JPH1071761A - 被記録材 - Google Patents

被記録材

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JPH1071761A
JPH1071761A JP8230125A JP23012596A JPH1071761A JP H1071761 A JPH1071761 A JP H1071761A JP 8230125 A JP8230125 A JP 8230125A JP 23012596 A JP23012596 A JP 23012596A JP H1071761 A JPH1071761 A JP H1071761A
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recording material
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JP8230125A
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Yukihiro Nakano
幸弘 仲野
Katsushi Miyamoto
勝史 宮本
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用シートにおいてべたつかずに取扱性が
良く、また、記録紙においてもインク吸収性が高い被記
録材を提供することを目的とする。 【解決手段】 インク吸収層に架橋シリコーン粒子を含
有することを特徴とする被記録材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吸収層に架
橋シリコーン粒子を含有する被記録材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は騒音がなく、高速
記録が可能であり、末端プリンターなどに採用され、近
年急速に普及している。また多数個のインクノズルを使
用することにより、多色記録を行うことも容易であり、
各種のインクジェット記録方式による多色インクジェッ
ト記録が実施されている。
【0003】このインクジェット記録用のインクとして
は、安全性、記録特性の面から、主に水を主成分とする
水性インクが使用されることが多いため、以下の問題が
発生しやすい。 空気中の水分を吸収し、べたつく。 取り扱いに際し、指で触れると指紋が付着する。 べたつくことに起因して、重ねて保存すると、ブロ
ッキングを起こす。 べたつくことに起因して、記録装置に装填し、記録
を行う際に被記録材と被記録材送りローラとの間で粘着
が起き、被記録材の送りが不安定になったり、不能にな
ったりする。
【0004】また、紙においても、印刷後のインクが充
分吸収されていない場合は、紙送りが不安定になる現象
が見られる。
【0005】そこで、従来、剥離剤(耐ブロッキング
材)として粉末粒子を付与する試みがなされている。粉
末粒子としては、主に無機粒子が用いられているが、例
えば、シートに使用した場合には、無機粉を配合した塗
工液を、長時間放置すると比重の関係から無機粉が沈降
する(塗工直前に塗工液を撹拌すると泡を抱き込み塗工
しにくくなる、すなわち、取扱性が悪い)といった問題
点や、また、分散性が悪いため、得られたシートの透明
性が悪いといった問題点、多量に配合しないと剥離剤効
果が発揮されない(印字性、透明性に悪影響を及ぼす)
といった問題点を有していた。さらに、架橋シリコーン
粒子以外の有機粒子を用いた場合にも、記録装置に装填
し、記録を行う際に被記録材と被記録材送りローラとの
間で粘着が起き、被記録材の送りが不安定になったり、
不能になったりするという上記の問題点の解決が不充
分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、上記〜の全ての問題点を解決した被記録材は未
だ見当たらないのが実状である。
【0007】従って、本発明の目的は、記録用シートに
おいてべたつかずに取扱性が良く、また、記録紙におい
てもインク吸収性が高い被記録材を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、被記録材としてインク吸収層に架橋シリコーン
粒子を含有するものを用いることによって、被記録材が
記録用シートの場合にはべたつかずに取扱性が良く、ま
た、被記録材が記録紙の場合にもインク吸収性が高い被
記録材を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明は、インク吸収層に架橋シリ
コーン粒子を含有することを特徴とする被記録材に関す
る。
【0010】また、本発明は、被記録材が記録用シート
であって、基材シートの少なくとも片面上に、水溶性樹
脂又は水分散性樹脂を50重量%以上含有する成分(A)
と架橋シリコーン粒子(B)とを含むインク吸収層を設
けてなり、かつ(A)成分と(B)成分の配合比が
(A)成分 100重量部に対して(B)成分が0.01〜30重
量部であることを特徴とする被記録材に関する。
【0011】また、本発明は、被記録材が記録紙であっ
て、パルプと架橋シリコーン粒子とからなり、かつパル
プと架橋シリコーン粒子の配合比がパルプ 100重量部に
対して架橋シリコーン粒子1〜100 重量部であることを
特徴とする被記録材に関する。
【0012】さらに、本発明は、架橋シリコーン粒子が
ポリメチルシルセスキオキサンである上記の被記録材に
関する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における架橋シリコーン粒子の組成としては、Si
O2、CH3SiO3/2 、(CH3)SiO、(CH3)3SiO1/2の構造単位を
組み合わせてなるメチルシリコーン樹脂、CH3SiO3/2
(CH3)2SiO 、C6H5SiO3/2、(C6H5)(CH3)SiO、(C6H5)2 Si
O の構造単位を組み合わせてできるメチルフェニルシリ
コーン樹脂、およびこれらのアルキッド変性、ポリエス
テル変性、アクリル変性、エポキシ変性、フェノール変
性、ウレタン変性、メラミン変性シリコーン樹脂等が挙
げられる。これら変性シリコーン樹脂中のシリコーン含
有率は、シリコーンの特徴が発現されていれば良く、特
に制限されるものではないが、シリコーン含有率が5重
量%以上、好ましくは15重量%以上、更に好ましくは50
重量%以上である。
【0014】また、ジメチル系、メチルビニル系、メチ
ルフェニルビニル系、メチルフロロアルキル系のシリコ
ーン架橋ゴム等も良好な素材として挙げることができ
る。これらのゴムの中にはシリカ粒子などの充填剤が入
っていても良い。
【0015】特に耐べたつき、記録用シートの場合には
シートの透明性、及び塗工液中での分散安定性等からポ
リメチルシルセスキオキサン(polymethyl silsesquiox
ane,Chemical Abstracts No.68554-70-1)が好ましく用
いられる。
【0016】架橋シリコーン粒子の形状としては、球
状、粉砕状等種々あるが、特に限定されるものではな
い。粒径は、インク吸収層の厚みにもよるが(インク吸
収層の厚みよりも大きな粒径の粒子を用いた方が耐べた
つき性を付与するのに好ましい)、 0.5〜50μm の範囲
にあるものが、取扱性、塗工性への影響等から好まし
く、50μm を超える場合は適正なドット形状が得られな
くなる。
【0017】まず、本発明の被記録材が記録用シートで
ある場合について説明する。本発明の被記録材が記録用
シートである場合には、水溶性樹脂又は水分散性樹脂を
50重量%以上含有する成分を基材シートのインク吸収層
として使用することが好ましく、この場合には架橋シリ
コーン粒子の配合量は、水溶性樹脂又は水分散性樹脂を
50重量%以上含有する成分 100重量部に対して0.01〜30
重量部、好ましくは 0.1〜10重量部、更に好ましくは
0.3〜5重量部である。架橋シリコーン粒子が0.01重量
部よりも少ない場合は、架橋シリコーン粒子の効果が発
現しないため好ましくなく、また、30重量部よりも多い
場合は印字性が悪くなるため好ましくない。
【0018】架橋シリコーン粒子の配合方法としては、
記録用シートの場合には、例えばインク吸収層を形成す
る塗工液に粒子を配合し、それを塗工する方法や、粒子
を含まない塗工液を塗工後、粒子を噴霧する方法等が例
示される。
【0019】インク吸収層の支持体として用いる基材と
しては、透明性、不透明性の従来公知の基材は何れも使
用でき、透明性基材として好適な基材は、ポリエステ
ル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリ−p−フェニレン
スルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(メタ)アクリル酸エステル、セロハン、セルロイ
ド等が用いられ、不透明性基材としては、上記の透明性
基材を公知の手段により不透明性化処理したものが用い
られる。またこれらの共重合体やブレンド物を用いるこ
ともでき、さらに基材とインク吸収層との接着性を向上
させるために、基材上をアンカーコート処理やコロナ放
電処理、又は親水化剤を基材に混合させることもでき
る。これら基材の厚さは、特に制限されるものではない
が、印刷機に該シートを挿入する際、挿入のし易さ等か
ら10〜500 μm、好ましくは30〜300 μmの厚さのシー
トが用いられる。
【0020】上記基材の中でもポリエステル、特にポリ
エチレンテレフタレートが熱・機械的特性、作業性の点
から好ましく用いられる。
【0021】尚、記録用シートを透明性を必要とするO
HP等に使用する場合は、 700nm波長の光透過率が75%
以上であることが望ましい。
【0022】本発明における水溶性樹脂又は水分散性樹
脂とは、インクジェットプリンターに使用されているイ
ンクが水性インクであるために、該インクを吸収させる
ために必要なベース素材である。水溶性樹脂又は水分散
性樹脂としては、例えば、かんしょデンプン、馬鈴薯デ
ンプン、酸化デンプン、リン酸デンプン、カルボキシル
化デンプン、ヒドロキシエチル化デンプン、シアノエチ
ル化デンプン、アクリル酸グラフトデンプン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルエチルセルロース、セルロースサルフェ
ート、デキストリン、コーンスターチ、こんにゃく、ふ
のり、寒天、アルギン酸ナトリウム、トロロアオイ、ト
ラガントガム、アラビアゴム、ローカストビーンガム、
グアガム、ペクチン、カラギニン、にかわ、ゼラチン、
カゼイン、大豆蛋白、アルブミン、完全または部分ケン
化ポリビニルアルコール及びそのアニオン、カチオン変
性物、アセタール化度またはブチラール化度が30%以下
のポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド及びその
共重合体、ポリビニルピロリドン及びその共重合体、ポ
リエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、エ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、ポ
リブチレンオキサイド、カルボキシル化ポリエチレンオ
キサイド、ポリアクリル酸及びそのナトリウム塩、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイ
ン酸共重合体等が挙げられ、これら水溶性樹脂又は水分
散性樹脂の1種又は2種以上の混合物を用いることがで
きる。
【0023】これらの樹脂の中で、特に成膜性、インク
吸収性、透明性の面からケン化度が65〜90%、平均重合
度が 400〜5000の部分ケン化ポリビニルアルコールが用
いられ、又は全モノマーの0.01〜25モル%にカチオン性
基を有する平均重合度 400〜5000のカチオン変性ポリビ
ニルアルコールが用いられる。印字性、加工性の面から
特にケン化度が75〜80%、平均分子量が1000〜3000の部
分ケン化ポリビニルアルコールが好ましく用いられ、又
は全モノマーの 0.1〜10モル%にカチオン性基を有する
平均重合度が1000〜3000のカチオン変性ポリビニルアル
コールが好ましく用いられる。尚、カチオン変性ポリビ
ニルアルコールのケン化度は特に限定されるものではな
いが、65〜90モル%のものが好ましく用いられる。
【0024】本発明における部分ケン化ポリビニルアル
コールとは、一般に知られている方法により合成された
ものでよく、ポリ酢酸ビニルを酸ケン化法またはアルカ
リケン化法により所望のケン化度に調整したものであ
る。
【0025】また、本発明におけるカチオン変性ポリビ
ニルアルコールとは、第1級〜第3級アミノ基や第4級
アンモニウム塩基等のカチオン性基を主鎖あるいは側鎖
に有するポリビニルアルコールのことである。本発明で
用いるカチオン変性ポリビニルアルコールは、原料の酢
酸ビニルを重合する際に、ヒドロキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライド、 2,3−ジメチル−1−ビニル
イミダゾリニウムクロライド、トリメチル−(3−アクリ
ルアミド− 3,3−ジメチルプロピル) アンモニウムクロ
ライド、トリメチル−(3−メタクリルアミドプロピル)
アンモニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジ
メチルアミノプロピル)アクリルアミド、N−(3−ジメ
チルアミノプロピル)メタクリルアミド等のごとく、第
4級アンモニウム塩(あるいはそれの前駆基、即ち第1
〜3級アミノ基)を含有するビニルモノマーの1種又は
2種以上、あるいは、o−、m−、p−アミノスチレン
又はこれらのモノアルキル、ジアルキル誘導体あるいは
それらの第4級アンモニウム塩;o−、m−、p−ビニ
ルベンジルアミン又はこれらのモノアルキル、ジアルキ
ル誘導体あるいはそれらの第4級アンモニウム塩;N−
(ビニルベンジル)ピロリジン;N−(ビニルベンジ
ル)ピペリジン;N−ビニルピロリドン;α−、β−ビ
ニルピペリジン又はそれらの第4級アンモニウム塩;α
−、β−ピペリジンあるいはそれらの第4級アンモニウ
ム塩;2−、4−ビニルキノリンあるいはそれらの第4
級アンモニウム塩等その他の含窒素複素環ビニル化合
物、あるいはそれらのニトロ誘導体の如く容易にカチオ
ン性の基に変え得るビニル化合物モノマーと酢酸ビニル
を共重合し、得られたコポリマーを常法によりケン化す
ることにより得られる。また、酢酸ビニルと他の反応性
基を有するモノマーとを共重合しておき、ケン化後その
ような反応性基を利用して、カチオン性基含有化合物を
反応させてポリビニルアルコールをカチオン化してもよ
い。更に、ポリビニルアルコール中の水酸基を利用し
て、その水酸基と反応し得る基と第1〜3級アミノ基ま
たは第4級アンモニウム基を同時に有する化合物、例え
ばグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド等を用
いて、ポリビニルアルコールを直接カチオン化してもよ
い。
【0026】これら部分ケン化ポリビニルアルコール
は、重合度とケン化度の異なるものを混合して用いても
良く、また、カチオン変性ポリビニルアルコールは重合
度とカチオン変性度の異なるものを混合して用いても良
い。また、これら部分ケン化ポリビニルアルコールとカ
チオン変性ポリビニルアルコールを任意の割合で混合し
て用いてもよい。
【0027】記録用シートにおいて水溶性樹脂又は水分
散性樹脂を50重量%以上含有する成分(A)には、その
他、界面活性剤、防腐剤、消泡剤、酸化防止剤、湿潤
剤、紫外線吸収剤、増粘剤等を配合することもできる。
【0028】成分(A)中におけるこれらの成分の配合
量は、インク吸収層中において50重量%未満である。
【0029】インク吸収層の厚さは、特に制限されるも
のではないが、取扱性の面から1〜200 μm程度、好ま
しくは5〜100 μm程度である。
【0030】このようなインク吸収層を形成する方法は
特に限定されないが、上記組成物を適当な溶媒に溶解
し、グラビアコート法、リバースコート法、キスコート
法、ダイコート法、バーコート法等の公知の方法を適用
し基材上に塗工し、その後速やかに乾燥させればよい。
【0031】次に、本発明の被記録材が記録紙である場
合について説明する。本発明の被記録材が記録紙である
場合には、記録紙自体がインク吸収層となるが、架橋シ
リコーン粒子の配合量はパルプ 100重量部に対して1〜
100 重量部、好ましくは5〜70重量部、更に好ましくは
10〜50重量部である。架橋シリコーン粒子が1重量部よ
りも少ない場合は、架橋シリコーン粒子の効果が発現し
ないため好ましくなく、また、 100重量部よりも多い場
合は印字性が悪くなる。記録紙には、その他、界面活性
剤、防腐剤等を配合することもできる。
【0032】架橋シリコーン粒子の配合方法としては、
記録紙の場合には、抄紙の時にパルプと一緒に混ぜて抄
紙し、特に専用紙の場合にはコート剤の中に粒子を配合
させ、紙上に塗工する。
【0033】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明す
る。まず、本発明における各種特性の測定法について説
明する。
【0034】(1) 印字性 EPSON (株)製のマッハジェットプリンター(MJ-900C)
を用い、図柄パターンを印字し、拡大鏡で肉眼観察する
ことによって、剥離剤配合による印字性への影響を評価
した。 ○:印字品質が良好(ドットが均一で鮮明) △:印字品質がやや劣る ×:ドットの流れ、はじき、にじみがある。
【0035】(2) ブロッキング性1 印刷前の被記録材を2枚重ね、その上に1.8g/cm2の荷重
をかけ、40℃、80%RHの条件下で10時間放置した。その
後、2枚のシートを剥がした際の剥がれ状態を評価し
た。尚、記録用シートの場合はインク吸収層の上に基材
シートが来るように2枚のシートを重ねた。 ◎:シート(紙)間で全く貼り付きがない ○:シート(紙)間で殆ど貼り付きがない △:シート(紙)間で少し貼り付く ×:シート(紙)間で貼り付く。
【0036】(3) ブロッキング性2 EPSON (株)製のマッハジェットプリンター(MJ-900C)
で印刷してから5分後の被記録材を2枚重ね、その上に
1.8g/cm2の荷重をかけ、40℃、80%RHの条件下で10時間
放置した。その後、2枚のシートを剥がした際の剥がれ
状態を評価した。尚、記録用シートの場合はインク吸収
層の上に基材シートが来るように2枚のシートを重ね
た。 ◎:シート(紙)間で全く貼り付きがない ○:シート(紙)間で殆ど貼り付きがない △:シート(紙)間で少し貼り付く ×:シート(紙)間で貼り付く。
【0037】(4) シート(紙)送り性 5枚の被記録材をEPSON (株)製のマッハジェットプリ
ンター(MJ-900C) で連続印刷し、その時のシート及び紙
の送り性を評価した。 ○:シート(紙)送りに問題なし ×:シート(紙)が順調に送られない。
【0038】(5) OHPシートとして用いる際の透明性
評価(記録用シートの場合のみ) 厚さ 100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
基材上に、種々のインク吸収層を設けた。これを島津自
記分光光度計UV-265FWを用いて 700nmの波長における光
透過率を測定した。尚、PETフィルム単独の光透過率
は88%であった。 ○:光透過率が85%以上 ×:光透過率が85%未満。
【0039】<実施例1〜6及び比較例1〜5>ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(ICIジャパン製メリネッ
クス #D535、厚さ:100μm)の片面上に以下の組成の塗
剤を塗工し、 120℃、5分間熱風乾燥することで、15μ
mの厚さの塗膜を作製した。表1にこれらの組成からな
る記録用シートの記録特性を示す。
【0040】(実施例1) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・シリコーン粒子 0.05g (東芝シリコーン社製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 89.95g。
【0041】(実施例2) ・カチオン変性ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA C-318 、ケン化度=約88%、 カチオン変性度=約 0.2%、平均重合度=約1800) ・シリコーン粒子 0.01g (東芝シリコーン社製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 89.99g。
【0042】(実施例3) ・ポリビニルピロリドン(GAF社製、K-30) 10.0g ・シリコーン粒子 0.10g (東芝シリコーン社製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 89.90g。
【0043】(実施例4) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 9.0g (クラレ社製:PVA217、ケン化度=約88%、平均重合度=約1700) ・アルギン酸ナトリウム(半井化学社製、100cps) 1.0g ・シリコーン粒子 0.07g (東芝シリコーン社製:トスパール5H08、平均粒径=約 6.5μm) ・イオン交換水 89.93g。
【0044】(実施例5) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・シリコーン粒子 0.05g (東芝シリコーン社製:トスパール5H06、平均粒径=約 5.4μm) ・イオン交換水 89.95g。
【0045】(実施例6) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル 0.001g (花王社製:エマルゲン840S) ・シリコーン粒子 0.05g (東芝シリコーン社製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 89.949g。
【0046】(比較例1) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・イオン交換水 90.0g。
【0047】(比較例2) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・シリカ粒子 0.05g (富士シリシア化学社製、 450、平均粒径=約 5.2μm ) ・イオン交換水 89.95g。
【0048】(比較例3) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・シリカ粒子 0.12g (富士シリシア化学社製、 450、平均粒径=約 5.2μm ) ・イオン交換水 89.88g。
【0049】(比較例4) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・シリコーン粒子 0.0005g (東芝シリコーン社製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 89.9995g。
【0050】(比較例5) ・部分ケン化ポリビニルアルコール 10.0g (クラレ社製:PVA417、ケン化度=約78%、平均重合度=約1700) ・シリコーン粒子 4.0g (東芝シリコーン社製:トスパール3120、平均粒径=約18μm) ・イオン交換水 86.0g。
【0051】<実施例7〜8及び比較例6>原料パルプ
としてフリーネス(C.S.F)400mlのLBKPを使用し、これに
填料としてのタルクをパルプ固形分に対して10重量%、
歩留まり向上剤及び湿潤紙力増強剤としてのカイメン55
7(ディックスハーキュレス社、登録商標)を同じくパル
プ固形分に対して 0.2重量%、シリコーン架橋粒子をパ
ルプ(インク吸収層)に対し所定量内添させ、小型の長
編式ラストマシンを用いて秤量60g/m2に常法により抄紙
し、抄紙原紙を得た。下記にパルプとシリコーン粒子の
配合比を示し、表1にこれらの組成からなる記録紙の記
録特性を示す。
【0052】(実施例7) ・パルプ 10.0g ・シリコーン粒子 0.12g (東芝シリコーン社製:トスパール 120、平均粒径=約 1.9μm) ・イオン交換水 89.88g。
【0053】(実施例8) ・パルプ 10.0g ・シリコーン粒子 1.0g (東芝シリコーン社製:トスパール5H04、平均粒径=約 5.9μm) ・イオン交換水 89.0g。
【0054】(比較例6) ・パルプ 10.0g ・イオン交換水 90.0g。
【0055】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吸収層に架橋シリコーン粒子を含
    有することを特徴とする被記録材。
  2. 【請求項2】 被記録材が記録用シートであって、基材
    シートの少なくとも片面上に、水溶性樹脂又は水分散性
    樹脂を50重量%以上含有する成分(A)と架橋シリコー
    ン粒子(B)とを含むインク吸収層を設けてなり、かつ
    (A)成分と(B)成分の配合比が(A)成分 100重量
    部に対して(B)成分が0.01〜30重量部であることを特
    徴とする請求項1記載の被記録材。
  3. 【請求項3】 被記録材が記録紙であって、パルプと架
    橋シリコーン粒子とからなり、かつパルプと架橋シリコ
    ーン粒子の配合比がパルプ 100重量部に対して架橋シリ
    コーン粒子1〜100 重量部であることを特徴とする請求
    項1記載の被記録材。
  4. 【請求項4】 架橋シリコーン粒子がポリメチルシルセ
    スキオキサンである請求項1〜3の何れか1項に記載の
    被記録材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080832A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Shin Etsu Chem Co Ltd インクジェット記録シート用コーティング剤
JP2010241137A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Xerox Corp 画像形成部材

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