JPH03193267A - 鋼管杭継手自動溶接施工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転貫入により基礎杭を施工する鋼管杭の施
工現場における継手溶接方法及びその装置に関する。

［従来の技術］ 鋼管杭の杭打を行う場合、継目を溶接して杭を接続する
必要がある。このような現場継手溶接を自動化する場合
、従来、杭溶接部の杭の周囲に円弧状軌条を配設し、溶
接トーチ台車及び溶接ワイヤリール台車をこの軌条に案
内させて杭の周囲を走行させ、溶接を自動的に行うこと
が行われている。

そのために種々の技術が開発されている。例えば同一軌
条に溶接トーチ台車とワイヤリール台車を設置する技術
（特開昭５７−５９２６１号公報）、溶接トーチとワイ
ヤリールを同一台車に組み込んだ技術（特開昭６１−１
６９３５号公報）、溶接トーチを２台にして半円周を分
担させリールを地上固定する技術（特開昭６１−５３０
９２号公報）などがある。

このような鋼管杭の継手の現場溶接方法は、杭の周囲に
機器を設置するスペースが狭いこと、また溶接ワイヤの
開先に対する狙い位置の調整を容易にするためワイヤー
の送給方法に工夫が必要なこと等のため、複雑な装置の
使用が不可避となり機器のレイアウトは必ずしも容易で
ない。

例えば巻き癖を最小限にすること、特にノンガスシール
ドワイヤの複合ワイヤでは徐々に矯正する工夫など（特
開昭５７−５９２６１号）が必要であり、これらの装置
を限られたスペースに配設ししかも杭の周囲上を移動さ
せることはかなりむずかしい。

また半自動で溶接を行う場合溶接技術員が溶接機を杭の
周囲に沿って移動させるため１機械上で溶接する場合な
ど、安全上問題がある。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は上記問題点を解決した鋼管杭継手自動溶接施工
方法及びその装置を提供することを目的とする。

本発明は溶接トーチ、ワイヤー送給装置−式を杭の周囲
の固定側定位置に固定配置することにより上述の問題を
解決し、自動溶接の実施を容易にする。

［課題を解決するための手段１ すなわち本発明方法は、回転貫入を行う鋼管杭の現場継
手溶接において、溶接すべき上部鋼管杭な下部鋼管杭に
仮接続し、下部鋼管杭の胴部な把持して下部鋼管杭な回
転させ上部鋼管杭と下部鋼管杭の継手部を水平に管軸の
まわりに回転させ、一方、杭の周囲の固定側定位置に溶
接トーチを固定し、このトーチにより上下鋼管杭継手を
溶接する鋼管杭継手自動溶接施工方法である。

本発明方法を好適に実施することのできる本発明装置は
、立設鋼管杭の外周を把持する把持装置と、この把持し
た鋼管を管軸まわりに回転させる回転装置と、該鋼管を
貫入方向に押込む貫入装置とからなる杭打装置を利用す
るもので、この杭打装置の上部固定フレーム上に、溶接
装置を脱着自在に装着する装着部を設けると共に、この
杭打装置は鋼管杭を貫入方向に押込む貫入装置を作動さ
せないで鋼管杭の溶接継手部を水平に回転させることが
できるようにした機構を備えた鋼管杭継手自動溶接施工
装置である。

〔作用〕

鋼管杭を回転貫入する工法において、鋼管杭の胴部を把
持し回転する工法がある。この工法ではまず、下部鋼管
杭の胴部な把み替えながら、ストローク押込を行い、貫
入後上部鋼管杭を下部鋼管杭上にクレーンで運搬し、上
下鋼管杭の板付溶接を行う。その際杭の垂直度及び開先
部を管理する。次に上、下部鋼管杭を一体に回転させな
がら杭の周囲の固定側定位置に固定された溶接トーチに
より、自動溶接を行う。杭は貫入の途中であるため十分
回転可能である。また、溶接トーチに自動的にワイヤー
を送給する場合、安定したアークを得るためワイヤーの
巻き癖を矯正して正確に溶接線の狙い位置に繰り出すこ
とが重要である。

溶接トーチと溶接ワイヤリールを固定配置できるため溶
接開先に対する溶接ワイヤの狙い位置調整などの自動化
に必要な装置の配設が容易である。またトーチなどを移
動させる装置が不要になり杭の溶接自動化を容易にする
。

また、半自動溶接の場合も、溶接装置は固定し、鋼管杭
の方を回転させることにより、人力が不要となり、安全
上も寄与するところが大である。

さらに鋼管杭の回転は下部鋼管杭な把持して回転させる
こととしており、上部鋼管杭はクレーンなどで吊り保持
し、溶接未了部分の継手部への外力の作用を最小にする
ことができる。

〔実施例］ 第１図に本発明装置の実施例を示した。本発明装置は、
回転貫入による鋼管杭の杭打装置２０を利用するもので
ある。このような杭打装置は、杭打現場に据付けられた
台座２４上に載置されており、鋼管杭２を把持する把持
機構２１と鋼管杭２を管軸まわりに回転させる回転装置
２２と、鋼管杭２を地下に押込む貫入装置２３を備え、
杭２を回転杭打する。杭２が所望位置まで貫入したらそ
の上部に鋼管杭１を接続して、貫入作業を続行する。鋼
管杭ｌと鋼管杭２は継手溶接部３を溶接して接続する。

溶接装置１０は杭打装置２０に装着する。この装着部は
移動しない。溶接は、鋼管杭２を回転させ溶接装置ｌＯ
は固定位置に固定、したまま移動せずに行う。このとき
杭打装置の貫入装置２３が作動しないようにし、上下鋼
管杭１．２の溶接継手部が水平回転するようにする。

次にさらに具体例について説明する。

杭径６０９ｍｍφ×厚さ９ｍｍＸ長さ１５ｍ（下部鋼管
杭）、及びこれと同じ１５ｍ長（下部鋼管杭）の貫入試
験を実施した。貫入用の機械は場所打杭工法に用いるケ
ーシングの回転に使用する全回転式チュービング装置を
使用した。下部鋼管杭貫入後、下部鋼管杭上部をチュー
ビング装置上部で停止し、上部鋼管杭をクレーンでセッ
トして、半自動溶接機を鋼管杭の周囲の適当な一個所に
固定し装置の回転により自動溶接を行った。

溶接速度は１５〜３０ｃｍ／ｍｉｎであった。

通常の杭打装置の回転数は１〜３ｒ、ｐ、＠であるので
、溶接のためにｏ、　ｔ〜０．１５　ｒ、ｐ、ｍに減速
を必要とした。

鋼管杭の垂直度、開先部の管理も問題な（、良好な溶接
結果が得られた。

〔発明の効果］ 本発明方法によれば、溶接装置を鋼管杭の周囲を移動さ
せる必要がなく、鋼管杭継手の現場溶接を容易に安全に
確実に行うことができる。

本発明の装置は回転貫入杭打装置を利用することができ
、溶接用の案内レールや移動装置等を必要としない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施に用いる本発明装置の全体斜視図
である。 ｌ、２・・・鋼管杭 ３・・−溶接部 ４・・・矢印 １０−・・溶接装置 ２０・・・杭打装置 １・・・把持機構 ２・・・回転装置 ３−・・貫入装置 ４−・・台座

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　回転貫入を行う鋼管杭の現場継手溶接において、 溶接すべき上部鋼管杭を下部鋼管杭に仮接続し、下部鋼
   管杭の胴部を把持して上部鋼管杭と下部鋼管杭の継手部
   を水平に回転させ、一方、杭の周囲の固定側定位置に溶
   接トーチを固定し、該トーチにより上下鋼管杭継手を溶
   接する鋼管杭継手自動溶接施工方法。 ２　立設鋼管杭の外周を把持する把持装置と、該鋼管を
   管軸まわりに回転させる回転装置と、該鋼管を貫入方向
   に押込む貫入装置とからなる杭打装置の固定フレーム上
   に、溶接装置を脱着自在に装着する装着部を設けると共
   に、該杭打装置は鋼管の溶接継手部を水平に回転可能に
   する機構を備えたことを特徴とする鋼管杭継手自動溶接
   施工装置。