JPH1064455A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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Publication number
JPH1064455A
JPH1064455A JP22017296A JP22017296A JPH1064455A JP H1064455 A JPH1064455 A JP H1064455A JP 22017296 A JP22017296 A JP 22017296A JP 22017296 A JP22017296 A JP 22017296A JP H1064455 A JPH1064455 A JP H1064455A
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JP
Japan
Prior art keywords
voltage
electric field
ray tube
polarity
vlf
Prior art date
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Pending
Application number
JP22017296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Uchida
由紀夫 内田
Morio Endo
守夫 遠藤
Yoshifumi Oshima
良文 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Publication of JPH1064455A publication Critical patent/JPH1064455A/ja
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向装置から発生し、CRTディスプレイ正
面から放射されるVLF漏洩電界を抑制する。 【解決手段】 陰極線管はガラス管球のコーン部の外周
面上に設けられた導電体とこの導電体に水平偏向コイル
にかかる偏向電圧の波形に同期しこの偏向電圧とは逆極
性の電圧を印加する逆極性電圧印加手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTV受像機やディス
プレイモニター等に使用される陰極線管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の陰極線管は、ガラス管球の
ネック部を囲むように導電塗装部を設けるとともに、そ
の上に絶縁コーティングを施し、前記導電塗装部を接地
する構造を採っている。
【0003】その構造により前記ネック部の外周に沿っ
て装着された偏向装置の水平偏向コイルから放出される
VLF漏洩電界(好ましくない不要電界輻射)を前記導
電塗装部により吸収させて、ディスプレイ正面部からの
輻射量を減少させる(特開平5−217522号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガラス管球のネック部
の周囲に配置された水平偏向コイルに高電圧のフライバ
ックパルスが周期的に印加されると、漏洩電界がCRT
正面部に向かって放射される。この漏洩電界の周波数は
水平走査周波数に同期しており、VLF周波数帯に含ま
れる。
【0005】このVLF漏洩電界はCRT正面から放射
されるため、これをシールドすることが困難である。ま
た、VLF漏洩電界は安全対策上問題になっており、こ
れを規制するために安全基準を設けている国もある。例
えばスウェーデンのTCO規格によればCRTディスプ
レイ本体のCRT表面から30cmの位置において以内
においてVLF漏洩電界は1.0V/mより小さい値で
なければならないとされている。しかしながら、従来技
術においてこの規格を満たすことはCRT表面からのV
LF漏洩電界が大きいために困難である。
【0006】本発明はCRT正面から放出されるVLF
漏洩電界を抑制することを目的としている。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の陰極線管は、前
面パネル部、コーン部およびネック部を順次形成してな
るガラス管球と、前記ガラス管球のコーン部およびネッ
ク部の外周面上に水平偏向コイルおよび垂直偏向コイル
を有する筒状の偏向装置と、前記前面パネル部以外の前
記ガラス管球の外周面上に設けられた導電体と、前記導
電体上に設けられた絶縁体と、前記導電体に前記偏向装
置の偏向電圧の波形に同期し前記偏向電圧とは逆極性の
電圧を印加するための逆極性電圧印加手段とを備えた構
造である。
【0008】本発明によれば、陰極線管を構成するガラ
ス管球の外周面上に設けられた導電体に、偏向装置の偏
向電圧の波形に同期しこの偏向電圧とは逆極性の電圧を
印加することによりにより、偏向装置の水平偏向コイル
から放射されるVLF漏洩電界が相殺され、従来の陰極
線管で問題だったVLF漏洩電界を大幅に抑制すること
ができる。また、導電体はその上に絶縁体を備えている
ので、アーク放電が生じる恐れもない。
【0009】本発明の別の観点による陰極線管は、ガラ
ス管球の正面パネル部以外の外周面上に設けられた導電
体を導電膜あるいは金属材料からなる電極部材にしたも
のである。こうすることによっても上記効果が得られ
る。
【0010】本発明の別の観点による陰極線管は、ガラ
ス管球の前面パネル側近傍のコーン部あるいはガラス管
球のコーン部およびネック部の外周面上に導電体を設け
たものである。こうすることによっても上記効果が得ら
れる。
【0011】本発明の別の観点による陰極線管は、偏向
装置の筒状内面に絶縁体を設けたものである。こうする
ことによっても上記効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施の形態
について図を参照にしながら説明する。
【0013】図1に示すように、陰極線管は、前面パネ
ル部2、コーン部7及びネック部6を順次形成してなる
ガラス管球1を備えており、ガラス管球1のコーン部7
の外周面上に導電膜4が備えられている。この導電膜4
は例えばカーボン粉末を混ぜた合成樹脂等を塗布して形
成することができる。導電膜4の上には絶縁体である絶
縁膜3が備えられている。この絶縁膜3は例えばシリコ
ン系のゴム膜等を接着し形成することができる。ガラス
管球1のネック部6およびコーン部7の外周面上に水平
偏向コイル8および垂直偏向コイル(図示せず)を有す
る筒状の偏向装置5が装着されている。また、導電膜4
に水平偏向コイル8の偏向電圧の波形に同期しこの偏向
電圧とは逆極性の電圧を印加するための逆極性電圧発生
部9が備えられている。図1では、ガラス管球1は断面
とはせず、導電膜4と絶縁膜3とは断面として表示して
いる。
【0014】陰極線管に画像を表示するために、水平偏
向コイル8に図4の(a)に示すような高電圧のフライ
バックパルスを印加し走査を行う。この際に、コイルの
誘導作用によりVLF漏洩電界が陰極線管の前面パネル
部2に向かって放出される。同時に、導電膜4には逆極
性電圧発生部9から、図4の(b)に示すような水平偏
向コイル8の偏向電圧の波形に同期しこの偏向電圧とは
逆極性の電圧が印加される。但し、図4の(a)と図4
の(b)において、文字記入のために縦軸の電圧スケー
ルは同一になっていない。導電膜4に水平偏向コイル8
の偏向電圧波形に同期し偏向電圧とは逆極性の電圧を印
加することにより、水平偏向コイル8から放出されるV
LF漏洩電界と逆極性の電界を発生させ、VLF漏洩電
界を相殺する。こうすることにより、前面パネル部2か
らのVLF漏洩電界を大幅に抑制することができる。ま
た導電膜4と偏向装置5との間には絶縁膜3を設けてい
るので、導電膜4に水平偏向コイル8の偏向電圧の波形
に同期しこの偏向電圧とは逆極性の電圧を印加してもア
ーク放電が生じる恐れがない。
【0015】なお、本実施の形態では、導電膜4をガラ
ス管球1のコーン部7の全周面にわたって設けた場合で
あるが、導電膜4をネック部6の全周面にわたって設け
たもの、あるいは、前面パネル側近傍のコーン部7、例
えば図3に示すようにアノード端子の周辺に設けてもよ
い。
【0016】次に、本発明の第二の実施の形態について
図2を参照にしながら説明する。図2に示すように、陰
極線管は、前面パネル部2、コーン部7及びネック部6
を順次形成してなるガラス管球1を備えており、ガラス
管球1のネック部6およびコーン部7の外周面上に導電
膜4が備えられている。導電膜4の上には絶縁体である
絶縁膜3が備えられている。ガラス管球1のネック部6
およびコーン部7の外周面上に水平偏向コイル8および
垂直偏向コイル(図示せず)を有する筒状の偏向装置5
が装着されており、偏向装置5は絶縁膜3を介して導電
膜4から電気的に絶縁されている。また、導電膜4に水
平偏向コイル8の偏向電圧の波形に同期しこの偏向電圧
とは逆極性の電圧を印加するための逆極性電圧発生部9
が備えられている。図2では、ガラス管球1は断面とは
せず、導電膜4と絶縁膜3とは断面として表示してい
る。
【0017】前述したように、陰極線管に画像を表示す
るために、水平偏向コイル8に図4の(a)に示すよう
な高電圧のフライバックパルスを印加し走査を行う。こ
の際に、コイルの誘導作用によりVLF漏洩電界が陰極
線管の前面パネル部2に向かって放出される。同時に、
導電膜4には逆極性電圧発生部9から、図4の(b)に
示すような水平偏向コイル8の偏向電圧の波形に同期し
この偏向電圧とは逆極性の電圧が印加される。導電膜4
に水平偏向コイル8の偏向電圧波形に同期し偏向電圧と
は逆極性の電圧を印加することにより、水平偏向コイル
8から放出されるVLF漏洩電界と逆極性の電界を発生
させ、VLF漏洩電界を相殺する。こうすることによ
り、前面パネル部2からのVLF漏洩電界を大幅に抑制
することができる。また導電膜4と偏向装置5との間に
は絶縁膜3を設けているので、導電膜4に水平偏向コイ
ル8の偏向電圧の波形に同期しこの偏向電圧とは逆極性
の電圧を印加してもアーク放電が生じる恐れがない。
【0018】なお、第一の実施の形態および第二の実施
の形態では、導電膜4にかかる電圧波形が偏向装置5の
水平偏向コイル8にかかる偏向電圧の波形と同期しこの
偏向電圧とは逆極性の電圧波形の場合であるが、導電膜
4にかかる電圧波形を偏向装置5の垂直偏向コイルにか
かる偏向電圧の波形と同期しこの偏向電圧とは逆極性の
電圧波形、または、水平偏向コイル8にかかる偏向電圧
波形と垂直偏向コイルにかかる偏向電圧波形とを合成し
た合成波形に同期しこの合成波形とは逆極性の電圧波形
にしてもよい。そして、導電膜4にかかる電圧波形が垂
直偏向コイルにかかる偏向電圧波形に同期しこの偏向電
圧とは逆極性の電圧波形の場合には、垂直偏向コイルか
ら発生する漏洩電界を抑制することができ、また、導電
膜4にかかる電圧波形が上記合成波形に同期しこの合成
波形とは逆極性の電圧波形の場合には、水平偏向コイル
8から発生するVLF漏洩電界および垂直偏向コイルか
ら発生する漏洩電界を抑制することができる。また、第
一の実施の形態および第二の実施の形態では、導電体と
して導電膜4を使用した場合であるが、導電体に金属材
料からなる電極部材を使用しても同様の効果が得られ
る。また、第一の実施の形態および第二の実施の形態に
おいて、絶縁膜3を偏向装置の筒状内面に配置してもよ
い。
【0019】本発明の効果を確認するために、図2に示
した陰極線管と、従来の導電膜を接地した陰極線管につ
いて、ディスプレイ正面から30cmの距離におけるV
LF漏洩電界強度を以下の条件で測定した。図4に示す
ように水平偏向コイル8に印加する偏向電圧波形の電圧
は1000Vp−p、水平走査周期は64KHzとし、
導電膜4に印加する電圧波形の印加電圧は−80Vp−
p、印加周期は64KHzとし、またディスプレイとし
て17型モデルを使用した。
【0020】表1に測定結果を示す。表中の電界強度は
(V/m)は尖頭値で示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明かなように、本発明の陰極線管
は従来の陰極線管より、VLF漏洩電界を抑制する効果
が大きいことがわかる。また、従来の陰極線管では達成
し得なかったスウェーデンの安全規格TCOの1.0V
/mを本発明の陰極線管では十分に達成している。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、偏向装
置の水平偏向コイルに高電圧のフライバックパルスを印
加した場合に発生するVLF漏洩電界を、ガラス管球の
前面パネル部以外の外周面上に設けた導電体に偏向装置
の水平偏向コイルにかかる偏向電圧の波形に同期しこの
偏向電圧とは逆極性の電圧を印加することにより、極め
て効果的に相殺することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の陰極線管の構造を
示す図および付属の回路の図
【図2】本発明の第二の実施の形態の陰極線管の構造を
示す図および付属の回路の図
【図3】本発明の別の陰極線管の構造を示す図及び付属
の回路の図
【図4】(a)各実施の形態において水平偏向コイルに
印加されるフライバックパルスを示す図 (b)各実施の形態において導電膜に印加される電圧波
形を示す図
【符号の説明】
1 ガラス管球 2 前面パネル部 3 絶縁膜 4 導電膜 5 偏向装置 6 ネック部 7 コーン部 8 水平偏向コイル 9 逆極性電圧発生部 10 アノード端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面パネル部、コーン部およびネック部
    を順次形成してなるガラス管球と、 前記ガラス管球のコーン部およびネック部の外周面上に
    水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルを有する筒状の偏
    向装置と、 前記前面パネル部以外の前記ガラス管球の外周面上に設
    けられた導電体と、 前記導電体上に設けられた絶縁体と、 前記導電体に前記偏向装置の偏向電圧の波形に同期し前
    記偏向電圧とは逆極性の電圧を印加するための逆極性電
    圧印加手段とを備えたことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記導電体が導電膜であることを特徴と
    する請求項1に記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記導電体が金属材料からなる電極部材
    であることを特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記導電体を前面パネル側近傍のコーン
    部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の陰極線
    管。
  5. 【請求項5】 前記導電体をガラス管球のコーン部およ
    びネック部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体が偏向装置の筒状内面に位置
    していることを特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
JP22017296A 1996-08-21 1996-08-21 陰極線管 Pending JPH1064455A (ja)

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