JPH106541A - サーマルヘッド及びその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッド及びその製造方法

Info

Publication number
JPH106541A
JPH106541A JP16204496A JP16204496A JPH106541A JP H106541 A JPH106541 A JP H106541A JP 16204496 A JP16204496 A JP 16204496A JP 16204496 A JP16204496 A JP 16204496A JP H106541 A JPH106541 A JP H106541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
sio
thermal head
substrate
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16204496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Nakanishi
寛次 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP16204496A priority Critical patent/JPH106541A/ja
Publication of JPH106541A publication Critical patent/JPH106541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率がよく、蓄熱の弊害が少ないサーマル
ヘッドを提供する。 【解決手段】 アルミナ基板11の発熱素子形成部分に
不活性ガス含有のSiO 2 層12をスパッタリングによ
り形成する。この基板11のSiO2 層12が形成され
た面にガラスペースト13をスクリーン印刷する。ガラ
スペースト13を加熱溶融する。SiO2 層12からの
不活性ガスにより溶融ガラス14内に多数の微細な独立
気泡15を発生させる。冷却した後にグレーズ層16の
気泡15の発生部分の表面をエッチングし、再度加熱溶
融してシリンドリカル状突条17を形成する。このシリ
ンドリカル状突条17の表面及びその周囲のグレーズ層
16の表面に、抵抗膜、電極、保護膜を配置して発熱素
子を構成する。気泡15の発生によりグレーズ層16の
発熱素子の直下部分の熱伝導率が他の部分よりも低くな
り、熱効率が良くなる。部分的に熱伝導率を変えたグレ
ーズ層16を容易に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルヘッド及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタで用いるサーマルヘッ
ドは、アルミナ等のある程度熱伝導性の良い基板上にグ
レーズ層というガラス製蓄熱層を平面状又は突起状に形
成し、その上に発熱素子を形成して作成される。記録紙
への熱の流れは、基本的に発熱素子から直接伝わる直接
伝導のもので十分なはずであり、発熱素子の支持体であ
る蓄熱層は熱伝導率が低いことが好ましい。一方、あま
り熱伝導率が低すぎると、蓄熱層に蓄積された熱量によ
って蓄熱層の温度が上昇してしまい、発熱素子によって
本来制御されるべき信号の応答性が低下してしまう。現
在使われている蓄熱層は、比較的安価に形成することが
できるためグレーズ層が用いられているが、熱効率の観
点からは、グレーズ層よりも熱伝導率が低いものが望ま
れている。このため、グレーズ層に代えて、ガラスより
も熱伝導率が低い例えばポリイミド等の耐熱性の有機物
を用いることも提案されている(例えば、特開平7−2
37309号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐熱性
の有機物はグレーズ層に比べて機械的強度が劣るため、
熱記録の際にサーマルヘッドと記録紙との間に異物等の
巻込みがあった場合に、集中した応力により蓄熱層が容
易に変形し、発熱素子が破壊されてしまうという問題が
あった。また、サーマルヘッドの蓄熱層は、理想的には
発熱素子の直下部分は熱伝導率が低く、その他の部分は
直下部分よりも熱伝導率が高いことが好ましいが、この
ように、選択的に低熱伝導部分をもつ蓄熱層を構成する
ことは容易ではなく、複雑な工程が必要になり、実現性
が低いという問題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、低熱伝導部分を選択的に持つ蓄熱層を一般的な材
料を用いて一般的な方法で簡単に製造することができる
ようにしたサーマルヘッド及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。更には、低熱伝導部を選択的に持つ
熱効率のよいサーマルヘッドを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板と、この基板に形成したグレーズ層
と、このグレーズ層に形成した発熱素子とからなるサー
マルヘッドの製造方法において、前記基板の発熱素子形
成部分に不活性ガス含有の発熱素子用SiO2層を形成
する第1の工程と、この基板のSiO2 層形成面に溶融
ガラスを配置して、前記SiO2 層からの不活性ガスに
より溶融ガラス内のSiO2 層形成部分に気泡を発生さ
せる第2の工程とにより、前記グレーズ層を形成するよ
うにしたものである。なお、前記気泡発生部分の表面を
エッチングした後に再度加熱溶融してシリンドリカル突
条を形成する第3の工程を有することが好ましい。ま
た、スパッタリングにより前記基板に不活性ガス含有の
SiO2 層を形成し、このSiO2 層を前記発熱素子の
形状に合わせて加工することにより、前記第1工程を構
成することが好ましい。前記加工を、フォトリソグラフ
ィ及びエッチングにより行うことが好ましい。また、前
記発熱素子の形状に合わせたマスクを用いたスパッタリ
ングにより、前記第1工程を構成してもよい。また、不
活性ガスをアルゴンとして、SiO2 層のアルゴンの含
有率を1原子%以上にすることが好ましい。また、前記
第2の工程では、前記基板上にガラスペーストをスクリ
ーン印刷により塗布し、このガラスペーストを加熱溶融
することが好ましい。
【0006】また、請求項8記載のサーマルヘッドは、
基板の発熱素子形成部分に不活性ガス含有のSiO2
を形成した後に、この基板のSiO2 層形成面に溶融ガ
ラスを配置し、前記SiO2 層からの不活性ガスにより
溶融ガラス内のSiO2 層形成部分に気泡を発生させる
ことにより、グレーズ層を形成するようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】基板の発熱素子形成部分に不活性ガス含有のS
iO2 層が形成され、この基板のSiO2 層形成面に溶
融ガラスが配置されて、グレーズ層が形成される。溶融
ガラス内で、SiO2 層からの不活性ガスにより気泡が
発生する。この気泡によって、気泡が発生した部分の熱
伝導率が低くされる。したがって、サーマルヘッドにお
いて、従来の気泡無しのグレーズ層に比べて熱伝導率を
低くすることができる。これにより、発熱素子で発生し
た熱エネルギを記録媒体側に多く流すことができ、熱記
録に用いる熱エネルギを増やし効率のよい熱記録が可能
になる。
【0008】気泡は発熱素子の直下に形成され、その他
の部分には気泡が形成されることがないので、蓄熱層に
蓄積される熱を基板や放熱板などに効率良く逃すことが
できる。したがって、発熱素子の直下部分の熱伝導率を
低くして熱効率を上げるようにしても蓄熱過剰になるこ
とがなく、蓄熱過剰による熱応答性の低下が防止され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明方法の製造手順を
説明するための各工程における断面図である。先ず、図
1(A)に示すように、周知のスパッタリング装置によ
りアルミナ基板11の表面にシリカ(SiO2 )膜12
を薄く形成する。このSiO2 膜12の厚さは0.2μ
mであるが、0.05〜数十μmの厚さで形成すること
ができる。このSiO2 膜の形成の際に、スパッタリン
グ条件を変えることにより、アルゴンArのSiO2
中の含有率を少なくとも1原子%(at%)以上にす
る。アルゴンの含有率が1原子%未満では後に詳しく説
明する気泡15の発生が不十分となるからである。気泡
15を十分に発生させる場合のアルゴン含有率は、好ま
しくは5原子%以上であり、より好ましくは10原子%
以上である。なお、スパッタリングの際のアルゴンガス
の圧力を低くにするにしたがい、アルゴンガスのSiO
2 膜中の含有率を高くすることができる。
【0010】次に、図1(B)に示すように、SiO2
膜12をフォトリソグラフィーとエッチングとにより、
図2に示す発熱素子22に合わせた形状に加工する。す
なわち、発熱素子22の発熱部分のみを残すようにし
て、他の不要部分12aがアルミナ基板11から取り除
かれる。
【0011】次に、図1(C)に示すように、アルミナ
基板11のSiO2 膜形成側の面11aに、ガラスペー
スト13をスクリーン印刷により均一に塗布する。この
後、図1(D)に示すように、ガラスペースト13を加
熱して溶融させる。この加熱溶融は例えば高温な窒素ガ
スN2 を流すN2 フロー等により行われる。この加熱溶
融により、溶融ガラス14内にアルゴンガスの微細な気
泡15を多数発生させる。すなわち、ガラスペースト1
3の加熱溶融により、SiO2 膜12内のアルゴンガス
が溶融ガラス14内に混入する。溶融ガラス14の粘度
は、アルゴンガスを溶融ガラス14から完全に浮き上が
らせる程の低粘度ではないため、このアルゴンガスは溶
融ガラス14中にとどまって微細な独立した気泡15と
なり、これらが多数形成される。また、SiO2 層12
は、図1(E)に示すように溶融ガラス14に溶け込み
一体化される。
【0012】気泡15のサイズ、密度、及び形成領域
は、SiO2 膜12の厚みや幅、SiO2 膜12のアル
ゴンの含有率、ガラスペースト13の加熱溶融時の粘度
等に起因するので、これらを変化させることにより、所
望の気泡15のサイズ、密度、形成領域を得ることがで
きる。したがって、この気泡のサイズ、密度、形成領域
を変更することにより、気泡混入による熱伝導率の低下
の範囲内で、発熱素子形成部分の熱伝導率を自在に設定
することができる。なお、アルゴン含有率を1原子%〜
5原子%程度に低く設定することで、気泡をより一層微
細化させることができる。
【0013】冷却により固化したグレーズ層16は、発
熱素子形成部分を残すように部分的にエッチングされ、
この後、再度加熱溶融して、図1(E)に示すように、
発熱素子形成部分にシリンドリカル状突条17(円柱の
部分周面状突条)が形成される。グレーズ層16の厚み
は20〜2000μmであればよく、用いる記録媒体や
記録方式によって厚みが適宜選択される。
【0014】この後、図2に示すように、通常のサーマ
ルヘッドの製造方法と同じようにして、シリンドリカル
状突条17の表面とその周囲のグレーズ層16の表面と
に、抵抗膜18と電極19,20とが形成される。更
に、これら抵抗膜18と電極19,20とを覆うよう
に、ガラス製の保護層21が形成されて、発熱素子22
が形成される。このようにして構成されたサーマルヘッ
ド23のアルミナ基板11は、図示しない金属性のヘッ
ド基盤に固定されて、サーマルプリンタに取り付けられ
る。抵抗膜18は発熱抵抗体薄膜から構成されており、
スパッタリング法や蒸着法、CVD法等によりグレーズ
層16の表面に形成される。この発熱抵抗体薄膜材質と
しては、Ni−Cr,Ta2 N,Ta−SiO2 ,Ta
−Si,Ta−Si−C,Cr−Si−O,ZrN,T
a−SiC,その他公知のものが用いられる。また、電
極19,20はAl,Au等が用いられる。
【0015】なお、上記実施形態では、図1(B)に示
すように、フォトリソグラフィーとエッチングとによ
り、SiO2 膜12を発熱素子22の発熱部分の形状に
合わせて加工したが、この加工は切削や研磨等の機械加
工により不要部分を取り除くことで行ってもよい。ま
た、不要部分を取り除いて所定形状のSiO2 層12を
形成する他に、スパッタリングの際に発熱素子22の形
状に合わせたマスクを用いて行うマスクスパッタリング
により、アルミナ基板11に発熱素子に合わせたSiO
2 層12を形成してもよい。
【0016】また、上記実施形態は薄膜型サーマルヘッ
ドであったが、この他に、図3に示すように、厚膜型サ
ーマルヘッド30を本発明方法により製造してもよい。
この場合には、図3(A)に示すように、スパッタリン
グ装置によりアルミナ基板31の表面にSiO2 膜32
を薄く形成する。このSiO2 膜32の厚さは例えば
0.2μmである。このSiO2 膜32の形成の際に
も、スパッタリング条件を変えることにより、アルゴン
ArのSiO2 膜32中の含有率を少なくとも1原子%
(at%)以上にする。
【0017】次に、図3(B)に示すように、SiO2
膜32をフォトリソグラフィーとエッチングとにより、
発熱素子42に合わせた形状に加工する。すなわち、発
熱素子42の発熱部分のみを残すようにして、他の不要
部分をアルミナ基板31から取り除く。次に、図3
(C)に示すように、アルミナ基板31のSiO2 膜3
2の形成側の面31aに、ガラスペースト33をスクリ
ーン印刷により均一に塗布する。この後、ガラスペース
ト33を加熱して溶融させる。このガラスペースト33
の加熱溶融により、図3(D)に示すように、SiO2
膜32内のアルゴンガスが溶融ガラス34に混入してと
どまるため、溶融ガラス34内に多数の微細な独立気泡
35が形成される。
【0018】図3(E)に示すように、冷却により固化
したグレーズ層36の発熱素子形成部分に電極38,3
9と抵抗膜40とを形成した後、耐熱保護層41を形成
して、発熱素子42を形成する。上記抵抗膜40は、酸
化ルテニウム(Ru2 O)系のペーストから構成されて
おり、周知のようにスクリーン印刷により膜形成とパタ
ーン形成とが行われる。また、スクリーン印刷に代え
て、フォトリソグラフィーにより抵抗膜40を形成して
もよい。電極38,39はAg−Pd,Auペースト等
が用いられる。
【0019】なお、上記実施形態では感熱記録用サーマ
ルヘッドについて説明したが、この他に熱溶融型や熱転
写型のサーマルヘッドに本発明を実施してもよい。ま
た、上記実施形態では、スパッタリングの際の不活性ガ
スとしてアルゴンガスを用いたが、この他にクリプトン
(Kr)、キセノン(Xe)などを用いてもよい。ま
た、本発明における基板とは、必ずしもアルミナ基板1
1のようなセラミック基板のみを意味するものではな
く、金属,ガラス,石英,他のセラミックス,耐熱性プ
ラスチック等からなる基板であってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、基板と発熱素子との間
に形成されたグレーズ層に多数の微細な気泡を設けて、
その熱伝導率を従来の気泡無しのグレーズ層のものに比
べて低くしたから、熱伝導率を低くした分だけ発熱素子
で発生した熱エネルギを記録媒体側により多く流すこと
ができる。これにより、発熱素子の供給電力を低減して
も記録媒体側に熱記録のための充分な熱エネルギを流す
ことができる。したがって、エネルギ効率を上げること
ができ、低消費電力型のサーマルプリンタを構成するこ
とができる。
【0021】また、発熱素子形成部分の直下のグレーズ
層のみ気泡を発生させて、他の部分には気泡を発生させ
ることがないので、この気泡の無い部分によってグレー
ズ層への蓄熱の影響が緩和されるので、熱効率を上げつ
つ蓄熱の弊害を無くすことができる。これにより、発熱
素子によって制御されるべき信号の応答性が低下するこ
とが防止される。
【0022】基板の発熱素子形成部分に不活性ガス含有
の発熱素子用SiO2 層を形成する第1の工程と、この
基板のSiO2 層形成面に溶融ガラスを配置して、前記
SiO2 層からの不活性ガスにより溶融ガラス内のSi
2 層形成部分に気泡を発生させる第2の工程とを有す
るから、一般的なスパッタリング装置と一般的で安定な
材料であるSiO2 を用いて、発熱素子直下部分を低熱
伝導率にしたグレーズ層を形成することができる。した
がって、大面積の基板に適用が可能となり、多数の発熱
素子をライン状に形成した大型のサーマルヘッドを簡単
に製造することができる。しかも、工業的な大量生産が
可能となり、サーマルヘッドを安価にて製造することが
できる。また、グレーズ層により発熱素子の支持体を構
成したから、ポリイミド等の耐熱性の有機物を用いる場
合に比べて機械的強度が低下することがないので、耐久
性に優れたサーマルヘッドを製造することができ、熱記
録時の異物の巻込み等による素子の破壊が防止される。
【0023】スパッタリングにより前記基板に不活性ガ
ス含有のSiO2 層を形成し、このSiO2 層を前記発
熱素子の形状に合わせて加工することにより、熱伝導率
を低下させる部分を精度よく規定することができ、高性
能なサーマルヘッドを製造することができるようにな
る。特に、前記加工を、フォトリソグラフィ及びエッチ
ングにより行うことで、より一層精度よく低熱伝導部分
を作成することができる。発熱素子の形状に合わせたマ
スクを用いたスパッタリングにより、前記第1工程を構
成する場合には、不要部分を取り除く工程が不要にな
る。
【0024】不活性ガスをアルゴンとして、SiO2
のアルゴンの含有率を1原子%以上にすることにより、
グレーズ層内にアルゴンガスの微細な気泡を確実に発生
させることができる。しかも、SiO2 層が形成された
基板上に溶融ガラスを配置するだけ、気泡を発生させる
ことができるので、気泡の発生を簡単に行うことができ
る。また、SiO2 層のアルゴンガスの含有率を変えた
り、SiO2 層の厚み及び形状を変えたり、ガラスペー
ストの加熱溶融時の粘度を変えることにより、グレーズ
層内に発生させる気泡のサイズや密度、発生領域を簡単
に変えることができ、低熱伝導部分の伝導率やサイズ等
を簡単に変更することができる。これにより、熱効率が
良くしかも蓄熱による弊害が除去されたサーマルヘッド
を得ることができ、特に高い熱エネルギーが必要な光定
着型カラー感熱プリンタに好適なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により薄膜型サーマルヘッド
を製造するための各工程における要部断面図であり、
(A)はSiO2 層をスパッタリングしてアルミナ基板
に形成した状態を示し、(B)はSiO2 層を発熱素子
の発熱部分に合わせて加工した状態を示し、(C)はこ
のSiO2 層が形成されたアルミナ基板の表面にガラス
ペーストを配置した状態を示し、(D)はガラスペース
トを加熱溶融して気泡を発生させた状態を示し、(E)
は気泡発生部分を加工してシリンドリカル突条を形成し
た状態を示している。
【図2】本発明方法により製造されたサーマルヘッドを
示す断面図である。
【図3】本発明の製造方法により厚膜型サーマルヘッド
を製造するための各工程における要部断面図であり、
(A)はSiO2 層をスパッタリングしてアルミナ基板
に形成した状態を示し、(B)はSiO2 層を発熱素子
の発熱部分に合わせて加工した状態を示し、(C)はこ
のSiO2 層が形成されたアルミナ基板の表面にガラス
ペーストを配置して状態を示し、(D)はガラスペース
トを加熱溶融して気泡を発生させた状態を示し、(E)
はグレーズ層に電極,発熱素子,保護層を形成したサー
マルヘッドの完成した状態を示している。
【符号の説明】
11,31 アルミナ基板 12,32 SiO2 層 13,33 ガラスペースト 14,34 溶融ガラス 15,35 気泡 16,36 グレーズ層 17,37 シリンドリカル突条 18,40 抵抗膜 19,20,38,39 電極 21、41 保護層 22、42 発熱素子 23、30 サーマルヘッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板に形成したグレーズ層
    と、このグレーズ層に形成した発熱素子とからなるサー
    マルヘッドの製造方法において、 前記基板の発熱素子形成部分に不活性ガス含有のSiO
    2 層を形成する第1の工程と、 前記基板のSiO2 層が形成された面に溶融ガラスを配
    置して、前記SiO2層からの不活性ガスにより溶融ガ
    ラス内のSiO2 層形成部分に気泡を発生させる第2の
    工程とにより、前記グレーズ層を形成することを特徴と
    するサーマルヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーマルヘッドの製造方
    法において、前記気泡発生部分の表面をエッチングした
    後に再度加熱溶融してシリンドリカル突条を形成する第
    3の工程を有することを特徴とするサーマルヘッドの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のサーマルヘッドの
    製造方法において、前記第1工程では、スパッタリング
    により前記基板に不活性ガス含有のSiO2層を形成
    し、このSiO2 層を前記発熱素子の形状に合わせて加
    工することを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のサーマルヘッドの製造方
    法において、前記加工を、フォトリソグラフィ及びエッ
    チングにより行うことを特徴とするサーマルヘッドの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のサーマルヘッドの製造方
    法において、 前記第1工程では、前記発熱素子の形状に合わせたマス
    クを用いて、スパッタリングによりSiO2 層を形成す
    ることを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5記載のサーマルヘッド
    の製造方法において、前記不活性ガスはアルゴンであ
    り、SiO2 層のアルゴンの含有率は1原子%以上であ
    ることを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載のサーマルヘッド
    の製造方法において、前記第2の工程では、前記基板上
    にガラスペーストをスクリーン印刷により塗布し、この
    ガラスペーストを加熱溶融することを特徴とするサーマ
    ルヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 基板と、基板に形成したグレーズ層と、
    このグレーズ層に形成した発熱素子とを備えたサーマル
    ヘッドにおいて、前記基板の発熱素子形成部分に不活性
    ガス含有の発熱素子用SiO2 層を形成した後に、この
    基板のSiO 2 層形成面に溶融ガラスを配置し、前記S
    iO2 層からの不活性ガスにより溶融ガラス内のSiO
    2 層形成部分に気泡を発生させて、前記グレーズ層を形
    成したことを特徴とするサーマルヘッド。
JP16204496A 1996-06-21 1996-06-21 サーマルヘッド及びその製造方法 Pending JPH106541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16204496A JPH106541A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 サーマルヘッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16204496A JPH106541A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 サーマルヘッド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH106541A true JPH106541A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15747030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16204496A Pending JPH106541A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 サーマルヘッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH106541A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144990A (ja) * 2005-10-25 2007-06-14 Seiko Instruments Inc 発熱抵抗素子、サーマルヘッド、プリンタ、及び発熱抵抗素子の製造方法
JP2009220430A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Seiko Instruments Inc 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ、並びに発熱抵抗素子部品の製造方法
CN101934637A (zh) * 2009-06-30 2011-01-05 山东华菱电子有限公司 一种热敏打印头及其生产方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144990A (ja) * 2005-10-25 2007-06-14 Seiko Instruments Inc 発熱抵抗素子、サーマルヘッド、プリンタ、及び発熱抵抗素子の製造方法
JP2009220430A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Seiko Instruments Inc 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ、並びに発熱抵抗素子部品の製造方法
CN101934637A (zh) * 2009-06-30 2011-01-05 山东华菱电子有限公司 一种热敏打印头及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1995035213A1 (en) Thermal printing head, substrate used therefor and method for producing the substrate
US8256099B2 (en) Manufacturing method for a thermal head
CN1090568C (zh) 热打印头
JPH106541A (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JP4895350B2 (ja) 発熱抵抗素子部品とその製造方法およびサーマルプリンタ
JP2002036614A (ja) 薄膜型サーマルヘッド
JP2013082092A (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法、並びにサーマルプリンタ
JPH09123504A (ja) サーマルヘッドおよびサーマルヘッドの製造方法
JP5765843B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP3369014B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP4748864B2 (ja) サーマルヘッド
US7956880B2 (en) Heating resistor element component, thermal printer, and manufacturing method for a heating resistor element component
JPH04288244A (ja) サーマルヘッド
JP3231951B2 (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法
JP3606688B2 (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JP3237198B2 (ja) 薄膜サーマルヘッド
JPH04319446A (ja) サーマルヘッド
JPS59133079A (ja) 感熱ヘツド
JPH06340103A (ja) サーマルヘッド
JPS62105645A (ja) サ−マルヘツドの構造
JPS63257656A (ja) サ−マルヘツド
JPH0880628A (ja) サーマルヘッド
JPS6381074A (ja) 記録用リボン
JPS6056570A (ja) サ−マル印字ヘッド
JPS5952072B2 (ja) サ−マルヘッドの製造方法