JPH1067034A - リップ付きゴム製品 - Google Patents

リップ付きゴム製品

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JPH1067034A
JPH1067034A JP8226960A JP22696096A JPH1067034A JP H1067034 A JPH1067034 A JP H1067034A JP 8226960 A JP8226960 A JP 8226960A JP 22696096 A JP22696096 A JP 22696096A JP H1067034 A JPH1067034 A JP H1067034A
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    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主金型からの引き抜き離型性の良好な破損の
虞のないリップ付きゴム製品を提供する。 【解決手段】 内面(6)を断面波形に成したチューブ
状の本体(2)と、前記本体の長さ方向軸線(X)に直
交する平面に沿って半径方向外方に突出する複数個のリ
ップ(3,4,5)を該本体の表面に一体的に前記軸線
に沿って間隔を置いて設けたリップ付きゴム製品(1)
において、隣接する前記リップ(3−4,4−5)の軸
方向における離間距離(c,d)が、前記本体の一端
(7)から他端(8)にかけて順次増加あるいは減少す
るように設定されており、さらに、前記一端(7)を成
形後における主金型(B)からの取り出し端とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、リップ付きゴム製
品に関し、内面を断面波形に成したチューブ状の本体
と、前記本体の長さ方向軸線に直交する平面に沿って半
径方向外方に突出する複数個のリップを該本体の表面に
一体的にそれぞれ前記軸線に沿って間隔を置いて設けた
形式のゴム製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のリップ付きゴム製品を図6乃至1
0に従って説明する。図6は、本発明によるリップ付き
ゴム製品と概ね一致した構成を有したゴム栓101が縦
断面図として示されている。チューブ状の本体102
は、一方の半径方向外方に膨出した端部107を有し、
この端部から長さ方向軸線に沿って円筒状の延長部10
9が続いており、さらに外周面に水平方向に伸びる円板
状の3つのリップ103、104、105は、互いに隣
接するもの同志が軸方向に等しく間隔を置いて、すなわ
ちa=bの関係で連成されており、かつ最後部のリップ
105の平坦な開放端が他方の端部108を形成してお
り、これら各部分は中央の主金型を挟んで上下に分割可
能な合計3つの金型により一体的に成形される。
【0003】さらに、本体102の内周面106は、そ
の長さ方向軸線Xに沿って波形断面を有する蛇腹状の円
筒面が形成されており、各波形の谷部113、114、
115はそれぞれ各リップに対応して、即ち軸線に直交
する平面を共通中心平面として本体外周面に形成されて
いる。また、波形断面の山部116、117、118は
同様に隣接するリップの軸方向間隔を画成している環状
くびれ部111、112に対応している。
【0004】かかるリップ付きゴム製品の製造方法とし
ては、因みに図7に示された3段積層形式の金型による
射出成形により行われるが、特に上部金型Aにはゴム栓
101の内周面106を成形するためのピンDが下部金
型Cの平坦な上面と整合しており、中央に配置された主
金型Bの成形凹所を上下方向に貫通している。
【0005】このような3つの分割可能な部分から構成
される積層金型により射出成形された製品を取り出すた
めには、最初に上部金型Aが上方に引き抜かれ、次いで
下部金型Cが外され、最後に中央部分の主金型Bから成
型済の製品が下方から上方への押し出しによって離型さ
れる。特に、最後の製品離型工程において、図8に白抜
き矢印で示された如く上方に向けて製品の下部から噴射
空気を作用させたりあるいはピン等の突起物により突き
上げ力が加えられる。この押し出し力により半径方向外
方に突出した3つの円板状のリップ103、104、1
05を各成型凹所からその弾性変形作用を利して上方に
位置する各成型凹所に順次係合しながら段階的に上方に
押し出される。
【0006】その場合、製品が水平方向に伸びる3つの
リップを本体の軸線Xに沿って等間隔に配列されている
事により、各上方の成型凹所に順次段階的に係合する際
にかなりの摩擦抵抗を伴う。この過程における最大摩擦
抵抗を生じるリップ上の部位を、実際には環状であるが
説明の都合上、点「Z」として図8乃至10に示す断面
図において示した。
【0007】製品100は図8に示されるように、最上
端のリップ103が主金型Bから外れる最初の押し出し
状態において、6か所の最大摩擦抵抗点(6・Z)が発
生する。次いで図9に示されるように、残された第2段
目のリップ104が主金型Bから外れる際には4か所の
摩擦抵抗点(4・Z)が発生する。そして図10に見ら
れるように、残されたリップ105が押し出されて完全
に製品が離型するには2か所の最低摩擦抵抗点(2・
Z)が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように図8および
図9に示す押し出し工程においては複数のリップが同時
に弾性変形して大きな摩擦抵抗を生じた後に各上方の成
形凹所(キャビティ)に係合されねばならず、かなりの
押し出し力を必要とし生産効率を低下させ、同時にその
反動でリップと本体との付け根に亀裂が入ったりリップ
が剥離してしまう等、破損の虞が生ずる。特に、このよ
うな作業が製品が未だ完全に硬化しきっていない成形直
後の時点で行われることを考慮すると、製造上の無視し
がたい問題である。従って、このような虞を回避するに
は、1回の押し出しに要する力を減少すること、すなわ
ち離型抵抗を減じるような工夫が金型に望まれる。
【0009】依って、本発明の目的は、押し出し離型を
僅かな力で破損の虞もなく成形作業完了直後から迅速か
つ円滑に行え、しかも簡単な構成の離型性の優れたリッ
プ付きゴム製品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、隣接する前記リップの軸方向における離間距離
が、前記本体の一端から他端にかけて順次増加或いは減
少するように設定されており、さらに、前記一端が、成
形後における主金型からの取り出し端であることを特徴
とするゴム製品を提供することにより達成される。
【0011】このような構成により、成形直後の主金型
からの押し出しに際し、一端側のリップを押し出す時を
除いて、その後常時1つのリップのみが一端側の成形凹
所に完全に嵌合して摩擦抵抗を受けることとなり、押し
出しに要する力が一定かつ僅かで済み、同時に製品にか
かる離型抵抗も最小限にかつ均一に分散される。
【0012】本発明の1つの実施の形態によると、前記
リップのそれぞれが、前記断面波形の谷部に対応して前
記本体の表面に一体的に設けられている。このようなリ
ップの配置により、離型に際してリップの付け根部分が
弾性変形し易くなるので離型抵抗が更に減少される。
【0013】また、本発明のもう1つの実施の形態によ
ると、前記一端が最先端のリップから長さ方向軸線に沿
って伸びる円筒形の延長部を備えており、かつ前記他端
が、最後部のリップによって形成されている。このよう
な構成により、このゴム製品の孔穿き板への嵌合など器
具への取り付けを容易にすると共に、押し出し時に先頭
のリップに加わる応力が緩和され、製品の離型時におけ
る破損から保護することとなる。
【0014】本発明のさらにもう1つの実施の形態によ
れば、前記本体が、3個以上のリップを備えている。こ
の構成に依り、通常の小型電気部品として使用される弾
性ゴムブッシュとして供される。
【0015】本発明のもう1つの実施の形態によれば、
前記他端の開口部における波形の内面が、開放された谷
部により形成されている。このように他端内面を実質的
に裁頭円錐状の空間にすることにより、内部に電線等を
挿通する際の案内性を向上すると同時に密封性を向上す
ると言った効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に関わる1つの実施の形態を説明する。なお、本発明は
下記した実施の形態のみに限定されず、本発明の技術的
思想に基づいてあらゆる変形が可能である。
【0017】図1は、本発明によるリップ付きゴム製品
を示す縦断面図であり、図2は、本発明によるリップ付
きゴム製品が成形完了後で上部および下部金型は外され
ているものの主金型内に納まった未だ完全に離型する以
前の状態を示している。図3〜5は、図2の状態のゴム
製品を主金型から白抜き矢印の方向に押し出して離型す
る工程を3段階で示している。
【0018】図1において、リップ付きゴム製品1は、
内面6を断面波形に成したチューブ状の本体2と、前記
本体の長さ方向軸線Xに沿って前記波形の谷部13、1
4、15に対応しかつ該軸線に直交する平面に沿って半
径方向外方に突出する3個のリップ3、4、5を該本体
2の表面に一体的に設けた構成を有している。内面6を
3つの山部16、17、18とこれらと交互に連成され
る3つの上記谷部とから成る波形断面と成したことによ
り、一方において内部に挿通する電線あるいは管状体の
密封性を高め、他方においてリップの谷部を軸とした弾
性変形に対する強度を山部が補償すると言う効果が得ら
れる。
【0019】本体2の長さ方向に沿って互いに隣接する
リップ3および4、4および5の離間距離cおよびd
が、本体2の図においては上端である一端7から下端で
ある他端8にかけて順次増加するように設定されてい
る。なお、この図1〜5に例示された実施の形態におい
てはリップは3個であり、上方、中央および下方のリッ
プから成っていてかつそれら相互の離間距離は順次増加
されている。従って、上記した離間距離はいずれの場合
も2種類となり、両者の関係は「c<d」と言う不等式
で表される。なお、別の変形例として順次減少している
場合も実質的に同様な作用並びに効果が期待される。
【0020】さらに、各図において製品の上方端部であ
る一端7が、成形後における主金型Bからの取り出し端
を形成しておりかつ最先端のリップ3から長さ方向軸線
Xに沿って伸びる円筒形の延長部9を備えると共にその
開口端部には補強および器具取付け時の戻り止めとして
作用する半径方向外方に膨出する突条10を備えてい
る。延長部9は、内部に電線等を挿通する際に器具取付
孔に挿入保持される案内スリーブとして作用し、最先端
のリップ3が直接器具取付孔に接触しないで済むので、
リップの変形あるいは破損を回避することが可能とな
る。さらに、この上方端部7と反対側の下方端部を形成
する他端8が、最後部のリップ5によって形成されてい
る。
【0021】本体2は、前述した従来技術に示されたゴ
ム製品をも含めて図示された形態においては全て3個の
リップ3、4、5を備えているが、実際には3個以上の
数であっても良く、ただしその際、各隣接するリップの
軸方向間隔を一端7から他端8にかけて順次増加するよ
うに設定されねばならない。
【0022】さらに、好ましい形態として、他端8の開
口部における波形の内面6が、開放された谷部15によ
り形成され内部に電線等を挿通する際にその端部が進入
し易くなるように裁頭円錐形の空間を形成している。従
って、かかるゴム製品は典型的な用途として、電気部品
である「可撓性ゴムブッシュ」として使用される事が適
当である。
【0023】次いで、本発明によるリップ付きゴム製品
の主金型Bからのからの離型操作について、上述した従
来例と比較して説明する。
【0024】既に述べたように本発明によるゴム製品と
図6〜10に示した従来のものとは概ね同様の構成を有
しているために、成形金型および成形方法に就いては図
7を援用して行う。即ち、本発明によるリップ付きゴム
製品1は、垂下する棒状の中子Dを一体的に備えた上部
金型Aと、平坦な上部表面を備えた下部金型Cと、これ
らの間に介在されかつ成形キャビティを上記中子と共に
画成する蛇腹状円筒空間が貫通する主金型Bとから成る
金型組により射出成形により製造される。
【0025】ゴム製品1がこの金型組によって成形を完
了すると、最初に上部金型Aが中子Dと共に取り外さ
れ、次いで下部金型Cが取り外され、最後に中間の主金
型Bがゴム製品と共に残される。特にこのような入り組
んだ波形円筒外壁を備えたキャビテイから弾性ゴム製品
を離型する場合には、一般に細心の注意が必要であり、
一気に押し出すと相対的摩擦抵抗が大き過ぎる為にリッ
プ部分が本体部分から剥離してしまう等の事故が多々見
受けられ、実際には「一気押し」で離型することは不可
能である。そこで、従来例においては図8〜10に示
し、また本発明においては図2〜5に示すように、複数
のリップを段階的に圧縮空気の吹き付け或いはピン等の
突起物による突き上げにより押し出す方法が常套手段と
して一般に広く採用されている。
【0026】図8〜10に示した従来例においてはゴム
製品の直径方向における摩擦抵抗点の数が6・Z〜4・
Z〜2・Zの順に逓減し、都合12・Zの摩擦抵抗点数
が生ずることは既に述べたが、本発明はこれらの合計点
数および最大摩擦抵抗点の数は同じであるが、第2押し
出し工程の点数を半分にし、更に実質的に2段階に分割
することにより、僅かな一定の押し出し力で円滑に離型
を完了することを企図したものである。
【0027】以下に本発明によるリップ付きゴム製品1
の離型工程を図2〜5に従って説明する。図2におい
て、ゴム製品1は白抜き矢印の方向に押し出されるので
あるが、図2の状態においてゴム製品は本体2の長さ方
向軸線Xに対して直交する平面において半径方向外方に
延びる3つのリップ3、4、5の上面と主金型Bのキャ
ビティを画成する3つの環状膨出部21、22、23の
下面との間で生ずる直径方向の摩擦抵抗点をそれぞれ2
つの黒点Zで示している。また、上記した3つのリップ
は2つのくびれ部11、12を介して離置されており、
同様に主金型Bの4つの環状膨出部21、22、23、
24は同じく成形凹所(キャビティ)を画成する3つの
環状凹所32、33、34によって軸方向に沿って離置
されている。
【0028】上記した成形凹所(キャビティ)の構成に
おいて、上端7よりの隣接する2つのゴム製品1のリッ
プ3および4の軸方向間隔cは、環状膨出部22の軸方
向の長さにより決定され、また下端8よりの軸方向間隔
dは、環状膨出部23の軸方向長さにより決定されてい
る。しかし、これら環状膨出部21、22、23、24
の軸方向離間間隔を規定している3つの環状凹所32、
33、34の軸方向長さは、すべて同一であり、従っ
て、成形される各リップの厚みは全て同一と言うことに
なる。
【0029】そこで図2〜5に示された離型工程につい
て説明すると、最初の押し出し離型工程である図2に示
された状態において、押し出しに際して摩擦抵抗を生ず
る主金型Bの3つの環状膨出部21、22、23とゴム
製品1の3つのリップ3、4、5との接触部分における
最高摩擦抵抗点Zは6か所(6・Z)であり、これは従
来例の図8の状態と全く同じである。
【0030】次に、図3に示された工程において、上端
のリップ3は既に主金型Bから抜脱されてかつ中央のリ
ップ4も既に上方の環状凹所32に嵌合しており、その
結果として、環状凹所34は空所となっている。しか
し、下端のリップ5は、その上方の環状凹所33内に完
全には嵌合することはなく、直上の環状膨出部23の上
面に対して弾性変形して斜めに凭れ掛かった状態であ
る。従って、この状態から次の図4の状態に製品1を上
方に押し出す場合、摩擦抵抗点Zは2か所(2・Z)と
なる。
【0031】下端のリップ5がこのような状態に置かれ
る理由は、隣接する2つの環状凹所32および33の軸
方向離間間隔と中央および下端のリップ4および5との
軸方向離間間隔dとに差が有るためである。なお、因み
に2つの環状凹所32および33間の離間間隔は実質的
には上端と中央のリップ3および4の離間間隔cと対応
するので、ここで図1に書き込んだ不等式「c<d」の
関係が成立している。
【0032】更に、図4に示された工程において、下端
のリップ5の上面は、主金型Bの上から2番目の環状膨
出部22の下面と接触して2か所の摩擦抵抗点Z(2・
Z)を生じているが、中央のリップ4は、上方の環状凹
所32に完全には嵌合せず、部分的に最上部の環状膨出
部21に下側から弾性変形して斜めに凭れ掛かってい
る。勿論、この状態は、中央と下端のリップ4および5
の離間距離dと上方と中央の環状凹所32および33の
離間距離、すなわちcとの差に起因しており、図5に示
した工程に移る際に、かかる下端のリップ5が前記2か
所の摩擦抵抗点を克服して環状膨出部22を弾性変形に
より乗り越えることとなる。
【0033】図5において、下端のリップ5は完全に最
上部の環状凹所32に完全に嵌合しており、もはや不等
式「c<d」の関係は無意味となっており、図10に示
した従来例の最終工程と全く同じ状態となっている。か
かる状態からゴム製品1を完全に離型する際の摩擦抵抗
点Zは最上部の環状膨出部12の下面と下端のリップ5
の上面との接触面に存在し、従来例の場合と同様に2か
所のみ(2・Z)となる。
【0034】すなわち、摩擦抵抗点数を図2〜5に示し
た第1〜4工程に就いて考察してみると、6・Z〜2・
Z〜2・Z〜2・Zで合計12・Zとなり従来例の場合
の合計と同じであるが、上記したように工程数が1つ増
加し、かつ比較的大きな引き抜き力を要する従来技術に
おける第2工程が僅かな押し出し力で済む第3工程と同
程度の2つの工程に分割された恰好となり、離型に要す
る押し出し力は最初の第1工程を除いて僅かな程度で繰
り返されることとなる。
【0035】
【発明の効果】本発明によるリップ付きゴム製品は上記
した構成を有するので、押し出し離型作業が僅かな力で
連続的にかつ円滑に行え、従って、このような弾性係数
の大きな製品の離型に際して最も注意すべき、亀裂、引
き裂き、剥離等の破損の虞がかなり回避されるので、成
形工程完了直後からさほどの硬化時間を置かずに離型作
業を開始する事が可能となり作業効率の向上が得られ
る。しかも簡単な構成であるので、金型製造も容易かつ
経済的であると言った効果をも併せ持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリップ付きゴム製品を示す縦断面
図である。
【図2】図1に示したゴム製品の主金型からの離型前の
状態を説明するための縦断面図である。
【図3】図2の状態のゴム製品を主金型から白抜き矢印
の方向に押し出す離型作業の第1工程を示す縦断面図。
【図4】図3と同様の図で離型作業の第2工程を示す縦
断面図である。
【図5】図4と同様の図で離型作業の第3工程を示す縦
断面図である。
【図6】従来のゴム栓の縦断面図である。
【図7】従来のゴム栓の主金型からの離型前の状態を説
明するための縦断面図である。
【図8】従来のゴム栓を主金型から白抜き矢印の方向に
押し出して離型作業の第1工程を示す縦断面図。
【図9】図8と同様の図で離型作業の第2工程を示す縦
断面図である。
【図10】図9と同様の図で離型作業の第3工程を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 リップ付きゴム製品 2 本体 3、4、5 リップ 6 内面 7 一端 8 他端 9 延長部 10 突条 11、12 くびれ部 13、14、15 谷部 16、17、18 山部 21、22、23、24 環状膨出部 32、33、34 環状凹所 A 上部金型 B 主金型 C 下部金型 D ピン X 長さ方向軸線 Z 摩擦抵抗点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面を断面波形に成したチューブ状の本
    体と、前記本体の長さ方向軸線に直交する平面に沿って
    半径方向外方に突出する複数個のリップを該本体の表面
    に一体的にそれぞれ前記軸線に沿って間隔を置いて設け
    たリップ付きゴム製品において、 隣接する前記リップの軸方向における離間距離が、前記
    本体の一端から他端にかけて順次増加或いは減少するよ
    うに設定されており、 さらに、前記一端が、成形後における主金型からの取り
    出し端であることを特徴とするゴム製品。
  2. 【請求項2】 前記リップのそれぞれが、前記断面波形
    の谷部に対応して前記本体の表面に一体的に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のリップ付きゴム
    製品。
  3. 【請求項3】 前記一端が最先端のリップから長さ方向
    軸線に沿って伸びる円筒形の延長部を備えており、かつ
    前記他端が、最後部のリップによって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のリップ付きゴ
    ム製品。
  4. 【請求項4】 前記本体が、3個以上のリップを備えて
    いることを特徴とする請求項1〜3のうちのいづれか1
    項に記載のリップ付きゴム製品。
  5. 【請求項5】 前記他端の開口部における波形の内面
    が、開放された谷部により形成されていることを特徴と
    する請求項1〜4のうちのいづれか1項に記載のリップ
    付きゴム製品。
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