JPH1015988A - 二色成形品及び二色成形方法 - Google Patents

二色成形品及び二色成形方法

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JPH1015988A
JPH1015988A JP18672496A JP18672496A JPH1015988A JP H1015988 A JPH1015988 A JP H1015988A JP 18672496 A JP18672496 A JP 18672496A JP 18672496 A JP18672496 A JP 18672496A JP H1015988 A JPH1015988 A JP H1015988A
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JP
Japan
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cavity
polyurethane
resin material
surface portion
component
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JP18672496A
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Toshihiko Asatani
俊彦 浅谷
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面部の一部に色彩の異なる加飾部を形成す
ることができ、変化のある外観を得ることができる二色
成形品及び二色成形方法を提供する。 【解決手段】 キャビティ4の一部に材料はみ出し用凹
部8を形成した成形用金型1を使用し、該キャビティ4
を減圧する。減圧下のキャビティ4に表面部用ポリウレ
タン材料U1 を注入し、ステアリングホイールのポリウ
レタン被覆の表面部48を形成する。減圧下のキャビテ
ィ4に内部用ポリウレタン材料U2 を注入し、ポリウレ
タン被覆の内部49を形成する。材料はみ出し用凹部8
に入り込んでキャビティ4からはみ出した材料U1 及び
U2 を切除することにより、表面部48の一部に内部4
9の切り口よりなる加飾部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面部と内部とで
使用材料が異なる二色成形品とその成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
ステアリングホイールの被覆は単一のポリウレタン材料
よりなる一色成形品がほとんどで、加飾部を有する成形
品は存在しなかった。その他のRIM(反応射出成形)
ポリウレタン成形品においても、成形によって加飾部を
設けたものはなかった。
【0003】ところで、先に本願出願人は、減圧下のキ
ャビティに表面部用ポリウレタン材料を少量注入し、キ
ャビティ面に薄膜状に付着させて表面部を形成した後、
減圧下のキャビティに内部用ポリウレタン材料を注入
し、充満させて内部を形成する、というRIMポリウレ
タン二色成形方法を提案した(特開平6−143340
号公報)。この二色成形方法によれば、薄膜状の表面部
が内部を覆ったRIMポリウレタン二色成形品を容易に
成形することができるが、外観的には表面部による単一
色であった。
【0004】そこで、本発明の目的は、表面部の一部に
該表面部とは色彩の異なる加飾部を形成することがで
き、変化のある外観を得ることができる二色成形品及び
二色成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の二色成形品は、キャビティに表面部用樹脂
材料を注入することにより形成された表面部と、前記キ
ャビティに内部用樹脂材料を注入することにより形成さ
れた内部とを備え、前記表面部の一部に前記内部の切り
口よりなる加飾部が形成されたことを特徴とする。
【0006】ここで、表面部用樹脂材料及び内部用樹脂
材料としては、ポリウレタン材料、熱可塑性エラストマ
ー材料(TPE)等を例示できる。熱可塑性エラストマ
ー材料は、ゴム様の弾性体でありながら熱可塑性を示す
樹脂材料であって、ポリスチレン系、ポリオレフィン
系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、
ポリアミド系、フッ素系等があり、これらのうち特に表
面部用としてはポリウレタン系が好ましい。
【0007】表面部は無発泡又は極少発泡であることが
好ましい。内部は発泡でも無発泡でもよい。発泡の場
合、発泡手段は特に限定されず、各種発泡剤の添加、減
圧による発泡等を例示できる。
【0008】表面部の色彩と、内部(加飾部)の色彩と
は、色相、明度及び彩度の少なくとも1つを異ならせる
ことが好ましい。加飾部の形状は、特に限定されず、1
本のライン、複数本のストライプ、小リング、螺旋等の
線状模様や、小円形、星形等の点在模様や、各種文字
や、各種有意形状を例示することができる。
【0009】内部用樹脂材料を吸湿性材料とすれば、付
着した汗等の水分を加飾部から内部に吸収できるので、
適度にさらりとした触感を得ることができる。また、内
部用樹脂材料を抗菌剤入り材料とすれば、衛生性を向上
させることができる。その他、内部用樹脂材料を高弾性
材料としてソフト感を向上させたり、耐光性に優れた無
黄変材料として加飾部の変色を防いだりする等、種々の
材料を選択使用することができる。
【0010】一方、表面部用樹脂材料を硬化の早い材料
とすれば、内部用樹脂材料の流動による表面部用樹脂材
料の薄肉化を防止することができる。また、表面部用樹
脂材料に離型剤を混合すれば、離型性を向上させること
ができる。その他、表面部用樹脂材料を耐光性に優れた
無黄変材料として表面部の変色を防いだりする等、種々
の材料を使用することができる。
【0011】また、本発明の二色成形方法は、キャビテ
ィの一部に材料はみ出し用凹部を形成した型を使用し、
前記キャビティに表面部用樹脂材料を注入して成形品の
表面部を形成する工程と、前記キャビティに内部用樹脂
材料を注入して成形品の内部を形成する工程と、前記材
料はみ出し用凹部に入り込んでキャビティからはみ出し
た表面部用樹脂材料及び内部用樹脂材料を切除すること
により、前記表面部の一部に前記内部の切り口よりなる
加飾部を形成する工程とを含む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をステアリングホイ
ールのポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成形
に具体化した実施形態例について、図面に基づいて説明
する。
【0013】まず、図1〜図7は第一実施形態を示して
いる。本実施形態で使用する成形装置は、成形用金型
1、真空箱11、材料射出機構21等から構成されてお
り、これら各部を順に詳述する。
【0014】成形用金型1は上型2と下型3とに分割形
成されている。上型2と下型3のPL面には、型閉じ時
にリング状のキャビティ4を形成するキャビティ面5
と、キャビティ面5の外周に沿って段状に凹設された材
料はみ出し用凹部8と、キャビティ4へのゲート6とが
形成されている。上型2におけるポリウレタン材料の最
終充満位置にはベント孔7が形成されている。
【0015】次に、真空箱11は上箱12と下箱13と
に分割形成され、上箱12内には上型2が取付けられ、
下箱13内には下型3が取付けられている。上箱12及
び下箱13は図示しない型締装置に取付けられており、
本実施形態では下箱13が昇降することにより、上箱1
2及び下箱13の開閉と、上型2及び下型3の開閉とが
同時に行われるようになっている。上箱12の分割面に
形成された溝にはOリング14が取付けられ、真空箱1
1を閉じたとき、Oリング14は下箱13の分割面に当
接して上箱12と下箱13との間をシールする。
【0016】下箱13には吸引プラグ15が取付けら
れ、この吸引プラグ15には吸引ホース16及びバルブ
17を介して真空ポンプ18が接続されている。また、
下箱13には、真空箱11の外部からベント孔7の付近
を目視し得る透視窓19が気密を保つように設けられて
いる。
【0017】材料射出機構21は、図5に示すような、
二つの三成分ミキシングヘッド22を中央の注入機構5
5に接続してなる六成分ミキシングヘッド20を備えて
いる。
【0018】同図における上側の三成分ミキシングヘッ
ド22は、表面部用ポリウレタン材料U1 を作成するも
ので、主成分としてのポリオール成分及びイソシアネー
ト成分と、第三成分としての着色材料とを混合できるよ
うになっている。着色材料は、第三成分としないで、ポ
リオール成分に配合してもよい。本実施形態では、表面
部用ポリウレタン材料U1 が無黄変材料となるように、
ポリオール主成分又は第三成分の組成が選択されてお
り、さらに適量の抗菌剤が混合されている。また、ポリ
オール主成分又は第三成分に、適量の離型剤を添加する
こともできる。
【0019】同図における下側の三成分ミキシングヘッ
ド22は、内部用ポリウレタン材料U2 を作成するもの
で、主成分としてのポリオール成分及びイソシアネート
成分と、第三成分としての着色材料とを混合できるよう
になっている。着色材料は、第三成分としないで、ポリ
オール主成分に配合してもよい。着色材料は、この内部
用と前記表面部用とで色彩の異なるものを使用する。本
実施形態では、内部用ポリウレタン材料U2 が吸湿性材
料、高弾性材料、かつ無黄変材料となるように、ポリオ
ール主成分又は第三成分の組成が選択されており、さら
に適量の抗菌剤が混合されている。
【0020】上側及び下側の各三成分ミキシングヘッド
22は、シリンダ23とその先端に取付けられたボディ
24とからなり、ボディ24は先端に射出ノズル25を
有している。ボディ24の中心には貫通孔26が形成さ
れ、該貫通孔26にはシリンダ23のピストン(図示
略)に取着されたスプール28が摺動可能に挿入されて
いる。スプール28外周の180度反対の位置には長手
方向に延びる一対の長溝29が設けられている。ピスト
ンの往復動により、スプール28は前進位置と後退位置
とに摺動し、後退したスプール28の先方は後述する各
成分の混合室30となる。
【0021】ボディ24の左右内部には円筒形状をなす
ポリオール成分用のノズル体31とイソシアネート成分
用のノズル体32とが相対向して設けられている。各ノ
ズル体31,32には混合室30又は長溝29に開口す
るテーパ状のオリフィスが形成されている。ボディ24
の外面には各ノズル体31,32を保持するホルダ(図
示略)が装着され、これに挿通されたニードル37の先
端がオリフィスの開度を加減するようになっている。ま
た、ボディ24のノズル体31,32の隣りにはポリオ
ール成分用の還流穴38とイソシアネート成分用の還流
穴39とが形成され、いずれも長溝29に開口してい
る。
【0022】ノズル体31及び還流穴38にはホース4
1aによりポリオール成分のタンク41bとポンプ41
cとが接続され、タンク41b→ポンプ41c→ノズル
体31→長溝29→還流穴38→タンク41b、という
ポリオール成分の循環路が形成されている。ノズル体3
2及び還流穴39にもホース42aによりイソシアネー
ト成分のタンク42bとポンプ42cとが接続され、タ
ンク42b→ポンプ42c→ノズル体32→長溝29→
還流穴39→タンク42b、というイソシアネート成分
の循環路が形成されている。
【0023】スプール28の中心には第三成分の副吐出
孔52が設けられている。副吐出孔52の先端はスプー
ル28の先端面に開口し、後端はスプール28の途中部
外周に開口している。ボディ24の後部には、スプール
28の後退時にのみ副吐出孔52の後端開口に連通する
導入孔53が形成されている。導入孔53にはホース4
3aにより流量調整装置43d及びバルブ43cを介し
て第三成分のタンク43bが接続され、タンク43b内
はエア加圧装置43eにより常時加圧されている。
【0024】注入機構55は、上下二つの射出ノズル2
5を結合するボディ56を備え、ボディ56の中心には
二つの射出ノズル25が開口する貫通孔58が形成さ
れ、該貫通孔58にはシリンダ59のピストン(図示
略)に取着されたスプール60が摺動可能に挿入されて
いる。ボディ56先端は細い射出ノズル57となって、
下箱13に形成された貫通孔40を貫通して下型3のゲ
ート6に接続されている。注入機構55と貫通孔40と
は複数のOリング50によりシールされている。
【0025】さて、上記成形装置を使用して行う本実施
形態のポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成形
方法について、工程順に説明する。
【0026】 成形用金型1の上型2と下型3とを型
開きし、キャビティ面5に離型剤を塗布する。なお、表
面部用RIMポリウレタン材料U1 に適量の離型剤を添
加した場合には、この離型剤の塗布工程を省略すること
ができる。また、本実施形態では、キャビティ面に着色
材料を塗布する工程も省略できる。 下型3にステアリングホイール45の芯金46をセ
ットした後、上型2と下型3とを型閉じしてキャビティ
4を形成すると同時に、上箱12と下箱13とを閉じて
真空箱11を密閉状態とする。 真空ポンプ18により真空箱11内を適当な真空度
まで減圧し、ベント孔7からキャビティ4を減圧雰囲気
にする。
【0027】 表面材料注入工程; 図5の上側の三
成分ミキシングヘッド22で、スプール28を後退させ
て、ノズル体31からはポリオール成分を、ノズル体3
2からはイソシアネート成分をそれぞれ混合室30に吐
出させ、またバルブ43cを開いて、副吐出孔52から
第三成分としての着色材料を混合室30に吐出させ、こ
れらを衝突混合させて表面部用ポリウレタン材料U1 を
作成する。なお、下側の三成分ミキシングヘッド22で
は、スプール28を前進させて各成分の吐出を止める。
【0028】図1に示すように、キャビティ4の減圧を
引続いて行いながら、表面部用ポリウレタン材料U1 を
注入機構55の射出ノズル57から吐出させ、ゲート6
からキャビティ4に注入する。注入された表面部用ポリ
ウレタン材料U1 は、それまでの加圧状態からの急激な
圧力低下で材料U1 中の自然吸蔵ガスが突沸することに
より、キャビティ4に飛散してキャビティ面5の略全面
に薄膜状に付着し、ポリウレタン被覆47の表面部48
を形成する。また、表面部用ポリウレタン材料U1 は、
材料はみ出し用凹部8にも入り込んで内表面に付着す
る。
【0029】注入された表面部用ポリウレタン材料U1
が硬化するための硬化時間をおく。このときの硬化は、
完全な硬化ではなく、後で注入する内部用ポリウレタン
材料U2 により連れ流されない程度の硬化でよい。
【0030】 内部材料注入工程; 図5の下側の三
成分ミキシングヘッド22で、スプール28を後退さ
せ、上記と同様にポリオール成分とイソシアネート成分
と第三成分としての着色成分とを混合室30に吐出さ
せ、これらを衝突混合させて内部用ポリウレタン材料U
2 を作成する。なお、上側の三成分ミキシングヘッド2
2では、スプール28を前進させて各成分の吐出を止め
る。
【0031】図2に示すように、キャビティ4の減圧を
引続いて行いながら、内部用ポリウレタン材料U2 を射
出ノズル57から吐出させ、表面材料注入工程と同一の
ゲート6からキャビティ4に注入する。このとき、前記
の通り、表面部48は内部用ポリウレタン材料U2 によ
り連れ流されない程度に硬化しているので、薄肉化が防
止される。
【0032】注入された内部用ポリウレタン材料U2 の
うちキャビティ面5から離れた部分には、材料U2 中の
自然吸蔵ガスが減圧雰囲気下で突沸することにより、高
発泡のコア部が形成される。また、材料U2 のうちキャ
ビティ面5に近い部分には、減圧雰囲気下での脱ガス作
用により、低発泡の緻密部が形成される。このようにし
て、コア部と緻密部とからなるポリウレタン被覆47の
内部49が形成される(図5参照)。こうして、内部用
ポリウレタン材料U2 はキャビティ4に充満するととも
に、材料はみ出し用凹部8にも入り込んでキャビティ4
からはみ出す。そして、内部用ポリウレタン材料U2 の
流動先端部はベント孔7から少し吹き出して硬化し、吹
き出し部9が形成される。
【0033】 脱型工程; 内部用ポリウレタン材料
U2 がキュアされるのを待って、図3に示すように、上
型2と下型3とを型開きすると同時に、上箱12と下箱
13とを開き、図4に示すように、ポリウレタン被覆4
7付きのステアリングホイール45を取り出す。ポリウ
レタン被覆47には内部用ポリウレタン材料U2 のゲー
ト残留部10が付いてくるため、該ゲート残留部10を
切除する。
【0034】 はみ出し部の切除工程; また、ポリ
ウレタン被覆47の外周には、図6に示すように、前記
材料はみ出し用凹部8に入り込んでできた表面部用ポリ
ウレタン材料U1 及び内部用ポリウレタン材料U2 のは
み出し部61が付いてくるため、該はみ出し部61を切
除する。これにより、図7に示すように、網掛けで示す
表面部48の外周部には内部49の切り口よりなる1本
のライン状の加飾部62が形成される。
【0035】以上の通り、本実施形態によれば、表面部
48の外周部に色彩の異なる加飾部62が形成されるの
で、アクセントのある外観を得ることができる。また、
内部49が吸湿性材料よりなり、手からの発汗を加飾部
62から内部49に吸収できるので、適度にさらりとし
た触感を得ることができる。また、内部49が高弾性材
料よりなるので、ソフト感を向上させることができる。
さらに、表面部48及び加飾部62に抗菌剤が含まれる
ので、衛生性を向上させることができる。また、表面部
48及び加飾部62が無黄変性なので、耐光性に優れ
る。
【0036】次に、図8〜図13は第二〜第五実施形態
に係るステアリングホイール45のポリウレタン被覆4
7を示し、それぞれ加飾部62の模様においてのみ、第
一実施形態と相違している。
【0037】すなわち、図8に示す第二実施形態は、網
掛けで示す表面部48の外周部に3本のストライプ状の
加飾部62を形成したもので、同成形のためには、第一
実施形態の材料はみ出し用凹部を3つに増やした成形用
金型(図示略)を使用し、その材料はみ出し用凹部によ
る表面部用ポリウレタン材料及び内部用ポリウレタン材
料のはみ出し部を切除すればよい。
【0038】図9に示す第三実施形態は、表面部48の
所定間隔をおいた多数箇所に小リング状の加飾部62を
形成したもので、同形成のためには、図10及び図11
に示すように、キャビティ面5を円弧状に横切る多数の
材料はみ出し用凹部8を設けた成形用金型を使用し、こ
の材料はみ出し用凹部8による表面部用ポリウレタン材
料及び内部用ポリウレタン材料のはみ出し部を切除すれ
ばよい。
【0039】図12に示す第四実施形態は、表面部48
に螺旋状の加飾部62を形成したもので、同形成のため
には、第三実施形態の材料はみ出し用凹部を螺旋状にし
た成形用金型(図示略)を使用し、その材料はみ出し用
凹部による表面部用ポリウレタン材料及び内部用ポリウ
レタン材料のはみ出し部を切除すればよい。
【0040】図13に示す第五実施形態は、表面部48
に多数の小円形状の加飾部62を水玉模様のように形成
したもので、同形成のためには、点在状の材料はみ出し
用凹部を設けた成形用金型(図示略)を使用し、その材
料はみ出し用凹部による表面部用ポリウレタン材料及び
内部用ポリウレタン材料のはみ出し部を切除すればよ
い。
【0041】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)表面部用樹脂材料及び内部用樹脂材料としてそれ
ぞれ熱可塑性エラストマー材料を使用すること。この場
合、前記キャビティの減圧は不要である。 (2)ステアリングホイールのポリウレタン被覆以外に
も、例えば、ステアリングホイールのパッド、コンソー
ルボックスやグローブボックスの蓋、アームレスト、エ
アスポイラー等の各種二色成形品の二色成形に適用する
こと。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の二色成形
品又は請求項4の二色成形方法によれば、表面部の一部
に該表面部とは色彩の異なる加飾部を形成することがで
き、変化のある外観を得ることができる。
【0043】上記効果に加え、請求項2の二色成形品に
よれば、付着した汗等の水分を加飾部から内部に吸収で
きるので、適度にさらりとした触感を得ることができ
る。
【0044】また、請求項3の二色成形品によれば、衛
生性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る二色成形におい
て、ステアリングホイールのポリウレタン被覆の表面部
を形成する工程の断面図である。
【図2】同じく内部を形成する工程の断面図である。
【図3】同じく脱型工程の断面図である。
【図4】同じく脱型工程の平面図である。
【図5】同成形に使用したミキシングヘッドの断面図で
ある。
【図6】同じく成形したポリウレタン被覆から材料のは
み出し部分を切除する工程の断面図である。
【図7】同ポリウレタン被覆の斜視図である。
【図8】第二実施形態に係るポリウレタン被覆の斜視図
である。
【図9】第三実施形態に係るポリウレタン被覆の斜視図
である。
【図10】同ポリウレタン被覆の成形に使用する下型の
平面図である。
【図11】同下型の要部斜視図である。
【図12】第四実施形態に係るポリウレタン被覆の斜視
図である。
【図13】第五実施形態に係るポリウレタン被覆の斜視
図である。
【符号の説明】
1 成形用金型 2 上型 3 下型 4 キャビティ 5 キャビティ面 8 材料はみ出し用凹部 11 真空箱 12 上箱 13 下箱 18 真空ポンプ 20 六成分ミキシングヘッド 21 材料射出機構 45 ステアリングホイール 47 ポリウレタン被覆 48 表面部 49 内部 61 はみ出し部 62 加飾部 U1 表面部用ポリウレタン材料 U2 内部用ポリウレタン材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティに表面部用樹脂材料を注入す
    ることにより形成された表面部と、前記キャビティに内
    部用樹脂材料を注入することにより形成された内部とを
    備え、前記表面部の一部に前記内部の切り口よりなる加
    飾部が形成されたことを特徴とする二色成形品。
  2. 【請求項2】 前記内部用樹脂材料が吸湿性材料である
    請求項1記載の二色成形品。
  3. 【請求項3】 前記内部用樹脂材料が抗菌剤入り材料で
    ある請求項1記載の二色成形品。
  4. 【請求項4】 キャビティの一部に材料はみ出し用凹部
    を形成した型を使用し、前記キャビティに表面部用樹脂
    材料を注入して成形品の表面部を形成する工程と、前記
    キャビティに内部用樹脂材料を注入して成形品の内部を
    形成する工程と、前記材料はみ出し用凹部に入り込んで
    キャビティからはみ出した表面部用樹脂材料及び内部用
    樹脂材料を切除することにより、前記表面部の一部に前
    記内部の切り口よりなる加飾部を形成する工程とを含む
    二色成形方法。
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