JPH1072115A - 容器キャリヤ - Google Patents
容器キャリヤInfo
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- JPH1072115A JPH1072115A JP24878596A JP24878596A JPH1072115A JP H1072115 A JPH1072115 A JP H1072115A JP 24878596 A JP24878596 A JP 24878596A JP 24878596 A JP24878596 A JP 24878596A JP H1072115 A JPH1072115 A JP H1072115A
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- Japan
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- container
- vessel
- carrier
- container carrier
- processing head
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- Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 概略カップ状の容器キャリヤ2は、容器
3が挿入される凹部2bを備えるともに、両側部に半円
形の切欠き部2cを備えている。 【効果】 容器処理装置1の吸盤16によって胴部を保
持された容器3が容器キャリヤ2内に挿入される際に、
吸盤16が上記切欠き部2c内に入り込むので、吸盤1
6が容器キャリヤ2と干渉しない。したがって、高さが
低い容器3であっても容器キャリヤ2の凹部2b内に確
実に挿入することができる。
3が挿入される凹部2bを備えるともに、両側部に半円
形の切欠き部2cを備えている。 【効果】 容器処理装置1の吸盤16によって胴部を保
持された容器3が容器キャリヤ2内に挿入される際に、
吸盤16が上記切欠き部2c内に入り込むので、吸盤1
6が容器キャリヤ2と干渉しない。したがって、高さが
低い容器3であっても容器キャリヤ2の凹部2b内に確
実に挿入することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器キャリヤに関し、よ
り詳しくは、概略カップ状に形成されて容器を収納して
移送するために使用される容器キャリヤに関する。
り詳しくは、概略カップ状に形成されて容器を収納して
移送するために使用される容器キャリヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器を容器キャリヤに挿入する容
器処理装置として、例えば特開平8−73029号公報
が知られている。この容器処理装置はロボットを備え、
また容器キャリヤは概略カップ状となっており、しかも
容器は高さが高いので、ロボットは横転状態の容器の上
端部を保持して受渡位置まで移送した後、容器を90度
反転させて正立状態としてから容器キャリヤ内に挿入す
るようになっている。
器処理装置として、例えば特開平8−73029号公報
が知られている。この容器処理装置はロボットを備え、
また容器キャリヤは概略カップ状となっており、しかも
容器は高さが高いので、ロボットは横転状態の容器の上
端部を保持して受渡位置まで移送した後、容器を90度
反転させて正立状態としてから容器キャリヤ内に挿入す
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば目薬
の容器のように高さが低く扁平な容器を上述した従来の
容器処理装置によって容器キャリヤに挿入しようとする
と、ロボットによって横転状態の容器の上端を保持する
ことは困難になるため、ロボットによって容器の胴部を
吸着保持して移送する必要がある。そして、この様に容
器の胴部を吸着保持した後、受渡位置において90度回
転させてから容器を容器キャリヤに挿入しようとする
と、容器を保持したロボットの保持部が容器キャリヤの
上端に干渉するために、容器を容器キャリヤ内に確実に
挿入することができないという欠点が生じる。
の容器のように高さが低く扁平な容器を上述した従来の
容器処理装置によって容器キャリヤに挿入しようとする
と、ロボットによって横転状態の容器の上端を保持する
ことは困難になるため、ロボットによって容器の胴部を
吸着保持して移送する必要がある。そして、この様に容
器の胴部を吸着保持した後、受渡位置において90度回
転させてから容器を容器キャリヤに挿入しようとする
と、容器を保持したロボットの保持部が容器キャリヤの
上端に干渉するために、容器を容器キャリヤ内に確実に
挿入することができないという欠点が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、概略カップ状に形成されて容器の底部側の部
分が挿入される凹部と、この凹部および上面から連続し
て側面まで貫通し、容器を保持する容器処理装置の保持
部との干渉を避ける切欠き部とを備える容器キャリヤを
提供するものである。
本発明は、概略カップ状に形成されて容器の底部側の部
分が挿入される凹部と、この凹部および上面から連続し
て側面まで貫通し、容器を保持する容器処理装置の保持
部との干渉を避ける切欠き部とを備える容器キャリヤを
提供するものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、例えば高さが低い容
器の胴部を容器処理装置の保持部によって保持して処理
する場合に、容器の胴部を保持した容器処理装置の保持
部は、上記切欠き部内に入り込むことができる。そのた
め、容器処理装置の保持部によって、容器を凹部内に深
く挿入することができ、それによって、容器を凹部内に
確実に挿入することができる。したがって、胴部を保持
して容器を挿入する必要がある場合に好適な容器キャリ
ヤを提供できる。
器の胴部を容器処理装置の保持部によって保持して処理
する場合に、容器の胴部を保持した容器処理装置の保持
部は、上記切欠き部内に入り込むことができる。そのた
め、容器処理装置の保持部によって、容器を凹部内に深
く挿入することができ、それによって、容器を凹部内に
確実に挿入することができる。したがって、胴部を保持
して容器を挿入する必要がある場合に好適な容器キャリ
ヤを提供できる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、1は容器処理装置であり、受渡位置A,Bにおいて
概略カップ状の容器キャリヤ2(図3参照)内に容器3
(図2参照)を挿入することができる。図2に示すよう
に、容器処理装置1が処理する容器3は目薬を充填する
ための空の容器であり、全体として扁平な形状となって
おり、しかも高さが低くなっている。また、この容器3
は上方中央部にキャップを取り付けるための円筒状の口
部3aを備えている。そして、容器3は、その胴部にお
ける前後いずれかの側面3bを後述するロボット5,6
によって保持されるようになっている。容器処理装置1
は、横転状態の容器3を載置して下流側にむけて搬送す
る容器搬送コンベヤ4を備えており、この容器搬送コン
ベヤ4の一側に沿って2台のロボット5,6を配置して
いる。また、ロボット5,6とは反対側となる容器搬送
コンベヤ4の一側に沿って、容器キャリヤ2を下流側に
むけて搬送する容器キャリヤ搬送手段7を配設してい
る。図1には表示していないが、容器キャリヤ搬送手段
7の隣接位置には、上流側の受渡位置Aよりも少し上流
の位置から下流側の受渡位置Bの少し下流の位置にわた
ってタイミングスクリュウ8を回転自在に設けている
(図7ないし図9参照)。容器キャリヤ搬送手段7にお
ける上流側の端部に、図3に示した空の容器キャリヤ2
が順次供給されるようになっており、容器キャリヤ搬送
手段7に供給された相前後する容器キャリヤ2は、その
側部に上記タイミングスクリュウ8が係合することによ
って、搬送方向において所定の間隔を維持される様にな
っている。一方、各ロボット5,6の上流側となる容器
搬送コンベヤ4の上方にはCCDカメラ11,12を配
設している。そして、上流側のCCDカメラ11は、そ
の下方側を通過する横転状態の容器3を撮影して、その
映像を上流側のロボット5に伝達するようになってい
る。これと同様に、下流側のCCDカメラ12で撮影し
た容器3の映像は、下流側のロボット6に伝達されるよ
うになっている。各ロボット5,6は、後に詳述する処
理ヘッド13を備えており(図4参照)、各CCDカメ
ラ11,12から伝達される容器3の映像を元に、各受
渡位置A,Bに近い上流側の位置において容器搬送コン
ベヤ4上の容器3の側面3bを処理ヘッド13で吸着保
持して各受渡位置A,Bまで移送した後、各受渡位置
A,Bにおいて容器キャリヤ搬送手段7が搬送する容器
キャリヤ2内に容器3を挿入するようになっている(図
5参照)。そして、このようにして容器3を挿入された
容器キャリヤ2は、容器キャリヤ搬送手段7によって図
示しない下流側の処理工程に向けて搬送されるようにな
っている。なお、下流側のロボット6よりも下流側とな
る容器搬送コンベヤ4上には、板状のストッパ部材14
を斜めに交差させて設けている。また両ロボット5,6
側となる容器搬送コンベヤ4の一側に沿って回収コンベ
ヤ15を設けている。これにより、上記2台のロボット
5,6の処理ヘッド13によって保持されることなく下
流側に搬送されてきた容器3は、上記ストッパ部材14
に当接した後、回収コンベヤ15上まで送り出されて、
この回収コンベヤ15によって上流側まで搬送されてか
ら、再度、容器搬送コンベヤ4上に供給される。また、
一方の搬送手段から他方の搬送手段へ容器3を受け渡す
ロボットの基本構成は、例えば特開平8−2654号公
報等で公知なので、上記各ロボット5,6における本体
部分の構成の説明は省略する。しかして、本実施例は、
容器キャリヤ2そのものを改良するとともに、容器キャ
リヤ搬送手段7およびロボット5(6)の処理ヘッド1
3を改良することによって、高さが低い容器3や変形容
器であっても容器キャリヤ2内に確実かつ効率的に挿入
できるようにしたものである。すなわち、図3に示すよ
うに、本実施例の容器キャリヤ2は、全体として概略直
方体のカップ状になっており、その上面2aの中央に容
器3が挿入される凹部2bを備えている。凹部2bの間
口は、容器3の胴部が余裕を持って挿入される寸法に設
定してあり、図5に示すように、凹部2bの深さは、容
器3の大半の部分が収納されるだけの寸法に設定してい
る。そして、特に、本実施例における容器キャリヤ2
は、その両側部の中央を、上面2aおよび凹部2bから
連続させて半円状に切欠いて切欠き部2cを形成してい
る。この切欠き部2cの半径は、処理ヘッド13が備え
る保持部としての吸盤16(図4参照)の半径よりも大
きくしている。これによって、処理ヘッド13の吸盤1
6に吸着保持された容器3が容器キャリヤ2に挿入する
際に、吸盤16が上記容器キャリヤ2の切欠き部2c内
に入り込むことができ、容器キャリヤ2と干渉しないよ
うになっている。次に、図5、図8および図9に示すよ
うに、容器キャリヤ搬送手段7は、近接させて平行に配
設した搬送コンベヤ17と傾斜コンベヤ18とを備えて
いる。搬送コンベヤ17は、図1に示した上流側のCC
Dカメラ11よりも少し上流側の位置から容器搬送コン
ベヤ4の下流側端部の位置まで設けているが、傾斜コン
ベヤ18は、上流側の受渡位置Aよりも少し上流から下
流側の受渡位置Bよりも少し下流の位置にわたって設け
ている。また、図7から図9に示すように、タイミング
スクリュウ8は、搬送コンベヤ17の一側に、上記傾斜
コンベヤ18と同じ設置範囲にわたって設けている。そ
して、搬送コンベヤ17上の容器キャリヤ2は、その両
側に設けた切欠き部2cが搬送コンベヤ17の搬送方向
の両側部側となる状態で搬送されるとともに、タイミン
グスクリュウ8に係合することにより、相前後する容器
キャリヤ2は搬送方向において所定間隔に維持される様
になっている。他方、図5および図9に示すように、傾
斜コンベヤ18は、その長手方向の所定間隔ごとに概略
直方体をした係合部材21を備えている。係合部材21
における上面のタイミングスクリュウ8側の隅部は、水
平な上面に対して45度傾斜するように削り取ってあ
り、その部分を係合面21aとしている。この係合部材
21の係合面21aを搬送コンベヤ17が搬送する容器
キャリヤ2の底面に下方側から係合させることにより、
容器キャリヤ2を45度傾斜させるようになっている。
さらに、図7に示すように、傾斜コンベヤ18の上流側
端部よりも上流側の位置には、棒状をした第1ガイド部
材22を、搬送コンベヤ17の上方に水平に支持してい
る。第1ガイド部材22の先端部は、搬送コンベヤ17
が搬送する容器キャリヤ2の左方側の側面に係合し、そ
れによって容器キャリヤ2の右方側の側面をタイミング
スクリュウ8に確実に係合させるように構成されてい
る。また、図8に示すように、第1ガイド部材22のす
ぐ下流の位置には、棒状に形成した上下一対の第2ガイ
ド部材23を設けている。第2ガイド部材23は、先端
側が下がるようにわずかに傾斜させているので、搬送コ
ンベヤ17によって搬送される容器キャリヤ2の左方側
の側部が第2ガイド部材23の先端に係合し、それによ
って容器キャリヤ2は、搬送コンベヤ17上においてタ
イミングスクリュウ8側にわずかに傾斜されるようにな
っている。さらに、図9に示すように、第2ガイド部材
23の下流側となる傾斜コンベヤ18の上方位置には、
棒状をした上下一対の第3ガイド部材24を設けてい
る。第3ガイド部材24における上方の部材の先端部は
45度傾斜させている。これにより、第2ガイド部材2
3によってわずかに傾斜された容器キャリヤ2は、第3
ガイド部材24の位置まで搬送されてきた時に、第3ガ
イド部材24の上方側の部材の先端部と係合して45度
傾斜されるようになる。また、この時には、傾斜コンベ
ヤ18の上流側端部から反転されて上昇してくる係合部
材21の係合面21aが容器キャリヤ2の底面に下方側
から係合する。これにより、容器キャリヤ2の右方側の
側部はタイミングスクリュウ8に係合し、容器キャリヤ
2の底部は係合部材21の係合面21aに係合し、容器
キャリヤ2の底部における右方側の縁部が搬送コンベヤ
17に載置されるので、容器キャリヤ2全体が水平面に
対して45度傾斜した状態となる。そして、この傾斜状
態における容器キャリヤ2は、上流側の受渡位置Aから
傾斜コンベヤ18の下流側の端部の位置まで45度傾斜
した状態を維持されたまま搬送されるようになってい
る。容器キャリヤ2が傾斜コンベヤ18の下流側の端部
までくると、係合部材21が反転されて下降するので、
係合部材21の係合面21aは容器キャリヤ2の底部か
ら離隔し、それに伴って、容器キャリヤ2は自重によっ
て搬送コンベヤ7上で水平状態に復帰するようになって
いる。このように本実施例では、上記傾斜コンベヤ18
によって少なくとも両受渡位置A,Bにおいて、搬送コ
ンベヤ17によって搬送される容器キャリヤ2をタイミ
ングスクリュウ8側に45度傾斜させるようにしてい
る。次に、本実施例におけるロボット5(6)の処理ヘ
ッド13は、受渡位置A,Bのおける容器キャリヤ2の
傾斜に合わせて、容器3を45度傾斜させて容器キャリ
ヤ2内に挿入するように構成されている。なお、各ロボ
ット5、6が備える処理ヘッド13の構成は同じなの
で、上流側のロボット5の処理ヘッド13についてのみ
構成を説明する。すなわち、図4から図6に示すよう
に、処理ヘッド13は、下方に向けて平行に配設した一
対の支持部材25,25’を備えており、これら支持部
材25,25’の下端部に支持軸26を水平に取り付け
ている。この支持軸26には、所定の間隔を維持して4
個のブラケット27の中央部を回転自在に嵌装してあ
り、さらに各ブラケット27の一端にそれぞれ真空発生
器28を取り付けている。各真空発生器28は、各ブラ
ケット27の長手方向に対して45度傾斜させて各ブラ
ケット27に連結されている。そして、これら各真空発
生器28の先端部に保持部としての円形の吸盤16を取
り付けている。各真空発生器28は、常時、吸盤16に
負圧を導入しているが、上記受渡位置A(B)におい
て、吸盤16が吸着保持した容器3が容器キャリヤ2内
に挿入されると吸盤16への負圧の導入を停止するよう
になっている。つまり、容器キャリヤ2に容器3が挿入
されると、容器3は吸盤16による保持状態を解放され
るようになっている。また、隣り合う吸盤16が隔てた
間隔は、受渡位置A(B)を搬送される隣り合う容器キ
ャリヤ2の凹部2bが隔てた距離と一致する寸法に設定
している。さらに、図4に示すように、支持部材25,
25’の上方側には、それぞれ支持軸31,31’を支
持軸26と平行に取り付けている。支持軸31の一端に
第1エアシリンダ32の後端を揺動自在に連結してあ
り、支持軸31の他端にも第2エアシリンダ33の後端
を揺動自在に連結している。第1エアシリンダ32のピ
ストンは、その下方位置となるブラケット27の他端に
連結してあり、第2エアシリンダ33のピストンは、そ
の下方位置となるブラケット27の他端に連結してい
る。これと同様に、支持軸31’の一端に第3エアシリ
ンダ34の後端を揺動自在に連結してあり、支持軸3
1’の他端にも第4エアシリンダ35の後端を揺動自在
に連結している。第3エアシリンダ34のピストンは、
その下方位置となるブラケット27の他端に連結してあ
り、第4エアシリンダ35のピストンは、その下方位置
となるブラケット27の他端に連結している。各エアシ
リンダ32〜35は、いわゆる複動タイプと称されるも
のを採用してあり、各エアシリンダ32〜35内部に設
けた前方側と後方側のエア室とに交互にエアを給排する
ことにより、図6に示した前進端位置と、図示しない後
退位置とに交互に進退されるようになっている。このよ
うに各エアシリンダ32〜35の作動を制御することに
よって、ブラケット27を介して各真空発生器28およ
びそれに設けた吸盤16を、図6に実線で示した45度
傾斜した位置と想像線で示した鉛直方向に支持した位置
とに揺動させることができる。各エアシリンダ32〜3
5が後退している時には、各真空発生器28およびそれ
に設けた吸盤16は、図6に想像線で示した様に鉛直方
向に支持され、吸盤16の吸着面は水平に支持されるよ
うになっている。これに対して、各エアシリンダ32〜
35が前進された時には、図6に実線で示した様に各真
空発生器28およびそれに設けた吸盤16は45度傾斜
した状態となり、吸盤16の吸着面は受渡位置A(B)
における容器キャリヤ2の傾斜角度に合わせて45度傾
斜するようになっている。 (作動説明)以上の構成において、上流側のロボット5
は、図4に示したように、作業開始前の状態では、処理
ヘッド13のすべてのエアシリンダ32〜35を全て前
進させているので、4つの吸盤16は傾斜させている。
そして、CCDカメラ11が撮影した容器3の映像がロ
ボット5に伝達されると、ロボット5は、図6に想像線
で示すように、第1エアシリンダ32を後退させて、そ
れに連動する吸盤16のみを鉛直下方にむけて支持させ
て、その状態で処理ヘッド13全体を下降させる。これ
により、下方を向けた吸盤16によって容器搬送コンベ
ヤ4上の横転状態の容器3が吸着保持される。このよう
に吸盤16が容器3を吸着保持すると、処理ヘッド13
全体が容器3の高さ程度だけ上昇され、その直後に第1
エアシリンダ32が前進される。これにより、該容器3
を保持した吸盤16は45度に傾斜した状態に維持され
る。上記第1エアシリンダ32が前進されるのと同時
に、第2エアシリンダ33が後退されて、それに連動す
る第2の吸盤16が下方に向けられた後、処理ヘッド1
3全体が降下される。これにより、容器搬送コンベヤ4
上の容器3が第2の吸盤16によって吸着保持される。
この後、処理ヘッド13全体が容器3の高さ程度だけ上
昇され、その直後に第2エアシリンダ33が前進され
る。これにより、容器3を保持した第2の吸盤16は4
5度に傾斜した状態に維持される。上述と同様にして、
以下第3エアシリンダ34および第4エアシリンダ35
に連動する各吸盤16によってそれぞれ容器3が保持さ
れる。すなわち、これによって、上流側のロボット5の
処理ヘッド16が有する4つの吸盤16によって容器3
が吸着保持されたことになり、かつ各吸盤16によって
保持された容器3は、すべて45度傾斜した状態に維持
されている。この後、ロボット5の処理ヘッド13全体
が受渡位置Aまで移動されると、処理ヘッド13の各吸
盤16に保持した4つの容器3は、受渡位置Aを45度
傾斜した状態で相前後して搬送されている4つの容器キ
ャリヤ2の近接上方側に位置する。この後、処理ヘッド
13全体が45度下方に沈み込むように下降するので、
処理ヘッド13の各吸盤16に保持された容器3は、そ
の下方位置の容器キャリヤ2の凹部2a内に挿入され
る。このとき、本実施例の容器キャリヤ2の側部には切
欠き部2cを形成しているので、吸盤16の下方側の半
分が容器キャリヤ2の切欠き部2cに入り込んで容器キ
ャリヤ2と干渉することがなく、したがって、容器3を
凹部2a内に深く挿入することができる。このようにし
て、受渡位置Aにおいて相前後する4つの容器キャリヤ
2内のそれぞれに一斉に容器3が挿入されると、各真空
発生器28による吸盤16への負圧の導入を停止するの
で、吸盤16による容器3の保持状態が解放されて、容
器3は確実に容器キャリヤ2内に挿入される。上流側の
ロボット5は上述したようにして受渡位置Aにおいて4
個の容器3を4の容器キャリヤ2内に一斉に挿入するよ
うになっている。また、下流側のロボット6も、上述し
た上流側のロボット5と同様に、受渡位置Bにおいて4
個の容器3を4の容器キャリヤ2内に一斉に挿入するよ
うになっている。なお、その際、下流側のロボット6
は、上流側のロボット5によって容器3が挿入された後
の容器キャリヤ2の隣接上流側に移送されている4つの
空の容器キャリヤ2内に容器3を一斉に挿入するように
している。したがって、下流側の受渡位置Bを通過して
次工程に送られる容器キャリヤ2にはすべて容器3が挿
入された状態となっている。以上のように、本実施例
は、容器キャリヤ2を受渡位置A,Bにおいて45度傾
斜させるとともに、処理ヘッド13によって吸盤16に
保持した容器3を45度傾斜させて、容器キャリヤ2内
に挿入するようにしている。したがって、単に容器キャ
リヤ2を水平状態で受渡位置A,Bに搬送し、処理ヘッ
ド13によって横転状態から正立状態に90度回転させ
た後に容器3を容器キャリヤ2に挿入する構成に比較し
て、処理ヘッド13の回転角度が半分になるので、処理
速度を速くすることができる。また、本実施例の容器キ
ャリヤ2は切欠き部3cを備えており、容器3を容器キ
ャリヤ2内に挿入する際に、容器3を保持した吸盤16
が容器キャリヤ2と干渉しないようになっている。その
ため、本実施例における容器3のように、高さが低く、
しかも軽量の容器3であっても、その側部を吸盤16で
保持して容器キャリヤ2内に確実に挿入することができ
る。なお、容器3の形状としては、その側部を吸盤16
に吸着保持できる限り、特殊形状の容器3であっても容
器キャリヤ2内に確実に挿入することができる。なお、
上記実施例においては、受渡位置A(B)において、容
器キャリヤ2および容器3を45度傾斜させるようにし
ているが、傾斜する角度は90度以内であればよい。
と、1は容器処理装置であり、受渡位置A,Bにおいて
概略カップ状の容器キャリヤ2(図3参照)内に容器3
(図2参照)を挿入することができる。図2に示すよう
に、容器処理装置1が処理する容器3は目薬を充填する
ための空の容器であり、全体として扁平な形状となって
おり、しかも高さが低くなっている。また、この容器3
は上方中央部にキャップを取り付けるための円筒状の口
部3aを備えている。そして、容器3は、その胴部にお
ける前後いずれかの側面3bを後述するロボット5,6
によって保持されるようになっている。容器処理装置1
は、横転状態の容器3を載置して下流側にむけて搬送す
る容器搬送コンベヤ4を備えており、この容器搬送コン
ベヤ4の一側に沿って2台のロボット5,6を配置して
いる。また、ロボット5,6とは反対側となる容器搬送
コンベヤ4の一側に沿って、容器キャリヤ2を下流側に
むけて搬送する容器キャリヤ搬送手段7を配設してい
る。図1には表示していないが、容器キャリヤ搬送手段
7の隣接位置には、上流側の受渡位置Aよりも少し上流
の位置から下流側の受渡位置Bの少し下流の位置にわた
ってタイミングスクリュウ8を回転自在に設けている
(図7ないし図9参照)。容器キャリヤ搬送手段7にお
ける上流側の端部に、図3に示した空の容器キャリヤ2
が順次供給されるようになっており、容器キャリヤ搬送
手段7に供給された相前後する容器キャリヤ2は、その
側部に上記タイミングスクリュウ8が係合することによ
って、搬送方向において所定の間隔を維持される様にな
っている。一方、各ロボット5,6の上流側となる容器
搬送コンベヤ4の上方にはCCDカメラ11,12を配
設している。そして、上流側のCCDカメラ11は、そ
の下方側を通過する横転状態の容器3を撮影して、その
映像を上流側のロボット5に伝達するようになってい
る。これと同様に、下流側のCCDカメラ12で撮影し
た容器3の映像は、下流側のロボット6に伝達されるよ
うになっている。各ロボット5,6は、後に詳述する処
理ヘッド13を備えており(図4参照)、各CCDカメ
ラ11,12から伝達される容器3の映像を元に、各受
渡位置A,Bに近い上流側の位置において容器搬送コン
ベヤ4上の容器3の側面3bを処理ヘッド13で吸着保
持して各受渡位置A,Bまで移送した後、各受渡位置
A,Bにおいて容器キャリヤ搬送手段7が搬送する容器
キャリヤ2内に容器3を挿入するようになっている(図
5参照)。そして、このようにして容器3を挿入された
容器キャリヤ2は、容器キャリヤ搬送手段7によって図
示しない下流側の処理工程に向けて搬送されるようにな
っている。なお、下流側のロボット6よりも下流側とな
る容器搬送コンベヤ4上には、板状のストッパ部材14
を斜めに交差させて設けている。また両ロボット5,6
側となる容器搬送コンベヤ4の一側に沿って回収コンベ
ヤ15を設けている。これにより、上記2台のロボット
5,6の処理ヘッド13によって保持されることなく下
流側に搬送されてきた容器3は、上記ストッパ部材14
に当接した後、回収コンベヤ15上まで送り出されて、
この回収コンベヤ15によって上流側まで搬送されてか
ら、再度、容器搬送コンベヤ4上に供給される。また、
一方の搬送手段から他方の搬送手段へ容器3を受け渡す
ロボットの基本構成は、例えば特開平8−2654号公
報等で公知なので、上記各ロボット5,6における本体
部分の構成の説明は省略する。しかして、本実施例は、
容器キャリヤ2そのものを改良するとともに、容器キャ
リヤ搬送手段7およびロボット5(6)の処理ヘッド1
3を改良することによって、高さが低い容器3や変形容
器であっても容器キャリヤ2内に確実かつ効率的に挿入
できるようにしたものである。すなわち、図3に示すよ
うに、本実施例の容器キャリヤ2は、全体として概略直
方体のカップ状になっており、その上面2aの中央に容
器3が挿入される凹部2bを備えている。凹部2bの間
口は、容器3の胴部が余裕を持って挿入される寸法に設
定してあり、図5に示すように、凹部2bの深さは、容
器3の大半の部分が収納されるだけの寸法に設定してい
る。そして、特に、本実施例における容器キャリヤ2
は、その両側部の中央を、上面2aおよび凹部2bから
連続させて半円状に切欠いて切欠き部2cを形成してい
る。この切欠き部2cの半径は、処理ヘッド13が備え
る保持部としての吸盤16(図4参照)の半径よりも大
きくしている。これによって、処理ヘッド13の吸盤1
6に吸着保持された容器3が容器キャリヤ2に挿入する
際に、吸盤16が上記容器キャリヤ2の切欠き部2c内
に入り込むことができ、容器キャリヤ2と干渉しないよ
うになっている。次に、図5、図8および図9に示すよ
うに、容器キャリヤ搬送手段7は、近接させて平行に配
設した搬送コンベヤ17と傾斜コンベヤ18とを備えて
いる。搬送コンベヤ17は、図1に示した上流側のCC
Dカメラ11よりも少し上流側の位置から容器搬送コン
ベヤ4の下流側端部の位置まで設けているが、傾斜コン
ベヤ18は、上流側の受渡位置Aよりも少し上流から下
流側の受渡位置Bよりも少し下流の位置にわたって設け
ている。また、図7から図9に示すように、タイミング
スクリュウ8は、搬送コンベヤ17の一側に、上記傾斜
コンベヤ18と同じ設置範囲にわたって設けている。そ
して、搬送コンベヤ17上の容器キャリヤ2は、その両
側に設けた切欠き部2cが搬送コンベヤ17の搬送方向
の両側部側となる状態で搬送されるとともに、タイミン
グスクリュウ8に係合することにより、相前後する容器
キャリヤ2は搬送方向において所定間隔に維持される様
になっている。他方、図5および図9に示すように、傾
斜コンベヤ18は、その長手方向の所定間隔ごとに概略
直方体をした係合部材21を備えている。係合部材21
における上面のタイミングスクリュウ8側の隅部は、水
平な上面に対して45度傾斜するように削り取ってあ
り、その部分を係合面21aとしている。この係合部材
21の係合面21aを搬送コンベヤ17が搬送する容器
キャリヤ2の底面に下方側から係合させることにより、
容器キャリヤ2を45度傾斜させるようになっている。
さらに、図7に示すように、傾斜コンベヤ18の上流側
端部よりも上流側の位置には、棒状をした第1ガイド部
材22を、搬送コンベヤ17の上方に水平に支持してい
る。第1ガイド部材22の先端部は、搬送コンベヤ17
が搬送する容器キャリヤ2の左方側の側面に係合し、そ
れによって容器キャリヤ2の右方側の側面をタイミング
スクリュウ8に確実に係合させるように構成されてい
る。また、図8に示すように、第1ガイド部材22のす
ぐ下流の位置には、棒状に形成した上下一対の第2ガイ
ド部材23を設けている。第2ガイド部材23は、先端
側が下がるようにわずかに傾斜させているので、搬送コ
ンベヤ17によって搬送される容器キャリヤ2の左方側
の側部が第2ガイド部材23の先端に係合し、それによ
って容器キャリヤ2は、搬送コンベヤ17上においてタ
イミングスクリュウ8側にわずかに傾斜されるようにな
っている。さらに、図9に示すように、第2ガイド部材
23の下流側となる傾斜コンベヤ18の上方位置には、
棒状をした上下一対の第3ガイド部材24を設けてい
る。第3ガイド部材24における上方の部材の先端部は
45度傾斜させている。これにより、第2ガイド部材2
3によってわずかに傾斜された容器キャリヤ2は、第3
ガイド部材24の位置まで搬送されてきた時に、第3ガ
イド部材24の上方側の部材の先端部と係合して45度
傾斜されるようになる。また、この時には、傾斜コンベ
ヤ18の上流側端部から反転されて上昇してくる係合部
材21の係合面21aが容器キャリヤ2の底面に下方側
から係合する。これにより、容器キャリヤ2の右方側の
側部はタイミングスクリュウ8に係合し、容器キャリヤ
2の底部は係合部材21の係合面21aに係合し、容器
キャリヤ2の底部における右方側の縁部が搬送コンベヤ
17に載置されるので、容器キャリヤ2全体が水平面に
対して45度傾斜した状態となる。そして、この傾斜状
態における容器キャリヤ2は、上流側の受渡位置Aから
傾斜コンベヤ18の下流側の端部の位置まで45度傾斜
した状態を維持されたまま搬送されるようになってい
る。容器キャリヤ2が傾斜コンベヤ18の下流側の端部
までくると、係合部材21が反転されて下降するので、
係合部材21の係合面21aは容器キャリヤ2の底部か
ら離隔し、それに伴って、容器キャリヤ2は自重によっ
て搬送コンベヤ7上で水平状態に復帰するようになって
いる。このように本実施例では、上記傾斜コンベヤ18
によって少なくとも両受渡位置A,Bにおいて、搬送コ
ンベヤ17によって搬送される容器キャリヤ2をタイミ
ングスクリュウ8側に45度傾斜させるようにしてい
る。次に、本実施例におけるロボット5(6)の処理ヘ
ッド13は、受渡位置A,Bのおける容器キャリヤ2の
傾斜に合わせて、容器3を45度傾斜させて容器キャリ
ヤ2内に挿入するように構成されている。なお、各ロボ
ット5、6が備える処理ヘッド13の構成は同じなの
で、上流側のロボット5の処理ヘッド13についてのみ
構成を説明する。すなわち、図4から図6に示すよう
に、処理ヘッド13は、下方に向けて平行に配設した一
対の支持部材25,25’を備えており、これら支持部
材25,25’の下端部に支持軸26を水平に取り付け
ている。この支持軸26には、所定の間隔を維持して4
個のブラケット27の中央部を回転自在に嵌装してあ
り、さらに各ブラケット27の一端にそれぞれ真空発生
器28を取り付けている。各真空発生器28は、各ブラ
ケット27の長手方向に対して45度傾斜させて各ブラ
ケット27に連結されている。そして、これら各真空発
生器28の先端部に保持部としての円形の吸盤16を取
り付けている。各真空発生器28は、常時、吸盤16に
負圧を導入しているが、上記受渡位置A(B)におい
て、吸盤16が吸着保持した容器3が容器キャリヤ2内
に挿入されると吸盤16への負圧の導入を停止するよう
になっている。つまり、容器キャリヤ2に容器3が挿入
されると、容器3は吸盤16による保持状態を解放され
るようになっている。また、隣り合う吸盤16が隔てた
間隔は、受渡位置A(B)を搬送される隣り合う容器キ
ャリヤ2の凹部2bが隔てた距離と一致する寸法に設定
している。さらに、図4に示すように、支持部材25,
25’の上方側には、それぞれ支持軸31,31’を支
持軸26と平行に取り付けている。支持軸31の一端に
第1エアシリンダ32の後端を揺動自在に連結してあ
り、支持軸31の他端にも第2エアシリンダ33の後端
を揺動自在に連結している。第1エアシリンダ32のピ
ストンは、その下方位置となるブラケット27の他端に
連結してあり、第2エアシリンダ33のピストンは、そ
の下方位置となるブラケット27の他端に連結してい
る。これと同様に、支持軸31’の一端に第3エアシリ
ンダ34の後端を揺動自在に連結してあり、支持軸3
1’の他端にも第4エアシリンダ35の後端を揺動自在
に連結している。第3エアシリンダ34のピストンは、
その下方位置となるブラケット27の他端に連結してあ
り、第4エアシリンダ35のピストンは、その下方位置
となるブラケット27の他端に連結している。各エアシ
リンダ32〜35は、いわゆる複動タイプと称されるも
のを採用してあり、各エアシリンダ32〜35内部に設
けた前方側と後方側のエア室とに交互にエアを給排する
ことにより、図6に示した前進端位置と、図示しない後
退位置とに交互に進退されるようになっている。このよ
うに各エアシリンダ32〜35の作動を制御することに
よって、ブラケット27を介して各真空発生器28およ
びそれに設けた吸盤16を、図6に実線で示した45度
傾斜した位置と想像線で示した鉛直方向に支持した位置
とに揺動させることができる。各エアシリンダ32〜3
5が後退している時には、各真空発生器28およびそれ
に設けた吸盤16は、図6に想像線で示した様に鉛直方
向に支持され、吸盤16の吸着面は水平に支持されるよ
うになっている。これに対して、各エアシリンダ32〜
35が前進された時には、図6に実線で示した様に各真
空発生器28およびそれに設けた吸盤16は45度傾斜
した状態となり、吸盤16の吸着面は受渡位置A(B)
における容器キャリヤ2の傾斜角度に合わせて45度傾
斜するようになっている。 (作動説明)以上の構成において、上流側のロボット5
は、図4に示したように、作業開始前の状態では、処理
ヘッド13のすべてのエアシリンダ32〜35を全て前
進させているので、4つの吸盤16は傾斜させている。
そして、CCDカメラ11が撮影した容器3の映像がロ
ボット5に伝達されると、ロボット5は、図6に想像線
で示すように、第1エアシリンダ32を後退させて、そ
れに連動する吸盤16のみを鉛直下方にむけて支持させ
て、その状態で処理ヘッド13全体を下降させる。これ
により、下方を向けた吸盤16によって容器搬送コンベ
ヤ4上の横転状態の容器3が吸着保持される。このよう
に吸盤16が容器3を吸着保持すると、処理ヘッド13
全体が容器3の高さ程度だけ上昇され、その直後に第1
エアシリンダ32が前進される。これにより、該容器3
を保持した吸盤16は45度に傾斜した状態に維持され
る。上記第1エアシリンダ32が前進されるのと同時
に、第2エアシリンダ33が後退されて、それに連動す
る第2の吸盤16が下方に向けられた後、処理ヘッド1
3全体が降下される。これにより、容器搬送コンベヤ4
上の容器3が第2の吸盤16によって吸着保持される。
この後、処理ヘッド13全体が容器3の高さ程度だけ上
昇され、その直後に第2エアシリンダ33が前進され
る。これにより、容器3を保持した第2の吸盤16は4
5度に傾斜した状態に維持される。上述と同様にして、
以下第3エアシリンダ34および第4エアシリンダ35
に連動する各吸盤16によってそれぞれ容器3が保持さ
れる。すなわち、これによって、上流側のロボット5の
処理ヘッド16が有する4つの吸盤16によって容器3
が吸着保持されたことになり、かつ各吸盤16によって
保持された容器3は、すべて45度傾斜した状態に維持
されている。この後、ロボット5の処理ヘッド13全体
が受渡位置Aまで移動されると、処理ヘッド13の各吸
盤16に保持した4つの容器3は、受渡位置Aを45度
傾斜した状態で相前後して搬送されている4つの容器キ
ャリヤ2の近接上方側に位置する。この後、処理ヘッド
13全体が45度下方に沈み込むように下降するので、
処理ヘッド13の各吸盤16に保持された容器3は、そ
の下方位置の容器キャリヤ2の凹部2a内に挿入され
る。このとき、本実施例の容器キャリヤ2の側部には切
欠き部2cを形成しているので、吸盤16の下方側の半
分が容器キャリヤ2の切欠き部2cに入り込んで容器キ
ャリヤ2と干渉することがなく、したがって、容器3を
凹部2a内に深く挿入することができる。このようにし
て、受渡位置Aにおいて相前後する4つの容器キャリヤ
2内のそれぞれに一斉に容器3が挿入されると、各真空
発生器28による吸盤16への負圧の導入を停止するの
で、吸盤16による容器3の保持状態が解放されて、容
器3は確実に容器キャリヤ2内に挿入される。上流側の
ロボット5は上述したようにして受渡位置Aにおいて4
個の容器3を4の容器キャリヤ2内に一斉に挿入するよ
うになっている。また、下流側のロボット6も、上述し
た上流側のロボット5と同様に、受渡位置Bにおいて4
個の容器3を4の容器キャリヤ2内に一斉に挿入するよ
うになっている。なお、その際、下流側のロボット6
は、上流側のロボット5によって容器3が挿入された後
の容器キャリヤ2の隣接上流側に移送されている4つの
空の容器キャリヤ2内に容器3を一斉に挿入するように
している。したがって、下流側の受渡位置Bを通過して
次工程に送られる容器キャリヤ2にはすべて容器3が挿
入された状態となっている。以上のように、本実施例
は、容器キャリヤ2を受渡位置A,Bにおいて45度傾
斜させるとともに、処理ヘッド13によって吸盤16に
保持した容器3を45度傾斜させて、容器キャリヤ2内
に挿入するようにしている。したがって、単に容器キャ
リヤ2を水平状態で受渡位置A,Bに搬送し、処理ヘッ
ド13によって横転状態から正立状態に90度回転させ
た後に容器3を容器キャリヤ2に挿入する構成に比較し
て、処理ヘッド13の回転角度が半分になるので、処理
速度を速くすることができる。また、本実施例の容器キ
ャリヤ2は切欠き部3cを備えており、容器3を容器キ
ャリヤ2内に挿入する際に、容器3を保持した吸盤16
が容器キャリヤ2と干渉しないようになっている。その
ため、本実施例における容器3のように、高さが低く、
しかも軽量の容器3であっても、その側部を吸盤16で
保持して容器キャリヤ2内に確実に挿入することができ
る。なお、容器3の形状としては、その側部を吸盤16
に吸着保持できる限り、特殊形状の容器3であっても容
器キャリヤ2内に確実に挿入することができる。なお、
上記実施例においては、受渡位置A(B)において、容
器キャリヤ2および容器3を45度傾斜させるようにし
ているが、傾斜する角度は90度以内であればよい。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、胴部を
保持して容器を挿入する必要がある場合に好適な容器キ
ャリヤを提供できるという効果が得られる。
保持して容器を挿入する必要がある場合に好適な容器キ
ャリヤを提供できるという効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例としての容器キャリヤに容器
を挿入する容器処理装置の平面図
を挿入する容器処理装置の平面図
【図2】図1に示した装置で処理する容器の斜視図
【図3】本発明に係る容器キャリヤの斜視図
【図4】図1に示したロボットが備える処理ヘッド13
の正面図
の正面図
【図5】図1のV−V線に沿う要部の断面図
【図6】図1のVI−VI線に沿う要部の断面図
【図7】図1のVII−VII線に沿う要部の断面図
【図8】図1のVIII−VIII線に沿う要部の断面
図
図
【図9】図1のIX−IX線に沿う要部の断面図
1 容器処理装置 2 容器キャリヤ 2c 切欠き部 3 容器 A 受渡位置 B 受渡位置
Claims (3)
- 【請求項1】 概略カップ状に形成されて容器の底部側
の部分が挿入される凹部と、この凹部および上面から連
続して側面まで貫通し、容器を保持する容器処理装置の
保持部との干渉を避ける切欠き部とを備えることを特徴
とする容器キャリヤ。 - 【請求項2】 上記切欠き部は半円形に形成されてお
り、かつ上記凹部を挟んだ両側に形成されていることを
特徴とする請求項1に記載の容器キャリヤ。 - 【請求項3】 上記凹部は断面が概略長方形に形成され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載
の容器キャリヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24878596A JPH1072115A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 容器キャリヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24878596A JPH1072115A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 容器キャリヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072115A true JPH1072115A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=17183368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24878596A Pending JPH1072115A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 容器キャリヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072115A (ja) |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP24878596A patent/JPH1072115A/ja active Pending
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