JPH1072138A - 記録紙搬送装置 - Google Patents

記録紙搬送装置

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Publication number
JPH1072138A
JPH1072138A JP16627997A JP16627997A JPH1072138A JP H1072138 A JPH1072138 A JP H1072138A JP 16627997 A JP16627997 A JP 16627997A JP 16627997 A JP16627997 A JP 16627997A JP H1072138 A JPH1072138 A JP H1072138A
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JP
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recording paper
gear
driven gear
driven
intermediate gears
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JP16627997A
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English (en)
Inventor
Naoki Takatori
直樹 高取
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動ギヤと従動ギヤとの偏心による記録紙の
送りムラを防止する。 【解決手段】 パルスモータ21に駆動される駆動ギヤ
22と、キャプスタンローラ27と一体に回転する従動
ギヤ25との間に、2個の中間ギヤ23,24を配置す
る。各中間ギヤ23,24は、駆動ギヤ22の偏心によ
り回転速度が異なる。従動ギヤ25は、常に回転速度の
速い方の中間ギヤによって回転されるので、駆動ギヤ2
2の回転速度のムラの影響が少なくなり、カラー感熱記
録紙18の搬送速度のムラを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙を一定速度
で搬送する記録紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種のプリンタや複写機等では、記録紙
を一定速度で搬送する記録紙搬送装置が備えられてい
る。この記録紙搬送装置には、キャプスタンローラとピ
ンチローラとによって記録紙をニップして搬送するタイ
プや、大径のプラテンドラムの外周に記録紙を巻き付け
て回転することにより搬送するタイプがある。
【0003】図8は、キャプスタンローラとピンチロー
ラとで記録紙を搬送する記録紙搬送装置を用いたカラー
感熱プリンタの概略を示すものである。カラー感熱プリ
ンタは、支持体上に、少なくとも3種類の感熱発色層、
例えばシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロ
ー感熱発色層を順に層設したカラー感熱記録紙2を用い
て、フルカラー画像をプリントする。
【0004】記録紙搬送装置3は、モータ4により回転
駆動される小径の駆動ギヤ5と、この駆動ギヤ5に噛合
する大径の従動ギヤ6と、この従動ギヤ6と同軸に設け
られ一体に回転するキャプスタンローラ7と、回転自在
とされたピンチローラ8とからなる。そして、給紙側か
ら給送されたカラー感熱記録紙2をキャプスタンローラ
7とピンチローラ8とで挟み込み、給紙側から排紙側へ
搬送する順方向と、排紙側から給紙側へ搬送する逆方向
とに交互に搬送する。
【0005】この記録紙搬送装置3による順方向への搬
送中に、サーマルヘッド9がプラテンローラ10との間
にカラー感熱記録紙2を挟み込んで、イエロー,マゼン
タ,シアンの3色を順次熱記録する。また、光定着器1
1は、次の感熱発色層への熱記録の前に、熱記録済みの
感熱発色層を光定着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記駆動ギヤ5と従動
ギヤ6とは、許容範囲内の寸法精度で製造されてはいる
が、それぞれ20μm程度の偏心がある。この偏心によ
って、駆動ギヤ5と従動ギヤ6は、噛合点においてピッ
チ円直径が三角関数的に変化している。このピッチ円直
径の変化により、モータ4が定速度で回転している場合
でも、図9で実線で示すように、駆動ギヤ5は、1回転
するT1中に、仮想上のギヤとの噛合点上において、破
線で示す設定された回転速度に対して幅W1程度の回転
速度ムラを発生する。
【0007】従動ギヤ6を回転させたときに、図10に
示すように、等速回転する仮想上のギヤで1回転するT
2中に、噛合点上において破線で示す設定された回転速
度に対して、一点鎖線12で示すように、幅W2程度の
回転速度ムラを発生する。この回転速度ムラは、従動ギ
ヤ6の直径が大きいので駆動ギヤ5に比べて周期が長
い。この従動ギヤ6は、駆動ギヤ5の回転速度のムラの
影響を受けるため、実際には実線で示すように、緩やか
な回転速度ムラに沿って細かな回転速度ムラが発生す
る。そして、従動ギヤ6と同軸に設けられているキャプ
スタンローラ7も同様の回転速度のムラが発生するの
で、カラー感熱記録紙2の搬送速度にムラが発生する。
【0008】サーマルヘッド9で熱記録される1ライン
の幅は、例えば150μm程度であるため、カラー感熱
記録紙2の搬送速度にムラが発生すると、サーマルヘッ
ド9によるカラー感熱記録紙2への接触時間が変化し
て、濃度ムラが発生する。従動ギヤ6の回転速度のムラ
は周期が長いため、濃度ムラが発生しても目立たず、プ
リント品質に大きな悪影響はない。しかしながら、駆動
ギヤ5の回転速度のムラは、周期が短いため細かなピッ
チのスジ状の濃度ムラが連続して発生し、プリント品質
を低下させるという問題がある。この問題は、プラテン
ドラムを用いる記録紙搬送装置においても発生する。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、駆動ギヤと従動ギヤとの偏心による記録紙の送り
ムラを防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の記録紙搬送装置は、駆動ギヤと、
キャプスタンローラと同軸で設けられた従動ギヤとの間
に、駆動ギヤと従動ギヤとの両方に噛合し、駆動ギヤの
回転を従動ギヤに伝達する中間ギヤを少なくとも2個以
上設けたものである。
【0011】また、請求項2記載の記録紙搬送装置は、
駆動ギヤと、プラテンドラムと同軸で設けられた従動ギ
ヤとの間に、駆動ギヤと従動ギヤとの両方に噛合し、駆
動ギヤの回転を従動ギヤに伝達する中間ギヤを少なくと
も2個以上設けたものである。
【0012】更に、請求項3記載の記録紙搬送装置は、
各中間ギヤの歯数をともに同数とし、駆動ギヤの周りに
等間隔で配置したものである。
【0013】また、請求項4記載の記録紙搬送装置は、
従動ギヤとして、駆動ギヤを取り囲むように配置された
内歯ギヤを用い、この内歯ギヤと駆動ギヤとの間に、等
間隔で複数の中間ギヤを配置したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の記録紙搬送装置を用い
た、感熱記録タイプのサーマルプリンタの概略を示す図
1において、サーマルヘッド15には、多数の発熱素子
をライン状に配列した発熱素子アレイ15aが設けられ
ている。このサーマルヘッド15は、支持軸16を支点
にして揺動自在であり、プラテンローラ17上のカラー
感熱記録紙18を押圧するプリント位置と、プラテンロ
ーラ17から離れた退避位置との間で揺動する。
【0015】カラー感熱記録紙18は、支持体上にシア
ン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色
層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発
色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエロ
ーに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度
が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。
また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外線が
照射されたときに、発色能力が消失する。マゼンタ感熱
発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との
中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365n
mの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。カ
ラー感熱記録紙18に、例えばブラック感熱発色層を設
けて4層構造にしてもよい。
【0016】サーマルヘッド15の下流側に、カラー感
熱記録紙18を搬送する記録紙搬送装置20が配置され
ている。この記録紙搬送装置20は、パルスモータ21
によって回転される小径の駆動ギヤ22と、この駆動ギ
ヤ22と噛合する2個の中間ギヤ23,24と、これら
の中間ギヤ23,24と噛合する大径の従動ギヤ25
と、この従動ギヤ25と同軸に設けられ一体に回転する
キャプスタンローラ26と、このキャプスタンローラ2
6の上方に配置され、回転自在なピンチローラ27とか
ら構成されている。ピンチローラ27は、キャプスタン
ローラ26に圧接してカラー感熱記録紙18を挟み込む
ニップ位置と、キャプスタンローラ26から離れる退避
位置との間で移動される。
【0017】従動ギヤ25と、各中間ギヤ23,24
と、駆動ギヤ22との歯数は、例えば128,32,1
6となっており、減速比は8:2:1で、駆動ギヤ22
が8回転すると従動ギヤ25が1回転する。また、図2
に示すように、駆動ギヤ22と従動ギヤ25とに対する
各中間ギヤ23,24の配置は、各中間ギヤの歯数が同
じであるから、駆動ギヤ22の中心と従動ギヤ25の中
心とを結ぶ直線と、駆動ギヤ22と各中間ギヤ23,2
4とを結ぶ直線とがなす角度は、同じθ1(例えば90
°)となっている。そして、駆動ギヤ22の周りに等間
隔に中間ギヤ23,24を配置したので、駆動ギヤ22
の偏心により中間ギヤ23,24の回転速度はそれぞれ
異なる。従動ギヤ25は、そのつど回転速度の速い中間
ギヤに噛合し、回転される。
【0018】なお、従動ギヤ25は、一方の中間ギヤに
よって回転される際に、他方の回転速度の遅い中間ギヤ
よりも速い速度で回転して、この中間ギヤを回転させよ
うとするが、この従動ギヤ25の回転は中間ギヤとの間
のバックラッシュによって吸収されるので、歯欠け等が
発生することはない。
【0019】このように、従動ギヤ25は、二つの中間
ギヤ23,24のうち回転速度の速い方で駆動されるか
ら、中間ギヤ23,24が無いものとして見れば、仮想
上の噛合点での駆動ギヤ22の回転速度は、図3に示す
ようになり、回転速度の変化の幅はW3と小さくなる。
【0020】記録紙搬送装置20は、給紙側からカラー
感熱記録紙18が給送され、キャプスタンローラ26と
ピンチローラ27との間に先端が入り込むと、ピンチロ
ーラ27がニップ位置に移動してキャプスタンローラ2
6とでカラー感熱記録紙18を挟み込む。そして、パル
スモータ21の正逆転駆動により、駆動ギヤ22及び中
間ギヤ23,24、並びに従動ギヤ25を介してキャプ
スタンローラ26が正逆転方向に回転し、カラー感熱記
録紙18を給紙側から排紙側へ向けて搬送する順方向
と、排紙側から給紙側へ向けて搬送する逆方向とに交互
に搬送する。
【0021】記録紙搬送装置20の順方向の下流側に
は、光定着器29が配置されている。この光定着器29
は、発光ピークが420nmの近紫外線を発生するイエ
ロー用紫外線ランプ30と、発光ピークが365nmの
紫外線を発生するマゼンタ用紫外線ランプ31と、これ
らの背後を覆うリフレクタ32とから構成されている。
【0022】次に上記実施形態の作用について説明す
る。プリントキー(図示せず)を操作すると、まず給紙
工程が開始される。カラー感熱記録紙18は、給紙カセ
ット(図示せず)から送り出されてサーマルヘッド15
に向けて搬送される。この給送中には、サーマルヘッド
15は、プラテンローラ17から離れた退避位置にあ
り、同様にピンチローラ27もキャプスタンローラ26
から離れた退避位置にセットされている。給紙されたカ
ラー感熱記録紙18は、サーマルヘッド15とプラテン
ローラ17との間と、ピンチローラ27とキャプスタン
ローラ26との間とを通過する。そして、その先端が位
置センサー(図示せず)により検出されると、給紙工程
が終了する。
【0023】サーマルヘッド15のプリント位置への移
動が終了すると、パルスモータ21は駆動ギヤ22を図
中時計方向に回転する。この駆動ギヤ22は、各中間ギ
ヤ23,24をそれぞれ反時計方向に回転させ、従動ギ
ヤ25を時計方向に回転させる。従動ギヤ25の回転に
よってキャプスタンローラ26も同方向に回転し、ピン
チローラ27とで挟み込んだカラー感熱記録紙18を排
紙側へ向かう順方向に向けて搬送する。
【0024】この搬送中に、サーマルヘッド15の各発
熱素子は、イエロー画像データに応じた熱エネルギーを
発生し、カラー感熱記録紙18上の記録エリア内にイエ
ロー画像を1ラインずつ熱記録する。また、この熱記録
中には、光定着器29のイエロー用紫外線ランプ30が
点灯し、熱記録済みのイエロー感熱発色層を光定着して
いく。
【0025】従動ギヤ25は、常に回転速度の速い方の
中間ギヤによって回転されるので、中間ギヤ23,24
が無いものとして見れば、仮想上の噛合点での駆動ギヤ
22の回転速度は、図3に示すようになる。従動ギヤ2
5の回転速度は、図4に示すように、従動ギヤ25の偏
心による緩やかな回転速度ムラに沿って、駆動ギヤ22
の偏心による細かな回転速度ムラが発生するが、その回
転速度ムラの幅W3は、従来の回転速度ムラの幅の半分
なので、カラー感熱記録紙18の搬送速度のムラによる
細かなピッチの濃度ムラを低減することができる。
【0026】カラー感熱記録紙18の記録エリアへのイ
エロー画像の熱記録が全て終了すると、サーマルヘッド
15が退避位置に移動する。また、パルスモータ21
は、いったん停止してから逆回転する。これにより、キ
ャプスタンローラ26は反時計方向に回転し、カラー感
熱記録紙18は逆方向に向けて搬送される。
【0027】カラー感熱記録紙18の記録エリアの先端
側がサーマルヘッド15の位置に到達すると、パルスモ
ータ21が停止される。そして、サーマルヘッド15が
プリント位置に移動し、パルスモータ21が正転方向に
回転する。これにより、カラー感熱記録紙18は、再び
順方向に搬送され、この搬送中にサーマルヘッド18に
よるマゼンタ画像の熱記録と、マゼンタ用紫外線ランプ
31によるマゼンタ感熱発色層の光定着とが行われる。
このマゼンタ画像の熱記録中にも、キャプスタンローラ
26の回転速度のムラが低減されるので、マゼンタ画像
へのスジ状の濃度ムラの発生が低減する。
【0028】カラー感熱記録紙18の記録エリアへのマ
ゼンタ画像の熱記録が全て終了すると、サーマルヘッド
15が退避位置に移動する。また、パルスモータ21
は、いったん停止してから逆回転する。これにより、キ
ャプスタンローラ26は反時計方向に回転し、カラー感
熱記録紙18は逆方向に向けて搬送される。
【0029】カラー感熱記録紙18の記録エリアの先端
側がサーマルヘッド15の位置に到達すると、パルスモ
ータ21が停止される。そして、サーマルヘッド15が
プリント位置に移動し、パルスモータ21が正転方向に
回転する。これにより、カラー感熱記録紙18は、再び
順方向に搬送され、この搬送中にサーマルヘッド15に
よるシアン画像の熱記録が行われる。このシアン画像の
熱記録中にも、キャプスタンローラ26の回転速度のム
ラが低減されるので、シアン画像へのスジ状の濃度ムラ
の発生が低減する。なお、シアン感熱発色層は、通常の
保管状態では発色しない熱感度を有しているので、光定
着は行わない。
【0030】カラー感熱記録紙18の記録エリアへのシ
アン画像の熱記録が終了すると、カラー感熱記録紙18
の後端側をマゼンタ用紫外線ランプ31で漂白してから
排紙トレイ(図示せず)に排紙する。カラー感熱記録紙
18の排紙が終了すると、パルスモータ21が停止し、
マゼンタ用紫外線ランプ31が消灯する。また、ピンチ
ローラ27は退避位置に移動する。
【0031】図5は、本発明の別の実施形態の記録紙搬
送装置を示すものである。本実施形態では、パルスモー
タ35に駆動される小径の駆動ギヤ36の周囲に、駆動
ギヤ36に噛合する3個の中間ギヤ37,38,39
が、θ2(120°)の等角度で配置されている。駆動
ギヤ36と各中間ギヤ37〜39とは、三叉形状のギヤ
保持板40に保持される。キャプスタンローラ41と同
軸で設けられる従動ギヤ42は、円環形状の内壁面に3
個の中間ギヤ37〜39が噛合される歯42aが形成さ
れた内歯車となっている。
【0032】そして、パルスモータ35により駆動ギヤ
36が反時計方向に回転されると、各中間ギヤ37〜3
9は時計方向に回転され、従動ギヤ42も時計方向に回
転される。駆動ギヤ36の偏心により、各中間ギヤ3
7,38,39の回転速度はそれぞれ異なる。従動ギヤ
42は、常に回転速度の速い中間ギヤによって回転され
るので、中間ギヤ37〜39を無いものとして見れば、
仮想上の噛合点での駆動ギヤ36の回転速度は図6に示
すようになる。そして、図7に示すように、従動ギヤ4
2の回転速度の細かなムラは、幅がW4程度に低減さ
れ、サーマルヘッドによる濃度ムラも低減する。
【0033】図11は、プラテンドラムを用いた記録紙
搬送装置が組み込まれたカラー感熱プリンタの概略を示
すものである。なお、本実施形態のカラー感熱プリンタ
は、プラテンドラムを用いた3パス1ヘッドタイプの周
知のものであるため、詳しい説明は省略する。また、上
記各実施形態で説明した構成部品と同じものについて
は、同じ符号を用いて詳しい説明を省略する。
【0034】カラー感熱プリンタは、プリンタ下方に設
けられた給紙通路50からカラー感熱記録紙18が給紙
されて、プリンタ内に配置された記録紙搬送装置51に
供給される。記録紙搬送装置51は、カラー感熱記録紙
18を保持して3回転し、各回転中に、記録紙搬送装置
51の外周に配置されたサーマルヘッド15がカラー感
熱記録紙18に圧接してイエロー,マゼンタ,シアンの
熱記録を行い、光定着器29がイエロー感熱発色層とマ
ゼンタ感熱発色層とを定着する。熱記録が終了したカラ
ー感熱記録紙18は、プリンタ上方に設けられた排紙通
路52から排出される。
【0035】記録紙搬送装置51は、プラテン軸53に
回転自在に支持された大径のプラテンドラム54と、プ
ラテン軸53に取り付けられた従動ギヤ25と、パルス
モータ21によって回転される駆動ギヤ22と、この駆
動ギヤ22と従動ギヤ25とに噛合する中間ギヤ23,
24とからなる。プラテンドラム54と従動ギヤ25と
の間には、プラテンドラム54の外周面に圧接する位置
と、プラテンドラム54から離れる位置との間で移動自
在とされ、給紙通路51から供給されたカラー感熱記録
紙18の先端をプラテンドラム54との間に挟み込んで
保持するクランパ56が設けられている。
【0036】給紙時のクランパ56は、図中点P1の位
置で停止され、プラテンドラム54の外周面から離れる
位置に移動されている。給紙通路51から給紙されたカ
ラー感熱記録紙18の先端がプラテンドラム54とクラ
ンパ56との間に入り込むと、クランパ56がプラテン
ドラム54の外周面に圧接してカラー感熱記録紙18の
先端を挟み込む。そして、プラテンドラム54が図中反
時計方向に回転することにより、カラー感熱記録紙18
はプラテンドラム54の外周面に巻き付けられる。
【0037】また、排紙時には、クランパ56が図中点
P2の位置でプラテンドラム54の外周面から離れて停
止される。そして、サーマルヘッド15がカラー感熱記
録紙18に当接した状態でプラテンドラム54が回転を
続けることにより、カラー感熱記録紙18の先端は排紙
通路52に送り込まれ排出される。
【0038】プラテンドラム54は、パルスモータ21
によって駆動ギヤ22が反時計方向に回転され、中間ギ
ヤ23,24が時計方向に回転され、従動ギヤ25が反
時計方向に回転されることにより、従動ギヤ25と一体
に回転する。従動ギヤ25は、常に回転速度の速い方の
中間ギヤによって回転されるので、上述の実施形態で説
明したカラー感熱プリンタと同様に、カラー感熱記録紙
18の搬送速度のムラによる細かなピッチの濃度ムラを
低減することができる。
【0039】なお、上記各実施形態では、感熱記録タイ
プのサーマルプリンタを例に説明したが、本発明は熱転
写タイプにも適用することができる。また、カラーサー
マルプリンタの他にモノクロサーマルプリンタに適用す
ることもできる。更に、サーマルプリンタ以外に、レー
ザープリンタやインクジェットプリンタ、ドットプリン
タ,複写機,ファクシミリ等、記録紙を一定速度で搬送
しながら記録を行う装置に用いることができる。
【0040】また、キャプスタンローラとピンチローラ
とを用いた記録紙搬送装置では、2個または3個の中間
ギヤを用いたが、それ以上の数の中間ギヤを用いてもよ
い。同様に、プラテンドラムを用いた記録紙搬送装置で
は2個の中間ギヤを用いたが、3個あるいはそれ以上の
数の中間ギヤを用いもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録紙搬
送装置によれば、モータに駆動される駆動ギヤと、キャ
プスタンローラ、あるいはプラテンドラムと一体に回転
する従動ギヤとの間に、駆動ギヤと従動ギヤとの両方に
噛合し、駆動ギヤの回転を従動ギヤに伝達する中間ギヤ
を少なくとも2個以上設けたので、従動ギヤは、常に回
転速度の速い方の中間ギヤによって回転されるようにな
り、記録紙の搬送速度のムラを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録紙搬送装置を用いたカラー感熱プ
リンタの概略図である。
【図2】記録紙搬送装置の構成要素の位置関係を示す説
明図である。
【図3】駆動ギヤの回転速度を示すグラフである。
【図4】従動ギヤの回転速度を示すグラフである。
【図5】別の実施形態の記録紙搬送装置の構成を示す概
略図である。
【図6】別の実施形態の駆動ギヤの回転速度を示すグラ
フである。
【図7】別の実施形態の従動ギヤの回転速度を示すグラ
フである。
【図8】従来の記録紙搬送装置を用いたカラー感熱プリ
ンタの概略図である。
【図9】従来の駆動ギヤの回転速度を示すグラフであ
る。
【図10】従来の従動ギヤの回転速度を示すグラフであ
る。
【図11】更に別の実施形態の記録紙搬送装置を用いた
カラー感熱プリンタの概略図である。
【符号の説明】
21,35 パルスモータ 22,36 駆動ギヤ 23,24,37,38,39 中間ギヤ 25,42 従動ギヤ 26,41 キャプスタンローラ 27 ピンチローラ 53 プラテンドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動力を伝達する駆動ギヤと、
    この駆動ギヤによって回転される従動ギヤと、この従動
    ギヤに同軸で設けられて一体に回転するキャプスタンロ
    ーラと、回転自在とされたピンチローラとからなり、ピ
    ンチローラとキャプスタンローラとで記録紙を挟み込
    み、キャプスタンローラの回転によって記録紙を搬送す
    る記録紙搬送装置において、 前記駆動ギヤと従動ギヤとの間に、駆動ギヤと従動ギヤ
    との両方に噛合し、駆動ギヤの回転を従動ギヤに伝達す
    る中間ギヤを少なくとも2個以上設けたことを特徴とす
    る記録紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 モータの駆動力を伝達する駆動ギヤと、
    この駆動ギヤによって回転される従動ギヤと、この従動
    ギヤに同軸で設けられて一体に回転するとともに、外周
    に記録紙を巻き付けて搬送するプラテンドラムとからな
    る記録紙搬送装置において、 前記駆動ギヤと従動ギヤとの間に、駆動ギヤと従動ギヤ
    との両方に噛合し、駆動ギヤの回転を従動ギヤに伝達す
    る中間ギヤを少なくとも2個以上設けたことを特徴とす
    る記録紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記各中間ギヤは、歯数が同じであり、
    駆動ギヤの周りにほぼ等間隔に配置することを特徴とす
    る請求項1または2記載の記録紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記従動ギヤは、駆動ギヤを取り囲むよ
    うに配置された内歯ギヤであり、この内歯ギヤと駆動ギ
    ヤとの間に、等間隔で複数の中間ギヤを配置したことを
    特徴とする請求項3記載の記録紙搬送装置。
JP16627997A 1996-06-24 1997-06-23 記録紙搬送装置 Pending JPH1072138A (ja)

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