JPH1063747A - ワークフロー支援システムおよびワークフロー支援方法 - Google Patents

ワークフロー支援システムおよびワークフロー支援方法

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JPH1063747A
JPH1063747A JP21874396A JP21874396A JPH1063747A JP H1063747 A JPH1063747 A JP H1063747A JP 21874396 A JP21874396 A JP 21874396A JP 21874396 A JP21874396 A JP 21874396A JP H1063747 A JPH1063747 A JP H1063747A
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JP
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sheet
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JP21874396A
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English (en)
Inventor
Shoichi Hayashi
祥一 林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/912,641 priority patent/US6026365A/en
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/04Forecasting or optimisation specially adapted for administrative or management purposes, e.g. linear programming or "cutting stock problem"
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • G06Q10/063Operations research, analysis or management
    • G06Q10/0631Resource planning, allocation, distributing or scheduling for enterprises or organisations
    • G06Q10/06316Sequencing of tasks or work

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるシステムに跨るようなワークフローや
非定型業務についても、その履歴や進行状態の管理情報
を参照したり、辿ったりすることを可能にするワークフ
ロー支援システムおよび支援方法を提供する。 【解決手段】 データベース11中には、ワークフロー
を実現するためのタスク管理情報が格納されており、変
換部12で各タスクごとに電子文書であるタスクシート
3に変換され、文書データベース13あるいは公開文書
サーバ14に格納されている。タスク管理情報には、タ
スク間の関係と該タスクに対応するタスクシートの格納
場所を示すポインタが含まれており、そのポインタはタ
スクシートにも含まれる。このポインタによってタスク
シート3がリンクされる。このポインタを辿ることによ
って、関係を有するタスクのタスクシートを参照し、進
捗状況を把握したり、更に関係のあるタスクシートへと
辿ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報処理装
置がネットワークによって接続された分散環境における
グループワークおよびワークフローの支援を行なうワー
クフロー支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にワークフローとは、仕事の流れを
指す。例えば、会社の中で、ある人が物品の購入を行な
う場合を考える。その人は、まず、購入伝票を作成し、
上司のもとへ作成した購入伝票を持って行く。上司は購
入伝票をチェックし、承認印を押して経理部門へ購入伝
票を回す。経理部門では、購入伝票に基づき、物品を発
注する。以降、まだまだ仕事は続くが、ここまでの仕事
の流れを見てもわかるように、購入伝票がある人からそ
の上司へ、また、上司から経理部門へと流れ、仕事が進
んで行く。このような仕事の流れをワークフローと呼ん
でいる。
【0003】ここで、購入伝票を作成する仕事、購入伝
票をチェックして承認印を押す仕事、物品を発注する仕
事などは、それぞれが仕事の単位であり、各仕事の単位
をタスクと呼ぶ。ワークフローは、タスクの列であると
いうことができる。また、各タスクは、さらに複数のタ
スクに分割されることもある。各タスクは、上述の例の
ように人が行なう仕事の場合もあるし、また、例えば、
データベース検索のように、コンピュータが自動的に行
なう仕事の場合もある。
【0004】近年の情報処理装置の普及から、それぞれ
の仕事を行なう現場に端末などの情報処理装置を配置
し、これらの複数の情報処理装置をネットワークで接続
した分散環境が構成されている。各情報処理装置のユー
ザは、それぞれ受け持ちの仕事を行なうことになる。
【0005】一般にタスクの管理情報は各タスクごとに
管理され、例えばデータベースの一つのレコードとして
格納されている。各タスクには、そのタスクを依頼され
る側と依頼する側(あるいはタスクを遂行する側と報告
を受ける側)が必ず存在する。この両者が異なるローカ
ルなネットワークあるいは情報処理装置上に分かれて存
在する場合には、この一つのレコードを双方が共有する
必要がある。
【0006】従来より、このような分散環境において、
複数の情報処理装置のユーザにまたがるワークフローを
支援するシステムの開発が進められている。従来は上述
のレコードの共有を実現することが困難なため例えば電
子メールを用い、電子メールで仕事の依頼書を送り、そ
の報告書を送ってもらうということが行なわれている。
すなわち、電子メールとして送られるドキュメントの配
送経路を定義することによってワークフローを定義す
る。例えば、上述の購入伝票の例では、購入伝票の作成
者から上司を経て経理部門へ至る配送経路を定義する。
ワークフローを支援するシステムは、この定義に従って
購入伝票を電子メールとして配送する。また、ワークフ
ローを支援するシステムの中には配送履歴をも管理する
ものがあり、ワークフローの進行状態を追跡するために
グラフィカルな表示によって配送の状態を表示できるシ
ステムもある。また、既に製品化されているLotus
社のInterNotes(商標)のように、ワークフ
ローにおいて配送される電子メールなどの電子文書をマ
ークアップランゲージに変換し、インターネットへ公開
することによって外のネットワークから電子文書を参照
可能としたシステムも存在する。
【0007】電子メールを用いたシステムでは、次のタ
スクを実行する場合には電子メールを転送する必要があ
るが、あて先がわからなかったり、あるいは異動などで
あて先が変更されたのを知らなかった場合などでは、電
子メールを転送できずにワークフローがストップしてし
まうこともある。このような問題を解決するワークフロ
ー支援システムとして、例えば、特開平8−10181
7号公報に記載されているシステムがある。このシステ
ムでは、ワークフローを例えば述語論理などのルールと
して記述しておき、ルールに記述されているタスクを順
次実行する。実行の過程で他のルールを用いたり、実行
できないタスクについては別のルールを適用するなどし
てワークフローを実行する。
【0008】しかしながら従来のワークフロー支援シス
テムでは、電子メールの配送履歴やワークフローの進行
状態の管理情報はローカルなネットワーク内に存在する
ワークフロー支援システムの管理用のデータベース内で
閉じて管理されており、他のネットワークや他のシステ
ムから容易にその情報を利用することはできなかった。
このために、異なる電子メールシステムやワークフロー
支援システムを利用している企業間や事業所間では、そ
の間を横断するようなワークフローを実現することがで
きない。また、同種のワークフロー支援システムを用い
ている場合においても、ワークフローのタスクが横断す
る経路上のローカルなネットワークに同一内容を持つ管
理用のデータベースを複製し、常にその一貫性を維持す
ることが必要とされている。
【0009】もちろん、ローカルなネットワークから外
に流れていくワークフローの間の情報伝達を通常の電子
メールによって代用することは可能ではあるが、外へ流
れていってしまった電子メールのその後の配送履歴やワ
ークフローの進行状態の管理情報については、その伝達
が途切れてしまうという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、異なる電子メールシステム
やワークフロー支援システムを横断するようなワークフ
ローや、上述のような定型業務以外の非定型業務につい
ても、その履歴や進行状態の管理情報を参照したり、辿
ったりすることを可能にするワークフロー支援システム
およびワークフロー支援方法を提供することを目的とす
るものである。
【0011】ここで非定型業務とは、扱う文書の形態や
流れ方が固定しておらず、それらを予め想定できないよ
うな業務を指す。例えば、ある報告書を複数人で共同執
筆するような場合であり、各個人の分担(タスク)を決
めて、執筆したドラフトをネットワーク上の共有格納領
域を通して交換し合いながらまとめていくような業務で
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ネットワークによって接続された分散システムを用
いたワークフロー支援システムにおいて、ワークフロー
により発生した各タスクのタスク管理情報としてタスク
に固有の情報であるタスク情報とタスク間の関係を示す
とともに該関係を有する各タスクのタスク管理情報への
ポインタであるタスクポインタ情報からなるプロセス情
報とを少なくとも保持するタスク管理情報保持手段と、
前記タスク管理情報を他のシステムとの間で送受信可能
な転送手段を有しているこをと特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワークフロー支援システムにおいて、さらに、ネット
ワークに対して公開された文書あるいは文書部品を保持
する公開文書保持手段と、前記タスク管理情報保持手段
が保持するタスク管理情報をネットワークに対して公開
するためのタスクごとのタスクシートに変換して前記公
開文書保持手段に保持させるとともに前記公開文書保持
手段に保持されているタスクシートを前記タスク管理情
報に変換して前記タスク管理情報保持手段に保持させる
変換手段を有し、前記転送手段はタスクシートを送受信
し、前記タスク管理情報中の前記プロセス情報は、前記
タスクポインタ情報として前記タスクシートへのポイン
タを含むことを特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワークフロー支援システムにおいて、前記タ
スク間の関係として、あるタスクと、該タスクを部分と
して持つ上位タスクとの上下関係を示すことを特徴とす
るものである。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワークフロー支援システムにおいて、前記タ
スク間の関係として、ワークフローにおけるタスクの実
行順序の前後関係を示すことを特徴とするものである。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワークフロー支援システムにおいて、前記タ
スク管理情報は、タスクにおいて参照または作成される
電子文書および電子文書部品の格納領域を指し示す電子
文書ポインタ情報を含むことを特徴とするものである。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワークフロー支援システムにおいて、前記タ
スク管理情報は、前記タスク情報として参照または作成
される電子文書および電子文書部品に対応する変数を有
し、さらに該変数と電子文書および電子文書部品を格納
可能な領域を指し示すポインタとを対応づけた変数情報
を有することを特徴とするものである。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワークフロー支援システムにおいて、前記タ
スク管理情報は、タスクにおいて参照または作成される
電子文書および電子文書部品を指し示す電子文書ポイン
タ情報を含むことを特徴とするものである。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワークフロー支援システムにおいて、前記電
子文書および電子文書部品は、分散システム内で一意の
文書IDを有しており、前記電子文書ポインタ情報は前
記文書IDであることを特徴とするものである。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項2に記載
のワークフロー支援システムにおいて、前記タスクシー
トは、マークアップ・ランゲージによって記述された電
子文書であることを特徴とするものである。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項2に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記タスクシ
ートは、分散システム内で一意のタスクシートIDを有
しており、前記タスクシートへのポインタはタスクシー
トIDであることを特徴とするものである。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項2に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記転送手段
は、電子メールまたはハイパーテキストトランスファー
プロトコル(HTTP)による通信あるいはフロッピデ
ィスク等の記憶媒体を経由して前記タスクシートの送受
信を行なうことを特徴とするものである。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項2に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記転送手段
がタスクシートを受信したとき、前記タスクシートを変
換した結果であるタスク管理情報に基づいて該タスクの
発生を感知してこれを実行することを特徴とするもので
ある。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項2に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記タスク管
理情報は、タスクにおいて参照または作成される電子文
書および電子文書部品または電子文書および電子部品の
格納領域を指し示す電子文書ポインタ情報を含み、前記
変換手段は、前記電子文書ポインタ情報によって特定さ
れる電子文書および電子文書部品の複製を包含する複合
文書として複合タスクシートを生成することを特徴とす
るものである。
【0025】請求項14に記載の発明は、請求項2に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記タスク管
理情報は、タスクにおいて参照または作成される電子文
書および電子文書部品または電子文書および電子部品の
格納領域を指し示す電子文書ポインタ情報を含み、前記
変換手段は、前記タスクシートと電子文書および電子文
書部品の複製を包含する複合タスクシートから前記タス
クシートに相当するタスクシート部とそれ以外の電子文
書部に分割し、電子文書部に含まれる電子文書および電
子文書部品を前記公開文書保持手段に格納し、前記タス
クシート部をタスク管理情報に変換するとともに該タス
ク管理情報中の電子文書ポインタ情報として前記公開文
書保持手段に格納した前記電子文書および前記電子文書
部品のポインタを格納することを特徴とするものであ
る。
【0026】請求項15に記載の発明は、請求項9に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記タスク管
理情報は、タスクにおいて参照または作成される電子文
書および電子文書部品の格納領域を指し示す電子文書ポ
インタ情報を含み、前記変換手段は、前記タスク管理情
報に含まれる電子文書および電子文書部品の格納領域を
指し示す前記電子文書ポインタ情報をマークアップ・ラ
ンゲージでの入力フォーム域の記述に変換し、該入力フ
ォーム域に入力される情報が前記格納領域に格納される
ように構成したことを特徴とするものである。
【0027】請求項16に記載の発明は、請求項9に記
載のワークフロー支援システムにおいて、前記タスク管
理情報は、タスクにおいて参照または作成される電子文
書および電子文書部品の格納領域を指し示す電子文書ポ
インタ情報を含み、前記変換手段は、前記タスクシート
から前記タスク管理情報へ変換を行なう際に、前記タス
クシートがマークアップ・ランゲージで記述された入力
フォーム部を含んでいる場合に、該入力フォーム部の記
述から該入力フォーム部の記述によって実現される入力
フォーム域で入力された情報が格納される領域へのポイ
ンタである前記電子文書ポインタ情報へ変換することを
特徴とするものである。
【0028】請求項17に記載の発明は、ネットワーク
によって接続された分散システムを用いたワークフロー
を支援するワークフロー支援方法において、ワークフロ
ーにより発生した各タスクのタスク管理情報としてタス
クに固有の情報であるタスク情報とタスク間の関係を示
すとともに該関係を有する各タスクのタスク管理情報へ
のポインタであるタスクポインタ情報からなるプロセス
情報とを少なくとも保持し、あるタスクが外部システム
での実行タスクである場合に、前記タスクのタスク管理
情報をネットワークに対して公開するタスクシートに変
換し、該タスクシートを前記外部システムに受け渡して
実行させ、外部システムからタスクシートを受け取った
場合に該タスクシートを前記タスク管理情報に変換し、
変換したタスク管理情報に基づいてタスクを実行し、前
記タスクシートに含まれているタスクポインタ情報をも
とに順次他のタスクシートを参照可能であることを特徴
とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のワークフロー支
援システムの実施の一形態を示す構成図である。図中、
1は個人環境、2はグループ共有環境、3はタスクシー
ト、11はデータベース、12は変換部、13は文書デ
ータベース、14は公開文書サーバ、15はユーザイン
タフェースである。図1には各構成を概念的に示してい
る。ネットワークは、イントラネットなどを含むローカ
ルエリアネットワークでも、広域ネットワークでも、ネ
ットワークのネットワークであるインターネットでもよ
く、ネットワークには物理的に複数の端末装置等の情報
処理装置が接続されている。ユーザは各端末装置を操作
する。個人環境1は、各ユーザに対して設定される環境
であり、各端末装置に固有に設けられる必要はない。例
えば、データベース11は、ユーザが使用している端末
装置に付属している記憶装置内に実体が存在する場合で
も、実際にはネットワークを通じて他の端末装置に付属
している記憶装置に実体が存在し、それらをアクセスす
る場合でもよい。
【0030】個人環境1には、その環境で作業を行なう
ユーザのためのローカルなワークフローの管理を行なう
データベース11が存在する。このデータベース11は
論理的に各個人ごとに管理されるものであり、ネットワ
ークに対して公開したものではない。データベース11
には、後述するようにタスクの管理情報などが含まれ
る。
【0031】グループ共有環境2には、複数のユーザを
含むグループのための、共有のデータベース11が存在
する。このグループは、運用上の都合で決められるもの
であり、システムがグループの決め方に制限を加えるこ
とはない。この共有のデータベース11の内容は、基本
的に個人環境1のデータベース11と同様である。この
共有のデータベース11は、論理的にグループで共有し
て管理されるものである。また、このようなグループ共
有環境2は、複数存在してもよく、各ユーザが複数のグ
ループに含まれていてもよい。
【0032】なお、個人環境1のデータベース11とグ
ループ共有環境2のデータベース11に格納される内容
は、特定のユーザのみが利用する個人用の情報と、グル
ープ内の複数ユーザが共有したい情報とを分けて格納し
た方が望ましいというだけであり、運用上の都合によっ
て使い分ければよく、システムはその利用法に何等制限
を加えない。
【0033】変換部12は、各データベース11に対応
して設けられ、ユーザインタフェース15を介して行な
われるユーザからの指示に従い、データベース11内の
タスクの管理情報をタスクシート3に変換して文書デー
タベース13や公開文書サーバ14に格納してネットワ
ークに対してタスクシート3を公開するとともに、文書
データベース13や公開文書サーバ14中のタスクシー
ト3をタスクの管理情報に変換してデータベース11に
格納する。
【0034】文書データベース13および公開文書サー
バ14は、電子文書等とともにタスクシート3を保持し
ている。保持されている電子文書やタスクシート3は、
ネットワークを介して自由にアクセス可能である。例え
ば、文書データベース13に対して、検索キーを与える
ことによって、検索キーを満足する電子文書あるいはタ
スクシート3が得られる。また、公開文書サーバ14に
ユニークに決まる文書名を与えることによって、その電
子文書やタスクシート3が取り出せる。このようにし
て、タスクシート3は個人環境1やグループ共有環境2
の間でネットワークを介して転送される。また、他のネ
ットワークやシステムとの間で転送されることもある。
【0035】タスクシート3は、タスク管理情報をタス
クごとに変換部12によって変換した情報であって、こ
こでは電子文書の1つである。タスク管理情報は、この
タスクシート3の形式で他のシステムなどに公開され、
転送される。また、このタスクシートは仕事の依頼書と
報告書が一体となったものであり、タスクに関係する文
書やメッセージの交換およびその管理を行なう場所とし
て利用可能であり、例えばマークアップ・ランゲージな
どで表現されている場合には、ブラウザなどで表示し、
ユーザインタフェースとしても機能する。
【0036】図2は、本発明のワークフロー支援システ
ムの実施の一形態における各環境の一例を示す構成図、
図3は、同じくタスク管理情報の一例の説明図である。
図中、21はタスクテーブル、22はプロセステーブ
ル、23は変数テーブル、24はワークフロー専用電子
文書、25はタスクシート雛形、26は電子文書であ
る。
【0037】ワークフローを管理するデータベース11
には、タスク管理情報として、タスクテーブル21、プ
ロセステーブル22、変数テーブル23が格納されてい
る。また、ワークフロー専用電子文書24なども格納さ
れている。
【0038】上述のように、ワークフローは業務の単位
であるタスクの列である。タスク管理情報とは、タスク
を管理するための例えば入出力や現在の状態などの情報
や、タスクとタスクの間の関係を表わすプロセスの管理
情報を含むものである。図3に示したタスク管理情報の
一例では、図3(A)に示すプロセステーブル22と、
図3(B)に示す変数テーブル23と、図3(C)に示
すタスクテーブル21から構成されている。これは一例
であって、1つあるいは2つのテーブルにまとめたり、
更に複数のテーブルに分割して実現されていてもよい。
【0039】プロセステーブル22は、タスクとタスク
の間の関係を表わすものであり、たとえば図3(A)に
示すように、タスクのIDと、そのタスクを生成した親
タスクのIDをペアにして登録する。ここで、タスクI
D(親タスクID)は、ネットワーク上でユニークなI
Dである。例えば、これは、ネットワーク上に分散して
いる各データベース11、文書データベース13および
公開文書サーバ14をユニークに特定するIDであるア
ドレスと、当該データベース11、文書データベース1
3および公開文書サーバ14内でユニークなIDの両方
が含まれていれば広域でユニークなIDが実現できる。
例えばインターネットなどで用いられているURLを用
いてもよい。
【0040】図3(C)に示すタスクテーブル21は、
各タスクを管理するための諸情報が格納される。この例
では、タスクID、タスク名、遂行/責任者、依頼者/
報告先、入力/参照文書、出力文書、備考/セッショ
ン、状態、起動/完了/締切日時等の情報が格納され
る。タスクIDは上述のようにネットワーク上でユニー
クなIDであり、タスクを特定する。タスク名は、その
タスクに付けられた名前である。遂行/責任者は、この
タスクを実行する遂行者、または実行の責任者を示すも
ので、部署や役職、氏名などが格納される。依頼者/報
告先は、タスクの依頼者やタスク実行後の結果の報告先
を示すもので、部署、役職、氏名等が格納される。入力
/参照文書は、このタスクの入力となる文書などの情報
や、タスクを実行するにあたり参照する文書などへのポ
インタが格納される。出力文書は、このタスクを実行し
た結果、報告先や次のタスクへ渡すべき文書へのポイン
タが格納される。備考/セッションは、タスクの実行者
や他の者からの意見などを指すポインタが格納される。
状態は、例えば、実行待ち、実行中、完了等のタスクの
状態が格納される。起動/完了/締切日時は、このタス
クの起動日時、完了日時や、実行待ちや実行中であれば
締切日時等が格納される。
【0041】このタスクテーブル21において、入力/
参照文書、出力文書、備考/セッションの各欄には、直
接、電子文書や電子文書部品の格納場所を示す文書ID
を格納してもよい。ここで、文書IDもタスクIDと同
様、ネットワーク上でユニークなIDである。例えば、
ネットワーク上に分散している各データベース11、文
書データベース13および公開文書サーバ14をユニー
クに特定するIDであるアドレスと、当該データベース
11、文書データベース13および公開文書サーバ14
内でユニークなIDの両方が含まれていれば広域でユニ
ークなIDが実現できる。例えばインターネットなどで
用いられているURLを用いてもよい。
【0042】この文書IDのかわりに、例えば変数名を
格納することもできる。変数名と文書との対応は、図3
(B)に示すような変数テーブル23によって行なう。
これによってタスクテーブル21上の各タスクの入出力
等を普遍的に表わすことができる。
【0043】図3(B)に示す変数テーブル23は、タ
スクIDと、変数名と、領域IDによって構成されてい
る。タスクIDと変数名の対と、1つの領域IDが対応
するように構成されている。この変数テーブル23によ
って各変数と実際の領域とを対応づけることができる。
このような領域は、電子文書などをいつでも出し入れ可
能である。例えば、データベース11、文書データベー
ス13あるいは公開文書サーバ14に領域を確保する際
に、データベース11ならば領域IDを同じにする複数
レコード、文書データベース13あるいは公開文書サー
バ14ならば複数の電子文書を格納/管理可能なフォル
ダやディレクトリあるいは電子文書リストやカタログを
生成し、これを指し示すIDを領域IDとする。これに
よって、領域IDで示される領域には、複数の項目、複
数のタスクシート・ポインタ情報、複数の電子文書・ポ
インタ情報、複数の電子文書を格納可能となる。逆に、
この変数テーブル23を用いて変数名と領域IDとを対
応づけることによって、複数の電子文書等を1つの変数
名によって指し示すことが可能となる。
【0044】上述のタスクIDや文書IDは、本質的に
はタスクシート3の格納場所を指し示すタスクシート・
ポインタ情報、電子文書および電子文書部品の格納場所
を指し示す電子文書・ポインタ情報と対応づけられ、タ
スクシート3や電子文書および電子文書部品がアクセス
できるようになっていなければならない。そのため、タ
スクシート・ポインタ情報、電子文書・ポインタ情報
は、その実体がネットワーク上のどこのデータベース1
1、文書データベース13あるいは公開文書サーバ14
に存在するのか、またそのデータベース11、文書デー
タベース13から該当する実体を取り出すことがいつで
も可能となるような検索キー、あるいは公開文書サーバ
14のファイルシステム上の該当する実体を特定する完
全なファイル名を含む必要がある。さらにこの情報に
は、遠隔地から実体を取り出すことをいつでも可能とす
るために、当該システムがファイルを転送するにあたっ
て利用可能なファイル転送プロトコルを特定する情報も
包含されている。
【0045】ここに示す例においては、最も単純に、格
納場所を指し示すタスクシート・ポインタ情報とタスク
ID、電子文書・ポインタ情報と文書IDは同一のもの
として実現される。しかし、上述のように本質的には、
タスクIDとタスクシート・ポインタ情報、あるいは文
書IDと電子文書・ポインタ情報とは、それぞれ対応関
係が明らかにされればよいのであって、ポインタ情報と
IDは必ずしも同一である必要はない。同一でない場合
にも、これらを相互に計算可能な関数または変換テーブ
ルを用意することによって同様に実現できる。
【0046】さらに、電子文書と電子文書部品の区別
は、その表示手段においては必要であるが、ここに示す
例においては区別する必要がないので、単に電子文書と
いう表現によって総称することにする。
【0047】図2に戻り、文書データベース13または
公開文書サーバ14には、電子文書26とともに、タス
クシート3と、そのタスクシート3を構成するためのタ
スクシート雛形25等が格納されている。上述のよう
に、変換部12は、データベース11内のタスクの管理
情報、例えばタスクテーブル21、プロセステーブル2
2、変数テーブル23の情報をタスクシート3に変換し
てネットワークに対して公開する。このとき、タスクテ
ーブル21、プロセステーブル22、変数テーブル23
の情報をそのままタスクシート3として公開してもよい
が、ここではタスクシート雛形25に基づいてタスクシ
ート3に変換する。
【0048】図4は、タスクシート雛形の一例の説明図
である。図4に示したタスクシート雛形25は、マーク
アップ・ランゲージの一つであるHTMLによって記述
された文書の場合を示している。もちろん、HTMLに
限らないし、マークアップ・ランゲージ以外の言語で記
述されていてもよい。上述のように例えば図3に示すよ
うなテーブルの形式であってももちろんよい。
【0049】このタスクシート雛形25中の特別のトー
クン、個々では‘%’で囲まれた文字列の部分を、例え
ばタスクテーブル21、プロセステーブル22、変数テ
ーブル23の情報によって置き換え、タスクシート3を
生成することができる。この例では、“%タスクID
%”をいずれかのテーブルから取得したタスクIDで置
き換え、“%起動日時%”、“締切日時”、“終了日時
%”、“%状態%”、“%遂行/責任者%”、“%依頼
者/報告先%”については、タスクテーブル21中から
それぞれに対応する情報が取得されて置き換えられる。
また、“%入力/参照文書%”、“%出力文書%”、
“%備考/セッション%”は、タスクテーブル21中か
ら電子文書・ポインタ情報を取得するか、あるいは、変
数名とタスクIDを取得し、変数テーブル23を用いて
領域IDを取得し、さらに領域IDで示される領域内の
電子文書へのポインタを取得してこれに置き換える。さ
らに、ポインタの先の電子文書の文書名で、“%入力/
参照文書名%”、“%出力文書名%”、“%備考/セッ
ション・タイトル%”を置き換える。
【0050】“%親タスクID%”、“%親タスクID
名%”は、当該タスクIDがプロセステーブル22のタ
スクIDの欄に存在するものを検索して対応する親タス
クID欄に記載されているタスクIDを親タスクIDと
して取得し、その親タスクIDを有するタスクテーブル
21のエントリからタスク名を取得し、親タスクID、
親タスクID名として置き換える。同様にして、“%子
タスクID%”、“%子タスクID名%”は、当該タス
クIDがプロセステーブル22の親タスクIDの欄に存
在するものを検索して対応するタスクID欄に記載され
ているタスクIDを子タスクIDとして取得し、その子
タスクIDを有するタスクテーブル21のエントリから
タスク名を取得し、子タスクID、子タスクID名とし
て置き換える。
【0051】図5は、変換部によるタスクシート生成処
理の一例を示すフローチャートである。上述のような各
項目の置き換え処理は、図5に示したような処理によっ
て実現することができる。まずS31において、初期設
定として読取位置をタスクシート雛形25の先頭にセッ
トする。S32において、読取位置がタスクシート雛形
25の末尾か否かを判定し、末尾であればタスクシート
の生成が終了したことを示すので処理を終える。
【0052】読取位置がタスクシート雛形25の末尾で
なければ、S33において、タスクシート雛形25から
1文字読み進む。S34において、読み取った文字が
‘%’であるか否かを判定し、‘%’でなければS35
において読み取った文字をそのままタスクシート3に書
き出し、S32に戻る。
【0053】読み込んだ文字が‘%’の場合には、S3
6において次の‘%’までの文字列をトークンとして読
み取る。そして、S37において、データベース11の
タスクテーブル21、プロセステーブル22の当該タス
クのレコードから、トークンに対応するカラムの値を読
み取る。S38において、読み取ったカラムの値が変数
か否かを判定し、変数でなければS39においてカラム
の値を文字列に変換し、S40において変換した文字列
をタスクシート3に書き出し、S32へ戻る。
【0054】読み取ったカラムの値が変数の場合には、
S41において、変数テーブル23に値が存在するか否
かを判定する。存在しない場合にはS42において、入
力値をいつでも出し入れ可能な領域をデータベース1
1、文書データベース13あるいは公開文書サーバ14
に確保する。この確保した領域を指し示すIDを領域I
Dとする。この領域IDとタスクID、変数名との対を
変数テーブル23に追加する。
【0055】S43において、例えば、次のようなマー
クアップランゲージにおいて入力フォームを示す文字列
とする。 <input name=“[変数名]” value
=“[値のデフォルト値]”> ここで、“[変数名]”には、読み取ったカラムの値で
ある変数名が埋め込まれる。これによってタスク管理情
報に含まれる変数をマークアップ・ランゲージでの入力
フォームの記述に変換できる。入力フォームとは、内容
を表示するだけではなく、逆に内容を入力することを許
す部分である。テキストを書き込む以外にも、電子文書
のアイコンをドラッグしてドロップするための枠ともな
り、この操作によってその電子文書を変数名に対応づけ
られた領域IDが示す領域に転送し、格納することがで
きる。
【0056】そして、変換しているタスクシート3に次
のような文字列を追記する。 <![変数名]=[領域ID]> あるいは領域IDを、そのタスクおよびタスクシート3
のタスクIDと変数名を組み合わせた値とすることもで
き、その場合には、この文字列の追記は既になされてい
るとみなせるので必要ない。
【0057】あるいは、読み取った変数名に対応する変
数テーブル23の値の文字列によって示される領域を参
照し、その領域内の1以上の文書を特定する文書IDま
たは文書名を取得してタスクシート3に書き出してもよ
い。この場合には内容の入力は必要なくなる。
【0058】一つのトークンについての処理が終了する
と、S32へ戻り、タスクシート雛形25をさらに読み
進める。このようにしてタスクシート雛形25の最後ま
で読み進めた時点で、タスクシート3への変換は終了す
る。
【0059】このようにして変換され、生成されたタス
クシート3は、そのタスクシート3のタスクIDによっ
ていつでも取り出すことが可能な形態で、文書データベ
ース13あるいは公開文書サーバ14に格納される。た
だし、この格納は必ずしも行なわれる必要はなく、タス
クシートは使い棄てられてもよい。また、この変換契機
はタスクの発生時、タスクシートの参照要請発生時、管
理者がユーザインタフェース15を介して行なう変換指
示時のいずれでもよい。
【0060】図6は、タスクシートの表示例の説明図で
ある。上述のようにしてタスクテーブル21、プロセス
テーブル22、変数テーブル23の情報を、タスクシー
ト雛形25を用いて変換することによって、タスクシー
ト3が得られる。タスクシート雛形25が図4に示すよ
うなHTMLで記述された文書であると、生成されたタ
スクシート3は例えばブラウザなどを用いて図6に示す
ような表示を得ることができる。
【0061】あるタスクに関係した電子文書26は、タ
スクシート3と同様に文書データベース13あるいは公
開文書サーバ14に格納されており、これを取り出すた
めに検索キーとなる文書IDは、タスクテーブル21の
レコードの“入力/参照文書リスト”,“出力文書リス
ト”,“備考/セッション”などの欄に格納されてい
る。あるいは、これらの欄には変数名が格納されてお
り、変数テーブル23から領域IDが得られ、その領域
IDが示す領域内の電子文書の文書IDを得ることがで
きる。文書IDは、上述の図5に示したような変換部1
2による変換処理によって、タスクシート3に埋め込ま
れている。ここでは、文書IDは電子文書26の格納場
所を指し示す電子文書・ポインタ情報と同一であるの
で、このタスクにおいて参照または作成された一般の電
子文書の格納場所を指し示す電子文書・ポインタ情報が
タスクシート3へ追記されることになる。
【0062】図6に示すような表示において、入力/参
照文書、出力/報告文書、備考/セッションの項に表示
されている文書名やタイトルは、タスクシート3に追記
された電子文書・ポインタ情報によってそれぞれが対応
する文書にリンクされている。そのため、例えば入力/
参照文書の欄の文書名を指示することによって、その文
書を参照することができる。図6に示した例では、備考
/セッションの欄において、タイトルが「よろしくお願
いします(X社A一郎)」を選択しており、この欄の下
部にその内容が表示されている。
【0063】さらに、図5に示したような変換部12に
よるの変換処理によって、タスクシート3に変換処理を
行なっているタスクのタスクIDを持つレコードをプロ
セステーブル22から検索し、親タスクIDおよび子タ
スクIDも埋め込まれる。上述したように、この例にお
いてはタスクIDはタスクシート格納場所を指し示すタ
スクシート・ポインタ情報と同一であるので、タスクの
発生契機となった上位タスクのタスクシート格納場所を
指し示すタスクシート・ポインタ情報と、そのタスクの
実行によって生成された子タスクのタスクシート格納場
所を指し示す下位タスクシート・ポインタ情報が、その
タスクのタスクシート3に追記される。これにより、図
6に示すような表示において、上位タスク、下位タスク
の項に表示されているタスク名は、タスクシート3に追
記された電子文書・ポインタ情報によってそれぞれが対
応するタスクシートにリンクさせている。
【0064】図6に示すような上位タスク、下位タスク
の表示において、表示されているタスクはそれぞれがタ
スクIDによってそれぞれのタスクシートにリンクして
いる。そのため、表示されているタスクを指示すること
ができ、この指示によって、指示されたタスクのタスク
シートを読み出すことができる。この指示によって、指
示したタスクのタスクシートが例えば図6と同様の形式
で表示されることになる。例えば、上位タスクの「仕様
書作成」を選択すれば、「仕様書作成」タスクのタスク
シートが表示され、その下位タスクとして図6に示して
いる「Y社担当仕様書作成」タスクおよびその他の仕様
書作成にかかるタスクが表示される。また、その上位タ
スクがあればそのタスクも表示される。同様に、下位タ
スクの「Y社担当分への提案」を選択すれば、「Y社担
当分への提案」タスクのタスクシートが表示され、その
上位タスクとして「Y社担当仕様書作成」タスクおよび
その他のタスクが表示され、下位タスクにはこのタスク
から生成されたタスクが表示される。
【0065】このように、上位および下位のタスクのタ
スクシートへのリンクを有しているので、ワークフロー
の各タスクの進行状態を参照したり、ワークフローを辿
ったりすることができる。このとき、タスクIDや文書
ID等はネットワーク上でユニークに設定されているの
で、他のシステムに跨ったワークフローであってもその
状態を管理し、あるいはワークフローを辿ることができ
る。
【0066】ここに示した上位/下位タスクの概念は、
元になるワークフロー・システムのワークが階層的なも
のとしてモデル化されている場合であるが、そうではな
く、ただ一方向にワークが流れるものとしてモデル化さ
れているワークフロー・システムに対しては、それらを
上流/下流タスクに置き換えて適用することができる。
【0067】上述の例では、タスクシート3には文書I
Dのみを埋め込む例を示したが、文書IDで示される電
子文書の複製をタスクシート3に連結するように構成し
てもよい。すなわち、上述の図5に示したような変換部
12における変換処理によってタスクシート3に文書I
Dを埋め込む際に、その文書IDで検索される電子文書
26の複製を取り出し、タスクシート3の末尾以降に<
複合文書開始記号>と文書IDを挿入し、続いて電子文
書の複製を連結し、<複合文書終了記号>を追加する。
電子文書が複数ある場合には<複合文書開始記号>以降
を繰り返す。これによって電子文書の複製を包含する複
合文書として複合タスクシートが生成できる。なお、連
結する電子文書の複製は、電子文書そのものでなくても
よく、例えば、システム環境が要求する条件を満たすた
めに、復元可能となるような変換を行なったものでもよ
い。
【0068】変換部12は、上述のようにタスクテーブ
ル21、プロセステーブル22、変数テーブル23の情
報をタスクシート3へ変換するほか、その逆変換も行な
うことができる。タスクシート3からワークフローのタ
スク管理情報形式への変換は、与えられたタスクシート
3を、図4に示すようなタスクシート雛形25と比較
し、特別のトークン(ここでは‘%’で囲まれた文字
列)に相当する部分を抽出する。特別のトークンとして
抽出する箇所を特定する際には、例えば、マークアップ
ランゲージの特定のマークを検出することによって実現
してもよい。抽出した特別のトークンをタスクテーブル
21のレコードとしての順番に並べ直して連結し、一つ
のレコードとしてデータベース11のタスクテーブル2
1に追記することで実現できる。
【0069】また、抽出した特別のトークンに相当する
部分が入力フォームを示す文字列であった場合には、そ
れを変数として抽出する。例えば、 <input name=“[変数名]” value
=“[値のデフォルト値]”> は[変数名]をその値とする。これによってマークアッ
プ・ランゲージで記述された入力フォーム部の記述をワ
ークフローのタスク管理情報としての変数に変換するこ
とが実現される。同時に <![変数名]=[領域ID]> を読み取り、ワークフローのタスク管理情報の変数テー
ブル23にタスクID,変数名,領域IDを含むレコー
ドとして格納することにより、入力フォームによって入
力された情報が格納される領域へのポインタを変数の値
として格納することができるただし、元のワークフロー
システムが変数を扱うことができないものであり、変数
テーブルに相当するものが存在しない場合には、入力フ
ォームを示す文字列を、その変数名として抽出するので
はなく、その変数に対応する領域IDの方を抽出してこ
れをその値としてタスク管理情報に格納するように構成
してもよい。
【0070】さらに、上位タスクIDの部分は、それぞ
れの上位タスクIDごとに“当該タスクシート自身のタ
スクID,上位タスクID”の順に一つのレコードとし
て連結し、データベース11のプロセステーブル22に
追記する。下位タスクIDの部分は、それぞれの下位タ
スクIDごとに“下位タスクID,当該タスクシート自
身のタスクID”の順に一つのレコードとして連結し、
データベース11のプロセステーブル22に追記する。
これにより、上位および下位のタスクシートの格納場所
を指し示すタスクシート・ポインタ情報をワークフロー
のタスク間の関係を示すタスク管理情報形式への変換が
実現される。
【0071】そして、データベース11への命令を発行
して当該タスクのレコードの状態カラムを‘実行待ち’
に変更するか、あるいは実行待ちタスクテーブルが別に
存在するのであればそこにこのレコードを移動させるこ
とによって、タスクシートを変換した結果であるタスク
管理情報に基づいたタスクの発生をワークフローシステ
ムに認識させ、タスクを自動的に起動させることができ
る。
【0072】タスクシート3が電子文書の内容を含む複
合タスクシートである場合には、複合タスクシートを先
頭から読み取り、最初に<複合文書開始記号>に出会う
ところまでをタスクシートとして切り離す。以降、文書
IDを読み飛ばし、<複合文書終了記号>に出会うまで
を一つの電子文書として切り離すことを繰り返す。これ
によって複合タスクシートをタスクシートに相当するタ
スクシート部とそれ以外の電子文書部に分割することが
できる。なお、電子文書部が、システム環境が要求する
条件を満たすために変換がなされている場合には、逆変
換を実行して復元する。
【0073】切り離された電子文書には、それぞれ新た
な文書IDが付与される。ここで、先に読み飛ばした元
々の文書IDとこの新たに付与した文書IDの対応を作
業記憶域またはデータベース11に記録しておく。そし
て、これらの電子文書をこの付与された文書IDによる
検索によっていつでも取り出せるように関係づけて文書
データベース13に格納するか、あるいはこの文書ID
が完全なファイル名となるような公開文書サーバ14の
ファイルシステム上の領域に格納する。
【0074】最初に切り離したタスクシート部は、上述
のようにしてデータベース11のタスクテーブル21、
プロセステーブル22などに追記されることになるが、
タスクテーブル21のこのタスクのレコードのカラム値
には、この複合タスクシートに記述されていた古い文書
IDが使われたままである。この古い文書IDを、作業
記憶域またはデータベースに先に記録した元々の文書I
Dとこの新たな文書IDの対応表に従って、全て新しい
文書IDに付け替える。これによって先に格納した電子
文書のポインタをワークフローのタスク管理情報へ追記
することができる。
【0075】以下、具体例を用いて本発明の動作を説明
する。図7は、ワークプロセスの具体例の説明図、図
8、図9は、X社のシステムにおけるタスク管理情報の
具体例の説明図、図10、図11は、Y社のシステムに
おけるタスク管理情報の具体例の説明図である。なお、
図8ないし図11において、以下の説明に不必要なカラ
ム、レコードについては省略してある。また、図7にお
いて、太い両矢印の線分は上位/下位のタスクポインタ
を示し、細い矢線は文書ポインタを示し、矢印付きの破
線は電子文書の執筆を示している。
【0076】例えば、X社とY社が技術提携して、ある
製品を共同開発することになったとする。そして、X社
のA氏が取りまとめ役になり、両社が共同で仕様書のド
ラフトを執筆するというワークプロセスを考える。図7
は、この具体例を視覚的に分かり易いように表現したも
のである。
【0077】A氏は自分のX社のシステムでこのタスク
を起動する。起動したタスクのタスクIDは、X社にお
ける100番が割り当てられたとする。以下、このタス
クをTASK:X.100と表記する。なお、このタス
クTASK:X.100は、図7に図示しないタスクT
ASK:X.96から生成されたものであるとする。
【0078】このタスクTASK:X.100は、まず
A氏自身が他の担当者に方針を説明し、指示を伝える文
書を執筆するためのタスクTASK:X.101、そし
て両社がそれぞれ担当することになっている部分タスク
TASK:X.102とTASK:X.103を起動す
るものであるとする。
【0079】ここで、タスクの起動手段は本質的には手
動でも自動でもかまわない。ただし、上述の特開平8−
101817号公報に記載されているワークフローシス
テムにおいては、手動で次々に関連するタスクを起動し
た場合においても一連の仕事の流れとしてこれらの間の
関係を保持し、管理する機構があるが、一般にワークフ
ローシステムと呼ばれるものは予めワークフローのため
のルールが存在しなければならない。そこで予めこのよ
うなルールが存在している場合について説明する。ルー
ルの表記法はシステムによって様々であるが、ここでは
上述の特開平8−101817号公報における表記法で
ある1階述語論理に基づくProlog言語に倣ったも
のを例とし、ここでの説明に必要な範囲において最も単
純化したものを示す。
【0080】図12は、ワークフローのためのルールの
一例の説明図である。例えば、上述のTASK:X.1
00からTASK:X.103までの一連のワークフロ
ーの起動のためには、例えば、図12に示すようなルー
ルが定義されていればよい。図12に示した例におい
て、第1引数は遂行者、第2引数は報告先、第3から第
5までの引数はそれぞれ入力、出力、セッションの電子
文書またはその格納領域を表わすものである。また
‘?’は変数であることを示す。このルールにおける変
数名は同一名のものが同一値を持つべきであるという関
係を示していることが重要であって、名前そのものはル
ール適用後は廃棄されてかまわない。‘←’は含意(〜
ならば)を示す。すなわち“a←b,c.”はbかつc
ならばaである。この後ろ向き推論による証明過程を手
続的に解釈すれば、aが達成(証明)されるためにはb
とcがともに達成されなければならず、ゆえにaのタス
クが起動(達成しなければならないものとして発生)さ
れた場合には、b,cのタスクを起動することになる。
【0081】最初に“仕様書作成(X.A,X.T,?
入力/参照文書リスト,?出力文書リスト,?備考/セ
ッション)”を、ワークフローシステムのタスク起動の
ためのユーザインタフェース15を用いるか、あるいは
電子文書であるタスクシート3を記述してシステムに対
して送出することによってTASK:X.100が起動
できる。ここで、X.AはX社のA氏を示し、X.Tは
X社のT氏を示している。また、起動されるタスクのタ
スクIDは、重複することがないようにシステムが自動
的に付与する。
【0082】このタスクTASK:X.100が起動さ
れると、システムは図12に示したようなルールを適用
し、‘作成方針指示’、‘X社担当仕様書作成’、‘Y
社担当仕様書作成’のタスクが、TASK:X.101
からTASK:X.103までのタスクIDを付与され
て順次起動される。これらのタスクの起動とともに、タ
スクテーブル21に情報が追加されることになる。この
際、付与したタスクID間の親子関係をプロセステーブ
ル22に、また変数が含まれる場合にはその変数のため
の領域を確保して領域IDとの関係を変数テーブル23
に格納する。
【0083】ところで、ワークフローシステムによって
は、ここに示すような情報のテーブルを格納するデータ
ベースを備えていないものも多い。しかしながら、ワー
クフローのルールを適用して新たなタスクを起動すると
いうことは、一般にその上流のタスクが存在しており、
その情報に対してルールを適用しているということであ
る。従って、たとえ一時的であるにせよルール適用時に
は必ず上述のテーブルと同様の情報を有している。故に
このタイミングでこの一時的な情報を用いて本発明にお
けるタスクシートを生成することによって、この管理デ
ータベースの不在による問題を回避することができる。
すなわち、タスクシートはデータベースに代わってタス
ク間およびタスクと文書の間の関係を保持することがで
きる。
【0084】上述のようなタスクの起動によって、タス
クTASK:X.100からタスクTASK:X.10
1,TASK:X.102,TASK:X.103が生
成される。これにより、X社のワークフローシステムの
タスク管理情報としては、タスクテーブルに生成された
3つのタスクの情報、例えば図9に示すテーブルの2番
目から4番目のレコードが追加される。追加されたレコ
ード中の‘?’が付加されている値が変数名を示してい
る。これらのレコード中に存在する各変数名について、
それぞれ領域が確保され、図8(B)に示す変数テーブ
ルの1番目から6番目のレコードが追加される。ここ
で、領域IDは、タスクID(の一部)と変数名によっ
てユニークなIDが生成される。また、ワークフローの
ルールにおいて同じ変数名が用いられている場合には、
同じ領域が割り当てられる。図8(B)に示した例で
は、タスクTASK:X.101の変数?Vと、タスク
TASK:X.102の変数?Uと、タスクTASK:
X.103の変数?Vは、同じ領域AREA:X.10
1.Vが割り当てられている。
【0085】さらに、タスクTASK:X.101,T
ASK:X.102,TASK:X.103はタスクT
ASK:X.100を親タスクとするので、この関係を
示すプロセステーブルのレコードが生成される。例えば
プロセステーブルには図8(A)の2番目から4番目の
レコードが追加される。
【0086】上述のように領域AREA:X.101.
Vは、タスクTASK:X.101の変数?Vに対応し
て用意された領域である。すなわちこの領域は、タスク
TASK:X.101のタスクシートの入力フォームか
ら“AREA:X.101.V”という領域IDによっ
て指し示されている領域である。A氏は、電子文書DO
C:X.201を作成し、例えばその電子文書のアイコ
ンをタスクシートの表示画面上の当該入力領域上に重ね
るというユーザインタフェース15上の操作を行なうこ
とによって、電子文書DOC:X.201は領域ARE
A:X.101.Vに格納される。
【0087】さて、タスクTASK:X.103は、図
9に示すタスクテーブルの遂行/責任者のカラムの値を
見るとわかるように、Y社において実行されるべきもの
である。そこでこのタスクTASK:X.103のタス
ク管理情報は、タスクシートに変換されてY社に電子メ
ールで送られる。もちろん電子メール以外でもよく、例
えばフロッピディスク等の記憶媒体を介してもよいし、
HTTPによってでも構わない。以降、これらを総括し
て「転送する」という表現を用いることにする。この変
換の際に、タスクTASK:X.103のタスクシート
には、上位タスクがタスクTASK:X.100である
という情報、入力文書が領域AREA:X.101.V
に格納されているという情報、また出力文書の変数につ
いてはその値を格納する領域AREA:X.103.W
がX社のシステムに確保され、その領域へのポインタで
あるこの領域IDが埋め込まれる。
【0088】タスクシートを受け取ったY社は、これを
タスク管理情報に変換し、Y社のシステムのタスクテー
ブルに図11の1番目のレコードのようにタスクIDを
“TASK:X.103”として格納し、また変数に対
応する領域IDを例えば図10(B)の1〜2番目のレ
コードのように格納し、さらにこのレコードの状態カラ
ムの値を‘実行待ち’状態にする。またプロセステーブ
ルの図10の1番目のレコードのように親タスクをタス
クTASK:X.100とするレコードを格納する。そ
して、このタスクTASK:X.103を起動する。
【0089】このタスクTASK:X.103の遂行/
責任者は“Y.B”と記録されているように、Y社では
このタスクをB氏が担当する。B氏は入力文書が領域A
REA:X.101.Vに格納されていることを知り、
またこの領域内の電子文書の一覧を参照することによっ
て、入力文書が電子文書DOC:X.201であること
を知ることができ、これを取り出して指示を読むことが
できる。先に送られてきたタスクシートが複合タスクシ
ートであった場合には、タスクシートをタスク管理情報
に変換した時点で、電子文書DOC:X.201はこの
文書IDを検索キーとして検索すればいつでも検索可能
な形態でY社の文書データベースに格納される。複合タ
スクシートでないタスクシートである場合には、電子文
書DOC:X.201はX社の文書データベースにしか
格納されていないが、やはりこの文書IDを指定すれば
X社のシステムが電子文書を転送するので、いつでも取
り出せることを保証している。
【0090】B氏は、仕事が終われば、個人の作業環境
で作成した電子文書DOC:Y.432をこのタスクの
出力文書とする。例えば、先にA氏が電子文書DOC:
X.201を領域AREA:X.101.Vに格納した
ときと同様、電子文書DOC:Y.432のアイコンを
タスクシートの当該出力領域AREA:X.103.W
を示す表示画面上に重ねるというユーザインタフェース
15上の操作を行なうことによって、電子文書DOC:
Y.432はX社のシステムに転送され、領域ARE
A:X.103.Wに格納される。あるいはこの電子文
書をY社の文書データベースに格納し、そのポインタを
X社の領域AREA:X.103.Wに格納してもよ
い。
【0091】一方、タスクTASK:X.102も起動
され、担当者であるX社のC氏が、領域AREA:X.
101.Vに格納されている電子文書DOC:X.20
1を入力文書として、電子文書DOC:X.202を執
筆し、出力文書のための領域である領域AREA:X.
102.Vに格納する。このタスクTASK:X.10
2は、セッションのための領域AREA:X.102.
Wも確保されている。
【0092】ところで、B氏が作業中に自分の担当範囲
以外の情報を知りたくなったとしよう。この場合、B氏
は自分のタスク管理情報、すなわち送られてきたタスク
TASK:X.103のタスクシートの中に含まれてい
た情報から、自分の上位タスクがタスクTASK:X.
100であるということがわかる。同時にこのタスクI
Dはポインタでもあるので、これを指定すればX社にあ
るタスクTASK:X.100のタスクシートがいつで
も取り出せる。ここでタスクTASK:X.100のタ
スクシートはまだ存在していない場合も考えられるが、
その場合は要求に従い、要求された時点でタスク管理情
報から変換し、生成すればよい。
【0093】そのタスクTASK:X.100のタスク
シートを参照すると、下位タスクとしてA氏が最初の作
成方針指示の文書を作成したタスクTASK:X.10
1と、自分が担当しているタスクTASK:X.103
以外に、C氏が担当しているタスクTASK:X.10
2が存在することがわかる。そこで、さらにこのタスク
TASK:X.102のタスクシートを転送して見れ
ば、このタスクの成果物である出力文書が格納されてい
る領域が領域AREA:X.102.Vであることがわ
かる。
【0094】B氏はその領域AREA:X.102.V
に格納されている電子文書DOC:X.202を転送し
て参照してみると、C氏はB氏の考えていたものと、や
や違ったことを行なっているのを発見したとする。そこ
で、B氏はタスクTASK:X.102のタスクシート
上の備考/セッションの部分に自分の意見を書き込む。
タスクTASK:X.102はセッションのための領域
AREA:X.102.Wが対応づけられているので、
B氏が書き込んだ意見は領域AREA:X.102.W
に格納される。C氏は、B氏が領域AREA:X.10
2.Wに書き込んだ意見を参照し、その意見に対するコ
メントや回答などを領域AREA:X.102.Wに書
き込む。このようなやりとりを繰り返し行なうことがで
き、共通の領域AREA:X.102.Wを用いて意見
交換を行なうことができる。この領域AREA:X.1
02.Wに書き込まれた意見などは、例えばここではそ
れぞれ電子文書部品として格納すればよい。
【0095】このような意見交換の結果、C氏はB氏の
担当している業務の一部にも独自の提案があるらしいこ
とがわかったとする。そこで、B氏はC氏にその部分の
提案をタスクとして依頼することにした。B氏はタスク
TASK:X.103の一部をなす下位タスクTAS
K:Y.71を新たに起動する。これにより、Y社のシ
ステムにタスクTASK:Y.71のタスク管理情報が
追加される。すなわち、図11に示すタスクテーブルの
2番目のレコードが追加されるとともに図10(B)に
示す変数テーブルの3番目のレコードが追加されて領域
AREA:Y.71.Vが確保され、図10(A)に示
すプロセステーブルの2番目のレコードのように、タス
クTASK:Y.71の親タスクがタスクTASK:
X.103である旨が記録される。
【0096】新たに発生したタスクである下位タスクT
ASK:Y.71のタスク管理情報はタスクシートに変
換され、タスクシートが今度は逆にX社のC氏に送られ
て、X社のシステムにおいてタスクシートがタスク管理
情報に変換される。これによって、図9に示すタスクテ
ーブルの5番目のレコードが追加され、図8(B)に示
す変数テーブルの7番目のレコードが追加され、さらに
図8(A)に示すプロセステーブルの5番目のレコード
が追加される。そして、C氏は電子文書DOC:X.2
03を執筆し、Y社に存在するタスクTASK:Y.7
1の出力文書の格納領域AREA:Y.71.Vに格納
する。
【0097】さらに月日を経て、Y社で再び新しい製品
を開発するタスクTASK:Y.123が発生したとす
る。担当のK氏は、この新製品の一部としてタスクTA
SK:X.103の成果が参考になり、利用できそうで
あるとわかったとする。そこでタスクTASK:Y.1
23においては、自社の下位タスクTASK:Y.12
4のほかにタスクTASK:X.103も下位のタスク
の一つとして採用することにした。
【0098】この場合には、新たなタスクであるタスク
TASK:Y.123とタスクTASK:Y.124の
レコードを例えば図11に示すタスクテーブルの3、4
番目のレコードのように追加し、タスクTASK:Y.
123を親タスクとし、下位のタスクがタスクTAS
K:Y.124とタスクTASK:X.103であるこ
とを示すレコードとして、例えば図10(A)に示すプ
ロセステーブルの3、4番目のレコードのように追加す
る。これによって、タスクTASK:X.103のタス
クシートには、上位のタスクとしてタスクTASK:
Y.123が追加されることになるが、タスクTAS
K:X.103のタスクシートは、もともとX社から転
送されてきたものであるので、この変更が反映されたタ
スクシートに変換し、逆にX社に転送する。X社ではタ
スクシートからタスク管理情報に変換することにより、
図8(A)のプロセステーブルの6番目のレコードのよ
うに、タスクTASK:X.103の親タスクがタスク
TASK:Y.123である旨のレコードが追加される
ことになる。
【0099】これでタスクTASK:Y.123の遂行
者であるK氏は、下位タスクTASK:X.103を辿
って、さらにその下位タスクであるタスクTASK:
Y.71のタスクシートや、タスクTASK:X.10
0を介してタスクTASK:X.101やタスクTAS
K:X.102のタスクシート、それらのタスクの青果
物である電子文書などを参照すること等ができる。例え
ば、タスクTASK:Y.71はX社の提案であること
がわかるが、このタスクの成果物である電子文書DO
C:X.203を見て「この部分を使っていないのでY
社独自の新製品に採用しても問題がない」といった判断
を行なうことも可能になる。
【0100】以上、具体例について説明したが、ここに
示した具体例においては、各タスクシートや電子文書あ
るいは電子文書部品はそのタスクを依頼した側に存在す
ることになる。しかし、タスクシートを受理した側に領
域を用意し格納する方法も同様に実現できる。例えば、
上述したように領域に再び領域を示すIDを格納すれば
よい。さらに双方に二重化して持つように構成してもよ
い。このいずれの実装方法を採るかは運用上の便宜を考
慮して決めればよい。
【0101】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、タスク管理情報として、タスクに固有の情報
であるタスク情報と、タスク間の関係を示すとともに該
関係を有する各タスクのタスク管理情報へのポインタで
あるタスクポインタ情報からなるプロセス情報とを少な
くとも保持しているので、タスクが他のシステムで実行
されても、また、他のシステムからのタスクを自システ
ムで実行しても、タスクポインタ情報によって各タスク
のタスク管理情報がアクセスでき、ワークフローが管理
できる。そのため、異なる電子メールシステムやワーク
フロー支援システムを利用している企業間や事業所間を
横断するようなワークフローや、上述のような定型業務
以外の非定型業務についても、その履歴や進行状態など
を参照したり、辿ったりすることができる。
【0102】請求項2、17に記載の発明によれば、ワ
ークフローにより発生したタスクの管理情報をタスクシ
ートと呼ぶ電子文書に変換することができる。このタス
クシートをイントラネットを含むローカルなネットワー
クや、広域ネットワーク、ネットワークのネットワーク
であるインターネットなどに対して公開することによっ
て、ネットワーク上の他の情報処理装置や外のネットワ
ークから該タスクシートを参照することが可能となり、
これによってワークフローのタスク管理情報を知ること
ができるようになる。
【0103】タスク間の関係としては、例えば請求項3
に記載の発明のように、あるタスクと、該タスクを部分
として持つ上位タスクとの上下関係としたり、請求項4
に記載の発明のように、ワークフローにおけるタスクの
実行順序の前後関係とすることができる。このような関
係を辿ることにより、ワークフローの状態などを知るこ
とができる。特に、ワークシートにおいてこのようなタ
スク間の関係を示し、関係するタスクのタスクシートを
指し示すタスクシートポインタ情報を保持することによ
って、関係するタスクに対してリンクが張られるので、
このリンクを辿ることによって外のネットワークなどか
らも関係するタスクシートを順次参照し、ワークフロー
の履歴や進行状態を知ることができる。また、外部に存
在するタスクシートを順次参照してゆくことも可能であ
る。
【0104】また逆に、タスクシートをワークフローの
タスク管理情報に変換することにより、電子文書形式の
タスクシートの情報を専用のワークフローシステムに入
力することができる。
【0105】タスク管理情報として、例えば請求項5に
記載の発明のように、タスクにおいて参照または作成さ
れる電子文書および電子文書部品の格納領域を指し示す
電子文書ポインタ情報、あるいは、請求項7に記載の発
明のように、電子文書および電子文書部品を指し示す電
子文書ポインタ情報を含むように構成することができ
る。これによって、タスクに関係する電子文書および電
子文書部品の格納されている場所を知ることができる。
【0106】また、請求項6に記載の発明のように、タ
スク管理情報として、前記タスク情報中に変数を有し、
この変数と電子文書および電子文書部品を格納可能な領
域を指し示すポインタとを対応づける構成でもよい。こ
の場合、別のタスクであってもワークフローのルールに
よって同じ格納領域を割り当てることができ、複数のタ
スクで電子文書および電子部品を共有することができる
ようになる。また、複数人で共同執筆するような場合に
発生する各担当分の複数のドラフトを統合するタスクな
どにおいて、それら複数の電子文書および電子文書部品
ファイルを格納して一括管理することが可能となる。
【0107】電子文書ポインタ情報としては、例えば請
求項8に記載の発明のように、電子文書および電子文書
部品が分散システム内で一意の文書IDを有している場
合には、文書IDをポインタとして用いることができ
る。これにより電子文書を区別する文書IDと電子文書
の格納場所を示すポインタとを文書IDのみで示すこと
ができる。
【0108】請求項9に記載の発明によれば、タスクシ
ートをマークアップ・ランゲージによって記述された電
子文書としたので、汎用のビューアで参照することを可
能にしたり、ビューアでの表示においてポインタ情報を
非表示にしたり、テキスト形式しか通さないシステムを
介して交換したりすることができる。このタスクシート
についても、請求項10に記載の発明のように、分散シ
ステム内で一意のタスクシートIDをタスクシートへの
ポインタと同一視し、タスクシートIDのみで特定のタ
スクシートをアクセスすることが可能である。
【0109】上述のように、タスクシートには、関連す
るタスクシートへのポインタが含まれているので、例え
ば請求項11に記載の発明のように転送手段が電子メー
ルまたはハイパーテキストトランスファープロトコル
(HTTP)による通信あるいはフロッピディスク等の
記憶媒体を経由してタスクシートの送受信を行なって
も、ワークフローの管理を行なうことができる。
【0110】請求項12に記載の発明によれば、記転送
手段がタスクシートを受信したとき、タスクシートを変
換した結果であるタスク管理情報に基づいて該タスクの
発生を感知してこれを実行するので、例えば電子メール
などによって送られてきたタスクシートによりワークフ
ローシステムを起動することが可能となり、ワークフロ
ーのタスク管理のための一つの装置が管理し得るローカ
ルなネットワークを越えた、広域ネットワーク上のワー
クフローを作動させることが可能となる。
【0111】請求項13に記載の発明によれば、電子文
書ポインタ情報によって特定される電子文書および電子
文書部品の複製を包含する複合文書として複合タスクシ
ートを生成し、請求項14に記載の発明によれば、その
複合タスクシートから電子文書および電子文書部品とタ
スク管理情報への逆変換が可能である。複合タスクシー
トを転送することで、タスクに関係する電子文書を一括
して転送できるばかりではなく、関係するタスクのタス
ク管理情報をリンクとして保持できるので、このリンク
を辿ることによって送付先の外のネットワークなどから
も元々の場所にある関係するタスクシートを順次参照
し、ワークフローの履歴や進行状態を知ることができ
る。また、元の状態に復元可能であることが保証される
ので、ユーザはタスクの管理情報と関連する電子文書を
複合タスクシートとして一つのファイルにまとめること
ができ、一度に転送することが容易にできる。さらに、
ワークフローシステムのタスク管理情報から複合タスク
シートに含まれていた電子文書および電子文書部品を辿
ることができ、これらを容易に取り出すことができる。
【0112】請求項15に記載の発明によれば、変換手
段がタスク管理情報をタスクシートに変換する際に、タ
スク管理情報に含まれる電子文書および電子文書部品の
格納領域を指し示す電子文書ポインタ情報をマークアッ
プ・ランゲージでの入力フォーム域の記述に変換し、該
入力フォーム域に入力される情報が格納領域に格納され
るように構成したので、タスクシート生成後においても
該タスクシートから直接参照あるいは取り出し可能とな
る情報や、他のタスクシートや電子文書を追加入力ある
いは格納することができる。
【0113】逆に、請求項16に記載の発明によれば、
入力フォーム部を含んでいるタスクシートをタスク管理
情報へ変換する際に、入力フォーム部の記述を、入力フ
ォーム域で入力された情報が格納される領域へのポイン
タとして電子文書ポインタ情報へ変換するので、入力フ
ォームを含むタスクシートもワークフローシステムの管
理情報に変換することを可能とし、ワークフローシステ
ムからタスクシート上で入力された内容をも参照あるい
は取り出すことが可能となる。さらにこの変換による入
力フォームの入力情報を格納する領域を、複数のタスク
シートが共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワークフロー支援システムの実施の
一形態を示す構成図である。
【図2】 本発明のワークフロー支援システムの実施の
一形態における各環境の一例を示す構成図である。
【図3】 本発明のワークフロー支援システムの実施の
一形態におけるタスク管理情報の一例の説明図である。
【図4】 本発明のワークフロー支援システムの実施の
一形態におけるタスクシート雛形の一例の説明図であ
る。
【図5】 変換部によるタスクシート生成処理の一例を
示すフローチャートである。
【図6】 タスクシートの表示例の説明図である。
【図7】 ワークプロセスの具体例の説明図である。
【図8】 X社のシステムにおけるタスク管理情報のう
ち、プロセステーブル、変数テーブル、各領域の格納内
容の具体例の説明図である。
【図9】 X社のシステムにおけるタスク管理情報のう
ち、タスクテーブルの具体例の説明図である。
【図10】 Y社のシステムにおけるタスク管理情報の
うち、プロセステーブル、変数テーブル、各領域の格納
内容の具体例の説明図である。
【図11】 Y社のシステムにおけるタスク管理情報の
うち、タスクテーブルの具体例の説明図である。
【図12】 ワークフローのためのルールの一例の説明
図である。
【符号の説明】
1…個人環境、2…グループ共有環境、3…タスクシー
ト、11…データベース、12…変換部、13…文書デ
ータベース、14…公開文書サーバ、15…ユーザイン
タフェース、21…タスクテーブル、22…プロセステ
ーブル、23…変数テーブル、24…ワークフロー専用
電子文書、25…タスクシート雛形、26…電子文書。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークによって接続された分散シ
    ステムを用いたワークフロー支援システムにおいて、ワ
    ークフローにより発生した各タスクのタスク管理情報と
    してタスクに固有の情報であるタスク情報とタスク間の
    関係を示すとともに該関係を有する各タスクのタスク管
    理情報へのポインタであるタスクポインタ情報からなる
    プロセス情報とを少なくとも保持するタスク管理情報保
    持手段と、前記タスク管理情報を他のシステムとの間で
    送受信可能な転送手段を有しているこをと特徴とするワ
    ークフロー支援システム。
  2. 【請求項2】 さらに、ネットワークに対して公開され
    た文書あるいは文書部品を保持する公開文書保持手段
    と、前記タスク管理情報保持手段が保持するタスク管理
    情報をネットワークに対して公開するためのタスクごと
    のタスクシートに変換して前記公開文書保持手段に保持
    させるとともに前記公開文書保持手段に保持されている
    タスクシートを前記タスク管理情報に変換して前記タス
    ク管理情報保持手段に保持させる変換手段を有し、前記
    転送手段はタスクシートを送受信し、前記タスク管理情
    報中の前記プロセス情報は、前記タスクポインタ情報と
    して前記タスクシートへのポインタを含むことを特徴と
    する請求項1に記載のワークフロー支援システム。
  3. 【請求項3】 前記タスク間の関係として、あるタスク
    と、該タスクを部分として持つ上位タスクとの上下関係
    を示すことを特徴とする請求項1または2に記載のワー
    クフロー支援システム。
  4. 【請求項4】 前記タスク間の関係として、ワークフロ
    ーにおけるタスクの実行順序の前後関係を示すことを特
    徴とする請求項1または2に記載のワークフロー支援シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記タスク管理情報は、タスクにおいて
    参照または作成される電子文書および電子文書部品の格
    納領域を指し示す電子文書ポインタ情報を含むことを特
    徴とする請求項1または2に記載のワークフロー支援シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記タスク管理情報は、前記タスク情報
    として参照または作成される電子文書および電子文書部
    品に対応する変数を有し、さらに該変数と電子文書およ
    び電子文書部品を格納可能な領域を指し示すポインタと
    を対応づけた変数情報を有することを特徴とする請求項
    1または2に記載のワークフロー支援システム。
  7. 【請求項7】 前記タスク管理情報は、タスクにおいて
    参照または作成される電子文書および電子文書部品を指
    し示す電子文書ポインタ情報を含むことを特徴とする請
    求項1または2に記載のワークフロー支援システム。
  8. 【請求項8】 前記電子文書および電子文書部品は、分
    散システム内で一意の文書IDを有しており、前記電子
    文書ポインタ情報は前記文書IDであることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のワークフロー支援システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記タスクシートは、マークアップ・ラ
    ンゲージによって記述された電子文書であることを特徴
    とする請求項2に記載のワークフロー支援システム。
  10. 【請求項10】 前記タスクシートは、分散システム内
    で一意のタスクシートIDを有しており、前記タスクシ
    ートへのポインタはタスクシートIDであることを特徴
    とする請求項2に記載のワークフロー支援システム。
  11. 【請求項11】 前記転送手段は、電子メールまたはハ
    イパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)
    による通信あるいはフロッピディスク等の記憶媒体を経
    由して前記タスクシートの送受信を行なうことを特徴と
    する請求項2に記載のワークフロー支援システム。
  12. 【請求項12】 前記転送手段がタスクシートを受信し
    たとき、前記タスクシートを変換した結果であるタスク
    管理情報に基づいて該タスクの発生を感知してこれを実
    行することを特徴とする請求項2に記載のワークフロー
    支援システム。
  13. 【請求項13】 前記タスク管理情報は、タスクにおい
    て参照または作成される電子文書および電子文書部品ま
    たは電子文書および電子部品の格納領域を指し示す電子
    文書ポインタ情報を含み、前記変換手段は、前記電子文
    書ポインタ情報によって特定される電子文書および電子
    文書部品の複製を包含する複合文書として複合タスクシ
    ートを生成することを特徴とする請求項2に記載のワー
    クフロー支援システム。
  14. 【請求項14】 前記タスク管理情報は、タスクにおい
    て参照または作成される電子文書および電子文書部品ま
    たは電子文書および電子部品の格納領域を指し示す電子
    文書ポインタ情報を含み、前記変換手段は、前記タスク
    シートと電子文書および電子文書部品の複製を包含する
    複合タスクシートから前記タスクシートに相当するタス
    クシート部とそれ以外の電子文書部に分割し、電子文書
    部に含まれる電子文書および電子文書部品を前記公開文
    書保持手段に格納し、前記タスクシート部をタスク管理
    情報に変換するとともに該タスク管理情報中の電子文書
    ポインタ情報として前記公開文書保持手段に格納した前
    記電子文書および前記電子文書部品のポインタを格納す
    ることを特徴とする請求項2に記載のワークフロー支援
    システム。
  15. 【請求項15】 前記タスク管理情報は、タスクにおい
    て参照または作成される電子文書および電子文書部品の
    格納領域を指し示す電子文書ポインタ情報を含み、前記
    変換手段は、前記タスク管理情報に含まれる電子文書お
    よび電子文書部品の格納領域を指し示す前記電子文書ポ
    インタ情報をマークアップ・ランゲージでの入力フォー
    ム域の記述に変換し、該入力フォーム域に入力される情
    報が前記格納領域に格納されるように構成したことを特
    徴とする請求項9に記載のワークフロー支援システム。
  16. 【請求項16】 前記タスク管理情報は、タスクにおい
    て参照または作成される電子文書および電子文書部品の
    格納領域を指し示す電子文書ポインタ情報を含み、前記
    変換手段は、前記タスクシートから前記タスク管理情報
    へ変換を行なう際に、前記タスクシートがマークアップ
    ・ランゲージで記述された入力フォーム部を含んでいる
    場合に、該入力フォーム部の記述から該入力フォーム部
    の記述によって実現される入力フォーム域で入力された
    情報が格納される領域へのポインタである前記電子文書
    ポインタ情報へ変換することを特徴とする請求項9に記
    載のワークフロー支援システム。
  17. 【請求項17】 ネットワークによって接続された分散
    システムを用いたワークフローを支援するワークフロー
    支援方法において、ワークフローにより発生した各タス
    クのタスク管理情報としてタスクに固有の情報であるタ
    スク情報とタスク間の関係を示すとともに該関係を有す
    る各タスクのタスク管理情報へのポインタであるタスク
    ポインタ情報からなるプロセス情報とを少なくとも保持
    し、あるタスクが外部システムでの実行タスクである場
    合に、前記タスクのタスク管理情報をネットワークに対
    して公開するタスクシートに変換し、該タスクシートを
    前記外部システムに受け渡して実行させ、外部システム
    からタスクシートを受け取った場合に該タスクシートを
    前記タスク管理情報に変換し、変換したタスク管理情報
    に基づいてタスクを実行し、前記タスクシートに含まれ
    ているタスクポインタ情報をもとに順次他のタスクシー
    トを参照可能であることを特徴とするワークフロー支援
    方法。
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