JPH1070399A - Ic部品の剥離方法および剥離装置 - Google Patents

Ic部品の剥離方法および剥離装置

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JPH1070399A
JPH1070399A JP9097809A JP9780997A JPH1070399A JP H1070399 A JPH1070399 A JP H1070399A JP 9097809 A JP9097809 A JP 9097809A JP 9780997 A JP9780997 A JP 9780997A JP H1070399 A JPH1070399 A JP H1070399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に実装されたIC部品を容易に、基板に
損傷を与えずに剥離、除去するIC部品の剥離方法およ
び剥離装置を提供すること。 【解決手段】 IC部品を基板より剥離させるに際し
て、IC部品の真上にツールを位置決めした後、ツール
を所定位置まで下降させて、接着材、半田または、ペー
ストを介して基板へ実装されたIC部品にツールを被
せ、このツールを回転して基板からIC部品を剥離す
る。これにより、比較的小さな力でIC部品を剥離する
ことができ、IC部品の割れや基板の損傷を最小限に抑
えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCD(Liquid C
rystal Display Device )やプラズマディスプレイなど
のフラットパネルディスプレイの基板もしくは、電子回
路用のプリント基板に装着されたIC(Integrated Cir
cuit)部品を上記基板から剥離する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今日、フラットパネルディスプレイはそ
のコンパクト性などから、多くの製品に使用されるよう
になり、日増しにその性能が向上し、フラットパネルデ
ィスプレイを使用した低価格、高性能な製品が出現して
いる。また、電子回路はその小型化への要求からベア
(裸の)ICチップを用いたフリップチップ実装やCS
P(Chip Size Package )、BGA(Ball Grid Aray)
などが使用されるようになってきている。
【0003】ここで、電子機器およびフラットパネルデ
ィスプレイの基板へ実装したIC部品には一定数の不良
品が混在しており、また、実装上の不具合から、IC部
品を取り外してリペアすることが必要となる。このリペ
アの生産性向上を図ることは重要な課題である。
【0004】従来のフラットパネルディスプレイの基板
や電子機器のプリント基板へIC部品を接合する方法と
しては、特公昭62−6652号公報などにより、異方
性導電膜をフラットパネルディスプレイの基板の電極上
に介在させ、その上にIC部品を搭載し、加圧ツールに
より熱圧着することによって接合するフリップチップ方
式の接合方法が開示されており、特開平4−30244
4号公報などにもその接合方法の内容が開示されてい
る。
【0005】一般に、フラットパネルディスプレイの基
板の電極とIC部品のバンプとを接合する方法として
は、フラットパネルディスプレイの基板をステージに保
持させて、このフラットパネルディスプレイの基板上に
IC部品を搭載させて熱圧着することが行われている。
通常は生産性の向上を図るべく、フラットパネルディス
プレイの基板とIC部品との熱圧着は実質的に一工程で
行われ、これにより異方性導電膜の接着剤を硬化させて
接合を完了していた。
【0006】しかし、ここで用いられるIC部品には一
定数の不良が混在しており、この不良IC部品を後の工
程でリペアする必要があった。特にフリップチップ方式
でベア(裸)IC状態で実装を行う場合には、ICの特
性検査が十分行えないためこのリペア作業の必要性が顕
著となる。とくに製品の不良率はIC部品の不良のべき
乗となるために表示の高精細(ライン数の多いもの)で
は接合する駆動用IC部品の数も多くなり、リペアは重
要な課題である。
【0007】図14の(a)(b)に示すように、IC
部品1は圧着されると、異方性導電膜2によりフラット
パネルディスプレイの基板または回路基板からなる基板
3に強固に接合されているので、従来、この状態からリ
ペアを行う場合には、へら状の治具11〔図14の
(a)参照〕または、ピンセット12〔図14の(b)
参照〕でIC部品1を上記基板3から除去し、図14の
(c)に示すように異方性導電膜2を溶剤13で軟化さ
せ、綿棒14で異方性導電膜2を擦って基板3から除去
していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、治具1
1やピンセット12によれば、IC部品1の局部だけに
強い力が作用するため、IC部品1の割れや、基板3の
損傷が発生していた。
【0009】また、Ag導電性ペーストや、半田でIC
部品のバンプと接合するものにおいては、封止を行った
後ではIC部品の剥離が困難であった。また、特開平4
−76929号公報に開示されているように、接着材を
半硬化状態で検査し、図14の(b)に示すようにリペ
アすることは可能であるが、その検査後に封止材をIC
部品と回路の間に導入した場合には、その後に発生した
不具合でのリペアは困難を極める。
【0010】また、図15に示すように、BGAなどの
IC部品1などでは基板3側とIC素子1a側のボール
4は一般的に半田5により接合されている。このような
場合には、この状態で力を加えて物理的にはぎ取ること
は困難である。また、IC部品1を接合する接合用のツ
ールを熱して間接的に半田を溶かそうとした場合でも、
IC部品1の熱伝導が悪いため、時間がかかって生産性
が低かった。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、回路基板やフラットパネルディスプレイなどの基板
とIC部品とを接合した後に、IC部品を基板から生産
性良く、かつ確実に除去できるIC部品の剥離方法およ
び剥離装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成している。本発明の第1
態様によれば、基板に実装されたIC部品を上記基板か
ら剥離する方法であって、上記IC部品に当接する対向
する少なくとも一対の当接面が形成されたツールの上記
当接面を、上記基板に実装された上記IC部品に当接さ
せ、上記ツールを上記IC部品と上記基板との接合面に
対して捩じるように回転させることによって上記IC部
品を上記基板から剥離するIC部品の剥離方法を提供す
る。
【0013】本発明の第2態様によれば、第1態様にお
いて、上記IC部品は、上記基板に、異方性導電膜、接
着材、半田または導電性ペーストの接合用介在物を介し
て実装されてなるIC部品の剥離方法を提供する。
【0014】本発明の第3態様によれば、第1,第2態
様において、上記ツールを加熱して上記ツールの当接面
を上記IC部品に当接させ、上記ツールを上記IC部品
と上記基板との接合面に沿って捩じるように回転させる
ことによって上記IC部品を上記基板から剥離するIC
部品の剥離方法を提供する。
【0015】本発明の第4態様によれば、第1〜第3の
いずれかの態様において、上記ツールを回転させること
によって上記IC部品を上記基板から剥離する際に、上
記ツールからの真空吸着により上記IC部品を吸引する
IC部品の剥離方法を提供する。
【0016】本発明の第5態様によれば、第1〜第4の
いずれかの態様において、上記ツールを回転させること
によって上記IC部品を上記基板から剥離する際に、上
記基板の上記IC部品の実装面の裏面から赤外光により
上記IC部品または上記IC部品と上記基板との接合部
分を加熱するIC部品の剥離方法を提供する。
【0017】本発明の第6態様によれば、第5態様にお
いて、上記赤外光により上記IC部品または上記接合部
分を加熱するに際して、開口部を有する遮蔽板を赤外光
照射装置と上記基板との間に配置し、剥離すべき接合箇
所のみ上記開口部を通して上記赤外光を照射するIC部
品の剥離方法を提供する。
【0018】本発明の第7態様によれば、第1〜第6の
いずれかの態様において、上記IC部品に上記ツールの
当接面を当接させ、上記ツールの内側から熱風により上
記IC部品および上記基板と上記IC部品の接合部分を
加熱し、上記ツールを回転することにより上記IC部品
を上記基板から剥離するIC部品の剥離方法を提供す
る。
【0019】本発明の第8態様によれば、第7態様にお
いて、上記ツールの内側から熱風により上記IC部品お
よび上記基板と上記IC部品とを接合する接合用介在物
を加熱し、上記接合用介在物が軟化または溶融した際に
熱風を止め、上記ツールを回転し、次に上記IC部品を
吸着しつつ、上記ツールを上昇させることにより上記I
C部品を上記基板から剥離するIC部品の剥離方法を提
供する。
【0020】本発明の第9態様によれば、第1〜第8の
いずれかの態様において、上記ツールを回転しながら上
記IC部品を上記基板から剥離させるとき、上記ツール
の回転中心は上記IC部品の中心から偏心しているよう
にしたIC部品の剥離方法を提供する。
【0021】本発明の第10態様によれば、第1〜第9
のいずれかの態様において、上記ツールを回転しながら
上記IC部品を上記基板から剥離させるとき、上記ツー
ルの回転時に上記ツールが上記基板に接触すると上記基
板が上記ツールの回転動作を阻害しないように移動する
ようにしたIC部品の剥離方法を提供する。
【0022】本発明の第11態様によれば、IC部品を
基板へ実装した後に、上記IC部品にテープ状の粘着材
を貼り付けて基板側より離反させて上記IC部品を剥離
するIC部品の剥離方法を提供する。
【0023】本発明の第12態様によれば、第11態様
において、上記IC部品に上記テープ状の粘着材を貼り
付けた後、上記基板のIC部品接合面の裏面から上記I
C部品または、その接合接合用介在物を赤外光により加
熱して上記IC部品を剥離するIC部品の剥離方法を提
供する。
【0024】本発明の第13態様によれば、基板に実装
されたIC部品を上記基板から剥離する剥離装置であっ
て、上記IC部品に当接する当接部が形成されていると
ともに上記IC部品が上記基板に対して接近離反する方
向に移動自在でかつ上記IC部品と上記基板との接合面
に対して捩じるように回転自在のツールを備えたIC部
品の剥離装置を提供する。
【0025】本発明の第14態様によれば、第13態様
において、上記ツールに、上記IC部品または上記IC
部品と上記基板とを接合する接合用介在物を加熱する加
熱装置が設けられているIC部品の剥離装置を提供す
る。
【0026】本発明の第15態様によれば、第14態様
において、上記加熱装置は、上記IC部品およびその接
合用介在物の加熱を上記基板の裏面から赤外光により行
う赤外光照射装置であるIC部品の剥離装置を提供す
る。
【0027】本発明の第16態様によれば、第14態様
において、上記加熱装置は、上記ツールに、上記ツール
の内側から熱風を上記IC部品および上記基板、上記基
板と上記IC部品の上記接合用介在物に噴射する熱風噴
射装置であるIC部品の剥離装置を提供する。
【0028】本発明の第17態様によれば、第13〜第
16のいずれかの態様において、上記ツールに、上記ツ
ールの内側を負圧にできて、上記IC部品または、その
破片を吸着できる吸着装置が設けられているIC部品の
剥離装置を提供する。
【0029】本発明の第18態様によれば、第13〜第
17のいずれかの態様において、上記ツールを回転しな
がら上記IC部品を上記基板から剥離させるとき、上記
ツールの回転中心は上記IC部品の中心から偏心してい
るようにしたIC部品の剥離装置を提供する。
【0030】本発明の第19態様によれば、第13〜1
8のいずれかの態様において、上記ツールを回転しなが
ら上記IC部品を上記基板から剥離させるとき、上記ツ
ールの回転時に上記ツールが上記基板に接触すると上記
基板が上記ツールの回転動作を阻害しないように移動さ
せる退避機構を備えるようにしたIC部品の剥離装置を
提供する。
【0031】上記ツールとしては、IC部品に当接する
当接部を備えているとともにIC部品が基板に対して接
近離反する方向に移動自在でかつIC部品と基板との接
合面に対して捩じるように回転自在であればよい。
【0032】上記剥離方法によれば、ツールにてIC部
品が基板との接合面に対して捩じるように回転されなが
ら剥離されるため、比較的小さな力でIC部品を基板か
ら剥離することができる。
【0033】また、加熱したツールをIC部品に被せる
ようにすれば、IC部品と基板との接合用介在物が軟化
するため、さらに容易にIC部品を基板から剥離するこ
とができる。
【0034】また、ツールを回転させることによってI
C部品を基板から剥離する際に、ツールからの真空吸着
によりIC部品を吸引すれば、IC部品がツールに吸着
されるため、吸着剥離したIC部品を廃棄することが容
易となって作業能率が向上するとともに、IC部品を回
転する際に、IC部品が基板から離反するため、IC部
品に付着した接合用介在物が回転時に基板に飛散するこ
とを防止できる。
【0035】また、ツールを回転させることによってI
C部品を基板から剥離する際に、基板のIC部品実装面
の裏面から赤外光によりIC部品または接合用介在物を
加熱すれば、IC部品と基板との接合用介在物を軟化で
きるため、さらに容易にIC部品を基板から剥離するこ
とができる。
【0036】さらに、赤外光によりIC部品または接合
用介在物を加熱するに際して、開口部を有する遮蔽板を
赤外光照射装置と基板との間に配置し、剥離すべき接合
箇所のみ開口部を通して赤外光を照射するようにすれ
ば、遮蔽板を介装して、開口部に対応する箇所のみ加熱
することができるので、微細なIC部品に適用すること
も可能となる。
【0037】また、ツールの内側から熱風によりIC部
品および基板とIC部品の接合用介在物を加熱し、ツー
ルを回転することによりIC部品を基板から剥離する場
合には、接合用介在物が軟化または溶融した際に熱風を
止めるようにすると好適である。
【0038】さらに、IC部品を基板へ実装した後に、
IC部品にテープ状の粘着材を貼り付けて基板側より離
反させてIC部品を剥離させる場合には、IC部品にテ
ープ状の粘着材を貼り付けた後に、基板のIC部品接合
面の裏面からIC部品または、その接合接合用介在物を
赤外光により加熱してIC部品を剥離すれば、一層容易
にIC部品を剥離できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の種々の実施形態に
かかるIC部品の剥離方法及びその装置を図面を参照し
ながら説明する。なお、従来と同じものには同符号を付
してその説明は省略する。
【0040】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態にかかるIC部品の剥離方法及び装置を図1〜
図3を用いて説明する。
【0041】図1の(a)(b)に示すように、この剥
離方法に用いるツールの一例としての凹型ツール21
は、IC部品1の1対の相対する面に当接させるための
対向する1対の当接部である当接面21fを有するよう
に下面中央に凹部21aが設けられているとともに、上
下方向に移動自在でかつ縦軸心O1 を中心に回転自在と
されている。また、フラットパネルディスプレイの基板
または回路基板からなる基板3にIC部品1がここでは
異方性導電膜2により実装されている。
【0042】なお、ここでの実装状態は、異方性導電膜
が完全に硬化する本圧着の状態ではなく、異方性導電膜
が完全には硬化していない仮圧着の状態である。この実
施形態では、ツール21はモータ100の回転軸100
aにより回転駆動され、その回転中心(縦軸心O1 )は
IC部品1の中心と大略同一となっている。
【0043】IC部品1を基板3より剥離させる際に
は、図2におけるステップ#1でIC部品1の真上に凹
型ツール21を位置決めした後、凹型ツール21を所定
位置まで下降させて、接着材、半田または、導電性ペー
ストを介して基板3へ実装されたIC部品1に凹型ツー
ル21を被せ(ステップ#2)、ツール21の当接面2
1fをIC部品1の対向する面に当接させた状態で、こ
の凹型ツール21を縦軸心O1 回りに回転する(ステッ
プ#3)ことにより、基板3からIC部品1を剥離す
る。この後、凹型ツール21を上昇させてIC部品1か
ら離脱させる(ステップ#4)。
【0044】なお、好適には、ツール21が基板3に接
触して基板3を損傷させないようにするため、凹型ツー
ル21の下端面が基板3に接触しないように凹部21a
の深さを調整したものを用いるとよい。
【0045】なお、ツール21によりIC部品1を回転
させて基板3からIC部品1を剥離させるとき、ツール
21の凹部21aからIC部品1が離脱しないようにす
るため、凹部21aの深さは、少なくともIC部品1の
高さの2分の1以上が凹部内に入り込む程度の寸法を必
要とする。
【0046】また、好適には、モータ100の図示しな
い支持部又は回転軸100aなどに付勢部を設けて、ツ
ール21を押し付けるようにしてもよい。また、このよ
うに回転剥離する場合〔図3(a)(b)参照〕と、図
14の(a)に示す従来例で述べたようなプッシュ剥離
の場合とを比較すると次のようになる。
【0047】ここで、計算の前提として、IC部品1は
その大きさが20×2mmのものを用いると仮定する。
捻り応力:τmax は長辺側aの点Aに生じ次式となる。 τmax = τA = T / (K・a・b2 ) ここで、Tはトルク、Kはせん断係数、aは長辺の長
さ、bは短辺の長さである。
【0048】したがって、トルク:Tは次式となる T = K・a・b2 ・τmax ここで、τmax = F / a / b を代入して T = K・b・F ここで、FはIC部品1を基板3から引き剥がすせん断
力である。
【0049】
【表1】
【0050】(表1)より、上記モデルの場合において
はa/b=10であるから、K=0.312である。一
方、実験データからせん断力でIC部品1を引き剥がす
場合には10kgf以上の力が必要であるので、F=1
0kgfと仮定して各常数を代入してみると、上式は T = 0.312×2×10=6.24kgf・mm となり、凹型ツール2の回転中心からの距離と、この凹
型ツール21を駆動するモーターとの距離を51mmと
仮定して、Tを除して力に換算すると F′= 6.24/51=0.1224kgf したがって、F:F′=82:1となる。よって、回転
剥離強度はプッシュテストに比べて1/82の力で剥離
できることになる。
【0051】さらに好適には、図4の(ステップ#5)
に示すように、凹型ツール21を加熱し、この加熱した
凹型ツール21をIC部品1に被せることにより、熱伝
導によりIC部品1および異方性導電膜2を加熱して異
方性導電膜2を軟化させる。
【0052】そして、この状態で凹型ツール21を回転
することにより基板3からIC部品1を剥離する。この
ように、凹型ツール21を加熱することにより、異方性
導電膜2が完全硬化した状態(言い換えれば、上記した
本圧着の状態)でもより容易に剥離することができる。
この実験データを下記の(表2)に示す。
【0053】
【表2】
【0054】このデータはIC部品1と基板3の接合に
異方性導電膜2を用いた場合を示し、凹型ツール21の
温度を250℃に上げてやると、本圧着後であっても容
易にIC部品1を剥離することができた。ところが、図
14(a)に示す従来の剥離方法では、実験で使用した
総てのIC又は基板において割れが生じた。
【0055】このように、比較的小さな力でIC部品1
を剥離することができるので、IC部品1の割れや、基
板3の損傷を最小限に抑えることができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を図
5の(a)(b)と図6を用いて説明する。なお、第1
の実施形態と同じもの、同じ手順には同符号を付してそ
の説明は省略する。
【0056】第2の実施形態では、ツール21の凹部2
1aは、IC部品1の四方から覆うように、IC部品1
の4個の側面に当接する当接部21fを備えるものであ
る。図5に示すように、凹型ツール21に真空吸着経路
に接続するための吸引孔21bを設けている。この吸引
孔21bは真空吸着経路を介して真空吸引装置115に
接続されている。そして、図6に示すように、(ステッ
プ#4)で凹型ツール21を回転させてIC部品1を剥
離させた後に、吸引孔21bを通しての真空吸着により
IC部品1を凹型ツール21に吸着保持する(ステップ
#6)。そして、(ステップ#4)において凹型ツール
21を上昇させた後、凹型ツール21を所定箇所まで移
動させて真空吸着を停止し、IC部品1を廃棄する(ス
テップ#7)。
【0057】これによれば、第1の実施形態と同じ作用
効果を得られる上に、吸着剥離したIC部品1を廃棄す
ることおよびIC部品1などの破片をも吸着して廃棄す
ることが容易となり、自動化が可能となり、作業能率が
向上する。
【0058】また、IC部品1を回転する際にIC部品
1が基板3から離反するため、IC部品1に付着した異
方性導電膜2が回転時に基板3に飛散、付着することを
防止できる。
【0059】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図7の(a)(b)および図8を用いて説明
する。なお、上述の実施形態と同じもの、同じ手順には
同符号を付してその説明は省略する。
【0060】図7の(a)において、22は赤外光を照
射する赤外光照射部、23は赤外光を遮蔽する遮蔽板
で、異方性導電膜3を加熱するための適当な大きさの開
口部23aが形成されている。この第3の実施形態にお
いても、IC部品1が基板1に異方性導電膜3、導電性
ペースト、半田などの接合用介在物6により接合されて
いる。
【0061】この第3の実施形態においては、図7の
(a)および図8に示すように、基板3の裏面に赤外光
照射部22を配置し、熱した凹型ツール21を下降させ
てIC部品1に被せる(ステップ#2)。この際、凹型
ツール21をヒータなどで加熱しておき、IC部品1に
凹型ツール21を接触させて熱伝導により、IC部品1
および接合用介在物6を加熱してもよい。そして、これ
とともに、遮蔽板23を基板3と赤外光照射部22の間
に挿入して(ステップ#8)、開口部23aを通して基
板3のIC部品1が実装されている箇所に赤外光を照射
する(ステップ#9)。次に、所定時間経過して基板3
からの熱伝導により接合用介在物6が軟化すると、凹型
ツール21を回転してIC部品1を剥離し(ステップ#
3)、次に凹型ツール21を上昇させて、剥離したIC
部品1を取り去る。このとき、図7の(b)に示すよう
に、凹型ツール21に吸引孔21bを設け、IC部品1
を吸着すれば、好適であることは、言うまでもない。
【0062】これによれば、凹型ツール21を介してI
C部品1の周囲から加熱するだけでなく、赤外光を照射
して基板3からの熱伝導により接合用介在物6を軟化さ
せるので、一層容易に剥離作業を行うことができる。ま
た、遮蔽板23を介装して、開口部23aに対応する箇
所のみ加熱することができるので、微細なIC部品1に
適用することも可能となる。
【0063】また、基板3がガラス製のように、透明な
材料で形成されている場合には、赤外光が基板3を透過
するため、接合用介在物6の軟化を熱伝導のみによるも
のに比べて一層短時間で行うことができてIC部品1の
除去を容易に行うことができる。
【0064】なお、遮蔽板の所定位置までの挿入および
赤外線の照射動作は、(ステップ#8および#9)に限
らず、ツール21がIC部品1の真上に位置決めされる
前、位置決めされた後などに行うようにしてもよい。
【0065】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態を図9〜図11を用いて説明する。この実施形
態においては、図9に示すように凹型ツール21に孔2
1cが設けられ、この孔21cを通して熱風源120か
ら凹型ツール21の内側へ熱風を噴出できるようになっ
ている。そして、図10に示すように、凹型ツール21
を下降させてIC部品1の上面とツール21の凹部21
aの内面との間に隙間hをあけた状態でIC部品1に被
せた(ステップ#2)後に、この孔21cから凹型ツー
ル21の内側へ熱風を噴出して(ステップ#10)、熱
風によりIC部品1および基板3とIC部品1の接合用
介在物6とを加熱する。
【0066】次に、熱風による加熱を所定時間継続させ
て接合用介在物6を軟化した状態(ステップ#11)
で、凹型ツール21を回転してIC部品1を剥離する
(ステップ#3)。
【0067】なお、図11に示すように、熱風を噴射し
て接合用介在物6を軟化させた(ステップ#10,#1
1)後、ツールを回転してIC部品1を剥離し(ステッ
プ#3)、次に、図8に示すIC部品1と凹型ツール2
1との隙間高さh分だけ凹型ツール21を下降させてツ
ール21の凹部21aの内面とIC部品1の上面とを当
接させ(ステップ#12)、この後に孔21cから吸引
を行ってIC部品1を吸着し(ステップ#13)、凹型
ツール21を上昇してIC部品1を廃棄してもよい。な
お、上記隙間hを無くすようにツール21を下降させる
タイミングは、IC部品1を剥離させた後に限るもので
はなく、ツール21を回転させてIC部品1を剥離させ
る前に下降させるようにしてもよい。
【0068】特に、このように、熱風を凹型ツール21
から噴出する方式では、基板3上の一定位置付近のみに
熱を与えることができるため、他の部品への影響を少な
くすることができる。また、BGAなどでIC部品が2
段重ねになっており、凹型ツール21からの熱伝導だけ
では、基板3との間の接合用介在物6を軟化または、溶
融することが困難な場合でも、熱風が基板3や接合用介
在物6に容易に到達するため、IC部品1を容易に剥離
できる。
【0069】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態を図12,図13を用いて説明する。この実施
形態においては、図12の(a)、図13の(a)に示
すように、基板3上に実装されたIC部品1にテープ状
の粘着材24を貼り付け、この粘着材24を上方に引き
上げてIC部品1を異方性導電膜、導電性ペースト、半
田などの接合用介在物6から剥離するものである。
【0070】好適には、図12の(a)と図13の
(a)に示すように、IC部品1を基板3へ実装した後
にIC部品1にテープ状の粘着材24を貼り付けた後、
裏面からIC部品1またはその接合用介在物6を、ヒー
タ25や赤外光により加熱してIC部品1を剥離する
と、この剥離作業を容易に行うことができる。
【0071】また、図12(b)と図13(b)に示す
ように、異方性導電膜2を接合用介在物6として用いて
いる場合には、上記と同様にテープ状の粘着材24を異
方性導電膜2に貼り付けた後、裏面からヒータ25や赤
外光により加熱して粘着材24を剥離する。
【0072】そして、このように、テープ状の粘着材2
4を用いて剥離する方法によれば、IC部品1の廃棄が
テープごとに行えて廃棄が容易に行える。また、異方性
導電膜2などの接合用介在物6をテープにより剥離、除
去する場合、従来例に示したようなリペア液と綿棒など
を用いることなく、接合用介在物6を飛散させることな
く容易に除去できる。
【0073】なお、上記何れの実施の形態においても、
凹型ツール21の形状としては、IC部品1を基板3に
対して回転させることができるような当接部を備えてお
ればよく、図5の(a)(b)などに示すように、IC
部品1の4つの側面の総てに当接する4個の当接部21
fを有してIC部品1を全部覆う形状に限るものではな
く、IC部品1の4辺のうち、少なくとも2辺を挟み込
む形状、例えば、図1(a)(b)に示すように、IC
部品1の相対する2つの側面に当接する2つの当接部2
1fを有する下向きのC字形状とすることでも同等の効
果を得ることができる。
【0074】また、図1,図5,図16(a)に示すよ
うに、ツール21の回転中心O1 とIC部品1の中心と
を大略一致させて回転させるものに限らず、本発明の第
6の実施形態として図16(b),図17(a)(b)
に示すように、ツール21の回転中心O2 をIC部品1
の中心からずらせて、ツール21を回転させることによ
り、IC部品1をその中心から偏心させて回転させるよ
うにしてもよい。
【0075】また、第6の実施形態の変形例として図1
8(a)(b)に示すように、ツール21は、モータ1
00の回転軸100cと、該回転軸100cが一端に固
定されたリンク101と、該リンク101の他端が固定
された軸102とを備えたリンク機構により、モータ1
00の回転軸100cの回転軸中心から偏心してツール
21を回転させるようにしてもよい。
【0076】また、上記実施形態においては、ツール2
1を回転させるとき、原則として基板3に接触しないよ
うにして基板3が損傷するのを防止しているが、ツール
21が基板3に接触すると基板3、特にLCDなどの基
板3が退避するようにしてもよい。その一例としては、
本発明の第7の実施形態として図19,図21に示すよ
うに、基板3を支持する基板支持台112をバネ110
により付勢して基板支持台112の突起112aが固定
台のストッパ111に常時当接するようにしておく。こ
のような構成によれば、ツール21を回転させるときに
ツール21が基板3に接触すると、基板支持台112が
バネ110の付勢力に抗して矢印156方向に退避移動
することにより、ツール21により基板3が損傷するの
を防止するようにしてもよい。また、第7の実施形態の
変形例として、図20のツール21に示すように、基板
支持台153が、固定台152上に設けられかつ基板支
持台153の直線的な移動を案内するリニアウェイ15
0,151により移動自在とし、ツール21が回転して
基板3に接触すると、基板3が退避する方向156に移
動するようにしてもよい。
【0077】また、上記種々の実施形態において、ツー
ル21を回転させる駆動源はモータに限るものではな
く、ロータリーシリンダなど公知の種々の駆動源でもよ
い。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、IC部品に当接する当
接部を有するツールを基板に実装されたIC部品に被
せ、このツールをIC部品と基板との接合面に対して捩
じるように回転させることによって、基板に損傷を与え
ることなく、容易にIC部品を基板から除去することが
できて、IC部品を取り外した後に別にIC部品を実装
することが容易であるとともに、基板に損傷を与えるこ
とが少ないため信頼性が向上する。
【0079】また、ツールを加熱または、赤外線を用い
た加熱では、IC部品の欠損を発生せずにIC部品を除
去できて、その後の実装が容易に行えるため、生産性が
向上する。
【0080】また、熱風をツールから噴出する方式で
は、基板上の一定位置付近のみに熱を与えることができ
て、他の部品への影響が無い。また、BGAなどでIC
部品が2段重ねになっており、ツールからの熱伝導で
は、基板との間の接合用介在物を軟化または、溶融する
ことが困難な場合でも容易にIC部品を剥離できる。
【0081】また、IC部品を吸着し、上昇しながら回
転してIC部品を剥離する方法ではIC部品を回転する
際に、IC部品が基板から離反するため、IC部品に付
着した異方性導電膜などの接合用介在物が回転時に基板
に飛散することを防止できる。
【0082】また、テープ状の粘着材を用いて剥離する
方法によれば、IC部品の廃棄がテープごとに行えて容
易に廃棄が行える。また、接合用介在物をテープにより
剥離、除去する場合従来例に示したようなリペア液と綿
棒などを用いることなく、容易に接合用介在物を除去で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるIC部品の剥離
方法を示す概略斜視図および部分断面図
【図2】第1の実施形態を示すフローチャート
【図3】第1の実施形態における剥離方法の剥離力計算
に用いたモデル図
【図4】第1の実施形態の変形例におけるIC部品の剥
離方法の実装プロセスを示すフローチャート図
【図5】本発明の第2の実施形態であるIC部品の剥離
方法を示す概略斜視図および部分断面図
【図6】第2の実施形態におけるIC部品の剥離方法の
実装プロセスを示すフローチャート図
【図7】本発明の第3の実施形態であるIC部品の剥離
方法を示す概略斜視図および部分断面図
【図8】第3の実施形態におけるIC部品の剥離方法の
実装プロセスを示すフローチャート図
【図9】本発明の第4の実施形態であるIC部品の剥離
方法を示す概略断面図
【図10】第4の実施形態におけるIC部品の剥離方法
の実装プロセスを示すフローチャート図
【図11】第4の実施形態の変形例におけるIC部品の
剥離方法の実装プロセスを示すフローチャート図
【図12】本発明の第5の実施形態であるIC部品の剥
離方法を示す断面図
【図13】本発明の第5の実施形態であるIC部品の剥
離方法を示す断面図
【図14】従来のIC部品の剥離方法を示す概略斜視図
【図15】従来のBGA部品の剥離方法を示す縦断面図
【図16】本発明の第1の実施形態および第6の実施形
態にかかるIC部品の剥離方法を示す概略平面図
【図17】第6の実施形態にかかるIC部品の剥離方法
を示す概略斜視図および部分断面図
【図18】第6の実施形態の変形例にかかるIC部品の
剥離方法を示す概略斜視図および部分断面図
【図19】本発明の第7の実施形態にかかるIC部品の
剥離方法を示す概略斜視図および部分断面図
【図20】第7の実施形態の変形例にかかるIC部品の
剥離方法を示す概略斜視図および部分断面図
【図21】第7の実施形態およびその変形例にかかるI
C部品の剥離方法を示す概略平面図
【符号の説明】
1 IC部品 2 異方性導電膜 3 基板 6 接合用介在物 21 凹型ツール 21a 凹部 21b 吸引孔 22 赤外光照射部 23 遮蔽板 23a 開口部 21c 孔 24 粘着材 25 ヒータ 100 モータ 115 真空吸引装置 120 熱風源

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(3)に実装されたIC部品(1)
    を上記基板から剥離する方法であって、上記IC部品に
    当接する対向する少なくとも一対の当接面(21f)が
    形成されたツール(21)の上記当接面を、上記基板に
    実装された上記IC部品に当接させ、上記ツールを上記
    IC部品と上記基板との接合面に対して捩じるように回
    転させることによって上記IC部品を上記基板から剥離
    するIC部品の剥離方法。
  2. 【請求項2】 IC部品は、基板に異方性導電膜、接着
    材、半田または導電性ペーストの接合用介在物(2,
    6)を介して実装されてなる請求項1に記載のIC部品
    の剥離方法。
  3. 【請求項3】 ツールを加熱して上記ツールの当接面を
    IC部品に当接させ、上記ツールを上記IC部品と上記
    基板との接合面に沿って捩じるように回転させることに
    よって上記IC部品を上記基板から剥離する請求項1ま
    たは請求項2に記載のIC部品の剥離方法。
  4. 【請求項4】 ツールを回転させることによってIC部
    品を基板から剥離する際に、上記ツールからの真空吸着
    により上記IC部品を吸引する請求項1〜請求項3の何
    れかに記載のIC部品の剥離方法。
  5. 【請求項5】 ツールを回転させることによってIC部
    品を基板から剥離する際に、上記基板の上記IC部品の
    実装面の裏面から赤外光により上記IC部品または上記
    IC部品と上記基板との接合部分を加熱する請求項1〜
    請求項4の何れかに記載のIC部品の剥離方法。
  6. 【請求項6】 赤外光によりIC部品または接合部分を
    加熱するに際して、開口部(23a)を有する遮蔽板
    (23)を赤外光照射装置(22)と上記基板との間に
    配置し、剥離すべき接合箇所のみ上記開口部を通して上
    記赤外光を照射する請求項5に記載のIC部品の剥離方
    法。
  7. 【請求項7】 IC部品にツールの当接面を当接させ、
    上記ツールの内側から熱風により上記IC部品および基
    板と上記IC部品の接合部分を加熱し、上記ツールを回
    転することにより上記IC部品を上記基板から剥離する
    請求項1〜請求項6の何れかに記載のIC部品の剥離方
    法。
  8. 【請求項8】 ツールの内側から熱風によりIC部品お
    よび基板とIC部品とを接合する接合用介在物を加熱
    し、接合用介在物が軟化または溶融した際に熱風を止
    め、上記ツールを回転し、次に上記IC部品を吸着しつ
    つ、上記ツールを上昇させることにより上記IC部品を
    上記基板から剥離する請求項7に記載のIC部品の剥離
    方法。
  9. 【請求項9】 ツールを回転しながらIC部品を基板か
    ら剥離させるとき、上記ツールの回転中心は上記IC部
    品の中心から偏心しているようにした請求項1〜請求項
    8のいずれかに記載のIC部品の剥離方法。
  10. 【請求項10】 ツールを回転しながらIC部品を基板
    から剥離させるとき、上記ツールの回転時に上記ツール
    が上記基板に接触すると上記基板が上記ツールの回転動
    作を阻害しないように移動するようにした請求項1〜請
    求項9のいずれかに記載のIC部品の剥離方法。
  11. 【請求項11】 IC部品を基板へ実装した後に、上記
    IC部品にテープ状の粘着材(24)を貼り付けて基板
    側より離反させて上記IC部品を剥離するIC部品の剥
    離方法。
  12. 【請求項12】 IC部品にテープ状の粘着材を貼り付
    けた後、基板のIC部品接合面の裏面から上記IC部品
    または、その接合接合用介在物(2,6)を赤外光によ
    り加熱して上記IC部品を剥離する請求項11に記載の
    IC部品の剥離方法。
  13. 【請求項13】 基板(3)に実装されたIC部品
    (1)を上記基板から剥離する剥離装置であって、上記
    IC部品に当接する当接部(21f)が形成されている
    とともに上記IC部品が上記基板に対して接近離反する
    方向に移動自在でかつ上記IC部品と上記基板との接合
    面に対して捩じるように回転自在のツール(21)を備
    えたIC部品の剥離装置。
  14. 【請求項14】 ツールに、IC部品または上記IC部
    品と基板とを接合する接合用介在物を加熱する加熱装置
    (22,120)が設けられている請求項13に記載の
    IC部品の剥離装置。
  15. 【請求項15】 加熱装置は、IC部品およびその接合
    用介在物の加熱を基板の裏面から赤外光により行う赤外
    光照射装置(22)である請求項14に記載のIC部品
    の剥離装置。
  16. 【請求項16】 加熱装置は、ツールに、上記ツールの
    内側から熱風をIC部品および上記基板、上記基板と上
    記IC部品の上記接合用介在物に噴射する熱風噴射装置
    (120)である請求項14に記載のIC部品の剥離装
    置。
  17. 【請求項17】 ツールに、上記ツールの内側を負圧に
    できて、IC部品または、その破片を吸着できる吸着装
    置(115)が設けられている請求項13〜請求項16
    のいずれかに記載のIC部品の剥離装置。
  18. 【請求項18】 ツールを回転しながらIC部品を基板
    から剥離させるとき、上記ツールの回転中心は上記IC
    部品の中心から偏心しているようにした請求項13〜請
    求項17のいずれかに記載のIC部品の剥離装置。
  19. 【請求項19】 ツールを回転しながらIC部品を基板
    から剥離させるとき、上記ツールの回転時に上記ツール
    が上記基板に接触すると上記基板が上記ツールの回転動
    作を阻害しないように移動させる退避機構(110,1
    50,151)を備えるようにした請求項13〜請求項
    18のいずれかに記載のIC部品の剥離装置。
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