JPH1065896A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH1065896A
JPH1065896A JP8232540A JP23254096A JPH1065896A JP H1065896 A JPH1065896 A JP H1065896A JP 8232540 A JP8232540 A JP 8232540A JP 23254096 A JP23254096 A JP 23254096A JP H1065896 A JPH1065896 A JP H1065896A
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transmission
transmission rate
shift
rate
width
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JP8232540A
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English (en)
Inventor
Toshibumi Shobu
俊文 菖蒲
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なシフトダウンまたはシフトアップ幅の
伝送速度の変更を行えるファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 補完手順を備えたG3伝送制御手順に従
ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
て、その制御部1が、相手先が国際接続の相手先か否か
を判定する相手先判定手段、及び、上記相手先判定手段
により国際接続の相手先と判定された場合、伝送速度変
更要因が発生したとき、設定されているシフトアップ幅
より狭く、または設定されているシフトダウン幅より広
くした伝送速度変更を行う伝送速度変更手段として機能
するようになした。更に、補完手順実行時に決定された
シンボル速度を取得するシンボル速度取得手段、及び、
伝送速度変更要因が発生したとき、シンボル速度取得手
段により取得されたシンボル速度に基づいてシフトアッ
プまたはシフトダウンの幅を決定し、上記決定に従って
伝送速度をシフトアップまたはシフトダウンさせる伝送
速度変更手段として機能するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、V.34 伝送制御手
順などの補完手順を備えたG3伝送制御手順に従ってフ
ァクシミリ通信を行うファクシミリ装置に係り、特に伝
送速度変更時のシフトアップ幅またはシフトダウン幅を
適切に設定できるファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、G3伝送制御手順によるファ
クシミリ装置では、フェーズBの最後の段階において、
画情報送信側から画情報を送ろうとする伝送速度のトレ
ーニング信号を相手側に送ることにより伝送速度を決定
している。つまり、双方のファクシミリ装置が送受信可
能な最高の伝送速度により伝送を試行し、伝送に失敗す
れば伝送速度をシフトダウンし、実際に伝送可能な伝送
速度にして画情報の伝送を行う。また、画情報の一部を
送信した後に、画情報受信側から再送を要求するPPR
信号などが送られてきたときに、画情報送信側において
伝送速度をシフトダウンして次の画情報を送信する。こ
のように、一般には状況に応じて伝送速度のシフトダウ
ンのみが行われているが、特開平6-209409号公報に示さ
れたファクシミリ装置では、ECMモードでの通信を行
うファクシミリ装置において、ページの送信終了時にP
PS−EOM信号を送信してフェーズBに戻り、既に送
信されたページの伝送速度よりも速い伝送速度を設定し
てトレーニングチェックを行うことにより、状況に応じ
て伝送速度を速くしている。しかし、上記の特開平6-20
9409号公報に示された従来の技術では画情報受信側で伝
送速度を変えることはできない。それに対して、近年に
提供されたG3伝送制御手順を補完する伝送制御手順
(V.34制御手順)では、画情報送信途中で送信側およ
び受信側から伝送速度のシフトダウンおよびシフトアッ
プを可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
G3伝送制御手順を補完する伝送制御手順では、どのよ
うな場合にどの程度、伝送速度をシフトダウンまたはシ
フトアップするのかが示されていない。本発明の課題
は、上記のような従来の技術の問題を解決し、V.34 伝
送制御手順などの補完手順を備えたG3伝送制御手順に
従ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
て、所定の状況に応じて適切なシフトダウンまたはシフ
トアップ幅の伝送速度の変更を行えるファクシミリ装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、補完手順を備えたG3
伝送制御手順に従ってファクシミリ通信を行うファクシ
ミリ装置において、発呼する相手として指示された相手
先が国際接続の相手先か否かを判定する相手先判定手段
と、上記相手先判定手段により、発呼する相手先が国際
接続の相手先と判定された場合、伝送速度変更要因が発
生したとき、設定されているシフトアップ幅より狭くし
た、または設定されているシフトダウン幅より広くした
伝送速度変更を行う伝送速度変更手段とを備えた。ま
た、請求項2記載の発明では、補完手順を備えたG3伝
送制御手順に従ってファクシミリ通信を行うファクシミ
リ装置において、補完手順実行時に決定されたシンボル
速度を取得するシンボル速度取得手段と、伝送速度変更
要因が発生したとき、上記シンボル速度取得手段により
取得されたシンボル速度に基づいてシフトアップまたは
シフトダウンの幅を決定し、上記決定に従って伝送速度
をシフトアップまたはシフトダウンさせる伝送速度変更
手段とを備えた。また、請求項3記載の発明では、補完
手順を備えたG3伝送制御手順に従ってファクシミリ通
信を行うファクシミリ装置において、補完手順のイコラ
イザトレーニング時に決定された伝送速度を取得する伝
送速度取得手段と、伝送速度変更要因が発生したとき、
上記伝送速度取得手段により取得された伝送速度に基づ
いてシフトアップまたはシフトダウンの幅を決定し、上
記決定に従って伝送速度をシフトアップまたはシフトダ
ウンさせる伝送速度変更手段とを備えた。
【0005】また、請求項4記載の発明では、補完手順
を備えたG3伝送制御手順に従ってファクシミリ通信を
行うファクシミリ装置において、発呼する相手として指
示された相手先が国際接続の相手先か否かを判定する相
手先判定手段、補完手順実行時に決定されたシンボル速
度を取得するシンボル速度取得手段、補完手順のイコラ
イザトレーニング時に決定された伝送速度を取得する伝
送速度取得手段の三つの手段のうち少なくともいずれか
二つの手段を備え、且つ、伝送速度変更要因が発生した
とき、少なくとも上記二つの手段の動作結果に基づいて
シフトアップまたはシフトダウン幅を決定し、上記決定
に従って伝送速度をシフトアップまたはシフトダウンさ
せる伝送速度変更手段を備えた。また、請求項5記載の
発明では、補完手順を備えたG3伝送制御手順に従って
ファクシミリ通信を行うファクシミリ装置において、補
完手順実行時に決定されたシンボル速度を取得するシン
ボル速度取得手段と、補完手順のイコライザトレーニン
グ時に決定された伝送速度を取得する伝送速度取得手段
と、シンボル速度またはイコライザトレーニング時の伝
送速度に関係付けられたステップ幅でシフトダウンまた
はシフトアップを行った際のエラー発生状況を上記ステ
ップ幅と対応付けて蓄積しておくエラー状況蓄積手段と
を備え、且つ、伝送速度変更要因が発生したとき、上記
シンボル速度取得手段により取得されたシンボル速度、
上記伝送速度取得手段により取得された伝送速度、およ
び上記エラー状況蓄積手段により蓄積されたエラー状況
に基づいて、シフトアップまたはシフトダウンの幅を決
定し、上記決定に従って伝送速度をシフトアップまたは
シフトダウンさせる伝送速度変更手段を備えた。
【0006】
【作用】上記のような手段にしたので、請求項1記載の
発明では、国際接続の相手先とのファクシミリ通信時に
おいては、伝送速度変更要因が発生したとき、設定され
ているシフトアップ幅より狭くした、または設定されて
いるシフトダウン幅より広くした伝送速度変更が行われ
る。請求項2記載の発明では、伝送速度変更要因が発生
したとき、そのときのシンボル速度に基づいたシフトア
ップまたはシフトダウン幅の伝送速度変更が行われる。
請求項3記載の発明では、伝送速度変更要因が発生した
とき、イコライザトレーニングで決定された伝送速度に
基づいたシフトアップまたはシフトダウン幅の伝送速度
変更が行われる。請求項4記載の発明では、伝送速度変
更要因が発生したとき、そのときのシンボル速度および
イコライザトレーニングで決定された伝送速度に基づく
と共に、そのときの接続が国際接続か否かを考慮したシ
フトアップまたはシフトダウン幅で伝送速度変更を行う
ことができる。請求項5記載の発明では、伝送速度変更
要因が発生したときにシンボル速度またはイコライザト
レーニングで決定された伝送速度に基づいて決定するシ
フトアップまたはシフトダウン幅を、その幅でのエラー
発生状況の実績も考慮して決定されたシフトアップまた
はシフトダウン幅とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明の各実施の形態の
ファクシミリ装置の構成ブロック図である。図示したよ
うに、このファクシミリ装置は、内蔵されたプログラム
に従って装置全体を管理、制御する制御部1、操作者が
ファクシミリ装置に指示を与えるためのキーボードおよ
びファクシミリ装置が操作者にメッセージ等を与えるた
めの表示手段などから成る操作表示部2、画情報などを
一時的に格納しておくRAM3、原稿上の画像を読み取
るスキャナ4、符号化復号化部(DCR)8によって復
号化された受信画情報をRAM3を介して出力するプロ
ッタ5、公衆電話網を介して遠隔のファクシミリ装置と
の間に呼を設定するための網制御装置(NCU)6、補
完手順を有するG3伝送制御手順に従ってファクシミリ
送受信を行う通信制御部7、低速モデムおよびV.34
モデムから成るモデム9、画情報を蓄積しておく画像メ
モリ10、制御情報を記憶しておき電源遮断時のためにバ
ッテリでバックアップされたパラメータメモリ11などを
備えている。
【0008】図2および図3に、本発明の各実施の形態
において実施されるG3伝送制御手順の補完手順として
のV.34 伝送制御手順の基本的なシーケンス、図4およ
び図5に、上記V.34 伝送制御手順の伝送速度変更を行
う部分のより詳細なシーケンスを示す。なお、図2は
V.34 伝送制御手順のフェーズ1からフェーズ4までを
示している。フェーズ1ではV. シーケンス、フェーズ
2ではラインプロービング、フェーズ3ではイコライザ
トレーニング、フェーズ4ではスタートアップを行う。
上記フェーズ2のラインプロービングでは特定パターン
の信号を伝送した通信結果からシンボル速度の決定を行
い、フェーズ3のイコライザトレーニングではそのとき
行われたトレーニング結果から伝送速度の決定を行い、
フェーズ4のスタートアップでは伝送速度のシフトアッ
プまたはシフトダウンを相手側に示すことにより伝送速
度の変更を行う。
【0009】図3に示したV.34 伝送制御手順は図2に
示したV.34 伝送制御手順の続きで、フェーズ5のコン
トロールチャネル制御とフェーズ6のプライマリチャネ
ルのシーケンスを示している。なお、フェーズ1のCN
G信号、フェーズ5のDIS信号、CSI信号、NSF
信号、TSI信号、DCS信号、CFR信号、およびフ
ェーズ6のPIX(画情報)信号、EOP信号、MCF
信号、DCN信号はこれまでのG3伝送制御手順に示さ
れている信号である。
【0010】また、図4に示した伝送速度変更の伝送制
御手順(図2に示したフェーズ4の詳細)は受信側から
伝送速度変更の起動をかけた場合を示しており、図5に
示した伝送制御手順は送信側から伝送速度変更をかけた
場合を示している。図示したように一つのブロックの画
情報(PIX)伝送が終ったタイミングで実行される。
なお、PPS−MPS信号およびPPR信号(再送要
求)はこれまでのG3伝送制御手順に示されている信号
である。また、本発明の第1の実施の形態の制御部1
は、発呼する相手として指示された相手先が国際接続の
相手先か否かを判定する相手先判定手段、伝送速度変更
を行う伝送速度変更手段を有する。なお、上記相手先判
定手段および伝送速度変更手段は、制御部1内のCPU
およびプログラムを内蔵したROMなどから構成され
る。従来のファクシミリ装置では、受信した画情報にエ
ラーが発生すると、予め定めたステップ幅で伝送速度の
シフトダウンを行っていた。なお、1ステップ幅とは例
えば2400bps である。それに対して、本発明の第1の実
施の形態では、回線状態の悪い国際接続の場合はシフト
ダウンのステップ幅を大きくしている。そのため、この
第1の実施の形態では、発信時に発呼相手先が指示され
ると、相手先判定手段は指示された相手先が国際接続の
相手先か否かを判定する。国内接続と国際接続とでは端
末番号(電話番号)の上位桁の表記が異なるので、この
判定は容易に実現できる。このような判定を行って、国
際接続の相手先であった場合、相手先判定手段は国際接
続の相手先であることを示す情報を、RAM3内の所定
領域に記憶しておく。
【0011】図6の動作フロー図に示すように、ファク
シミリ送信開始後、画情報を途中まで送信したとき、伝
送速度のシフトダウン要因、例えば画情報受信側からの
PPR信号受信が発生したとする(S1)。そうする
と、伝送速度変更手段は、RAM3内の所定領域を参照
して、そのときの接続が国際接続であることを示す情報
が設定(記憶)されているか否かをチェックする(S
2)。そして、上記情報が設定されていると(S2でY
es)、パラメータメモリ11内の所定領域に記憶されて
いる標準シフトダウンステップ幅よりも所定ステップ幅
だけ大きいステップ幅をシフトダウンステップ幅として
RAM3内のステップ幅設定域に設定する。図示の例で
は、標準シフトダウンステップ幅が2ステップで、それ
より1ステップだけ大きいステップ幅を設定している
(S3)。それに対し、国際接続でない場合は(S2で
No)、伝送速度変更手段はパラメータメモリ11内の上
記所定領域に記憶されている標準シフトダウンステップ
幅(図6の例では2)をそのままRAM3内のステップ
幅設定域に設定する(S4)。
【0012】続いて、伝送速度変更手段は、通信制御部
7に対し、図5に示した伝送速度変更伝送制御手順の実
行を指示する(S5)。また、このとき、伝送速度変更
手段は、RAM3のステップ幅設定域に設定されたステ
ップ幅のシフトダウンを設定するように通信制御部7に
指示する。こうして、通信制御部7はMPh信号に、指
示された通りのシフトダウン設定を行い、モデム9を介
し、MPh信号などを相手側(Rx側)に送信する(図
5参照)。なお、図6にはシフトダウン要因発生の場合
を示したが、例えば相手側(Rx側)からMCF信号を
所定回数連続して(間にPPR信号が入らずに)受信す
るなどのシフトアップ要因が発生した場合は、国際接続
の場合、国内接続に比べシフトアップステップ幅を少な
くする。このように、上記第1の実施の形態では、回線
状態の良くない国際接続の場合、国内接続時に比べ、シ
フトダウンのステップ幅を大きくし、シフトアップのス
テップ幅を小さくしているので、より短時間で回線状態
に見合った伝送速度に設定させることができ、結果的に
平均速度が向上する。
【0013】本発明の第2の実施の形態では、制御部1
は補完手順(V.34 伝送制御手順)実行時に決定された
シンボル速度を取得するシンボル速度取得手段を更に備
え、伝送速度変更要因が発生したとき、上記シンボル速
度取得手段によって取得されたシンボル速度に基づいて
シフトダウンまたはシフトアップの幅を決定する。な
お、上記シンボル速度取得手段は制御部1内のCPUお
よびプログラムを内蔵したROMなどから構成される。
またシンボル速度とは、V.34 伝送制御手順の場合、フ
ェーズ2のラインプロービングにおいて、アイパターン
と称する特定のシンボルパターンを伝送した結果として
決定される速度であり、回線状況が良好なほどシンボル
速度は高くなる。以下、図7に示した動作フローに従っ
てこの実施の形態の動作を説明する。まず、この実施の
形態では、V.34 伝送制御手順の場合、フェーズ2のラ
インプロービングを実施して、シンボル速度取得手段が
決定されたシンボル速度を取得し、RAM3内の所定領
域に記憶しておく。
【0014】その後、図7に示したように、伝送速度の
シフトダウン要因が発生すると(S11)、伝送速度変更
手段はRAM3内の上記所定領域を参照してそのときの
シンボル速度を確認する(S12)。さらに、伝送速度変
更手段は図8に示すような予め設定したシンボル速度に
対応付けられたシフトダウンステップ幅テーブルを参照
し、確認されたシンボル速度に対応付けられたシフトダ
ウンステップ幅を取得し、そのステップ幅を決定された
シフトダウンステップ幅としてRAM3内のステップ幅
設定域に設定する(S13)。例えば、シンボル速度が32
00bps のとき、シフトダウンステップ幅は2である(図
7のS13、図8参照)。続いて、ステップS14のシフト
ダウン起動を行うが、これは第1の実施の形態のステッ
プS5と同じであるので説明を省略する。なお、図7に
はシフトダウン要因発生の場合を示したが、シフトアッ
プ要因が発生した場合は、そのときのシンボル速度が大
きいならばシフトアップステップ幅は大きくなり、シン
ボル速度が小さいならばシフトアップステップ幅は小さ
くなる。図8と類似のシンボル速度に対応付けられたシ
フトアップステップ幅を示すテーブルを備えて実現する
が、上記テーブルの図示は省略する。なお、図8に示し
たシンボル速度は伝送速度2400bps の場合であり、他の
伝送速度に対するシンボル速度についてもテーブルを備
える必要がある。あるいは、各伝送速度に対する最高シ
ンボル速度をシンボル速度レベル1として、図8に示す
ように各シンボル速度をシンボル速度レベルで正規化す
ることにより、伝送速度によりシンボル速度が異なって
もシンボル速度レベルを共通化し、同一シンボル速度レ
ベルであればステップ幅を同じにしてもよい。このよう
に第2の実施の形態によれば、回線状態の良好なシンボ
ル速度の高いときはシフトダウンのステップ幅を小さ
く、シフトアップのステップ幅を大きくし、回線状態の
悪いシンボル速度の低いときはシフトダウンのステップ
幅を大きく、シフトアップのステップ幅を小さくするの
で、回線状態にすばやく対応でき、したがってファクシ
ミリ通信の平均通信時間を短縮できる。
【0015】本発明の第3の実施の形態では、制御部1
は、補完手順(V.34 伝送制御手順)のイコライザトレ
ーニング実行時に決定された伝送速度(データ速度、デ
ータレート)を取得する伝送速度取得手段を更に備え、
伝送速度変更要因が発生したとき、上記伝送速度取得手
段によって取得された伝送速度に基づいてシフトダウン
またはシフトアップの幅を決定する。なお、上記伝送速
度取得手段は制御部1内のCPUおよびプログラムを内
蔵したROMなどから構成される。以下、図9に示した
動作フローに従ってこの実施の形態の動作を説明する。
この第3の実施の形態では、V.34 伝送制御手順の場
合、フェーズ3のイコライザトレーニングを実施して、
伝送速度取得手段は決定された伝送速度(データ速度)
を取得し、RAM3内の所定領域に記憶しておく。その
後、図9に示したように、伝送速度のシフトダウン要因
が発生すると(S21)、伝送速度変更手段はRAM3内
の上記所定領域を参照してそのときのイコライザトレー
ニングの結果としての伝送速度から得た伝送速度低下幅
を確認する(S22)。さらに、伝送速度変更手段は、図
8に類似の予め設定した、伝送速度低下幅に対応付けら
れたシフトダウンステップ幅を取得し、確認された伝送
速度低下幅に対応付けられたシフトダウンステップ幅を
取得し、そのステップ幅を決定されたシフトダウンステ
ップ幅としてステップ幅設定域に設定する(S23)。例
えば、上記伝送速度低下幅が1ステップ(2400bps )の
ときシフトダウンステップ幅は2であり、伝送速度低下
幅が3ステップ(2400bps ×3)のときシフトダウンス
テップ幅は4である(S23参照)。
【0016】続いて、ステップS24のシフトダウン起動
を行うが、これは第1の実施の形態のステップS5と同
じであるので説明を省略する。なお、図9にはシフトダ
ウン要因発生の場合を示したが、シフトアップ要因が発
生した場合は、そのときの伝送速度低下幅が小さいなら
ばシフトアップステップ幅は大きくなり、伝送速度低下
幅が大きいならばシフトアップステップ幅は小さくな
る。このように第3の実施の形態によれば、回線状態の
良好な伝送速度の高いときはシフトダウンのステップ幅
を小さく、シフトアップのステップ幅を大きくし、回線
状態の悪い伝送速度の低いときはシフトダウンのステッ
プ幅を大きく、シフトアップのステップ幅を小さくする
ので、回線状態にすばやく対応でき、したがってファク
シミリ通信の平均通信時間を短縮できる。
【0017】本発明の第4の実施の形態では、第1〜第
3の実施の形態で示した国際接続か否かということ、シ
ンボル速度、イコライザトレーニング時に決定した伝送
速度の三つのうち、少なくともいずれか二つを組み合せ
て伝送速度のシフトダウンまたはシフトアップのステッ
プ幅を決定する。図10に示した動作フロー図は上記の三
つを組み合せてステップ幅を決定した例である。以下、
図10などに従ってこの実施の形態の動作を説明する。こ
の第4の実施の形態では、第1の実施の形態のように、
発信時にRAM3の所定領域に国際接続か否かを示す情
報を記憶しておくと共に、第2および第3の実施の形態
のように、補完手順(V.34 伝送制御手順)実行時に、
シンボル速度およびイコライザトレーニングにおいて決
定された伝送速度をRAM3の他の所定領域に記憶して
おく。そして、シフトダウン要因が発生すると(S3
1)、まず、取得されているシンボル速度に対応するシ
フトダウンのステップ幅を求める(S32)(S12、S13
参照)。さらに、取得されている伝送速度の低下幅に対
応するシフトダウンのステップ幅を求める(S33)(S
22、S23参照)。次に、所定のルールに従って、求めた
二つのシフトダウンのステップ幅からシンボル速度と伝
送速度(イコライザトレーニングで決定した値)の両方
を考慮したシフトダウンステップ幅DSを求める(S3
4)。上記の所定のルールとは、二つのステップ幅のう
ち大きい値を採用するとか、小さい値を採用するとか、
二つの平均値を求め4捨5入した整数値を採用するとか
いうようなルールである。例えば、シンボル速度が3000
bps 、イコライザトレーニングにおける伝送速度から得
た伝送速度低下が1ステップ幅であり、大きい値を採用
するというルールならばDS=3である。
【0018】続いて、伝送速度変更手段はRAM3の所
定領域に記憶されている国際接続か否かを示す情報を参
照し、国際接続ならば(S35でYes)上記のDSに1
を加えた値をシフトダウンのステップ幅と決定し、RA
M3内のステップ幅設定域に設定する(S36)。それに
対して、国際接続でないならば(S35でNo)、上記の
DSをそのままステップ幅設定域に設定する。さらに、
ステップS37ではシフトダウン起動を行うが、これは第
1の実施の形態のステップS5と同じであるので説明を
省略する。なお、図10にはシフトダウン要因発生時の動
作フローを示したが、シフトアップ要因発生時には、第
2および第3の実施の形態で補足説明したようにしてそ
れぞれに対応するシフトアップのステップ幅を求め、例
えばその二つの平均値を4捨5入した値をDSとし、国
際接続ならそのDSの値から1だけ減じた値をシフトア
ップのステップ幅とする。
【0019】以上の実施の形態では、シンボル速度やイ
コライザトレーニング時の伝送速度の変化に関係付けて
予め設定したシフトダウンまたはシフトアップのステッ
プ幅を決定していたが、本発明の第5の実施の形態で
は、エラー状況蓄積手段を備え、所定のデータ収集期間
中に、例えば図11に示すような稼働実績データを得るこ
とにより、シフトダウンまたはシフトアップのステップ
幅を自動的に決定する。第2の実施の形態では、例え
ば、シンボル速度3200bps (これは伝送速度2400bps 時
の上位から2番目のシンボル速度であり、ここではシン
ボル速度レベル2と称している)のとき、図8に示した
ようにシフトダウンステップ幅を2ステップ幅に固定し
ていたが、この実施の形態のデータ収集期間では、図11
に示したように、あるときはシフトダウンステップ幅を
2ステップ幅にするが、他のあるときはその前後のシフ
トダウンステップ幅にしてそのときのエラー率を収集す
るわけである。実際には図11(b)に示すように受信画
情報所定量当たりのエラービット数を収集する。収集し
たエラービット数はパラメータメモリ11などに蓄積し、
後にその平均値を求めるわけである。図11(a)、
(b)の各伝送速度シフトダウンステップ幅に対するエ
ラー率、エラービット数はそのようにして求めた平均値
である。なお、エラー状況蓄積手段は制御部1内のCP
Uおよびプログラムを内蔵したROMなどから構成され
る。
【0020】このようにして完成した図11に示した結果
を見ると、シンボル速度レベル2の際の伝送速度シフト
ダウンのステップ幅はエラー発生状況から判断して2ス
テップよりも3ステップの方が適切であることがわか
る。したがって、データ収集期間が終了すると、シンボ
ル速度レベル2の際の伝送速度シフトダウンのステップ
幅を2ステップに固定して、シフトダウン要因発生時の
伝送速度変更を行う。なお、図11(b)に示すような収
集データテーブルはそれぞれのシンボル速度レベル毎に
作成する。また、シンボル速度の代りに、第3の実施の
形態に対応してイコライザトレーニング時の伝送速度に
対するシフトダウンのステップ幅についてエラー率(エ
ラービット数)データの収集とステップ幅の自動設定を
行うことも可能であるし、第4の実施の形態に対応し
て、シンボル速度とイコライザトレーニング時の伝送速
度の組合せに対するシフトダウンのステップ幅について
エラー率(エラービット数)データの収集とステップ幅
の自動決定を行うことも可能である。また、シフトダウ
ンのステップ幅だけでなく、シフトアップのステップ幅
についても同様なデータ収集を行って自動的に決定する
ことが可能である。以上のように、この第5の実施の形
態によれば、シンボル速度などに対する伝送速度のシフ
トダウンまたはシフトアップのステップ幅を実績に基づ
いて適切な値に決定することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、国際接続の相手先とのファクシミリ通信時にお
いては、伝送速度変更要因が発生したとき、設定されて
いるシフトアップ幅より狭くした、または設定されてい
るシフトダウン幅より広くした伝送速度変更が行われる
ので、すばやく回線状況の良くない国際接続に整合した
伝送速度になり、エラーの発生が減少し、したがって通
信時間を短縮できる。また、請求項2記載の発明では、
伝送速度変更要因が発生したとき、そのときのシンボル
速度に基づいたシフトアップまたはシフトダウン幅の伝
送速度変更が行われるので、伝送速度がすばやく回線状
況に整合し、したがって通信時間を短縮できる。また、
請求項3記載の発明では、伝送速度変更要因が発生した
とき、イコライザトレーニングで決定された伝送速度に
基づいたシフトアップまたはシフトダウン幅の伝送速度
変更が行われるので、同様に、伝送速度がすばやく回線
状況に整合し、したがって通信時間を短縮できる。ま
た、請求項4記載の発明では、伝送速度変更要因が発生
したとき、そのときのシンボル速度およびイコライザト
レーニングで決定された伝送速度に基づくと共に、その
ときの接続が国際接続か否かを考慮したシフトアップま
たはシフトダウン幅で伝送速度変更を行うことができる
ので、上記の効果を更に高めることができる。また、請
求項5記載の発明では、伝送速度変更要因が発生したと
きにシンボル速度またはイコライザトレーニングで決定
された伝送速度に基づいて決定するシフトアップまたは
シフトダウン幅を、その幅でのエラー発生状況の実績も
考慮して決定されたシフトアップまたはシフトダウン幅
とすることができるので、上記の効果を更に高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態のファクシミリ装置の構
成ブロック図である。
【図2】本発明の各実施の形態のファクシミリ装置の伝
送制御シーケンス図である。
【図3】本発明の各実施の形態のファクシミリ装置の伝
送制御シーケンス図である。
【図4】本発明の各実施の形態のファクシミリ装置の要
部詳細伝送制御シーケンス図である。
【図5】本発明の各実施の形態のファクシミリ装置の要
部詳細伝送制御シーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示すファクシミリ
装置要部の動作フロー図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示すファクシミリ
装置要部の動作フロー図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すファクシミリ
装置要部のデータ構成図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すファクシミリ
装置要部の動作フロー図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示すファクシミリ
装置要部の動作フロー図である。
【図11】(a)及び(b)は本発明の第5の実施の形態
を示すファクシミリ装置要部の説明図およびデータ構成
図である。
【符号の説明】
1・・・制御部(相手先判定手段、伝送速度変更手段、
シンボル速度取得手段、伝送速度取得手段、エラー状況
蓄積手段)、3・・・RAM、7・・・通信制御部、9
・・・モデム、11・・・パラメータメモリ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補完手順を備えたG3伝送制御手順に従
    ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
    て、発呼する相手として指示された相手先が国際接続の
    相手先か否かを判定する相手先判定手段と、上記相手先
    判定手段により、発呼する相手先が国際接続の相手先と
    判定された場合、伝送速度変更要因が発生したとき、設
    定されているシフトアップ幅より狭くした、または設定
    されているシフトダウン幅より広くした伝送速度変更を
    行う伝送速度変更手段とを備えたことを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  2. 【請求項2】 補完手順を備えたG3伝送制御手順に従
    ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
    て、補完手順実行時に決定されたシンボル速度を取得す
    るシンボル速度取得手段と、伝送速度変更要因が発生し
    たとき、上記シンボル速度取得手段により取得されたシ
    ンボル速度に基づいてシフトアップまたはシフトダウン
    の幅を決定し、上記決定に従って伝送速度をシフトアッ
    プまたはシフトダウンさせる伝送速度変更手段とを備え
    たことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 補完手順を備えたG3伝送制御手順に従
    ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
    て、補完手順のイコライザトレーニング時に決定された
    伝送速度を取得する伝送速度取得手段と、伝送速度変更
    要因が発生したとき、上記伝送速度取得手段により取得
    された伝送速度に基づいてシフトアップまたはシフトダ
    ウンの幅を決定し、上記決定に従って伝送速度をシフト
    アップまたはシフトダウンさせる伝送速度変更手段とを
    備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 補完手順を備えたG3伝送制御手順に従
    ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
    て、発呼する相手として指示された相手先が国際接続の
    相手先か否かを判定する相手先判定手段、補完手順実行
    時に決定されたシンボル速度を取得するシンボル速度取
    得手段、補完手順のイコライザトレーニング時に決定さ
    れた伝送速度を取得する伝送速度取得手段の三つの手段
    のうち少なくともいずれか二つの手段を備え、且つ、伝
    送速度変更要因が発生したとき、少なくとも上記二つの
    手段の動作結果に基づいてシフトアップまたはシフトダ
    ウン幅を決定し、上記決定に従って伝送速度をシフトア
    ップまたはシフトダウンさせる伝送速度変更手段を備え
    たことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 補完手順を備えたG3伝送制御手順に従
    ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置におい
    て、補完手順実行時に決定されたシンボル速度を取得す
    るシンボル速度取得手段と、補完手順のイコライザトレ
    ーニング時に決定された伝送速度を取得する伝送速度取
    得手段と、シンボル速度またはイコライザトレーニング
    時の伝送速度に関係付けられたステップ幅でシフトダウ
    ンまたはシフトアップを行った際のエラー発生状況を上
    記ステップ幅と対応付けて蓄積しておくエラー状況蓄積
    手段とを備え、且つ、伝送速度変更要因が発生したと
    き、上記シンボル速度取得手段により取得されたシンボ
    ル速度、上記伝送速度取得手段により取得された伝送速
    度、および上記エラー状況蓄積手段により蓄積されたエ
    ラー状況に基づいて、シフトアップまたはシフトダウン
    の幅を決定し、上記決定に従って伝送速度をシフトアッ
    プまたはシフトダウンさせる伝送速度変更手段を備えた
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
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