JPH106998A - 電動車両の車体前部構造 - Google Patents

電動車両の車体前部構造

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JPH106998A
JPH106998A JP8165799A JP16579996A JPH106998A JP H106998 A JPH106998 A JP H106998A JP 8165799 A JP8165799 A JP 8165799A JP 16579996 A JP16579996 A JP 16579996A JP H106998 A JPH106998 A JP H106998A
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Kunihiro Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体前輪を覆うフロントフェンダーを厚肉に
することなく剛性を高くすることができ、乗員の乗車感
を良好にすると共に、車両の走行距離の減少を防ぐこと
ができる電動車両の車体前部構造を提供する。 【解決手段】 左右の前輪10,10を覆いかつフロア
22底部よりも上方位置に突出するフロントフェンダー
20の上面部に、乗員が乗車時に足を乗せるフットレス
ト面部20fを形成し、前記フロントフェンダー20に
おけるフットレスト面部20fの裏面部に荷重支持用の
フレーム部材38を延設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバーハンド
ルあるいはティラーハンドルタイプの車両構造の電動車
椅子などの電動車両の車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】足腰の弱った人が移動するときには電動
車椅子が利用され、またゴルフ場内での人の移動にはゴ
ルフキャリーが利用されており、一般にこれらの車両は
バッテリーを電源とする電動車両である。この種の電動
車両の例を図12(斜視図)および図13(平面図)に
示す。
【0003】図12、図13の車両は、前後輪a,bが
二輪づつあり前二輪aをハンドルcで操舵する構造にな
っており、乗員がハンドルcを握って回動させればハン
ドルポストc1が回転して前輪aが所望する操舵方向に
指向する。この場合、乗員が腰掛けるのは車体の後半部
のシート(座席)dであって、このシートdの下にはバ
ッテリーeが搭載されており、このバッテリーeを電源
として後輪bは図示しないモータで駆動される。
【0004】また、車体の前半部は、搭乗した乗員が足
を乗せる平坦なフロアgになっている。また、前輪aの
上方をカバー体としてフェンダーhが覆っており、フェ
ンダーhは前輪aを収容するタイヤハウスh1をその下
部に構成している。このフェンダーhは前記フロアgの
前部に位置している。なお、車両には、必要に応じて籠
(バスケット)iをハンドルポストに固定するものがあ
る。
【0005】前記の種類の車両は、乗員が前記ハンドル
cを切ることにより、前輪aが回動して向きを変えて操
舵することができるものである。したがって、前記前輪
aの操舵によっても前記前輪aがフロントフェンダーh
内部(タイヤハウスh1内壁部)に当たらないようにす
るため、前記フロントフェンダーhは車体の前半部を占
める大きな円筒形状を呈し、しかも左右のフェンダーh
の間の部分もフロントフェンダーhと同様に円筒形状を
呈しているのが通常である。フロアgは前記フロンタフ
ェンダーhの後方に位置し、フラットで上面視で矩形形
状を呈しているものである。
【0006】上記のように、前記電動車両においては、
前記フロンタフェンダーhが大きいのでフロアgが狭く
なり、足を載せる場所が狭いので、フロントフェンダー
hの上に足を乗せる場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電動車両において、前記のようにタイヤハウスh1
上のフロントフェンダーh外表面を足乗せのフットレス
トとすると、通常のフロントフェンダーhは薄肉のカバ
ー体だけで強度・剛性を持たせてあるので、仮にフット
レスト上に乗員の体重が掛かった場合などではフロント
フェンダーhが変形・破損する恐れがある。また、足を
乗せて曲がるようでは乗員は姿勢を保持しにくく乗車感
が悪くなる。これに対して、単にフロントフェンダーを
厚肉にして剛性を上げるのでは車体重量が重くなり、バ
ッテリーの消費電力が多くなるので、走行可能距離を縮
めるなどの不都合が生じる。
【0008】また、従来の電動車両の四輪車タイプのも
のでは、前輪が左右独立懸架方式になっているものがな
く、左右の前輪を支持するフロントアクスルを車体幅方
向中央で支持する、ヤジロベエ式(センターピボット形
式)で車輪を接地させようとする構造のものしかなかっ
た。このような構造では前輪の地面に対する追従性が悪
く、したがって、従来は電動車両は乗り心地の点で不満
足なものであった。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、車体前輪を覆うフロントフェ
ンダーを厚肉にすることなく剛性を高くすることがで
き、乗員の乗車感を良好にすると共に、車両の走行距離
の減少を防ぐことができる電動車両の車体前部構造を提
供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を有する。請求項1の発明は、前
輪は左右一対であり、乗員が一人で単座シートに着席す
ると共にシートよりも前方に位置するフロアに足を乗せ
て乗車する電動車両において、前記左右の前輪を覆いか
つフロア底部よりも上方位置に突出するフロントフェン
ダーの上面部に、乗員が乗車時に足を乗せるフットレス
ト面部を形成し、前記フロントフェンダーにおけるフッ
トレスト面部の裏面部に荷重支持用のフレーム部材を延
設したことを特徴とする電動車両の車体前部構造であ
る。
【0011】請求項2の発明は、前記荷重支持用のフレ
ーム部材は、パイプ材からなり、かつ長さ方向途中部を
別けられていて、該途中部がサスペンションユニット支
持用のブラケット部材で繋がれたものであり、該ブラケ
ット部材にフットレスト面部を固定するブレース部材を
設けたことを特徴とする請求項1に記載に電動車両の車
体前部構造である。
【0012】請求項3の発明は、前輪左右の懸架が独立
していることを特徴とする請求項1または2に記載の電
動車両の車体前部構造である。
【0013】請求項4の発明は、前記フロアとフットレ
スト面部とが一体形成されていて、フットレスト面部が
前記フレーム部材に固定されていることを特徴とする請
求項1ないし3のうちの1つに記載の電動車両の車体前
部構造である。
【0014】請求項1の発明においては、左右の前輪を
覆いかつフロア底部よりも上方位置に突出するフロント
フェンダーの上面部に、乗員が乗車時に足を乗せるフッ
トレスト面部を形成し、前記フロントフェンダーにおけ
るフットレスト面部の裏面部に荷重支持用のフレーム部
材を延設するので、フロントフェンダーの支持剛性が上
がる。したがって、乗員が足を乗せて体重をかけてもフ
ロントフェンダーは剛性感よく支持するので、乗車して
いる乗員は安定感を持ちかつ不意の荷重がフェンダーに
加わっても変形などしなくなる。
【0015】請求項2の発明においては、前記荷重支持
用のフレーム部材が、パイプ材からなり、かつ長さ方向
途中部で別けられている。したがって、フレーム部材の
別けられた各部分は、一体のものよりも短いので、パイ
プ材の曲げ加工が容易であり、フレームの成形工程が簡
略になり、また、前記フレーム部材を溶接により固定す
る際には寸法精度を出しやすい。また、前記途中部がサ
スペンションユニット支持用のブラケット部材で繋がれ
たものであり、該ブラケット部材にフットレスト面部を
固定するブレース部材を設けたので、サスペンションユ
ニットとフットレス面部との取付けを同一箇所ででき、
取付けが容易である。また、ブラケット部材にブレース
部材を設けているので、ブレース部材を別部材に設けた
場合に比較してフットレスト面部の取付け寸法精度が出
しやすい。
【0016】請求項3の発明においては、前輪左右の懸
架が独立しているので、走行面(路面など)の起伏や凹
凸に対して滑らかに追従できかつ衝撃緩和も十分できる
ので乗り心地が向上する。
【0017】請求項4の発明においては、フロアとフッ
トレスト面部とが一体形成されていて、フットレスト面
部が前記フレーム部材に固定されているので、固着の剛
性感が高くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態
に係る電動車両の車体構造の全体説明図(前面部の籠は
省略している)、図2は側面図、図3は平面図、図4は
車体前部の構造説明をする側面図、図5は車体フレーム
およびステアリング部の取付け状態を説明する平面図、
図6および図7は車体フレームの構造を説明する平面図
および側面図、図8はフロアの要部詳細平面図、図9は
図8のIX−IX線に沿う断面視図、図10は図8の矢
印X方向視図、図11は電動車両の他の実施形態の側面
図である。
【0019】図1〜図3に示すように、実施の形態の電
動四輪車は、前輪10,10および後輪12,12が共
に左右一対の二輪であって、車体は主に前部のフロント
ボディAと後部のリアボディBとからなる。リアボディ
Bには、乗員が一人で単座シート14に着席して運転す
るものである。
【0020】また、図4に示すように、前記電動四輪車
は、フロントボディAの構造として、該前輪10,10
を車両左右または前方に指向させる操舵部(ステアリン
グ部)Cを有し、該操舵部Cは、乗員のハンドル16へ
の操舵操作により回動する操舵軸(ステアリングシャフ
ト)60と、該操舵軸60を回動可能に車体前部に立設
する操舵軸支持部62と、前記操舵軸60の回動運動を
前記前輪10,10の左右または前方向への指向運動に
変換する前輪指向機構64と、操舵軸60、操舵軸支持
部62および前輪指向機構64を覆う前カバー(フロン
トカバー)66と、前カバー66を車体に固定するため
の前カバー支持部68とを有する。
【0021】さらに実施形態を詳細に説明する。図1〜
図3に示すように、電動四輪車の車体前部には、左右の
前輪10,10のほぼ中央部かつ上方位置に前輪10,
10操舵用のハンドル(ティラーハンドルタイプ)16
が設けられている。このハンドル16の下方のフロント
ボディAを覆う前記前カバー66は、前輪10,10に
挟まれた幅方向中央部は前輪よりも前方に突出して車体
前端部を覆い、左右側部は前輪10,10を覆うフロン
トフェンダー(下部がタイヤハウスになる)20,20
に繋がり、上部はフロントレッグシールド18が立設し
て一体に形成されているものである。
【0022】また、前記フロントボディAの車体左右方
向側部には、前記前輪10,10を覆って上方に突出す
るほぼ弧状にフロントフェンダー20,20がそれぞれ
設けられており、前記フロントレッグシールド18の下
部は左右のフロントフェンダー20,20の間に位置し
てかつ前部にはヘッドランプ21を収容するヘッドラン
プハウス21aが形成される。また、フロントレッグシ
ールド18のフロントフェンダー20,20に隣接する
下部左右には前方かつ内側に向けて抉り込み(18a)
が形成されていて、フロントフェンダー20上部が広く
解放されるようになっている。
【0023】フロントボディAにおいてフロントレッグ
シールド18の後面側から後方の車体中央部には足載せ
部である平坦なフロア22が形成されており、このフロ
ア22はフロントフェンダー20,20の間の位置に前
方に向けてフロントボディA後下部を抉り込んで(符号
22aで示すフロア前部)広く形成されている。したが
って、延設したフロア前部の22aの面積の分だけフロ
ア22が広くなり乗員はそのフロア前部22aに足先を
入れることができ足乗せ部に余裕が無くて困ることがな
い。なお、フロア22の側縁部はフロントフェンダー2
0、20から後方につらなって山脈上に上方に突出して
いる部分22bが形成されている。この突出部分22b
により乗員はフロア22上から足が外方にずれてしまう
のを抑止できる。
【0024】また、図8、図9に示すように、フロア2
2表面部からフロントフェンダー20の後部をなす箇所
を一体成形している。図に示すように、フロア22表面
部には、滑り止めの凹凸パターン22cが横長の矩形に
複数形成されている。そして、抉り込んだフロア前部2
2aの側縁部からフロントフェンダー20が壁状に立ち
上がると共に、フロア22の周縁部の突出部分22bが
やはり緩やかに立ち上がっており、前記フロントフェン
ダー20上部から前記突出部分22bは連続して山脈状
に繋がっている。
【0025】前記フロントフェンダー20の上部であっ
て、前記フロア前部20aの車体幅方向外側にほぼ位置
して乗員が所望に応じて足を乗せるための足乗せ面部2
0fが形成されている。この足乗せ面部20fには、進
行方向に対して斜めに矩形のパターンが形成されてい
て、足の滑り止めになっている。なお、図中符号22e
はフロア22をフレーム32、34、38等に締着する
際にビスを通すビス孔である。
【0026】また、フロントレッグシールド18後面側
において、前記抉り込み部分22aの前縁部から前方は
段状に高くなって左右のフロントフェンダー20,20
の各上部同士と同様位置になっており、かつ、その高く
なった部分の車体幅方向中央部には操舵軸60を後方か
ら覆う操舵軸カバー体72が下方がやや抉りり込まれて
ほぼ箱状に立設している。
【0027】リアボディBはフロア22から後方に位置
して、全体がほぼ矩形であり、前部にバッテリーとモー
タ駆動部24を収納するケース構造体26になってい
る。ケース構造体26の前部には着脱可能にバッテリー
収納部のカバー体26aが設けられ、かつ、該構造体2
6の後部の車体左右方向側部には、後輪12,12を覆
うリアフェンダー28が突出しかつ滑らかに連続して設
けられる。前記ケース構造体26上部には、乗員が腰を
掛ける前記シート14が固定あるいは回動可能に取り付
けられている。
【0028】前記電動四輪車のフロントボディAおよび
リアボディB内には車体への応力を支持するフレームが
設けられる。このフレームにおいては、図4〜図7に示
すように、車体前部に幅狭のUの字形状部のフロントフ
レーム32が、また、中央部には幅広のUの字形状のメ
インフレーム34が設けられている。前記フロントフレ
ーム32はU字形の基端部分が前方に向きかつ両腕部分
先端が後方に向いて、インフレーム34の前端部には溶
接固定される。さらに、メインフレーム34の後部には
後方に向けてリアフレーム36が延びる。
【0029】フロントフレーム32は、フロントボディ
A前部、前輪10,10、操舵軸60、フロントサスペ
ンションなどを支持している。すなわち、フロントサス
ペンションとして、フロントフレーム32の前部と後部
との下側面部には、前方視でUの字形状の前輪支持フレ
ーム体74fと74rがフロントフレーム32の両腕部
をつないで溶接固定されている。そして、その支持フレ
ーム体74fと74rの下端部には、左右サスペンショ
ンアーム76の基端部の揺動軸76aを揺動自在に軸支
する連結部78aと、各フレーム体74fおよび74r
に架け渡され曲がった帯板材からなる支持プレート部7
8bと、該プレート部78bの前方部に設けられて操舵
軸60の下端部を回動支持する操舵軸支部78cとが設
けられたサスペションアームブラケット78が溶接によ
り取付け固定される。
【0030】また、前記サスペンションアーム76は左
右のそれぞれの基端部に揺動軸76aが2カ所づつあり
先端部が一か所の二股形状になって(ウィッシュボーン
形状)いる。前記サスペンションアーム76の先端部に
は、前輪10,10を回動自在にかつ左右に揺動可能に
軸支する前輪ブラケット76bが設けられる。
【0031】操舵軸60の支持は操舵軸支持部62を介
しており、操舵軸支持部62は、図4〜図9に示すよう
に、側方視でL字形状に折り曲げられたパイプ材からな
り、折り曲げ部分の下辺が前記フロトフレーム32の前
部内側部分に端部を前方に向けて溶接されかつ折り曲げ
部分の上辺がフロントフレーム32にほぼ垂直上方に向
いて立設された左右の支持パイプ62a,62aと、ほ
ぼ三角形形状を呈した板材であって前方に向けて幅狭に
なり、該パイプ62aの上辺の前面部とフロントフレー
ム32前端部との間を繋ぐ左右の補強板62b,62b
と、左右の支持パイプ62a,62aの上端部同士を繋
ぐプレート板62cと、該プレート板62cに後方から
締着して該プレート板62と共に操舵軸60を軸支する
ホルダー62dとを有している。
【0032】なお、前記操舵軸60の下端部はサスペン
ションアームブラケット78の操舵軸支部78cの近傍
にタイロッド80に連結するタイロッド連結プレート8
2が固定されている。また、操舵軸60は、その中央部
であって、前記ホルダー62d位置よりも上方である程
度の角度で折り曲げられるように(チルト可能に)、一
方に長穴60aを形成して互いに2本のボルト60bで
連結されそのボルト60bのうちの一本の長穴での取付
け位置を変えることにより操舵軸60上部の角度を変え
ることができるようになっている。
【0033】前輪指向機構64では、前記タイロッド連
結プレート82に前記サスペンションアーム76先端部
の前輪ブラケット76bをタイロッド80で連結してお
り、乗員のハンドル16の操作により操舵軸60が回転
し、これにより、前記タイロッド連結プレート82が揺
動するとタイロッド80を介して前輪ブラケット76b
が前輪10,10を揺動する。したがって、ハンドル1
6の回転方向に応じて左右の前輪10,10がハンドル
16の操舵方向に応じて左右または前方に指向させるこ
とができ、乗員の所望方向に電動車両を向けることがで
きる。
【0034】サスペンションアーム76の前輪ブラケッ
ト76b近傍とフェンダー支持フレーム38中央部との
間にはコイルスプリングおよび必要に応じてダンパーか
らなるクッションユニット76cが介装されて、乗り心
地および走行安定性向上を図っている。また、前記操舵
軸支持部62の補強板62bの上部には、ヘッドランプ
21を取付け固定するヘッドランプブラケット84が固
定される。
【0035】図4に示すように、前カバー支持部68
は、フロントレッグシールド18の後面部に位置して上
方に延びるパイプ材からなるブレース柱体68aと、該
ブレース柱体68aの下端部を前記補強板62bの上部
に取り付ける下開きコの字形状の第1のブラケット68
bと、前記ブレース柱体68aの下端部よりも上方位置
を前記プレート板62cの前部に締着する第2のブラケ
ット68cとを有している。
【0036】また、前記車両はその前部に荷物収納籠7
0を有しており、該収納籠70は後面部分前記前カバー
66(フロントレッグシール18)を挟んでカバー支持
部68に締着固定される。
【0037】ここで、フロントフェンダー20の裏面部
には、そのフロントフェンダー20への荷重を支持する
フェンダー支持フレーム38が配設されている。該支持
フレーム38は、フロントフレーム32とメインフレー
ム34とに溶接固定される。すなわち、図2、図3、図
6、図7に示すように、前記支持フレーム38は、前部
38a、中央部38bおよび後部38cからなる。そし
て、その支持フレーム38の前端部38a1がフロント
フレーム32の前部の側面部に溶接固定されて前部38
aが上方に延びかつ前記フェンダー20と接する位置か
らフロントフェンダー20の下面部に沿って後方に延び
る。さらに中央部38bで左右方向外側に向けて曲がっ
て前記フェンダー20の外側端部に至り、後部38cは
その外側端部付近からやや内側に向けて曲がって、後端
部38c1がメインフレーム34の肩部34aに溶接固
定される。
【0038】ここで、図2、図7に示すように、前記フ
ェンダー支持フレーム38は側面視で全体が下開きのC
の字形状を呈しており、その上部が側面視で前記フェン
ダー20の裏面に沿っている。また、前記支持フレーム
38の長さ方向途中、例えば前部38aと中央部38b
との間は分断されていて、その分断された箇所はフロン
トサスペンションのクッションユニットの支持用ブラケ
ット40で繋がれている。この支持用ブラケット40は
上部の開放された箱型形状を呈しており、下部40bは
閉じてクッションユニット76cを支持するようになっ
ている。また、側部40sには、支持フレーム38前部
38aと中央部38bの別けられた各端部が挿入されて
溶接により固定されている。さらに、上部の開放部40
uには、幅方向内側に向かって延びる取付けブレース4
0tが矩形形状に形成されており、このブレース40t
は、図8に一部示すように、フロア22面から立ち上が
るフロントフェンダー22のフットレスト面部22f内
側寄りの部分に対応して、その部分を載置するものであ
って、締着用のビスを通すビス孔40t1が形成されて
いる。
【0039】また、前記支持フレーム中央部38bから
後部38cにかけては平面視でLの字形状を呈して曲が
り、前記フェンダー20上面の足乗せ面部20fに広く
対応する形状に形成されている。このように、フェンダ
ー支持フレーム38を設けたので、前記フロントフェン
ダー20の支持剛性が上がる。この後部38cには、締
着孔38c2が形成される。
【0040】また、メインフレーム34は、ハンドル1
6の下方部であって、フロア22下面部において車体幅
にほぼ沿って左右に広がり、後端部にはさらにリアフレ
ーム36が固定されて後方に延びる。メイフレーム34
のUの字形状で挟まれる部分であってフロア22の下方
に位置する部分には、底板34bが溶接固定される。
【0041】また、図3で平面視するように車体ほぼ中
央部であってフロントボディAの後部のフロア22があ
る。そして、フロントボディAにおいてフロア22を有
する車体中央部は、側縁部が車体前後に比較して抉り込
まれるように凹んでいる(凹部42が形成される)。
【0042】すなわち、前輪10,10付近のフロント
フェンダー20,20の側縁部が前輪側車体最大幅Tf
に部分になり、また、後輪12,12付近リアフェンダ
ー28,28の側縁部が後輪側車体最大幅Trになって
おり、車体中央部幅Tcは、これらのが前輪側車体最大
幅Tfおよび後輪側車体最大幅Trのいずれよりも幅が
狭くなっている(Tc<Tf,Tc<Tr)。さらに、
車体中央部の最も幅の狭い部分の幅Tcは、前記シート
14の幅Tsとほぼ一致する(Ts≒Tc)。したがっ
て、乗員が電動四輪車に乗車した状態で足を揃えると丁
度フロア22に足が載せることができる。
【0043】また、左右の前輪10,10を覆いかつフ
ロア22底部よりも上方位置に突出するフロントフェン
ダー20の上面部に、乗員が乗車時に足を乗せるフット
レスト面部20fを形成し、前記フロントフェンダー2
0におけるフットレスト面部の裏面部に荷重支持用のフ
ェンダー支持フレーム38を延設するので、フロントフ
ェンダー20の支持剛性が上がる。したがって、乗員が
足を乗せて体重をかけてもフロント支持フェンダー38
は剛性感よく支持するので、乗車している乗員は安心感
を持ちかつ不意の荷重がフェンダー20に加わっても変
形などしなくなる。
【0044】また、前記荷重支持用の支持フレーム38
が、パイプ材からなり、かつ長さ方向途中部で別けられ
ている。したがって、フレーム部材の別けられた各部分
は、一体のものよりも短いので、パイプ材の曲げ加工が
容易であり、フレームの成形工程か簡略になり、また、
前記フレーム38を溶接により固定する際には寸法精度
を出しやすい。また、前記途中部がクッションユニット
(サスペンションユニット)支持用のブラケット40で
繋がれたものであり、該支持用ブラケット40にフット
レスト面部を固定するブレース40tを一体に設けたの
で、クッションユニット76cとフットレス面部20f
との取付けを同一箇所ででき、取付けが容易である。ま
た、支持用ブラケット40にブレース40tを設けてい
るので、ブレースを別部材に設けた場合に比較してフッ
トレスト面部20fの取付け寸法精度が出しやすい。
【0045】また、前輪10,10左右の懸架が独立し
ているので、走行面(路面など)の起伏や凹凸に対して
滑らかに追従できかつ衝撃緩和も十分できるので乗り心
地が向上する。また、フロア22とフットレスト面部2
0fとが一体形成されていて、フットレスト面部が前記
フレーム部材に固定されているので、固着の剛性感が高
くなる。
【0046】なお、本発明の電動四輪車の他の実施形態
を図11に示す。図1〜図10と同様部分には同一符号
を付している。図11の電動四輪車は、前記図1〜図1
0に示しものと同様の電動四輪車に、さらにゴルフバッ
グなどの荷物を積載するゴルフキャリアー44を車体後
部に後方に突出して設けたものである。このゴルフキャ
リアー44は下部板部44aと上部包持部44bとをパ
イプからなるフレーム体44cからなるものである。こ
のキャリアー44の車体への取付け構造においては、リ
アフレーム36を延長して左右のバックステー46を繋
いで下部取付けフレーム48を取り付ける。リアフレー
ム36上部に側面視三角形形状のキャリアーサポート5
0を固定する。このサポート50から上部に向けてリア
ボディBのカバーを突き抜けてパイプ状のサポート52
が立設する。
【0047】前記キャリアー44はその下部がバックス
テー48に締着され、また、その上部から出る上部取付
けフレーム44dが前記サポート52の上部に嵌入し
て、車体にキャリアー44が取り付けられる。なお、そ
の他の構成・作用は上記の図1〜図10の実施形態と同
様のため同一の番号を付してその説明を省略する。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1の発明にお
いては、左右の前輪を覆いかつフロア底部よりも上方位
置に突出するフロントフェンダーの上面部に、乗員が乗
車時に足を乗せるフットレスト面部を形成し、前記フロ
ントフェンダーにおけるフットレスト面部の裏面部に荷
重支持用のフレーム部材を延設するので、フロントフェ
ンダーの支持剛性が上がる。したがって、乗員が足を乗
せて体重をかけてもフロントフェンダーは剛性感よく支
持するので、乗車している乗員は安心感を持ちかつ不意
の荷重がフェンダーに加わっても変形などしなくなる。
【0049】請求項2の発明においては、前記荷重支持
用のフレーム部材が、パイプ材からなり、かつ長さ方向
途中部で別けられている。したがって、フレーム部材の
別けられた各部分は、一体のものよりも短いので、パイ
プ材の曲げ加工が容易であり、フレームの成形工程か簡
略になり、また、前記フレーム部材を溶接により固定す
る際には寸法精度を出しやすい。また、前記途中部がサ
スペンションユニット支持用のブラケットで繋がれたも
のであり、該ブラケットにフットレスト面部を固定する
ブレースを設けたので、サスペンションユニットとフッ
トレス面部との取付けを同一箇所ででき、取付けが容易
である。また、ブラケットにブレースを設けているの
で、ブレースを別部材に設けた場合に比較してフットレ
スト面部の取付け寸法精度が出しやすい。
【0050】請求項3の発明においては、前輪左右の懸
架が独立しているので、走行面(路面など)の起伏や凹
凸に対して滑らかに追従できかつ衝撃緩和も十分できる
ので乗り心地が向上する。
【0051】請求項4の発明においては、フロアとフッ
トレスト面部とが一体形成されていて、フットレスト面
部が前記フレーム部材に固定されているので、固着の剛
性感が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る電動車両の車体構造
の全体説明図である。
【図2】電動車両の側面図である。
【図3】電動車両の平面図である。
【図4】電動車両の車体前部の構造説明をする側面図で
ある。
【図5】電動車両の車体フレームおよびステアリング部
の取付け状態を説明する平面図である。
【図6】電動車両の車体フレームの構造を説明する平面
図である。
【図7】電動車両の車体フレームの構造を説明する側面
図である。
【図8】電動車両のフロアの要部詳細平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面視図である。
【図10】図8の矢印X方向視図である。
【図11】電動車両の他の実施形態の側面図である。
【図12】従来の電動四輪車の構造説明斜視図である。
【図13】図12の電動四輪車の平面図である。
【符号の説明】
10,10 前輪 12,12 後輪 14 シート 20,20 フロントフェンダー 20f フットレス面部 22 フロア 32 フロントフレーム 38 フロントフェンダー支持フレーム 38a,38b,38c 支持フレームの前部,中央
部,後部 40 クッションユニット支持用ブラケット 40t ブレース 76c クッションユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪は左右一対であり、乗員が一人で単
    座シートに着席すると共にシートよりも前方に位置する
    フロアに足を乗せて乗車する電動車両において、 前記左右の前輪を覆いかつフロア底部よりも上方位置に
    突出するフロントフェンダーの上面部に、乗員が乗車時
    に足を乗せるフットレスト面部を形成し、 前記フロントフェンダーにおけるフットレスト面部の裏
    面部に荷重支持用のフレーム部材を延設したことを特徴
    とする電動車両の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 前記荷重支持用のフレーム部材は、パイ
    プ材からなり、かつ長さ方向途中部を別けられていて、
    該途中部がサスペンションユニット支持用のブラケット
    部材で繋がれたものであり、該ブラケット部材にフット
    レスト面部を固定するブレース部材を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載に電動車両の車体前部構造。
  3. 【請求項3】 前輪左右の懸架が独立していることを特
    徴とする請求項1または2に記載の電動車両の車体前部
    構造。
  4. 【請求項4】 前記フロアとフットレスト面部とが一体
    形成されていて、フットレスト面部が前記フレーム部材
    に固定されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    うちの1つに記載の電動車両の車体前部構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211467A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Atex Co Ltd 単座小型電動四輪車のフロント構成
JP2012183916A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Atex Co Ltd 電動車椅子の運転フロア
JP2014136433A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Suzuki Motor Corp 車両のバスケット支持構造

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