JPH1068299A - 防水シートの接合装置 - Google Patents

防水シートの接合装置

Info

Publication number
JPH1068299A
JPH1068299A JP8225430A JP22543096A JPH1068299A JP H1068299 A JPH1068299 A JP H1068299A JP 8225430 A JP8225430 A JP 8225430A JP 22543096 A JP22543096 A JP 22543096A JP H1068299 A JPH1068299 A JP H1068299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof sheet
joining
self
arm
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8225430A
Other languages
English (en)
Inventor
Michikazu Kaneko
▲迪▼弌 金子
Masashi Iio
正史 飯尾
Shin Sato
慎 佐藤
Yukihisa Hirasawa
幸久 平沢
Nobuyuki Maehara
信之 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp, Hitachi Construction Machinery Co Ltd, Penta Ocean Construction Co Ltd filed Critical Taisei Corp
Priority to JP8225430A priority Critical patent/JPH1068299A/ja
Publication of JPH1068299A publication Critical patent/JPH1068299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水シート上部近辺の接合時に良好な接合が
でき煩雑な操作も要しない防水シートの接合装置を提供
する。 【解決手段】 新設の防水シート9aを既設の防水シー
ト9に対して隣接する縁部同士をラップさせながら巻き
付けて接合することにより、シールド掘進機で掘削した
地下坑の地山とセグメントとの間に防水シートを筒状に
布設する場合、防水シート9,9aのラップ部を挟み込
んで自走しながら接合することのできる自走式の接合機
11を自走させてそのラップ部を接合し、同時に、アー
ム4を旋回リング3の回転駆動により接合機11に同期
して旋回させて、接合機11をガイド手段8を介してア
ーム4で支持するようにし、その際、防水シート9,9
aのラップ部を接合機11で接合するのに先行して、新
設の防水シート9a上部の垂れ下がっている部分を、ア
ーム4前方の先行アーム12により押し上げて、既設の
防水シート9のラップ代に当接させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新設の防水シート
を筒状の既設の防水シートに対して隣接する縁部同士を
ラップさせながら巻き付けて継ぎ足して行くことによ
り、シールド掘進機で掘削した地下坑の周辺地山とセグ
メントとの間に防水シートを筒状をなして布設する場合
に、新設の防水シートと既設の防水シートのラップ部を
接合するのに用いられる防水シートの接合装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機で地下坑の掘進作業を行
う場合、掘削した地下坑の周壁内側に沿ってセグメント
を組み立てるが、そのセグメントの組立ては、単位セグ
メントを何度も継ぎ足すことにより進められるため、組
み立てられたセグメントの各所に継ぎ目ができる。こう
したセグメントの継ぎ目は、地山からの地下水が浸入し
ないように通常シール材で密封されるが、そのシール材
が劣化したり、さらにはセグメントにクラックが発生し
たりすることにより、地下坑内に地下水が浸入する恐れ
がある。こうしたことから、掘削した地下坑の周辺地山
とセグメントとの間に、セグメントの外周を包囲するよ
うに、防水シートを筒状に布設することがある。防水シ
ートをこうした態様で布設する技術は、従来から各種技
術が提案されているが、有力な最近の技術としては、例
えば、特開平7ー217389号公報に記載の技術を挙
げることができる。
【0003】この特開平7ー217389号公報に記載
の技術は、新しく布設しようとする新設の防水シート
を、筒状をなしてすでに布設されている既設の防水シー
トに対し、隣接する縁部同士をテールプレート内でラッ
プさせながら巻き付け、その結果形成された環状のラッ
プ部を接合して、順次、継ぎ足して行くことにより、地
下坑の周辺地山とセグメントとの間に防水シートを筒状
に布設するようにしたものである。防水シートをこうし
た方法で布設する場合、新設の防水シートと既設の防水
シートの環状のラップ部を円周方向に向けて接合する装
置が必要になる。こうしたラップ部の接合に用いること
のできる有力な防水シートの接合装置としては、特開平
7ー259496号公報に記載の装置を挙げることがで
きる。本発明は、この公報に記載されているような防水
シートの接合装置を、防水シートの接合を円滑に行える
ように更に改良しようとするものである。
【0004】そこで、この特開平7ー259496号公
報に記載の防水シート接合装置の概要を図5及び図6に
基づいて以下に説明する。図5は、従来の防水シート接
合装置を設置したシールド掘進機の要部の縦断面図、図
6は、従来の防水シート接合装置を用いて防水シートの
接合作業をしているときの状態を示すシールド掘進機の
横断面図である。なお、この従来の装置の技術内容を説
明するに当たっては、用語や符号は、この公報に記載の
ものをそのまま用いないで、本発明との対応関係が明確
になるように、できるだけ後述する本発明の具体化例に
合わせるようにしている。また、特開平7ー25949
6号公報に記載の装置は、接合する過程で図6に図示し
ている符号20、21のような機器を使用していない
が、その子細については、以下の説明を行う過程で明ら
かにする。
【0005】図5及び図6において、1はシールド掘進
機のシールド本体の後部をなすテールプレート、2はリ
ングガーダ1aに取り付けられ後記旋回リング3を回転
可能に支持するローラー、3は図示していないモータに
より減速機構を介して回転駆動される旋回リング、4は
この旋回リング3の後面にシールド本体1の軸方向に向
けて取り付けられている接合機支持部材としてのアー
ム、5はセグメントの組立てを行うためのエレクタ、6
は既設のセグメント10で反力を取りながらシールド掘
進機を推進するシールドジャッキ、7はこのシールドジ
ャッキ6のシールドジャッキロッドである。ローラー2
は、旋回リング3の内周方向に複数設けられ、その内周
面に接触しながら旋回リング3を回転時に案内する。旋
回リング3には、図示していないピニオンと噛み合う内
歯歯車が形成され、図示していないモータの回転がその
ピニオンを介して旋回リング3に減速されて伝動される
ようになっている。旋回リング3は、テールプレート1
の内面とシールドジャッキロッド7との間隙をくぐりな
がらテールプレート1と同心的に回転できるように設置
されている。この旋回リング3は、アーム4を取り付け
た場合、このアーム4をテールプレート1の内周面の至
近位置に位置させ、その内周面に沿って旋回駆動する。
したがって、アーム4も、旋回リング3と同様、テール
プレート1の内面とシールドジャッキロッド7との間隙
をくぐるようにしながら旋回する。アーム4は、後記接
合機11を支持して新設の防水シート9aと既設の防水
シート9のラップ部を接合できる位置に位置させる。こ
のアーム4は、旋回リング3に取り付ける場合、旋回リ
ング3に対して取外し自在に取り付けることのできる固
着手段により取り付けられており、セグメントの組立て
作業を行う場合等これが邪魔になるときには、適宜、旋
回リング3から取り外して撤去できるようになってい
る。
【0006】8はアーム4に取り付けられて後記接合機
11をガイドする接合機のガイド手段、9は筒状をなし
てすでに布設されている既設の防水シート、9aはこの
既設の防水シート9の内周面にラップした状態で巻きつ
けられている新しく布設しようとする新設の防水シー
ト、10は地下坑を覆工した既設のセグメント、11は
ラップするシート状物を挟み込んで自走しながらそのラ
ップする部分を接合する自走式の接合機である。詳細は
図示していないが、自走式の接合機11は、既設の防水
シート9と新設の防水シート9aのラップ部aを一対の
挟持用のローラーで挟み込んでその一方のローラーを電
動機で回転駆動することにより、そのラップ部aを密着
させるように挟持しながら自走し、接合端子でそのラッ
プ部aを熱溶着できるようにしたものである。このよう
に、自走式の接合機11によれば、既設の防水シート9
と新設の防水シート9aのラップ部aを密着状態でラッ
プさせながら自走して接合が行えるため、人手の支援を
要することなく、良好な接合が行える。しかしながら、
この自走式の接合機11は、通常、水平状態に置かれた
シート間のラップ部を接合するのに用いられる。そし
て、防水シート9,9aのように柔軟で筒状のシートの
ラップ部を接合するのに用いると、テールプレート1の
上方近辺に自走した際、捻じれた姿勢で防水シート9,
9aにぶら下がるような状態となり、この状態のまま自
走すると、自重により落下する危惧がある。こうした事
態の発生を防ぐため、アーム4を、旋回リング3の回転
駆動により自走式の接合機11の自走に歩調を合わせて
旋回させるようにして、接合機11をアーム4で支持で
きるようにしている。接合機11をアーム4で支持する
場合、アーム4の旋回を接合機11の自走に常に同期さ
せることができれば、接合機11をアーム4で直接支持
するようにしてもよいが、図5及び図6に示す例では、
ガイド手段8を介してアーム4で支持するようにしてい
る。
【0007】このガイド手段8は、自走式の接合機11
がアーム4の旋回速度に拘束されないで自走できるよう
にガイドする働きをし、接合機11は、このガイド手段
8を介してアーム4に支持されている。前記特開平7ー
259496号公報に開示されているように、ガイド手
段8には種々のタイプのものがあるが、図5及び図6に
図示されているガイド手段8は、ガイドプレート8aと
側壁8bとを備えたタイプのものであり、前記公報に
は、第3実施例の変形例として示されている。ガイドプ
レート8aは、平面視において長方形をなし、その一方
の長辺部がアーム4に直交するようにように取り付けら
れている。また、ガイドプレート8aの各面のうち、テ
ールプレート1の内面と対向する側の面は、接合機11
がテールプレート1の頂部近辺に自走した際、上を向く
ため、接合機11を載置してガイドするガイド面とな
る。側壁8bは、ガイドプレート8aの四周に立設さ
れ、接合機11が逸走して脱落するのを阻止する働きを
する。ガイド手段8にこうしたタイプの用いたことに伴
って、自走式の接合機11は、テールプレート1の周方
向に自走する過程で正逆何れの姿勢をとっても、テール
プレート1の内面又はガイドプレート8aのガイド面の
何れかの面上を滑動できるようにするため、頂部側及び
底部側の双方に滑動用ローラー(図示せず)を設けてい
る。
【0008】従来の防水シートの接合装置は、以上のよ
うな構成を備えているので、新設の防水シート9aが筒
状の既設の防水シート9にテールプレート1内でラップ
して巻き付けられている状態において、旋回リング3を
回転駆動して、アーム4をテールプレート1の内周面に
沿って旋回させ、同時に、接合機11の一対の挟持用の
ローラーで防水シート9、9aのラップ部aを挟み込
み、電動機で一方のローラーを回転駆動すると、接合機
11は自走しながら熱溶着を行う。こうして熱溶着を行
っている過程で、アーム4の旋回速度と接合機11の自
走速度が同期しないときでも、接合機11は、アーム4
の旋回速度に拘束されないでアーム4を追い掛け追い抜
くようにして自走することができ、その間、オペレータ
は、アーム4の旋回速度を接合機11の自走速度にでき
るだけ同期させるように、旋回リング3の速度を調節す
ればよい。接合機11は、自走して図6に示すようにテ
ールプレート1の上部に到達した際、下部で自走してい
るときとは逆の姿勢をとり、接合機11の滑動用ローラ
ーがガイドプレート8aの前記ガイド面に接触してその
面上に載置された状態になり、ガイドプレート8aを介
してアーム4に支持されることとなる。このように、接
合機11は、テールプレート1の上方近辺に自走した
際、アーム4で支持されて自重により落下することがな
い。以上、接合装置の概要について述べたが、その詳細
については前記特開平7ー259496号公報を参照さ
れたい。
【0009】一方、こうした従来の防水シートの接合装
置による防水シート9,9aの接合を円滑に行えるよう
にするには、テールプレート1の上方近辺において、既
設の防水シート9にラップさせている新設の防水シート
9aが自重により垂れ下がらないようにすることも必要
である。防水シート9aのラップ代の部分が垂れ下がる
と、必要なラップ代が維持できず、溶着不能になる。最
初に挙げた前記特開平7ー217389号公報には、こ
うした防水シートの上部での垂れ下がりを防止するため
の防水シート押し上げ装置が記載されているが、図5及
び図6に図示の防水シート接合装置には、この防水シー
ト押し上げ装置を複数個付加している。この防水シート
押し上げ装置は、図6に示すように、押し上げジャッキ
20とこの押し上げジャッキ20の頂部に設けた当て板
21とを備え、押し上げジャッキ20を伸ばすことによ
り、新設の防水シート9aの上部近辺を当て板21で押
し上げて、防水シート9aのラップ代が垂れ下がるのを
防止できるようになっている。また、使用しないときに
は、図示していない移動手段により、テールプレート1
の前方の邪魔にならない場所に移動して、格納できるよ
うになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】こうした防水シート押
し上げ装置を付加した従来の防水シートの接合装置によ
り防水シート9,9aの接合を行う場合には、次に示す
ような手順で行うことになる。 イ)複数の防水シート押し上げ装置の押し上げジャッキ
20を全て伸ばして、当て板21により新設の防水シー
ト9aの上部近辺を押し上げる。 ロ)自走式の接合機11を自走させるとともに、接合機
11の自走に同期させてアーム4をガイド手段8ととも
に旋回させる。 ハ)接合機11が防水シート押し上げ装置近傍に自走し
てきたとき、接合機11のガイド手段8やアーム4が当
て板21に当たらないように押し上げジャッキ20を縮
める。 ニ)ガイド手段8や接合機11が当て板21とテールプ
レート1との間隙を縫って通過した後、再びジャッキ2
0を全て伸ばし、当て板21により新設の防水シート9
aを押し上げる。
【0011】従来の防水シートの接合装置では、こうし
て防水シート9,9aの接合を行う場合、前記ハ)の手
順に示すように接合機11が防水シート押し上げ装置近
傍に自走してきたとき、押し上げジャッキ20を縮めな
ければならないため、操作が煩雑になるとともに、押し
上げジャッキ20を縮めたときに、既設の防水シート9
の内面側に位置する新設の防水シート9aが垂れ下がる
恐れがある。そして、防水シート9aが垂れ下がると、
前述したように、必要なラップ代が維持できず、溶着不
能になる危惧がある。
【0012】本発明は、従来の技術にこうした問題があ
ることに鑑み、その改善を図ろうとするものであり、そ
の技術課題は、防水シート上部近辺の接合時に良好な接
合ができ煩雑な操作も要しない防水シートの接合装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような技術
課題は、「新設の防水シートを筒状の既設の防水シート
に対して隣接する縁部同士をラップさせながら巻き付け
て順次継ぎ足して行くことにより、シールド掘進機で掘
削した地下坑の周辺地山とセグメントとの間に防水シー
トを筒状に布設する場合に、新設の防水シートと既設の
防水シートのラップ部を接合するのに用いられ、このラ
ップ部を挟み込んで自走しながら接合することのできる
自走式の接合機と、この接合機を支持してそのラップ部
を接合できる位置に位置させるための接合機支持部材
と、この接合機支持部材をテールプレート内周面に沿っ
て旋回駆動する駆動機構とを備えた防水シートの接合装
置において、駆動機構により接合機支持部材とともに旋
回駆動され、新設の防水シートと既設の防水シートのラ
ップ部をテールプレート内周方向に押圧することのでき
る押圧部材を自走式の接合機の自走方向前方に位置する
ように設けた」ことにより達成される。
【0014】本発明の防水シートの接合装置は、こうし
た技術手段を採用しているので、接合機支持部材を駆動
機構でテールプレート内周面に沿って旋回駆動すると、
押圧部材も駆動機構で接合機支持部材とともに旋回駆動
され、その際、押圧部材は、防水シートのラップ部を自
走式の接合機で接合するのに先行して、そのラップ部を
テールプレート内周方向に押圧することにより、防水シ
ートのラップ部を全周にわたって円弧状を保つように整
形しながら旋回する。こうして、防水シートのラップ部
を自走式の接合機で接合する過程において、一方の防水
シートが上方近辺で自重により垂れ下がっていると、押
圧部材は、接合機支持部材に先行して旋回しているた
め、防水シートのラップ部を接合機で接合する直前に、
その垂れ下がっている防水シートを押圧して他方の防水
シートのラップ代に当接させる。したがって、本発明の
防水シートの接合装置によれば、防水シートの上部近辺
の接合時に一方の防水シートが垂れ下がっていても、押
圧部材で押し上げられて、ラップ代が維持でき、良好な
接合作業を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図4に基づ
いて説明することにより、本発明の実施の形態を明らか
にする。図1は、本発明の第1具体化例の防水シートの
接合装置を設置したシールド掘進機の横断面図、図2
は、図1のI −I 矢視図、図3は、本発明の第2具体化
例の防水シートの接合装置を示す図2と同様の図、図4
は、本発明の第2具体化例の防水シート接合装置を用い
て防水シートの接合作業をしているときの状態を示すシ
ールド掘進機の要部の横断面図である。図1乃至図4に
おいて、図5及び図6と同一の符号を付けた部分は、こ
れら両図と同等の部分を表しているので、説明の重複を
避けるために詳述しない。
【0016】本発明の各具体化例の防水シートの接合装
置は、図5及び図6に図示の従来の防水シートの接合装
置と同様、新設の防水シート9aを筒状の既設の防水シ
ート9に対して隣接する縁部同士をラップさせながら巻
き付けて順次継ぎ足して行くことにより、シールド掘進
機で掘削した地下坑の周辺地山とセグメントとの間に防
水シートを筒状に布設する場合に、新設の防水シート9
aと既設の防水シート9のラップ部aを接合するのに用
いられる。また、このラップ部aを挟み込んで自走しな
がら接合することのできる自走式の接合機11と、この
接合機11を支持してそのラップ部aを接合できる位置
に位置させるためのアーム4と、このアーム4を取り付
けてテールプレート1の内周面に沿って旋回駆動する旋
回リング3と、この旋回リング3をピニオンを介して回
転駆動するモータとを有する駆動機構とを備えている点
において、従来の防水シートの接合装置と変わらない。
さらに、自走式の接合機11がアーム4の旋回速度に拘
束されないで自走できるようにガイドする接合機のガイ
ド手段8を介してアーム4に支持されている点でも、従
来の防水シートの接合装置と変わらない。
【0017】まず、図1及び図2に基づいて、本発明の
第1具体化例の防水シートの接合装置の技術内容を説明
すると、12は、自走式の接合機11の自走方向前方に
位置するように設けた先行アームであり、アーム4とと
もに旋回リング3に取り付けている。その場合、先行ア
ーム12の先端部が旋回リング3の旋回方向前方におい
て接合機のガイド手段8の直前に位置し、かつ、新設の
防水シート9aと既設の防水シート9のラップ部aに対
応する部位に位置するように取り付ける。したがって、
先行アーム12は、旋回リング3を回転駆動してアーム
4を旋回駆動すると、アーム4の直ぐ前方をアーム4と
ともに旋回し、新設の防水シート9aと既設の防水シー
ト9のラップ部aが内側に弛んでいるときにこのラップ
部aをテールプレート1の内周方向に押圧する。この先
行アーム12は、その旋回時に新設の防水シート9aと
互いに擦れ合うため、防水シート9aとの摩擦力が軽減
されるように丸棒、パイプ等断面円形のものが好まし
い。この先行アーム12は、旋回リング3に取り付ける
場合、アーム4と同様、旋回リング3に対して取外し自
在に取り付けられており、セグメントの組立て作業を行
う場合等これが邪魔になるときは、必要に応じて旋回リ
ング3から適宜取り外して撤去できるようになってい
る。また、旋回リング3に取外し自在に取り付けること
に代え、前記特開平7ー217389号公報に記載のア
ームのように、必要に応じてリングガーダ1aの前方空
間に引き入れられるようにしてもよい。
【0018】本発明の第1具体化例の防水シートの接合
装置は、以上のような構造を備えているので、旋回リン
グ3を回転駆動してアーム4や先行アーム12を旋回さ
せるとともに、防水シート9、9aのラップ部aを接合
機11で挟み込んでその自走によりラップ部aを接合し
ている過程において、新設の防水シート9aが上方近辺
で自重により垂れ下がっていると、先行アーム12は、
アーム4に先行して旋回しているため、接合機11によ
る防水シート9,9aの接合直前に、その垂れ下がって
いる防水シート9aを押し上げて既設の防水シート9の
ラップ代に当接させる。したがって、本具体化例の接合
装置によれば、防水シート9,9aの上部近辺の接合時
に防水シート9aが垂れ下がっていても、良好な接合作
業を行うことができる。しかも、従来の装置のように、
接合機11が防水シート押し上げ装置近傍に自走してき
たときに押し上げジャッキ20を縮めるようなことは必
要でないため、煩雑な操作を要しない。さらに、先行ア
ーム12は、その旋回時、防水シート9,9aのラップ
部aを接合機11で接合するのに先行して、防水シート
9、9aのラップ部をa、上方近辺だけでなく全周にわ
たり円弧状を保つように整形するため、防水シート9,
9aの接合を正確に行うことができてその接合の品質を
向上できる。
【0019】次に、図3及び図4に基づいて、本発明の
第2具体化例の防水シートの接合装置の技術内容を説明
すると、第2具体化例では、先行アーム12を旋回リン
グ3に取り付けるだけでなく、接合機11の自走方向前
方側でガイド手段8にも取り付けるようにしている。す
なわち、先行アーム12の先端部を、図3や図4に示す
ように、ガイド手段8の前端側の側壁8bの頂部に一体
的に取り付けている。このように、本具体化例の接合装
置は、基本的には第1具体化例のものと同様の構造を備
えているため、前記した第1具体化例の効果と同様の効
果を発揮することができる。第2具体化例では、先行ア
ーム12を、旋回リング3だけではなくガイド手段8に
も取り付けるようにしているため、先行アーム12を第
1具体化例よりも強固に取り付けることができる。ま
た、先行アーム12の先端部は、特にガイド手段8の前
端側の側壁8bに取り付けるようにしていて、接合機1
1との間の距離を第1具体化例よりも短くできるため、
接合機11による防水シート9,9aの接合が防水シー
ト9aの押し上げとほとんど同時に行えて、その接合時
に、先行アーム12による防水シート9aの押し上げが
きわめて効果的に機能する。本具体化例では、棒状をし
た先行アーム12を旋回リング3に取り付けた上でガイ
ド手段8に取り付けるようにしているが、先行アーム1
2に代え、防水シート9,9aのラップ部aを押し上げ
ることのできる当て部材のようなものを設けてガイド手
段8の前端部だけに取り付けるようにしてもよく、要
は、そのラップ部aをテールプレート1の内周方向に押
圧することのできる押圧部材を自走式の接合機11の自
走方向前方に位置するように設けるようにすればよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、特許請求範囲の請求項1に記載の技術的事項を具備
していること、特に、「駆動機構により接合機支持部材
とともに旋回駆動され、新設の防水シートと既設の防水
シートのラップ部をテールプレート内周方向に押圧する
ことのできる押圧部材を自走式の接合機の自走方向前方
に位置するように設けた」ことにより、防水シート上部
近辺の接合時に良好な接合ができ煩雑な操作も要しない
防水シートの接合装置を得ることができる。また、防水
シートのラップ部を接合機で接合するのに先行して、防
水シートのラップ部を、押圧部材により上方近辺だけで
なく全周にわたり円弧状を保つように整形するため、防
水シートの接合を正確に行うことができてその接合の品
質を向上できるという効果も奏する。本発明を具体化す
る場合に、特に特許請求範囲の請求項3に記載の技術手
段を採用すれば、こうした効果に加えて、押圧部材と接
合機との間の距離を短くできるため、接合機による防水
シートの接合が防水シートの押し上げとほとんど同時に
行えて、その接合時に、押圧部材による防水シートの押
し上げがきわめて効果的に機能するという効果を併せ奏
することができる。また、本発明を具体化する場合に、
特に、特許請求範囲の請求項3に記載の技術手段ととも
に請求項2に記載の技術手段を採用すれば、押圧部材を
強固に取り付けることができるという効果も併せ奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1具体化例の防水シートの接合装置
を設置したシールド掘進機の横断面図である。
【図2】図1のI −I 矢視図である。
【図3】本発明の第2具体化例の防水シートの接合装置
を示す図2と同様の図である。
【図4】本発明の第2具体化例の防水シート接合装置を
用いて防水シートの接合作業をしているときの状態を示
すシールド掘進機の要部の横断面図である。
【図5】従来の防水シート接合装置を設置したシールド
掘進機の要部の縦断面図である。
【図6】従来の防水シート接合装置を用いて防水シート
の接合作業をしているときの状態を示すシールド掘進機
の横断面図である。
【符号の説明】
1 テールプレート 3 旋回リング 4 アーム 6 シールドジャッキ 8 接合機のガイド手段 9 既設の防水シート 9a 新設の防水シート 10 既設のセグメント 11 自走式の接合機 12 先行アーム
フロントページの続き (72)発明者 飯尾 正史 栃木県那須郡西那須野町四区町1534番1 五洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 慎 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 平沢 幸久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 前原 信之 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新設の防水シートを筒状の既設の防水シ
    ートに対して隣接する縁部同士をラップさせながら巻き
    付けて順次継ぎ足して行くことにより、シールド掘進機
    で掘削した地下坑の周辺地山とセグメントとの間に防水
    シートを筒状に布設する場合に、新設の防水シートと既
    設の防水シートのラップ部を接合するのに用いられ、こ
    のラップ部を挟み込んで自走しながら接合することので
    きる自走式の接合機と、この接合機を支持してそのラッ
    プ部を接合できる位置に位置させるための接合機支持部
    材と、この接合機支持部材をテールプレート内周面に沿
    って旋回駆動する駆動機構とを備えた防水シートの接合
    装置において、駆動機構により接合機支持部材とともに
    旋回駆動され、新設の防水シートと既設の防水シートの
    ラップ部をテールプレート内周方向に押圧することので
    きる押圧部材を自走式の接合機の自走方向前方に位置す
    るように設けたことを特徴とする防水シートの接合装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動機構がモータとこのモータにより減
    速機構を介して回転駆動される旋回リングとを有し、押
    圧部材がこの旋回リングに取り付けられて接合機支持部
    材とともに旋回駆動されるアームであることを特徴とす
    る請求項1の防水シートの接合装置。
  3. 【請求項3】 自走式の接合機が、接合機支持部材の旋
    回速度に拘束されないで自走できるようにガイドするガ
    イド手段を介して接合機支持部材に支持されており、押
    圧部材が接合機の自走方向前方側でガイド手段に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2の
    防水シートの接合装置。
JP8225430A 1996-08-27 1996-08-27 防水シートの接合装置 Pending JPH1068299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8225430A JPH1068299A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 防水シートの接合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8225430A JPH1068299A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 防水シートの接合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068299A true JPH1068299A (ja) 1998-03-10

Family

ID=16829255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8225430A Pending JPH1068299A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 防水シートの接合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1068299A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07100927A (ja) 管の内張り施工法及び内張り施工機
CN208408939U (zh) 埋地钢管自动焊接机器人
JP2000135594A (ja) 鉄骨柱の自動溶接装置
JPH1068299A (ja) 防水シートの接合装置
JP3594744B2 (ja) 防水シートの接合装置
JP3304608B2 (ja) 防水シートの接合装置
JP3594780B2 (ja) 防水シートの接合装置
JP4034664B2 (ja) 防水シート接合装置及び接合方法
JP3262663B2 (ja) シールド工法における防水シートの布設方法及び装置
JP3970538B2 (ja) トンネル掘進機における防水シートの接合装置
JP2516505B2 (ja) 筒状不透水膜形成装置を備えたシ―ルド掘削機
JP3920037B2 (ja) トンネル掘進機における防水シートの接合装置
JP2002201897A (ja) ラッピングシールド掘進機
JP3925833B2 (ja) 防水シートの敷設装置及び防水シートの敷設方法
JPH0452315Y2 (ja)
JP3262718B2 (ja) 防水シートの布設装置
JP3941278B2 (ja) シールド掘進機
JP2002285797A (ja) トンネル掘進機における防水シート受けフレームの変位防止装置
JP3569130B2 (ja) 防水シートにおける鍔状シートの接合装置及び接合方法
JPH03193267A (ja) 鋼管杭継手自動溶接施工装置
JP3893251B2 (ja) 防水シートの敷設装置
JPH0410022Y2 (ja)
JPS6033199Y2 (ja) シ−ルド掘進機のエレクタ−配管装置
JPH0223680Y2 (ja)
JPH071128A (ja) 鋼管杭自動溶接機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060110