JPH1068548A - 空調装置の吹出グリル - Google Patents
空調装置の吹出グリルInfo
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- JPH1068548A JPH1068548A JP22474896A JP22474896A JPH1068548A JP H1068548 A JPH1068548 A JP H1068548A JP 22474896 A JP22474896 A JP 22474896A JP 22474896 A JP22474896 A JP 22474896A JP H1068548 A JPH1068548 A JP H1068548A
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Abstract
離を延ばすことのできる空調装置の吹出グリル1を提供
すること。 【解決手段】 吹出グリル1は、グリル本体2と整流ネ
ット3から成る。グリル本体2は、空調装置の吹出口に
対して回動自在に取り付けられている。グリル本体2に
は、円環状の隔壁2b、2cが設けられて、この隔壁2
b、2cによって三層に区画された主流通路2A、第1
副流通路2B、及び第2副流通路2Cが形成されてい
る。但し、主流通路2A、第1副流通路2B、及び第2
副流通路2Cは、内周側の隔壁2bとグリル本体2の外
壁内周面の空気流入側にテーパ部Tを設けることによ
り、主流通路2Aを流れる空気の流速が最も速く、第2
副流通路2Cを流れる空気の流速が最も遅くなる様に形
成されている。整流ネット3は、吹出グリル1に流入す
る空気の流れを整流するもので、グリル本体2の空気流
入側端面に固定されている。
Description
用される空調装置の吹出グリルに関する。
吹出グリルとして所謂目玉グリルが知られている(実開
平6−55820号公報参照)。この目玉グリルは、球
面部を有するベゼルに吹出通路を有するバレルが回動可
能に取り付けられ、そのバレルをベゼルに対して回動操
作することにより吹出方向を調節できる。
グリルは、バレルの吹出通路から吹き出される吹出風が
自由噴流であるため、吹出口から吹き出された吹出風と
周囲の空気との速度差が大きくなり、その速度差によっ
て吹出風の流れ(気流)に周囲の空気が巻き込まれて風
速が減衰する結果、吹出風の到達を妨げてしまう(図4
参照)。これに対し、特開昭59−215533号公報
では、主流通路の外側に副流通路を形成し、主流通路を
流れる空気より副流通路を流れる空気の流速を遅くして
周囲の空気との速度差を小さくすることにより吹出風の
到達距離を延ばすことのできる吹出口が提案されてい
る。
通路が形成された吹出ダクトの開口端に吹出方向を調整
するためのルーバが取り付けられているため、このルー
バの調整位置によっては主流通路を流れた空気と副流通
路を流れた空気とがルーバで乱されてしまうため、主流
通路と副流通路を形成した効果(吹出風の到達距離を延
ばすことができる)が低減してしまう。本発明は、上記
事情に基づいて成されたもので、その目的は、吹出方向
が調整可能で、且つ吹出風の到達距離を延ばすことので
きる空調装置の吹出グリルを提供することにある。
ば、グリル本体に流速の大きい(速い)空気が流れる吹
出通路と、この吹出通路の外周側に流速の小さい(遅
い)空気が流れる吹出通路が形成され、そのグリル本体
が、空調装置の吹出口に回動自在に取り付けられて、吹
出通路の吹出方向が調整可能に設けられている。これに
より、流速の速い吹出風の外側を流速の遅い吹出風が流
れるため、その流速の遅い吹出風と周囲の空気との速度
差を小さくして吹出風の到達距離を延ばすことができ
る。また、吹出通路が形成されたグリル本体を回動して
吹出方向を調整できるため、グリル本体の回動位置に係
わらず、流速の速い吹出風と流速の遅い吹出風を得るこ
とができる。なお、グリル本体の吹出通路に流入する空
気は、グリル本体に取り付けられた整流ネットにより整
流されて略均一な風速分布となる。
隔壁が同心円状に2か所設けられることにより吹出通路
が三層に区画されている。これにより、最も内周側に形
成される吹出通路を流れる空気の流速が最も速く、最も
外周側に形成される吹出通路を流れる空気の流速が最も
遅くなるため、その最も流速の遅い空気と周囲の空気と
の速度差をより小さくして、更に吹出風の到達距離を延
ばすことができる。
する壁面にテーパ部を設けることで、隔壁の内周側に形
成される吹出通路の空気流入口に対する空気流出口の面
積比より隔壁の外周側に形成される吹出通路の空気流入
口に対する空気流出口の面積比の方が大きくなる様に設
けられている。これにより、隔壁の内周側に形成される
吹出通路を流れる空気より隔壁の外周側に形成される吹
出通路を流れる空気の方が流速が遅くなるため、請求項
1の手段による効果(吹出風の到達距離を延ばすことが
できる)を得ることが出来る。
リルを図面に基づいて説明する。図1は吹出グリルの正
面図、図2は吹出グリルの側面断面図である。本実施例
の吹出グリル1は、スポット空調に使用される空調装置
の吹出口に取り付けられるもので、樹脂製のグリル本体
2と整流ネット3から成る。グリル本体2は、所謂目玉
グリルと呼ばれるもので球形状に形成され、空調装置の
吹出口に対して回動自在に取り付けられることで吹出方
向の調整を行うことができる。このグリル本体2は、中
心軸2aと、この中心軸2aを中心として同心円状に設
けられた円環状の隔壁2b、2cと、隔壁2b、2cを
保持するリブ2dとを有し、隔壁2b、2cによって三
層に区画された吹出通路(以後、最も内周側の吹出通路
を主流通路2A、真ん中の吹出通路を第1副流通路2
B、最も外周側の吹出通路を第2副流通路2Cと呼ぶ)
が形成されている。
及び第2副流通路2Cは、主流通路2Aを流れる空気の
流速が最も速く、第2副流通路2Cを流れる空気の流速
が最も遅くなる様に形成されている。具体的には、図2
に示す様に、内周側の隔壁2bとグリル本体2の外壁内
周面の空気流入側(図2の右側)にテーパ部Tを設ける
ことにより、主流通路2Aの空気流入口(図2の右側開
口部)に対する空気流出口の面積比を最も小さく、第2
副流通路2Cの空気流入口に対する空気流出口の面積比
を最も大きくする様に形成されている。なお、テーパ部
Tは、通路面積の変化に伴う空気流の乱れを抑えるため
に、緩やかなテーパ形状(通路面積が緩やかに変化する
形状)であることが望ましい。
網目状に形成され、グリル本体2の空気流入側端面に熱
かしめ等により固定されている。この整流ネット3は、
空調装置のダクト内を流れてきた送風空気の風速分布を
略一様に調整して空気の流れを整流することができる。
なお、吹出グリル1に通じるダクトは、吹出グリル1の
上流に曲がり部を有しているため、吹出グリル1へ供給
される送風空気は風速分布が一様でなく、且つ空気流に
乱れが生じている場合が多い。
る。ダクト内を流れて吹出グリル1に到達した空気は、
整流ネット3を通過することで整流されて略均一な流れ
でグリル本体2の各通路2A、2B、2Cへ流入する。
各通路2A、2B、2Cを流れた空気は、吹出グリル1
から吹き出されて乗員へ供給される。ここで、グリル本
体2から吹き出される空気は、主流通路2A、第1副流
通路2B、及び第2副流通路2Cを流れてきた三層流と
なり、最も内周側である主流通路2Aを流れてきた空気
の流速が最も速く、最も外周側である第2副流通路2C
を流れてきた空気の流速が最も遅くなる。
流(第2副流通路2Cからの吹出風)と周囲の静止空気
との速度差を小さくできるため、副流効果(周囲の空気
の巻き込みを少なくできる)によって吹出グリル1から
吹き出される吹出風の到達距離を延ばすことができる
(図3参照)。なお、図3は、吹出グリル1から冷風を
吹き出した場合の距離と到達温度との関係を測定したグ
ラフである。この測定結果からも分かる様に、副流通路
を有していない吹出グリル(目玉グリル)を使用した場
合より、副流通路を有する本実施例の吹出グリル1を使
用した場合の方が冷風の到達距離を延ばすことができ
る。
副流通路2B、及び第2副流通路2Cが形成されたグリ
ル本体2を回動して吹出方向を調整できるため、グリル
本体2の回動位置に係わらず、副流効果を得ることがで
きる。更に、各通路2A、2B、2Cへ流入する空気を
整流ネット3で整流できるため、吹出グリル1へ流入す
る空気の状態に係わらず、常に理想的な副流吹出を行う
ことができる。
す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】円環状の隔壁を有し、この隔壁の内周側に
流速の大きい空気が流れる吹出通路が形成され、前記隔
壁の外周側に流速の小さい空気が流れる吹出通路が形成
されたグリル本体と、 このグリル本体に取り付けられて、前記吹出通路に流入
する空気を整流する整流ネットとを備え、 前記グリル本体は、空調装置の吹出口に回動自在に取り
付けられて、前記吹出通路の吹出方向が調整可能に設け
られていることを特徴とする空調装置の吹出グリル。 - 【請求項2】前記グリル本体は、前記隔壁が同心円状に
2か所設けられることにより前記吹出通路が三層に区画
されていることを特徴とする請求項1記載の空調装置の
吹出グリル。 - 【請求項3】前記グリル本体は、前記吹出通路を形成す
る壁面にテーパ部を設けることで、前記隔壁の内周側に
形成される前記吹出通路の空気流入口に対する空気流出
口の面積比より前記隔壁の外周側に形成される前記吹出
通路の空気流入口に対する空気流出口の面積比の方が大
きくなる様に設けられていることを特徴とする請求項1
または2記載の空調装置の吹出グリル。
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-
1996
- 1996-08-27 JP JP22474896A patent/JP3596185B2/ja not_active Expired - Fee Related
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