JPH10652A - Rimポリウレタン二色成形品 - Google Patents

Rimポリウレタン二色成形品

Info

Publication number
JPH10652A
JPH10652A JP17556396A JP17556396A JPH10652A JP H10652 A JPH10652 A JP H10652A JP 17556396 A JP17556396 A JP 17556396A JP 17556396 A JP17556396 A JP 17556396A JP H10652 A JPH10652 A JP H10652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
polyurethane material
surface portion
component
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17556396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Asatani
俊彦 浅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP17556396A priority Critical patent/JPH10652A/ja
Publication of JPH10652A publication Critical patent/JPH10652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 RIMポリウレタン二色成形品において、使
用時に他物体により擦られることのある角張り部位の表
面部を摩耗しにくくし、外観上の不具合が生じないよう
にする。 【解決手段】 ステアリングホイール70のポリウレタ
ン被覆74は、減圧下のキャビティに表面部用ポリウレ
タン材料U1 を少量注入することにより形成された表面
部75と、減圧下のキャビティに内部用ポリウレタン材
料U2 を注入することにより形成された内部76とから
なるRIMポリウレタン二色成形品である。スポーク部
72の角張り部位77は、パッド部80の縁部81が略
接触する位に近接しているため、自動車の振動等によっ
て、該パッド部80の縁部81と擦れ合うことがある。
そこで、角張り部位77の表面部75は、他部位の表面
部75の平均厚さより厚く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面部と内部とで
使用材料が異なるRIM(反応射出成形)ポリウレタン
二色成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、従来のステアリング
ホイールのポリウレタン被覆100は、単一のポリウレ
タン材料によって、気泡の極めて少ないスキン層101
と気泡の多いコア部102とを同時にRIM成形してな
る、インテグラルスキンフォームが多かった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】前記ポリウレタン被覆100のうち、スポ
ーク部103の端末部の角張り部位104は、ステアリ
ングホイールの他部品であるパッド部105の縁部10
6に対して略接触する位に近接しているため、自動車の
振動等によって、該パッド部105の縁部106と擦れ
合うことがある。
【0004】ここで、インテグラルスキンフォームによ
るスキン層101は一般に薄く、特に1mm以上の厚さ
にすることは難しいため、スキン層101内における弾
性や衝撃吸収性は期待できない。このため、上記のよう
にスポーク部103の角張り部位104がパッド部10
5の縁部106と擦れ合ったときに、該角張り部位10
4のスキン層101が摩耗しやすく、長時間の使用によ
り外観が低下するという不具合があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、使用時に他物体
により擦られることのある角張り部位の表面部を摩耗し
にくくでき、外観上の不具合が生じないようにできるR
IMポリウレタン二色成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のRIMポリウレタン二色成形品は、減圧下
のキャビティに表面部用ポリウレタン材料を少量注入す
ることにより形成された表面部と、前記減圧下のキャビ
ティに内部用ポリウレタン材料を注入することにより形
成された内部とを備え、使用時に他物体により擦られる
ことのある角張り部位の表面部が、他部位の表面部の平
均厚さより厚く形成されたことを特徴とする。
【0007】ここで、他部位の表面部の平均厚さは、表
面部用ポリウレタン材料の注入量を増減することによっ
て適宜変更できるが、0.2〜1.5mmの範囲内とす
ることが好ましく、さらに0.5〜1.0mmの範囲内
とすることが好ましい。0.2mmに満たないと内部が
透けて見え、1.5mmを越えるとコストが高くなるか
らである。
【0008】そして、角張り部位の表面部の厚さは、前
記表面部用ポリウレタン材料の注入量の増減につれて変
更されうるが、1.5mm以上とすることが好ましい。
1.5mmに満たないと、該表面部を摩耗しにくくする
効果が小さいからである。
【0009】さらに、表面部用ポリウレタン材料を着色
材料とし、内部用ポリウレタン材料を無着色材料とすれ
ば、 一般に高価である着色材料の使用量を必要最少限
に節約でき、コストを削減できる。
【0010】また、表面部用ポリウレタン材料を耐摩耗
性の高い材料とし、内部用ポリウレタン材料を耐摩耗性
の高くない材料とすれば、一般に高価である耐摩耗性の
高い材料の使用量を必要最少限に節約でき、コストを削
減できる。
【0011】その他、例えば、表面部用ポリウレタン材
料をウレタン反応速度の高い材料とすれば、内部用ポリ
ウレタン材料の流動による表面部用ポリウレタン材料の
薄肉化を防止することができる。また、表面部用ポリウ
レタン材料に離型剤を混合すれば、離型性を向上させる
ことができる。また、表面部用ポリウレタン材料を耐光
性に優れた無黄変材料とすれば、表面部の変色を防ぐこ
とができる。また、表面部用ポリウレタン材料を抗菌剤
入り材料とすれば、衛生性を向上させることができる。
また、内部用ポリウレタン材料を高弾性材料とすれば、
ソフト感を向上させることができる。このように、種々
の材料を選択使用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をステアリングホイ
ールのポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成形
に具体化した実施形態例について、図1〜図7に基づい
て説明する。
【0013】まず、本実施形態で製造されるステアリン
グホイール70は、図4に示すように、リング部71と
4本のスポーク部72と中央部のパッド部80とを備え
る。リング部71及びスポーク部72は、図7に示すよ
うに、両部に連続する芯金73とポリウレタン被覆74
とから構成され、ポリウレタン被覆74は、後述するよ
うに減圧下のキャビティに表面部用ポリウレタン材料を
少量注入することにより形成された表面部75と、減圧
下のキャビティに内部用ポリウレタン材料を注入するこ
とにより形成された内部76とからなるRIMポリウレ
タン二色成形品である。パッド部80は、リング部71
及びスポーク部72とは別部品として形成され、スポー
ク部72のポリウレタン被覆74に対して機械的嵌合
(図示略)により取り付けられる。
【0014】スポーク部72のポリウレタン被覆74の
端末部は階段状に形成されており、特に正面に現れる最
初の角張り部位77は、パッド部80の縁部81が略接
触する位に近接しているため、自動車の振動等によっ
て、該パッド部80の縁部81と擦れ合うことがある。
そこで、この角張り部位77の表面部75の厚さは、他
部位の表面部75の平均厚さである約0.7mmより厚
い1.5〜5.0mmとされている。
【0015】上記ポリウレタン被覆74を成形する成形
装置は、成形用金型1、真空箱11、材料射出機構21
等から構成されており、これら各部を順に詳述する。
【0016】成形用金型1は上型2と下型3とに分割形
成されている。上型2と下型3のPL面には、型閉じ時
にキャビティ4を形成するキャビティ面5と、キャビテ
ィ4へのゲート6とが形成されている。図2に2点鎖線
で示すように、上型2におけるポリウレタン材料の最終
充満位置にはベント孔7が形成されている。なお、図1
及び図2は図4のI−I線位置の断面図であって、ベン
ト孔7は図4に示した位置に対応する上型2にある。キ
ャビティ4は、リング部71のポリウレタン被覆74を
成形する部分と、スポーク部72のポリウレタン被覆7
4を成形する部分とからなり、後者の部分は、図6に示
すように、上型2の傾斜した凹状キャビティ面5aと下
型3の階段のような凸状キャビティ面5bとで形成され
る。
【0017】次に、真空箱11は上箱12と下箱13と
に分割形成され、上箱12内には上型2が取付けられ、
下箱13内には下型3が取付けられている。上箱12及
び下箱13は図示しない型締装置に取付けられており、
本実施形態では下箱13が昇降することにより、上箱1
2及び下箱13の開閉と、上型2及び下型3の開閉とが
同時に行われるようになっている。上箱12の分割面に
形成された溝にはOリング14が取付けられ、真空箱1
1を閉じたとき、Oリング14は下箱13の分割面に当
接して上箱12と下箱13との間をシールする。
【0018】下箱13には吸引プラグ15が取付けら
れ、この吸引プラグ15には吸引ホース16及びバルブ
17を介して真空ポンプ18が接続されている。また、
下箱13には、真空箱11の外部からベント孔7の付近
を目視し得る透視窓(図示略)が気密を保つように設け
られている。
【0019】材料射出機構21は、図5に示すような、
二つの三成分ミキシングヘッド22を中央の注入機構5
5に接続してなる六成分ミキシングヘッド20を備えて
いる。
【0020】同図における上側の三成分ミキシングヘッ
ド22は、表面部用ポリウレタン材料U1 を作成するも
ので、主成分としてのポリオール成分及びイソシアネー
ト成分と、第三成分とを混合できるようになっている。
着色材料は、第三成分としないで、ポリオール成分に配
合してもよい。本実施形態では、表面部用ポリウレタン
材料U1 が着色材料、無黄変材料かつ耐摩耗性の高い材
料となるように、各成分の組成が選択されており、さら
に適量の抗菌剤が混合されている。また、ポリオール主
成分又は第三成分に、適量の離型剤を添加することもで
きる。
【0021】同図における下側の三成分ミキシングヘッ
ド22は、内部用ポリウレタン材料U2 を作成するもの
で、主成分としてのポリオール成分及びイソシアネート
成分と、第三成分とを混合できるようになっている。本
実施形態では、内部用ポリウレタン材料U2 が無着色材
料、高弾性材料かつ耐摩耗性の高くない材料となるよう
に、各成分の組成が選択されている。
【0022】上側及び下側の各三成分ミキシングヘッド
22は、シリンダ23とその先端に取付けられたボディ
24とからなり、ボディ24は先端に射出ノズル25を
有している。ボディ24の中心には貫通孔26が形成さ
れ、該貫通孔26にはシリンダ23のピストン(図示
略)に取着されたスプール28が摺動可能に挿入されて
いる。スプール28外周の180度反対の位置には長手
方向に延びる一対の長溝29が設けられている。ピスト
ンの往復動により、スプール28は前進位置と後退位置
とに摺動し、後退したスプール28の先方は後述する各
成分の混合室30となる。
【0023】ボディ24の左右内部には円筒形状をなす
ポリオール成分用のノズル体31とイソシアネート成分
用のノズル体32とが相対向して設けられている。各ノ
ズル体31,32には混合室30又は長溝29に開口す
るテーパ状のオリフィスが形成されている。ボディ24
の外面には各ノズル体31,32を保持するホルダ(図
示略)が装着され、これに挿通されたニードル37の先
端がオリフィスの開度を加減するようになっている。ま
た、ボディ24のノズル体31,32の隣りにはポリオ
ール成分用の還流穴38とイソシアネート成分用の還流
穴39とが形成され、いずれも長溝29に開口してい
る。
【0024】ノズル体31及び還流穴38にはホース4
1aによりポリオール成分のタンク41bとポンプ41
cとが接続され、タンク41b→ポンプ41c→ノズル
体31→長溝29→還流穴38→タンク41b、という
ポリオール成分の循環路が形成されている。ノズル体3
2及び還流穴39にもホース42aによりイソシアネー
ト成分のタンク42bとポンプ42cとが接続され、タ
ンク42b→ポンプ42c→ノズル体32→長溝29→
還流穴39→タンク42b、というイソシアネート成分
の循環路が形成されている。
【0025】スプール28の中心には第三成分の副吐出
孔52が設けられている。副吐出孔52の先端はスプー
ル28の先端面に開口し、後端はスプール28の途中部
外周に開口している。ボディ24の後部には、スプール
28の後退時にのみ副吐出孔52の後端開口に連通する
導入孔53が形成されている。導入孔53にはホース4
3aにより流量調整装置43d及びバルブ43cを介し
て第三成分のタンク43bが接続され、タンク43b内
はエア加圧装置43eにより常時加圧されている。
【0026】注入機構55は、上下二つの射出ノズル2
5を結合するボディ56を備え、ボディ56の中心には
二つの射出ノズル25が開口する貫通孔58が形成さ
れ、該貫通孔58にはシリンダ59のピストン(図示
略)に取着されたスプール60が摺動可能に挿入されて
いる。ボディ56先端は細い射出ノズル57となって、
下箱13に形成された貫通孔40を貫通して下型3のゲ
ート6に接続されている。注入機構55と貫通孔40と
は複数のOリング50によりシールされている。
【0027】さて、上記成形装置を使用して行う本実施
形態のポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成形
方法について、工程順に説明する。
【0028】 成形用金型1の上型2と下型3とを型
開きし、キャビティ面5に離型剤を塗布する。なお、表
面部用RIMポリウレタン材料U1 に適量の離型剤を添
加した場合には、この離型剤の塗布工程を省略すること
ができる。また、本実施形態では、キャビティ面に着色
材料を塗布する工程も省略できる。 下型3にステアリングホイール70の芯金73をセ
ットした後、上型2と下型3とを型閉じしてキャビティ
4を形成すると同時に、上箱12と下箱13とを閉じて
真空箱11を密閉状態とする。 真空ポンプ18により真空箱11内を適当な真空度
まで減圧し、ベント孔7及び上型2と下型3のPL面間
の隙間からキャビティ4を減圧雰囲気にする。
【0029】 表面材料注入工程; 図5の上側の三
成分ミキシングヘッド22で、スプール28を後退させ
て、ノズル体31からはポリオール成分を、ノズル体3
2からはイソシアネート成分をそれぞれ混合室30に吐
出させ、またバルブ43cを開いて、副吐出孔52から
第三成分を混合室30に吐出させ、これらを衝突混合さ
せて表面部用ポリウレタン材料U1 を作成する。なお、
下側の三成分ミキシングヘッド22では、スプール28
を前進させて各成分の吐出を止める。
【0030】図1に示すように、キャビティ4の減圧を
引続いて行いながら、表面部用ポリウレタン材料U1 を
注入機構55の射出ノズル57から吐出させ、ゲート6
からキャビティ4に注入する。注入された表面部用ポリ
ウレタン材料U1 は、それまでの加圧状態からの急激な
圧力低下で材料U1 中の自然吸蔵ガスが突沸することに
より、キャビティ4に飛散してキャビティ面5の略全面
に平均厚さ約0.7mmの薄膜状に付着し、ポリウレタ
ン被覆74の表面部75を形成する。この平均厚さは、
表面部用ポリウレタン材料U1 の注入量を増減すること
によって適宜変更できる。
【0031】このとき、図6に示すように、下型3の凸
状キャビティ面5bの立ち上がり部における角状の内隅
部位5cには、付着した表面部用ポリウレタン材料U1
がその表面張力によって断面略三角形状に溜まるため、
厚さ1.5〜5.0mmの角張り部位77の表面部75
となる。この厚さも、前記表面部用ポリウレタン材料U
1 の注入量の増減につれて変更されうる。
【0032】注入された表面部用ポリウレタン材料U1
が硬化するための硬化時間をおく。このときの硬化は、
完全な硬化ではなく、後で注入する内部用ポリウレタン
材料U2 により連れ流されない程度の硬化でよい。
【0033】 内部材料注入工程; 図5の下側の三
成分ミキシングヘッド22で、スプール28を後退さ
せ、上記と同様にポリオール成分とイソシアネート成分
と第三成分としての着色成分とを混合室30に吐出さ
せ、これらを衝突混合させて内部用ポリウレタン材料U
2 を作成する。なお、上側の三成分ミキシングヘッド2
2では、スプール28を前進させて各成分の吐出を止め
る。
【0034】図2に示すように、キャビティ4の減圧を
引続いて行いながら、内部用ポリウレタン材料U2 を射
出ノズル57から吐出させ、表面材料注入工程と同一の
ゲート6からキャビティ4に注入する。このとき、前記
の通り、表面部75は内部用ポリウレタン材料U2 によ
り連れ流されない程度に硬化しているので、薄肉化が防
止される。
【0035】注入された内部用ポリウレタン材料U2 の
うちキャビティ面5から離れた部分には、材料U2 中の
自然吸蔵ガスが減圧雰囲気下で突沸することにより、高
発泡のコア部が形成される。また、材料U2 のうちキャ
ビティ面5に近い部分には、減圧雰囲気下での脱ガス作
用により、低発泡の緻密部が形成される。このようにし
て、コア部と緻密部とからなるポリウレタン被覆74の
内部76が形成される(図7参照)。こうして、内部用
ポリウレタン材料U2 はキャビティ4に充満する。そし
て、内部用ポリウレタン材料U2 の流動先端部はベント
孔7から少し吹き出して硬化し、吹き出し部9が形成さ
れる。
【0036】 脱型工程; 内部用ポリウレタン材料
U2 がキュアされるのを待って、図3に示すように、上
型2と下型3とを型開きすると同時に、上箱12と下箱
13とを開き、図4に示すように、ポリウレタン被覆7
4付きのステアリングホイール70を取り出す。ポリウ
レタン被覆74には内部用ポリウレタン材料U2 のゲー
ト残留部10が付いてくるため、該ゲート残留部10を
切除する。
【0037】以上の通り、本実施形態によれば、角張り
部位77の表面部75の厚さが、他部位の表面部75の
平均厚さである約0.7mmより厚い1.5〜5.0m
mとされており、角張り部位77の表面部75内におい
て適度な弾性や衝撃吸収性が得られるため、該角張り部
位77の表面部75が自動車の振動等によってパッド部
80の縁部81と擦れ合っても摩耗しにくい。従って、
長時間の使用によっても外観が低下するという不具合は
生じない。
【0038】その他にも、本実施形態によれば、次のよ
うな効果が得られる。 (1) 成形前にキャビティ面5に着色材料を塗布する工程
を省略できる。 (2) 着色材料の使用量を必要最少限に節約でき、コスト
を削減できる。 (3) 一般に高価である無黄変材料の使用量を必要最少限
に節約でき、コストを削減できる。 (4) 一般に高価である耐摩耗性の高い材料の使用量を必
要最少限に節約でき、コストを削減できる。 (5) 表面部用ポリウレタン材料U1 に抗菌剤が含まれる
ので、衛生性を向上させることができる。 (6) 内部用ポリウレタン材料U2 に添加する老化防止剤
その他の添加物も削減できる。 (7) 内部用ポリウレタン材料U2 が高弾性材料よりなる
ので、ソフト感を向上させることができる。
【0039】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)ステアリングホイールのポリウレタン被覆以外に
も、例えば、ステアリングホイールのパッド、コンソー
ルボックスやグローブボックスの蓋、アームレスト、エ
アスポイラー等の各種二色成形品のRIMポリウレタン
成形に適用すること。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1のRIMポ
リウレタン二色成形品によれば、使用時に他物体により
擦られることのある角張り部位の表面部を摩耗しにくく
でき、外観上の不具合が生じないようにできる。
【0041】上記効果に加え、請求項2のRIMポリウ
レタン二色成形品によれば、一般に高価である着色材料
の使用量を必要最少限に節約でき、コストを削減でき
る。
【0042】また、請求項3のRIMポリウレタン二色
成形品によれば、一般に高価である耐摩耗性の高い材料
の使用量を必要最少限に節約でき、コストを削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るステアリングホイール
のポリウレタン被覆の表面部を形成する工程を示す図4
のI−I線断面図である。
【図2】同じく内部を形成する工程のI−I線断面図で
ある。
【図3】同じく脱型工程の断面図である。
【図4】同じく脱型工程の平面図である。
【図5】同成形に使用したミキシングヘッドの断面図で
ある。
【図6】図1の要部拡大断面図である。
【図7】同成形によるポリウレタン被覆の要部断面図で
ある。
【図8】従来のステアリングホイールのポリウレタン被
覆の要部断面図である。
【符号の説明】
1 成形用金型 2 上型 3 下型 4 キャビティ 5 キャビティ面 5a 凹状キャビティ面 5b 凸状キャビティ面 5c 内隅部位 11 真空箱 12 上箱 13 下箱 18 真空ポンプ 20 六成分ミキシングヘッド 21 材料射出機構 70 ステアリングホイール 71 リング部 72 スポーク部 73 芯金 74 ポリウレタン被覆 75 表面部 76 内部 77 角張り部位 80 パッド部 81 縁部 U1 表面部用ポリウレタン材料 U2 内部用ポリウレタン材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧下のキャビティに表面部用ポリウレ
    タン材料を少量注入することにより形成された表面部
    と、前記減圧下のキャビティに内部用ポリウレタン材料
    を注入することにより形成された内部とを備え、使用時
    に他物体によって擦られることのある角張り部位の表面
    部が、他部位の表面部の平均厚さより厚く形成されたこ
    とを特徴とするRIMポリウレタン二色成形品。
  2. 【請求項2】 前記表面部用ポリウレタン材料が着色材
    料であり、前記内部用ポリウレタン材料が無着色材料で
    ある請求項1記載のRIMポリウレタン二色成形品。
  3. 【請求項3】 前記表面部用ポリウレタン材料が耐摩耗
    性の高い材料であり、前記内部用ポリウレタン材料が耐
    摩耗性の高くない材料である請求項1又は2記載のRI
    Mポリウレタン二色成形品。
JP17556396A 1996-06-13 1996-06-13 Rimポリウレタン二色成形品 Pending JPH10652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17556396A JPH10652A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 Rimポリウレタン二色成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17556396A JPH10652A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 Rimポリウレタン二色成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10652A true JPH10652A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15998275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17556396A Pending JPH10652A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 Rimポリウレタン二色成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10652A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1088648A1 (en) * 1999-09-29 2001-04-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film
US6426512B1 (en) 1999-03-05 2002-07-30 Toyoda Gosei Co., Ltd. Group III nitride compound semiconductor device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6426512B1 (en) 1999-03-05 2002-07-30 Toyoda Gosei Co., Ltd. Group III nitride compound semiconductor device
US6872965B2 (en) 1999-03-05 2005-03-29 Toyoda Gosei Co., Ltd. Group III nitride compound semiconductor device
EP1088648A1 (en) * 1999-09-29 2001-04-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film
AU739153B2 (en) * 1999-09-29 2001-10-04 Toyoda Gosei Co. Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film
US6607681B1 (en) 1999-09-29 2003-08-19 Toyoda Gosei, Co., Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2746024B2 (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
EP0781643B1 (en) Reactive injection molding process for manufacturing a two-colored molded product of polyurethanes
US6764621B2 (en) Method for molding a soft trim component onto a substrate
NZ198810A (en) Microporous synthetic cork closure for bottles
US5628944A (en) Method and apparatus for molding two-color polyurethane parts by RIM
JPH0671769A (ja) 自己スキン層付きポリウレタンフォームの製造方法及び製造装置
AU740938B2 (en) Process for molding an integral skin foam and a polyurethane formulation for molding the same
JP2956465B2 (ja) Rimポリウレタン二色成形方法及び装置
JPH10652A (ja) Rimポリウレタン二色成形品
JP3358416B2 (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
US6383423B1 (en) Process for producing polyurethane molded articles
JPH10653A (ja) Rimポリウレタン二色成形品
JPH10654A (ja) Rimポリウレタン二色成形品
JPH10309733A (ja) Rimポリウレタン二色成形品及び二色成形方法
JPH09207168A (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
JP3674382B2 (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
JP4120088B2 (ja) Rimポリウレタン成形方法及びポリウレタン成形品
JP3489310B2 (ja) Rim成形装置
JPH08252844A (ja) 発泡射出成形方法および発泡射出成形用の金型構造
JP2000280286A (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
JPH1015988A (ja) 二色成形品及び二色成形方法
JP2806204B2 (ja) インテグラルスキンフォームの成形方法及び成形用ポリウレタン材料
JP3527575B2 (ja) 二層成形品の製造方法及びそれに用いる金型
KR20180058340A (ko) 자동차용 내장재의 제조 장치
JP2022161569A (ja) 射出発泡成形体および射出発泡成形体を成形する成形金型