JPH1070689A - 映像中間周波検波回路及びテレビジョン受信機用ic - Google Patents

映像中間周波検波回路及びテレビジョン受信機用ic

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JPH1070689A
JPH1070689A JP8240981A JP24098196A JPH1070689A JP H1070689 A JPH1070689 A JP H1070689A JP 8240981 A JP8240981 A JP 8240981A JP 24098196 A JP24098196 A JP 24098196A JP H1070689 A JPH1070689 A JP H1070689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声フィルタ及び音声トラップを内蔵化し、
しかも、これらの周波数ずれが生じないようにする。 【解決手段】 FM検波回路24における検波動作によ
り得られた音声信号は、図示されない後段の回路へ出力
されると共に、フィルタ・トラップ制御器15を介して
音声フィルタ9及び音声トラップ10の制御信号として
入力されるようになっており、音声フィルタ9及び音声
トラップ10は、この制御信号により、周波数特性が制
御されるようになっているため、周波数ずれが補正さ
れ、常に最適な動作状態に保持されることで、本来不要
な信号が音声フィルタ9や音声トラップ10を通過する
ことが阻止されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線信号を受信す
る受信機のいわゆる中間周波検波回路の改善に係り、特
に、テレビジョン受信機用の中間周波検波のためのIC
化された回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】IC化技術の進歩と共に、従来、いわゆ
るディスクリートに製造されていた種々のアナログ回路
がIC化されるようになり、例えば、テレビジョン受信
機においても近年は、このようなIC化された回路が種
々用いられて構成されることが多い。図5には、従来の
テレビジョン受信機の構成例が示されており、以下、同
図を参照しつつその構成、動作について概括的に説明す
ることとする。図5は、テレビジョン受信機の特に、中
間周波検波段までの公知・周知の回路構成例を示すもの
である。かかる構成において、アンテナにより受信され
た電波の内、所望するテレビジョンチャンネルの信号が
チューナ1により選択されると共に中間周波数信号に変
換されて、フィルタ2により不要な信号が除去された
後、映像中間周波増幅器3において増幅されるようにな
っている。そして、映像中間周波増幅器3により増幅さ
れた映像中間周波数信号は、いわゆるPLL同期検波が
施されて、映像信号とFM変調された音声信号とを含む
複合映像信号となる。
【0003】すなわち、電圧制御発振器(VCO)5
と、この電圧制御発振器5の出力信号の位相を所定量調
整するシフタ6と、このシフタ6からの入力信号と映像
中間周波増幅器3からの信号とを位相比較する位相比較
器(P.D.)7と、いわゆるループフィルタとしての
ローパスフィルタ8とからいわゆるPLL回路が構成さ
れており、検波器4は、電圧制御発振器5による制御を
受けて中間周波信号に対して同期検波を施すようになっ
ている。検波器4から出力された複合映像信号は、音声
フィルタ55と音声トラップ56とにそれぞれ入力さ
れ、音声フィルタ55により映像信号が除去されFM変
調された音声信号のみが通過せしめられた後、リミッタ
11により振幅制限を受け、FM検波回路57によりい
わゆるFM検波されて音声信号が得られるようになって
いる。また、音声トラップ56においては、FM変調さ
れた音声信号がトラップされ、映像信号のみが出力され
るようになっている。このような構成において、図5に
おいて二点鎖線で囲まれた部分は、いわゆるIC化され
た専用ICとなっている。このため、音声フィルタ55
と、音声トラップ56は、いわゆる外付けとなってお
り、従来、これら音声フィルタ55と音声トラップ56
は、いわゆる受動素子から構成されたものとなってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに音声フィルタ55と、音声トラップ56とを外付け
にすることは、これら音声フィルタ55及び音声トラッ
プ56を配設するためのスペースの確保が必要となるば
かりか、ICを用いたことによる折角のテレビジョン受
信機の小型化を阻むこととなり、しかも、高価格化を招
くと言う不都合を生ずる。このような不都合を回避する
手段として、例えば、これら音声フィルタ55及び音声
トラップ56を、IC内蔵化することが考えられるが、
従来の回路構成で音声フィルタ55及び音声トラップ5
6をIC内に製造した場合、IC製造のばらつきに起因
するこれら音声フィルタ55及び音声トラップ56の周
波数ずれの発生を回避することができず、検波特性が劣
化するため、映像においては、画質劣化や色ずれ等の新
たな問題が、音声においては、バスやバスビートの音声
妨害等の新たな問題が、それぞれ生ずる。
【0005】このような音声フィルタ55及び音声トラ
ップ56のIC内蔵化による周波数ずれを補償するため
に、仮に、発振周波数が安定した基準発振子のようなも
のを用いて中間周波検波段全体の周波数安定度を増すこ
とで、音声フィルタ55及び音声トラップ56の周波数
ずれを小さくするようにしても、これを完全に解消する
ことはできず、例えば最大で2%程度の周波数ずれは生
ずるのが現状である。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、周波数ずれがない映像中間周波検波回路及びそのよ
うな回路を有してなるテレビジョン受信機用ICを提供
するものである。本発明の他の目的は、音声フィルタ及
び音声トラップを内蔵化し、しかも、これらの周波数ず
れが生ずることのない中間周波検波回路及びテレビジョ
ン受信機用ICを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る映像中間周波検波回路は、映像信号と変調された音声
信号とが複合されてなる複合映像信号を、映像信号と変
調された音声信号とに分離し、前記変調された音声信号
に対して復調を施して音声信号を得、当該音声出力と前
記映像信号とをそれぞれ出力するよう構成されてなる映
像中間周波検波回路において、前記複合映像信号が入力
され、前記変調された音声信号のみが通過可能であっ
て、外部から入力される制御信号によりその周波数特性
が制御可能に構成されてなる音声フィルタと、前記複合
映像信号が入力され、前記映像信号のみが通過可能であ
って、外部から入力される制御信号によりその周波数特
性が制御可能に構成されてなる音声トラップと、前記復
調後の音声信号を基に、前記音声フィルタ及び前記音声
トラップへ対する制御信号を出力する制御器と、を具備
してなるものである。
【0008】かかる構成において、音声フィルタ及び音
声トラップは、外部からの制御信号によりその周波数特
性が制御できるものであればよく、種々の回路構成のも
のが実現可能である。例えば、請求項2記載の発明のよ
うに、音声フィルタ及び音声トラップは、それぞれ、外
部から入力される制御信号によりコンダクタンスが可変
可能に構成されてなるコンダクタンス・アンプを用いて
なるバイクァッド・フィルタからなるものが好適であ
る。バイクァッド・フィルタは、コンダクタンス・アン
プのコンダクタンスが変化することで、その周波数特性
が変えられるものである。したがって、制御器からの信
号によりコンダクタンス・アンプのコンダクタンスを制
御することで、音声フィルタ及び音声トラップを、所望
の周波数特性で常に最適な動作状態とすることができる
こととなるものである。
【0009】また、請求項3記載の発明に係るテレビジ
ョン受信機用ICは、映像信号と変調された音声信号と
が複合されてなる複合映像信号を、映像信号と変調され
た音声信号とに分離し、前記変調された音声信号に対し
て復調を施して音声信号を得、当該音声出力と前記映像
信号とをそれぞれ出力するよう構成されてなるテレビジ
ョン受信機用ICであって、前記複合映像信号が入力さ
れ、前記変調された音声信号のみが通過可能であって、
外部から入力される制御信号によりその周波数特性が制
御可能に構成されてなる音声フィルタと、前記複合映像
信号が入力され、前記映像信号のみが通過可能であっ
て、外部から入力される制御信号によりその周波数特性
が制御可能に構成されてなる音声トラップと、前記復調
後の音声信号を基に、前記音声フィルタ及び前記音声ト
ラップへ対する制御信号を出力する制御器と、を具備し
てなるものである。
【0010】かかる構成においては、音声フィルタ及び
音声トラップを、従来と異なり、外部からの制御信号に
よりその周波数特性が制御できるようにしたことで、I
C内蔵化が可能となり、従来の回路構成の音声フィルタ
及び音声トラップをIC内蔵化した際に生ずる周波数ず
れの問題が回避できるようになり、最適な動作を得るこ
とのできるテレビジョン受信機用ICが提供されること
となるものである。
【0011】特に、音声フィルタ及び音声トラップは、
請求項4記載の発明のように、外部から入力される制御
信号によりコンダクタンスが可変可能に構成されてなる
コンダクタンス・アンプを用いてなるバイクァッド・フ
ィルタからなるものが好適である。バイクァッド・フィ
ルタは、コンダクタンス・アンプのコンダクタンスが変
化することで、その周波数特性が変えられるものであ
る。したがって、制御器からの信号によりコンダクタン
ス・アンプのコンダクタンスを制御することで、音声フ
ィルタ及び音声トラップを、所望の周波数特性で常に最
適な動作状態とすることができることとなるものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図4を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。まず、図1を参照しつつ本発明の実施の形
態におけるテレビジョン受信機について説明する。な
お、図5に示された従来のテレビジョン受信機の構成要
素と同一のものについては、同一の符号を付することと
する。図1に示されたテレビジョン受信機は、特に、映
像中間周波検波までの構成を示すもので、映像中間周波
増幅器3等を含む映像中間周波検波用IC20と、この
映像中間周波検波用IC20の外部に設けられるチュー
ナ1及びフィルタ2とに大別されてなるものである。
【0013】チューナ1は、アンテナにより受信された
電波の中から、所望するテレビジョンチャンネルに対応
するテレビジョン電波を選択し、映像中間周波数信号に
変換するためのもので、このチューナ1の出力信号は、
フィルタ2により不要な信号が除去されて映像中間周波
検波用IC20に供給されるようになっている。映像中
間周波検波用IC20は、映像中間周波増幅器(図1に
おいては「中間周波増幅」と表記)3と、同期検波部2
1と、FM検波部22と、音声トラップ10と、フィル
タ・トラップ制御器(図1においては「CONT」と表
記)15とに大別されてなるもので、フィルタ2からの
信号は、映像中間周波増幅器3に入力されるようになっ
ている。
【0014】映像中間周波増幅器3は、入力された映像
中間周波数信号を後段の処理に十分なレベルに増幅する
公知・周知の回路構成を有してなるものである。同期検
波部21は、検波器(図1においては「検波」と表記)
4と、この検波器4が同期検波を行うために必要な信号
を与えるためのPLL(Phase Locked Loop)回路23
とに大別されてなる公知・周知の構成を有するものとな
っている。検波器4は、PLL回路23の電圧制御発振
器(図1においては「VCO」と表記)5からの信号に
よって制御され、映像中間周波増幅器3の出力信号に対
して同期検波を施すようになっているものである。PL
L回路23は、外部からの信号に応じてその発振周波数
が変化する電圧制御発振器5と、この電圧制御発振器5
の位相を所定量調整するシフタ6と、映像中間周波増幅
器3の出力信号とシフタ6を介して入力された電圧制御
発振器5の出力信号との位相比較を行う位相比較器(図
1においては「P.D.」と表記)7と、いわゆるルー
プフィルタとしてのローパスフィルタ(図1においては
「LPF」と表記)8とを有してなる公知・周知の回路
構成となっている。
【0015】検波器4による同期検波によって、検波器
4からは、映像信号とFM変調された音声信号とが複合
された状態の複合映像信号が出力され、FM検波部22
の音声フィルタ9と音声トラップ10とにそれぞれ入力
されるようになっている。FM検波部22は、音声フィ
ルタ9と、リミッタ11と、FM検波回路24とに大別
されるものとなっている。音声フィルタ9は、FM変調
された音声信号のみを通過させ、映像信号の通過を阻止
する機能を有する点では従来と同一であるが、後述する
フィルタ・トラップ制御器15からの制御信号により、
その周波数特性がずれることのないように制御され得る
ものとなっている点で従来と異なるものとなっている。
【0016】リミッタ11は、音声トラップ10から得
られたFM変調された音声信号の振幅を一定にし、いわ
ゆるAM成分を除去するための公知・周知の回路構成を
有するものである。FM検波回路24は、音声検波用位
相比較器12と、音声検波用ローパスフィルタ13と、
音声可変位相フィルタ14とを有して構成されるもので
ある。音声可変位相フィルタ14は、音声検波用ローパ
スフィルタ13を介して入力される音声検波用位相比較
器12の出力信号に応じてリミッタ11の出力信号の位
相と常に90度の位相差を有する信号を出力するように
なっているものである。音声検波用位相比較器12に
は、リミッタ11からの信号と、上述したような音声可
変位相フィルタ14からの信号とが入力されることによ
って、常に最適な状態で位相比較がなされて音声信号が
復調されるようになっている。そして、音声検波用位相
比較器12により得られた音声信号は、音声検波用ロー
パスフィルタ13により不要な信号が除去されて出力さ
れるようになっている。さらに、音声検波用ローパスフ
ィルタ13の出力信号は、後述するフィルタ・トラップ
制御器15に入力されるようになっている。
【0017】音声トラップ10は、検波器4から入力さ
れた複合映像信号を入力し、FM変調された音声信号を
除去し、映像信号のみを通過せしめる機能を有する点で
は従来と同一であるが、後述するフィルタ・トラップ制
御器15からの制御信号により、その周波数特性がずれ
ることのないように制御され得るものとなっている点で
従来と異なるものとなっている。フィルタ・トラップ制
御器15は、音声検波用ローパスフィルタ13からの入
力信号を、音声フィルタ9及び音声トラップ10の周波
数特性を制御するために適した信号に変換、出力するも
のである。なお、このフィルタ・トラップ制御器15
は、請求項1及び3における制御器を実現するものであ
る。
【0018】音声フィルタ9及び音声トラップ10は、
フィルタ・トラップ制御器15の出力信号、換言すれば
FM検波された後の音声信号に対応した信号によって、
その周波数特性が制御されるようになっているため、常
に最適な動作点で動作することとなり、従来と異なり、
その周波数特性がずれて、本来通過させてはならい信号
成分が通過するようなことがなくなり、音声フィルタ9
からは、映像信号成分を含むことのないFM変調された
音声信号が、音声トラップ10からは、FM変調された
音声信号成分を含むことのない映像信号が、それぞれ出
力されることとなる。
【0019】ここで、上記構成における全体の動作を概
括的に説明すれば、チューナ1及びフィルタ2によって
選択され、中間周波数に変換された映像中間周波信号
は、映像中間周波増幅器3に入力され、ここで増幅され
た後、同期検波部21によって同期検波されて、複合映
像信号となって、音声フィルタ9及び音声トラップ10
に、それぞれ入力される。音声フィルタ9においては、
映像信号が除去され、FM変調された音声信号のみが通
過せしめられてリミッタ11により振幅制限が施された
後、FM検波回路24によりFM検波されて音声信号と
して出力されることとなる。ここで、FM検波回路24
の音声信号は、フィルタ・トラップ制御器15を介して
音声フィルタ9の制御信号として入力され、音声フィル
タ9は常に最適な動作点で動作するように制御されるよ
うになっている。このため、音声フィルタ9の出力信号
には、不要な映像信号成分が含まれるようなことがな
く、FM検波回路24の入力信号として適した信号のみ
が出力されるようになっている。一方、音声トラップ1
0においては、FM変調された音声信号が除去され、映
像信号のみが出力されるようになっている。この音声ト
ラップ10は、音声フィルタ9同様、フィルタ・トラッ
プ制御器15からの信号によって、動作制御を受けるよ
うになっているため、動作周波数のずれが生ずることが
なく、常に最適な動作点で動作するようになっている。
このため、この音声トラップ10の出力信号には、不要
なFM変調された音声信号成分が含まれるようなことが
なく、最適な映像信号が得られることとなる。
【0020】次に、図2乃至図4を参照しつつ、第2の
発明の実施の形態について説明する。この第2の発明の
実施の形態は、特に、先の音声フィルタ9及び音声トラ
ップ10のより具体的な一構成例を示すものである。最
初に、図2を参照しつつ音声フィルタの一構成例につい
て説明する。この音声フィルタ9aは、一般に、バイク
ァッド・フィルタと称される構成を有してなるもので、
音声フィルタ用第1のコンダクタンス・アンプ30と、
音声フィルタ用第1のバッファ・アンプ31と、音声フ
ィルタ用第2のコンダクタンス・アンプ32と、音声フ
ィルタ用第2のバッファ・アンプ33とを主たる構成要
素として、これらが縦続接続されてなるものである。
【0021】音声フィルタ用第1及び第2のコンダクタ
ンス・アンプ30,32は、電圧入力電流出力型アンプ
として公知・周知の構成を有するもので、その増幅度が
先のフィルタ・トラップ制御器15の出力信号に応じて
制御されるようになっているものである。音声フィルタ
用第1及び第2のバッファ・アンプ31,33は、共に
増幅度1を有する公知・周知の構成を有するバッファ・
アンプである。
【0022】音声フィルタ用第1のコンダクタンス・ア
ンプ30の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが印加
されるようになっている一方、音声フィルタ用第1のコ
ンダクタンス・アンプ30の出力端子は、音声フィルタ
用第1のバッファ・アンプ31の入力端子に接続されて
いる。また、音声フィルタ用第1のバッファ・アンプ3
1には、さらに、音声フィルタ用第1のコンデンサ34
を介して先の検波器4の出力信号が印加されるようにな
っている。そして、音声フィルタ用第1のバッファ・ア
ンプ31の出力端子は、音声フィルタ用第2のコンダク
タンス・アンプ32の非反転入力端子に接続され、音声
フィルタ用第2のコンダクタンス・アンプ32の出力端
子は、音声フィルタ用第2のバッファ・アンプ33の入
力端子に接続されている。さらに、音声フィルタ用第2
のバッファ・アンプ33の入力端子には、音声フィルタ
用第2のコンデンサ35を介して基準電圧Vrefが印加
されるようになっている。音声フィルタ用第2のバッフ
ァ・アンプ33の出力端子は、この音声フィルタ9aの
出力端子として信号が得られるようになっていると共
に、先の音声フィルタ用第1及び第2のコンダクタンス
・アンプ30,32のそれぞれの反転入力端子にフィー
ドバックされるようになっている。なお、図2において
は、音声フィルタ用第1及び第2のコンダクタンス・ア
ンプ30,32の増幅度を制御するために、先のフィル
タ・トラップ制御器15から入力される信号が制御信号
として入力されるように表されている。
【0023】かかる構成において、この音声フィルタ9
aは、帯域フィルタとして動作するものとなっており、
いわゆる中心周波数foは、音声フィルタ用第1のコン
ダクタンス・アンプ30のコンダクタンスをGm1、音声
フィルタ用第2のコンダクタンス・アンプ32のコンダ
クタンスをGm2、音声フィルタ用第1のコンデンサ34
の容量をC1、音声フィルタ用第2のコンデンサ35の
容量をC2とすれば、fo=1/[2π{C1C2(1/G
m1)(1/Gm2)}1/2]と表されるものである。コン
ダクタンスGm1,Gm2は、それぞれ音声フィルタ用第1
及び第2のコンダクタンス・アンプ30,32の増幅度
の変化に伴い変わるものであり、この増幅度は、フィル
タ・トラップ制御器15からの出力信号に応じて制御さ
れるようになっている。したがって、フィルタ・トラッ
プ制御器15の出力信号により、音声フィルタ9aのカ
ットオフ周波数が制御できることとなり、このため、先
に述べたように最適な動作点での動作が確保され、従来
と異なり、いわゆる周波数ずれが生ずるようなことがな
いようになっている。
【0024】次に、図3を参照しつつ音声トラップ10
aの一構成例について説明する。この音声トラップ10
aは、一般に、バイクァッド・フィルタと称される構成
を有してなるもので、音声トラップ用第1のコンダクタ
ンス・アンプ36と、音声トラップ用第1のバッファ・
アンプ37と、音声トラップ用第2のコンダクタンス・
アンプ38と、音声トラップ用第2のバッファ・アンプ
39とを主たる構成要素として、これらが縦続接続され
てなるものである。
【0025】音声トラップ用第1及び第2のコンダクタ
ンス・アンプ36,38は、先の音声フィルタ用第1及
び第2のコンダクタンス・アンプ30,32と基本的に
同一の機能、構成を有するものである。また、音声トラ
ップ用第1及び第2のバッファ・アンプ37,39も、
先の音声フィルタ用第1及び第2のバッファ・アンプ3
1,33と基本的に同一の機能、構成を有するものであ
る。
【0026】音声トラップ用第1のコンダクタンス・ア
ンプ36の非反転入力端子は、先の検波器4の出力信号
が入力されるようになっていると共に、音声トラップ用
第2のコンデンサ41を介して音声トラップ用第2のコ
ンダクタンス・アンプ38の出力端子と接続されてい
る。この音声トラップ用第1のコンダクタンス・アンプ
36の出力端子は、音声トラップ用第1のバッファ・ア
ンプ37の入力端子に接続され、音声トラップ用第1の
バッファ・アンプ37の入力端子には、音声トラップ用
第1のコンデンサ40を介して基準電圧Vrefが印加さ
れるようになっている。
【0027】そして、音声トラップ用第1のバッファ・
アンプ37の出力端子は、音声トラップ用第2のコンダ
クタンス・アンプ38の非反転入力端子に接続されてお
り、音声トラップ用第2のコンダクタンス・アンプ38
の出力端子は、音声トラップ用第2のバッファ・アンプ
39の入力端子に接続されている。この音声トラップ用
第2のバッファ・アンプ39の出力端子からは、この音
声トラップ10aの最終的な出力信号が得られるように
なっているが、一方で、音声トラップ用第2のバッファ
・アンプ39の出力端子は、音声トラップ用第1及び第
2のコンダクタンス・アンプ36,38の反転入力端子
へ接続されており、出力信号の一部がフィードバックさ
れるようになっている。なお、図3においては、音声ト
ラップ用第1及び第2のコンダクタンス・アンプ36,
38の増幅度を制御するために、先のフィルタ・トラッ
プ制御器15から入力される信号が制御信号として入力
されるように表されている。
【0028】かかる構成において、この音声トラップ1
0aは、特定の周波数をいわゆるトラップ(通過阻止)
するように動作するものとなっており、いわゆるトラッ
プ周波数fTは、音声トラップ用第1のコンダクタンス
・アンプ36のコンダクタンスをGm1、音声トラップ用
第2のコンダクタンス・アンプ38のコンダクタンスを
Gm2、音声トラップ用第1のコンデンサ40の容量をC
1、音声トラップ用第2のコンデンサ41の容量をC2と
すれば、fT=1/[2π{C1C2(1/Gm1)(1/
Gm2)}1/2]と表されるものである。コンダクタンス
Gm1,Gm2は、それぞれ音声トラップ用第1及び第2の
コンダクタンス・アンプ36,38の増幅度の変化に伴
い変わるものであり、この増幅度は、フィルタ・トラッ
プ制御器15からの出力信号に応じて制御されるように
なっている。したがって、フィルタ・トラップ制御器1
5の出力信号により、音声トラップ10aのトラップ周
波数が制御できることとなり、このため、先に述べたよ
うに最適な動作点での動作が確保され、従来と異なり、
いわゆる周波数ずれが生ずるようなことがないようにな
っている。
【0029】次に、図4を参照しつつ、先の音声フィル
タ用第1及び第2のコンダクタンス・アンプ30,32
並びに音声トラップ用第1及び第2のコンダクタンス・
アンプ36,38として好適な一回路構成例について説
明する。このコンダクタンス・アンプは、差動増幅回路
にカレント・ミラー負荷を接続してなる公知・周知の構
成のものである。すなわち、第1及び第2のnpn型ト
ランジスタ45,46は、エミッタ同士が接続され、電
流源47を介して接地される一方、第1のnpn型トラ
ンジスタ45のベースは、非反転入力端子として、第2
のnpn型トランジスタ46のベースは、反転入力端子
として、それぞれ機能するようになっており、さらに、
第1及び第2のnpn型トランジスタ45,46のコレ
クタには、次述するようにカレント・ミラー負荷が接続
されて、差動増幅回路が構成されるようになっている。
ここで、電流源47は、外部からの制御信号、すなわ
ち、先のフィルタ・トラップ制御器15の出力信号によ
りその出力電流値が変えられるようになっており、これ
により、先に述べたようにコンダクタンス・アンプのコ
ンダクタンスが可変されることとなる。
【0030】カレント・ミラー回路は、第1及び第2の
pnp型トランジスタ48,49を主要な構成要素とし
てなるもので、この第1及び第2のpnp型トランジス
タ48,49のベース同士が接続されると共に、第1の
pnp型トランジスタ48のコレクタとベースとが共に
接続されて、先の第1のnpn型トランジスタ45のコ
レクタに接続されている。また、第1及び第2のpnp
型トランジスタ48,49のエミッタには、それぞれコ
レクタ抵抗50,51を介して電源電圧Vccが印加され
るようになっている。そして、第2のpnp型トランジ
スタ49のコレクタは、先の第2のnpn型トランジス
タ46のコレクタに接続され、出力信号を得る出力端子
となっている。
【0031】かかる構成において、第1及び第2のnp
n型トランジスタ45,46のベースに、それぞれ入力
信号が印加されると、その入力信号の差が差動増幅さ
れ、第2のpnp型トランジスタ49のコレクタには、
入力信号の差と、電流源47の出力電流に略比例する電
流出力が得られるようになっている。また、電流源47
の出力電流を制御信号により変えることで、このコンダ
クタンス・アンプのコンダクタンスが変化することとな
り、入力電圧に対する電流出力の大きさが変化するもの
ようになっている。
【0032】なお、上述の発明の実施の形態におけるテ
レビジョン受信機は、いわゆるインターキャリア方式の
ものであったが、勿論この方式に限られる必要はなく、
いわゆるセパレートキャリア方式であっても同様に適用
できることは勿論である。また、図2で示された音声フ
ィルタ9aや図3で示された音声トラップ10aは、あ
くまでも一例であり、必ずしもこのような回路構成に限
定される必要はなく、フィルタ・トラップ制御器15の
出力信号により、周波数特性が制御できるような構成で
あれば、他の回路構成であっても勿論よいものである。
【0033】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
FM検波後の音声信号を基にした制御信号により音声フ
ィルタ及び音声トラップの周波数補正を行うように構成
することにより、音声フィルタ及び音声トラップを周波
数ずれのない最適な動作状態とすることができるので、
音声信号及び映像信号の信号品質の良好な映像中間周波
検波回路を提供することができる。また、音声フィルタ
及び音声トラップの周波数ずれがないので、特に、IC
内蔵化に適し、従来と異なり、これらの周波数ずれの問
題を憂慮する必要のないテレビジョン受信機用ICを提
供することができ、テレビジョン受信機をより小型化す
ることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における映像中間周波信号
検波回路の一例を示す構成図である。
【図2】音声フィルタの一構成例を示す構成図である。
【図3】音声トラップの一構成例を示す構成図である。
【図4】コンダクタンス・アンプの具体的構成例を示す
回路図である。
【図5】従来のテレビジョン受信機の構成例を示す構成
図である。
【符号の説明】
3…映像中間周波増幅器 4…検波器 5…電圧制御発振器 7…位相比較器 9…音声フィルタ 10…音声トラップ 12…音声検波用位相比較器 13…音声検波用ローパスフィルタ 14…音声検波用位相フィルタ 15…フィルタ・トラップ制御器 30…音声フィルタ用第1のコンダクタンス・アンプ 32…音声フィルタ用第2のコンダクタンス・アンプ 36…音声トラップ用第1のコンダクタンス・アンプ 38…音声トラップ用第2のコンダクタンス・アンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号と変調された音声信号とが複合
    されてなる複合映像信号を、映像信号と変調された音声
    信号とに分離し、前記変調された音声信号に対して復調
    を施して音声信号を得、当該音声出力と前記映像信号と
    をそれぞれ出力するよう構成されてなる映像中間周波検
    波回路において、 前記複合映像信号が入力され、前記変調された音声信号
    のみが通過可能であって、外部から入力される制御信号
    によりその周波数特性が制御可能に構成されてなる音声
    フィルタと、 前記複合映像信号が入力され、前記映像信号のみが通過
    可能であって、外部から入力される制御信号によりその
    周波数特性が制御可能に構成されてなる音声トラップ
    と、 前記復調後の音声信号を基に、前記音声フィルタ及び前
    記音声トラップへ対する制御信号を出力する制御器と、 を具備してなることを特徴とする映像中間周波検波回
    路。
  2. 【請求項2】 音声フィルタ及び音声トラップは、それ
    ぞれ、外部から入力される制御信号によりコンダクタン
    スが可変可能に構成されてなるコンダクタンス・アンプ
    を用いてなるバイクァッド・フィルタからなることを特
    徴とする請求項1記載の映像中間周波検波回路。
  3. 【請求項3】 映像信号と変調された音声信号とが複合
    されてなる複合映像信号を、映像信号と変調された音声
    信号とに分離し、前記変調された音声信号に対して復調
    を施して音声信号を得、当該音声出力と前記映像信号と
    をそれぞれ出力するよう構成されてなるテレビジョン受
    信機用ICであって、 前記複合映像信号が入力され、前記変調された音声信号
    のみが通過可能であって、外部から入力される制御信号
    によりその周波数特性が制御可能に構成されてなる音声
    フィルタと、 前記複合映像信号が入力され、前記映像信号のみが通過
    可能であって、外部から入力される制御信号によりその
    周波数特性が制御可能に構成されてなる音声トラップ
    と、 前記復調後の音声信号を基に、前記音声フィルタ及び前
    記音声トラップへ対する制御信号を出力する制御器と、 を具備してなることを特徴とするテレビジョン受信機用
    IC。
  4. 【請求項4】 音声フィルタ及び音声トラップは、それ
    ぞれ、外部から入力される制御信号によりコンダクタン
    スが可変可能に構成されてなるコンダクタンス・アンプ
    を用いてなるバイクァッド・フィルタからなることを特
    徴とする請求項3記載のテレビジョン受信機用IC。
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