JPH1065137A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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Publication number
JPH1065137A
JPH1065137A JP8217552A JP21755296A JPH1065137A JP H1065137 A JPH1065137 A JP H1065137A JP 8217552 A JP8217552 A JP 8217552A JP 21755296 A JP21755296 A JP 21755296A JP H1065137 A JPH1065137 A JP H1065137A
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JP
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pixel
potential
signal charge
region
gate
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JP8217552A
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English (en)
Inventor
Kazuya Yonemoto
和也 米本
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅型固体撮像素子における信号電荷が少な
いときの感度のリニアリティーの劣化とそのばらつきに
よる固定パターンノイズの抑圧を可能にする。 【解決手段】 入射光により光電変換を行い、光電変換
により得られた信号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の
電荷量に応じて信号電圧を出力する機能を合わせ持つ受
光素子が、同一基板上に複数配列されてなる固体撮像素
子であって、隣り合う受光素子41を電気的に分離する
ための素子分離電極26を有し、受光素子41の制御電
極30下のゲート絶縁膜29の膜厚がチャネル幅方向に
変化して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子、特
に入射光により光電変換を行い、光電変換により得られ
た信号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の電荷量に応じ
て信号電圧を出力する機能を合わせ持つ画素(受光素
子)で構成された増幅型固体撮像素子に関する。より詳
しくは、その増幅型固体撮像素子において、低照度時
(小信号時)における画素出力の感度リニアリティー
と、その感度リニアリティーのばらつきによる固定パタ
ーンノイズの改善に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】入射光
により光電変換を行い、光電変換により得られた信号電
荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の電荷量に応じて信号電
圧を出力する機能を合わせ持つ画素構造を備えた増幅型
固体撮像素子が知られている。
【0003】従来の増幅型固体撮像素子として、例えば
画素がリング形状のゲートを有するMOS型トランジス
タで構成された増幅型固体撮像素子では、リングゲート
の表面ポテンシャルがその界面準位や不純物濃度の不均
一性により部分的、局所的に変化していると、ソース−
ドレイン電流(いわゆるチャネル電流)の流れる表面チ
ャネルが部分的に導通し、また、さらに導通しているチ
ャネルと違う部分に信号電荷が蓄積され易いため、界面
準位や不純物濃度が不均一である画素と、そうでない画
素とでは、特に信号電荷量の少ない時(即ち、低照度
時)に感度特性が違ってくる。
【0004】例えば、界面準位や不純物濃度が均一であ
る画素の入射光量対信号出力特性は、信号電荷の少ない
時でも出力の傾きが信号電荷の多い時と同じように大き
いが、界面準位や不純物濃度が不均一である画素では、
信号電荷が少ない場合、蓄積される信号電荷が部分的に
集まっているため、一部チャネルの導通している所に対
して変調を与える度合が少なく、信号電荷が少ない低照
度の出力の傾きが小さくなってしまう。
【0005】この結果、低照度の入射光量対信号出力特
性のリニアリティーが悪化したり、低照度で個々の画素
のリニアリティーが不均一であることによる感度むら、
いわゆる固定パターンノイズの発生を引き起こす。
【0006】この様子を更に、図面を参照して詳述す
る。先ず、前述した光電変換、信号電荷蓄積及び電荷−
電圧変換の機能を合わせ持つ画素構造の増幅型固体撮像
素子について、その画素がどのような原理で信号を出力
するかの基本動作を、リング状ゲートのMOS型画素を
例に図16(画素の中心を切断した図)を用いて説明す
る。
【0007】図16の画素1は、MOS型トランジスタ
で構成されており、画素中心にソース領域2が形成さ
れ、このソース領域2を取り囲むようにゲート絶縁膜を
介してゲート電極3がリング状に形成され、さらに、そ
の外周に画素間の素子分離を兼用するドレイン領域4が
形成されてなる。この画素1の例では、nチャネルMO
Sトランジスタを基本としており、ソース領域2及びド
レイン領域4がn+ 拡散領域で形成され、ゲート電極3
下に信号電荷(即ちホール)8が蓄積できるようにp型
半導体領域5が形成されて、画素全体としてp型シリコ
ン半導体基板7に形成したオーバーフローバリア領域、
即ち、信号電荷量を決め且つ余剰の電荷をオーバーフロ
ーするためのオーバーフローバリア領域となるn型半導
体ウエル領域6上に形成されている。
【0008】リング状のゲート電極3は光が透過し得る
例えば薄い多結晶シリコン層で形成される。光がゲート
電極3を透過しゲート電極3下のp型半導体領域5に入
射することで、光電変換による信号電荷(この例ではホ
ール)8が発生し、そのp型半導体領域5に蓄積され
る。
【0009】信号電荷(ホール)8は、その量に応じて
画素の表面チャネル9のポテンシャルを変化(変調)す
るため、ドレイン領域4が電源に接続され、ソース領域
2が定電圧源に接続されると、ソース−ドレイン電流が
変化し、或はソース領域2が定電流源に接続されると、
ソース電圧が変化し、いずれの場合もソース領域2から
電流または電圧の信号出力が得られる。10はソース領
域2に接続された信号線である。以上が、光電変換、信
号電荷蓄積及び電荷−電圧変換の機能を合わせ持つ画素
構造の基本動作である。
【0010】従来例では、光電変換、信号電荷蓄積及び
電荷−電圧変換の機能を合わせ持つ画素構造の増幅型固
体撮像素子について、その画素の信号電荷を蓄積し、信
号電圧に変換する部分であるゲート電極の幅が広いか、
或はそのゲート電極がリング状に形成されているMOS
型の画素構造の場合(図16の例)でも、ゲート電極下
のポテンシャルが円周に沿って均一であるなら、図17
Aのように入射光による信号電荷8がリング状ゲート電
極3下の円周に沿って均一に分布(蓄積)し、ソース領
域2から信号出力としてのチャネル電流11も円周に均
一に分布する。
【0011】この結果、信号電荷8は、画素の表面チャ
ネルを均一に変調し、信号出力が画素に蓄積された信号
電荷8の量に応じて出力される。
【0012】しかし、図17Bのように、チャネル表面
の界面準位や、ゲート絶縁膜(例えば酸化膜)中の固定
電荷及び半導体中の不純物濃度が局所的に均一でないと
きには、ゲート電極3下のポテンシャルが円周に沿って
均一でなく、例えばポイントBの部分だけポテンシャル
が高く、残りの部分(ポイントA)のポテンシャルが低
いと、信号電荷が少ないうちは信号電荷(ホール)8が
ポイントB以外の部分に蓄積され、チャネル電流11が
ポイントBの部分だけに流れてしまう。
【0013】すると、少ない信号電荷8は、ポイントB
に集中的に流れるチャネル電流を変調する効果が小さ
く、信号電荷が少ないと信号出力が小さい、即ち感度が
低いことになる。
【0014】この現象を説明するために、この図17B
のポイントAとポイントBのゲート電極3下の垂直方向
の1次元ポテンシャル分布を図18に示す。ゲート絶縁
膜と半導体間の界面準位や、ゲート絶縁膜中の固定電荷
及び半導体中の不純物濃度などの不均一性により、ポイ
ントAとポイントBについて、それぞれの表面チャネル
ポテンシャル(φA CH,φB CH)及び信号電荷8の蓄積
される部分のポテンシャル(φA SN,φB SN)が図18
のように、 φA CH<φB CH φA SN<φB SN のような関係になっていると、少ない信号電荷8はポイ
ントB以外の部分に蓄積され、チャネル電流11はポイ
ントBのところに集中的に流れる。
【0015】すなわち、少ない信号電荷8の蓄積されて
いるところと、チャネル電流11の流れるところが平面
的に離れていることを意味し、信号電荷がチャネル電流
11を変調する度合が小さくなる。
【0016】このような理由から、図17Aのように、
リング状ゲート電極3の円周方向にポテンシャルが均一
である場合と、図17Bのようにそのポテンシャルが不
均一である場合について、蓄積した信号電荷量と信号出
力の特性は、図19のように示される。
【0017】図19において、図17Aのポテンシャル
が均一な画素の場合は、蓄積電荷量が少ないところから
信号出力が直線的に立ち上がるのに対して(グラフI参
照)、図17Bのポテンシャルが不均一な画素の場合
は、蓄積電荷量が少ないところ13で信号出力の立ち上
がりが鈍くリニアリティーが悪い(グラフII参照)。
【0018】この結果、画素が1次元または2次元に配
列されている撮像素子では、図17Aや図17Bのよう
な画素が、その不均一性に程度の違いを持ちながらラン
ダムに配列されていると、蓄積電荷量が少ない状態、即
ち低照度の状態では固定パターンノイズが強く現れる。
【0019】本発明は、上述の点に鑑み、入射光により
光電変換を行い、光電変換により得られた信号電荷を蓄
積し、蓄積した信号電荷の電荷量に応じて信号電圧を出
力する機能を合わせ持つ画素で構成された増幅型固体撮
像素子において、低照度時、即ち小信号時における画素
出力の感度リニアリティー劣化とその感度リニアリティ
ーのばらつきによる固定パターンノイズを改善し、更に
改良を加えた固体撮像素子を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、光電変換、信号電荷蓄積及び信号電荷量に応じて
信号電圧を出力する機能を合わせ持つ受光素子を備え、
隣り合う受光素子を電気的に分離するための素子分離電
極を有し、かつ、受光素子の制御電極下のゲート絶縁膜
の膜厚をチャネル幅方向に変化させた構成とする。
【0021】この構成によれば、隣り合う受光素子、即
ち画素間を、素子分離電極(つまりMOS構造の素子分
離領域)で電気的に分離することによって、この素子分
離電極による狭チャネル効果で平面的にみて信号電荷が
蓄積され易くなる部分と表面チャネル電流が流れ易くな
る部分とが離れずに同じ位置となる。即ち、表面チャネ
ル電流と信号電荷蓄積部を受光素子の制御電極の所定位
置(即ち中央部)に寄せることができる。更に、受光素
子の制御電極下のゲート絶縁膜の膜厚をチャネル幅方向
に変化させることによって、表面チャネル電流を制御電
極の上記所定位置に、より集中させることができる。従
って、信号電荷が少ない時でも、入射光量対信号出力特
性のリニアリティーが良くなり、かつ画素間におけるリ
ニアリティーのばらつきによる固定パターンノイズの発
生を制御できる。
【0022】本発明に係る固体撮像素子は、光電変換、
信号電荷蓄積及び信号電荷量に応じて信号電圧を出力す
る機能を合わせ持つ受光素子を備え、隣り合う受光素子
を電気的に分離するための素子分離電極を有し、かつ受
光素子の制御電極下の半導体領域の不純物濃度をチャネ
ル幅方向に変化させた構成とする。
【0023】この構成によれば、上述と同様に素子分離
電極による狭チャネル効果で信号電荷が蓄積され易くな
る部分と表面チャネル電流が流れ易くなる部分とが同じ
位置になり、即ち表面チャネル電流と電荷蓄積部とを受
光素子の制御電極の所定位置(即ち中央部)に寄せるこ
とができる。
【0024】更に、受光素子の制御電極下の半導体領域
の不純物濃度をチャネル幅方向に変化させることによっ
て、表面チャネル電流を制御電極の上記所定位置に、よ
り集中させることができる。従って、信号電荷が少ない
時でも入射光量対信号出力特性のリニアリティーが良く
なり、かつ画素間におけるリニアリティーのばらつきに
よる固定パターンノイズの発生を抑制できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体撮像素子は、入
射光により光電変換を行い、光電変換により得られた信
号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の電荷量に応じて信
号電圧を出力する機能を合わせ持つ受光素子が、同一基
板上に複数配列されてなる固体撮像素子であって、隣り
合う受光素子を電気的に分離するための素子分離電極を
有し、かつ、受光素子の制御電極下のゲート絶縁膜の膜
厚がチャネル方向に変化した構成とする。
【0026】本発明に係る固体撮像素子は、入射光によ
り光電変換を行い、光電変換により得られた信号電荷を
蓄積し、蓄積した信号電荷の電荷量に応じて信号電圧を
出力する機能を合わせ持つ受光素子が同一基板上に複数
配列されてなる固体撮像素子であって、隣り合う受光素
子を電気的に分離するための素子分離電極を有し、かつ
受光素子の制御電極下の半導体領域の不純物濃度がチャ
ネル幅方向に変化した構成とする。
【0027】本発明は、上記固体撮像素子において、制
御電極下の不純物濃度が変化している半導体領域で不純
物濃度の高い領域が不純物濃度の低い領域より浅く形成
された構成とする。
【0028】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0029】本実施例に係る固体撮像素子、即ち増幅型
固体撮像素子は、画素として前述したような画素内のポ
テンシャルの不均一性に対して、信号電荷が蓄積する部
分と、表面チャネル電流の流れる部分が別れないように
して、リニアリティー劣化と固定パターンノイズを抑圧
する新しい画素構造を有するものであり、特に、隣り合
う画素との素子分離にMOS構造のゲートを応用した素
子分離ゲートを用いた構成を基本とする。
【0030】先ず、図1〜図3を用いて本発明に係る増
幅型固体撮像素子、特にその画素の基本構造を説明す
る。但し、図1は平面図、図2は図1のA−A線上の断
面図、図3は図1のB−B線上の断面図である。
【0031】本例においては、第1導電型例えばp型の
シリコン半導体基板22上に、オーバーフローバリア領
域となる第2導電型、即ちn型の半導体ウエル領域23
が形成され、このn型半導体ウエル領域23上にi型又
は之に近い半導体ウエル領域(例えばp--領域)、本例
ではi型半導体(いわゆる真性半導体)ウエル領域24
が形成され、このi型半導体ウエル領域24に、光電変
換、信号電荷蓄積及び電荷−電圧変換の機能を合わせ持
つ画素(受光素子)21としてのMOSトランジスタが
形成され、この画素21を取り囲むようにi型半導体ウ
エル領域24上にゲート絶縁膜25を介して素子分離の
ための素子分離電極、即ち素子分離ゲート電極26を形
成して成るMOS構造の素子分離領域27が1周して形
成されて成る。
【0032】画素21は、i型半導体ウエル領域24に
形成されたp型半導体領域28上にゲート絶縁膜29を
介して直線状のゲート電極30が形成され、このゲート
電極を挟む例えば垂直方向の両側に夫々n型のソース領
域31及びドレイン領域32が形成されて、nチャネル
型のMOSトランジスタとして構成される。
【0033】素子分離ゲート電極26は第1層目の電極
(例えば第1層多結晶シリコン)で形成され、画素21
のゲート電極30は第2層目の電極(例えば第2層多結
晶シリコン)で形成される。
【0034】ゲート電極30は、入射光を透過し得るよ
うに薄く形成される。そして、光が透過しゲート電極3
0下のp型半導体領域28に入射することで、光電変換
による信号電荷(本例ではホール)が発生し、そのp型
半導体領域28に蓄積されるようになされる。ソース領
域31には、メタル配線(例えばAl)による垂直信号
線33が接続され、ドレイン領域32には、同様のメタ
ル配線(例えばAl)による電源線34が接続される。
36はドレインコンタクト部、37はソースコンタクト
部を示す。
【0035】そして、かかる画素21がp型半導体基板
22、オーバーフローバリア領域となるn型半導体ウエ
ル領域23及びi型半導体ウエル領域24からなる共通
基板上に、複数個、1次元又は2次元配列され、例えば
マトリクス状に配列形成されて、増幅型固体撮像素子が
構成される。各画素21のゲート電極30は行毎に共通
に形成され、各画素21のソース領域31にソースコン
タクト部37を介して列毎に共通の垂直信号線33が接
続され、且つドレイン領域32もドレインコンタクト部
36を介して列毎に共通の電源線34が接続される。
【0036】次に、この増幅型固体撮像素子の画素動作
について説明する。ここでは、素子分離の原理と特に信
号電荷の少ない時の特性の不均一性を抑圧する効果につ
いて、図4の平面構造概略図、図5A,Bの垂直方向の
1次元ポテンシャル図及び図6A,Bの水平方向の表面
チャネルポテンシャルφCHとセンサポテンシャルφSN
用いて説明する。
【0037】図4は、本例の画素構造の説明で示した前
述の図1と同じであり、碁盤の目状に形成された素子分
離ゲート電極26により、MOSトランジスタによる増
幅型画素21が囲まれている平面構造を示した図であ
る。この図4の各ポイントPQ,P1 ,P2 ,Q1 ,Q
2 ,Q3 について、夫々垂直方向の1次元ポテンシャル
を図5A,Bに示し、一点鎖線P−P′に沿ったセンサ
ポテンシャルφSN及び表面チャネルポテンシャルφ
CHと、Q−Q′に沿った表面ポテンシャルφCHを図6
A,Bに示した。Vg は画素21のゲート電極30に印
加される電圧、Vi は素子分離ゲート電極26に印加さ
れる電圧、Vsub は基板22に印加される基板電圧を示
す。
【0038】図4のような素子分離ゲート電極26を有
した素子分離領域27が画素21の素子分離として正し
く機能を果たすのは、次の理由による。即ち、図5の各
ポイントにおける1次元ポテンシャルから明らかなよう
に、素子分離ゲート部P2 ,Q2 の表面付近(表面から
オーバーフローバリアまで)のポテンシャル分布が、オ
ーバーフローバリアより浅い部分について例えばポイン
トPQの表面チャネルポテンシャルφCHや、ポイントQ
1 ,Q3 表面付近のポテンシャルよりも低いためにチャ
ネル電流が漏れることがない。
【0039】また、素子分離ゲート部P2 ,Q2 の表面
付近(表面からオーバーフローバリア)のポテンシャル
分布がポイントPQ,P1 の信号電荷の蓄積されるセン
サポテンシャルφSNよりも高く、さらに、過剰な信号電
荷8が蓄積される場合でも、ポイントP2 のポテンシャ
ルは信号電荷が蓄積される深さ近辺で、オーバーフロー
バリアのポテンシャルφOFよりも高いため、信号電荷8
も隣接画素に漏れることがない。
【0040】信号電荷の素子分離について言い換えれ
ば、ポイントP2 ,Q2 のポテンシャルがオーバーフロ
ーバリアのポテンシャルφOFから表面に向かって直線的
に高くなっていくため、過剰な信号電荷8は必ず基板の
深い方に流れ(いわゆる基板22側にオーバーフロー
し)、隣接する画素には漏れることがない。
【0041】本例の素子分離ゲート電極26下では、そ
の基板深さ方向のポテンシャル分布が、オーバーフロー
バリアのポテンシャルφOFより高く、表面チャネルポテ
ンシャルφCHより低く、且つオーバーフローバリアφOF
より表面に向かって直線的に高くなるように設定され
る。このようなポテンシャル分布は、素子分離ゲート電
極30下の半導体領域24として、i型半導体領域ある
いは之に近い半導体領域で形成することにより達成され
る。
【0042】次に、信号電荷8の少ない時の特性の不均
一性を抑圧する効果について説明する。ポイントPQと
1 を比較すると、図5Aで示したポテンシャル分布か
ら明らかなように、素子分離ゲート(ポイントP2 )の
ポテンシャルのポイントP1 のポテンシャルには対する
2次元効果、即ち近接効果(狭チャネル効果)により、
ポイントP1 の表面チャネルポテンシャルφCHが、ポイ
ントPQのそれに比べて低く、ポイントP1 のセンサポ
テンシャルφSNがポイントPQのそれに比べて高くな
る。このため、ポイントPQの方にチャネル電流11が
流れ易く、しかも信号電荷8が溜まり易いので、信号電
荷量が少ない時に信号電荷がポイントPQに集まり、チ
ャネル電流もポイントPQに流れ易くなる。従って、界
面準位やゲート絶縁膜の固定電荷などの影響によるポテ
ンシャルの変化に対しても、従来のリング状ゲート電極
で発生し易かった現象、即ち、信号電荷が蓄積している
ところと、チャネル電流が流れるところが別れるような
現象を引き起こしにくい。
【0043】即ち、界面準位やゲート絶縁膜中の固定電
荷及び半導体中の不純物濃度などの不均一性が原因で、
表面チャネルポテンシャルφCHとセンサポテンシャルφ
SNの不均一性があったとしても、素子分離ゲートによる
狭チャネル効果がチャネル電流と信号電荷蓄積部の位置
を常に画素のゲート電極中心部に寄せる効果を有し、小
信号電荷量時の入出力特性のばらつきを抑圧することが
できる。
【0044】ポイントPQのポテンシャルがポイントP
1 よりもチャネル電流が流れ易く、しかも信号電荷が溜
まり易い条件に分布するのは、ポイントP2 (即ち素子
分離ゲート電極30下)の深さ方向にほとんど一定なポ
テンシャル分布の影響(狭チャネル効果)を受けてポテ
ンシャルP1 の表面ポテンシャルφCHが低く、かつまた
センサポテンシャルφSNが高くなるからである。
【0045】以上のように、本例の基本画素構造におい
ては、光電変換、信号電荷蓄積及び電荷−電圧変換の機
能を合わせ持つ画素21について、画素21の周りを素
子分離ゲート電極26で取り囲み、その素子分離ゲート
電極26下のポテンシャルを表面からオーバーフローバ
リアの深さまで緩やかに電位が低くなるようにして信号
電荷8が隣接する画素に漏れないようにし、しかもその
表面電位を画素動作におけるチャネルポテンシャルより
も低く形成しチャネル電流11が隣接する画素に流れな
いようにし、素子分離ゲート部分のポテンシャルの狭チ
ャネル効果により画素21のゲート中央部分に信号電荷
が蓄積され易く、かつチャネル電流が流れ易い構造を採
ることで、界面準位等の影響で画素内のポテンシャル分
布に少しのうねりが生じ、そのうねりが各画素でばらつ
きを持っていても、信号電荷が少ない時(きわゆる低照
度時)に、感度の線形性の劣化を引き起こすことがな
く、同時に画素間のばらつきによる固定パターンノイズ
を抑制することができる。
【0046】ところで、上述した新しい画素構造につい
て更に研究を重ねた結果、次のような点が明らかになっ
た。
【0047】上述の画素21の場合、センサポテンシャ
ルφSNに対する素子分離ゲート電極26による狭チャネ
ル効果は十分大きいものの、表面チャネルポテンシャル
φCHに対する素子分離ゲート電極26による狭チャネル
効果は小さく十分でなかった。その原因は、表面チャネ
ルポテンシャルφCHが、電位の一定な画素ゲート電極3
0と薄いゲート絶縁膜(例えば酸化膜)29を挟んで近
接しているために、表面チャネルポテンシャルφCHが画
素のゲート電極30により、ほぼ1次元的に決まり、素
子分離ゲート電極26による狭チャネル効果があまり効
かないからである。
【0048】さらに、ゲート電極30下の信号電荷を蓄
積するためのp型半導体領域28の不純物濃度について
みると、ゲート電極30の中央部に対して素子分離ゲー
ト電極26に近い端部では、半導体プロセス工程の熱拡
散などにより、p型半導体領域28の不純物濃度が低下
して、チャネル電流がゲート電極30の端部に集まりや
すい傾向を示し、素子分離ゲート電極26による狭チャ
ネル効果とは逆の効果を示す場合があった。
【0049】図6Aは、図4の平面図におけるP−P′
線上に沿ったセンサポテンシャルφ SNと表面チャネルポ
テンシャルφCHを示している。図6Bは、図4のQ−
Q′線上に平行でポイントPQとポイントP1 を通過す
る線に沿った表面チャネルポテンシャルφCHを示す。図
6Aに示すように、センサポテンシャルφSNは狭チャネ
ル効果を十分に受けて信号電荷8が蓄積する部分が画素
21のゲート中央部に強く形成されているが、表面チャ
ネルポテンシャルφCHに関してはその効果が薄く、チャ
ネル電流11が画素21のゲート中央部に強く集中して
いない。
【0050】このように、図1〜図3に提案された基本
構造の画素21では、素子分離ゲート電極26による狭
チャネル効果で、信号電荷蓄積部と表面チャネル部がゲ
ート中心に集まるように工夫され、信号電荷蓄積部の方
は狭チャネル効果が大きくゲート中心に信号電荷が集ま
り易いが、表面チャネル部についてはゲート表面の不純
物が素子分離ゲート部へ拡散して素子分離ゲート部に近
い部分の不純物濃度が低くなる等して表面チャネル部の
中心にチャネル電流が集まりにくくなり、信号電荷につ
いてはともかく、狭チャネル効果によるチャネル電流の
ゲート中央への集中の効果が高くなかった。即ち、素子
分離ゲート部のもつ狭チャネル効果による小信号電荷量
の感度むら(固定パターンノイズ)の抑圧効果が少なか
った。
【0051】次に、この点を改善した本発明の実施例を
示す。図7〜図10はその一例である。本例は、画素構
造として、センサポテンシャルφSNが素子分離ゲートの
狭チャネル効果により信号電荷が画素のゲート中央に強
く集まるように分布するのと同程度までに、表面チャネ
ルもチャネル電流が画素のゲート中央部に強く集まるよ
うに構造的に工夫を加えている。前述の基本構造の画素
21では、ゲート電極30下のゲート絶縁膜29を一定
の膜厚にしているのに対して、図7〜図9の例の画素4
1においては、ゲート電極30下のゲート絶縁膜29の
膜厚を、ゲート中央部29aに比較して素子分離ゲート
電極26に近い端部29bが厚くなるように形成する
(t1 <t2 )。
【0052】図7〜図9において、図1〜図3と対応す
る部分には同一符号を付して重複説明を省略するも、本
例においても、p型のシリコン半導体基板22上に、オ
ーバーフローバリア領域となるn型の半導体ウエル領域
23が形成され、このn型半導体ウエル領域23上にi
型又は之に近い半導体ウエル領域(例えばp--領域)、
本例ではi型半導体(真性半導体)ウエル領域24が形
成され、このi型半導体ウエル領域24に、光電変換、
信号電荷蓄積及び電荷−電圧変換の機能を合わせ持つ画
素(受光素子)41としてのMOSトランジスタが形成
され、この画素41を取り囲むようにi型半導体ウエル
領域24上にゲート絶縁膜25を介して素子分離のため
の素子分離ゲート電極26を形成してなるMOS構造の
素子分離領域27が一周して形成されて成る。
【0053】画素41は、i型半導体ウエル領域24に
形成されたp型半導体領域28上にゲート絶縁膜29を
介して直線状のゲート電極30が形成され、このゲート
電極30を挟む例えば垂直方向の両側に夫々n型のソー
ス領域31及びドレイン領域32が形成されてnチャネ
ル型のMOSトランジスタとして構成される。
【0054】素子分離ゲート電極26は第1層目の電極
(例えば第1層多結晶シリコン)で形成され、画素21
のゲート電極30は第2層目の電極(例えば第2層多結
晶シリコン)で形成される。
【0055】ゲート電極30は、入射光を透過し得るよ
うに薄く形成され、光が透過しゲート電極30下のp型
半導体領域28に入射することで、光電変換による信号
電荷(本例ではホール)が発生し、そのp型半導体領域
28に蓄積されるようになされる。
【0056】ソース領域31には、メタル配線による垂
直信号線33が接続されドレイン領域32には、同様の
メタル配線による電源線34が接続される。
【0057】しかして、本例においては、特に、ゲート
電極30の長手方向に沿った断面の図9に示すように、
ゲート絶縁膜(例えば酸化膜)29が、ゲート中央部2
9aでは薄く形成され(膜厚t1 )、之よりゲート端部
29bに向かって、即ち素子分離ゲート電極26に向か
って徐々に厚くなるように(膜厚t2 )形成される。
【0058】そして、かかる画素41がp型半導体基板
22、オーバーフローバリア領域となるn型半導体ウエ
ル領域23及びi型半導体ウエル領域24からなる共通
基板上に、複数個、1次元又は2次元配列され、本例で
は図10に示すように、マトリックス状に配列形成され
て増幅型固体撮像素子38が構成される。
【0059】各画素21のゲート電極30は行毎に共通
に形成され、各画素21のソース領域31にソースコン
タクト部37を介して列毎に共通の垂直信号線33が接
続され、且つドレイン領域32にドレインコンタクト部
36を介して列毎に共通の電源線34が接続される。
【0060】次に、この増幅型固体撮像素子38の画素
41の動作について説明する。
【0061】図11は図7と同様の画素構造であり、各
ポイントPQ,P1 ,P2 ,Q1 ,Q2 ,Q3 を示して
いる。図12は、図11のP−P′線上に沿ったセンサ
ポテンシャルφSNと表面チャネルポテンシャルφCHを示
す。
【0062】図11に示す本例の画素41では、ポイン
トPQにおける1次元ポテンシャルは図1の基本画素構
造の場合と同じであるが、ポイントP1 における1次元
ポテンシャルはゲート絶縁膜の膜厚がポテンシャルPQ
より厚くなっているため、表面チャネルポテンシャルφ
CHが低くなる。この結果、図12のポテンシャル図の表
面チャネルポテンシャルφCHとセンサポテンシャルφSN
の分布で示すように、素子分離ゲート電極26による狭
チャネル効果に加えて、画素41のゲート中央部から素
子分離ゲート電極26側の端部に向かって厚く変化する
ゲート絶縁膜29の構造により、チャネル電流11が画
素41のゲート中央付近に、より強く集中するような表
面チャネルポテンシャルφCHの分布が得られる。
【0063】図7〜図9に示す本例の画素41によれ
ば、ゲート絶縁膜と半導体間の界面準位や、ゲート絶縁
膜中の固定電荷および半導体中の不純物濃度などの不均
一性が原因して、表面チャネルポテンシャルφCHやセン
サポテンシャルφSNの画素ゲート内での不均一性が多少
発生していても、チャネル電流11が画素41のゲート
中央付近に集中するような表面チャネルポテンシャルφ
CHの分布が大きく崩れることが無く、また、信号電荷が
画素のゲート中央付近に集中して蓄積するようなセンサ
ポテンシャルφSNの分布も図6Aの場合と同じになり大
きく崩れることがない。よって、チャネル電流と信号電
荷の蓄積位置がずれることによる信号電荷の少ない時に
発生する感度の低下のばらつきがほとんどなくなり、低
照度時の固定パターンノイズが抑圧される。
【0064】図13は、本発明の他の実施例を示す。本
例は、画素41のゲート電極30下のゲート絶縁膜29
の膜厚変化を半導体製造工程で容易に実現することがで
きる他の画素構造である。本例においては、画素におけ
るゲート電極下のゲート絶縁膜29を、ゲート中央部
(ポイントPQ)29aでは図2の基本画素21の場合
と同じ膜厚で形成し、素子分離ゲート電極26付近のゲ
ート端部(ポイントP1 )29cではゲート中央部29
aと比べて大なる膜厚で形成し、2段階の膜厚を有した
構成とする。その他の構成は、図7〜図9と同様であ
る。
【0065】この構成においても、ゲート絶縁膜29の
段差位置とポイントP1 のゲート絶縁膜厚を最適化する
ことにより、図7〜図9で示した構成と同程度のポテン
シャル分布を得ることができる。
【0066】図13の例では、ゲート絶縁膜の膜厚構成
が2段階になっているが、図示するまでもなく、3段階
以上の膜厚構造を有するゲート絶縁膜でもよい。
【0067】図14〜図15は、本発明のさらに他の実
施例を示す。本例においては、画素41におけるゲート
電極30下のゲート絶縁膜29の膜厚を、図2の基本画
素21の場合と同じ厚さにすると共に、ゲート電極30
下のp型半導体領域28の不純物濃度をチャネル幅方向
に変化させた構成とする。
【0068】図14の場合は、ゲート電極30下のp型
半導体領域28に対して、ゲート端部において中央部の
p型半導体領域28より高濃度のp+ 領域43を形成し
てゲート中央部の不純物濃度を小にし、ゲート端部の不
純物濃度を大となるようにしている。この場合、信号電
荷が集まるのは深い位置であるため、この信号電荷の蓄
積状態を維持したまま、ゲート中央部にチャネル電流を
集める必要があることから、p+ 領域43は、p型半導
体領域28内において浅く形成される。
【0069】図15の場合は、ゲート電極30下のp型
半導体領域28に対して、ゲート中央部に不純物のイオ
ン注入等によりゲート端部の不純物濃度より低濃度のp
- 領域44を形成してゲート中央部の不純物濃度を小に
し、ゲート端部の不純物濃度を大となるようにしてい
る。
【0070】之等の構成においても、上例と同様にポイ
ントPQ近傍及びポイントP1 近傍の不純物濃度を夫々
最適化することにより、図7〜図9で示した構成と同程
度のポテンシャル分布を得ることができる。尚、図14
及び図15の例では不純物濃度構成が2段階になってい
るが、その他、3段階以上、或は、中央部から端部に向
って徐々に不純物濃度を変化させる構成とすることもで
きる。
【0071】上述したように、本発明によれは、光電変
換、信号電荷蓄積及び電荷−電圧変換の機能を合わせ持
つ画素を取り囲んで、MOS構造の素子分離領域を形成
することにより、リング状ゲート電極を有して光電変
換、信号電荷蓄積及び電荷−電圧変換の機能を合わせ持
つ画素を用いた増幅型固体撮像素子で発生しやすい、小
信号電荷量時の各画素における感度ばらつきによる固定
パターンノイズを抑圧することができる。
【0072】しかも、画素のゲート電極下のゲート絶縁
膜の膜厚をゲート中央部からゲート端部に向けて変化さ
せる構成、或はゲート電極下の半導体領域の不純物濃度
をゲート中央部からゲート端部に向けて変化させる構成
とすることにより、MOS構造の素子分離領域による狭
チャネル効果でチャネル電流と信号電荷を画素のゲート
中央部に集中させる効果を、特に、表面を流れるチャネ
ル電流について強くすることができ、小信号電荷量時の
各画素における感度ばらつきによる固定パターンノイズ
を抑圧することができる。
【0073】尚、上例ではp型半導体基板を用いてnチ
ャネル型MOSトランジスタを基本とした画素を形成し
た場合について説明したが、p型とn型を反転した画
素、即ち、p型チャネル型MOSトランジスタを基本と
する画素についても適用することができ、この場合も同
様の効果を奏する。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、光電変換、信号電荷蓄
積及び電荷−電圧変換の機能を合わせ持つ画素につい
て、界面準位等の影響で画素内のポテンシャル分布に少
しのうねりが生じ、そのうねりが各画素でばらつきを持
っていても、蓄積している信号電荷が少ない時(低照度
時、小信号時)に発生し易い感度の線形性の劣化や各画
素における線形性のばらつきによる固定パターンノイズ
の発生を抑制することができる。
【0075】隣り合う画素、即ち受光素子間を電気的に
分離するための素子分離電極を有することにより、この
素子分離電極下のポテンシャルによる狭チャネル効果に
よって、平面的にみて同じ位置で、信号電荷が蓄積され
易く且つ表面チャネル電流が流れ易くなるような、ポテ
ンシャル分布を持たせることができ、少ない信号電荷に
おいても、信号電荷の蓄積するところとチャネル電流の
流れるところが平面的に離れることがなく、上記の効果
を奏し得る。
【0076】しかも、画素の制御電極下のゲート絶縁膜
の膜厚をチャネル幅方向に変化して構成するので、特に
チャネル電流が所定位置(即ち制御電極中央部分)に流
れ易くなり、小信号電荷量時の各画素における感度ばら
つきによる固定パターンノイズを抑圧することができ
る。
【0077】また、画素の制御電極下の半導体領域の不
純物濃度がチャネル幅方向に変化させるときも、同じよ
うに、チャネル電流が所定位置(即ち制御電極中央部
分)に流れ易くなり、小信号電荷量時の各画素における
感度ばらつきによる固定パターンノイズを抑圧すること
ができる。
【0078】制御電極下の不純物濃度が変化している半
導体領域で、不純物濃度が高い領域が不純物濃度の低い
領域より浅く形成されるときは、信号電荷蓄積の所定位
置への集中を維持しながら、チャネル電流の所定位置へ
の集中を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の画素構造の基本を
示す平面図である。
【図2】図1のA−A線上の断面図である。
【図3】図1のB−B線上の断面図である。
【図4】本発明の動作説明に供する画素の平面図であ
る。
【図5】A 図4のP−P′線上の1次元ポテンシャル
分布図である。 B 図4のQ−Q′線上の1次元ポテンシャル分布図で
ある。
【図6】A 図4のP−P′線上のポテンシャル分布図
である。 B 図4のQ−Q′線上のポテンシャル分布図である。
【図7】本発明に係る固体撮像素子の画構造の他の実施
例を示す平面図である。
【図8】図7のC−C線上の断面図である。
【図9】図7のD−D線上の断面図である。
【図10】本発明に係る固体撮像素子の構成図である。
【図11】図7の実施例の動作説明に供する画素の平面
図である。
【図12】図11のP−P′線上のポテンシャル分布図
である。
【図13】本発明に係る固体撮像素子の画素構造の他の
実施例を示す図7のD−D線上に相当する断面図であ
る。
【図14】本発明に係る固体撮像素子の画素構造の他の
実施例を示す図7のD−D線上に相当する断面図であ
る。
【図15】本発明に係る固体撮像素子の画素構造の他の
実施例を示す図7のD−D線上に相当する断面図であ
る。
【図16】従来の増幅型画素の構成図である。
【図17】A 従来の画素のゲート下のポテンシャルが
均一な場合の説明図である。 B 従来の画素のゲート下のポテンシャルが不均一な場
合の説明図である。
【図18】図17BのポイントAとポイントBの1次元
ポテンシャル図である。
【図19】図17BのポイントAとポイントBの信号電
荷量−信号出力特性図である。
【符号の説明】
21,41 画素(MOS型トランジスタ)、22 p
型シリコン半導体基板、23 オーバーフローバリア領
域、24 i型半導体ウエル領域、26 素子分離ゲー
ト電極、27 素子分離領域、28 p型半導体領域、
30 ゲート電極、31 ソース領域、32 ドレイン
領域、38 増幅型固体撮像素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光により光電変換を行い、光電変換
    により得られた信号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の
    電荷量に応じて信号電圧を出力する機能を合わせ持つ受
    光素子が、同一基板上に複数配列されてなる固体撮像素
    子であって、 隣り合う前記受光素子を電気的に分離するための素子分
    離電極を有し、 かつ、前記受光素子の制御電極下のゲート絶縁膜の膜厚
    がチャネル幅方向に変化して成ることを特徴とする固体
    撮像素子。
  2. 【請求項2】 入射光により光電変換を行い、光電変換
    により得られた信号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の
    電荷量に応じて信号電圧を出力する機能を合わせ持つ受
    光素子が、同一基板上に複数配列されてなる固体撮像素
    子であって、 隣り合う前記受光素子を電気的に分離するための素子分
    離電極を有し、 かつ、前記受光素子の制御電極下の半導体領域の不純物
    濃度がチャネル幅方向に変化して成ることを特徴とする
    固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記制御電極下の不純物濃度が変化して
    いる前記半導体領域では、不純物濃度の高い領域が不純
    物濃度の低い領域より浅く形成されて成ることを特徴と
    する請求項2に記載の固体撮像素子。
JP8217552A 1996-08-19 1996-08-19 固体撮像素子 Pending JPH1065137A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225250A1 (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 ソニー株式会社 固体撮像素子及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225250A1 (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 ソニー株式会社 固体撮像素子及びその製造方法
JPWO2019225250A1 (ja) * 2018-05-21 2021-07-29 ソニーグループ株式会社 固体撮像素子及びその製造方法

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