JPH1070435A - 弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置 - Google Patents

弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置

Info

Publication number
JPH1070435A
JPH1070435A JP22706396A JP22706396A JPH1070435A JP H1070435 A JPH1070435 A JP H1070435A JP 22706396 A JP22706396 A JP 22706396A JP 22706396 A JP22706396 A JP 22706396A JP H1070435 A JPH1070435 A JP H1070435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acoustic wave
surface acoustic
input
element substrate
pad electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22706396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3735418B2 (ja
Inventor
Hiromi Yatsuda
博美 谷津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP22706396A priority Critical patent/JP3735418B2/ja
Publication of JPH1070435A publication Critical patent/JPH1070435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3735418B2 publication Critical patent/JP3735418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】弾性表面波フィルタが2回路形成された長方形
形状のフリップチップ型の弾性表面波素子基板をパッケ
ージに収容して弾性表面波デバイスを製作し検査する場
合に、弾性表面波素子基板とパッケージの方向性を考慮
しないでも製作・検査を可能とする。 【解決手段】2回路の弾性表面波フィルタ41、42の
各フィルタの入出力パッド電極51、52(53、5
4)の位置を、長方形形状のフリップチップ型の弾性表
面波素子基板44の中心Pに対して各々略点対称に形成
し、かつこの弾性表面波素子基板44が装着されるパッ
ケージ側の電極位置も同様に、パッケージの長方形形状
の中心に対して略点対称に形成する。弾性表面波フィル
タ41、42は、受動素子からなる対称回路であり、1
80°回転されて、入出力端子が逆転しても同一の通過
特性を有する回路とすることが可能であるので、方向性
を問題とする必要性がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、フィル
タ回路、共振回路に適用して好適な弾性表面波(SA
W)デバイスおよびこれを使用する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の通信装置において、例え
ば、帯域通過フィルタとして弾性表面波デバイスが使用
されている。この弾性表面波デバイスは、性能の経時変
化等を少なくするために、弾性表面波回路が形成された
弾性表面波素子基板をパッケージ内に気密封止した構成
とされている。
【0003】図7は、SAWフィルタ回路が形成され
た、一般的な、長方形形状のフリップチップ型の弾性表
面波素子基板1のフェイス面の正面構成を示している。
【0004】この弾性表面波素子基板1は、それぞれに
バンプが形成された入力パッド電極2、出力パッド電極
3およびグランドパッド電極4を有し、各パッド電極2
〜4には、それぞれ公知の櫛形電極が形成されている。
【0005】図8は、図7例の前記弾性表面波素子基板
1のフェイス面が下向きにされて収容される凹部5を有
するパッケージ6の正面構成を示している。このパッケ
ージ6において、凹部5の底面はダイアタッチ面7とさ
れ、このダイアタッチ面7には、前記入出力パッド電極
2、3が対向する位置に入出力ダイパッド電極2a、3
aが形成されるとともに、この入出力ダイパッド電極2
a、3aの以外の部分には、グランドダイパッド電極4
aが形成されている。
【0006】図9は、前記パッケージ6のフットプリン
ト面(他のマザーボード等のプリントに実装される面)
9の背面正面構成を示している。このフットプリント面
9には、入力端子パターン電極2b、出力端子パターン
電極3bおよびグランドパターン電極4bが形成されて
いる。入力端子パターン電極2bと前記ダイアタッチ面
7に形成されている入力ダイパッド電極2aとは、スル
ーホール処理またはキャスタレーション処理により電気
的な接続がとられている。同様に、出力端子パターン電
極3bと出力ダイパッド電極3aおよびグランドパター
ン電極4bとグランドダイパッド電極4aとは、スルー
ホール処理またはキャスタレーション処理により電気的
な接続がとられている。
【0007】弾性表面波デバイスを製作する際には、図
7に示すフリップチップ型の弾性表面波素子基板1のフ
ェイス面を下向きにし、図8に示すパッケージ6の凹部
5に挿入する。これにより、弾性表面波素子基板1の入
出力パッド電極2、3とグランドパッド電極4に対して
パッケージ6の入出力ダイパッド電極2a、3aとグラ
ンドダイパッド電極4aが自動的に位置合わせされる。
【0008】そして、パッケージ6内に弾性表面波素子
基板1が収容された状態で、パッケージ6のフットプリ
ント面9に熱を加えながら、弾性表面波素子基板1の裏
面から荷重および超音波振動を加えることで、弾性表面
波素子基板1の入出力パッド電極2、3とグランドパッ
ド電極4に対してパッケージ6の入出力ダイパッド電極
2a、3aとグランドダイパッド電極4aが接合され、
電気的に接続される。
【0009】その後、図10の概略的な断面図に示すよ
うに、前記パッケージ6の凹部5を覆うようにキャップ
(蓋部材)10を被せ、弾性表面波素子基板1が収容さ
れた凹部5内を真空引きし、あるいは窒素を充填して、
気密化し、蓋部材10を半田、Au−Snまたは接着剤
等で固着する。これにより、弾性表面波デバイス110
が完成する。
【0010】なお、図10例の弾性表面波デバイス11
0を構成するパッケージ6は、正確には、セラミック基
板6Aとセラミック枠6Bとから構成され、セラミック
基板6A上のダイアタッチ面7とフットプリント面9に
パターンおよびスルーホールまたはキャスタレーション
が形成された後、セラミック枠6Bがダイアタッチ面7
の周囲の面に固着される構成とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性表面波
デバイスにおいて、2種類の機能を有する、例えば、中
心周波数の異なる2回路の弾性表面波回路(弾性表面波
素子回路)が形成された1枚の弾性表面波素子基板を実
装する場合がある。
【0012】図11は、フェイス面に2回路の弾性表面
波フィルタ11、12が形成された弾性表面波素子基板
13の構成例を示している。一方の弾性表面波フィルタ
11は、入力パッド電極21と出力パッド電極22を有
し、他方の弾性表面波フィルタ12は、入力パッド電極
23と出力パッド電極24を有している。また、フェイ
ス面には、グランドパッド電極25も形成されている。
【0013】図12は、図11例の弾性表面波素子基板
13のフェイス面が下向きにされて収容装着される凹部
15を有するパッケージ16の正面構成を示している。
このパッケージ16において、凹部15の底面はダイア
タッチ面17とされ、このダイアタッチ面17には、前
記入力パッド電極21、23の対向する位置に入力ダイ
パッド電極21a、23aが形成されるとともに、出力
パッド電極22、24の対向する位置に出力ダイパッド
電極22a、24aが形成され、これら以外の部分に
は、グランドダイパッド電極25aが形成されている。
【0014】図13は、前記パッケージ16のフットプ
リント面(他のマザーボード等のプリントに実装される
面)19の背面正面構成を示している。このフットプリ
ント面19には、入力端子パターン電極21b、23b
と出力端子パターン電極22b、24bおよびグランド
パターン電極25bが形成されている。入力端子パター
ン電極21bと前記ダイアタッチ面17に形成されてい
る入力ダイパッド電極21a、出力端子パターン電極2
2bと前記ダイアタッチ面17に形成されている出力ダ
イパッド電極22a、入力端子パターン電極23bと前
記ダイアタッチ面17に形成されている入力ダイパッド
電極23a、出力端子パターン電極24bと前記ダイア
タッチ面17に形成されている出力ダイパッド電極24
aは、それぞれ、スルーホール処理またはキャスタレー
ション処理により電気的な接続がとられている。
【0015】図11例のフェイス面に2回路の弾性表面
波フィルタ11、12が形成された弾性表面波素子基板
13と、図12(正面)、図13(背面)に示すパッケ
ージ16とにより弾性表面波デバイスを製作する場合、
図11に示すフリップチップ型の弾性表面波素子基板1
3のフェイス面を下向きにし、パッケージ16の凹部1
5に挿入することで、位置合わせが行われる。
【0016】しかしながら、弾性表面波素子基板13を
パッケージ16に挿入する際に、180°回転させてし
まった場合、弾性表面波フィルタ11と弾性表面波フィ
ルタ12の位置が逆転してしまうという問題があった。
【0017】また、製作した弾性表面波デバイスの電気
的な特性の検査を行う際に、パッケージ16が180°
回転した場合にも、弾性表面波フィルタ11と弾性表面
波フィルタ12の位置が逆転してしまうという問題があ
った。
【0018】したがって、このような位置の逆転の不都
合を回避するために、弾性表面波素子基板13およびパ
ッケージ16のいずれの部品についても方向性の管理が
必要になるという煩雑さがある。
【0019】この方向性の管理は、弾性表面波デバイス
の製作組立工程において、弾性表面波素子基板13およ
びパッケージ16のいずれの部品についても方向性の認
識、および整列等の工程が必須の作業になるという面倒
さを発生させる。
【0020】そして、製作組立工程後の電気的な特性検
査の工程においても、パッケージ16の方向性を考慮し
た整列が必要になるという煩わしさがある。
【0021】結局、弾性表面波デバイスの製作・検査に
時間がかかり、弾性表面波デバイスのコストが高くなる
という問題が起こる。
【0022】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、弾性表面波回路が2回路形成された長
方形形状のフリップチップ型の弾性表面波素子基板をパ
ッケージに収容して弾性表面波デバイスを製作し検査す
る場合に、弾性表面波素子基板とパッケージの方向性を
考慮しないでも製作・検査を可能とする弾性表面波デバ
イスおよびこれを使用する通信装置を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、例えば、図
1〜図3に示すように、フェイス面40に各々入出力パ
ッド電極51〜54を有する弾性表面波回路41、42
が2回路形成された長方形形状のフリップチップ型の弾
性表面波素子基板44と、表面に、前記弾性表面波素子
基板を収容する長方形形状の凹部115を有し、この凹
部の底面117の前記入出力パッド電極に対向する位置
に入出力ダイパッド電極51a〜54aが形成されると
ともに、裏面に、前記入出力ダイパッド電極と電気的に
接続された入出力端子パターン電極51b〜54bが形
成される長方形形状のパッケージ116と、を備える弾
性表面波デバイスにおいて、前記弾性表面波素子基板上
に形成されている2回路の各回路の入出力パッド電極
が、前記フリップチップの長方形形状の中心Pに対して
略点対称に配置され、前記長方形形状のパッケージの裏
面に形成されている2回路の各回路の入出力端子パター
ン電極が、前記パッケージの長方形形状の中心Qに対し
て略点対称に配置されていることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、2回路の弾性表面波回
路の各回路の入出力パッド電極の位置を、長方形形状の
フリップチップ型の弾性表面波素子基板の中心に対して
各々略点対称に形成し、かつパッケージ側の電極位置も
同様に、パッケージの長方形形状の中心に対して略点対
称に形成しているので、製作組立工程および検査工程に
おいて方向性を考慮する必要がなくなる。
【0025】この場合、前記弾性表面波素子基板のフェ
イス面上の配線に交差線(クロスオーバー)を採用する
ことにより、弾性表面波素子基板の大きさを小さく製作
することができる。
【0026】なお、このようにして製作された弾性表面
波デバイスを通信装置に使用することにより、前記通信
装置の低コスト化、小型化を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上述の図7〜図13に示したものと対応
するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略
する。また、図面を繰り返して掲載する煩雑さを避ける
ために、必要に応じてそれらの図面をも参照して説明す
る。
【0028】図1は、圧電性を有する基板のフェイス面
40に2回路の弾性表面波回路の例としての弾性表面波
フィルタ(SAWフィルタ)41、42が形成された弾
性表面波素子基板44の構成例を示している。この弾性
表面波素子基板44は、その正面が、長方形形状のフリ
ップチップ型の構成とされている。この弾性表面波素子
基板44は、それぞれにバンプが形成された入力パッド
電極51、53、出力パッド電極52、54およびグラ
ンドパッド電極55、56を有し、各パッド電極51〜
56には、それぞれ公知の櫛形電極が形成されている。
【0029】さらに詳しく構成を説明すると、一方の弾
性表面波フィルタ41は、入力パッド電極51と、この
入力パッド電極51に一端部が接続され他端部が櫛形電
極部61の入力端に接続される配線パターン62と、前
記櫛形電極部61の出力端に一端部が接続され他端部が
出力パッド電極52に接続される配線パターン63と、
出力パッド電極52とから構成されている。他方の弾性
表面波フィルタ42は、入力パッド電極53と、この入
力パッド電極53に一端部が接続され他端部が櫛形電極
部65の入力端に接続される配線パターン66と、前記
櫛形電極部65の出力端に一端部が接続され他端部が出
力パッド電極54に接続される配線パターン67とから
構成されている。
【0030】そして、この図1例の弾性表面波素子基板
44において、配線パターン62と配線パターン66と
を利用して、一方の弾性表面波フィルタ41を構成する
入力パッド電極51と出力パッド電極52の位置を、弾
性表面波素子基板44の長方形形状の中心Pに対して略
点対称の略対角線上の位置に形成するとともに、他方の
弾性表面波フィルタ42を構成する入力パッド電極53
と出力パッド電極54の位置を、弾性表面波素子基板4
4の長方形形状の中心Pに対して略点対称の略対角線上
の位置に形成している。
【0031】この場合、この図1例の弾性表面波素子基
板44を装着するパッケージは、図12および図13に
示したパッケージを使用することができる。なお、この
パッケージ上の電極と図1例の弾性表面波素子基板44
上の電極の対応関係は異なるので、符号を変えたパッケ
ージの構成を図2、図3に示す。
【0032】すなわち、図2は、図1例の弾性表面波素
子基板44のフェイス面40が下向きにされて収容装着
される凹部115を有するパッケージ116の正面構成
を示している。このパッケージ116において、凹部1
15の形状は、弾性表面波素子基板44の長方形形状よ
りほんの少し大きな相似形状とされている。凹部115
の底面はダイアタッチ面117とされ、このダイアタッ
チ面117には、一方の弾性表面波フィルタ41の入力
パッド電極51に対向する位置に入力ダイパッド電極5
1aが形成されるとともに、出力パッド電極52に対向
する位置に出力ダイパッド電極52aが形成されてい
る。また、ダイアタッチ面117には、他方の弾性表面
波フィルタ42の入力パッド電極53に対向する位置に
入力ダイパッド電極53aが形成されるとともに、出力
パッド電極54に対向する位置に出力ダイパッド電極5
4aが形成されている。さらに、結果として、ダイアタ
ッチ面117の四隅の電極部を除く部分には、グランド
ダイパッド電極155aが形成されている。
【0033】図3は、パッケージ116のフットプリン
ト面(他のマザーボード等のプリント配線基板に実装さ
れる面)119の背面正面構成を示している。このフッ
トプリント面119には、入力端子パターン電極51
b、53bと出力端子パターン電極52b、54bとグ
ランドパターン電極155bが形成されている。
【0034】入力端子パターン電極51bとダイアタッ
チ面117の入力ダイパッド電極51aとが、また、出
力端子パターン電極52bとダイアタッチ面117の出
力ダイパッド電極52aとが、さらに、入力端子パター
ン電極53bとダイアタッチ面117の入力ダイパッド
電極53aとが、さらにまた、出力端子パターン電極5
4bとダイアタッチ面117の出力ダイパッド電極54
aとが、それぞれスルーホール処理またはキャスタレー
ション処理により電気的に接続されている。同様に、グ
ランドパターン電極155bとダイアタッチ面117の
グランドダイパッド電極155aとが、スルーホール処
理またはキャスタレーション処理により電気的に接続さ
れている。
【0035】そして、気密性を有する弾性表面波デバイ
スを製作する際には、図10を参照して説明したよう
に、2回路の弾性表面波フィルタ41、42が形成され
た弾性表面波素子基板44のフェイス面40を下向きに
し、パッケージ116の凹部115に挿入して、対向す
る電極を接合した後、キャップ10(図10参照)を固
着する。
【0036】この場合、パッケージ116のダイアタッ
チ面117およびフットプリント面119に形成されて
いる各電極は、長方形形状の縦横の中心線に対して対称
に形成され、かつ、弾性表面波素子基板44に形成され
ている入力パッド電極51と出力パッド電極52が長方
形形状の中心Pに対して一方の対角線上に略点対称に形
成され、入力パッド電極53と出力パッド電極54が長
方形形状の中心Pに対して他方の対角線上に略点対称に
形成されているので、自動的に各電極の位置合わせが行
われる。
【0037】この結果、たとえ、弾性表面波素子基板4
4を180°回転させて挿入したとしても、パッケージ
116のフットプリント面119の入出力端子パターン
電極51b、52b間に必ず一方の弾性表面波フィルタ
41が接続され、入出力端子パターン電極53b、54
b間に残りの弾性表面波フィルタ42が必ず接続される
ことになり、弾性表面波デバイスの製作組立時に方向性
を考慮する必要がない。同様に、検査時においても、方
向性を考慮する必要がない。
【0038】なお、実際上、弾性表面波フィルタ41、
42のそれぞれの入出力インピーダンスが同一の場合に
は、弾性表面波フィルタ41、42とも全て受動素子か
らなる回路であるので、180°反転させて入出力端子
を代えて使用しても同一の通過特性になる回路にするこ
とが可能であり、方向性を考慮する必要がない。
【0039】しかし、入出力インピーダンスが異なる場
合、例えば、入力インピーダンスが50オームで出力イ
ンピーダンスが75オーム等の場合には、ネットワーク
アナライザー等を使用する電気的検査の際に、まず、入
力インピーダンスを確認して、入出力端を特定し、キャ
ップ10(図10参照)の表面にマーキングをする。マ
ーキングは、例えば、入力端に近い隅部に黒いドットを
付ける。または、型式等の文字と同時に入力端、出力端
を示す文字を例えばレーザ等で記録する。このようにす
れば、最終的な工程である電気的検査時に方向性を視覚
またはCCDカメラ等の撮像デバイスを利用して簡単に
判別することが可能となるので、製作組立時において、
方向性を全く考慮する必要がないという効果が達成され
る。なお、方向性を確認して、180°異なっているこ
とが判明した場合には、弾性表面波デバイス自体が点対
称の構成となっているので、弾性表面波デバイスを回転
テーブル上に配置し、中心Pを軸として180°回転す
れば足りる。したがって、この実施の形態の弾性表面波
デバイスは、製作組立の自動化、電気的検査の自動化に
適している。
【0040】図4は、この発明の他の実施の形態の弾性
表面波素子基板144の構成を示している。なお、図4
例において、図1例と対応するものには同一の符号を付
け、その詳細な説明は省略する。この弾性表面波素子基
板144においても、一方の弾性表面波フィルタ41を
構成する入力パッド電極51と出力パッド電極52の位
置を、長方形形状の中心Pに対して略点対称となる対角
線上の位置に形成するとともに、他方の弾性表面波フィ
ルタ42を構成する入力パッド電極53と出力パッド電
極54の位置を長方形形状の中心Pに対して略点対称と
なる対角線上の位置に形成している。
【0041】この場合、図4から理解されるように、こ
の弾性表面波素子基板144では、入力パッド電極51
と櫛形電極部61の入力端との間を接続する配線パター
ン162と、入力パッド電極53と櫛形電極部65の入
力端との間を接続する配線パターン166との間で、交
差線部分(クロスオーバ部分)170を設けている。交
差線部分170を設けることで、配線の柔軟性が大きく
なり、図1例の弾性表面波素子基板44に比較して、長
方形形状をより小型にすることができる。結果として、
弾性表面波デバイスを小型化でき、この弾性表面波デバ
イスを使用する通信装置の小型化、軽量化を図ることが
できる。通信装置として、例えば、携帯電話では、1c
c、1g単位での小型化、軽量化が重要な特徴になって
いる。
【0042】図5、図6は、各々交差線部分170の構
成例に係る概略的な断面を示している。図5例の交差線
部分170は、配線パターン166を跨ぐように配線パ
ター162、162間に金線あるいはアルミ線等により
跨線(跨いでいる線)171が形成されている。跨線1
71と配線パターン166との間は、図5に示すよう
に、空気172、いわゆるエアブリッジとしてもよく、
図6に示すように、SiO2 等の絶縁物174としても
よい。絶縁物174とした場合には、空気172の場合
と比較して跨線171と配線パターン166間の機械的
強度を高くできる。また、空気172の場合には、絶縁
物174の場合と比較して跨線171と配線パターン1
66間の電気的な結合を少なくすることができる。
【0043】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、2回路の弾性表面波回路の各回路の入出力パッド電
極の位置を、長方形形状のフリップチップ型の弾性表面
波素子基板の中心に対して各々略点対称に形成し、かつ
パッケージ側の電極位置も同様に、パッケージの長方形
形状の中心に対して略点対称に形成している。
【0045】このため、弾性表面波デバイスの製作組立
工程において方向性を考慮しないでも正しく製作するこ
とができ、かつ検査工程において方向性を考慮しないで
検査を実施することができるという効果が達成される。
【0046】したがって、製造工程が簡略化でき、結果
として、弾性表面波デバイスのコストを低減することが
できるという派生的な効果も達成される。
【0047】なお、弾性表面波素子基板のフェイス面上
の配線に交差線(クロスオーバー)を採用することによ
り、弾性表面波素子基板の大きさを小さく製作すること
ができ、結果として、弾性表面波デバイスを小型化する
ことができる。
【0048】そして、このように低コストでかつ小型の
弾性表面波デバイスを使用した携帯電話等の通信装置の
低コスト化、小型化、軽量化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る2回路の弾性表
面波回路が形成された弾性表面波素子基板の構成を示す
正面図である。
【図2】図1例の弾性表面波素子基板がフェイスダウン
で装着されるダイアタッチ面を有するパッケージの構成
を示す正面図である。
【図3】図2例のパッケージの背面図である。
【図4】この発明の他の実施の形態に係る弾性表面波素
子基板の構成を示す正面図である。
【図5】図4例の弾性表面波素子基板上の交差線部分の
構成の説明に供される概略断面図である。
【図6】図4例の弾性表面波素子基板上の交差線部分の
他の構成の説明に供される概略断面図である。
【図7】一般的な1回路の弾性表面波フィルタ回路が形
成された弾性表面波素子基板の構成を示す正面図であ
る。
【図8】図7例の弾性表面波素子基板が装着されるパッ
ケージの構成を示す正面図である。
【図9】図7例の弾性表面波素子基板が装着されるパッ
ケージの構成を示す背面図である。
【図10】一般的に、弾性表面波デバイスの構成を示す
概略断面図である。
【図11】2回路の弾性表面波回路が形成された従来の
技術による弾性表面波素子基板の構成を示す正面図であ
る。
【図12】図11例の弾性表面波素子基板が装着される
パッケージの構成を示す正面図である。
【図13】図11例の弾性表面波素子基板が装着される
パッケージの構成を示す背面図である。
【符号の説明】
1、44、144…弾性表面波素子基板 6…パッケージ 7、17、117…
ダイアタッチ面 9、19、119…フットプリント面 10…キャップ 110…弾性表面波
デバイス 40…フェイス面 41、42…弾性表
面波回路 51、53…入力パッド電極 52、54…出力パ
ッド電極 55、56…グランドパッド電極 61、65…櫛形電
極部 62、63、66、67、162、166…配線パター
ン 170…交差線部分 P、Q…中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェイス面に各々入出力パッド電極を有す
    る弾性表面波回路が2回路形成された長方形形状のフリ
    ップチップ型の弾性表面波素子基板と、 表面に、前記弾性表面波素子基板を収容する長方形形状
    の凹部を有し、この凹部の底面の前記入出力パッド電極
    に対向する位置に入出力ダイパッド電極が形成されると
    ともに、裏面に、前記入出力ダイパッド電極と電気的に
    接続された入出力端子パターン電極が形成される長方形
    形状のパッケージと、 を備える弾性表面波デバイスにおいて、 前記弾性表面波素子基板上に形成されている2回路の各
    回路の入出力パッド電極が、前記フリップチップの長方
    形形状の中心に対して略点対称に配置され、 前記長方形形状のパッケージの裏面に形成されている2
    回路の各回路の入出力端子パターン電極が、前記パッケ
    ージの長方形形状の中心に対して略点対称に配置されて
    いることを特徴とする弾性表面波デバイス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデバイスにおいて、前記弾
    性表面波素子基板のフェイス面上の配線に交差線を採用
    したことを特徴とする弾性表面波デバイス。
  3. 【請求項3】フェイス面に各々入出力パッド電極を有す
    る弾性表面波回路が2回路形成された長方形形状のフリ
    ップチップ型の弾性表面波素子基板と、 表面に、前記弾性表面波素子基板を収容する長方形形状
    の凹部を有し、この凹部の底面の前記入出力パッド電極
    に対向する位置に入出力ダイパッド電極が形成されると
    ともに、裏面に、前記入出力ダイパッド電極と電気的に
    接続された入出力端子パターン電極が形成される長方形
    形状のパッケージと、 を備える弾性表面波デバイスを使用する通信装置におい
    て、 前記弾性表面波素子基板上に形成されている2回路の各
    回路の入出力パッド電極が、前記フリップチップの長方
    形形状の中心に対して略点対称に配置され、 前記長方形形状のパッケージの裏面に形成されている2
    回路の各回路の入出力端子パターン電極が、前記パッケ
    ージの長方形形状の中心に対して略点対称に配置されて
    いることを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の通信装置において、前記弾
    性表面波素子基板のフェイス面上の配線に交差線を採用
    したことを特徴とする通信装置。
JP22706396A 1996-08-28 1996-08-28 弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置 Expired - Fee Related JP3735418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22706396A JP3735418B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22706396A JP3735418B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1070435A true JPH1070435A (ja) 1998-03-10
JP3735418B2 JP3735418B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=16854956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22706396A Expired - Fee Related JP3735418B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3735418B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6339365B1 (en) * 1998-12-29 2002-01-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Surface acoustic wave device comprising first and second chips face down bonded to a common package ground
US6469593B2 (en) 2000-03-17 2002-10-22 Fujitsu Media Devices Limited Surface acoustic wave device, communication device using the same, and antenna duplexer
EP1313218A1 (en) * 2000-08-21 2003-05-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave filter device
US6791437B2 (en) * 2000-03-21 2004-09-14 Epcos Ag Symmetric dual mode surface acoustic wave filter having symmetric housing connections
US6906600B2 (en) * 2002-01-08 2005-06-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave device and branching filter with specified signal terminal locations
WO2006009021A1 (ja) * 2004-07-23 2006-01-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波装置
WO2006038421A1 (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Sanyo Electric Co., Ltd. 電子デバイス及びこれに用いるパッケージ
US7479845B2 (en) 1998-06-09 2009-01-20 Oki Electric Industry Co., Ltd. Branching filter package
JP2009194942A (ja) * 2009-06-05 2009-08-27 Panasonic Corp 弾性波フィルタ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7602263B2 (en) * 1998-06-09 2009-10-13 Oki Semiconductor Co., Ltd. Branching filter package
US7893794B2 (en) 1998-06-09 2011-02-22 Oki Semiconductor Co., Ltd. Branching filter package
US7479845B2 (en) 1998-06-09 2009-01-20 Oki Electric Industry Co., Ltd. Branching filter package
US7859362B2 (en) 1998-06-09 2010-12-28 Oki Semiconductor Co., Ltd. Branching filter package
US7679472B2 (en) * 1998-06-09 2010-03-16 Oki Semiconductor Co., Ltd. Branching filter package
US6339365B1 (en) * 1998-12-29 2002-01-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Surface acoustic wave device comprising first and second chips face down bonded to a common package ground
US6469593B2 (en) 2000-03-17 2002-10-22 Fujitsu Media Devices Limited Surface acoustic wave device, communication device using the same, and antenna duplexer
US6791437B2 (en) * 2000-03-21 2004-09-14 Epcos Ag Symmetric dual mode surface acoustic wave filter having symmetric housing connections
EP1313218A4 (en) * 2000-08-21 2009-08-05 Murata Manufacturing Co SURFACE ACOUSTIC WAVE FILTRATION DEVICE
EP1313218A1 (en) * 2000-08-21 2003-05-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave filter device
US6906600B2 (en) * 2002-01-08 2005-06-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave device and branching filter with specified signal terminal locations
US7486159B2 (en) 2004-07-23 2009-02-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave device
JPWO2006009021A1 (ja) * 2004-07-23 2008-05-01 株式会社村田製作所 弾性表面波装置
WO2006009021A1 (ja) * 2004-07-23 2006-01-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波装置
WO2006038421A1 (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Sanyo Electric Co., Ltd. 電子デバイス及びこれに用いるパッケージ
JP2009194942A (ja) * 2009-06-05 2009-08-27 Panasonic Corp 弾性波フィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3735418B2 (ja) 2006-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004080221A (ja) 弾性波デバイス及びその製造方法
JP2000114918A (ja) 表面弾性波装置及びその製造方法
JP3735418B2 (ja) 弾性表面波デバイスおよびこれを使用する通信装置
JP2010050778A (ja) 圧電デバイス
WO2019044178A1 (ja) 弾性波装置およびそれを備えた弾性波モジュール
JP2000209061A (ja) 弾性表面波素子および弾性表面波装置
US7126441B2 (en) Electronic component having a connection member connecting a resonator terminal and a mounting substrate electrode
JPH07235854A (ja) 圧電振動子の容器
JPH11122072A (ja) 弾性表面波装置
JPH0818390A (ja) 弾性表面波装置
JP3315644B2 (ja) 弾性表面波素子
US6166476A (en) 1-port type surface acoustic wave device
JP2008066655A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電気機器システム
JP2001313540A (ja) 弾性表面波装置
JP2000040939A (ja) 弾性表面波装置
JP2005217670A (ja) 弾性表面波装置および通信装置
JPH11163218A (ja) パッケージ構造
JP3911426B2 (ja) 弾性表面波フィルタ用パッケージおよび弾性表面波フィルタ装置
JP3291046B2 (ja) 弾性表面波装置及びその製造方法
JP3932103B2 (ja) 弾性表面波素子の製造方法
JP3620451B2 (ja) 圧電デバイスのパッケージ構造
JP5130832B2 (ja) 圧電デバイス
JP2004363735A (ja) 水晶発振器、その製造方法
JPH11340780A (ja) 弾性表面波装置
JP2002252549A (ja) 多重モード圧電フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050801

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051024

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees