JPH106644A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JPH106644A
JPH106644A JP8159843A JP15984396A JPH106644A JP H106644 A JPH106644 A JP H106644A JP 8159843 A JP8159843 A JP 8159843A JP 15984396 A JP15984396 A JP 15984396A JP H106644 A JPH106644 A JP H106644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight loss
recording
main
compound
dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8159843A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuki Suzuki
夕起 鈴木
Yuko Okamoto
祐子 岡本
Michikazu Horie
通和 堀江
Yutaka Kurose
裕 黒瀬
Shuichi Maeda
修一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP8159843A priority Critical patent/JPH106644A/ja
Publication of JPH106644A publication Critical patent/JPH106644A/ja
Priority to US09/033,654 priority patent/US6214519B1/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録の可能な光記録媒体を提供する。 【解決手段】 有機色素を含有する記録層が次の条件を
満たす色素A及び化合物Bからなる光記録媒体。 (1)色素Aは、特定の比較的小さな減量の傾き及び減
量割合をもち、モル吸光係数5万以上の吸収ピークであ
って、記録再生波長に最も近いピークが記録再生波長よ
り40〜60nm短波長側にあること。 (2)化合物Bは特定の大きな減量の傾き及び減量割合
をもち、記録再生波長±60nmに吸収ピークを持たな
いこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体に関し、
レーザー光により記録できる光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度記録のため、レーザー光の
発振波長の短波長化が注目され、780nm、830n
mよりも短波長のレーザー光で記録再生可能な光記録媒
体が求められている。かかる状況においては、さまざま
な記録媒体があるが、その中で、有機色素系光記録媒体
は安価でプロセス上容易であるという特長を有する。こ
のような短波長用途の有機色素媒体の色素としては、シ
アニン等が提案されており、特開平6−336086号
公報、特開平7−161068号公報、特開平7−26
2604号公報、特開平7−125441号公報、特開
平7−266705号公報等がある。記録部では、78
0nmでのCD−Rと同様に、色素の熱分解による光学
定数と膜厚の減少と基板の軟化による変形等が生じてい
ると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、記録時に、色素の分解のみか、基板の変形の両方
により記録変調度を得ているが、記録部の変形が大き
く、溝上記録の場合には隣接の溝間部に及ぶ大きなビッ
トが形成されるため、クロストークが問題となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高密度記
録を実現されるために良好な微小記録部を形成しうる媒
体を鋭意検討した結果、本発明に到達した。本発明の要
旨は、透明基板上に、少なくとも、有機色素を含有する
記録層、金属反射層、保護層の順に積層した光記録媒体
において、記録層が下記の条件を満たす、主成分色素A
と、化合物Bの混合物からなることを特徴とする光記録
媒体に存する。
【0005】(1)色素Aが、熱重量分析で、主減量過
程での温度上昇に対する減量の傾きが0.5%/℃〜3
%/℃で、かつ、主減量過程での減量が総重量の40%
〜55%であるか、あるいは、主減量過程での減量の傾
きが3%/℃〜20%/℃で、かつ、主減量過程での減
量が総重量の30%以上50%未満であること。 (2)化合物Bが、主減量過程での減量の傾きが10%
/℃以上であり、かつ、主減量過程での減量が総重量の
55%以上であるか、あるいは、主減量過程での減量の
傾きが10%/℃未満、かつ、主減量過程での減量が、
総重量の75%以上であること。
【0006】(3)色素Aの、溶液でのモル吸光係数ε
が5万以上の吸収で、透明基板上の膜の状態での記録再
生光波長に最も近い分光吸収極大が、記録再生光波長よ
りも40〜60nm短波長側にあること。 (4)化合物Bの膜としての記録再生光波長に最も近い
吸収極大が、記録再生光波長よりも60nm以上短波長
側にあるか、あるいは、60nm以上長波長側にあるこ
と。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明における記録層は、記録用のレーザ
ー光を吸収することによる昇温で減量し、膜厚が減少
し、光学特性が変化することにより、戻り光の位相が変
化し、反射率が変化したところを記録部とするものであ
る。本発明において、透明基板としてはポリカーボネー
ト、ポリメタクリレート、非晶質ポリオレフィン等の樹
脂やガラス等の公知のものが用いられ、サーボ用の案内
溝を有している。その溝は、深さは、通常100〜20
0nm、好ましくは、140〜180nmで、溝幅は、
通常0.3〜0.4μm、トラックピッチは、通常0.
7〜1.0μmであり、溝形状はU字溝が好ましい。溝
の深さは、100nm未満の場合には、記録時に十分な
変化がおきず、十分な記録変調度が得られない場合があ
る。200nmを越えると、溝部の溝間部の反射率差が
大きすぎるため、溝上記録の場合には反射率が低くなり
すぎるので良くない。溝幅は、0.3μm未満には十分
なトラッキングエラー信号振幅を得ることが困難となる
恐れがある上に、基板の溝転写率が低くなるため好まし
くない。また、0.4μmを越える溝幅の場合には、記
録した時に記録部が横に広がりやすくなるので好ましく
ない。トラックピッチは、高容量化の用途には、0.7
〜1.0μmが好ましい。なお、溝形状は、1μmピッ
チの場合には、He−Cdレーザーによる光学測定によ
り求め、それよりもトラックピッチが狭い場合には、S
TMやAFMでプロファイルを測定して求める。なお本
件に関しては、STMで求めた。
【0008】記録層は、通常、有機色素等をエタノー
ル、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン、ジア
セトンアルコール、フッ素系アルコール等の溶媒に溶か
した溶液をスピンコートして得られる。この溶媒として
は、沸点が100〜150℃である溶媒で屈折率nが3
以上のフッ素系アルコール、すなわち、1H,1H,3
H−テトラフルオロプロパノール、1H,1H,5H−
オクタフルオロペンタノール、1H,1H,3H−ヘキ
サフルオロブタノール等が好ましく用いられる。沸点が
100℃未満の場合には、スピンコート時に溶媒が速く
気化するため、ディスクの半径40mmより外周側に塗
布液がゆきつかず、半径方向の膜厚分布が極めて大きく
なり、良好な特性が得られないことがあるので好ましく
ない。また、沸点が150℃を越える場合には、蒸発に
時間がかかる上に、膜中に溶媒が残留しやすく、この様
な場合には、良好な記録ジッターが得られないことが多
いので好ましくない。膜厚は溝部で60〜180nm程
度が好ましい。60nm未満では薄すぎて良好な記録感
度が得られない恐れがある。また、180nmを越える
と、記録部の横方向、スキャン方向への変形が大きくな
るため、クロストークやジッターが大きくなるため好ま
しくない。また、塗布膜の溝深さが50〜180nmで
あり、U字型であることが好ましい。この溝深さが50
nm未満であると、トラッキングエラー信号振幅が十分
に得られなくなり、また、180nmを越える場合には
溝部の膜厚が薄すぎるため、十分な記録変調度が得られ
ない恐れがある。
【0009】光学記録に用いられる有機色素としては、
フタロシアニン系色素、シアニン色素、含金属アゾ系色
素や、ジベンゾフラノン系、含金属インドアニリン等が
提案されているが、記録層を構成する有機色素の熱的特
性は記録特性に大きく影響する。短波長用途として充分
な特性を得るためには、熱重量分析における、主減量過
程での減量が、温度に対してシャープであることが必要
である。なぜならば、主減量過程の反応により、有機色
素膜は分解し、膜厚の減少と光学定数の変化をおこす。
その結果、光学的な意味でのビット(記録部)が形成さ
れる。この時、主減量が温度に対して緩慢である場合、
すなわち、広い温度範囲にわたって減量が起こる場合に
は、記録層の光学変化と膜厚の変化が広い領域にわたっ
て形成されることになる。高密度対応のビット長記録の
場合にはビット同志が重なりあうためジッター、ビット
の分解能が悪くなり、極めて不利である。それ故、温度
に対して、急峻な減量を起こす色素が求められるのであ
る。減量の過程が2段階になっている色素を用いた場合
も、同様な理由で不利である。しかしながら、様々な骨
格の有機色素の中で、減量の傾きが20%/℃以上のも
のは多くなく、さらに、その色素単独で良好な記録特性
を得るためには満たすべき光学特性条件があり、この両
面を満たす色素はさらに希少なものとなる。そこで本発
明は、光学定数は色素Aで満たし、色素Aの熱特性の不
足分を化合物Bで補う。
【0010】色素Aの満たすべき条件の1つとして、溶
液でのモル吸光係数εが5万以上の吸収のうちで最も長
波長側の吸収に対応する、透明基板上の膜の状態での記
録再生光波長に最も近い短波長側の分光吸収極大が、記
録再生光波長よりも40〜60nm短波長側であること
がある。さらに、膜の屈折率nが記録再生光波長±5n
mで2〜3であり、消衰係数kが0.03〜0.15で
ある色素が好ましい。また色素Aの熱特性は、熱重量分
析で、主減量過程での温度に対する減量の傾きが0.5
〜3%/℃で、かつ、その過程での減量が総重量の40
%〜55%であるか、あるいは、主減量過程での温度に
対する減量の傾きが3〜20%/℃で、かつ、主減量過
程での減量が総重量の30%以上50%未満である。こ
の範囲をはずれると、いかに良好な化合物Bを添加して
も効力が発揮されず、十分な記録特性の改善が得られな
い。色素Aとしては上記減量の傾きがより大きく、か
つ、減量%がより大きいものほど、本件の目的でのディ
スクとして良好な記録特性が得られる可能性が大きい。
また、主減量開始温度は200℃〜340℃が好まし
い。なお、本発明では、いくつかの減量過程のうちで減
量が15%以上の過程を主減量過程と呼ぶ。
【0011】一方、化合物Bは、膜としての分光吸収極
大が、記録再生光波長よりも60nm以上短波長側であ
るか、あるいは60nm以上長波長側であれば良い。化
合物Bがかかる条件を満たせば、化合物Bを混ぜて記録
膜を形成した場合、色素Aの光学的効果を阻害せずにす
む。すなわち、ディスクの反射率を低下させたり、記録
信号振幅が十分得られなかったりする心配がなくなる。
また、化合物Bの満たすべき熱特性は、主減量過程での
減量の傾きが10%/℃以上であり、かつ、主減量過程
での減量が総重量の55%以上であるか、あるいは、減
量の傾きが小さくても主減量過程での減量が総重量の7
5%以上であればよい。化合物Bの主減量開始温度は、
色素Aよりも高くても低くても良いが、色素Aのそれよ
りも±100℃以内であることが好ましい。この範囲を
はずれると、化合物Bの効果が得られない恐れがある。
なお、化合物Bは、その主減量過程で、発熱しても吸熱
してもよい。化合物Bの減量の傾き、減量%について、
上記範囲をはずれると、添加物としての化合物Bの効果
が発揮されない。
【0012】本発明において、減量の傾きは、以下の如
くして求める。(図1を参照。) 質量M0 の有機色素を窒素中で10℃/分で昇温する。
昇温に従って、質量は当初微量ずつ減少し、ほぼ直線a
−bの減量線を描き、ついで急激に減量し始め、15%
以上の減量をほぼ直線d1 −d2 に沿って減量する。こ
れが主減量過程であり、主減量開始温度は、T1 のこと
である。その後、ほぼ直線c−cで示される減量過程に
おちつく。直線d1 −d2 と直線c−cとの交点におけ
る温度をT2 、重量をm2 とし、初期重量をm1 とすれ
ば、ここでいう減量の傾きとは、
【0013】
【数1】(m1 −m2 )(%)/(T2 −T1 )(℃)
【0014】で示される値で、総重量に対する減量%
は、
【0015】
【数2】(m1 −m2 )(%)
【0016】で示される値である。なお、図2に示され
るような場合には、主減量過程の減量の傾きは
【0017】
【数3】(m1 −m2 )(%)/(T2 −T1 )(℃)
【0018】とし、総重量に対する減量%は、
【0019】
【数4】(m1 −m3 )(%)
【0020】で示される値とする。さらに、色素Aに対
する化合物Bの重量比は、90:10〜70:30が好
ましい。色素Aの具体例としては、次の色素が挙げられ
る。
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】化合物Bとしては例えば次の化合物が挙げ
られる。
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】金属反射層は、記録層を透過したレーザー
光を効率良く反射する金属膜であり、600nm〜70
0nmで反射率が低下しないために、記録再生波長±5
nmの波長領域の光の屈折率が0.1〜0.2、消衰係
数kが3〜5であるものが好ましい。好ましい金属反射
膜として、金を主成分とした金属反射膜や、銀を主成分
とした金属反射膜が例示できる。特に銀を主成分とした
金属反射膜が好ましい。また、対候性の向上のために、
銀に、ロジウム、パラジウム、白金、チタン、モリブデ
ン、ジルコニウム、タンタル、タングステン、バナジウ
ム等の添加元素を5原子%以下の範囲で加えてもよい。
金属反射層の膜厚は、好ましくは80nm以上で、記録
層の変形を抑制しすぎたり、記録感度を悪化させすぎな
い程度の膜厚が好ましい。
【0030】本発明の光学記録媒体においては、反射層
の上に保護層を積層し、記録部の金属反射層の穴の発生
を防止したり、変形の非対称性を抑制する効果を有して
いる。保護層としては紫外線硬化接続が好ましい。ま
た、通常は、1μm以上、好ましくは3μm以上の膜厚
にして、酸素による硬化抑制等がおこらないようにす
る。
【0031】
【実施例】
実施例1 溝深さ180nm、溝幅(溝の半値幅)0.37μm
(0.9μmピッチ)のU字案内溝を有するポリカーボ
ネート基板上に下記構造式〔3〕
【0032】
【化10】
【0033】で示される含金属アゾ色素0.0495g
(以下色素A1と称する)と、下記構造式〔4〕
【0034】
【化11】
【0035】で示される含金属アゾ色素0.0055g
(以下化合物B1と称する)をオクタフルオロペンタノ
ール(OFP)5gに溶解し(色素A1:化合物B1=
90:10)、800rpmでスピンコートし、80℃
のオーブンで1時間アニール処理し、記録層とした。こ
の色素A1の減量特性は図1に示されるタイプであり、
主減量過程での総減量が34%で、温度差が8.2℃
で、減量の傾きは4.15%/℃であった(主減量開始
温度は247℃)。また、化合物B1の減量特性は、図
3に示されるものであり、極めて急峻な減量の傾き、大
きな減量%を示し、主減量過程での総減量が58%で、
温度差が3.1℃で、減量の傾きは18.7%/℃であ
った(主減量開始温度は242℃)。主減量過程では、
発熱性を示した。なお、熱重量分析はセイコー電子工業
製の示差熱天秤(「SSC5200H」シリーズ「TG
−DTA−320」)を用いて測定した。
【0036】この記録層の上に金を100nmの厚さだ
けスパッタし、その上にUV硬化樹脂(大日本インキ製
「SD−318」)を約3μmスピンコートして紫外線
ランプで硬化してディスクを作製した。このディスクを
680nmの半導体レーザー評価機(開口数NA=0.
6)で、線速3m/sで溝上に記録したところ、再生パ
ワー0.7mW、記録周波数3MHz、duty比25
%、記録パワー10mWでC/N55dB、変調度40
%、反射率60%であった。さらに記録パワーを変化さ
せ、CD−Rの4倍速EFM信号(n−1)Tを入力
し、4.8m/s、4.0m/s、3.8m/sの線速
度で記録したところ(以下、EFM信号特性、とい
う)、すべての線速度で3T記録部のジッターが最小値
で6nsという、ビット間の良好な分解能が得られた
(最短マーク長0.66μm)。以下では、この線速度
の範囲で最も厳しい3.8m/sの線速度での最短マー
ク長(3T信号に相当するもの)が、如何に計算値に近
く小さい値であるか、そのジッターがいかに小さいか
で、その分解能を判断できる。この実測マーク長が計算
値に近く短いほど、さらに、そのジッターが小さいほ
ど、高密度記録で良好な特性を示すということである。
なお、記録膜の膜厚は約120nmであり、塗布膜の溝
深さはSTMで140nmのU字型であった。色素A1
の膜の吸収極大(εが9万)は619nmであり、化合
物B1の膜としての吸収極大は547nmであった。
【0037】実施例2〜8、比較例1〜6 以下の実施例、比較例で用いた基板、UV硬化樹脂層は
すべて実施例1と同様であり、実施例5を除いては反射
層が金100nmであり(実施例5は、銀100n
m)、記録条件はすべての例で全く同様とし、色素Aと
化合物Bを表−2のとおりに変更した。本件のすべての
例において、3m/s、3MHz、duty比25%で
の記録において、C/Nは53dB以上、記録変調度4
0%以上であった。また、各ディスクの反射率は40%
〜60%であった。表−1に各例の色素Aと化合物Bの
膜の吸収極大と熱特性の値を示し、表−2に各例のAと
Bの比率、記録層の膜厚、3.8m/sでのEFM記録
の3Tジッターの最小値と、その時のマーク長(ビット
長)の値を示す。なお、各例で用いた色素Aと化合物B
の構造式を以下に示し、化合物Bの熱特性を示す示差熱
天秤のチャートを図3〜図8に示す。表−2に示すよう
に、熱特性の良好な色素を母体(色素A)とするほど、
最短マーク長が小さくなり、さらに、そのジッターも小
さくなり、高密度記録媒体としての特性のよりいっそう
の向上が期待できる。
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】記録層を構成する母体色素Aの熱特性と
光学特性、及び、添加物の熱特性と光学特性が本件の条
件を満たせば、反射率が高く、良好な短ビットを形成す
る短波長記録に好適な光記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機色素の主減量過程、主減量過程の総減量、
減量の傾きを求める方法を説明するための示差熱天秤の
チャート図。
【図2】図1と異なる、有機色素の主減量過程、主減量
過程の総減量、減量の傾きを求める方法を説明するため
の示唆熱天秤のチャート図。
【図3】化合物B1の減量特性を示す示差熱天秤のチャ
ート図。
【図4】化合物B2の減量特性を示す示差熱天秤のチャ
ート図。
【図5】化合物B3の減量特性を示す示差熱天秤のチャ
ート図。
【図6】化合物B4の減量特性を示す示差熱天秤のチャ
ート図。
【図7】化合物B5の減量特性を示す示差熱天秤のチャ
ート図。
【図8】化合物B6の減量特性を示す示差熱天秤のチャ
ート図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒瀬 裕 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 前田 修一 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、少なくとも、有機色素を
    含有する記録層、金属反射層、保護層の順に積層した光
    記録媒体において、記録層が下記の(1)〜(4)の条
    件を満たす、主成分色素Aと、化合物Bの混合物からな
    ることを特徴とする光記録媒体。 (1)色素Aが、熱重量分析で、主減量過程での温度上
    昇に対する減量の傾きが0.5%/℃〜3%/℃で、か
    つ、主減量過程での減量が総重量の40%〜55%であ
    るか、あるいは、主減量過程での減量の傾きが3%/℃
    〜20%/℃で、かつ、主減量過程での減量が総重量の
    30%以上50%未満であること。 (2)化合物Bが、主減量過程での減量の傾きが10%
    /℃以上であり、かつ、主減量過程での減量が総重量の
    55%以上であるか、あるいは、主減量過程での減量の
    傾きが10%/℃未満、かつ、主減量過程での減量が、
    総重量の75%以上であること。 (3)色素Aの、溶液でのモル吸光係数εが5万以上の
    吸収で、透明基板上の膜の状態での記録再生光波長に最
    も近い分光吸収極大が、記録再生光波長よりも40〜6
    0nm短波長側にあること。 (4)化合物Bの膜としての記録再生光波長に最も近い
    吸収極大が、記録再生光波長よりも60nm以上短波長
    側にあるか、あるいは、60nm以上長波長側にあるこ
    と。
  2. 【請求項2】 上記化合物Bの主減量開始温度が、色素
    Aの主減量開始温度の±100℃以内にあることを特徴
    とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録再生光波長が600〜700nmで
    あり、色素Aに対する化合物Bの重量比が90:10〜
    70:30であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 基板の案内溝のトラックピッチが0.7
    〜1.0μmであり、溝深さが100nm〜200nm
    で、溝幅(溝深さが半分になるところの溝幅)が0.3
    〜0.4μmであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 化合物Bが、下記一般式〔1〕または
    〔2〕で示される構造式であらわされる有機色素である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    光記録媒体。 【化1】 (式中、X=CH3 、C(CH3 3 、C2 5 、C3
    7 、C4 9 等の炭素数1〜7のアルキル基、分岐ア
    ルキル基、シクロアルキル基、SR3 、OR3 (Rは炭
    素数1から7の置換基を有していても構わないアルキル
    基、分岐アルキル基、シクロアルキル基を表す)であ
    り、Yは、ヒドロキシル基、スルホン酸誘導基であり、
    Zは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基であり、
    1 、R2 は、炭素数1〜6のアルキル基、分岐アルキ
    ル基であり、M2+は、ニッケル、銅、コバルトの2価の
    イオンを示す。) 【化2】 (式中、X=CH3 、C(CH3 3 、C2 5 、C3
    7 、C4 9 等の炭素数1〜7のアルキル基、分岐ア
    ルキル基、シクロアルキル基を表し、Yは、ヒドロキシ
    ル基であり、Zは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキ
    シ基であり、R1、R2 は、炭素数1〜6のアルキル
    基、分岐アルキル基であり、M2+は、ニッケル、コバル
    ト、銅の2価のイオンを示す。)
  6. 【請求項6】 金属反射層が銀を主成分とすることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 保護層が紫外線硬化樹脂である請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の光記録媒体。
JP8159843A 1995-08-22 1996-06-20 光記録媒体 Withdrawn JPH106644A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8159843A JPH106644A (ja) 1996-06-20 1996-06-20 光記録媒体
US09/033,654 US6214519B1 (en) 1995-08-22 1998-03-03 Optical recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8159843A JPH106644A (ja) 1996-06-20 1996-06-20 光記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004356279A Division JP3783722B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 光記録媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH106644A true JPH106644A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15702458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8159843A Withdrawn JPH106644A (ja) 1995-08-22 1996-06-20 光記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH106644A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849727A3 (en) * 1996-12-18 1998-08-26 Mitsubishi Chemical Corporation Optical recording disk
US6737143B2 (en) 2001-06-14 2004-05-18 Ricoh Company Ltd. Optical recording medium, optical recording method and optical recording device
US6936323B2 (en) 2003-04-30 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, and method and device using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849727A3 (en) * 1996-12-18 1998-08-26 Mitsubishi Chemical Corporation Optical recording disk
US6737143B2 (en) 2001-06-14 2004-05-18 Ricoh Company Ltd. Optical recording medium, optical recording method and optical recording device
US6936323B2 (en) 2003-04-30 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, and method and device using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH082107A (ja) 光記録媒体及びその製造方法
US6214519B1 (en) Optical recording medium
KR100278408B1 (ko) 광정보 기록매체
JP3648823B2 (ja) 光学記録媒体及び情報記録方法
JPH07296415A (ja) 光記録媒体及びその製造方法
EP0161809B1 (en) Overcoated recording elements having amorphous dye and binder optical recording layers
JPH0958123A (ja) 光記録媒体
JP3731244B2 (ja) 光記録媒体及びその製造法
JPH106644A (ja) 光記録媒体
JP3666152B2 (ja) 光記録媒体
JP3783722B2 (ja) 光記録媒体の製造方法
JP3543464B2 (ja) 光記録媒体及び情報記録方法
JP3649062B2 (ja) 光記録媒体及び光記録方法
JPH09309268A (ja) 光学的記録媒体及び情報記録方法
JPH07161069A (ja) 光記録媒体
JPH10208303A (ja) 光記録媒体
JP3435481B2 (ja) 光記録媒体及びその製造方法
JP2001067732A (ja) 光記録媒体
JP3280044B2 (ja) 光記録媒体
JP2001076343A (ja) 光記録媒体及び光記録方式
JPH0567352A (ja) 光記録媒体
JP2585056B2 (ja) 光情報記録媒体
JPH11134708A (ja) 光記録媒体
JP2000195103A (ja) 光記録媒体およびその製造方法
JPH0569673A (ja) 光情報記録媒体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041206

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050215

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050325

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060119