JPH1066912A - グラビア塗布装置及びその製造方法 - Google Patents

グラビア塗布装置及びその製造方法

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JPH1066912A
JPH1066912A JP27164496A JP27164496A JPH1066912A JP H1066912 A JPH1066912 A JP H1066912A JP 27164496 A JP27164496 A JP 27164496A JP 27164496 A JP27164496 A JP 27164496A JP H1066912 A JPH1066912 A JP H1066912A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベタのパターン印刷において塗布スピードを
高速化しても転写不良が発生することが無く、優れたレ
ベリング性能を有しており、支持体上に良好な塗膜を形
成することができるグラビア塗布装置及びその製造方法
を提供すること。 【解決手段】 グラビアロール14の表面に形成された
セル15に塗料12を付着保持し、これに接触して回転
するバックロール16との間を連続走行する支持体18
上に、ベタでパターン印刷して塗膜を形成するグラビア
塗布装置にて、前記セル間に形成された中間部の表面を
凹凸状粗面に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリントメディ
ア用インクリボンのインク塗料をグラビア塗布方式によ
りベタでパターン印刷し、連続走行する支持体上に塗膜
を形成するグラビア塗布装置及びその製造方法に係り、
特にグラビアロールの構造を改良したグラビア塗布装置
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗料をベタでパターン印刷し
連続走行する支持体上に塗膜を形成する装置として、グ
ラビア塗布装置が知られている。このグラビア塗布装置
は、グラビアロールの表面の任意の部分に、図5に示す
ような凹部状のセル1を形成し、このセル1に塗料を付
着保持させて、これをベースフィルム等の支持体上に転
写することによって塗膜を形成するものである。
【0003】グラビアロールの表面に凹部状のセル1を
形成する製版工程を行う際、一般的にセル1が塗料を保
持できるようにするため、さらにドクターがセル1内に
落ち込まないようにするために、セル1,1間にドテ部
2が設けられている。そして、このようなドテ部2の存
在は、相隣接するセル1同士の塗料のつながりの妨げと
なり、各セル1から転写される塗料のレベリングが良好
に行えないので、通常はドテ部2の幅を狭く形成するこ
とにより上記欠点を補い、脱落部分のないベタ塗膜を得
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、グラビア塗布装
置が使用される分野では、生産性の向上を図るため、塗
布スピードの高速化が要求されている。ところが、従来
のグラビア塗布装置にあっては、塗料を転写する際に
は、セル内塗料の表面に支持体が接触し転写していく
が、塗布スピードを高速化することにより支持体との接
触が不充分となり、セルから塗料を引きずり出すことが
できず、転写不良が発生する。そして、充分なレベリン
グが行われず、塗膜の脱落やスジ状の塗膜ムラが発生す
るという問題があった。
【0005】さらに、プリントメディア用のインクリボ
ンのインク層塗布のように、転写後のスムージング装置
を装備していないパターン印刷においては、転写時に発
生する不良はそのまま製品の塗膜欠陥として残存し、製
品品質を阻害する致命的な欠陥になるという問題があっ
た。このような致命的欠陥を防止する対策として、イン
ク層の二度塗りが一般に行われているが、二度塗りを施
さなくとも致命的欠陥を防止することができる塗布装置
の開発が望まれていた。
【0006】この発明は、上記課題を解消するためにな
されたものであって、ベタのパターン印刷において塗布
スピードを高速化しても転写不良が発生することが無
く、優れたレベリング性能を有しており、支持体上に良
好な塗膜を形成することができるグラビア塗布装置及び
その製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、グラビアロールの表面に形成されたセルに塗料
を付着保持し、これに接触して回転するバックロールと
の間を連続走行する支持体上に、ベタでパターン印刷し
て塗膜を形成するグラビア塗布装置において、前記セル
間に形成された中間部の表面を凹凸状粗面に形成するこ
とにより達成される。
【0008】上記構成によれば、グラビアロールの表面
に形成されたセルの中間部の表面を凹凸状粗面に形成
し、中間部にも塗料の保持機能を付与しているので、セ
ル間の塗料につながりを持たせてレベリング性能を改善
することができる。また、支持体が塗料と接触する面積
を増加させることにより、転写性能をも改善することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施の形態は、この発明の好適な形態であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発
明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの形態に限られるもので
はない。
【0010】図1は、この発明のグラビア塗布装置の実
施形態の構成を示す概略図である。このグラビア塗布装
置11には、塗料12を収容する塗料槽13と、この塗
料槽13内の塗料12に浸漬されて、その表面に形成さ
れたセル15に塗料を付着保持するグラビアロール14
と、このグラビアロール14に接触して余剰分の塗料1
2を掻き取るドクター17と、グラビアロール14に圧
接され、このグラビアロール14の回転に伴って回転す
るバックロール16とが備えられている。そして、グラ
ビアロール14とバックロール16との間には、塗膜を
形成する支持体としてのベースフィルム18が連続供給
される。
【0011】このベースフィルム18上に塗膜を形成す
るには、先ず、グラビアロール14を図示矢印の方向に
回転させ、セル15に塗料12を充填すると共に、余剰
分の塗料12をドクター17によって掻き取る。次に、
グラビアロール14とバックロール16との間で連続走
行しているベースフィルム18上に、バックロール16
の圧接によりグラビアロール14のセル15に充填され
た塗料12を転写する。
【0012】グラビアロール14の表面には、図2に示
すように、部分的に複数のセル15が形成されている。
各セル15は凹部として形成され、相隣接するセル1
5,15間には隆起した中間部であるドテ部19が形成
されている。尚、図2において、セル15は矩形状の凹
部として形成されているが、これに限るものではなく、
後述するようにハニーカム状の凹部に形成しても良い。
【0013】次に、この発明のグラビア塗布装置の製造
方法の第1の実施形態ついて説明する。先ず、グラビア
ロール14の表面に、例えばエッチングにより複数のセ
ル15を形成する製版工程を行う。この製版工程の後、
研磨剤(#70〜#220)を回転しているグラビアロ
ール14に液体とともに吹き付け、ドテ部19の表面
に、図2に示したような凹凸状粗面20を形成する液体
ホーニング工程を行う。そして、グラビアロール14の
表面の磨耗防止を図るために、その表面にメッキ層を形
成するクロムメッキ工程を行う。
【0014】尚、上記実施形態では、液体ホーニング工
程及びクロムメッキ工程を順に行っているが、これに限
るものではなく、例えばクロムメッキ工程の後に液体ホ
ーニング工程を行っても良い。さらに、これらの工程の
後、突起部を平滑化するために、超仕上げ工程を行って
も良い。但し、この場合には、ドテ部19の表面に形成
した凹凸状粗面20を損なわないように、柔らかい砥石
(#3000〜#5000)を使用することが望まし
い。
【0015】上述した第1の実施形態による具体的な第
1の実施例について、下記表1に示す条件で塗膜形成状
況の確認実験を行った。尚、各比較例は液体ホーニング
処理を行っていないグラビアロールを用いたものであ
り、図6はその表面状態を示す顕微鏡写真である。一
方、各実施例は、液体ホーニング処理を行ったグラビア
ロールを用いたものであり、図3はその表面状態を示す
顕微鏡写真である。
【0016】また、比較例1及び実施例1,2,3で
は、セル形状がハニーカム形状であり、線数133L/
inch、版深40μm、ドテ幅15μm、スクリーン
角度90度のグラビアロールを用いた。一方、比較例2
及び実施例4,5,6では、セル形状がハニーカム形状
であり、線数133L/inch、版深40μm、ドテ
幅30μm、スクリーン角度90度のグラビアロールを
用いた。
【0017】さらに、塗膜は単層塗布で形成し、塗膜形
成用として以下の組成のインクリボン用塗料を調整し
た。 染料(スチリル系染料) 5重量部 ポリビニルブチラール 5重量部 メチルエチルケトン 45重量部 トルエン 45重量部
【0018】下記表1に確認実験の結果を示しており、
実施結果は塗膜を目視で観察することにより評価した。
この評価において、塗布欠陥が発生した場合は×で表
し、問題がない場合は○で表した。
【表1】
【0019】表1に示すように、比較例1では、ドテ部
の表面がほぼ平滑なものを対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/minでは、1.0μmの塗膜
が形成され、目視結果は良好であった。一方、塗布速度
180m/minでは、1.0μmの塗膜が形成され、
目視で欠陥の発生が確認された。比較例2でも、ドテ部
の表面がほぼ平滑なものを対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/minおよび180m/min
の双方において、1.0μmの塗膜が形成され、目視で
欠陥の発生が確認された。
【0020】これに対し、実施例1では、十点平均表面
粗さで2μm〜3μmの凹凸状粗面を対象として塗膜形
成を行った。塗布速度100m/minでは、1.0μ
mの塗膜が形成され、目視結果は良好であった。一方、
塗布速度180m/minでは、1.0μmの塗膜が形
成され、目視で欠陥の発生が確認された。実施例2で
は、十点平均表面粗さで3μm〜10μmの凹凸状粗面
を対象として塗膜形成を行った。塗布速度100m/m
inおよび180m/minの双方において、1.0μ
mの塗膜が形成され、目視結果は良好であった。
【0021】実施例3では、十点平均表面粗さで10μ
m〜13μmの凹凸状粗面を対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/minでは、1.1μmの塗膜
が形成され、目視結果は良好であった。一方、塗布速度
180m/minでは、1.1μmの塗膜が形成され、
目視で欠陥の発生が確認された。尚、双方の速度におい
て、ドクターにキズが入っているのが確認された。実施
例4では、実施例1と同様に、十点平均表面粗さで2μ
m〜3μmの凹凸状粗面を対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/minでは、1.0μmの塗膜
が形成され、目視結果は良好であった。一方、塗布速度
180m/minでは、1.0μmの塗膜が形成され、
目視で欠陥の発生が確認された。
【0022】実施例5では、実施例2と同様に、十点平
均表面粗さで3μm〜10μmの凹凸状粗面を対象とし
て塗膜形成を行った。塗布速度100m/minおよび
180m/minの双方において、1.0μmの塗膜が
形成され、目視結果は良好であった。実施例6では、実
施例3と同様に、十点平均表面粗さで10μm〜13μ
mの凹凸状粗面を対象として塗膜形成を行った。塗布速
度100m/minでは、1.1μmの塗膜が形成さ
れ、目視結果は良好であった。一方、塗布速度180m
/minでは、1.1μmの塗膜が形成され、目視で欠
陥の発生が確認された。尚、双方の速度において、ドク
ターにキズが入っているのが確認された。
【0023】以上のように、ドテ部の表面に凹凸状粗面
を形成した各実施例においては、極めて良好な塗膜形成
を行うことができた。特に、十点平均表面粗さが3μm
〜10μmの範囲の凹凸状粗面では、塗布速度を180
m/minに高速化しても良好な塗膜を形成することが
できた。
【0024】ところが、上述したグラビアロール14の
製版後にドテ部19の凹凸状粗面20の形成のための液
体ホーニング工程を行うと、ドテ部19のみならずセル
15にまで研削力が及ぶため、セル15の形状崩れや内
面の粗面化を伴うことがある。通常、セル15の形状
は、使用される塗料の性状や要求される塗膜の状態に応
じて最適に形成されており、またセル15の内面は、粗
面過ぎると塗料の保持力が増大して転移性が悪化するた
め、ある程度滑らかな面に形成されている。従って、セ
ル15の形状崩れや内面の粗面化が発生すると、塗料の
転写性が悪化して本来の効果を減少させることになる。
【0025】そこで、この現象を無くすためのこの発明
のグラビア塗布装置の製造方法の第2の実施形態ついて
説明する。先ず、グラビアロール14の表面に、メッキ
層を形成する銅メッキ工程を行い、その後に液体ホーニ
ング工程を行う。この液体ホーニング工程の後、製版工
程を行い、クロムメッキ工程を行う。これにより、図4
に示したようにドテ部19のみに凹凸状粗面20を形成
することができ、セル15の形状崩れや内面の粗面化を
防止することができる。
【0026】尚、上記実施形態では、銅メッキ工程の後
に液体ホーニング工程を行っているが、これに限るもの
ではなく、製版工程の直前であればいつ行っても良い。
さらに、これらの工程の後、突起部を平滑化するため
に、超仕上げ工程を行っても良い。但し、この場合に
は、ドテ部19の表面に形成した凹凸状粗面20を損な
わないように、柔らかい砥石(#3000〜#500
0)を使用することが望ましい。
【0027】上述した第2の実施形態による具体的な第
2の実施例について、下記表2に示す条件で塗膜形成状
況の確認実験を行った。尚、比較例1は液体ホーニング
処理を行っていないグラビアロールを用いたものであ
り、比較例2,3,4は製版処理の後に液体ホーニング
処理を行ったグラビアロールを用いたものである。一
方、各実施例は、製版処理の前に液体ホーニング処理を
行ったグラビアロールを用いたものである。
【0028】また、各比較例及び各実施例では、セル形
状がハニーカム形状であり、線数133L/inch、
版深40μm、ドテ幅15μm、スクリーン角度90度
のグラビアロールを用いた。さらに、塗膜は単層塗布で
形成し、塗膜形成用として以下の組成のインクリボン用
塗料を調整した。 染料(スチリル系染料) 5重量部 ポリビニルブチラール 5重量部 メチルエチルケトン 45重量部 トルエン 45重量部
【0029】下記表2に確認実験の結果を示しており、
実施結果は塗膜を目視で観察することにより評価した。
この評価において、塗布欠陥が発生した場合は×で表
し、問題がない場合は○で表した。
【表2】
【0030】表2に示すように、比較例1では、ドテ部
の表面がほぼ平滑なものを対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/minでは、1.0μmの塗膜
が形成され、目視結果は良好であった。一方、塗布速度
180m/minでは、1.0μmの塗膜が形成され、
目視で欠陥の発生が確認された。比較例2では、十点平
均表面粗さで2μm〜3μmの凹凸状粗面を対象として
塗膜形成を行った。塗布速度100m/minでは、
1.0μmの塗膜が形成され、目視結果は良好であっ
た。一方、塗布速度180m/minでは、1.0μm
の塗膜が形成され、目視で欠陥の発生が確認された。
【0031】比較例3では、十点平均表面粗さで3μm
〜10μmの凹凸状粗面を対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/min及び180m/minで
は、1.0μmの塗膜が形成され、目視結果は良好であ
った。一方、塗布速度210m/minでは、1.0μ
mの塗膜が形成され、目視で欠陥の発生が確認された。
比較例4では、十点平均表面粗さで10μm〜13μm
の凹凸状粗面を対象として塗膜形成を行った。塗布速度
100m/minでは、1.1μmの塗膜が形成され、
目視結果は良好であった。一方、塗布速度180m/m
inでは、1.1μmの塗膜が形成され、目視で欠陥の
発生が確認された。尚、双方の速度において、ドクター
にキズが入っているのが確認された。
【0032】これに対し、実施例1では、十点平均表面
粗さで2μm〜3μmの凹凸状粗面を対象として塗膜形
成を行った。塗布速度100m/minでは、1.0μ
mの塗膜が形成され、目視結果は良好であった。一方、
塗布速度180m/minでは、1.0μmの塗膜が形
成され、目視で欠陥の発生が確認された。実施例2で
は、十点平均表面粗さで3μm〜10μmの凹凸状粗面
を対象として塗膜形成を行った。塗布速度100m/m
in、180m/min及び210m/minにおい
て、1.0μmの塗膜が形成され、目視結果は良好であ
った。
【0033】実施例3では、十点平均表面粗さで10μ
m〜13μmの凹凸状粗面を対象として塗膜形成を行っ
た。塗布速度100m/minでは、1.1μmの塗膜
が形成され、目視結果は良好であった。一方、塗布速度
180m/minでは、1.1μmの塗膜が形成され、
目視で欠陥の発生が確認された。尚、双方の速度におい
て、ドクターにキズが入っているのが確認された。以上
のように、ドテ部の表面のみに凹凸状粗面を形成した各
実施例においては、極めて良好な塗膜形成を行うことが
できた。特に、十点平均表面粗さが3μm〜10μmの
範囲の凹凸状粗面では、塗布速度を210m/minに
さらに高速化しても良好な塗膜を形成することができ
た。
【0034】尚、セル15の形成方法としては、エッチ
ングの他に機械彫刻を採用することができる。また、凹
凸状粗面20の形成方法としては、液体ホーニングの他
に、例えばサンドブラストやショットブラスト等を採用
することができる。以上述べたように、グラビアロール
14の表面に形成されたセル15,15間に位置するド
テ部19の表面を凹凸状粗面20に形成し、ドテ部19
にも塗料12の保持機能を付与することにより、セル1
5,15間の塗料12につながりを持たせてレベリング
性能を改善することができる。また、ベースフィルム1
8の塗料12と接触する面積が増加するので、転写性能
を改善することができる。
【0035】即ち、上記グラビアロール14を使用する
ことにより、塗膜の脱落やスジ状の塗膜ムラ等の欠陥が
無く、レベリング性能の良好な塗膜面を得ることができ
る。また、ドテ部19に塗料12の保持機能があること
から、ドテ部19の幅が多少広くなる等の製版精度にも
影響されることなく、ベタのパターン印刷において、転
写性能を向上させることができ、塗布の高速化を図るこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ベタの
パターン印刷において塗布スピードを高速化しても転写
不良が発生することが無く、優れたレベリング性能を有
しており、支持体上に良好な塗膜を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のグラビア塗布装置の実施形態の構成
を示す概略図。
【図2】図1に示すグラビアロールのセルを拡大して示
す第1の一部破断斜視図。
【図3】図2に示すグラビアロールのセルの表面状態を
示す顕微鏡写真。
【図4】図1に示すグラビアロールのセルを拡大して示
す第2の一部破断斜視図。
【図5】従来のグラビアロールのセルを拡大して示す一
部破断斜視図。
【図6】従来のグラビアロールのセルの表面状態を示す
顕微鏡写真。
【符号の説明】
11・・・グラビア塗布装置、12・・・塗料、13・
・・塗料槽、14・・・グラビアロール、15・・・セ
ル、16・・・バックロール、17・・・ドクター、1
8・・・支持体(ベースフィルム)、19・・・ドテ
部、20・・・凹凸状粗面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラビアロールの表面に形成されたセル
    に塗料を付着保持し、これに接触して回転するバックロ
    ールとの間を連続走行する支持体上に、ベタでパターン
    印刷して塗膜を形成するグラビア塗布装置において、 前記セル間に形成された中間部の表面を凹凸状粗面に形
    成したことを特徴とするグラビア塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記中間部の表面粗度が、十点平均表面
    粗さで3μm〜10μmの凹凸である請求項1に記載の
    グラビア塗布装置。
  3. 【請求項3】 グラビアロールの表面に形成されたセル
    に塗料を付着保持し、これに接触して回転するバックロ
    ールとの間を連続走行する支持体上に、ベタでパターン
    印刷して塗膜を形成するグラビア塗布装置の製造方法に
    おいて、 前記グラビアロールの表面に凹部状のセルを形成する製
    版工程の後に、前記セル間に形成された中間部の表面に
    凹凸状粗面を形成する工程を行うことを特徴とするグラ
    ビア塗布装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記中間部の表面粗度が、十点平均表面
    粗さで3μm〜10μmの凹凸である請求項3に記載の
    グラビア塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記凹凸状粗面の形成工程が、液体ホー
    ニング工程である請求項3に記載のグラビア塗布装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記凹凸状粗面の形成工程の後又は前
    に、前記グラビアロールに耐磨耗性を持たせるメッキ工
    程を行う請求項3に記載のグラビア塗布装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 グラビアロールの表面に形成されたセル
    に塗料を付着保持し、これに接触して回転するバックロ
    ールとの間を連続走行する支持体上に、ベタでパターン
    印刷して塗膜を形成するグラビア塗布装置の製造方法に
    おいて、 前記グラビアロールの表面に凹部状のセルを形成する製
    版工程の前に、前記グラビアロールの表面に凹凸状粗面
    を形成する工程を行うことを特徴とするグラビア塗布装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記中間部の表面粗度が、十点平均表面
    粗さで3μm〜10μmの凹凸である請求項7に記載の
    グラビア塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記凹凸状粗面の形成工程が、液体ホー
    ニング工程である請求項7に記載のグラビア塗布装置の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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