JPH106422A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JPH106422A
JPH106422A JP16013696A JP16013696A JPH106422A JP H106422 A JPH106422 A JP H106422A JP 16013696 A JP16013696 A JP 16013696A JP 16013696 A JP16013696 A JP 16013696A JP H106422 A JPH106422 A JP H106422A
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孝弘 角谷
Yuji Takahashi
勇司 高橋
Shingo Chokai
臣吾 鳥海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般住宅等の壁面や天井用の化粧シートには、
塩化ビニル樹脂が使用されているため、廃棄物処理の段
階での環境問題を起こす危険性があり、本件発明は、そ
れに対する改良品を提供するものである。 【解決手段】基材上10にカプセル発泡剤を含有する発
泡性合成樹脂層11、絵柄印刷層12、発泡材を含まな
い非発泡性合成樹脂層13を順次形成してなるものであ
る。また、前記発泡性樹脂が水性のエマルジョン樹脂主
体からなり、更に、前記非発泡性樹脂がアクリル樹脂主
体からなることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般住宅、ホール
等の壁面や天井などに用いられ、塩化ビニル樹脂を使用
しない、大きい光沢差を有する内装用化粧シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般住宅、ホール等の壁面や天井
用の化粧シートとしては、例えば、紙基材上に、発泡
剤、可塑剤を含有した塩化ビニル樹脂層を設けた上に絵
柄印刷したものや、印刷した上に発泡剤を含まない樹脂
層を設けたもの等があるが、前者は塩化ビニル樹脂を使
用するため、廃棄物処理の段階で環境問題を起こす危険
性が有る等課題を抱えている、一方後者は、塩化ビニル
樹脂を使用しない構成は取れるが、大きい光沢差や凹凸
の意匠表現に乏しいものである
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、一般住宅、ホール等の壁面や天井などに用いられ
る内装用化粧シートに、材料として塩化ビニル樹脂を使
用しないで、大きい光沢差や凹凸の意匠表現を付与する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
基材上に、カプセル発泡剤を含有する発泡性合成樹脂
層、絵柄印刷層、発泡剤を含まない非発泡性合成樹脂層
を順次形成してなることを特徴とする化粧シート。ま
た、前記発泡性合成樹脂層が、水性のエマルジョン樹脂
主体からなり、更に、前記非発泡性合成樹脂層が、アク
リル樹脂主体からなることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態に基づき詳細
に説明すれば、本発明の化粧シート(図1)は、基材上
10に、カプセル発泡剤と樹脂を主体とする発泡性樹脂
層11を形成し、該発泡性樹脂層11上に、絵柄印刷層
12を形成し、更に該絵柄印刷層12上に非発泡性樹脂
にて模様層13を形成してなるものである。また、前記
発泡性樹脂がカプセル発泡剤と樹脂を主体とする水性エ
マルジョン樹脂であり、前記非発泡性樹脂が発泡剤を含
有しないアクリル樹脂であることを特徴とするものであ
る。
【0006】前記基材10としては、ガラス繊維、不織
布、不燃紙、難燃紙等を用いることができる。
【0007】また、前記発泡性樹脂層11としては、カ
プセル発泡剤、樹脂、そして、充填剤を主体とし、溶剤
タイプや、エマルジョンタイプとして配合し、塗布して
設けるが、カプセル発泡剤としては、ブタン、イソブタ
ン、ノルマルヘキサン等炭化水素の揮発性物質を内包物
質とし、アクリロニトリル、メタクリルニトリル及びこ
れらの共重合体等を壁材としたものを用いることができ
る。また、樹脂としては、アクリル酸、アクリル酸エス
テル、または、メタクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル等の重合体や、エチレン−酢酸ビニル共重合体や、ニ
トロセルロースなどのセルロース誘導体そして、ポリビ
ニルブチラール等を用いることができる、尚、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等は、前記環境問題を起こす危険性
があることから使用不可とする。また、充填剤として
は、水酸化アルミニューム、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム等を用いることができる。
【0008】特に水性エマルジョンタイプとして上記材
料を配合し、紙基材に塗布して発泡性樹脂層11を設け
る場合には、その下層に水分の紙基材への浸込み防止や
波打ち防止としてアクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体や、ニトロセルロースなどのセルロース誘導体
そして、ポリビニルブチラール等の樹脂コート層を設け
ておくことが望ましい。
【0009】また、前記絵柄層12のインキの樹脂バイ
ンダーとしては、アクリル酸、アクリル酸エステル、ま
たは、メタクリル酸エステルを主成分とする重合体や、
これらに、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ニトロセ
ルロース、セルロースアセトブチレート、セルロースア
セテートプロピオネート、ポリビニルブチラールなどの
樹脂を併用したものや、これらに、イソシアネートを添
加したものや、エチレン−酢酸ビニル共重合体、そして
アクリル酸アミド−アクリル酸エステル共重合体等を用
いることができる。
【0010】また、前記模様層13となる非発泡性樹脂
としては、アクリル酸、メタクリル酸、及びこれらの誘
導体、たとえばアクリルエステル、アクリルアミド、ア
クリロニトリルなどの重合体であるアクリル樹脂が最適
であるが、これらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ニトロセルロース、セルロースアセトブチレート、セル
ロースアセテートプロピオネート、ポリビニルブチラー
ル、ポリプロピレンの塩素化物などの樹脂を併用したも
のや、これらに、イソシアネートを添加したもの等を用
いることができる、尚、塩化ビニル、塩化ビニリデン等
は、前記環境問題を起こす危険性があることから使用不
可とする。。
【0011】
【実施例1】図1に基づき、本件発明になる化粧シート
の1実施例を説明する。坪量120g/m2 の原紙10
(特種製紙(株)製:TTー120TW)の片面に、下
記配合1のものを、コーターにて、固形分120g/m
2 塗布して、発泡性樹脂層11を設けた、次に、該発泡
性樹脂層11上にアクリル−エチレン−酢酸ビニル共重
合体インキ(東洋インキ製造(株)製)により絵柄層1
2を印刷した、更に該絵柄印刷層12上に、下記配合2
に示す透明アクリルペーストを、固形分20g/m2
グラビア印刷して、非発泡性樹脂の模様層13を設け
た、そして、その後、熱(150℃、40秒)により発
泡を行い、本件発明の化粧シートを得た。 配合1(エマルジョンタイプ:固形分比) ・アクリル樹脂水性エマルシ゛ヨン クラレ社製 LXSー134 100部 ・水酸化アルミニューム 日本軽金属社製 Bー143 100部 ・エクスパンセル054 カプセル発泡剤 日本フェライト 10部 ・分散剤 6部 ・消泡剤 1.2部 ・白色顔料 25部 ・湿潤剤 3.3部 ・ブロッキング防止剤 0.6部 ・増粘剤 2.4部 配合2(ペーストタイプ:固形分比) ・アクリル樹脂 日本ゼオン社製 Fー320 100部 ・可塑剤1 三菱化学社製 Dー160 50部 ・可塑剤2 三菱化学社製 Dー343 10部 ・2次可塑剤 日本石油洗剤社製 アルケン56N 20部 ・水酸化アルミニューム 日本軽金属社製 Bー143 50部 ・白色顔料 酸化チタン 10部 ・希釈剤 日本エクソン化学社製 Dー40 10部
【0012】実施例1での化粧シートの光沢について、
試験を行った処、以下、良好な結果が得られた。 当該シートの光沢度(光沢計60°) 発泡性樹脂層11面 5 絵柄印刷層12面 7 非発泡性樹脂の模様層13面 18
【0013】
【発明の効果】本件発明の一般住宅、ホール等の壁面や
天井用の化粧シートは、材料面で塩化ビニル樹脂を使用
していないため、従来品のような廃棄物処理の段階で環
境問題を起こす危険性が少なく、また、カプセル発泡剤
を使用しているため、大きい光沢差や凹凸の意匠表現を
得ることができる効果も兼ね備えているものである。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートを断面で表した説明図であ
る。
【符号の説明】
10…基材 11…発泡性樹脂層 12…絵柄層 13…非発泡性樹脂による模様層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、カプセル発泡剤を含有する発泡
    性合成樹脂層、絵柄印刷層、発泡剤を含まない非発泡性
    合成樹脂層を順次形成してなることを特徴とする化粧シ
    ート。
  2. 【請求項2】前記発泡性合成樹脂層が、水性のエマルジ
    ョン樹脂主体からなり、更に、前記非発泡性合成樹脂層
    が、アクリル樹脂主体からなることを特徴とする請求項
    1に記載の化粧シート。
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JP2009298165A (ja) * 2009-09-30 2009-12-24 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート

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