重なった場合でも対応可能となり、パイロ
ット噴射及びメイン噴射の噴射時期及び噴射量を精度良
く制御できるので、NOX 濃度や騒音を確実に低減でき
る。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項4に記載
の誘導負荷駆動装置において、奇数気筒の内燃機関の各
気筒に対応した燃料噴射装置の各ソレノイドを、パイロ
ット噴射時に又はメイン噴射時に交互に駆動する第1の
昇圧回路及び第2の昇圧回路と、上記各ソレノイドを専
用的に駆動する各気筒毎の保持電流出力回路と、上記第
1の昇圧回路、上記第2の昇圧回路、及び、上記各気筒
毎の保持電流出力回路の各出力を切り換えると共に、メ
イン噴射時の保持電流期間とパイロット噴射時の保持電
流期間とが一部重複可能に切り換える前記スイッチ手段
とを備えた構成としている。
【0024】請求項8に記載の発明によると、各気筒の
噴射時期の前後が一部重なったとき、この気筒に対応し
たそれぞれのソレノイドに保持電流を流せるように、各
気筒毎に専用の保持電流出力回路と、この保持電流を独
立に流せるようなスイッチ手段とを備えている。これに
よって、エンジン回転が高速になって各気筒の噴射時期
が重なった場合でも対応可能となり、パイロット噴射及
びメイン噴射の噴射時期及び噴射量を精度良く制御でき
るので、NOX 濃度や騒音を確実に低減できる。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項4に記載
の誘導負荷駆動装置において、奇数気筒の内燃機関の各
気筒に対応した燃料噴射装置の各ソレノイドを、パイロ
ット噴射時に又はメイン噴射時に交互に駆動する第1の
昇圧回路及び第2の昇圧回路と、上記各ソレノイドを、
噴射気筒が替わる毎に交互に駆動する第1の保持電流出
力回路及び第2の保持電流出力回路と、上記第1の昇圧
回路、上記第2の昇圧回路、上記第1の保持電流出力回
路、及び、上記第2の保持電流出力回路の出力を切り換
えると共に、メイン噴射時の保持電流期間とパイロット
噴射時の保持電流期間とが一部重複可能に切り換える前
記スイッチ手段とを備えた構成としている。
【0026】請求項9に記載の発明によると、エンジン
の気筒数が奇数の場合に、各気筒の噴射時期の前後が一
部重なったとき、この気筒に対応したそれぞれのソレノ
イドに保持電流を流せるように、噴射気筒が替わる毎に
交互に保持電流を駆動する2つの保持電流出力回路と、
この保持電流を独立に流せるようなスイッチ手段とを備
えている。これによって、エンジン回転が高速になって
各気筒の噴射時期が重なった場合でも対応可能となり、
パイロット噴射及びメイン噴射の噴射時期及び噴射量を
精度良く制御できるので、NOX 濃度や騒音を確実に低
減できる。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項5又は
6に記載の誘導負荷駆動装置において、前記第1の保持
電流出力回路と前記第2の保持電流出力回路とを一つの
保持電流出力回路で共用し、この一つの保持電流出力回
路がパイロット噴射時及びメイン噴射時の保持電流を駆
動するようにしている。
【0028】請求項10に記載の発明によると、パイロ
ット噴射用の保持電流出力回路と、メイン噴射用の保持
電流出力回路とを共用化して、一つの保持電流出力回路
により保持電流を駆動するようにしている。これによ
り、駆動回路全体の構成が簡素化されるので、さらに小
型化されると共に、経済的に構成できる。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項1に記
載の誘導負荷駆動装置において、前記誘導負荷は、ステ
ップモータの相コイルである。
【0030】請求項11に記載の発明によると、ステッ
プモータの等価多相駆動方式において、各相コイルの励
磁電流を複数レベル設け、各電流レベル毎に別々に備え
られた昇圧回路によって負荷電流を速やかに立ち上げる
ようにしている。したがって、各電流レベルの切り替わ
り時に電流遅れが無くなり、等価多相駆動の応答性が良
くなる。よって、ステップモータの回転が高速になって
も応答性が高く、安定的に動作することができる。
【0031】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の誘導負荷駆動装置において、前記ステップモータ
の各相コイル毎に、第1レベルの励磁電流を高速に立ち
上げる第1の昇圧回路と、第2レベルの励磁電流を高速
に立ち上げる第2の昇圧回路と、上記第1及び第2のレ
ベルの励磁電流を保持する保持電流出力回路と、第1の
昇圧回路、第2の昇圧回路、及び、保持電流出力回路の
各出力を切り換えるスイッチ手段とを備えた構成として
いる。
【0032】請求項12に記載の発明によると、ステッ
プモータの各相電流のレベルを2つ設定し、この2つの
電流レベル毎に負荷電流を高速に立ち上げる昇圧回路を
それぞれ設け、また、2つの電流レベルに相当した定電
流を保持する保持電流出力回路を設けている。これによ
って、各昇圧回路によって各電流レベルに対応した負荷
電流を速やかに立ち上げることができる。したがって、
各電流レベルの切り替わり時に電流遅れが無くなり、等
価多相駆動の応答性が良くなる。よって、ステップモー
タの回転が高速になっても応答性が高く、安定的に動作
することができる。
【0033】請求項13に記載の発明は、請求項11に
記載の誘導負荷駆動装置において、前記ステップモータ
の各相コイル毎に、複数段レベルの励磁電流を高速に立
ち上げる、各レベルに対応したそれぞれの昇圧回路と、
上記各レベルの励磁電流を保持する保持電流出力回路
と、上記複数の昇圧回路及び保持電流出力回路の各出力
を切り換えるスイッチ手段とを備えた構成としている。
【0034】請求項13に記載の発明によると、ステッ
プモータの各相電流のレベルを複数段設定し、この複数
の電流レベル毎に負荷電流を高速に立ち上げる昇圧回路
を複数設け、また、複数の電流レベルに相当した定電流
を保持する保持電流出力回路を設けている。これによっ
て、各昇圧回路によって各電流レベルに対応した負荷電
流を速やかに立ち上げることができる。したがって、各
電流レベルの切り替わり時に電流遅れが無くなり、等価
多相駆動の応答性が良くなる。よって、ステップモータ
の回転が高速になっても応答性が高く、安定的に動作す
ることができる。
【0035】請求項14に記載の発明は、所定時間内に
同一の誘導負荷を複数回駆動し、この駆動を繰り返して
行なう誘導負荷駆動方法において、各回の初期負荷電流
の立ち上がり時に印加する高圧を各々異なる昇圧回路で
昇圧すると共に、各回の保持電流を同一の、又は、異な
る保持電流回路で保持し、同一誘導負荷に所定時間内に
複数回流す電流の各立ち上げ時間を高速化する方法とし
ている。
【0036】請求項14に記載の発明によると、同一の
誘導負荷を所定時間内に複数回駆動する際に、複数の昇
圧回路によって各回毎に別々に駆動初期の高圧を印加す
る。このとき、各昇圧回路が次回印加しなければならな
い時までに、時間的な余裕を持ってエネルギーを十分に
蓄積できるので、誘導負荷の応答遅れが無くなる。ま
た、このエネルギーの蓄積に要する時間は、従来におけ
る単一の昇圧回路で複数回誘導負荷を駆動する場合に比
べて余裕があるので、昇圧回路の電流容量を従来に比較
して大幅に低減できる。したがって、昇圧回路をコンパ
クトに、かつ、低コストで構成でき、また駆動装置の信
頼性も向上する。
【0037】請求項15に記載の発明は、所定時間内に
同一の誘導負荷を複数回駆動し、この駆動を繰り返して
行なう誘導負荷駆動方法において、1つの誘導回路から
複数のコンデンサのそれぞれに各整流素子を介して高電
圧エネルギーを蓄積し、各コンデンサに蓄積した高電圧
エネルギーを前記各回の初期負荷電流の立ち上がり時に
それぞれ印加すると共に、各回の保持電流を同一の、又
は、異なる保持電流回路で保持し、同一誘導負荷に所定
時間内に複数回流す電流の各立ち上げ時間を高速化する
方法としている。
【0038】請求項15に記載の発明によると、所定時
間内に同一の誘導負荷を複数回駆動する際に、1つの誘
導回路から各整流素子を介して複数のコンデンサに高電
圧エネルギーを蓄積し、各コンデンサから各回毎に駆動
初期の高電圧を印加する。このとき、各コンデンサが次
に高電圧を印加しなければならない時間までに、時間的
な余裕を持ってエネルギーを十分に蓄積できるので、誘
導負荷の応答遅れが無くなる。また、このエネルギーの
蓄積に要する時間は、従来における単一の昇圧回路で複
数回誘導負荷を駆動する場合に比べて余裕があるので、
昇圧回路の電流容量を従来に比較して大幅に低減でき
る。したがって、昇圧回路をコンパクトに、かつ、低コ
ストで構成でき、また駆動装置の信頼性も向上する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら実施形
態を説明する。図1〜図17は、ディーゼルエンジンの
燃料噴射装置におけるソレノイドバルブの駆動例を示し
ている。図1は本実施形態に係わる電子制御ソレノイド
バルブ式ユニットインジェクタの断面図を示しており、
各気筒毎に各ユニットインジェクタが設けられる。ノズ
ルホルダ101に穿設された圧力室103には、図示し
ないカムにより往復動作を行なうプランジャ102が嵌
入されている。ノズルホルダ101の先端には噴射ノズ
ル104が装着されており、圧力室103と噴射ノズル
104とは噴射燃料回路105により連通されている。
ノズルホルダ101の側面には燃料入口106が設けら
れており、この燃料入口106には図示しない燃料フィ
ードポンプから燃料が送給される。また、ノズルホルダ
101内には、燃料入口106に連通する燃料供給回路
107が配設されている。
【0040】さらに、ノズルホルダ101の上部にはソ
レノイド111を有する電磁弁装置140が配設されて
おり、ソレノイド111の下方にはシート142を有す
るバルブ141が上下移動自在に設けられている。ま
た、ソレノイド111の下部にはアマチュア室112が
設けられており、アマチュア室112は燃料の低圧回路
113を介して燃料供給回路107と連通されている。
そして、燃料の高圧回路115は弁座114を介してシ
ート142と当接し、アマチュア室112はバルブ14
1及び高圧回路115を介して圧力室103と連通され
ている。バルブ141は戻しばね143によって弁座1
14とシート142の間を開く方向に付勢されており、
バルブ141の戻り位置はストッパ146により規制さ
れている。また、回路145によりアマチュア室112
と連通するスピル室144が設けられており、スピル室
144はスピル回路116及び圧力制御弁117を介し
てオイルパン118に接続されている。なお、圧力制御
弁117は、燃料を5〜8Kg/cm2 の圧力になるように
制御している。
【0041】このような構成のユニットインジェクタの
作動を、以下に説明する。ソレノイド111が作動して
いないときはバルブ141は戻しばね143により下側
に付勢されており、弁座114とシート142の間は開
いている。図示しないフィードポンプから送給された燃
料は燃料入口106から燃料供給回路107、低圧回路
113を経てアマチュア室112に入り、さらに回路1
45、スピル室144、スピル回路116及び圧力制御
弁117を経てオイルパン118に戻る。その際、圧力
は圧力制御弁117によって5〜8Kg/cm2 の低圧に制
御される。また、アマチュア室112の燃料の一部は弁
座114とシート142との隙間を通り、高圧回路11
5を経て圧力室103に充満される。
【0042】ソレノイド111を作動すると、バルブ1
41は引き上げられてシート142と弁座114の間は
閉じられる。図示しないカムによりプランジャ102は
押し下げられ、圧力室103の燃料は高圧となり、噴射
燃料回路105を経て噴射ノズル104から気筒内に噴
射される。ソレノイド111の作動を停止すると、バル
ブ141は戻しばね143によって押し下げられてシー
ト142と弁座114の間は開き、高圧力の燃料はアマ
チュア室112からスピル回路116に逃げ、燃料圧力
は低圧となり燃料噴射は終了する。このようにして、ソ
レノイド111の作動時期と時間とを制御することによ
り、燃料噴射の時期と量とは制御される。
【0043】図2は第1実施形態に係わる上記ソレノイ
ドを駆動する誘導負荷駆動装置の構成ブロック図を示
し、図3は各構成部の動作を説明する信号タイミングチ
ャートを示している。なお、ここでは、6気筒エンジン
の例について説明しているが、本発明は気筒数に限定さ
れるものではない。同図において、初期駆動信号出力部
11は、エンジン回転に同期して、かつ、所定の噴射気
筒順序に従って、各気筒に対応するソレノイドバルブ1
3a〜13f(上記ソレノイド111に相当)の逐次噴
射指令信号DRVn (n=1〜6)を駆動信号処理出力
部12に出力する。駆動信号処理出力部12には、各ソ
レノイドバルブ13a〜13fに対応した信号分配器1
4a〜14fが設けられている。各信号分配器14a〜
14fは、上記逐次噴射指令信号DRVn に基づいて、
パイロット噴射を指令する駆動信号SPn 及びメイン噴
射を指令する駆動信号SMn (n=1〜6)を生成し、
これらの駆動信号SPn 、SMn をそれぞれ第1の駆動
回路20及び第2の駆動回路30に出力する。
【0044】第1の駆動回路20及び第2の駆動回路3
0は、それぞれパイロット噴射及びメイン噴射を行なう
ために、各ソレノイドバルブ13a〜13fを駆動す
る。第1の駆動回路20と第2の駆動回路30は同じ構
成をしており、その内部にそれぞれ昇圧回路21、31
と、保持電流出力回路22、32と、制御ロジック回路
23、33と、スイッチ手段29、39とを備えてい
る。制御ロジック回路23、33は昇圧回路21、31
及び保持電流出力回路22、32の出力をスイッチ手段
29、39により切り換えて、各ソレノイドバルブ13
a〜13fに対応した出力線に所定電圧を出力する。第
1の駆動回路20及び第2の駆動回路30の各ソレノイ
ドバルブに対応する出力線は、並列に各ソレノイドバル
ブに接続されている。
【0045】図3において、第1の駆動回路20は、前
記駆動信号SPn が入力されている間、この駆動信号S
Pn に対応するソレノイドバルブに駆動電流を流して燃
料をパイロット噴射する。これによって噴射圧力が少し
上昇し初期燃焼が行われる。また、第2の駆動回路30
は、前記駆動信号SMn が入力されている間、この駆動
信号SMn に対応するソレノイドバルブに駆動電流を流
して燃料をメイン噴射する。これによって噴射圧力が緩
やかに上昇してメイン燃焼が行われる。
【0046】図4は、本実施形態に係わる第1の駆動回
路20及び第2の駆動回路30の回路ブロック構成図を
示している。第1の駆動回路20及び第2の駆動回路3
0は同じ構成をしており、ここでは、まず第1の駆動回
路20の説明を行なう。昇圧回路21は電源(すなわ
ち、車載バッテリー)からエネルギーを供給され、この
エネルギーを所定時間内にコンデンサ24に蓄積して所
定の高電圧を生成している。コンデンサ24はスイッチ
手段25a〜25fの各入力端子に接続され、このスイ
ッチ手段25a〜25fの各出力端子はダイオード27
a〜27fのアノードに接続されている。各ダイオード
27a〜27fのカソード側は駆動回路の出力端子OU
T1〜6となっている。また、保持電流出力回路22は
上記高電圧より低い電圧で負荷に所定電流を供給するも
のであり、通常は、電源電圧を直接印加するようにして
いる。上記所定電流によって、負荷すなわちソレノイド
バルブの開状態が保持される。保持電流出力回路22の
出力はスイッチ手段26a〜26fの各入力端子に接続
され、このスイッチ手段26a〜26fの各出力端子は
上記スイッチ手段25a〜25fと同様にダイオード2
7a〜27fのアノードに接続されている。なお、スイ
ッチ手段25a〜25f及びスイッチ手段26a〜26
fは例えば半導体スイッチで構成され、サイリスタやF
ET等を使用することができる。
【0047】制御ロジック回路23は上記の各スイッチ
手段25a〜25f及びスイッチ手段26a〜26fの
開閉を制御しており、図5はその信号タイミングチャー
トを示している。ここで、制御ロジック回路23は各ソ
レノイドバルブに対応したパイロット噴射を指令する前
記駆動信号SPn を入力して高電圧印加指令SWPn及
び保持電圧印加指令SWHn を生成すると、この高電圧
印加指令SWPn を対応したスイッチ手段25a〜25
fの制御入力端子に出力し、保持電圧印加指令SWHn
を対応したスイッチ手段26a〜26fの制御入力端子
に出力する。スイッチ手段25a〜25fはこの高電圧
印加指令SWPn を受けたとき導通状態となり、コンデ
ンサ24の高電圧エネルギーを対応するソレノイドバル
ブ13a〜13fに供給する。また、スイッチ手段26
a〜26fは保持電圧印加指令SWHn を受けたとき導
通状態となり、対応するソレノイドバルブ13a〜13
fに所定の保持電流を流す。よって、ソレノイドバルブ
の駆動初期電流が速やかに立ち上がり、応答良く燃料の
パイロット噴射が行われる。なお、スイッチ手段として
サイリスタやFET等が使用されている場合は、これら
の半導体スイッチのゲート端子に上記高電圧印加指令S
WPn や保持電圧印加指令SWHn 信号が入力される。
【0048】第2の駆動回路30の構成も同様であり、
昇圧回路31と、保持電流出力回路32と、制御ロジッ
ク回路33と、コンデンサ34と、スイッチ手段35a
〜35fと、スイッチ手段36a〜36fと、及びダイ
オード37a〜37fとからなっている。ただし、メイ
ン噴射時の保持電流出力時間はパイロット噴射時の保持
電流出力時間より通常長いので、保持電流出力回路の平
均的な出力耐量(熱容量)は必然的にメイン噴射用の保
持電流出力回路32の方を大きくする必要がある。この
ことから、経済的な効果を考慮して、パイロット噴射用
の保持電流出力回路22の方の容量を小さくできる。
【0049】制御ロジック回路33は各ソレノイドバル
ブに対応した前記駆動信号SMn を入力して前記同様の
高電圧印加指令SWPn 及び保持電圧印加指令SWHn
を生成し、この高電圧印加指令SWPn を対応したスイ
ッチ手段35a〜35fの制御入力端子に出力し、保持
電圧印加指令SWHn を対応したスイッチ手段36a〜
36fの制御入力端子に出力する。スイッチ手段35a
〜35fはこの高電圧印加指令SWPn を受けたとき導
通状態となり、コンデンサ24の高電圧エネルギーを対
応するソレノイドバルブ13a〜13fに供給する。ま
た、スイッチ手段36a〜36fは保持電圧印加指令S
WHn を受けたとき導通状態となり、対応するソレノイ
ドバルブ13a〜13fに所定の保持電流を流す。よっ
て、ソレノイドバルブの駆動初期電流が速やかに立ち上
がり、応答良く燃料のメイン噴射が行われる。
【0050】このように、第1の駆動回路20をパイロ
ット噴射専用とし、第2の駆動回路30をメイン噴射専
用として構成したので、パイロット噴射時期とメイン噴
射時期との時間間隔が短い場合でも、それぞれの駆動回
路に独立に設けられた昇圧回路によって各気筒に対応し
たソレノイドバルブ13a〜13fに高電圧を印加でき
る。そして、各昇圧回路のコンデンサ24にエネルギー
を蓄積する時間をエンジン最大回転数の各気筒間の噴射
時間間隔を考慮して十分に間に合うように設定してある
ので、次に噴射されるべき気筒に対しては確実に昇圧さ
れる。したがって、毎回、各気筒のソレノイドバルブ1
3a〜13fの負荷電流が速やかに立ち上がるので、パ
イロット噴射及びメイン噴射が共に応答性良く行われ
る。また、このときの各駆動回路の平均的出力耐量(熱
的容量)は、短時間で昇圧が可能なような大容量の素子
を設けた駆動回路に比較して非常に小さくなるので、全
体としてコンパクトに、かつ、コストが大幅に増加せず
に構成される。さらに、駆動回路の熱的容量を小さくし
たので、信頼性も向上される。
【0051】ここで、本発明に係わる上記駆動回路2
0、30が上述のように小型化され、また、信頼性が向
上する理由を、以下に説明する。図6は各気筒毎のパイ
ロット噴射とメイン噴射の時間間隔を表した図であり、
同図で横軸はエンジンのクランク軸の回転角度、又はこ
れと等価的な時間を表し、縦軸は各ソレノイドバルブ1
3a〜13fの負荷電流値を表している。また、気筒番
号は噴射順序を表しており、同図では代表的に気筒1と
気筒5の噴射を示している。各気筒毎に、パイロット噴
射時の負荷電流28とメイン噴射時の負荷電流38とが
所定クランク回転角度の時に流れている。各気筒間のク
ランク軸回転角度は例えば6気筒では120°であり、
エンジンが所定回転数で回転しているとき、この120
°の回転に所定時間T2 を要する。また、このときの各
気筒でのパイロット噴射時とメイン噴射とのクランク回
転角度をθ1 とし、この所要時間をT1 とする。
【0052】いま、一つの駆動回路によって駆動する場
合、すなわち、一つの昇圧回路21と一つの保持電流出
力回路22とによってパイロット噴射及びメイン噴射を
行なう場合には、少なくとも時間T1 の間にメイン噴射
のために昇圧を完了しなければならない。このときにコ
ンデンサ24に蓄積すべきエネルギー(ソレノイドバル
ブを速やかに動作させるのに必要なエネルギー)をA
(J) とすると、昇圧回路21の所要出力は、その効率を
100%として数式「W1 (W) =A(J) /T1 」で表さ
れる。一方、本実施形態で示したように、二つの駆動回
路によってパイロット噴射及びメイン噴射を分担して行
なう場合には、時間T2 の間に次回のパイロット噴射又
はメイン噴射のために昇圧を完了すればよい。したがっ
て、このときの昇圧回路21の所要出力は、その効率を
100%として数式「W2 (W) =A(J) /T2 」で表さ
れる。よって、上記2つの場合の効率の比は、数式「W
2 /W1 =T1 /T2 」で表される
【0053】ここで、上記のクランク回転角度θ1 を例
えば3°とし、エンジン回転数を1000rpm とする
と、時間T1 は0.5(ms)であり、時間T2 は20(ms)
である。よって、このときの上記2つの場合の効率の比
は、上記数式から数式「W2 /W1 =1/40」で表さ
れる。また、一定の電源電圧V(例えば、バッテリー電
圧24(V) )で所定の時間T1 又は時間T2 の間にこれ
らを出力するためには、それぞれ充電電流「W1 /V」
又は「W2 /V」を流さなければならない。したがっ
て、本実施形態での昇圧回路21が扱う最大電流値は従
来に比して1/40となり、2つの駆動回路によってパ
イロット噴射及びメイン噴射を分担して行なう方が、各
駆動回路の扱う電流容量が格段に小さくなる。これによ
って、コンデンサ24、34にエネルギーを投入する昇
圧回路の各素子の電流容量を大きくしなくても良いの
で、構成が小型化されると共に、素子の信頼性が向上す
る。以上が、小型化された駆動回路を2セット使用する
方が全体としてコンパクトに、かつ、信頼性が高く構成
できる理由である。なお、このことは、一般的な誘導負
荷駆動についても同様である。
【0054】次に、図7に基づいて第2実施形態を説明
する。第2実施形態は、二つの駆動回路をパイロット噴
射用及びメイン噴射用の専用とせずに、互いに交互にパ
イロット噴射とメイン噴射を分担する方式を示してい
る。図7は本実施形態の誘導負荷駆動装置の構成ブロッ
ク図を示しており、図2と同じ構成には同一の符号を付
してここでの説明を省く。第1の駆動回路20及び第2
の駆動回路30の内部の構成は、図4で示したものと同
じとする。駆動信号処理出力部12の各信号分配器14
a〜14fは、初期駆動信号出力部11からの逐次噴射
指令信号DRVn に基づいて、パイロット噴射を指令す
る駆動信号SPn 及びメイン噴射を指令する駆動信号S
Mn (n=1〜6)を生成する。各駆動信号SPn 及び
駆動信号SMn は各気筒毎のソレノイドバルブ13a〜
13fに対応しており、第1の駆動回路20及び第2の
駆動回路30が交互にパイロット噴射及びメイン噴射を
行なうように、制御ロジック回路23、33に入力され
ている。すなわち、各気筒をC1〜C6とし、気筒の噴
射順序をC1→C5→C3→C6→C2→C4→C1と
すると、上記駆動信号SP1 は第2の駆動回路30に、
駆動信号SM1 、SP5 は第1の駆動回路20に、そし
て駆動信号SM5 、SP3 は第2の駆動回路30に、の
ように交互に入力される。以下同様にして、最後の駆動
信号SM4 は第2の駆動回路30に入力される。
【0055】この実施形態での各信号のタイミングチャ
ートは図3と同じであり、以下図3、図4及び図7を参
照して作用を説明する。図3、図7において、例えば、
逐次噴射指令信号DRV1 は第1気筒C1の噴射指令で
あり、クランク軸の回転に同期して所定の噴射時期に出
力される。逐次噴射指令信号DRV1 に基づいて生成さ
れた駆動信号SP1 及び駆動信号SM1は、第2の駆動
回路30及び第1の駆動回路20にそれぞれ入力され
る。図4において、第2の駆動回路30では、制御ロジ
ック回路33は駆動信号SP1 を入力して高電圧印加指
令SWP1 及び保持電圧印加指令SWH1 を生成する
と、高電圧印加指令SWP1 をスイッチ手段35aに出
力し、所定時間後に保持電圧印加指令SWH1 を対応す
るスイッチ手段36aに出力する。これによって、スイ
ッチ手段35aはコンデンサ34の高電圧エネルギーを
ソレノイドバルブ13aに供給し、所定時間後にスイッ
チ手段36aはソレノイドバルブ13aに保持電流を流
す。この結果、第1気筒C1のソレノイドバルブ13a
の駆動初期電流が速やかに立ち上がり、応答良く燃料の
パイロット噴射が行われる。
【0056】また、第1の駆動回路20では、制御ロジ
ック回路23は駆動信号SM1 を入力して高電圧印加指
令SWP1 及び保持電圧印加指令SWH1 を生成する
と、高電圧印加指令SWP1 をスイッチ手段25aに出
力し、所定時間後に保持電圧印加指令SWH1 を対応す
るスイッチ手段26aに出力する。これによって、スイ
ッチ手段25aはコンデンサ24の高電圧エネルギーを
ソレノイドバルブ13aに供給し、所定時間後にスイッ
チ手段26aはソレノイドバルブ13aに保持電流を流
す。この結果、第1気筒C1のソレノイドバルブ13a
の駆動初期電流が速やかに立ち上がり、応答良くメイン
噴射が行われる。
【0057】第1気筒C1の次に、第5気筒C5の逐次
噴射指令信号DRV5 がクランク軸が所定角度に回転し
たときに出力される。逐次噴射指令信号DRV5 に基づ
いて生成された駆動信号SP5 及び駆動信号SM5 は、
第1の駆動回路20及び第2の駆動回路30にそれぞれ
入力される。このとき、第1気筒C1の噴射完了時点か
らこの時点までの間に、第1の駆動回路20のコンデン
サ24及び第2の駆動回路30のコンデンサ34へのエ
ネルギー蓄積は完了している。
【0058】第1の駆動回路20では、制御ロジック回
路23は駆動信号SP5 を入力して高電圧印加指令SW
P5 及び保持電圧印加指令SWH5 を生成すると、高電
圧印加指令SWP5 をスイッチ手段25eに出力し、所
定時間後に保持電圧印加指令SWH5 をスイッチ手段2
6eに出力する。これによって、前記同様に第5気筒C
5のソレノイドバルブ13eの駆動初期電流が速やかに
立ち上がり、応答良くパイロット噴射が行われる。第2
の駆動回路30では、制御ロジック回路33は駆動信号
SM5 を入力して高電圧印加指令SWP5 及び保持電圧
印加指令SWH5 を生成すると、高電圧印加指令SWP
5 をスイッチ手段35eに出力し、所定時間後に保持電
圧印加指令SWH5 をスイッチ手段36eに出力する。
これによって、同様に第5気筒C5のソレノイドバルブ
13eの駆動初期電流が速やかに立ち上がり、応答良く
メイン噴射が行われる。
【0059】第5気筒C5の次に、第3気筒C3の逐次
噴射指令信号DRV3 が所定のクランク軸回転角度のと
きに出力される。逐次噴射指令信号DRV3 に基づいて
生成された駆動信号SP3 及び駆動信号SM3 は、第2
の駆動回路30及び第1の駆動回路20にそれぞれ入力
される。このとき、前記と同様に、第5気筒C5の噴射
完了時点からこの時点までの間に、各駆動回路のコンデ
ンサ24及びコンデンサ34へのエネルギー蓄積は完了
している。そして、前記と同様にして、第2の駆動回路
30によって第3気筒C3のソレノイドバルブ13cの
駆動初期電流が速やかに立ち上がり、応答良くパイロッ
ト噴射が行われ、第1の駆動回路20によって第3気筒
C3のソレノイドバルブ13cの駆動初期電流が速やか
に立ち上がり、応答良くメイン噴射が行われる。
【0060】以上のように、第1の駆動回路20と第2
の駆動回路30は、パイロット噴射とメイン噴射とを互
いに交互に分担しているので、昇圧回路21、31は十
分に昇圧が可能となる。また、これによって、各噴射時
のソレノイドバルブの応答性が良くなり、パイロット噴
射及びメイン噴射の遅れ時間が無くなる。この結果、適
切なNOX 濃度の制御が可能となる。さらに、各駆動回
路がコンパクトに、かつ、安価に構成され、また信頼性
が向上する。なお、本実施形態では、第1の駆動回路2
0と第2の駆動回路30は全く同一のもので構成するこ
とができるので、故障時に互いにバックアップが可能と
なる。この場合、正常な駆動回路の方のみを使用して、
噴射ソレノイドを駆動することで可能となる。
【0061】次に、図8及び図9に基づいて、第3実施
形態を説明する。本実施形態は、経済的な効果をねらい
として駆動回路を構成したものである。図8は本実施形
態の誘導負荷駆動装置の構成ブロック図を示しており、
これまで説明した構成と同じものには同一の符号を付し
て説明を省く。また、ここでも、6気筒の例を説明して
いる。初期駆動信号出力部11は、前実施形態と同様
に、逐次噴射指令信号DRVn(n=1〜6)を出力す
る。この逐次噴射指令信号DRVn は、一つの駆動回路
40に入力される。
【0062】駆動回路40内には、二つの昇圧回路2
1、31と一つの保持電流出力回路43が設けられてい
る。この保持電流出力回路43は前実施形態の保持電流
出力回路22と略同一のものである。昇圧回路21、3
1の出力はそれぞれコンデンサ24、34を介してスイ
ッチ手段46、47に接続されている。また、保持電流
出力回路43の出力はダイオード48のアノードに接続
されている。そして、スイッチ手段46、47の各出力
端子及びダイオード48のカソードは共に各スイッチ手
段49a〜49fの入力端子に接続されており、各スイ
ッチ手段49a〜49fの出力端子は駆動回路40の出
力端子となっている。また、保持電流出力回路43は前
記保持電流出力回路22と同様に保持電流を供給する
が、制御ロジック回路44からの保持電圧印加指令を入
力したときにこの保持電流を出力するようになってい
る。なお、スイッチ手段46、47及びスイッチ手段4
9a〜49fは、前述同様に半導体スイッチ等で構成さ
れる。
【0063】前記逐次噴射指令信号DRVn はそれぞれ
スイッチ手段49a〜49fのゲートに入力されてお
り、各気筒の噴射時期に合わせて直接スイッチ手段49
a〜49fの開閉を制御している。また、逐次噴射指令
信号DRVn は論理和回路45に入力され、論理和回路
45の出力信号は制御ロジック回路44に入力される。
制御ロジック回路44はこの論理和信号に基づいて、所
定の制御信号をスイッチ手段46、47及び保持電流出
力回路44に出力する。
【0064】図9はその各信号のタイミングチャートを
示しており、同図に従って作用を説明する。逐次噴射指
令信号DRVn は、各気筒の噴射時期に同期して出力さ
れる。逐次噴射指令信号DRVn がオンすると、スイッ
チ手段49a〜49fの内の対応したいずれかが導通状
態になると共に、論理和回路45から駆動信号が出力さ
れる。制御ロジック回路44は、この駆動信号に基づい
て、パイロット噴射を指令する駆動信号SPを所定噴射
時間だけスイッチ手段46に出力し、この駆動信号SP
の後に保持電圧印加指令SWHを所定時間だけ保持電流
出力回路43に出力する。これによって、逐次噴射指令
信号DRVn に対応するソレノイドバルブに昇圧回路2
1から高電圧が印加されて初期負荷電流が速やかに立ち
上がった後に、保持電流出力回路43から保持電流が出
力され、パイロット噴射が応答性良く行われる。さら
に、保持電圧印加指令SWHの所定時間後にメイン噴射
を指令する駆動信号SMを所定噴射時間だけスイッチ手
段47に出力し、この駆動信号SMの後に保持電圧印加
指令SWHを所定時間だけ保持電流出力回路43に出力
する。これによって、上記パイロット噴射と同一のソレ
ノイドバルブに昇圧回路31から高電圧が印加されて初
期負荷電流が速やかに立ち上がった後に、保持電流出力
回路43から保持電流が出力され、メイン噴射が応答性
良く行われる。そして、逐次噴射指令信号DRVn がオ
フすると、対応するスイッチ手段49a〜49fがオフ
すると共に保持電流がオフし、対応する気筒の燃料噴射
が終了する。
【0065】この後、次に噴射すべき気筒に対応する逐
次噴射指令信号DRVn がオンすると、同様にして、ス
イッチ手段49a〜49fの内の対応したいずれかが導
通状態になると共に、昇圧回路21によりパイロット噴
射時の高電圧が出力され、また所定時間後に昇圧回路3
1によりメイン噴射時の高電圧が出力される。このと
き、昇圧回路21及び昇圧回路31はコンデンサ24、
34にエネルギーを十分蓄積しているので、ソレノイド
バルブの遅れがなく燃料噴射時期及び噴射量が正確に制
御される。また、一つの保持電流出力回路43でパイロ
ット噴射とメイン噴射の保持電流を供給するので、コン
パクトに、かつ、コスト的に安価に構成できる。
【0066】次に、図10〜図11に基づいて第4実施
形態を説明する。本実施形態は、前記第3実施形態の構
成に比してさらに経済的な効果が得られるものを示して
いる。図10は本実施形態の誘導負荷駆動装置の構成ブ
ロック図を示しており、図8と同じ構成には同一の符号
を付して説明を省く。また、本実施形態では、図8の構
成に対してコンデンサ24、34に関する接続のみが異
なっており、以下この異なる接続部のみを説明する。昇
圧回路21の出力は2つのダイオード151、152の
アノードに並列に接続されており、ダイオード151の
カソードはコンデンサ24を介してスイッチ手段46
に、またダイオード152のカソードはコンデンサ34
を介してスイッチ手段47に接続されている。したがっ
て、昇圧回路21からのエネルギーは、ダイオード15
1、152を介して2つのコンデンサ24、34に蓄積
されるようになっている。なお、他の構成は図8と同様
である。
【0067】次に、上記構成による作用を図11を参照
して説明する。いま、2つのコンデンサ24、34に等
しい量の電荷が蓄積されているものとする。前実施形態
同様に、逐次噴射指令信号DRVn が各気筒の噴射時期
に同期して出力され、逐次噴射指令信号DRVn がオン
すると、スイッチ手段49a〜49fの内の対応したい
ずれかが導通状態になると共に、論理和回路45から駆
動信号が出力される。制御ロジック回路44は、この駆
動信号に基づいて、パイロット噴射を指令する駆動信号
SPを所定噴射時間だけスイッチ手段46に出力した後
に、保持電圧印加指令SWHを所定時間だけ保持電流出
力回路43に出力する。これによって、コンデンサ24
に蓄積された高電圧エネルギー(つまり、電荷)が逐次
噴射指令信号DRVn に対応するソレノイドバルブに投
入されて初期負荷電流が速やかに立ち上がった後に、保
持電流出力回路43から保持電流が出力され、パイロッ
ト噴射が応答性良く行われる。このとき、コンデンサ2
4の電荷Q1 は駆動信号SPが出力されている間に略零
の状態まで放電し、出力電圧V1 もこの放電に伴って略
0ボルトまで低下する。また、コンデンサ34に蓄積さ
れている電荷は、ダイオード152によって、コンデン
サ24側に移行するのが防止されている。そして、駆動
信号SPの出力がオフされるとスイッチ手段46がオフ
し、コンデンサ24に昇圧回路21からエネルギーが供
給され、電荷Q1 及び出力電圧V1 は徐々に増加して行
く。
【0068】さらに、制御ロジック回路44は、保持電
圧印加指令SWHの所定時間後にメイン噴射を指令する
駆動信号SMを所定噴射時間だけスイッチ手段47に出
力し、この駆動信号SMの後に保持電圧印加指令SWH
を所定時間だけ保持電流出力回路43に出力する。これ
によって、上記パイロット噴射と同一のソレノイドバル
ブに、コンデンサ34に蓄積された高電圧エネルギーが
投入されて初期負荷電流が速やかに立ち上がった後に、
保持電流出力回路43から保持電流が出力され、メイン
噴射が応答性良く行われる。このとき、コンデンサ34
の電荷Q2 は駆動信号SMが出力されている間に略零の
状態まで放電し、この出力電圧V2 もこの放電に伴って
略0ボルトまで低下する。また、出力電圧V2 が低下し
ているとき、コンデンサ24には、出力電圧V1 が出力
電圧V2 より高くなるまで昇圧回路21からエネルギー
が供給されるとともに、この蓄積された電荷Q1 は、ダ
イオード151によって、コンデンサ34側に移行する
のが防止される。そして、駆動信号SMの出力がオフさ
れるとスイッチ手段47がオフし、コンデンサ34に昇
圧回路21からエネルギーが供給されて電荷Q2 及び出
力電圧V2 は徐々に増加して行く。
【0069】この後、コンデンサ34の出力電圧V2 が
コンデンサ24の出力電圧V1 と等しくなった時点で、
昇圧回路21の出力エネルギーはダイオード151、1
52を介して2つのコンデンサ24、34に分配されて
蓄積されるので、両者の電荷Q1 、Q2 及び出力電圧V
1 、V2 はそれぞれ同一の立ち上がり速度で所定値まで
増加して行く。
【0070】そして、逐次噴射指令信号DRVn がオフ
すると、対応するスイッチ手段49a〜49fがオフす
ると共に保持電流がオフし、対応する気筒の燃料噴射が
終了する。次の噴射気筒の噴射時期に来たとき、対応す
る逐次噴射指令信号DRVnが出力され、上記と同様に
して、次の噴射気筒のパイロット噴射及びメイン噴射が
応答性良く行われる。
【0071】ここで、2つのコンデンサ24、34に高
電圧エネルギーを蓄積する時間が充分にあれば、出力電
圧V1 、V2 を所望の高電圧まで昇圧することができ
る。いま、噴射時期が隣接する気筒の駆動信号SP間の
時間、及び、駆動信号SM間の時間をそれぞれT3 及び
T4 とすると、時間T3 及び時間T4 の間に出力電圧V
1 、V2 を所望の高電圧まで昇圧すればよい。したがっ
て、対象とするエンジンの最大回転数仕様から最短の時
間T3 、T4 を算出し、この最短の時間T3 、T4 以内
に出力電圧V1 、V2 が所望の高電圧になるように、昇
圧回路21の出力電流容量を設定すればよい。このと
き、昇圧回路21は、前述までの実施形態におけるコン
デンサ24、34と同一の容量をそれぞれ有する2つの
コンデンサ24、34に略同一の時間T3 又は時間T4
内に充電する必要がある。よって、昇圧回路21の出力
電流容量は、前実施形態と比較して略2倍となる。しか
しながら、本発明が対象としているように、パイロット
噴射時期とメイン噴射時期との間の時間T1 が気筒間の
噴射時期間隔T2 よりも、つまり時間T3 及び時間T4
よりも非常に短いときには、従来技術にあるような昇圧
回路に比して非常に小さい出力電流容量で上記の性能を
満足させることができる。また、時間T1 と時間T3 及
び時間T4 との関係によっては、2つの昇圧回路の場合
と1つの昇圧回路の場合と比較すると、1つの昇圧回路
にすることにより生じる「出力容量の増加」の面より
も、「昇圧回路の設定スペースの減少」及び「コスト低
減」の効果が大きくなり、よって、1つの昇圧回路にし
た方が有利となる場合がある。この結果、装置全体のコ
スト低減及び小型化が図られ、また信頼性も向上でき
る。
【0072】次に、図12及び図13に基づいて第5実
施形態を説明する。図12は、本実施形態での誘導負荷
駆動装置の構成ブロック図を示している。ここでも、前
実施形態と同じ構成には同一の符号を付して説明を省
く。昇圧回路21はパイロット噴射用であり、その出力
はコンデンサ24を介してスイッチ手段54a〜54f
に接続されている。また、昇圧回路31はメイン噴射用
であり、その出力はコンデンサ34を介してスイッチ手
段55a〜55fに接続されている。さらに、保持電流
出力回路22、32はそれぞれパイロット噴射用とメイ
ン噴射用を兼ねており、保持電流出力回路22の出力は
スイッチ手段56a〜56cに接続され、保持電流出力
回路32の出力はスイッチ手段57d〜57fに接続さ
れている。そして、スイッチ手段54a〜54fの出
力、及びスイッチ手段55a〜55fの出力はそれぞれ
ソレノイドバルブ13a〜13fに並列に接続される。
スイッチ手段56a〜56cの出力はそれぞれソレノイ
ドバルブ13a〜13cに、また、スイッチ手段57d
〜57fの出力はそれぞれソレノイドバルブ13d〜1
3fに接続される。ここで、各ソレノイドバルブ13a
〜13fに対応した気筒をC1〜C6とし、気筒噴射順
序をC1→C5→C3→C6→C2→C4→C1とする
と、上記スイッチ手段56a〜56cのグループとスイ
ッチ手段57d〜57fのグループは、交互に噴射され
る二つの気筒グループ(C1、C2、C3と、C4、C
5、C6)に専用に割り当てられている。
【0073】また、制御ロジック回路53は、初期駆動
信号出力部11から各気筒に対応した逐次噴射指令信号
DRVn (n=1〜6)を入力し、この逐次噴射指令信
号DRVn に基づいて高電圧印加指令SWPAn 、SW
PBn 及び保持電圧印加指令SWHn を生成し、これら
の指令によって上記各スイッチ手段の開閉を制御する。
高電圧印加指令SWPAn はスイッチ手段54a〜54
fに入力され、高電圧印加指令SWPBn はスイッチ手
段55a〜55fに入力され、また、保持電圧印加指令
SWHn はスイッチ手段56a〜56c及びスイッチ手
段57d〜57fにそれぞれ入力される。
【0074】図13は本実施形態の各信号のタイミング
チャートを示しており、同図に従って作用を説明する。
逐次噴射指令信号DRVn は、各気筒の噴射時期に合わ
せて出力される。いま、第1気筒C1の噴射時期になっ
たとき、逐次噴射指令信号DRV1 がオンされたとす
る。制御ロジック回路53は、逐次噴射指令信号DRV
1 に基づいて、第1気筒C1のパイロット噴射を指令す
る高電圧印加指令SWPA1 を所定噴射時間だけスイッ
チ手段54aに出力し、この高電圧印加指令SWPA1
の後に保持電圧印加指令SWH1 を所定時間だけスイッ
チ手段56aに出力する。これによって、ソレノイドバ
ルブ13aに昇圧回路21から高電圧が印加されて初期
負荷電流が速やかに立ち上がった後に、保持電流出力回
路22から保持電流が出力される。こうして、パイロッ
ト噴射が応答性良く行われる。さらに、保持電圧印加指
令SWH1 の所定時間後にメイン噴射を指令する高電圧
印加指令SWPB1 を所定噴射時間だけスイッチ手段5
5aに出力し、この高電圧印加指令SWPB1 の後に保
持電圧印加指令SWH1 を逐次噴射指令信号DRV1が
オンしている間スイッチ手段56aに出力する。これに
よって、ソレノイドバルブ13aに昇圧回路31から高
電圧が印加されて初期負荷電流が速やかに立ち上がった
後に、保持電流出力回路22から保持電流が出力され
る。こうして、メイン噴射が応答性良く行われる。そし
て、逐次噴射指令信号DRV1 がオフすると、スイッチ
手段56aがオフして保持電流の出力がオフし、第1気
筒C1の燃料噴射が終了する。
【0075】この後、次に噴射すべき第5気筒C5に対
応する逐次噴射指令信号DRV5 がオンするので、上記
と同様にして、逐次噴射指令信号DRV5 に基づいて、
順次、高電圧印加指令SWPA5 がスイッチ手段54e
に出力され、保持電圧印加指令SWH5 がスイッチ手段
57eに出力され、高電圧印加指令SWPB5 がスイッ
チ手段55eに出力され、保持電圧印加指令SWH5 が
スイッチ手段57eに出力される。このようにして、パ
イロット噴射及びメイン噴射が応答性良く行われる。以
下、他の気筒についても同様の作用となる。
【0076】以上のような構成により、次の噴射気筒に
対する噴射時期のとき、昇圧回路21及び昇圧回路31
はコンデンサ24、34にエネルギーを十分蓄積してい
るので、各ソレノイドバルブの応答遅れがなく燃料噴射
時期及び噴射量が正確に制御される。
【0077】また、本実施形態では、エンジン回転が高
速になって逐次噴射指令信号DRV1 がオンしている内
に次の逐次噴射指令信号DRV5 がオンした場合に、ス
イッチ手段56aによるソレノイドバルブ13aの保持
電流とは独立して、スイッチ手段57eによるソレノイ
ドバルブ13eの保持電流を流すことが可能である。こ
のように、交互に噴射する気筒グループに対応して、専
用の保持電流出力回路22、32と、この保持電流の専
用ライン58、59と、専用のスイッチ手段56a〜5
6cのグループ及びスイッチ手段57d〜57fのグル
ープとを設けているので、各気筒の噴射時期の前後が互
いに重なる場合があっても、保持電流を継続させること
ができる。
【0078】また、本実施形態においても、前記第4実
施形態の図10で示したように、1つの昇圧回路21か
ら各ダイオード151、152を介して2つのコンデン
サ24、34にエネルギーを供給するようにしてもよ
い。このとき、2つのコンデンサ24、34に高電圧エ
ネルギーを蓄積する作用は前述同様であり、また、この
ときの構成全体による作用及び効果は上述したことと変
わらない。
【0079】次に、図14及び図15に基づいて第6実
施形態を説明する。本実施形態は各気筒の噴射時期の前
後が互いに重なることを可能にした例を示しており、こ
こでは3気筒エンジンの例を説明する。図14におい
て、昇圧回路21はパイロット噴射用であり、その出力
はコンデンサ24を介してスイッチ手段65a〜65c
に接続されている。また、昇圧回路31はメイン噴射用
であり、その出力はコンデンサ34を介してスイッチ手
段66a〜66cに接続されている。スイッチ手段65
a、66aの出力はソレノイドバルブ13aに、スイッ
チ手段65b、66bの出力はソレノイドバルブ13b
に、また、スイッチ手段65c、66cの出力はソレノ
イドバルブ13cに、それぞれ並列に接続される。ま
た、保持電流出力回路61、62、63はそれぞれ各気
筒に対応したソレノイドバルブ13a〜13c専用とな
っており、パイロット噴射用とメイン噴射用を兼ねてい
る。保持電流出力回路61の出力はダイオード67aの
アノードに接続され、ダイオード67aのカソードはソ
レノイドバルブ13aに接続されている。同様に、保持
電流出力回路62の出力はダイオード67bを経由して
ソレノイドバルブ13bに接続され、保持電流出力回路
63の出力はダイオード67cを経由してソレノイドバ
ルブ13cに接続されている。
【0080】また、制御ロジック回路64は、初期駆動
信号出力部11から各気筒に対応した逐次噴射指令信号
DRVn (n=1〜3)を入力し、この逐次噴射指令信
号DRVn に基づいて高電圧印加指令SWPAn 、SW
PBn 及び保持電圧印加指令SWHn を生成し、これら
の指令によって上記各スイッチ手段の開閉、及び保持電
流出力回路61、62、63の出力時期を制御する。高
電圧印加指令SWPAn はスイッチ手段65a〜65c
に入力され、高電圧印加指令SWPBn はスイッチ手段
66a〜66cに入力され、また、保持電圧印加指令S
WHn は各保持電流出力回路61、62、63にそれぞ
れ入力される。
【0081】図15は、本実施形態の各信号のタイミン
グチャートを示している。各気筒の噴射時期に合わせて
逐次噴射指令信号DRVn がオンされたとすると、制御
ロジック回路64は、逐次噴射指令信号DRVn に基づ
いて、パイロット噴射を指令する高電圧印加指令SWP
An を対応する気筒のスイッチ手段65a〜65cに所
定噴射時間だけ出力し、この高電圧印加指令SWPAn
の後に保持電圧印加指令SWHn を対応する保持電流出
力回路61、62、63に所定時間だけ出力する。これ
によって、対応するソレノイドバルブ13a〜13cに
コンデンサ24から高電圧が印加されて初期負荷電流が
速やかに立ち上がった後に、対応する保持電流出力回路
61、62、63から保持電流が出力される。こうし
て、パイロット噴射が応答性良く行われる。さらに、保
持電圧印加指令SWHn の所定時間後にメイン噴射を指
令する高電圧印加指令SWPBn を対応する気筒のスイ
ッチ手段66a〜66cに所定噴射時間だけ出力し、こ
の高電圧印加指令SWPBnの後に保持電圧印加指令S
WHn を対応する保持電流出力回路61、62、63に
逐次噴射指令信号DRVn がオンしている間出力する。
これによって、対応するソレノイドバルブ13a〜13
cにコンデンサ34から高電圧が印加されて初期負荷電
流が速やかに立ち上がった後に、対応する保持電流出力
回路61、62、63から保持電流が出力される。こう
して、メイン噴射が応答性良く行われる。そして、逐次
噴射指令信号DRVn がオフすると、保持電圧印加指令
SWHnがオフして保持電流の出力がオフし、この気筒
の燃料噴射が終了する。
【0082】この後、次に噴射すべき気筒に対応する逐
次噴射指令信号DRVn がオンすると、同様にして、逐
次噴射指令信号DRVn に基づいて順次、高電圧印加指
令SWPAn 、保持電圧印加指令SWHn 、高電圧印加
指令SWPBn 及び保持電圧印加指令SWHn が出力さ
れる。このとき、昇圧回路21及び昇圧回路31はコン
デンサ24、34にエネルギーを十分蓄積しているの
で、ソレノイドバルブの遅れがなく、燃料噴射時期及び
噴射量が正確に制御される。
【0083】また、ある気筒に対応する逐次噴射指令信
号DRVn がオンしている間に、次に噴射すべき気筒の
逐次噴射指令信号DRVn がオンした場合には、各気筒
に対応して、専用の保持電流出力回路61、62、63
と、この保持電流の専用ライン68a、68b、68c
とを設けているので、各気筒の噴射時期の前後が互いに
重なる場合があっても、保持電流を継続させることがで
きる。なお、本実施形態は3気筒の場合に限定されず
に、任意の気筒数の場合でも各気筒毎に専用の保持電流
出力回路と保持電流の専用ラインを設けることによって
実施可能である。
【0084】また、本実施形態においても、前記第4実
施形態の図10で示したように、1つの昇圧回路21か
ら各ダイオード151、152を介して2つのコンデン
サ24、34にエネルギーを供給するようにしてもよ
い。このとき、2つのコンデンサ24、34に高電圧エ
ネルギーを蓄積する作用は前述同様であり、また、この
ときの構成全体による作用及び効果は上述したことと変
わらない。
【0085】次に、図16及び図17に基づいて第7実
施形態を説明する。本実施形態は、3気筒エンジンの各
気筒の噴射時期の前後が互いに重なることを可能にした
別の例を示している。図16において、昇圧回路21は
パイロット噴射用であり、その出力はコンデンサ24を
介してスイッチ手段74a〜74cに接続されている。
また、昇圧回路31はメイン噴射用であり、その出力は
コンデンサ34を介してスイッチ手段75a〜75cに
接続されている。また、保持電流出力回路71、72は
それぞれパイロット噴射用とメイン噴射用を兼ねてお
り、かつ、各気筒に対しては交互に割り当てられるよう
になっている。保持電流出力回路71の出力はスイッチ
手段76a〜76cの入力端子に接続され、保持電流出
力回路72の出力はスイッチ手段77a〜77cの入力
端子に接続されている。そして、各スイッチ手段74
a、75a、76a、77aの出力はソレノイドバルブ
13aに、スイッチ手段74b、75b、76b、77
bの出力はソレノイドバルブ13bに、また、スイッチ
手段74c、75c、76c、77cの出力はソレノイ
ドバルブ13cに、それぞれ並列に接続されている。
【0086】また、制御ロジック回路73は、初期駆動
信号出力部11から各気筒に対応した逐次噴射指令信号
DRVn (n=1〜3)を入力し、この逐次噴射指令信
号DRVn に基づいて高電圧印加指令SWPAn 、SW
PBn 及び保持電圧印加指令SWHAn 、SWHBn を
生成し、これらの指令によって上記各スイッチ手段の開
閉を制御する。高電圧印加指令SWPAn はスイッチ手
段74a〜74cの制御端子に入力され、高電圧印加指
令SWPBn はスイッチ手段75a〜75cの制御端子
に入力されている。また、保持電圧印加指令SWHAn
はスイッチ手段76a〜76cの制御端子に入力され、
保持電圧印加指令SWHBn はスイッチ手段77a〜7
7cの制御端子に入力されている。
【0087】図17は、本実施形態の各信号のタイミン
グチャートを示している。逐次噴射指令信号DRVn
は、各気筒の噴射時期に同期してオンされる。いま、各
気筒番号をC1〜C3、また噴射順序をC1→C2→C
3と仮定し、第1気筒C1に対する逐次噴射指令信号D
RV1 がオンされたとする。制御ロジック回路73は、
逐次噴射指令信号DRV1 を受けて、パイロット噴射を
指令する高電圧印加指令SWPA1 をスイッチ手段74
aに出力し、保持電圧印加指令SWHA1 をスイッチ手
段76aに出力する。これによって、ソレノイドバルブ
13aにコンデンサ24から高電圧が印加されて初期負
荷電流が速やかに立ち上がった後に、保持電流出力回路
71から保持電流が出力される。こうして、パイロット
噴射が応答性良く行われる。さらに、保持電圧印加指令
SWHA1 の所定時間後にメイン噴射を指令する高電圧
印加指令SWPB1 をスイッチ手段75aに出力し、こ
の高電圧印加指令SWPB1 の後に保持電圧印加指令S
WHA1 をスイッチ手段76aに逐次噴射指令信号DR
V1 がオンの間出力する。これによって、ソレノイドバ
ルブ13aにコンデンサ34から高電圧が印加されて初
期負荷電流が速やかに立ち上がった後に、保持電流出力
回路71から保持電流が出力され、メイン噴射が応答性
良く行われる。そして、逐次噴射指令信号DRV1 がオ
フすると、保持電圧印加指令SWHA1 がオフして保持
電流の出力がオフし、この気筒の燃料噴射が終了する。
【0088】この後、次に噴射すべき第2気筒C2に対
応する逐次噴射指令信号DRV2 がオンすると、制御ロ
ジック回路73は、逐次噴射指令信号DRV2 を受けて
順次、高電圧印加指令SWPA2 をスイッチ手段74b
に出力し、保持電圧印加指令SWHB2 をスイッチ手段
77bに出力し、そして高電圧印加指令SWPB2 をス
イッチ手段75bに出力し、次に保持電圧印加指令SW
HB2 をスイッチ手段77bに逐次噴射指令信号DRV
2 がオンの間出力する。これにより、パイロット噴射及
びメイン噴射が応答性良く行われる。このとき、昇圧回
路21及び昇圧回路31はコンデンサ24、34にエネ
ルギーを十分蓄積しているので、ソレノイドバルブの遅
れがなく燃料噴射時期及び噴射量が正確に制御される。
【0089】ここで、第1気筒C1及び第2気筒C2に
対応して、それぞれ保持電流出力回路71、72と、こ
の保持電流の専用ライン78、79とが使用され、さら
にスイッチ手段76a、77bが別々にオンされる。し
たがって、上記逐次噴射指令信号DRV1 がオンしてい
る間に次の逐次噴射指令信号DRV2 がオンした場合の
ように、各気筒の噴射時期の前後が互いに重なる場合が
あっても、保持電流を継続させることができる。以後、
第3気筒C3に対しても同様にして、昇圧回路21はパ
イロット噴射専用に、昇圧回路31はメイン噴射専用に
使用され、これに対応して、スイッチ手段74c及びス
イッチ手段75cによってソレノイドバルブ13cに高
電圧を印加する。本実施形態においては、各気筒に対応
する逐次噴射指令信号DRVn の前後が重なった場合で
も保持電流を流せるように、保持電流についてはスイッ
チ手段76a〜76c、77a〜77cを交互に使用す
るようにしている。すなわち、スイッチ手段76a〜7
6c、77a〜77cの保持電流に係わる順序が76a
→77b→76c→77a→76b→77c→76aと
なるように、制御ロジック回路73は保持電圧印加指令
SWHA1 〜SWHA3 、SWHB1 〜SWHB3 の出
力先を制御している。
【0090】また、本実施形態においても、前記第4実
施形態の図10で示したように、1つの昇圧回路21か
ら各ダイオード151、152を介して2つのコンデン
サ24、34にエネルギーを供給するようにしてもよ
い。このとき、2つのコンデンサ24、34に高電圧エ
ネルギーを蓄積する作用は前述同様であり、また、この
ときの構成全体による作用及び効果は上述したことと変
わらない。
【0091】以下、ステップモータの実施形態を示す。
まず、図18及び図19を参照して第8実施形態を説明
する。本実施形態は、3相ステップモータの等価12相
駆動方式の例を示している。図18は本実施形態の誘導
負荷駆動装置の構成ブロック図を、図19は各信号のタ
イミングチャートを示しており、以下、これらの図に基
づいて詳細に説明する。ドライブ信号発生器81はステ
ップモータの駆動周波数に同期させて各相コイルの励磁
電流を制御するものであり、各相コイルの電流値を指令
する駆動指令DRVn (n=1〜3)を駆動装置80に
出力する。ここで、駆動指令DRVn はアナログ信号
(例えば、電圧信号の大きさで励磁電流値の大きさを指
令する)又はディジタル信号(例えば、数値データの大
きさで励磁電流値の大きさを指令する)のいずれでも実
現可能である。図19にはアナログ信号の駆動指令DR
Vnの例を示しており、ステップ状信号の各レベルによ
って励磁電流値の大きさを表している。
【0092】駆動装置80には、各相コイル89a、8
9b、89cをそれぞれ駆動する駆動回路80a、80
b、80cが設けられている。各駆動回路80a、80
b、80cの構成は同様であり、ここでは、代表して駆
動回路80aを説明する。駆動回路80aは、第1の昇
圧回路82aと、第2の昇圧回路83aと、レベル変化
検出器84aと、定電流出力回路85aとを備えてい
る。第1の昇圧回路82a及び第2の昇圧回路83aに
は、前実施形態でのコンデンサ24のような高電圧を発
生させるためのエネルギー蓄積用コンデンサがそれぞれ
内蔵されているものとする。第1の昇圧回路82aの出
力はスイッチ手段86aを介して、また第2の昇圧回路
83aの出力はスイッチ手段87aを介して、第1の相
コイル89aに接続されている。制御ロジック回路とし
てレベル変化検出器を備えており、このレベル変化検出
器84aは第1の相コイル89aの駆動指令DRV1 を
入力し、駆動指令DRV1 の信号レベルの変化を検出す
る。レベル変化検出器84aは所定のレベル変化に基づ
いて高電圧印加指令SWPA1 、SWPB1 を生成し、
各高電圧印加指令SWPA1 、SWPB1 をスイッチ手
段86a及びスイッチ手段87aにそれぞれ所定時間出
力する。また、一般的なステップモータでは、各相コイ
ルの励磁電流の保持には定電流駆動を行っているので、
保持電流出力回路として定電流出力回路を備えている。
この定電流出力回路85aは駆動指令DRV1 を入力
し、駆動指令DRV1 の信号レベルに相当する定電流を
出力する。この定電流は、ダイオード88aを介して第
1の相コイル89aに供給される。
【0093】同様にして、駆動回路80bには、第1の
昇圧回路82bと、第2の昇圧回路83bと、レベル変
化検出器84bと、定電流出力回路85bと、スイッチ
手段86bと、スイッチ手段87bと、ダイオード88
bとが設けられ、駆動回路80cには、第1の昇圧回路
82cと、第2の昇圧回路83cと、レベル変化検出器
84cと、定電流出力回路85cと、スイッチ手段86
cと、スイッチ手段87cと、ダイオード88cとが設
けられている。
【0094】図19を参照して、作用を説明する。各レ
ベル変化検出器84a、84b、84cは、各相コイル
に対応する駆動指令DRVn をそれぞれ入力すると、駆
動指令DRVn のレベル変化を検出し、レベルが第1レ
ベルになったとき、高電圧印加指令SWPAn をスイッ
チ手段86a、86b、86cに所定時間出力する。こ
れによって、第1の昇圧回路82a、82b、82cか
ら第1の高電圧が各相コイル89a、89b、89cに
印加され、励磁電流が速やかに立ち上がる。定電流出力
回路85a、85b、85cは、高電圧印加指令SWP
An の完了後に、駆動指令DRVn の第1レベル信号が
継続している間、このレベルに相当する第1の定電流を
出力する。
【0095】また、駆動指令DRVn のレベルが第2レ
ベルになったとき、各レベル変化検出器84a、84
b、84cは、高電圧印加指令SWPBn をスイッチ手
段87a、87b、87cに所定時間出力する。このと
き、第2の昇圧回路83a、83b、83cのエネルギ
ー蓄積用コンデンサには十分なエネルギーが蓄積されて
いる。これによって、第2の昇圧回路83a、83b、
83cから第2の高電圧が各相コイル89a、89b、
89cに印加され、励磁電流が速やかに立ち上がる。定
電流出力回路85a、85b、85cは、高電圧印加指
令SWPBn の完了後に、駆動指令DRVn の第2レベ
ル信号が継続している間、このレベルに相当する第2の
定電流を出力する。この後、駆動指令DRVn のレベル
が第1レベルに戻ったときは、定電流出力回路85a、
85b、85cは直ちに第1の定電流を出力し、さら
に、駆動指令DRVn がオフした(レベルが検出されな
くなった)ときは、定電流出力回路85a、85b、8
5cは直ちに出力を停止する。
【0096】上記のように、各駆動回路80a、80
b、80cには、第1のレベルに励磁電流を速やかに立
ち上げるための第1の昇圧回路82a、82b、82c
と、第2のレベルに励磁電流を速やかに立ち上げるため
の第2の昇圧回路83a、83b、83cとを専用に設
けている。したがって、ステップモータの回転数が大き
くなり、第1のレベルから第2のレベルまでの時間が短
時間になった場合でも、各レベルの励磁電流への立ち上
がりが遅れることが無くなり、応答性が良い等価12相
駆動が得られる。
【0097】また、本実施形態の各駆動回路80a、8
0b、80cにおいても、前記第4実施形態と同様にし
て、1つの昇圧回路(例えば、昇圧回路82a)によっ
て2つのダイオードを介して、第1の励磁電流レベル用
と第2の励磁電流レベル用の2つのコンデンサ(前述の
コンデンサ24、34に相当する)にそれぞれ高電圧エ
ネルギーを供給するようにしてもよい。このとき、2つ
のコンデンサに高電圧エネルギーを蓄積する作用は前述
同様であり、また、このときの構成全体による作用及び
効果は本実施形態で上述したことと変わらない。
【0098】次に、図20及び図21に基づいて、第9
実施形態を説明する。本実施形態は、第8実施形態をさ
らに一般化した等価多相駆動方式の場合を示している。
図20は本実施形態の誘導負荷駆動装置の構成ブロック
図を、図21は各信号のタイミングチャートを示してお
り、以下、これらの図に基づいて詳細に説明する。ドラ
イブ信号発生器91は、前記ドライブ信号発生器81と
同様に各相コイルの励磁電流を制御するものであり、N
相ステップモータの各相コイルの電流値を指令する駆動
指令DRVn (n=1〜N)を各相毎の駆動回路90n
に出力する。ここで、駆動指令DRVn は前述同様にア
ナログ信号又はディジタル信号のいずれでも実現可能で
ある。図21には、アナログ信号の駆動指令DRVn の
例を示している。
【0099】各駆動回路90n は、対応する相コイル9
9n を駆動するものであり、M個の昇圧回路92n-1 、
92n-2 …92n-M と、レベル変化検出器94n と、定
電流出力回路95n と、スイッチ手段96n-1 、96n-
2 …96n-M と、ダイオード98n とが設けられてい
る。ここで、Mは2以上の自然数とし、各昇圧回路92
n-1 、92n-2 …92n-M には、前述のような高電圧を
発生させるためのエネルギー蓄積用コンデンサがそれぞ
れ内蔵されているものとする。各昇圧回路92n-1 、9
2n-2 …92n-M の出力はぞれぞれスイッチ手段96n-
1 、96n-2 …96n-M を介して第nの相コイル99n
に接続されている。
【0100】各レベル変化検出器94n は、第n相コイ
ル99n の駆動指令DRVn の信号レベルの変化を検出
する。レベル変化検出器94n は所定のレベル変化に基
づいて高電圧印加指令SWPn-1 、SWPn-1 …SWP
n-M を生成し、各高電圧印加指令SWPn-1 、SWPn-
1 …SWPn-M をスイッチ手段96n-1 、96n-2 …9
6n-M にそれぞれ所定時間出力する。また、各定電流出
力回路95n は駆動指令DRVn を入力し、駆動指令D
RVn の信号レベルに相当する定電流を出力する。この
定電流は、ダイオード98n を介して第n相コイル99
nに供給される。
【0101】図21を参照して、作用を説明する。各レ
ベル変化検出器94n は、第n相コイル99n に対応す
る駆動指令DRVn をそれぞれ入力すると、駆動指令D
RVn のレベル変化を検出し、レベルが第1レベルにな
ったとき、高電圧印加指令SWPn-1 をスイッチ手段9
6n-1 に所定時間出力する。これによって、第1の昇圧
回路92n-1 から第1の高電圧が第n相コイル99n に
印加され、励磁電流が速やかに立ち上がる。定電流出力
回路95n は、上記高電圧印加指令SWPn-1の完了後
に、駆動指令DRVn の第1レベル信号が継続している
間、このレベルに相当する第1の定電流を出力する。そ
して、駆動指令DRVn のレベルが順次第2レベルから
第Mレベルへ変化すして行く。このレベルが第Mレベル
になったとき、各レベル変化検出器94n は、高電圧印
加指令SWPn-M をスイッチ手段96n-M に所定時間出
力する。これによって、第Mの昇圧回路92n-M から第
M番目の高電圧が第n相コイル99nに印加され、励磁
電流が速やかに立ち上がる。定電流出力回路95n は、
上記高電圧印加指令SWPn-M の完了後に、駆動指令D
RVn の第Mレベル信号が継続している間、このレベル
に相当する第M番目の定電流を出力する。この後、駆動
指令DRVn が順次低い電流値レベルに戻って行ったと
きは、定電流出力回路95n は直ちに順次低いレベルの
定電流を出力して行き、さらに、駆動指令DRVn がオ
フしたときは、定電流出力回路95n は直ちに出力を停
止する。
【0102】上記のように、各駆動回路90n には、各
レベルに励磁電流を速やかに立ち上げるために、各レベ
ルに対応したM個の昇圧回路92n-1 、92n-2 …92
n-Mを専用に設けている。したがって、ステップモータ
の回転が速くなり、各レベル間の経過時間が短時間にな
った場合でも、各レベルの励磁電流への立ち上がりが遅
れることが無くなり、応答性が良い等価多相駆動が得ら
れる。
【0103】また、本実施形態の各駆動回路90n にお
いても、前記第4実施形態と同様にして、1つの昇圧回
路(例えば、昇圧回路92n-1 )によってM個のダイオ
ードを介して、M段階の各励磁電流レベル用のM個のコ
ンデンサ(前述のコンデンサ24、34に相当する)に
それぞれ高電圧エネルギーを供給するようにしてもよ
い。このとき、M個のコンデンサに高電圧エネルギーを
蓄積する作用は前述同様であり、また、このときの構成
全体による作用及び効果は本実施形態で上述したことと
変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施形態の電子制御ソレノ
イドバルブ式ユニットインジェクタの断面図を示す。
【図2】本発明に係わる第1実施形態の誘導負荷駆動装
置の構成ブロック図を示す。
【図3】本発明に係わる第1実施形態の各信号のタイミ
ングチャートを示す。
【図4】本発明に係わる第1実施形態の駆動回路の回路
ブロック構成図を示す。
【図5】第1実施形態の制御ロジック回路の信号タイミ
ングチャートを示す。
【図6】一般的なパイロット噴射とメイン噴射の時間間
隔を表した図である。
【図7】本発明に係わる第2実施形態の誘導負荷駆動装
置の構成ブロック図を示す。
【図8】本発明に係わる第3実施形態の誘導負荷駆動装
置の構成ブロック図を示す。
【図9】本発明に係わる第3実施形態の各信号のタイミ
ングチャートを示す。
【図10】本発明に係わる第4実施形態の誘導負荷駆動
装置の構成ブロック図を示す。
【図11】本発明に係わる第4実施形態の各信号のタイ
ミングチャートを示す。
【図12】本発明に係わる第5実施形態の誘導負荷駆動
装置の構成ブロック図を示す。
【図13】本発明に係わる第5実施形態の各信号のタイ
ミングチャートを示す。
【図14】本発明に係わる第6実施形態の誘導負荷駆動
装置の構成ブロック図を示す。
【図15】本発明に係わる第6実施形態の各信号のタイ
ミングチャートを示す。
【図16】本発明に係わる第7実施形態の誘導負荷駆動
装置の構成ブロック図を示す。
【図17】本発明に係わる第7実施形態の各信号のタイ
ミングチャートを示す。
【図18】本発明に係わる第8実施形態の誘導負荷駆動
装置の構成ブロック図を示す。
【図19】本発明に係わる第8実施形態の各信号のタイ
ミングチャートを示す。
【図20】本発明に係わる第9実施形態の誘導負荷駆動
装置の構成ブロック図を示す。
【図21】本発明に係わる第9実施形態の各信号のタイ
ミングチャートを示す。
【図22】従来技術に係わるステップモータの等価12
相駆動方式の回路図例である。
【図23】従来技術に係わるステップモータの等価12
相駆動方式の励磁シーケンス図である。
【符号の説明】
11 初期駆動信号出力部 12 駆動信号処理出力部 13a〜13f ソレノイドバルブ 14a〜14f 信号分配器 20 第1の駆動回路 21、31、92n-1 、92n-2 〜92n-M 昇圧回路 22、32、43、61、62、63、71、72 保
持電流出力回路 23、33、44、53 制御ロジック回路 24、34 コンデンサ 25a〜25f、26a〜26f、29、35a〜35
f、36a〜36f、39、46、47、49a〜49
f、54a〜54f、55a〜55f、56a〜56
c、57d〜57f スイッチ手段 30 第2の駆動回路 40、80a〜80c、90n 駆動回路 45 論理和回路 68a〜68c、78、79 専用ライン 81 ドライブ信号発生器 82a〜82c 第1の昇圧回路 83a〜83c 第2の昇圧回路 84a〜84c、94n レベル変化検出器 85a〜85c、95n 定電流出力回路 89a〜89c、96n-1 、99n 相コイル 151、152 ダイオード

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定時間内に同一の誘導負荷を複数回駆
    動し、この駆動を繰り返して行なう誘導負荷駆動装置に
    おいて、 エネルギーを蓄積して高電圧に昇圧し、この高電圧を上
    記同一の誘導負荷に所定時間内に交互に印加してそれぞ
    れ負荷電流を高速に立ち上げる複数の昇圧回路と、 この複数の昇圧回路で負荷電流を立ち上げ後に上記同一
    の誘導負荷に所定電圧を印加し、負荷電流を所定値に保
    持する保持電流出力回路と、 上記複数の昇圧回路及び保持電流出力回路の各出力が交
    互に上記同一の誘導負荷に接続されるように切り換えら
    れる複数のスイッチ手段と、 この複数のスイッチ手段を所定の順序で切り換える制御
    ロジック回路とを備え、上記同一誘導負荷に所定時間内
    に複数回流す電流の立ち上げ時間を高速化したことを特
    徴とする誘導負荷駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 前記複数の昇圧回路は、 高電圧エネルギーを蓄積し、このエネルギーを前記同一
    の誘導負荷に所定時間内に交互に投入する複数のコンデ
    ンサと、 各コンデンサとそれぞれ1対1に接続され、かつ、各コ
    ンデンサにそれぞれエネルギーを蓄積する方向にのみ充
    電電流を流す複数の整流素子と、 各整流素子を介して各コンデンサにそれぞれエネルギー
    を蓄積する誘導回路とを備えたことを特徴とする誘導負
    荷駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 前記コンデンサがそれぞれ異なる容量を有することを特
    徴とする誘導負荷駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 前記誘導負荷は、ソレノイドバルブにより燃料噴射の開
    始時期及び終了時期を制御する内燃機関の燃料噴射装置
    における前記ソレノイドバルブのソレノイドであること
    を特徴とする誘導負荷駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 内燃機関の各気筒に対応した燃料噴射装置の各ソレノイ
    ドをパイロット噴射時に駆動する第1の前記昇圧回路及
    び第1の前記保持電流出力回路と、 パイロット噴射した上記同一のソレノイドをメイン噴射
    時に駆動する第2の前記昇圧回路及び第2の前記保持電
    流出力回路と、 パイロット噴射時の上記第1の昇圧回路及び第1の保持
    電流出力回路の出力と、メイン噴射時の上記第2の昇圧
    回路及び第2の保持電流出力回路の出力とを切り換える
    複数の前記スイッチ手段とを備えたことを特徴とする誘
    導負荷駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 内燃機関の一気筒に対応した燃料噴射装置のソレノイド
    をパイロット噴射時に駆動し、かつ、この気筒の次に噴
    射する気筒に対応したソレノイドをメイン噴射時に駆動
    し、これらの駆動を繰り返す第1の前記昇圧回路及び第
    1の前記保持電流出力回路と、 上記一気筒に対応したソレノイドをメイン噴射時に駆動
    し、かつ、この気筒の次に噴射する気筒に対応したソレ
    ノイドをパイロット噴射時に駆動し、これらの駆動を繰
    り返す第2の前記昇圧回路及び第2の前記保持電流出力
    回路と、 パイロット噴射時の上記第1の昇圧回路及び第1の保持
    電流出力回路の出力と、メイン噴射時の上記第2の昇圧
    回路及び第2の保持電流出力回路の出力、あるいは、メ
    イン噴射時の上記第1の昇圧回路及び第1の保持電流出
    力回路の出力と、パイロット噴射時の上記第2の昇圧回
    路及び第2の保持電流出力回路の出力とを切り換える複
    数の前記スイッチ手段とを備えたことを特徴とする誘導
    負荷駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 内燃機関の各気筒に対応した燃料噴射装置の各ソレノイ
    ドをパイロット噴射時に駆動する第1の前記昇圧回路
    と、 パイロット噴射した上記同一のソレノイドをメイン噴射
    時に駆動する第2の前記昇圧回路と、 上記同一のソレノイドをパイロット噴射時及びメイン噴
    射時に保持電流を駆動し、かつ、この駆動を気筒順序の
    一つ置きに繰り返す第1の前記保持電流出力回路と、 上記同一のソレノイドをパイロット噴射時及びメイン噴
    射時に保持電流を駆動し、かつ、この駆動を気筒順序の
    一つ置きに上記第1の保持電流出力回路と交互に繰り返
    す第2の前記保持電流出力回路と、 前記第1の昇圧回路、第1の保持電流出力回路、第2の
    昇圧回路、及び、第2の保持電流出力回路のそれぞれの
    出力を切り換えると共に、メイン噴射時の保持電流期間
    とパイロット噴射時の保持電流期間とが一部重複可能に
    切り換える前記スイッチ手段とを備えたことを特徴とす
    る誘導負荷駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 奇数気筒の内燃機関の各気筒に対応した燃料噴射装置の
    各ソレノイドを、パイロット噴射時に又はメイン噴射時
    に交互に駆動する第1の昇圧回路及び第2の昇圧回路
    と、 上記各ソレノイドを専用的に駆動する各気筒毎の保持電
    流出力回路と、 上記第1の昇圧回路、上記第2の昇圧回路、及び、上記
    各気筒毎の保持電流出力回路の各出力を切り換えると共
    に、メイン噴射時の保持電流期間とパイロット噴射時の
    保持電流期間とが一部重複可能に切り換える前記スイッ
    チ手段とを備えたことを特徴とする誘導負荷駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の誘導負荷駆動装置にお
    いて、 奇数気筒の内燃機関の各気筒に対応した燃料噴射装置の
    各ソレノイドを、パイロット噴射時に又はメイン噴射時
    に交互に駆動する第1の昇圧回路及び第2の昇圧回路
    と、 上記各ソレノイドを、噴射気筒が替わる毎に交互に駆動
    する第1の保持電流出力回路及び第2の保持電流出力回
    路と、 上記第1の昇圧回路、上記第2の昇圧回路、上記第1の
    保持電流出力回路、及び、上記第2の保持電流出力回路
    の出力を切り換えると共に、メイン噴射時の保持電流期
    間とパイロット噴射時の保持電流期間とが一部重複可能
    に切り換える前記スイッチ手段とを備えたことを特徴と
    する誘導負荷駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項5又は6に記載の誘導負荷駆動
    装置において、 前記第1の保持電流出力回路と前記第2の保持電流出力
    回路とを一つの保持電流出力回路で共用し、この一つの
    保持電流出力回路がパイロット噴射時及びメイン噴射時
    の保持電流を駆動するようにしたことを特徴とする誘導
    負荷駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の誘導負荷駆動装置に
    おいて、 前記誘導負荷は、ステップモータの相コイルであること
    を特徴とする誘導負荷駆動装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の誘導負荷駆動装置
    において、 前記ステップモータの各相コイル毎に、 第1レベルの励磁電流を高速に立ち上げる第1の昇圧回
    路と、 第2レベルの励磁電流を高速に立ち上げる第2の昇圧回
    路と、 上記第1及び第2のレベルの励磁電流を保持する保持電
    流出力回路と、 第1の昇圧回路、第2の昇圧回路、及び、保持電流出力
    回路の各出力を切り換えるスイッチ手段とを備えたこと
    を特徴とする誘導負荷駆動装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の誘導負荷駆動装置
    において、 前記ステップモータの各相コイル毎に、 複数段レベルの励磁電流を高速に立ち上げる、各レベル
    に対応したそれぞれの昇圧回路と、 上記各レベルの励磁電流を保持する保持電流出力回路
    と、 上記複数の昇圧回路及び保持電流出力回路の各出力を切
    り換えるスイッチ手段とを備えたことを特徴とする誘導
    負荷駆動装置。
  14. 【請求項14】 所定時間内に同一の誘導負荷を複数回
    駆動し、この駆動を繰り返して行なう誘導負荷駆動方法
    において、 各回の初期負荷電流の立ち上がり時に印加する高圧を各
    々異なる昇圧回路で昇圧すると共に、各回の保持電流を
    同一の、又は、異なる保持電流回路で保持し、同一誘導
    負荷に所定時間内に複数回流す電流の各立ち上げ時間を
    高速化することを特徴とする誘導負荷駆動方法。
  15. 【請求項15】 所定時間内に同一の誘導負荷を複数回
    駆動し、この駆動を繰り返して行なう誘導負荷駆動方法
    において、 1つの誘導回路から複数のコンデンサのそれぞれに各整
    流素子を介して高電圧エネルギーを蓄積し、各コンデン
    サに蓄積した高電圧エネルギーを前記各回の初期負荷電
    流の立ち上がり時にそれぞれ印加すると共に、各回の保
    持電流を同一の、又は、異なる保持電流回路で保持し、
    同一誘導負荷に所定時間内に複数回流す電流の各立ち上
    げ時間を高速化することを特徴とする誘導負荷駆動方
    法。
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