JPH1064708A - 抵抗体のトリミング方法 - Google Patents

抵抗体のトリミング方法

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JPH1064708A
JPH1064708A JP8260093A JP26009396A JPH1064708A JP H1064708 A JPH1064708 A JP H1064708A JP 8260093 A JP8260093 A JP 8260093A JP 26009396 A JP26009396 A JP 26009396A JP H1064708 A JPH1064708 A JP H1064708A
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JP
Japan
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value
resistor
resistance
trimming
laser beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP8260093A
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English (en)
Inventor
Seiya Ono
誠也 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗値の微調整が図れ、高精度の抵抗器を得
る抵抗体のトリミング方法を提供すること。 【解決手段】 絶縁性基板1上に形成した膜状の抵抗体
3にX軸方向とY軸方向にレーザビームを走査して照射
し、抵抗値を調整する際、抵抗値が目標値に近づいた時
点でY軸ドライバ9及びY軸ミラー11を駆動してY軸
方向にレーザビームを走査するとともに、測定装置5で
測定した抵抗値の変化量をコントローラ7で算出し、予
め設定された抵抗値の上昇率の最大値と最小値と比較
し、変化量が最大値よりも大きいとき、X軸ドライバ8
及びX軸ミラー10を駆動してレーザビームの走査を抵
抗値の減少方向に、また、変化量が前記最小値よりも小
さいとき、X軸ドライバ8及びX軸ミラー10を駆動し
てレーザビームの走査を抵抗値の増加方向に走査し抵抗
値変化量を小さくして徐々に目標値に近づける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック基板な
どの絶縁性基板上に形成された膜状の抵抗体にレーザ光
線を照射して抵抗値を調整する抵抗体のトリミング方法
に関する。
【0002】
【従来の技】セラミック基板などの絶縁性基板上に膜状
の抵抗体を形成し、この抵抗体の抵抗値を所望の値に設
定するために、レーザ光線を抵抗体に照射して、レーザ
光線の照射された部分の抵抗体を焼失させることにより
行なわれている。図5は、レーザ光線を照射して抵抗値
が調整された従来の一例の抵抗器の平面図であり、絶縁
基板1上に形成した膜状の抵抗体3にレーザ光線を照射
して「L」字形のトリミング跡4が形成されている。
【0003】この図5を参照して従来の抵抗体のトリミ
ング方法について説明すると、まず、セラミック基板な
どの絶縁性基板1上に所定の間隔をもって一対の電極2
a,2bを形成し、この一対の電極2a,2bにまたが
って例えば厚膜法などにより抵抗体3を形成する。
【0004】次いで、この抵抗体3の抵抗値が所望の値
(目標値)になるようにトリミングするトリミング工程
に移行し、図示しないレーザビームを抵抗体3の端縁か
ら抵抗体3の幅方向(X軸方向)に走査して、この抵抗
体3のX軸方向に目標値の近くまで焼失させる。つづい
てレーザビームを抵抗体3のY軸方向(抵抗体3の長さ
方向)に走査して、抵抗体3のY軸方向に所定の寸法焼
失させ、再びレーザビームを抵抗体3のX軸方向に走査
して、抵抗体3のX軸方向に所定の寸法焼失させ、次い
でY軸方向へと、以下、X軸方向Y軸方向と走査を繰り
返して抵抗体3の抵抗値を目標値に調整する。
【0005】図6は、横軸に時間(t)を取り、縦軸に
抵抗値(Ω)を取り、このトリミング方法により、抵抗
体3の抵抗値を調整した場合の一例の抵抗値の上昇カー
ブを示している。簡単に説明すれば、時間t0でX軸方
向のトリミングが開始され時間t1で抵抗体3の抵抗値
が目標値に近づくと、この時点でY軸方向へのトリミン
グに切り換えられる。この切換えによって抵抗値の変化
はX軸方向のトリミング時よりも時間に対して小さくな
って目標値に近づく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のトリミング方法
は、Y軸方向へのトリミング時の抵抗値の変化がX軸方
向のトリミング時よりも時間に対して小さいことを利用
して、目標値の近辺で時間に対する抵抗値の変化を小さ
くして抵抗体3の抵抗値を目標抵抗値に調整するもので
あるが、抵抗体3の抵抗値を目標値に正確に調整するに
は、時間に対しての抵抗値の変化は依然として大きく、
このトリミング方法で抵抗値の微調整すなわち高精度の
トリミングを行なうことは困難なものである。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みなされた
もので、抵抗値の微調整が図れ、高精度の抵抗器を得る
ことのできる抵抗体のトリミング方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、絶縁性
基板上に形成された膜状の抵抗体の抵抗値をレーザビー
ムの走査により調整する抵抗体のトリミング方法におい
て、予め抵抗値の上昇率の最大値と最小値とを設定し、
トリミング時の抵抗値の変化量と前記最大値と最小値と
を比較し、前記変化量が前記最大値よりも大きいとき、
前記レーザビームの走査を抵抗値の減少方向に、また、
前記変化量が前記最小値よりも小さいとき、前記レーザ
ビームの走査を抵抗値の増加方向に走査してなることを
特徴とする抵抗体のトリミング方法とすることによって
達成される。
【0009】また、本発明の目的は、絶縁性基板上に形
成された膜状の抵抗体の抵抗値をレーザビームの走査に
より調整する抵抗体のトリミング方法において、予め抵
抗値の上昇率の最大値と最小値と目標値より小さい微調
整目標値とを設定し、トリミング時の抵抗値が前記微調
整目標値に到達したときから、トリミング時の抵抗値の
変化量と前記最大値と最小値とを比較し、前記変化量が
前記最大値よりも大きいとき、前記レーザビームの走査
を抵抗値の減少方向に、また、前記変化量が前記最小値
よりも小さいとき、前記レーザビームの走査を抵抗値の
増加方向に走査してなることを特徴とする抵抗体のトリ
ミング方法とすることによって達成される。
【0010】本発明の特徴によれば、抵抗値の上昇率の
最大値と最小値を設定しておき、トリミング時の抵抗値
の変化量と比較して、トリミングが実行されるので、ト
リミング時の抵抗値の変化量を任意に設定することがで
きる。従って、抵抗値の目標値の近辺から抵抗値の微調
整を図る場合、最大値と最小値を小さく設定して抵抗値
の変化量を小さくすることができるので、抵抗体の抵抗
値を目標抵抗値に正確に調整することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る抵抗体のトリ
ミング方法の実施の形態について図を参照して説明す
る。図1は本発明に係る抵抗体のトリミング方法に適用
されるレーザトリミング制御回路の構成を示すブロック
図、図2は本発明に係るトリミング方法によりトリミン
グされた一例の抵抗体の平面図、図3は図1のトリミン
グ制御回路の動作を示す流れ図、図4は本発明に係る抵
抗体のトリミング方法における目標値付近の時間対抵抗
値の関係を示す説明図である。
【0012】図1において、1はセラミック基板などの
絶縁性基板、2a,2bは一対の電極、3は抵抗体であ
り、これらは図6を参照して説明した抵抗器と同様に構
成されている。5は測定装置、6a,6bは測定端子、
7はコントローラ、8はX軸ドライバー、9はY軸ドラ
イバー、10はX軸ミラー、11はY軸ミラーである。
【0013】X軸ミラー10及びY軸ミラー11はそれ
ぞれX軸ドライバー8及びY軸ドライバー9により駆動
され、レーザビームを、図2に示すように、抵抗体3の
幅方向であるX軸方向及び抵抗体3の長さ方向であるY
軸方向に走査するように構成されている。
【0014】測定装置5は、その入力端には、一対の電
極2a,2bのそれぞれに点接触された一対の測定端子
6a,6bの出力端が接続され、レーザビームの照射に
よるトリミング時の刻々の抵抗値を測定して、測定した
アナログ測定値をデジタル測定値に変換してコントロー
ラ7に出力するように構成されている。
【0015】コントローラ7は、目標値及び目標値の近
く例えば90パーセント(数値は適宜である。)の抵抗
値(以下、「微調整目標値」という。)並びに図4の点
線23,24で示すように、予め単位時間当たりの抵抗
値の上昇率の最大値αと最小値βが設定されてあり、測
定装置5から出力される測定値を入力してこれらの値と
比較し、X軸ドライバー8及びY軸ドライバー9に出力
するように構成されている。
【0016】抵抗体3のトリミングが開始されると、X
軸ドライバー8が駆動され、X軸ミラー10によってレ
ーザビームは抵抗体3の抵抗値が増加するX軸方向に走
査され、抵抗体3はそのレーザビームが照射された部分
を焼失して(図2の4a)抵抗値は増加する。測定装置
5からの測定値が微調整目標値に到達すると、コントロ
ーラ7はX軸ドライバー8の駆動からY軸ドライバー9
の駆動に切り換え、レーザビームの走査をY軸方向に切
り換え、抵抗体3はそのレーザビームが照射された部分
を焼失して抵抗値は増加する。
【0017】このレーザビームの走査をY軸方向に切り
換えた時点、すなわち抵抗体3の抵抗値が微調整目標値
に到達した時点からコントローラ7は、図3の流れ図に
示すように、測定装置5からの測定値に基づいて単位時
間当たりの抵抗値変化量ΔRを算出して(S4)、抵抗
値上昇率の最大値αと比較し(S4)、抵抗値変化量Δ
Rが最大値αよりも大きい場合には、X軸ドライバー9
の駆動を行ない、最初の抵抗値が増加するX軸方向とは
逆方向、つまりに抵抗値が減少するX軸方向へレーザビ
ームの走査を行なう(S7)。
【0018】また、抵抗値変化量ΔRが最大値α以下の
場合には、抵抗値変化量ΔRと最小値βとを比較し(S
8)、抵抗値変化量ΔRが最小値βよりも小さい場合に
は、X軸ドライバー9の駆動を行ない、抵抗値が増加す
るX軸方向へレーザビームの走査を行なう(S9)。抵
抗値変化量ΔRが最大値αと最小値βの間にあるときに
は、レーザビームのY軸方向の走査をそのまま続行する
(S3)。
【0019】以上の動作を繰り返しながら抵抗体3の抵
抗値を目標抵抗値に調整する。この場合、抵抗値の上昇
率の最大値αと最小値βを小さく設定しておくことによ
り、図4の実線22に示すように、時間に対する抵抗値
の変化は緩やかとなり、抵抗体3の抵抗値を目標抵抗値
に正確に調整できる。すなわち抵抗値の微調整を正確に
行なうことができる。このようにして微調整のトリミン
グがされたときの一例のトリミング跡を図2の4bに示
されている。この場合、トリミング跡の全体形状はフ字
形状となってい。なお、図4の実線21は従来の抵抗値
変化量を示している。
【0020】上記説明は抵抗値の微調整について説明す
るものであり、トリミング当初から抵抗値変化量ΔRを
算出し、抵抗値の上昇率の最大値αと最小値βと比較し
つつトリミングを実行するように構成されても良い。こ
の場合、抵抗値の上昇率の最大値αと最小値βを複数用
意し、トリミングの段階、すなわち目標抵抗値との偏差
に応じて時間に対する抵抗値の変化量ΔRを調整すると
トリミング時間を効果的に短縮することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、トリミ
ング時の抵抗値を目標抵抗値に徐々に近づけることがで
き、抵抗体の抵抗値を目標抵抗値に簡単かつ正確に調整
することが可能になり、高精度の抵抗器を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抵抗体のトリミング方法に適用す
る一例のトリミング制御回路のブロック図である。
【図2】本発明に係るトリミング方法によりトリミング
された一例の抵抗体の平面図である。
【図3】図1のトリミング制御回路の動作を示す流れ図
である。
【図4】本発明に係る抵抗体のトリミング方法における
目標値付近の時間対抵抗値の関係を示す説明図である。
【図5】従来のトリミング方法によりトリミングされた
抵抗体の平面図である。
【図6】従来の抵抗体のトリミング方法の時間対抵抗値
の関係を示す説明図である。。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2a、2b 電極 3 抵抗体 4a、4b トリミング跡 5 測定装置 6a、6b 測定端子 7 コントローラ 8 X軸ドライバ 9 Y軸ドライバ 10 X軸ミラー 11 Y軸ミラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に形成された膜状の抵抗体
    の抵抗値をレーザビームの走査により調整する抵抗体の
    トリミング方法において、予め抵抗値の上昇率の最大値
    と最小値とを設定し、トリミング時の抵抗値の変化量と
    前記最大値と最小値とを比較し、前記変化量が前記最大
    値よりも大きいとき、前記レーザビームの走査を抵抗値
    の減少方向に、また、前記変化量が前記最小値よりも小
    さいとき、前記レーザビームの走査を抵抗値の増加方向
    に走査してなることを特徴とする抵抗体のトリミング方
    法。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に形成された膜状の抵抗体
    の抵抗値をレーザビームの走査により調整する抵抗体の
    トリミング方法において、予め抵抗値の上昇率の最大値
    と最小値と目標値より小さい微調整目標値とを設定し、
    トリミング時の抵抗値が前記微調整目標値に到達したと
    きから、トリミング時の抵抗値の変化量と前記最大値と
    最小値とを比較し、前記変化量が前記最大値よりも大き
    いとき、前記レーザビームの走査を抵抗値の減少方向
    に、また、前記変化量が前記最小値よりも小さいとき、
    前記レーザビームの走査を抵抗値の増加方向に走査して
    なることを特徴とする抵抗体のトリミング方法。
JP8260093A 1996-08-23 1996-08-23 抵抗体のトリミング方法 Pending JPH1064708A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100896534B1 (ko) * 2007-07-27 2009-05-08 한국표준과학연구원 직접 측정방법으로 얻은 다수의 변수를 비교하여 얻은비율값으로부터 각각의 변수값을 구하는 방법

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