JPH1066654A - 振動ミキサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミキシング作用に優れるミキサーを提供す
る。 【解決手段】 ミキサー刃２０を回転のみならず、上下
振動させる構成とした。ミキサー刃２０の上下振動は、
波形ランプ（スロープ）３３と、これに従動するガイド
３０とにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、調理機、特に、回
転ミキシング作動及び垂直振動ミキシング作動するミキ
サー刃を使用したブレンダ（ミキサー）に関する。電動
モータは駆動源として作用し、垂直振動はミキサー刃を
上下動させる波形ランプ（スロープ）によって生じさせ
られる。

【０００２】

【発明の概要】本発明の目的は、市場で現在入手可能な
ミキサーと協働できミキサー機能を高めることができる
調理機を提供することにある。本願発明の装置は、従来
装置と異なり、ミキサー刃に回転運動を与えるだけでは
なく、波形ランプ（波状の坂）を用いてミキサー刃を垂
直振動（連続的に上下動）させる。

【０００３】従って、本発明の目的は、従来技術のもの
よりも高機能な調理機を提供することにある。

【０００４】本発明の別の目的は、垂直振動してミキサ
ーの作用を行なう調理機を提供することにある。

【０００５】本発明の別の目的は、垂直振動させるため
に波形ランプを用いる調理機を提供することにある。

【０００６】本発明のこれら及びその他の特徴、目的及
び利点は以下の説明及び図面より明らかになる。図面に
おいて同様な要素に対して同様な番号を使用している。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
て図１及び２に示す調理機は、コンテナあるいはピッチ
ャ（ミキシング材料あるいは液体を保持して注ぐための
容器）１２を備えるブレンダ１０と、外側ハウジング１
５を備える着脱自在なトランスミッション１４と、電気
モータ（図示省略）とを含んでなる。ピッチャ１２は、
トランスミッションハウジング１５に形成された取付リ
ング１６によってハウジング１５に連結される。ハウジ
ング１５はさらにシャフトシール１８を備える。ピッチ
ャ１２が取り付けられたときに液漏れを防ぐためにその
他のシールを設けることとしてもよい。組立てられたミ
キサー刃２０は第１シャフト２２に取り付けられピッチ
ャ１２のミキサーチャンバ内に位置する。

【０００８】ハウジング１５内にトランスミッションの
構成要素−これは、押圧板用バネ２４、押圧板２６、ス
プラインシャフトコネクタ２８、トラッキングガイド３
０、波形ランプ（斜路）３２、第２シャフト３４及び減
速機３６を含む−が納められている。第２シャフトシー
ル３８は、外部環境から内部を遮断するバリヤーとして
働き、かつ、第２シャフトが取付リング４２を介して電
気モータに連結されたときに第２シャフトの回転支承面
として作用する。

【０００９】図２及び３に示すように、トランスミッシ
ョン１４は回転駆動システム２５を含んでなり、このシ
ステムは、電気モータの速度に直接連結された回転運動
を生じさせる。これを行なうため、ミキサー刃２０は一
連の中間連結部材によってモータに直接連結される。最
初に、モータ取付リング４２が一体的に第２シャフト３
４に連結され、シャフト３４は次にスプラインシャフト
コネクタ２８に連結される。この駆動システムは、次に
押圧板２６をスプラインシャフトコネクタ２８及び第１
シャフト２２（このシャフトはミキサー刃２０を駆動す
るために用いられる）に連結することにより完成され
る。

【００１０】駆動システム２５の経路に平行にミキサー
刃２０を駆動するために、トラッキングガイド３０に係
合するトラッキング面４８を備える波形ランプ３２が用
いられる。ランプ３２には一連の凹部３１と凸部３３が
形成されており、これにより垂直運動を生じる。ランプ
３２がトランスミッション１４内で回転すると、トラッ
キングガイド３０はトラッキング面４８に追従し、その
結果、垂直軸に沿って上下運動する。次にガイド３０が
押圧板２６に押し当てられることによって、この垂直運
動はミキサー刃２０に伝達される。押圧板２６が上昇す
ると、第１シャフトが上昇し、従って、ミキサー刃が上
昇する。

【００１１】トラッキングガイド３０がトラッキング面
４８に接触する態様は数多くのものが考えられる。図示
のとおり、波形のものが使用される。しかしながら、２
本のポスト若しくはローラ、又は当業者にとって公知の
その他の構成をとすることもできる。

【００１２】押圧板２６が上昇すると、押圧板２６とハ
ウジング１５との間に位置するバネ２４が圧縮される。
圧縮されたバネは、トラッキングガイド３０がトラッキ
ング面４８の凹部３１に来たときに、押圧板とミキサー
刃が下方に移動することを助勢する。バネ２４の圧縮力
は、また、トラッキングガイド３０とトラッキング面４
８という２つの要素のすべての運動位置においてこれら
の要素を互いに接触させる役目を果たす。

【００１３】ランプ３２は、電気モータに直接連結され
減速運転を可能にする減速機３６によって駆動される。
第１ギア６０は第２シャフト３４に連結され、かつ、ハ
ウジング１５に設けた支持シャフト６４回りに回転自在
な第２ギア６２に係合する。ギヤ６２は、次に、ランプ
３２に設けた内歯車６６に噛合してランプ３２を回転駆
動する。

【００１４】ミキサー刃は回転しながら垂直方向に振動
できることが重要である。これはスプラインシャフトコ
ネクタ２８と、押圧板２６を使用することにより達成す
ることができる。図２及び３に示すように、コネクタ２
８は溝を刻んだ外表面２９を有し、この溝は押圧板２６
の内腔３７に設けた対応溝に係合し摺動する。このよう
な構成により、コネクタ２８と押圧板２６は滑ることな
く一緒に回転し、また、垂直方向には互いに摺動する。
従って、垂直振動の際にも回転力は連続的に与えられ
る。

【００１５】トラッキングガイド３０を回転させる必要
はないので、図２に示すように、延長保持部７０をハウ
ジング１５から延伸させてトラッキングガイド３０の回
転を阻止している。ほぞ及びほぞ穴係合その他の切欠き
穴係合であって、回転は阻止するが垂直方向の摺動を許
容する係合によってトラッキングガイド３０と延長保持
部７０は連結される。もちろん、この結合は、公知のそ
の他の方法で行なってもよい。ハウジングはトラッキン
グガイド３０の回転を阻止するストッパの役目をなす
が、押圧板２６の回転は許容する。

【００１６】図４及び５は本発明の別の実施の形態を示
すものであり、バネを使用する必要が無い。この実施の
形態（最初の形態に似たものである）において、ガイド
８０は２本の下方へ延伸するポスト８２を有し、これら
のポスト８２は、内側に延伸しかつ波形ランプ８４の溝
８８内に延伸する部分８６によって波形ランプ８４に連
結されている。作動の際、波形ランプ８４が回転するの
で、延伸部８６は相対的に溝８４内を走行することにな
る。従ってガイド８０は上下動してミキサー刃を垂直振
動させる。

【００１７】図６は別の実施の形態を示し、ガイドは回
転要素であり、波形ランプは固定されている。この実施
の形態においては、波形ランプ９０は上述の最初の実施
形態のガイド３０のように用いられる。駆動装置に連結
されて回転するのはガイド９２である。上下振動はガイ
ド９０に設けた波形構造によって達成される。これらの
２つの要素は、上述したバネを用いた実施例のように、
あるいは、図４及び５に示すように、ほぞとほぞ穴を用
いた構成とすることにより相互連結される。

【００１８】以上本発明の好ましい実施の形態を説明し
たが、本発明から逸脱することなく広範に渡り本発明の
装置に種々の変形を行なうことが可能であることは当者
にとって明白である。従って、請求の範囲の請求項に記
載はそういった変形を含むものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の断面図

【図２】図１に示す実施形態の斜視図であり、発明の特
徴を示すために一部を省略している。

【図３】図１に示す実施形態のトランスミッションの分
解図。

【図４】本発明の別の実施形態を示す分解図。

【図５】図４に示す実施形態の展開断面図。

【図６】本発明の別の実施形態を示す分解図。

【符号の説明】

１０ ブレンダ １２ コンテナ（ピッチャ） １４ トランスミッション １５ ハウジング １６ 取付リング ２０ ミキサー刃 ２２ 第１シャフト ２５ 回転駆動システム ２６ 押圧板 ２４ 押圧板用バネ ２８ スプラインシャフトコネクタ ３４ 第２シャフト ３６ 減速機

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【手続補正書】

【提出日】平成９年７月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図４】

【図５】

【図６】

【図３】

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ミキシング材料を保持しトランスミッシ
   ョンに連結されるコンテナと、 前記トランスミッションに取り付け可能で、前記コンテ
   ナが前記トランスミッションに取り付けられた際に前記
   コンテナ内に配設されるミキサー刃とを含んでなるミキ
   サー装置であって、 前記トランスミッションはハウジングと、動力源と、駆
   動シャフトと、波形ランプとを有し、 前記駆動シャフトは前記動力源を前記ミキサー刃及び前
   記波形ランプに連結し、前記ミキサー刃及び前記波形ラ
   ンプを回転させ、 前記波形ランプは前記ミキサー刃に係合し、前記動力源
   が駆動された際に前記ミキサー刃を垂直軸にそって振動
   させる、ミキサー装置。
2. 【請求項２】 請求項１の装置であって、さらに第２駆
   動シャフトと、ガイドを含んでなり、 前記ガイドは前記動力源の作動中に前記波形ランプと係
   合し、かつ、前記ミキサー刃と連続的に係合して前記動
   力源の作動中にミキサー刃を垂直軸に沿って振動させ、 前記第２駆動シャフトは前記駆動シャフトを前記ミキサ
   ー刃に連結し、前記第２駆動シャフトは前記ガイド内に
   独立して配設され、前記ミキサー刃は回転されかつ独立
   した速度で垂直軸に沿って振動する、装置。
3. 【請求項３】 請求項２の装置であって、前記波形ラン
   プを前記動力源に連結する減速機を更に含んでなり、前
   記ミキサー刃は該ミキサー刃の回転速度から独立した速
   度で垂直軸に沿って振動する、装置。
4. 【請求項４】 ミキシング材料を保持しトランスミッシ
   ョンに取り付けられるコンテナと、 前記コンテナがトランスミッションに取り付けられたと
   きに前記コンテナ内に配設される取付可能なミキサー刃
   を有するトランスミッションとを含んでなるミキサー装
   置であって、 前記トランスミッションは、ハウジングと、動力源と、
   駆動シャフトと、波形ランプと、ガイドとを含み、 前記駆動シャフトは前記動力源及び前記ミキサー刃に連
   結され、前記ミキサ刃は前記動力源の作動中に回転し、 前記ガイドは前記動力源に連結されて前記動力源によっ
   て回転すると共に、前記波形ランプに連続的に係合し、 前記波形ランプと前記ガイドとの係合は垂直振動を発生
   させて前記ミキサー刃を垂直に振動させる、ミキサー装
   置。
5. 【請求項５】 請求項４の装置であって、前記波形ラン
   プ内に配設され前記ミキサー刃を前記駆動シャフトに連
   結する第２シャフトをさらに含んでなり、前記ミキサー
   刃の回転は、該ミキサー刃の垂直振動から独立している
   装置。
6. 【請求項６】 請求項５の装置であって、前記ガイドを
   前記動力源に連結する減速機を更に含んでなり、前記ガ
   イドは前記ミキサー刃の回転速度よりも遅い速度で回転
   する装置。