JPH1071666A - 光触媒機能を有する部材及びその製造方法 - Google Patents
光触媒機能を有する部材及びその製造方法Info
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- JPH1071666A JPH1071666A JP9107605A JP10760597A JPH1071666A JP H1071666 A JPH1071666 A JP H1071666A JP 9107605 A JP9107605 A JP 9107605A JP 10760597 A JP10760597 A JP 10760597A JP H1071666 A JPH1071666 A JP H1071666A
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Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイル等の表面に脱臭機能を十分に発揮し得
るように光触媒微粉末を保持せしめる。 【構成】 タイル素地１の表面に釉薬層２を塗布し、次
いで釉薬層２の表面にスプレー等を用いて光触媒微粉末
としてのアナターゼ型ＴiＯ2微粉末３をゾル状にして吹
き付け、この後釉薬層２を加熱溶融せしめた後、冷却し
て固化せしめる。
るように光触媒微粉末を保持せしめる。 【構成】 タイル素地１の表面に釉薬層２を塗布し、次
いで釉薬層２の表面にスプレー等を用いて光触媒微粉末
としてのアナターゼ型ＴiＯ2微粉末３をゾル状にして吹
き付け、この後釉薬層２を加熱溶融せしめた後、冷却し
て固化せしめる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭、抗菌、防汚
等の光触媒機能を有する部材とその製造方法に関する。
等の光触媒機能を有する部材とその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】紫外線の照射を受けて脱臭反応を進行さ
せる光触媒としてアナターゼ型のＴiＯ2が知られてい
る。そして、光触媒粒子をバインダに混練した原料を居
住空間の壁面を構成する部材の表面に塗布した後に焼成
することで、居住空間の壁面に脱臭壁機能をもたせるよ
うにした提案を本出願人は先に行なっている。
せる光触媒としてアナターゼ型のＴiＯ2が知られてい
る。そして、光触媒粒子をバインダに混練した原料を居
住空間の壁面を構成する部材の表面に塗布した後に焼成
することで、居住空間の壁面に脱臭壁機能をもたせるよ
うにした提案を本出願人は先に行なっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図１１は脱臭壁の一部
部分拡大断面図であり、壁材１００の表面にはバインダ
層１０１が形成され、このバインダ層１０１に光触媒粒
子１０２が保持されている。しかしながら、バインダ層
１０１が光触媒粒子による光触媒機能によって分解され
やすい材料からなっていると、光触媒粒子がバインダ層
から脱離してしまう。
部分拡大断面図であり、壁材１００の表面にはバインダ
層１０１が形成され、このバインダ層１０１に光触媒粒
子１０２が保持されている。しかしながら、バインダ層
１０１が光触媒粒子による光触媒機能によって分解され
やすい材料からなっていると、光触媒粒子がバインダ層
から脱離してしまう。
【０００４】また、従来にあってはバインダ層１０１内
に光触媒粒子１０２が完全に埋まっているため、脱臭壁
全体としては、図のような部分の光触媒粒子１０２に直
接紫外線が照射されず、十分な触媒作用を発揮すること
ができない。
に光触媒粒子１０２が完全に埋まっているため、脱臭壁
全体としては、図のような部分の光触媒粒子１０２に直
接紫外線が照射されず、十分な触媒作用を発揮すること
ができない。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
願の第１発明に係る光触媒機能を有する部材は、基材表
面にバインダ層を介して光触媒粒子を接着する構造とす
るとともに、バインダ層を光触媒粒子による光触媒機能
によって分解されにくい材料から構成した。尚、バイン
ダ層の表面から光触媒粒子の一部を露出せしめることで
十分な触媒作用を発揮することができる。
願の第１発明に係る光触媒機能を有する部材は、基材表
面にバインダ層を介して光触媒粒子を接着する構造とす
るとともに、バインダ層を光触媒粒子による光触媒機能
によって分解されにくい材料から構成した。尚、バイン
ダ層の表面から光触媒粒子の一部を露出せしめることで
十分な触媒作用を発揮することができる。
【０００６】また、本願の第２発明に係る光触媒機能を
有する部材は、光触媒粒子を接着するバインダ層を、基
材表面に接する第１の部分とこの第１の部分の外側に設
けられる第２の部分とから構成し、前記第１の部分には
光触媒粒子が含まれず、第２の部分に光触媒粒子が含ま
れ、この第２の部分は光触媒粒子による光触媒機能によ
って分解されにくい材料からなるようにした。
有する部材は、光触媒粒子を接着するバインダ層を、基
材表面に接する第１の部分とこの第１の部分の外側に設
けられる第２の部分とから構成し、前記第１の部分には
光触媒粒子が含まれず、第２の部分に光触媒粒子が含ま
れ、この第２の部分は光触媒粒子による光触媒機能によ
って分解されにくい材料からなるようにした。
【０００７】尚、第１の部分も光触媒粒子による光触媒
機能によって分解されにくい材料から構成してもよい。
また、光触媒粒子としては酸化チタンが挙げられ、酸化
チタンだけでなく、光触媒粒子に殺菌作用を有する金属
を含有せしめることができ、バインダ層としては釉薬層
または印刷層が考えられる。
機能によって分解されにくい材料から構成してもよい。
また、光触媒粒子としては酸化チタンが挙げられ、酸化
チタンだけでなく、光触媒粒子に殺菌作用を有する金属
を含有せしめることができ、バインダ層としては釉薬層
または印刷層が考えられる。
【０００８】また、本発明に係る光触媒機能を有する部
材の製造方法は、光触媒粒子と光触媒粒子による光触媒
機能によって分解されにくい材料からなるバインダとを
基材表面に配置し、次いで、固化して、基材表面にバイ
ンダ層を介して光触媒粒子を接着させるようにした。
材の製造方法は、光触媒粒子と光触媒粒子による光触媒
機能によって分解されにくい材料からなるバインダとを
基材表面に配置し、次いで、固化して、基材表面にバイ
ンダ層を介して光触媒粒子を接着させるようにした。
【０００９】また前記光触媒粒子と光触媒粒子による光
触媒機能によって分解されにくい材料からなるバインダ
とを溶媒に分散させた組成物を、基材表面に塗布或いは
吹き付け、光触媒粒子とバインダとを基材表面に配置す
るようにしてもよい。
触媒機能によって分解されにくい材料からなるバインダ
とを溶媒に分散させた組成物を、基材表面に塗布或いは
吹き付け、光触媒粒子とバインダとを基材表面に配置す
るようにしてもよい。
【００１０】また、本発明に係る光触媒機能を有する部
材の他の製造方法は、基材表面に光触媒粒子を含有しな
いバインダを被覆し、これを固化せしめて基材表面にバ
インダからなる第１の部分を設け、更にこの第１の部分
の上に光触媒粒子による光触媒機能によって分解されに
くい材料と光触媒粒子とを配置し、これを固化せしめて
第２の部分を設けるようにした。
材の他の製造方法は、基材表面に光触媒粒子を含有しな
いバインダを被覆し、これを固化せしめて基材表面にバ
インダからなる第１の部分を設け、更にこの第１の部分
の上に光触媒粒子による光触媒機能によって分解されに
くい材料と光触媒粒子とを配置し、これを固化せしめて
第２の部分を設けるようにした。
【００１１】また、本発明に係る光触媒機能を有する部
材の他の製造方法は、基材表面にバインダ層を形成し、
このバインダ層の上に光触媒粒子を付着させ、その後加
熱によりバインダ層を軟化せしめた後、冷却することに
よって基材表面に光触媒粒子の一部がバインダ層から露
出するように固着させた。
材の他の製造方法は、基材表面にバインダ層を形成し、
このバインダ層の上に光触媒粒子を付着させ、その後加
熱によりバインダ層を軟化せしめた後、冷却することに
よって基材表面に光触媒粒子の一部がバインダ層から露
出するように固着させた。
【００１２】また、本発明に係る光触媒機能を有する部
材の他の製造方法は、バインダ層表面に光触媒粒子を吹
き付けてシートを形成し、このシートを基材表面に貼着
し、バインダ層を加熱により軟化せしめた後、冷却する
ことによって基材表面に光触媒粒子の一部がバインダ層
から露出するように固着させた。
材の他の製造方法は、バインダ層表面に光触媒粒子を吹
き付けてシートを形成し、このシートを基材表面に貼着
し、バインダ層を加熱により軟化せしめた後、冷却する
ことによって基材表面に光触媒粒子の一部がバインダ層
から露出するように固着させた。
【００１３】前記製造方法において、光触媒粒子として
は、アナターゼ型酸化チタンを主体とし、且つ前記加熱
温度を３００℃以上９００℃未満の範囲とすることが好
ましい。また、バインダ層としては、釉薬層または印刷
層が考えられる。
は、アナターゼ型酸化チタンを主体とし、且つ前記加熱
温度を３００℃以上９００℃未満の範囲とすることが好
ましい。また、バインダ層としては、釉薬層または印刷
層が考えられる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図１は本発明に係る
セラミック、陶器、ガラス、金属等の基材表面に光触媒
層を形成した光触媒機能を有する部材の製造方法を工程
順に示した図、図２は同方法にて得られたタイルの拡大
断面図である。
図面に基づいて説明する。ここで、図１は本発明に係る
セラミック、陶器、ガラス、金属等の基材表面に光触媒
層を形成した光触媒機能を有する部材の製造方法を工程
順に示した図、図２は同方法にて得られたタイルの拡大
断面図である。
【００１５】本発明方法にあっては先ず図１（ａ）に示
すように、壁面、床面或いは天井面を構成する板状部材
としてのタイル素地１の表面に光触媒粒子による光触媒
機能によって分解されにくい材料である釉薬層２を塗布
し、次いで図１（ｂ）に示すように釉薬層２の表面にス
プレー等を用いて光触媒粒子としてのアナターゼ型Ｔi
Ｏ2粒子３をゾル状にして吹き付け、次いで図１（ｃ）
に示すように釉薬層２を加熱溶融せしめた後、冷却して
固化せしめる。尚、ＴiＯ2ゾルにはＣuやＡg等を添加し
て殺菌効果をもたせるようにしてもよい。添加の方法と
しては例えばＣuＳＯ4をＮＨ3溶液でｐＨ１１程度に調
整したＴiＯ2ゾルに添加する。
すように、壁面、床面或いは天井面を構成する板状部材
としてのタイル素地１の表面に光触媒粒子による光触媒
機能によって分解されにくい材料である釉薬層２を塗布
し、次いで図１（ｂ）に示すように釉薬層２の表面にス
プレー等を用いて光触媒粒子としてのアナターゼ型Ｔi
Ｏ2粒子３をゾル状にして吹き付け、次いで図１（ｃ）
に示すように釉薬層２を加熱溶融せしめた後、冷却して
固化せしめる。尚、ＴiＯ2ゾルにはＣuやＡg等を添加し
て殺菌効果をもたせるようにしてもよい。添加の方法と
しては例えばＣuＳＯ4をＮＨ3溶液でｐＨ１１程度に調
整したＴiＯ2ゾルに添加する。
【００１６】ところで、ＴiＯ2ゾルは前記したように釉
薬層２の表面に吹き付け、完全に埋没させないため、図
２に示すようにＴiＯ2粒子３はその一部が釉薬層２内に
入り込み、他の部分が露出した状態で釉薬層２に保持さ
れる。
薬層２の表面に吹き付け、完全に埋没させないため、図
２に示すようにＴiＯ2粒子３はその一部が釉薬層２内に
入り込み、他の部分が露出した状態で釉薬層２に保持さ
れる。
【００１７】その結果、図示しない壁面等に固定したラ
ンプからの紫外線をＴiＯ2粒子３の露出した部分に直接
照射することができる。そして紫外線がＴiＯ2粒子３に
照射されると、吸着水と光触媒の正孔とが反応して水酸
基ラジカル（ＯＨ*）を生成し、この水酸基ラジカルと
アンモニアとが下式（１）のように反応し、また水酸基
ラジカルとメチルメルカプタンとが下式（２）のように
反応して脱臭すると考えられる。
ンプからの紫外線をＴiＯ2粒子３の露出した部分に直接
照射することができる。そして紫外線がＴiＯ2粒子３に
照射されると、吸着水と光触媒の正孔とが反応して水酸
基ラジカル（ＯＨ*）を生成し、この水酸基ラジカルと
アンモニアとが下式（１）のように反応し、また水酸基
ラジカルとメチルメルカプタンとが下式（２）のように
反応して脱臭すると考えられる。
【００１８】 ＮＨ3＋３ＯＨ*→1/2Ｎ2＋３Ｈ2Ｏ・・・・・・・・・・・（１） ＣＨ3ＳＨ＋ＯＨ*→ＣＨ3Ｓ＋Ｈ2Ｏ ２ＣＨ3Ｓ＋２ＯＨ*＋５Ｏ2→２ＣＯ2＋４Ｈ2Ｏ＋２ＳＯ2 ・・（２）
【００１９】図３乃至図７は別実施例を示す図であり、
図３に示す実施例にあっては、釉薬層２の表面に印刷に
よってインク層４を形成し、このインク層４の表面にＴ
iＯ2粒子３をその一部が露出するように吹き付け、その
後は前記と同様に加熱し冷却する。
図３に示す実施例にあっては、釉薬層２の表面に印刷に
よってインク層４を形成し、このインク層４の表面にＴ
iＯ2粒子３をその一部が露出するように吹き付け、その
後は前記と同様に加熱し冷却する。
【００２０】図４に示す実施例は、離型紙５の表面に水
溶性バインダ６を介して釉薬層２を形成し、この釉薬層
２の表面にバインダ層７を形成し、このバインダ層７の
表面にＴiＯ2粒子３をその一部が露出するように吹き付
けてシートＳを得る。そして、離型紙５を剥離してシー
トＳをタイル素地１表面に貼着し、この後前記と同様に
して加熱し冷却する。このように光触媒機能を有するシ
ートＳを別体として用意しておけば、既存のタイル等に
も脱臭等の光触媒機能を簡単に付与することができる。
溶性バインダ６を介して釉薬層２を形成し、この釉薬層
２の表面にバインダ層７を形成し、このバインダ層７の
表面にＴiＯ2粒子３をその一部が露出するように吹き付
けてシートＳを得る。そして、離型紙５を剥離してシー
トＳをタイル素地１表面に貼着し、この後前記と同様に
して加熱し冷却する。このように光触媒機能を有するシ
ートＳを別体として用意しておけば、既存のタイル等に
も脱臭等の光触媒機能を簡単に付与することができる。
【００２１】図５に示す実施例は、インク層４の表面に
部分的にＴiＯ2粒子３を付着せしめて絵柄とし、装飾効
果を高めるようにしたものであり、ＴiＯ2粒子３を釉薬
層２の表面に形成してもよい。
部分的にＴiＯ2粒子３を付着せしめて絵柄とし、装飾効
果を高めるようにしたものであり、ＴiＯ2粒子３を釉薬
層２の表面に形成してもよい。
【００２２】図６（ａ）、（ｂ）に示す実施例は、タイ
ル素地１に滑り止め等の目的で形成した凹部に釉薬層２
を介してＴiＯ2粒子３を保持したものである。このよう
に凹部を形成した場合には凹部に汚れが入り込み汚れが
落ちにくいが、ＴiＯ2粒子３を保持することで、凹部内
の汚れが分解されるので汚れを簡単に除去できる。
ル素地１に滑り止め等の目的で形成した凹部に釉薬層２
を介してＴiＯ2粒子３を保持したものである。このよう
に凹部を形成した場合には凹部に汚れが入り込み汚れが
落ちにくいが、ＴiＯ2粒子３を保持することで、凹部内
の汚れが分解されるので汚れを簡単に除去できる。
【００２３】図７に示す実施例は、釉薬層２とＴiＯ2粒
子３との間に蒸着アルミニウム粉末やマグネシア等から
なる紫外線反射層８を介在させたものであり、このよう
な構成とすることで、一旦ＴiＯ2粒子３の層を透過した
紫外線を再びＴiＯ2粒子３に照射することができ、触媒
作用が向上する。
子３との間に蒸着アルミニウム粉末やマグネシア等から
なる紫外線反射層８を介在させたものであり、このよう
な構成とすることで、一旦ＴiＯ2粒子３の層を透過した
紫外線を再びＴiＯ2粒子３に照射することができ、触媒
作用が向上する。
【００２４】図８はＣＨ3ＳＨ濃度と経過時間との関係
を熱処理（焼成）温度毎に試験した結果を示すグラフで
あり、グラフ中τ1/10は濃度が１／１０になるまでの時
間を示し、点線は紫外線を照射しない場合を示す。また
アナターゼ型ＴiＯ2粒子は平均粒径１００Åのものを用
いた。
を熱処理（焼成）温度毎に試験した結果を示すグラフで
あり、グラフ中τ1/10は濃度が１／１０になるまでの時
間を示し、点線は紫外線を照射しない場合を示す。また
アナターゼ型ＴiＯ2粒子は平均粒径１００Åのものを用
いた。
【００２５】また、図９は熱処理温度と３０分後の臭気
除去率との関係を実験した結果を示すグラフであり、図
１０は平均粒径５００Åのアナターゼ型ＴiＯ2を用いた
場合のＣＨ3ＳＨ濃度と経過時間との関係（熱処理温
度；７００℃）を示すグラフである。
除去率との関係を実験した結果を示すグラフであり、図
１０は平均粒径５００Åのアナターゼ型ＴiＯ2を用いた
場合のＣＨ3ＳＨ濃度と経過時間との関係（熱処理温
度；７００℃）を示すグラフである。
【００２６】これら図８、図９及び図１０から以下のこ
とが言える。第１に紫外線の存在下においてアナターゼ
型ＴiＯ2は触媒作用を発揮する。第２に触媒作用は７０
０℃付近で最大値を示し、３０分後の臭気除去率を５０
％以上とするには３００℃以上で９００℃未満とする必
要がある。これは熱処理温度が３００℃未満では活性が
生じにくく９００℃を超えるとＴiＯ2の構造がアナター
ゼからルチルに変化するからと考えられる。第３に触媒
作用は、粒径のある程度小さなアナターゼがよいことが
分る。
とが言える。第１に紫外線の存在下においてアナターゼ
型ＴiＯ2は触媒作用を発揮する。第２に触媒作用は７０
０℃付近で最大値を示し、３０分後の臭気除去率を５０
％以上とするには３００℃以上で９００℃未満とする必
要がある。これは熱処理温度が３００℃未満では活性が
生じにくく９００℃を超えるとＴiＯ2の構造がアナター
ゼからルチルに変化するからと考えられる。第３に触媒
作用は、粒径のある程度小さなアナターゼがよいことが
分る。
【００２７】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明によれば、光
触媒粒子を保持するバインダ層を、光触媒粒子による光
触媒機能によって分解されにくい材料から構成したの
で、バインダ層から光触媒粒子が脱離しにくい。
触媒粒子を保持するバインダ層を、光触媒粒子による光
触媒機能によって分解されにくい材料から構成したの
で、バインダ層から光触媒粒子が脱離しにくい。
【００２８】また、光触媒粒子がバインダ層から一部露
出した状態で保持され、露出した部分に紫外線が直接当
るので触媒作用を十分に発揮することができ、また、こ
の構造は、タイル等の表面に貼着し、この後、バインダ
層を加熱溶融せしめた後、冷却してバインダ層を固化せ
しめるようにすることにより簡便に形成できる。
出した状態で保持され、露出した部分に紫外線が直接当
るので触媒作用を十分に発揮することができ、また、こ
の構造は、タイル等の表面に貼着し、この後、バインダ
層を加熱溶融せしめた後、冷却してバインダ層を固化せ
しめるようにすることにより簡便に形成できる。
【図１】本発明に係る光触媒機能を有する部材の製造方
法を工程順に示した図。
法を工程順に示した図。
【図２】同方法にて得られた部材の拡大断面図。
【図３】別実施例を示す部材の断面図。
【図４】別実施例を示す部材の断面図。
【図５】別実施例を示す部材の断面図。
【図６】別実施例を示す部材の断面図。
【図７】別実施例を示す部材の断面図。
【図８】平均粒径１００Åのアナターゼ型ＴiＯ2を用い
た場合の経過時間とＣＨ3ＳＨ濃度との関係を示すグラ
フ。
た場合の経過時間とＣＨ3ＳＨ濃度との関係を示すグラ
フ。
【図９】熱処理温度と３０分後の臭気除去率との関係を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図１０】平均粒径５００Åのアナターゼ型ＴiＯ2を用
いた場合の経過時間とＣＨ3ＳＨ濃度との関係を示すグ
ラフ。
いた場合の経過時間とＣＨ3ＳＨ濃度との関係を示すグ
ラフ。
【図１１】従来の製造方法によって得られた光触媒機能
を有する部材の断面図。
を有する部材の断面図。
１…タイル素地、２…釉薬層、３…ＴiＯ2粒子、４…イ
ンク層、５…離型紙、６…水溶性バインダ、７…バイン
ダ層、８…紫外線反射層、Ｓ…シート、１００…壁材、
１０１…バインダ層、１０２…光触媒粒子。
ンク層、５…離型紙、６…水溶性バインダ、７…バイン
ダ層、８…紫外線反射層、Ｓ…シート、１００…壁材、
１０１…バインダ層、１０２…光触媒粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｊ 35/02 Ｂ０５Ｄ 3/02 Ｚ Ｂ０５Ｄ 3/02 5/00 Ｈ 5/00 7/00 Ｃ 7/00 7/24 ３０３Ｂ 7/24 ３０３ Ｂ３２Ｂ 9/00 Ａ Ｂ３２Ｂ 9/00 33/00 33/00 Ｅ０４Ｃ 2/04 Ｃ Ｅ０４Ｃ 2/04 0231−2Ｅ Ｅ０４Ｆ 13/08 Ａ Ｅ０４Ｆ 13/08 Ｂ０１Ｄ 53/36 Ｈ (72)発明者 小島 栄一 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐伯 義光 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内
Claims (14)
- 【請求項１】 基材表面にバインダ層を介して光触媒粒
子を接着してなる光触媒機能を有する部材であって、前
記バインダ層は光触媒粒子による光触媒機能によって分
解されにくい材料からなることを特徴とする光触媒機能
を有する部材。 - 【請求項２】 請求項１に記載の光触媒機能を有する部
材において、前記バインダ層の表面から光触媒粒子の一
部が露出していることを特徴とする光触媒機能を有する
部材。 - 【請求項３】 基材表面にバインダ層を介して光触媒粒
子を接着してなる光触媒機能を有する部材であって、前
記バインダ層は基材表面に接する第１の部分とこの第１
の部分の外側に設けられる第２の部分とからなり、前記
第１の部分には光触媒粒子が含まれず、第２の部分に光
触媒粒子が含まれ、この第２の部分は光触媒粒子による
光触媒機能によって分解されにくい材料からなることを
特徴とする光触媒機能を有する部材。 - 【請求項４】 請求項３に記載の光触媒機能を有する部
材において、前記第１の部分が光触媒粒子による光触媒
機能によって分解されにくい材料からなることを特徴と
する光触媒機能を有する部材。 - 【請求項５】 請求項１乃至請求項４に記載の光触媒機
能を有する部材であって、前記バインダ層を釉薬層また
は印刷層としたことを特徴とする光触媒機能を有する部
材。 - 【請求項６】 請求項１乃至請求項５に記載の光触媒機
能を有する部材であって、前記光触媒粒子は酸化チタン
であることを特徴とする光触媒機能を有する部材。 - 【請求項７】 請求項１乃至請求項６に記載の光触媒機
能を有する部材であって、前記光触媒粒子には、殺菌作
用を有する金属を含有せしめたことを特徴とする光触媒
機能を有する部材。 - 【請求項８】 光触媒粒子と光触媒粒子による光触媒機
能によって分解されにくい材料からなるバインダとを基
材表面に配置し、次いで、固化して、基材表面にバイン
ダ層を介して光触媒粒子を接着させることを特徴とする
光触媒機能を有する部材の製造方法。 - 【請求項９】 請求項８に記載の光触媒機能を有する部
材の製造方法において、光触媒粒子と光触媒粒子による
光触媒機能によって分解されにくい材料からなるバイン
ダとを溶媒に分散させた組成物を基材表面に塗布或いは
吹き付け、光触媒粒子とバインダとを基材表面に配置さ
せることを特徴とする光触媒機能を有する部材の製造方
法。 - 【請求項１０】 基材表面に光触媒粒子を含有しないバ
インダを被覆し、これを固化せしめて基材表面にバイン
ダからなる第１の部分を設け、更にこの第１の部分の上
に光触媒粒子による光触媒機能によって分解されにくい
材料と光触媒粒子とを配置し、これを固化せしめて第２
の部分を設けることを特徴とする光触媒機能を有する部
材の製造方法。 - 【請求項１１】 基材表面にバインダ層を形成し、この
バインダ層の上に光触媒粒子を付着させ、その後加熱に
よりバインダ層を軟化せしめた後、冷却することによっ
て基材表面に光触媒粒子の一部がバインダ層から露出す
るように固着させたことを特徴とする光触媒機能を有す
る部材の製造方法。 - 【請求項１２】 バインダ層表面に光触媒粒子を吹き付
けてシートを形成し、このシートを基材表面に貼着し、
バインダ層を加熱により軟化せしめた後、冷却すること
によって基材表面に光触媒粒子の一部がバインダ層から
露出するように固着させたことを特徴とする光触媒機能
を有する部材の製造方法。 - 【請求項１３】 請求項１１または請求項１２に記載の
光触媒機能を有する部材の製造方法において、前記光触
媒粒子はアナターゼ型酸化チタンを主体とし、且つ前記
加熱温度を３００℃以上９００℃未満の範囲とすること
を特徴とする光触媒機能を有する部材の製造方法。 - 【請求項１４】 請求項１１乃至請求項１３に記載の光
触媒機能を有する部材の製造方法において、前記バイン
ダ層を釉薬層または印刷層としたことを特徴とする光触
媒機能を有する部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9107605A JPH1071666A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 光触媒機能を有する部材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9107605A JPH1071666A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 光触媒機能を有する部材及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4089588A Division JP2667331B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 光触媒機能を有する部材及びその製造方法 |
Related Child Applications (11)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10159671A Division JPH1120068A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 光触媒機能を有する部材及びその製造方法 |
| JP10159670A Division JP3063735B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 殺菌作用を有する陶磁器 |
| JP10159669A Division JP3075261B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 貼着用光触媒機能材 |
| JP37291099A Division JP2000189796A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 光触媒機能を有する部材 |
| JP11372913A Division JP2000189809A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 光触媒機能を有する部材 |
| JP11372916A Division JP2000189812A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 壁 体 |
| JP11372911A Division JP2000189807A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 光触媒機能を有するタイル |
| JP11372912A Division JP2000189808A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 防汚部材及びその製造方法 |
| JP11372915A Division JP2000189811A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 光触媒機能を有する部材の製造方法 |
| JP11372914A Division JP2000189810A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 光触媒機能を有する部材 |
| JP11372917A Division JP2000189813A (ja) | 1999-01-01 | 1999-12-28 | 抗菌機能を有する部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1071666A true JPH1071666A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=14463415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9107605A Pending JPH1071666A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 光触媒機能を有する部材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1071666A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000301055A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-31 | Sharp Corp | 光触媒塗膜及びその形成方法 |
| JP2001145971A (ja) * | 1999-11-19 | 2001-05-29 | Kawasaki Steel Metal Products & Engineering Inc | 積層体、その製造方法およびその製造設備 |
| CN112358181A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-02-12 | 佛山市东鹏陶瓷有限公司 | 一种含有气孔的空气净化陶瓷砖及其制备工艺 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP9107605A patent/JPH1071666A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000301055A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-31 | Sharp Corp | 光触媒塗膜及びその形成方法 |
| JP2001145971A (ja) * | 1999-11-19 | 2001-05-29 | Kawasaki Steel Metal Products & Engineering Inc | 積層体、その製造方法およびその製造設備 |
| CN112358181A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-02-12 | 佛山市东鹏陶瓷有限公司 | 一种含有气孔的空气净化陶瓷砖及其制备工艺 |
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