JP2002071060A - 蛇腹付ダクト及びその製造方法 - Google Patents

蛇腹付ダクト及びその製造方法

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JP2002071060A
JP2002071060A JP2000255567A JP2000255567A JP2002071060A JP 2002071060 A JP2002071060 A JP 2002071060A JP 2000255567 A JP2000255567 A JP 2000255567A JP 2000255567 A JP2000255567 A JP 2000255567A JP 2002071060 A JP2002071060 A JP 2002071060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛇腹部において、十分な屈曲柔軟性と高度な
耐圧力性とが共に有利に発揮され得る蛇腹付ダクトを提
供する。 【解決手段】 蛇腹部20を構成する山部16の頂部部
位34と谷部18の底部部位42とを厚肉となるように
形成する一方、それら山部16の頂部部位34と谷部1
8の底部部位42との間に位置して、該頂部部位34と
該底部部位42とを連結する側壁部位36を薄い肉厚を
もって形成して、構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、蛇腹付ダクト及びその製造方
法、並びにブロー成形用金型に係り、特に、ダクト軸方
向に山部と谷部が交互に連続形成された蛇腹部を有する
合成樹脂製の蛇腹付ダクトと、かかる蛇腹付ダクトをブ
ロー成形により有利に製造する方法と、更には、そのよ
うな蛇腹付ダクトのブロー成形による製造に際して、好
適に使用されるブロー成形用金型に関するものである。
【0002】
【背景技術】よく知られているように、上述の如き合成
樹脂製の蛇腹付ダクトは、蛇腹部において屈曲柔軟性が
発揮され得るようになっているところから、様々な機械
や装置等に設けられる、各種の気体や液体等の流体を流
通せしめる配管のうち、特に、配設形態や使用状態等に
よって屈曲柔軟性が要求される配管用のダクトとして、
好適に用いられている。
【0003】例えば、自動車においては、エアクリーナ
や過給機等の吸気系部品からエンジンに空気を供給する
配管たる吸気系エアダクト等が、蛇腹付ダクトにて構成
されている。即ち、この蛇腹付ダクトにて構成された吸
気系エアダクトにあっては、エンジン振動の入力に伴っ
て、蛇腹部が柔軟に屈曲せしめられることにより、かか
るエンジン振動の吸気系部品側への伝達が抑制され、以
て、吸気系エアダクトのエンジンと吸気系部品への接続
部位におけるエンジン振動に起因した位置ずれや、ボデ
ーフレーム等における騒音や振動の発生が防止乃至は抑
制され得るようになっているのである。
【0004】ところで、このような合成樹脂製の蛇腹付
ダクトは、一般に、ブロー成形により製造されている。
何故なら、目的とする蛇腹付ダクトが、ダクト軸方向に
おいてアンダーカット形状となる山部と谷部とが連続形
成されてなる蛇腹部を有しているにも拘わらず、ブロー
成形を採用すれば、そのような蛇腹付ダクトが、1回の
金型成形操作により、一挙に且つ効率的に、製造され得
ることとなるからである。
【0005】しかしながら、ブロー成形は、公知の如
く、成形される成形品の肉厚を均一な厚さと為すことが
極めて困難であるといった欠点を有している。このた
め、かかるブロー成形により蛇腹付ダクトを製造する場
合、従来では、蛇腹部における所望の屈曲柔軟性が確保
され得るように、蛇腹部全体の肉厚が十分に薄くされて
いた。
【0006】それ故、従来の蛇腹付ダクトにおいては、
蛇腹部の全体が薄肉とされていることにより、十分な屈
曲柔軟性が発揮され得るものの、その反面、薄肉とされ
た蛇腹部における耐圧力性が低下してしまうことが避け
られず、そのため、特に、ダクト内を流通せしめられる
流体の圧力等によって、ダクト内が正圧状態や負圧状態
となった際に、蛇腹部が比較的に簡単に破裂したり、潰
れたりする恐れが高く、それが、大きな問題となってい
たのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、蛇腹部において、十分な屈曲柔軟性と高
度な耐圧力性とが共に有利に発揮され得、以て屈曲柔軟
性の発揮によって得られるメリットを十分に確保しつ
つ、ダクトの内圧変動に起因した蛇腹部の損傷や破損の
発生が効果的に防止され得る合成樹脂製の蛇腹付ダクト
を提供することにある。また、本発明にあっては、その
ような蛇腹付ダクトを確実に且つ容易に製造し得る方法
を提供することを、第二の解決課題とするものであり、
更に、かかる蛇腹付ダクトの製造方法において有利に使
用され得る成形金型を提供することを、第三の解決課題
とするものである。
【0008】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる第一の
課題の解決のために、ダクト軸方向に山部と谷部とが交
互に連続的に形成されてなる蛇腹部を有する合成樹脂製
の蛇腹付ダクトにおいて、前記蛇腹部を構成する山部の
頂部部位と谷部の底部部位とが、それら山部の頂部部位
と谷部の底部部位との間に位置して、該頂部部位と該底
部部位とを連結する側壁部位よりも厚肉となるように形
成されていることを特徴とする蛇腹付ダクトを、その要
旨とするものである。
【0009】要するに、本発明に従う蛇腹付ダクトにお
いては、蛇腹部における山部の頂部部位と谷部の底部部
位とが、それぞれ厚い肉厚をもって構成されているとこ
ろから、蛇腹部の全体が十分に薄肉とされた従来品に比
べて、山部の頂部部位と谷部の底部部位とが厚肉とされ
ている分だけ、蛇腹部全体としての耐圧力性が有利に高
められ得るのである。
【0010】また、かかる蛇腹付ダクトにあっては、蛇
腹部における山部の頂部部位と谷部の底部部位とを連結
する側壁部位、つまり、蛇腹部においてダクトの中心軸
方向に互いに隣り合って位置せしめられて、蛇腹部が、
それに及ぼされる作用力に応じて屈曲乃至は伸縮せしめ
られる際に、互いに隣り合うもの同士の間隔が変化する
ように変形せしめられる部分が、薄い肉厚をもって形成
されている。
【0011】それ故に、本発明に係る蛇腹付ダクトにお
いては、蛇腹部における山部の頂部部位と谷部の底部部
位のそれぞれの肉厚が厚くされているにも拘わらず、蛇
腹部の側壁部位が簡単に変形せしめられ得て、蛇腹部全
体が容易に屈曲乃至は伸縮せしめられ得るようになって
おり、以て、この蛇腹部の屈曲乃至は伸縮によって得ら
れる屈曲柔軟性が、十分に確保され得るのである。
【0012】従って、かくの如き本発明に従う蛇腹付ダ
クトにあっては、蛇腹部において、十分な屈曲柔軟性と
高度な耐圧力性とが共に有利に発揮され得、以て、屈曲
柔軟性の発揮によって得られるメリットが十分に確保さ
れ得ると共に、ダクト内を流通せしめられる流体の圧力
等によってダクト内が正圧状態や負圧状態となった際
に、蛇腹部が破裂したり、潰れたりするようなことが、
極めて効果的に回避され得るのである。そして、それら
の結果として、屈曲柔軟性が要求される配管用のダクト
等として、より有利に使用され得るばかりでなく、その
良好な使用状態が、長期に亘って、更に一層安定的に確
保され得ることとなるのである。
【0013】なお、このような本発明に従う蛇腹付ダク
トの好ましい態様の一つによれば、ダクトの蛇腹部の外
面を与える山部と谷部の外面が、それぞれ角張った角部
形状とされる一方、該蛇腹部の内面を与える該山部と該
谷部の内面が、それぞれ湾曲面形状とされて、該山部の
前記頂部部位と該谷部の前記底部部位とが角張った角部
を有して構成されることとなる。
【0014】このような構成を採用すれば、山部と谷部
の外面と内面とが何れも湾曲面形状とされている従来の
ものに比して、少なくとも、山部の頂部部位の角張った
角部と、谷部の底部部位の角部と角部の間の部分とが、
確実に厚い肉厚をもって構成され得、それによって、耐
圧力性の向上が、有利に図られ得るのである。それ故
に、例えば、山部の頂部部位と谷部の底部部位を連結す
る側壁部位を従来品と同様に薄い肉厚をもって構成する
一方で、それら頂部部位と底部部位の肉厚を増大せしめ
ることが可能となり、以て、蛇腹部全体の屈曲柔軟性を
損なうことなく、耐圧力性を効果的に高めることが出来
るのである。
【0015】また、本発明に従う蛇腹付ダクトの望まし
い別の態様の一つによれば、蛇腹部の側壁部位が、ダク
トの軸方向に相当する該蛇腹部の中心軸に対して略垂直
な方向に延出する平板形状をもって形成される。このよ
うな構成を採用すれば、山部や谷部の一つ一つの幅(ダ
クトの軸方向に沿った長さ)、つまり、ダクトの軸方向
において互いに隣り合う側壁部位同士の距離が有利に小
さく為され得て、蛇腹部の全体の軸方向長さを長くする
ことなく、限られた長さの範囲で、山部と谷部とが、よ
り多く形成され得ることとなり、それによって、蛇腹部
における屈曲柔軟性が効果的に高められ得るのである。
それ故に、例えば、山部の頂部部位と谷部の底部部位の
肉厚を多少厚くしても、蛇腹部における屈曲柔軟性の低
下を抑えることが出来、従って、それら山部の頂部部位
と谷部の底部部位の肉厚を厚くすることにより、耐圧力
性を高めつつ、蛇腹部における屈曲柔軟性を十分に確保
することが可能となるのである。
【0016】なお、蛇腹部の側壁部位は、好ましくは、
蛇腹部の中心軸に対して85〜95°の交角をもって交
差して真っ直ぐに延出する平板形状とされる。それよっ
て、ダクトの軸方向において互いに隣り合う側壁部位同
士の距離が、より確実に小さくされて、山部と谷部と
が、より一層多く形成され得ることとなり、以て蛇腹部
における屈曲柔軟性が、更に一層効果的に高められ得る
こととなる。
【0017】そして、本発明においては、また、前記第
二の課題を解決するために、ダクト軸方向に山部と谷部
とが交互に連続的に形成されてなる蛇腹部を有する蛇腹
付ダクトを、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形に
より製造するに際して、互いに対向配置されて、互いの
対向面間に、目的とする前記蛇腹付ダクトを与える成形
キャビティを形成する二つの型を有し、且つそれら二つ
の型の該成形キャビティにおける前記蛇腹部の形成部位
が、該蛇腹部の前記山部と谷部にそれぞれ対応した凹部
と凸部とから構成され、更にそれら凹部及び凸部が、そ
れぞれ角張った角部形状をもって形成されている成形金
型を用いて、該成形金型の成形キャビティ内に、前記合
成樹脂材料からなる筒状のパリソンを収容した後、該パ
リソンの内部に気体を吹き込んで、ブロー成形すること
を特徴とする蛇腹付ダクトの製造方法を、その要旨とす
るものである。
【0018】このような本発明に従う蛇腹付ダクトの製
造方法においては、目的とする蛇腹付ダクトの蛇腹部の
山部を与える、成形キャビティにおける蛇腹部形成部位
の凹部が角張った角部形状とされた成形金型が用いられ
るところから、成形キャビティ内に収容されたパリソン
の内部への気体の吹込みによりパリソンが膨張変形せし
められて、その一部が、該凹部内に押し込まれることに
よって、該凹部内に押し込まれたパリソンの一部にて、
蛇腹部の山部が、該凹部に対応した角張った角部を有す
る外面と、湾曲面形状を呈する内面とを有する頂部部位
をもって形成される。
【0019】また、かかる本発明手法にあっては、用い
られる成形金型の成形キャビティの蛇腹部形成部位にお
ける、蛇腹部の谷部を与える凸部も角張った角部形状と
されているところから、成形キャビティ内に収容された
パリソンの内部への気体の吹込みよりパリソンが膨張変
形せしめられることによって、該パリソンの一部が、蛇
腹部形成部位の凸部の先端を与えるキャビティ面に接触
せしめられた際に、該凸部の角張った角部にて、該凸部
の先端のキャビティ面に沿ったパリソンの軸方向への伸
長が抑制せしめられて、蛇腹部の谷部が、該凸部に対応
した角張った角部を有する内面(ダクトの外側の面)
と、湾曲面形状を呈する内面(ダクトの内側の面)とを
有する底部部位をもって形成される。
【0020】すなわち、かかる本発明手法においては、
成形キャビティにおける蛇腹部形成部位の凹部と凸部と
が、それぞれ角張った角部形状とされた成形金型が用い
られているところから、それらの凹部と凸部が滑らか湾
曲面形状とされた成形金型を用いて、蛇腹部の山部を、
その内面と外面が何れも滑らかな湾曲面形状となるよう
に形成すると共に、凸部に接触せしめられたパリソンの
一部を、該凸部の先端面に沿って、パリソンの軸方向に
スムーズに伸長せしめつつ、谷部を形成する場合と比べ
て、山部と谷部とを連結する側壁部位の肉厚はさほど変
わらないものの、山部が、外面に角張った角部が設けら
れている分だけ、肉厚が厚くされた頂部部位を有して形
成され、また谷部が、軸方向への伸長が抑制せしめられ
る分だけ、厚肉とされた底部部位を有して形成されるこ
ととなるのである。
【0021】それ故、この本発明に従う蛇腹付ダクトの
製造方法にあっては、山部の頂部部位と谷部の底部部位
とが厚肉とされていることにより、蛇腹部全体としての
耐圧力性が有利に高められ得、また、それら山部の頂部
部位と谷部の底部部位とを連結する側壁部位が薄肉とさ
れていることによって、蛇腹部の屈曲乃至は伸縮によっ
て得られる屈曲柔軟性が十分に確保され得てなる蛇腹付
ダクトが、余分な工程や特別な工程を、何等経ることな
く、有利に製造され得る。
【0022】従って、このような本発明に従う蛇腹付ダ
クトの製造方法によれば、蛇腹部における屈曲柔軟性の
発揮によって得られるメリットが十分に確保され得ると
共に、使用状態でのダクトの内圧変動に起因する蛇腹部
の損傷乃至は破損が効果的に防止され得る蛇腹付ダクト
が、極めて有利に且つ容易に製造され得ることとなるの
である。
【0023】また、本発明にあっては、前述せる如き第
二の課題を解決するために、ダクト軸方向に山部と谷部
とが交互に連続的に形成されてなる蛇腹部を有する蛇腹
付ダクトを、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形に
より製造するに際して、互いに対向配置されて、互いの
対向面間に、目的とする前記蛇腹付ダクトを与える成形
キャビティを形成する二つの型を有し、且つそれら二つ
の型の該成形キャビティにおける前記蛇腹部の形成部位
が、該蛇腹部の前記山部と谷部にそれぞれ対応した凹部
と凸部とから構成され、更に該凹部の底部部位と該凸部
の頂部部位との間に位置して、それら底部部位と頂部部
位とを連結する連結部位が、前記ダクトの軸方向に相当
する成形キャビティの軸心方向に対して略垂直な方向に
真っ直ぐに延出する形態をもって形成されている成形金
型を用いて、該成形金型の成形キャビティ内に、前記合
成樹脂材料からなる筒状のパリソンを収容した後、該パ
リソンの内部に気体を吹き込んで、ブロー成形すること
を特徴とする蛇腹付ダクトの製造方法をも、その要旨と
するものである。
【0024】要するに、この本発明に従う蛇腹付ダクト
の製造方法においては、目的とする蛇腹付ダクトの蛇腹
部の山部の頂部部位と谷部の底部部位を与える、成形キ
ャビティにおける蛇腹部形成部位の凹部の底部部位と凸
部の頂部部位とを互いに連結する連結部位が、ダクトの
軸方向に相当する成形キャビティの軸心方向に対して略
垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態とされた成形金型
が用いられているところから、例えば、かかる成形キャ
ビティの蛇腹部形成部位における連結部位が、成形キャ
ビティの軸心方向に対して傾斜して延びる形状とされた
成形金型を用いる場合に比して、成形キャビティ内に収
容されたパリソンの内部への気体の吹込みによりパリソ
ンが膨張変形せしめられた際に、パリソンの一部が、連
結部位に沿って、より大きな伸び率をもって伸長せしめ
られ得ることとなり、以て、成形キャビティの蛇腹形成
部位における連結部位にて与えられる、蛇腹部における
山部の頂部部位と谷部の底部部位の間に位置する側壁部
位を十分に薄い肉厚をもって形成することが可能とな
る。また、成形キャビティの連結部位にて与えられる側
壁部位が、ダクトの軸方向に対して略垂直な方向に延出
する平板形状をもって形成されることとなり、それによ
って、山部や谷部の一つ一つの幅(ダクトの軸方向に沿
った長さ)、換言すれば、ダクトの軸方向において互い
に隣り合う側壁部位同士の距離が小さく為され得て、蛇
腹部の全体の軸方向長さを長くすることなく、限られた
長さの範囲で、山部と谷部とが、より多く形成され得る
こととなる。
【0025】それ故、このような本発明手法において
は、山部の頂部部位と谷部の底部部位のそれぞれの肉厚
が比較的に厚くなるように蛇腹部を形成する場合にあっ
ても、山部の頂部部位と谷部の底部部位を連結する側壁
部位を、それらの頂部部位や底部部位よりも薄い肉厚を
もって形成し得ると共に、山部と谷部の形成数を可及的
に多く為すことが出来るのであり、それによって、蛇腹
部における屈曲柔軟性を十分に確保しつつ、蛇腹部全体
としての耐圧力性が有利に高められ得る蛇腹付ダクト
が、余分な工程や特別な工程を、何等経ることなく、有
利に製造され得るのである。
【0026】従って、かくの如き本発明に従う蛇腹付ダ
クトの製造方法によっても、蛇腹部における屈曲柔軟性
の発揮によって得られるメリットが十分に確保され得る
と共に、使用状態でのダクトの内圧変動に起因する蛇腹
部の損傷乃至は破損が効果的に防止され得る蛇腹付ダク
トが、極めて有利に且つ容易に製造され得ることとなる
のである。
【0027】さらに、本発明においては、前記第二の課
題の解決のために、ダクト軸方向に山部と谷部とが交互
に連続的に形成されてなる蛇腹部を有する蛇腹付ダクト
を、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造
するに際して、互いに対向配置されて、互いの対向面間
に、目的とする前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビテ
ィを形成する二つの型を有し、且つそれら二つの型の該
成形キャビティにおける前記蛇腹部の形成部位が、該蛇
腹部の前記山部と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部と
から構成され、更にそれら凹部及び凸部が、それぞれ角
張った角部形状をもって形成されると共に、該凹部の底
部部位と該凸部の頂部部位との間に位置して、それら底
部部位と頂部部位とを連結する連結部位が、前記ダクト
の軸方向に相当する成形キャビティの軸心方向に対して
略垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態をもって形成さ
れている成形金型を用いて、該成形金型の成形キャビテ
ィ内に、前記合成樹脂材料からなる筒状のパリソンを収
容した後、該パリソンの内部に気体を吹き込んで、ブロ
ー成形することを特徴とする蛇腹付ダクトの製造方法を
も、また、その要旨とするものである。
【0028】要するに、この本発明に従う蛇腹付ダクト
の製造方法は、成形キャビティの蛇腹部形成部位におけ
る、蛇腹部の山部と谷部をそれぞれ与える凹部と凸部が
角張った角部形状とされると共に、それら山部の頂部部
位と谷部の底部部位とを連結する側壁部位を与える連結
部位が、成形キャビティの軸心方向に対して略垂直な方
向に真っ直ぐに延出する形態をもって形成されてなる成
形金型を用いる点に大きな特徴を有するものである。
【0029】それ故、このような本発明手法において
は、前述せる如く、蛇腹部における山部の頂部部位と谷
部の底部部位とが厚い肉厚をもって形成され得るのであ
り、また、それら山部の頂部部位と谷部の底部部位とを
連結する側壁部位が薄い肉厚をもって形成され得、しか
も、山部と谷部の形成数が十分に多く為され得るのであ
る。
【0030】従って、本発明に従う蛇腹付ダクトの製造
方法によれば、蛇腹部における屈曲柔軟性の発揮によっ
て得られるメリットが十分に確保され得ると共に、使用
状態でのダクトの内圧変動に起因する蛇腹部の損傷乃至
は破損が効果的に防止され得る蛇腹付ダクトが、更に一
層有利に且つ容易に製造され得るのである。
【0031】なお、このような本発明に従う蛇腹付ダク
トの製造方法において、用いられる成形金型の凹部の底
部部位と凸部の頂部部位とを連結する連結部位が、成形
キャビティの軸心方向に対して略垂直な方向に真っ直ぐ
に延出する形態をもって形成される場合には、好ましく
は、かかる連結部位が、成形キャビティの軸心方向に対
して85〜95°の交角をもって交差して真っ直ぐに延
出する形態とされることとなる。
【0032】かかる構成を採用すれば、成形キャビティ
内に収容されたパリソンの内部への気体の吹込みにより
パリソンが膨張変形せしめられた際に、パリソンの一部
が、連結部位に沿って、大きな伸び率をもって、より確
実に伸長せしめられ得るのであり、それによって、蛇腹
部における側壁部位が、より十分に薄い肉厚をもって形
成され得ることとなる。そして、その結果として、蛇腹
部における屈曲柔軟性の発揮によって得られるメリット
が、更に一層確実に確保され得るといった利点が得られ
るのである。
【0033】そして、本発明にあっては、前述せる第三
の課題を解決するために、ダクト軸方向に山部と谷部と
が交互に連続的に形成されてなる蛇腹を有する蛇腹付ダ
クトを、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により
製造する際に用いられるブロー成形用金型であって、互
いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする前
記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二つ
の型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティに
おける前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部と
谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、更
にそれら凹部及び凸部が、それぞれ角張った角部形状を
もって形成されていることを特徴とするブロー成形用金
型を、その要旨とするものである。
【0034】このような本発明に従うブロー成形用金型
においては、成形キャビティの蛇腹部形成部位におけ
る、蛇腹部の山部と谷部をそれぞれ与える凹部と凸部と
が、何れも、角張った角部形状とされているところか
ら、所定のパリソンを成形キャビティ内に収容せしめ
て、ブローアップすることにより、蛇腹部の山部が、凹
部に対応した角張った角部を有する外面と、湾曲面形状
を呈する内面とを有する頂部部位をもって形成されると
共に、谷部が、凸部に対応した角張った角部を有する内
面(ダクトの外側の面)と、湾曲面形状を呈する内面
(ダクトの内側の面)とを有する底部部位をもって形成
される。
【0035】それ故、かかるブロー成形用金型を用いれ
ば、凹部と凸部とが湾曲面形状とされた従来のブロー成
形用金型を用いて形成されたダクトの蛇腹部に比して、
山部の頂部部位と谷部の底部部位とを連結する側壁部位
の肉厚はさほど変わらないものの、山部の頂部部位が、
外面に角張った角部が設けられている分だけ厚肉とさ
れ、且つ谷部の底部部位が、軸方向への伸長が抑制せし
められる分だけ厚肉とされた蛇腹部を形成することが出
来、以て、蛇腹部全体としての耐圧力性が有利に高めら
れ得ると共に、屈曲柔軟性が十分に確保され得てなる蛇
腹付ダクトを容易に製造することが可能となるのであ
る。
【0036】従って、このような本発明に従うブロー成
形用金型を用いれば、蛇腹部における屈曲柔軟性の発揮
によって得られるメリットが十分に確保され得ると共
に、使用状態でのダクトの内圧変動に起因する蛇腹部の
損傷乃至は破損が効果的に防止され得る蛇腹付ダクト
を、極めて有利に且つ容易に製造することが出来るので
ある。
【0037】また、本発明においては、前述せる如き第
三の課題を解決するために、ダクト軸方向に山部と谷部
とが交互に連続的に形成されてなる蛇腹を有する蛇腹付
ダクトを、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形によ
り製造する際に用いられるブロー成形用金型であって、
互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
更に該凹部の底部部位と該凸部の頂部部位との間に位置
して、それら底部部位と頂部部位とを連結する連結部位
が、前記ダクトの軸方向に相当する成形キャビティの軸
心方向に対して略垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態
をもって形成されていることを特徴とするブロー成形用
金型を、その要旨とするものである。
【0038】この本発明に従うブロー成形用金型におい
ては、目的とする蛇腹付ダクトの蛇腹部の側壁部位を与
える、成形キャビティにおける蛇腹部形成部位の連結部
位が、成形キャビティの軸心方向に対して略垂直な方向
に真っ直ぐに延出する形態とされているところから、例
えば、蛇腹部形成部位における連結部位が、成形キャビ
ティの中心軸に対して傾斜して延びる形状とされた成形
金型を用いる場合に比して、成形キャビティ内に収容さ
れたパリソンがブローアップされた際に、パリソンの一
部が、連結部位に沿って、より大きな伸び率をもって伸
長せしめられ得、それによって、かかる連結部位にて与
えられる、蛇腹部における山部の頂部部位と谷部の底部
部位とを連結する側壁部位を、十分に薄い肉厚をもって
形成することが出来る。また、成形キャビティの連結部
位にて与えられる側壁部位が、ダクトの軸方向に対して
略垂直な方向に真っ直ぐに延びる平板形状をもって形成
されることとなり、それによって、山部や谷部の一つ一
つの幅(ダクトの軸方向に沿った長さ)、換言すれば、
ダクトの軸方向に互いに隣り合う側壁部位同士の距離が
小さく為され得て、蛇腹部の全体の軸方向長さを長くす
ることなく、限られた長さの範囲で、山部と谷部とが、
より多く形成され得ることとなる。
【0039】それ故、かかるブロー成形用金型を用いれ
ば、山部の頂部部位と谷部の底部部位のそれぞれの肉厚
が比較的に厚くなるように蛇腹部を形成した際にも、側
壁部位を、山部の頂部部位や谷部の底部部位よりも薄い
肉厚をもって形成することが出来ると共に、それら山部
と谷部の形成数を十分に確保することが出来、それによ
って、蛇腹部における屈曲柔軟性を十分に確保しつつ、
蛇腹部全体としての耐圧力性が有利に高められ得る蛇腹
付ダクトを容易に製造することが可能となるのである。
【0040】従って、かくの如き本発明に従うブロー成
形用金型を用いる場合にあっても、蛇腹部における屈曲
柔軟性の発揮によって得られるメリットが十分に確保さ
れ得ると共に、使用状態でのダクトの内圧変動に起因す
る蛇腹部の損傷乃至は破損が効果的に防止され得る蛇腹
付ダクトを、極めて有利に且つ容易に製造することが出
来るのである。
【0041】さらに、本発明においては、前記第三の課
題の解決のために、ダクト軸方向に山部と谷部とが交互
に連続的に形成されてなる蛇腹を有する蛇腹付ダクト
を、所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造
する際に用いられるブロー成形用金型であって、互いに
対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする前記蛇
腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二つの型
を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティにおけ
る前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部と谷部
にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、更にそ
れら凹部及び凸部が、それぞれ角張った角部形状をもっ
て形成されると共に、該凹部の底部部位と該凸部の頂部
部位との間に位置して、それら底部部位と頂部部位とを
連結する連結部位が、前記ダクトの軸方向に相当する成
形キャビティの軸心方向に対して略垂直な方向に真っ直
ぐに延出する形態をもって形成されていることを特徴と
するブロー成形用金型をも、また、その要旨とするもの
である。
【0042】要するに、この本発明に従うブロー成形用
金型は、成形キャビティの蛇腹部形成部位における凹部
と凸部が角張った角部形状とされると共に、それら凹部
の底部部位と凸部の頂部側位とを連結する連結部位が、
成形キャビティの軸心方向に対して略垂直な方向に真っ
直ぐに延出する形態をもって形成されている点に大きな
特徴を有するものである。
【0043】それ故、このようなブロー成形用金型にあ
っては、前述せる如く、蛇腹部における山部の頂部部位
と谷部の底部部位とを厚い肉厚をもって形成し得るので
あり、また、それら山部の頂部部位と谷部の底部部位と
を連結する側壁部位を薄い肉厚をもって形成することが
出来、更に、山部と谷部を可及的に多く形成することが
可能となる。
【0044】従って、本発明に従うブロー成形用金型を
用いれば、蛇腹部における屈曲柔軟性の発揮によって得
られるメリットが十分に確保され得ると共に、使用状態
でのダクトの内圧変動に起因する蛇腹部の損傷乃至は破
損が効果的に防止され得る蛇腹付ダクトを、更に一層有
利に且つ容易に製造することが出来るのである。
【0045】なお、このような本発明に従うブロー成形
用金型において、凹部の底部部位と凸部の頂部部位とを
連結する連結部位が、成形キャビティの軸心方向に対し
て略垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態をもって形成
される場合には、望ましくは、かかる連結部位が、成形
キャビティの中心軸に対して85〜95°の交角をもっ
て交差して真っ直ぐに延出する形態とされることとな
る。
【0046】かくの如き構成を有するブロー成形用金型
を用いれば、成形キャビティ内に収容されたパリソンが
ブローアップされる際に、パリソンの一部が、連結部位
に沿って、大きな伸び率をもって、より確実に伸長せし
められ得るのであり、それによって、蛇腹部の側壁部位
が、より十分に薄い肉厚をもって形成され得ることとな
る。そして、その結果として、蛇腹部における屈曲柔軟
性がより十分に発揮され得る蛇腹付ダクトが、更に一層
確実に製造され得ることとなるのである。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に従う蛇腹付ダクトとその製造
方法、並びにかかる蛇腹付ダクトの製造方法に用いられ
るブロー成形用金型のそれぞれの具体的な構成につい
て、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0048】先ず、図1には、本発明に従う構造を有す
る蛇腹付ダクトの一つの実施形態として、自動車の過給
機とエンジンとを連結する吸気系エアダクトが、その正
面形態において、概略的に示されている。かかる図1か
らも明らかなように、エアダクト10は、従来の吸気系
エアダクトと同様に、全体として、長さ方向中間部分が
エンジンルーム内の配設スペースに対応した屈曲形態を
有する略円筒形状を呈している。そして、このエアダク
ト10においては、その両端部が、エンジン側の接続部
12と過給機側の接続部14(何れも、図1において二
点鎖線で示した)に対して、所定の取付部材(図示せ
ず)等を用いて取り付けられて、それらエンジン側の接
続部12と過給機の接続部14との間に、エンジンルー
ム内の配設スペースに対応して延びるように配置され得
るようになっており、以て、図示しないエンジンと過給
機とを連結せしめて、過給機から供給される圧縮空気を
エンジン内に導き得るように構成されている。
【0049】また、かかるエアダクト10にあっては、
エンジン側の接続部12に接続される長さ方向の一方側
の端部に、周方向に延びる山部16と谷部18とが、長
さ方向に交互に位置するように連続して設けられてなる
蛇腹部20が形成されており、更に、かかる蛇腹部20
を除いた部位が、平坦な外面と内面とを有する平坦部2
2とされている。そして、このエアダクト10は、その
全体が合成樹脂材料にて形成されており、特に、蛇腹部
20が、オレフィン系エラストマにて形成されている一
方、平坦部22が、ポリプロピレンにて形成されてい
る。
【0050】すなわち、本実施形態のエアダクト10
は、柔軟性に優れた軟質の樹脂材料からなる蛇腹部20
と、比較的に剛性の高い硬質の樹脂材料からなる平坦部
22とが一体形成された一体品にて構成されており、そ
れによって、優れた軽量性と成形性とが得られるように
なっているばかりでなく、蛇腹部20において、容易に
屈曲乃至は伸縮せしめられ得るようになっていると共
に、平坦部22において、高い耐圧力性が発揮され得る
ようになっているのである。
【0051】なお、このようなエアダクト10を与える
合成樹脂材料の種類は、上記した例示のものに、何等限
定されるものではなく、自動車の配管用ダクトの構成材
料として従来から一般に使用されるものが適宜に用いら
れる。また、蛇腹部20と平坦部22を含むエアダクト
10の全体が、一種類の合成樹脂材料にて形成されてい
ても、何等差し支えないのである。
【0052】ところで、図2からも明らかなように、本
実施形態のエアダクト10にあっては、蛇腹部20にお
ける山部16の外面(エアダクト10の外側に位置する
面)が、平坦部22の外周面から径方向外方に向かって
所定高さ突出した位置において、エアダクト10の中心
軸24に対して平行に延び、且つ周方向に連続して延出
する、平坦な外側先端面26と、この外側先端面26の
幅方向(エアダクト10の中心軸24に平行な方向)の
両端から、互いに対向しつつ、径方向内方に向かって、
相互の間隔が次第に広がるようにして延び出し、且つ周
方向に連続して延びる、平坦な二つの外側側面28,2
8とにて構成されている。
【0053】また、かかる山部16の内面(エアダクト
10の内側に位置するの面)は、径方向外方に向かって
凸となる凸状湾曲面形状をもって、周方向に連続して延
びる内側先端面30と、該内側先端面30の幅方向(エ
アダクト10の中心軸24に平行な方向)の両端から、
互いに対向しつつ、径方向内方に向かって、前記外側側
面28,28のそれぞれに平行して延び出し、且つ周方
向に連続して延びる、平坦な二つの内側側面32,32
とにて構成されている。
【0054】かくして、このような内面と外面とを有す
る山部16においては、平坦面形状を呈する外側先端面
26と径方向外方に向かって凸となる凸状湾曲面形状を
有する内側先端面30とにて、山部16の先端側部分を
与える頂部部位34が、二つの外側側面28,28が延
び出す外側先端面26の幅方向両端の角部において、そ
れぞれ、角張った形状とされた構造を有して形成されて
いると共に、平坦部22の外周面よりも径方向外方に所
定高さ突出して位置せしめられている。また、互いに平
行して延びる平坦な外側側面28,28と内側側面3
2,32の相互に対応するもの同士にて、山部16の基
部側部分を与える二つの側壁部位36,36が、それぞ
れ平板形状をもって、前記頂部部位34の幅方向両端部
から、径方向内方に向かって一体的に延び出すようにし
て、形成されているのである。
【0055】一方、蛇腹部20における谷部18は、そ
の外面(エアダクト10の外側に位置する面)が、平坦
部22の内周面から径方向内方に向かって所定深さ没入
した位置において、エアダクト10の中心軸24に対し
て平行に延び、且つ周方向に向かって連続して延出す
る、平坦な外側底面38と、この外側底面38の幅方向
(エアダクト10の中心軸24に平行な方向)の両端か
ら、互いに対向しつつ、径方向外方に向かって、相互の
間隔が次第に広がるようにして延び出し、且つ周方向に
連続して延びる、平坦な二つの外側側面28,28とに
て構成されている。なお、この外側側面28、28は、
前記山部16の外側側面28、28と同一のものであ
る。
【0056】また、かかる谷部18の内面(エアダクト
10の内側に位置するの面)は、径方向内方に向かって
凸となる凸状湾曲面形状をもって、周方向に連続して延
びる内側底面40と、該内側底面40の幅方向(エアダ
クト10の中心軸24に平行な方向)の両端から、径方
向外方に向かって、前記外側側面28,28のそれぞれ
に平行して延び出し、且つ周方向に連続して延びる、平
坦な二つの内側側面32,32とにて構成されている。
なお、この内側側面32、32も、前記山部16の内側
側面32、32と同一のものである。
【0057】これによって、上述の如き内面と外面とを
有する谷部18においては、平坦面形状を呈する外側底
面38と径方向内方に向かって凸となる凸状湾曲面形状
を有する内側底面40とにて、谷部16の底部側の部分
を与える底部部位42が、二つの外側側面28,28が
延び出す外側底面38の幅方向両端の角部において、そ
れぞれ、角張った形状とされた構造を有して形成されて
いると共に、平坦部22の内周面よりも径方向内方に所
定深さ没入して、位置せしめられている。また、互いに
平行して延びる平坦な外側側面28,28と内側側面3
2,32の相互に対応するもの同士にて、谷部18の開
口部側部分を与える二つの側壁部位36,36が、それ
ぞれ平板形状をもって、前記底部部位42の幅方向両端
部から、径方向外方に向かって一体的に延び出すように
して、形成されている。
【0058】なお、前述せる如く、この二つの側壁部位
36,36は、前記山部16の頂部部位34の幅方向両
端部から径方向内方に向かって一体的に延出せしめられ
るものでもある。即ち、かかる二つの側壁部位36,3
6にあっては、山部16の頂部部位34と谷部18の底
部部位42との間に位置せしめられて、それら頂部部位
34と底部部位42とを連結するように形成されている
のである。
【0059】そして、本実施形態においては、特に、蛇
腹部20における山部16の頂部部位34と谷部18の
底部部位42のそれぞれの肉厚が、蛇腹部20以外の部
位からなる平坦部22の肉厚よりも厚くされており、ま
た、それら山部16の頂部部位34と谷部18の底部部
位42を連結する側壁部位36、36の肉厚が、平坦部
22の肉厚よりも薄くされて、頂部部位34や底部部位
42よりも十分に薄肉とされている。
【0060】しかも、山部16の頂部部位34が、二つ
の外側側面28,28が延び出す外側先端面26の幅方
向両端の角部において、それぞれ、角張った形状とされ
た構造を有して形成されているところから、頂部部位3
4の二つの角部が湾曲形状とされた従来構造を有するも
のに比して、頂部部位34の肉厚が、少なくとも、二つ
の角部の部分において確実に厚く為され得るようになっ
ているのである。また、谷部18の底部部位34にあっ
ても、二つの外側側面28,28が延び出す外側底面3
8の幅方向両端の角部において、それぞれ、角張った形
状とされた構造を有して形成されているため、かかる底
部部位42の二つの角部が湾曲形状とされた従来構造を
有するものに比して、底部部位42の肉厚が、少なくと
も、それら二つの角部の間の部分、つまり底部部位42
の幅方向中央部分において確実に厚く為され得るように
なっているのである。
【0061】さらに、ここでは、そのような厚肉の山部
16の頂部部位34や谷部18の底部部位42よりも十
分に肉厚が薄くされた側壁部位36、36の外面を与え
る二つの外側側面28,28が、エアダクト10の中心
軸24に対して、それぞれ85°と95°の大きさの交
角(図2において、θ1 ,θ2 にて示される角)をもっ
て交差する方向に向かって延出せしめられている。これ
によって、二つの薄肉の側壁部位36,36が、エアダ
クト10の中心軸24に対して85°と95°の大きさ
の交角をもって交差する略垂直な方向に向かって延出せ
しめられて形成されており、以て、山部16と谷部18
の一つ一つにおけるエアダクト10の中心軸24に沿っ
た幅寸法が比較的に小さくされ得て、蛇腹部20の全体
の軸方向長さを長くすることなく、限られた長さの範囲
で、山部16と谷部18とが、より多く形成され得るよ
うになっている。
【0062】また、本実施形態においては、前述せるよ
うに、山部16の頂部部位34が、平坦部22の外周面
よりも径方向外方に所定高さ突出して位置せしめられて
いると共に、谷部18の底部部位42が、平坦部22の
内周面よりも径方向内方に所定深さ没入して位置せしめ
られていることによって、それら山部16の頂部部位3
4と谷部18の底部部位42を連結する二つの側壁部位
36,36の径方向に対応する方向の長さ、つまり、各
側壁部位36の幅が、従来の一般的なエアダクトの蛇腹
部のそれに比して、十分に大きくされているのである。
【0063】このように、本実施形態のエアダクト10
にあっては、蛇腹部20における山部16の頂部部位3
4と谷部18の底部部位42のそれぞれの肉厚が、それ
ら頂部部位34と底部部位42を連結する側壁部位36
よりも十分に厚く、しかも平坦部22の肉厚よりも厚く
されているところから、蛇腹部20が柔軟な合成樹脂材
料にて形成されているにも拘わらず、蛇腹部20の全体
が薄い肉厚において形成された従来品に比して、山部1
6の頂部部位34と谷部18の底部部位42とが厚肉と
されている分だけ、蛇腹部20全体としての耐圧力性が
有利に高められ得るのである。
【0064】また、かかるエアダクト10においては、
山部16の頂部部位34と谷部18の底部部位42とを
連結する側壁部位36、換言すれば、蛇腹部20におい
てエアダクト10の軸方向に互いに隣り合って位置せし
められる部分であって、蛇腹部20が屈曲乃至は伸縮せ
しめられる際に、互いに隣り合うもの同士の間隔が変化
するように変形せしめられる部分が、薄い肉厚と大きな
幅をもって形成されているところから、蛇腹部20が、
より容易に且つ大きなストロークで屈曲及び伸縮せしめ
ら得るのであり、また、側壁部位36が、エアダクト1
0の中心軸24に対して略垂直な方向に延び出すように
形成されていることによって、蛇腹部20の限られた長
さの範囲で、山部16と谷部18とが、より多く形成さ
れており、それらによって、蛇腹部20において優れた
屈曲柔軟性が発揮され得るのである。
【0065】従って、このような本実施形態のエアダク
ト10を用いれば、エンジン振動の過給機側への伝達を
有利に抑制することが可能となって、かかるエンジン振
動の過給機側への伝達による様々な不具合の発生が効果
的に防止され得ると共に、エアダクト10内を流通せし
められる圧縮気体の圧力によって、蛇腹部20が破裂し
たり、損傷したりするようなことが、極めて効果的に回
避乃至は抑制され得て、良好な使用状態が、長期に亘っ
て、より一層安定的に確保され得ることとなるのであ
る。
【0066】ところで、このような優れた特徴を有する
エアダクト10は、例えば、以下に示す如き構造を有す
る成形用金型を用いたブロー成形を行うことによって、
有利に製造され得ることとなる。
【0067】すなわち、図3に示されるように、ここで
用いられるブロー成形用金型44は、上下に対向配置さ
れた上型46と下型48とを有して成っている。また、
この上型46と下型48のそれぞれの対向面には、目的
とするエアダクト10の半周分の外形形状に対応した形
状の凹所形態を有する上型側キャビティ形成部50と下
型側キャビティ形成部52とが、それぞれ形成されてい
る。そして、このような上型46と下型48とが型合せ
されることによって、それらの対向面間に、上型側キャ
ビティ形成部50と下型側キャビティ形成部52とに
て、目的とするエアダクト10を与える成形キャビティ
54が形成され得るようになっているのである。
【0068】なお、成形キャビティ54を形成する上型
側キャビティ形成部50と下型側キャビティ形成部52
は、エアダクト10の平坦部22と蛇腹部20のそれぞ
れの半周分の外周面形状に対応した形状を有する平坦部
形成凹所56と蛇腹部形成凹所58とを、それぞれ有し
て成っており、それによって、成形キャビティ54に対
して、エアダクト10の平坦部22を与える平坦部形成
部位60と蛇腹部20を与える蛇腹部形成部位62とが
形成されるようになっている。
【0069】そして、図3及び図4からも明らかなよう
に、上型側キャビティ形成部50の蛇腹部形成凹所58
の底面と、下型側キャビティ形成部52の蛇腹部形成凹
所58の底面には、互いに対応する位置に、周方向に連
続して延びる周溝64が、軸方向に一定の間隔をおい
て、それぞれ複数形成されており、また、それによっ
て、それら複数の周溝64のうち、軸方向に互いに隣り
合う周溝64同士の間に、突条66が、周方向に連続し
て延びるように、それぞれ形成されている。
【0070】さらに、この上型側及び下型側キャビティ
形成部50,52のそれぞれの蛇腹部形成凹所58にお
いては、そこに設けられた周溝64の底面と突条66の
先端面が、それぞれ平坦面とされていると共に、それら
周溝64の底面と突条66の先端面とを連結する連結面
68も平坦面とされている。そして、かかる連結面68
は、エアダクト10の中心軸24の延出方向に相当する
成形キャビティ54の軸心方向に対して、それぞれ垂直
に近い85°と95°の大きさの交角(図4において、
θ3 ,θ4 にて示される角)をもって交差する方向に向
かって延出せしめられている。
【0071】かくして、本実施形態のブロー成形用金型
44にあっては、エアダクト10の蛇腹部20を与える
成形キャビティ54の蛇腹部形成部位62に、蛇腹部形
成凹所58の複数の周溝64と突条66とによって、蛇
腹部20の山部16に対応した、角張った角部形状を呈
する凹部70と、該蛇腹部20の谷部18に対応した、
角張った角部形状を呈する形状の凸部72とが、成形キ
ャビティ54の軸心方向に向かって交互に連続して形成
されており、また、それら凹部70の底部部位と凸部7
2の頂部部位を連結する連結部位74が、成形キャビテ
ィ54の軸心方向に対して略垂直な方向に真っ直ぐに延
出する形態をもって形成されているのである。
【0072】そして、かくの如き構造とされたブロー成
形用金型44を用いて、目的とするエアダクト10を製
造する際には、先ず、図5に示されるように、所定の合
成樹脂材料からなる筒状のパリソン76を、図示しない
押出し機の先端に取り付けられた押出しダイ78から連
続的に押出し成形する一方で、押出しダイ78を、下型
48に設けられた屈曲形状を呈する下型側キャビティ形
成部52に沿って左右方向に移動せしめる等して、パリ
ソン76を、下型側キャビティ形成部52上に、該下型
側キャビティ形成部52の形状に沿った屈曲形状をもっ
て、載置せしめる。
【0073】なお、本工程では、パリソン76の成形途
中で、該パリソン76の形成材料が、ポリプロピレンか
らオレフィン系エラストマに切り替えられ、その後、再
びポリプロピレンに切り替えられることにより、パリソ
ン76が、下型側キャビティ形成部52の平坦部形成凹
所56上に載置される部分がポリプロピレンにて形成さ
れる一方、蛇腹部形成凹所58上に載置される部分がオ
レフィン系エラストマにて形成された、異なる二種類の
樹脂材料からなる一体成形品とされる。これによって、
最終的に得られるエアダクト10の平坦部22が硬質の
樹脂材料たるポリプロピレンにて構成され、また、蛇腹
部20が、柔軟性に優れたオレフィン系エラストマにて
構成されることとなる。また、勿論、エアダクト10が
一種類の樹脂材料にて構成される場合には、パリソン7
6は、その一種類の樹脂材料で形成されることは言うま
でもないところである。
【0074】次いで、図6に示されるように、下型側キ
ャビティ形成部52上にパリソン76が載置された下型
48に対して、上型46を型合せして、それら下型48
と上型46との間に、目的とするエアダクト10に対応
した形状を有する成形キャビティ54を形成すると共
に、該成形キャビティ54内に、パリソン76を収容せ
しめる。その際、パリソン76の両端部が、下型48と
上型46の互いの型合せ部位に挟まれて、潰され、それ
によって、成形キャビティ54内に収容されたパリソン
76の内部が密閉されることとなる。
【0075】その後、図7に示される如く、下型48と
上型46の互いの型合せ部位に潰されたパリソン76の
一端部に、針状の空気ノズル80を刺し通した後、この
空気ノズル80を通じて、パリソン76内に、適当な圧
力の圧縮空気を吹き込んで、パリソン76を膨張変形せ
しめて、成形キャビティ54に対応した形状を有する中
間成形体82を得る。
【0076】このとき、図8に示されるように、成形キ
ャビティ54の蛇腹部形成部位62内に配置されたパリ
ソン76の一部が、その膨張変形に伴って、該蛇腹部形
成部位62の凹部70内に押し込まれ、この凹部70内
に押し込まれたパリソン76の一部にて、頂部部位34
の外面が該凹部70の形状に対応した角張った角部形状
を呈し、且つその内面が湾曲面形状とされた山部16が
形成される。そして、かくして形成された山部16にあ
っては、頂部部位34の外側の角部が角張った形状とさ
れているため、張部部位34の外側及び内側の角部が何
れも湾曲面形状とされたものに比して、頂部部位34の
肉厚が、少なくとも、角張った角部の部分において厚く
されるのである。
【0077】また、かかる中間成形体82の成形工程で
は、上述の如くして、パリソン76の一部が蛇腹部形成
部位62の凹部70内に押し込まれる一方で、蛇腹部形
成部位62内に配置されたパリソン76の他の部分に
て、該蛇腹部形成部位62の凸部72により、それに対
応した角張った角部形状を呈する谷部18が形成される
こととなる。なお、この谷部16の形成時には、先ず、
該パリソン76の凹部70内に押し込まれる部位以外の
部分が、該凸部72を与える、上型46及び下型48の
各突条66の先端面に接触せしめられることとなるが、
その際、各突条66の先端面が平坦面とされていると共
に、その角部が角張った形状とされているため、例え
ば、かかる突条66の角部が湾曲面形状とされている場
合とは異なって、各突条66の先端面に接触せしめられ
たパリソン76における成形キャビティ54の軸心方向
への延びが、各突条66の角部にて規制され、以て、形
成される谷部16の底部部位42が、径方向内方に向か
って凸となる凸状湾曲面形状とされる。そして、それに
よって、かかる谷部16の底部部位42の肉厚が、少な
くとも、その幅方向中央部分において十分に厚くされる
のである。
【0078】さらに、本工程におけるパリソン76の膨
張変形時には、前記凹部70内に押し込まれたパリソン
76の一部が、蛇腹部形成部位62における凹部70の
底部部位と凸部72の頂部部位を連結する連結部位74
に沿って伸長せしめられて、前記山部16の頂部部位3
4と前記谷部18の底部部位42とを連結する側壁部位
36が形成されることとなる。そして、ここでは、前述
せる如く、連結部位74が、成形キャビティ54の軸心
方向に対して略垂直な85°と95°の大きさの交角を
もって交差する、上型46及び下型48の各連結面68
にて与えられて、該成形キャビティ54の軸心方向に対
して、略垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態とされて
いるため、例えば、連結部位74が、成形キャビティ5
4の軸心方向に対して傾斜して延びる形態とされている
場合に比して、側壁部位36を与えるパリソン76の一
部が、連結部位74に沿ってより大きな伸び率をもっ
て、成形キャビティ54の軸心方向に略垂直な方向に真
っ直ぐ伸長せしめられ、それによって、かかる側壁部位
36の肉厚が、十分に薄くされることとなる。
【0079】そして、かくの如くして中間成形体82を
形成した後、図示されてはいないものの、従来と同様
に、下型46と上型48とを型開きして、成形キャビテ
ィ54内で冷却固化された中間成形体82を取り出し、
その後、この中間成形体82の両端部を切除する。これ
によって、図1及び図2に示される如く、外面形状が角
張った角部形状とされた山部16と谷部18が、軸方向
に交互に連続して多数形成され、それら山部16の頂部
部位34と谷部18の底部部位42がそれぞれ厚肉とさ
れる一方、該頂部部位34と該底部部位42を連結する
側壁部位36の肉厚が薄肉とされが蛇腹部20が一体的
に設けられた、目的とするエアダクト10を得るのであ
る。
【0080】このように、本実施形態においては、従来
のブロー成形とは異なる特別な工程や余分な工程を何等
行うことなく、従来と同様な工程に従って作業を進める
ことにより、前述せる如き優れた特徴を発揮するエアダ
クト10が、極めて容易に且つ確実に製造され得ること
となるのである。
【0081】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、それは、あくまでも例示に過ぎないのであ
って、本発明が、上記の記載によって、何等の制約をも
受けるものではないことが理解されるべきである。
【0082】例えば、前記実施形態では、エアダクト1
0が、全体として屈曲形態を有する円筒形状とされてい
たが、その全体形状は、特にこれに限定されるものでは
なく、例えば、全体として真っ直ぐな形態を有する角筒
形状や横断面楕円形状とされていても、何等差し支えな
いのである。
【0083】また、前記実施形態では、蛇腹部20が、
エアダクト10の長さ方向の一方側の端部に、一つだけ
形成されていたが、かかる蛇腹部20をエアダクト10
の長さ方向に複数個設けたり、エアダクト10の全長に
亘って蛇腹部20を形成することも、勿論可能である。
【0084】さらに、前記実施形態では、上型46と下
型48のそれぞれの蛇腹部形成部位62において、エア
ダクト10の蛇腹部20における山部16と谷部18と
を与える凹部70と凸部72が、それぞれ角張った角部
形状とされると共に、該山部16の張部部位34と谷部
18の底部部位42を連結する側壁部位36を与える連
結部位74が、成形キャビティ54の軸心方向に対して
略垂直な方向に真っ直ぐ延びる形態とされたブロー成形
用金型44が用いられていたが、そのようなブロー成形
用金型44に代えて、例えば、蛇腹部形成部位62の凹
部70と凸部72が、それぞれ角張った角部形状とされ
るものの、連結部位74が、成形キャビティ54の軸心
方向に対して、所定の傾斜角度をもって傾斜して延びる
形態とされたブロー成形用金型や、蛇腹部形成部位62
の連結部位74が、成形キャビティ54の軸心方向に対
して略垂直な方向に真っ直ぐ延びる形態とされるもの
の、凹部70と凸部72の内面及び外面が、何れも湾曲
面形状とされたブロー成形用金型を用いることも可能で
ある。
【0085】そして、前者のブロー成形用金型を用いる
場合には、蛇腹部20の山部16の頂部部位34と谷部
18の底部部位42が何れも角張った角部形状とされ
て、それら頂部部位34と底部部位42が厚い肉厚と為
され得るのであり、それ故に、例えば、比較的に肉厚の
薄いパリソンを用いることによって、側壁部位36を薄
肉と為しつつ、山部16の頂部部位34と谷部18の底
部部位42を、それぞれ厚肉と為すことが出来るのであ
る。また、後者のブロー成形用金型を用いる場合には、
側壁部位36が大きな伸び率をもって伸長せしめられ
て、その肉厚が十分に薄く為され得るのであり、それ故
に、例えば、肉厚の厚いパリソンを用いることによっ
て、山部16の頂部部位34と谷部18の底部部位42
の肉厚を十分な厚さで確保しつつ、側壁部位36を肉厚
を十分に薄く為すことが出来るのである。
【0086】更にまた、前記実施形態では、ブロー成形
用金型44が、上下方向に対向配置された上型46と下
型48とにて構成されていたが、かかるブロー成形用金
型を左右方向に対向配置された二つの型を有する割型に
て構成しても、勿論良いのである。
【0087】また、前記実施形態では、パリソン76を
形成する押出しダイ78が左右方向に移動せしめられる
ことにより、下型48の下型側キャビティ形成部52上
に、成形されたパリソン76を屈曲せしめて載置し、そ
の後、下型48に型合せされた上型46との間で形成さ
れた成形キャビティ54内で、かかるパリソン76をブ
ローアップする、所謂三次元ブロー成形を利用して、目
的とするエアダクト10を製造していたが、その他、例
えば、押出しダイ78を位置固定とする一方、下型48
を上下方向や左右方向に移動せしめることにより、パリ
ソン76を下型48の下型側キャビティ形成部52上
に、屈曲させて載置するようにした三次元ブロー成形に
より、エアダクト10を製造するようにしても良い。ま
た、上下方向に対向配置された上型46と下型48とか
らなるブロー成形用金型44に代えて、左右方向に対向
配置された二つの型を有するブロー成形用金型を用い、
この金型の成形キャビティ内に、位置固定の押出しダイ
にて成形されたパリソンを配置した後、該パリソンをブ
ローアップする、一般的なブロー成形を採用すること
も、勿論可能である。
【0088】加えて、前記実施形態では、自動車の過給
機とエンジンとを連結する蛇腹付のエアダクトとその製
造方法、並びにそれに用いられるブロー成形用金型に対
して、本発明を適用したものの具体例を示したが、本発
明は、その他、自動車に設けられる、蛇腹付エアダクト
以外の配管用の蛇腹付ダクトや、自動車以外の機械や装
置に設けられる配管用の蛇腹付ダクトの何れに対して
も、有利に適用され得るものであることは、勿論であ
る。
【0089】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0090】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う蛇腹付ダクトにあっては、蛇腹部において、十
分な屈曲柔軟性と高度な耐圧力性とが共に有利に発揮さ
れ得、以て、屈曲柔軟性の発揮によって得られるメリッ
トが十分に確保され得ると共に、ダクト内を流通せしめ
られる流体の圧力等によってダクト内が正圧状態や負圧
状態となった際に、蛇腹部が破裂したり、潰れたりする
ようなことが、極めて効果的に回避され得るのである。
そして、それらの結果として、屈曲柔軟性が要求される
配管用のダクト等として、より有利に使用され得るばか
りでなく、その良好な使用状態が、長期に亘って、更に
一層安定的に確保され得ることとなるのである。
【0091】また、本発明に従う蛇腹付ダクトの製造方
法によれば、蛇腹部における屈曲柔軟性の発揮によって
得られるメリットが十分に確保され得ると共に、使用状
態でのダクトの内圧変動に起因する蛇腹部の損傷乃至は
破損が効果的に防止され得る蛇腹付ダクトが、極めて有
利に且つ容易に製造され得るのである。
【0092】さらに、本発明に従うブロー成形用金型を
用いれば、屈曲柔軟性が要求される配管用のダクト等と
して、より有利に使用され得るばかりでなく、その良好
な使用状態が、長期に亘って、更に一層安定的に確保さ
れ得る蛇腹付ダクトを、容易に且つ工業的に有利に製造
することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う蛇腹付ダクトの一例を示す正面説
明図である。
【図2】図1のII−II断面における部分拡大断面説明図
である。
【図3】本発明手法に従って、図1に示された蛇腹付ダ
クトを製造する際に用いられるブロー成形用金型の一例
を示す縦断面説明図である。
【図4】図3における部分拡大説明図である。
【図5】本発明手法に従って、図1に示された蛇腹付ダ
クトを製造する際における一工程例を示す説明図であっ
て、目的とする蛇腹付ダクトを与えるパリソンを成形す
る一方、かかるパリソンを、ブロー成形用金型の下型の
下型側キャビティ形成部上に載置している状態を示して
いる。
【図6】本発明手法に従って、図1に示された蛇腹付ダ
クトを製造する際における別の工程例を示す説明図であ
って、ブロー成形用金型内に形成される成形キャビティ
内に、パリソンを収容せしめた状態を示している。
【図7】本発明手法に従って、図1に示された蛇腹付ダ
クトを製造する際における更に別の工程例を示す説明図
であって、成形キャビティ内に収容されたパリソンの内
部に圧縮空気を吹き込んで、パリソンを膨張変形せしめ
て、中間成形体を得た状態を示している。
【図8】図7における部分拡大説明図である。
【符号の説明】
10 エアダクト 16 山部 18 谷部 20 蛇腹部 34 頂部部位 36 側壁部位 42 底部部位 44 ブロー成形
用金型 46 上型 48 下型 50 上型側キャビティ形成部 52 下型側キャ
ビティ形成部 54 成形キャビティ 62 蛇腹部形成
部位 70 凹部 72 凸部 74 連結部位 76 パリソン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹部を有する合成樹脂製の蛇腹
    付ダクトにして、 前記蛇腹部を構成する山部の頂部部位と谷部の底部部位
    とが、それら山部の頂部部位と谷部の底部部位との間に
    位置して、該頂部部位と該底部部位とを連結する側壁部
    位よりも厚肉となるように形成されていることを特徴と
    する蛇腹付ダクト。
  2. 【請求項2】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹部を有する蛇腹付ダクトを、
    所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造する
    に際して、 互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
    前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
    つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
    における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
    と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
    更にそれら凹部及び凸部が、それぞれ角張った角部形状
    をもって形成されている成形金型を用いて、該成形金型
    の成形キャビティ内に、前記合成樹脂材料からなる筒状
    のパリソンを収容した後、該パリソンの内部に気体を吹
    き込んで、ブロー成形することを特徴とする蛇腹付ダク
    トの製造方法。
  3. 【請求項3】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹部を有する蛇腹付ダクトを、
    所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造する
    に際して、 互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
    前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
    つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
    における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
    と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
    更に該凹部の底部部位と該凸部の頂部部位との間に位置
    して、それら底部部位と頂部部位とを連結する連結部位
    が、前記ダクトの軸方向に相当する成形キャビティの軸
    心方向に対して略垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態
    をもって形成されている成形金型を用いて、該成形金型
    の成形キャビティ内に、前記合成樹脂材料からなる筒状
    のパリソンを収容した後、該パリソンの内部に気体を吹
    き込んで、ブロー成形することを特徴とする蛇腹付ダク
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹部を有する蛇腹付ダクトを、
    所定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造する
    に際して、 互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
    前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
    つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
    における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
    と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
    更にそれら凹部及び凸部が、それぞれ角張った角部形状
    をもって形成されると共に、該凹部の底部部位と該凸部
    の頂部部位との間に位置して、それら底部部位と頂部部
    位とを連結する連結部位が、前記ダクトの軸方向に相当
    する成形キャビティの軸心方向に対して略垂直な方向に
    真っ直ぐ延出する形態をもって形成されている成形金型
    を用いて、該成形金型の成形キャビティ内に、前記合成
    樹脂材料からなる筒状のパリソンを収容した後、該パリ
    ソンの内部に気体を吹き込んで、ブロー成形することを
    特徴とする蛇腹付ダクトの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成形金型の二つの型の前記蛇腹部形
    成部位における凹部の底部部位と凸部の頂部部位とを連
    結する前記連結部位が、前記成形キャビティの軸心方向
    に対して85〜95°の交角をもって交差して真っ直ぐ
    に延出する形態をもって形成されている請求項3又は請
    求項4に記載の蛇腹付ダクトの製造方法。
  6. 【請求項6】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹を有する蛇腹付ダクトを、所
    定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造する際
    に用いられるブロー成形用金型であって、 互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
    前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
    つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
    における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
    と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
    更にそれら凹部及び凸部が、それぞれ角張った角部形状
    をもって形成されていることを特徴とするブロー成形用
    金型。
  7. 【請求項7】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹を有する蛇腹付ダクトを、所
    定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造する際
    に用いられるブロー成形用金型であって、 互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
    前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
    つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
    における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
    と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
    更に該凹部の底部部位と該凸部の頂部部位との間に位置
    して、それら底部部位と頂部部位とを連結する連結部位
    が、前記ダクトの軸方向に相当する成形キャビティの軸
    心方向に対して略垂直な方向に真っ直ぐに延出する形態
    をもって形成されていることを特徴とするブロー成形用
    金型。
  8. 【請求項8】 ダクト軸方向に山部と谷部とが交互に連
    続的に形成されてなる蛇腹を有する蛇腹付ダクトを、所
    定の合成樹脂材料を用いたブロー成形により製造する際
    に用いられるブロー成形用金型であって、 互いに対向配置されて、互いの対向面間に、目的とする
    前記蛇腹付ダクトを与える成形キャビティを形成する二
    つの型を有し、且つそれら二つの型の該成形キャビティ
    における前記蛇腹部の形成部位が、該蛇腹部の前記山部
    と谷部にそれぞれ対応した凹部と凸部とから構成され、
    更にそれら凹部及び凸部が、それぞれ角張った角部形状
    をもって形成されると共に、該凹部の底部側部位と該凸
    部の頂部側部位との間に位置して、それら底部側部位と
    頂部側部位とを連結する連結部位が、前記ダクトの軸方
    向に相当する成形キャビティの軸心方向に対して略垂直
    な方向に真っ直ぐに延出する形態をもって形成されてい
    ることを特徴とするブロー成形用金型。
  9. 【請求項9】 前記二つの型の前記蛇腹部形成部位にお
    ける凹部の底部側部位と凸部の頂部側部位とを連結する
    前記連結部位が、前記成形キャビティの軸心方向に対し
    て85〜95°の交角をもって交差して真っ直ぐに延出
    する形態をもって形成されている請求項7又は請求項8
    に記載のブロー成形用金型。
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