JPH1069364A - ウィンドウ画面選択方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画面を妨げない適度な大きさのアイコンが自動
的に一定周期で切り替わることにより、マウスのみの簡
単な操作でウィンドウ画面が選択できる方式を提供す
る。 【解決手段】マウスカーソルの位置が本方式のアイコン
の位置に合致したか否かを常時チェックする機能と、合
致していたらアイコンを自動的に切り替える機能と、そ
の切替え周期は切替え時間変更画面にて設定可能とする
機能と、マウスボタンが押されたらその時のアイコンの
画面を最上位に更新する機能とを備えることにより、快
適な計算機操作環境を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】パソコンやワークステーショ
ン等で複数のウィンドウ画面を表示して処理を行うこと
ができるオペレーティングシステム上でウィンドウ画面
を選択する方式であり、複数のウィンドウ画面の表示、
操作、選択等ウィンドウシステム全般に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５に従来の画面選択方式を示す。重な
り合ったウィンドウ画面のうち、目的とする画面を捜し
出す手段の一つとしてタスクリストがある。タスクリス
トは表示されている画面の一覧をリスト形式に表示した
ものであり、その中から目的とする画面をリストからマ
ウスやキーボードで指示して選択するものである。

【０００３】また、キーボード上の特定のキーを押すこ
とにより画面の選択を行うことが出来るものがある。す
なわちＡｌｔキーを押すと表示されているウィンドウの
アイコンが表示され、ＴＡＢキーを押すことで他の画面
のアイコンに切り替えられ、キーをはなすことにより目
的とする画面を表示するものである。そして最近では、
タスクバーがある。タスクバーとは、表示画面の上下左
右のいずれかの隅に細く表示され、表示画面をなるべく
妨げずにタスクバー上に表示されたアイコンの一覧のい
ずれかを指示することにより目的とする画面を選択する
ものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法では、たとえばタスクリストやキー操作による画面
選択では、通常行われるマウス操作のほかにキーボード
による操作が操作者に強いられる。操作的には右手でマ
ウス操作、左手でキーボード操作といった具合である。
これでは両方を操る為の技術が必要であり、また操作者
にも負担がかかる。さらには左手に書類を持ちながら操
作していた場合などは、一旦書類を置かなければならな
い等の不具合もある。

【０００５】またタスクバーは、マウスのみによる操作
で画面の選択が可能であるが、細長く表示されている分
表示画面の妨げとなるという不都合がある。本発明は、
マウスのみの簡単な操作で老若男女を問わず快適なウィ
ンドウ画面を選択できる選択方式を提供することを課題
とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は画面を妨げない適度な大きさで画面のアイ
コンを表示し、画面の選択はマウスカーソルをアイコン
上に移動すれば自動的に一定周期でアイコンが切り替わ
り、マウスのボタンをクリックすれば目的の画面が選択
でき、しかも年齢に応じてアイコンの切替え速度が調節
できるものである。

【０００７】従って、ウィンドウ画面が数多く表示され
ていてもマウスのみで、しかも必要最低限の操作でウィ
ンドウ画面の選択が可能となる。また、アイコンの切替
え間隔の速度を調節できることにより、快適な計算機操
作環境を得ることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図２は、本発明の表示例である。
図１は、マウスやキーボードの事象が本発明の選択方式
に通知される経路を示したものである。プロセスにはメ
インプロセスとサブプロセスとがある。

【０００９】サブプロセスは必要に応じて使用するの
で、生成後すぐに永久に閉塞させておく。メインプロセ
スでは先ず各事象はイベントキューに順次蓄積される。
本発明の選択方式のメインルーチンでは、当方に関する
事象を抜き出して関連する事象をメッセージという形で
ウィンドウプロシジャーに渡して目的に応じた処理を行
う。実際の機能はウィンドウプロシジャーにある。ここ
では、マウスの位置のチェック、マウスボタンのチェッ
ク、一定周期に処理を行うためのタイマー設定がある。

【００１０】マウスの位置チェックでは、マウスの様子
を逐次監視するために絶え間なくプロセスが回ってく
る。ここではマウスカーソルが現在どの位置にあるのか
をメッセージから抜き出す。そして現在本発明の選択方
式によるアイコンが置かれている位置と照合し、合致し
なければカーソルチェックフラグをオフにしてサブプロ
セスの動作状態をチェックする。サブプロセスが一定間
隔で動いていれば永久に閉塞させる。閉塞していればそ
のままにしておく。もし合致していればカーソルチェッ
クフラグをオンにして、閉塞しているサブプロセスを予
め設定された切替え速度間隔で動かす為の変更処理を行
う。変更処理を受けてサブプロセスが起動する。

【００１１】サブプロセス内ではシステムに現在表示さ
れている画面を問い合わせて現在一番上に表示されてい
る順にアイコンを更新する。図３に更新されるアイコン
の様子を示す。サブプロセスは一定間隔で呼び出される
ため図３のように切り替わる。次はマウスボタンのチェ
ックである。この処理はマウスボタンが押された場合の
みプロセスが渡ってくる。ここではカーソルチェックフ
ラグをチェックする。フラグがオンであれば現在更新さ
れているアイコンの画面を最上位に更新する。オフの場
合は処理は行わない。

【００１２】タイマー設定は本発明の選択方式の属性で
ある。属性設定で切替え間隔の変更を要求すると図４の
ような切替え時間変更画面を表示する。年齢別に予め秒
数がプリセットされている。このプリセット値は任意の
値に変更可能である。

【００１３】

【発明の効果】この発明の選択方式を用いることによ
り、マウスの位置を常にチェックしているので、画面を
選択する際にはマウスをアイコンの上に移動するだけで
画面のアイコンが自動的に一定間隔で切り替えられて選
択状態となり、目的のアイコンが表示されているときに
マウスボタンをクリックすれば目的画面が最上位に現れ
る。また、切替え時間が調節可能なため年齢を問わず快
適にかつ簡単な操作で目的画面の選択が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】マウスやキーボードの事象が本発明の選択方式
に通知される経路を示す図

【図２】この発明の表示例を示す図

【図３】更新されるアイコンの様子を示す図

【図４】切替え時間変更画面を示す図

【図５】従来の画面選択方式を示す図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表示装置上で重なり合ったウィンドウ画面
   のうちから目的とする画面を捜し出す為のウィンドウ画
   面選択方式において、各ウィンドウ画面のアイコンを共
   通に表示する領域を表示装置上に設け、該領域に表示さ
   れたアイコン上にマウスカーソルを移動すると自動的に
   各ウィンドウ画面のアイコンが順次切り替わって表示さ
   れ、マウスのクリックにより画面を選択することを特徴
   としたウィンドウ画面選択方式
2. 【請求項２】請求項１に記載のウィンドウ画面選択方式
   において、アイコンの自動切り替え速度を選択出来るこ
   とを特徴としたウィンドウ画面選択方式。