JPH1062978A - 光開始剤、光重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版作成用感光性材料及び平版印刷版の作成方法 - Google Patents

光開始剤、光重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版作成用感光性材料及び平版印刷版の作成方法

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JPH1062978A
JPH1062978A JP8219813A JP21981396A JPH1062978A JP H1062978 A JPH1062978 A JP H1062978A JP 8219813 A JP8219813 A JP 8219813A JP 21981396 A JP21981396 A JP 21981396A JP H1062978 A JPH1062978 A JP H1062978A
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photoinitiator
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photopolymerizable composition
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Application number
JP8219813A
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Inventor
Kimihiko Okubo
公彦 大久保
Noritaka Nakayama
憲卓 中山
Mitsuyoshi Matsuura
光宜 松浦
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規な増感色素とラジカル発生剤を用いた光
開始剤、光重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版
作成用感光性材料及び平版印刷版の作成方法を提供す
る。 【解決手段】 ラジカル発生剤及び一般式(1)又は
(2)で表される光開始剤。 更に、重合促進剤としてアミン化合物又は硫黄化合物を
含有する光開始剤。上記光開始剤とエチレン性不飽和結
合を有する化合物を含有する光重合組成物。上記光開始
剤を488nm又は532nmの波長のレーザー光で露
光するラジカル発生方法。親水性支持体上に、上記光重
合組成物を含有する平版印刷版作成用感光性材料。該感
光性材料の感光性層に488nm又は532nmの波長
のレーザ光で像様に走査露光を行った後、保護層及び感
光性層の未露光部を溶出除去する平版印刷版の作成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な増感色素とラ
ジカル発生剤を用いた光開始剤、光重合組成物、ラジカ
ル発生方法、平版印刷版作成用感光性材料および平版印
刷版の作成方法、に関し、更に詳しくは、増感色素とし
てピラゾロン系のメチン、アゾ、アゾメチンおよびジメ
チン増感色素とラジカル発生剤を用い、ラジカル重合可
能なエチレン性不飽和結合を有する化合物を可視光線の
露光により短時間に重合させ、例えば、インキ、感光性
印刷版、フォトレジスト、ダイレクト刷版材料、製版用
プルーフ材料、ホログラム材料、封止剤、接着剤、光造
形材料等の分野において、良好な物性を持った硬化物を
得るための光重合組成物および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザ、YAGレーザは、
安定性、小型、メンテナンスの容易性などの点から、画
像記録用レーザとして用いられることが多くなってきて
いる。これらのレーザは低波長化がすすんでおり、特
に、YAG(1064nm)のSHGを用いたレーザ
(532nm)などが実用化されている。
【0003】半導体レーザやYAGレーザなどのレーザ
を用いて像様露光を行うことでラジカル重合させて露光
部を硬化し、未露光部との物性を変化させて現像により
画像形成する方法が知られている。
【0004】画像形成を行うためにはレーザ光源の波長
に適した感材を選択する必要があり、ラジカル重合の開
始剤として、ラジカル発生剤は数多く研究されている
が、いずれも、単独では紫外部にしか吸収をもたないも
のが多く、通常は光源の波長にあわせた増感色素を組み
合わせて用いる。
【0005】488nmのアルゴンレーザや532nm
のW−YAGレーザの光源に対応した増感色素とラジカ
ル発生剤の組み合わせ(以下開始剤系)も、さまざまな
ものが知られている。
【0006】例えば、米国特許第2,850,445号
にはある種の光還元性染料が効果的な増感色素として記
載されている。又、特公昭44−20189号には染料
とアミンの複合開始系、特公昭45−37377号には
ビイミダゾールとラジカル発生剤および染料の系、特公
昭47−2528号、特開昭54−155292号には
ビイミダゾールとジアルキルアミノベンジリデンケトン
の系、特開昭58−15503号にはケト置換クマリン
化合物と活性ハロゲン化物の系、特開昭54−1510
2号には置換トリアジンとメロシアニン色素の系が提案
されているが、いずれも、感度が低く、保存性が悪いな
どの問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の問
題点を改良すべく為されたものである。即ち、本発明の
第1の目的は、488nm又は532nm付近で書込が
出来、解像度、感度の良好な画像を形成できる光重合組
成物を提供することにある。本発明の第2の目的は、保
存性の良好な光重合組成物の提供にある。本発明の第3
の目的は、488nm又は532nm付近の光により高
感度にラジカルを発生するラジカル発生方法の提供にあ
る。第4の目的は488nm又は532nm付近の波長
域に高い感光性を有し、かつ保存安定性に優れた平版印
刷版作成用の感光性材料及びそれを用いた平版印刷版の
作成方法を提供することにある。第5の目的は高感度の
光開始剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、特定のピラゾロンメチン系、ピラゾロンアゾ系、
ピラゾロンアゾメチン系又はピラゾロンジメチン系色素
を従来用いられているラジカル発生剤と組み合わせた4
88nm又は532nmの可視光を吸収しラジカル発生
能を有する開始剤系が、高感度でかつ保存性すぐれると
いう予期せざる結果を見い出し本発明を完成するに至っ
た。
【0009】即ち、本発明の上記目的は、(1)ラジカ
ル発生剤及び下記一般式(1)又は(2)で表される色
素を含有することを特徴とする光開始剤、
【0010】
【化2】
【0011】式中、R1、R2、R3、R4は水素原子又は
一価の置換基を表し、L1、L2、L3はN原子又はメチ
ン基を表し、B1、B2は5員あるいは6員の芳香族環又
はヘテロ環を表す、(2)重合促進剤としてアミン化合
物又はイオウ化合物を含有することを特徴とする(1)
項記載の光開始剤、(3)エチレン性不飽和結合を有す
る化合物および(1)又は(2)項記載の光開始剤を含
有する光重合組成物、(4)ラジカル発生剤が、オニウ
ム塩、ハロゲン化トリアジン、ビスイミダゾール、チタ
ノセン化合物、有機過酸化物及び鉄アレーン錯体から選
ばれることを特徴とする(1)又は(2)項記載の光開
始剤、(5)ラジカル発生剤が、オニウム塩、ハロゲン
化トリアジン、ビスイミダゾール、チタノセン化合物、
有機過酸化物及び鉄アレーン錯体から選ばれることを特
徴とする(3)項記載の光重合組成物、(6)チタノセ
ン化合物および一般式(2)で表される色素を含有する
ことを特徴とする光開始剤、(7)チタノセン化合物お
よび一般式(2)で表される色素を含有することを特徴
とする光重合組成物、(8)(1),(2),(4)又
は(6)項に記載の光開始剤を488nm又は532n
mの波長のレーザー光で露光することを特徴とするラジ
カル発生方法、(9)親水性支持体上に少なくとも感光
性層及び保護層とをこの順に設けてなる平版印刷版作成
用感光性材料において、前記感光性層はエチレン性不飽
和結合を少なくとも1つ有する化合物、バインダー成
分、(3),(5)又は(7)項に記載の光重合組成物
を含有していることを特徴とする平版印刷版作成用感光
性材料、(10)親水性支持体上に少なくとも感光性層
及び保護層とをこの順に設けてなる平版印刷版作成用感
光性材料において、前記感光層はエチレン性不飽和結合
を少なくとも1つ有する化合物、バインダー成分、
(3),(5)又は(7)項に記載の光重合組成物を含
有していることを特徴とする平版印刷版作成用感光性材
料を用いる平版印刷版の作成方法において、前記感光性
層に488nm又は532nmの波長のレーザー光で像
様に走査露光を行なった後、保護層及び感光性層の未露
光部を溶出除去することを特徴とする平版印刷版の作成
方法、により達成された。
【0012】まず、一般式(1)および一般式(2)で
表される増感色素について詳述する。
【0013】一般式(1)中、B1およびB2は5員ある
いは6員の芳香族環又はヘテロ環を表し、具体例は下記
一般式(4)で表される。
【0014】
【化3】
【0015】一般式(4)中、R17は各々水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、−OR20、−S
20、−NR2122を表し、R18、R19、R20、R21
22は水素原子、アルキル基、又はアリール基を表し、
Yは酸素原子ないし硫黄原子を表し、pは0ないし4の
整数を表し、qは0ないし3の整数を表し、rは0ない
し2の整数を表す。p、q、rがそれぞれ2以上の時複
数あるR17はそれぞれ同じでも異なってもよく、又、環
を形成しても良い。
【0016】一般式(1),(2),(4)中、R1
2、R3、R4、R17、R18、R19、R20、R21、R22
で表されるアルキル基は、炭素数1〜12の鎖状又は環
状のアルキル基(例えば、メチル、エチル、ベンジル、
フェネチル、プロピル、ブチル、イソブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、ノニル、シクロプロピル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル)が好ましく、置換基を
有していてもよい。
【0017】R1、R2、R3、R4で表されるアリール基
は、炭素数6〜12のアリール基(例えば、フェニル、
ナフチル)が好ましく、置換基を有していてもよい。
【0018】R1、R2、R3、R4で表される複素環基
は、5又は6員の複素環(例えば、オキサゾニル環、ベ
ンゾオキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、
ピリジン環、フラン環、チオフェン環、スルホラン環、
ピラゾール環、ピロール環、クロマン環、クマリン環)
が好ましく、置換基を有していてもよい。
【0019】R1、R2、R3、R4で表されるアルケニル
基は、炭素数2〜12のアルケニル基(例えば、ビニ
ル、アリル、1−プロペニル、2−ペンテニル、1,3
−ブタジエニル)が好ましい。
【0020】L1、L2、L3はN原子又はメチン基を表
し、該メチン基は、無置換でも置換していても良い。
【0021】上記した各基が有していてもよい置換基
は、例えば、カルボン酸基、炭素数1〜12のスルホン
アミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンス
ルホンアミド、ブタンスルホンアミド、n−オクタンス
ルホンアミド)、炭素数0〜12のスルファモイル基
(例えば、無置換のスルファモイル、メチルスルファモ
イル、フェニルスルファモイル、ブチルスルファモイ
ル)、炭素数2〜12のスルホニルカルバモイル基(例
えば、メタンスルホニルカルバモイル、プロパンスルホ
ニルカルバモイル、ベンゼンスルホニルカルバモイ
ル)、炭素数1〜12のアシルスルファモイル基(例え
ば、アセチルスルファモイル、プロピオニルスルファモ
イル、ピバロイルスルファモイル、ベンゾイルスルファ
モイル)、炭素数1〜12の鎖状又は環状のアルキル基
(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、ヘ
キシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、2−ヒドロキシエチル、4−カルボキシブチル、
2−メトキシエチル、ベンジル、フェネチル、4−カル
ボキシベンジル、2−ジエチルアミノエチル)、炭素数
2〜12のアルケニル(例えば、ビニル、アクリル)、
炭素数1〜12のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、ブトキシ)、ハロゲン原子(例えば、F、C
l、Br)、炭素数0〜12のアミノ基(例えば、無置
換のアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、カルボ
キシエチルアミノ)、炭素数2〜12のエステル基(例
えば、メトキシカルボニル)、炭素数1〜12のアミド
基(例えば、アセチルアミノ、ベンズアミド)、炭素数
1〜12のカルバモイル基(例えば、無置換のカルバモ
イル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、炭
素数6〜12のアリール基(例えば、フェニル、ナフチ
ル、4−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニ
ル、3,5−ジカルボキシフェニル、4−メタンスルホ
ンアミドフェニル、4−ブタンスルホンアミドフェニ
ル)、炭素数6〜10のアリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、4−カルボキシフェノキシ、4−メチルフェ
ノキシ、ナフトキシ)、炭素数1〜8のアルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ)、
炭素数6〜10のアリールチオ基(例えば、フェニルチ
オ、ナフチルチオ)、炭素数1〜10のアシル基(例え
ば、アセチル、ベンゾイル、プロパノイル)、炭素数1
〜10のスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル)、炭素数1〜10のウレイド基(例
えば、ウレイド、メチルウレイド)、炭素数2〜10の
ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ、エト
キシカルボニルアミノ)、シアノ基、水酸基、ニトロ
基、複素環基(例えば、5−カルボキシベンゾオキサゾ
ール環、ピリジン環、スルホラン環、フラン環、ピロー
ル環、ピロリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、ピ
リミジン環)等を挙げることができる。
【0022】次ぎに本発明の増感色素の化合物例を挙げ
る。
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】本発明の増感色素は従来公知の方法により
準じて合成できるが以下に合成例を挙げる。
【0027】合成例1(例示色素D−7の合成) (合成ルート)
【0028】
【化7】
【0029】エタノール100ml中にピバロイル酢酸
メチル16gと2−ヒドラジノピリジン(化合物
(a))11gを入れ、加熱還流下5時間撹拌した。溶
媒を留去した後、結晶を濾取し、メタノール−水で洗浄
し、乾燥して3−(t−ブチル)−1−(2−ピリジ
ル)−5−ピラゾロン(化合物(b))15gを得た。
【0030】酢酸100ml中に化合物(b)10.9
gとp−ジメチルアミノベンズアルデヒド8.2gを入
れ、加熱還流下8時間撹拌した。溶媒を留去した後、メ
タノール150mlを加え、析出結晶を濾取、アセトニ
トリルで洗浄、乾燥して橙赤色の結晶10.2gのD−
7を得た。nmr、massスペクトルにより目的物で
あることを確認した。
【0031】合成例2(例示色素D−22の合成) (合成ルート)
【0032】
【化8】
【0033】100mlナスフラスコ中に2−メチル−
ベンズオキサゾール20gとトシル酸n−プロピルをい
れ150℃で1時間加熱撹拌した。一晩放置して放冷
後、アセトンを加えて結析し、化合物(d)を40g得
た。
【0034】化合物(d)40gとジフェニルホルムア
ミジン22gを200mlのナスフラスコに入れ、13
0℃で10分間加熱撹拌した。次に無水酢酸60mlを
加え、さらに10分間加熱撹拌した。放冷後、イソプロ
ピルエーテル中に反応液を加えて、生じた沈殿を濾取し
て化合物(e)を16g得た。
【0035】100mlナスフラスコ中に化合物(e)
6.8g、合成例1の化合物(b)と同様な方法で合成
した化合物(f)3.5g、ピリジン20ml、トリエ
チルアミン1mlを加えて加熱撹拌し、次に無水酢酸3
mlを加えた。100℃で30分間加熱撹拌した後、反
応液を1規定塩酸水溶液100mlに加え、酢酸エチル
80mlで抽出した。この酢酸エチル相を10%重曹水
溶液で洗浄した後、減圧濃縮し、生じた沈殿を濾取し
た。アセトニトリルから再結晶し、3.0gのD−22
を得た。nmr、massスペクトルにより目的物であ
ることを確認した。
【0036】次にラジカル発生剤について説明する。
【0037】ラジカル発生剤としては、具体的にハロゲ
ン化物(α−ハロアセトフェノン類、トリクロロメチル
トリアジン類等)、アゾ化合物、芳香族カルボニル化合
物(ベンゾインエステル類、ケタール類、アセトフェノ
ン類、o−アシルオキシイミノケトン類、アシルホスフ
ィンオキサイド類等)、ヘキサアリールビスイミダゾー
ル化合物、過酸化物などが挙げられる。
【0038】過酸化物としては、特開昭59−1504
号ならびに特開昭61−240807号記載の有機過酸
化物を用いることができる。
【0039】具体的な化合物としては、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキ
サイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシク
ロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチル
シクロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキ
サイド、アセチルパーオキサイド、プロピオニルパーオ
キサイド、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパ
ーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイル、
デカノイルパーオキサイド、ウラロイルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイル
パーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド、アセチルシクロヘキサンスルホニルパーオキサ
イドなどのジアシルパーオキサイド類、tert−ブチ
ルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、p
−メタンヒドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジヒドロパーオキサイド、1,1,3,
3−テトラメチルブチルヒドロパーオキサイドなどのヒ
ドロパーオキサイド類、ジ−tert−ブチルパーオキ
サイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、1,
3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)
ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン、n−ブチル−4,4′−ビス(tert−ブチル
パーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール類、te
rt−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチル
パーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキ
シオクトエート、tert−ブチルパーオキシピバレー
ト、tert−ブチルパーオキシネオデカネート、te
rt−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキ
サノエート、tert−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ジ−tert−ブチルパーオキシフタレート、te
rt−ブチルパーオキシイソフタレート、tert−ブ
チルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5
−ジベンゾイルパーオキシヘキサンなどのアルキルパー
エステル類、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカー
ボネート、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、ジ−sec−ブチルパーオキシカーボネート、ジ−
n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−メトキシ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−3−メト
キシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキ
シエチルパーオキシジカーボネート、ビス−(4−te
rt−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
トなどのパーオキシカーボネート類、コハク酸パーオキ
サイドに代表される水溶性パーオキサイド類が挙げられ
る。
【0040】好ましくは、特に、下記の構造の有機過酸
化物を用いることができる。
【0041】
【化9】
【0042】本発明で用いることができる金属アレーン
錯体としては、以下のようなチタノセン化合物と鉄アレ
ーン錯体を用いることが可能である。鉄アレーン錯体と
しては下記の構造のものがあげられる。
【0043】
【化10】
【0044】好ましくは、
【0045】
【化11】
【0046】を用いる。
【0047】本発明で好ましく用いることができるチタ
ノセン化合物としては、特に限定されないが、例えば特
開昭59−152396号、特開昭61−151197
号各公報等に記載されている各種チタノセン化合物から
適宜選んで用いることができる。さらに具体的には、ジ
シクロペンタジエニル−Ti−ジクロライド、ジシクロ
ペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジシクロペン
タジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタ
フルオロフェニル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビ
ス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ジシク
ロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフル
オロフェニル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−
2,6−ジフルオロフェニル、ジシクロペンタジエニル
−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニル、ジメチル
ペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペ
ンタフルオロフェニル、ジメチルペンタジエニル−Ti
−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ジ
メチルペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオ
ロフェニル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−
2,6−ジフルオロ−3−(ピロール−1−イル)−フ
ェニル(以下、Ti−1という) これらの中で、特に好ましいものは、下記の構造である
Ti−1である。
【0048】
【化12】
【0049】本発明では以下のオニウム塩を用いること
ができる。
【0050】オニウム塩としては、ヨードニウム塩、ス
ルフォニウム塩、ホスフォニウム塩、スタンノニウム塩
などがあげられる。
【0051】特公昭55−39162号、特開昭59−
14023号ならびに「マクロモレキュルス(Macr
omolecules)、第10巻、第1307頁(1
977年)記載の各種オニウム化合物を用いることがで
きる。ヨードニウム塩としては、好ましくは、ジアリー
ルヨードニウム塩を用いることができる。
【0052】例えば、ジフェニルヨードニウム塩、ジト
リルヨードニウム塩、フェニル(p−メトキシフェニ
ル)ヨードニウム塩、ビス(m−ニトロフェニル)ヨー
ドニウム塩、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨ
ードニウム塩、ビス(p−シアノフェニル)ヨードニウ
ム塩等のクロリド、ブロミド、四フッ化ホウ素塩、六フ
ッ化ホウ素塩、六フッ化リン塩、六フッ化ヒ素塩、六フ
ッ化アントモン塩、過塩素酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、p−トリフルオロメチ
ルベンゼンスルホン酸塩、n−ブチルトリフェニルホウ
素塩等が挙げられる。
【0053】本発明では2,4,5−トリアリールイミ
ダゾール2量体を用いることもできる。
【0054】特開昭55−127550号、同60−2
02437号に記載されている。下記の構造のものを用
いることが好ましい。
【0055】
【化13】
【0056】本発明のラジカル発生剤の添加量は、ラジ
カル発生剤の種類及び使用形態により異なるが、エチレ
ン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物100重
量部に対して0.01〜10重量部が好ましい。
【0057】支持体としては、紙、合成紙(例えばポリ
プロピレンを主成分とする合成紙)、樹脂のフィルムあ
るいはシート、さらには樹脂を2層以上積層してなるプ
ラスチックフィルム又はシート、あるいは各種高分子材
料、金属、セラミックもしくは木材パルプやセルロース
パルプ、サルファイトパルプなどで抄造された紙等に、
樹脂層を積層したフィルム又はシートなどを挙げること
ができる。
【0058】このような樹脂のフィルムあるいはシート
を構成する樹脂としては、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等の
ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイ
ロン、芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリパラバ
ン酸、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フッ
素樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
【0059】本発明を平版印刷版作成用として用いる場
合の感光性層を設ける支持体としては、アルミニウム、
亜鉛、銅、鋼等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニ
ッケル、アルミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金
属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が
塗布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、
親水化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる。
これらの内好ましいのは、アルミニウム板である。本発
明の支持体としては、砂目立て処理、陽極酸化処理及び
必要に応じて封孔処理等の表面処理が施されたアルミニ
ウム板を用いることがより好ましい。これらの処理には
公知の方法を用いることができる。
【0060】砂目立て処理の方法としては、例えば、機
械的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられ
る。機械的方法としては、例えば、ボール研磨法、ブラ
シ研磨法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法が
挙げられる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各
種方法を単独あるいは組合せて用いることができる。好
ましいのは、電解エッチングによる方法である。電解エ
ッチングは、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸等の酸の単独ない
し2種以上混合した浴で行われる。砂目立て処理の後、
必要に応じてアルカリあるいは酸の水溶液によってデス
マット処理を行い中和して水洗する。
【0061】陽極酸化処理には、電解液として、硫酸、
クロム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を1種又は2種
以上含む溶液を用いアルミニウム板を陽極として電解し
て行われる。形成された陽極酸化被膜量は1〜50mg
/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/d
2である。陽極酸化被膜量は、例えば、アルミニウム
板を燐酸クロム酸溶液に浸積し、酸化被膜を溶解し、板
の被膜溶解前後の重量変化測定等から求められる。
【0062】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理などが具体例
として挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対
して、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン等の金属
塩水溶液による下引処理を施すこともできる 支持体の厚さは通常3〜1000μmがよく、8〜30
0μmがより好ましい。
【0063】感光層に用いられるバインダー樹脂として
は、公知の種々のポリマーを使用することができる。具
体的なバインダーの詳細は、米国特許4,072,52
7号に記載されており、より好ましくは特開昭54−9
8613号公報に記載されているような芳香族性水酸基
をを有する単量体、例えばN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)
メタクリルアミド、o−、m−、又はp−ヒドロキシス
チレン、o−、m−、又はp−ヒドロキシフェニルメタ
クリレート等と他の単量体との共重合物、米国特許第
4,123,276号明細書中に記載されているような
ヒドロキシエチルアクリレート単位又はヒドロキシエチ
ルメタクリレートを含むポリマー、シェラック、ロジン
等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,
751,257号明細書中に記載されているようなポリ
アミド樹脂、米国特許第3,660,097号明細書中
に記載されているような線状ポリウレタン樹脂、ポリビ
ニルアルコールのフタレート化樹脂、ビスフェノールA
とエピクロルヒドリンから縮合されたエポキシ樹脂、酢
酸セルロース、セルロースアセテートフタレート等のセ
ルロース樹脂が挙げられる。
【0064】バインダー樹脂としては前述の樹脂の中か
ら、1種又は2種以上のものを組み合わせて用いること
ができる。
【0065】中でも塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリビニルブチラール、スチレン−アクリ
ロニトリル、ポリビニルアセタール、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース等の溶剤可溶性ポリマーが好まし
い。
【0066】これらのバインダーは、1種又は2種以上
を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分
散の形で使用してもよい。バインダーの使用量として
は、本発明の画像形成材料の目的に応じて、又、単層構
成であるか重層構成であるかにより異なるが、支持体1
2当たり1.0〜20gが好ましい。
【0067】次にエチレン性不飽和結合を有する化合物
について詳述する。
【0068】重合可能な化合物としては公知のモノマー
が特に制限なく使用することができる。具体的モノマー
としては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート等の単官能アクリル酸エステルおよ
びその誘導体あるいはこれらのアクリレートをメタクリ
レート、イタコネート、クロトネート、マレエート等に
代えた化合物、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールジアクリレート、ビスフェノ
ールAジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペン
チルグリコールのε−カプロラクトン付加物のジアクリ
レート等の2官能アクリル酸エステルおよびその誘導体
あるいはこれらのアクリレートをメタクリレート、イタ
コネート、クロトネート、マレエート等に代えた化合
物、あるいはトリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ピロ
ガロールトリアクリレート等の多官能アクリル酸エステ
ルおよびその誘導体あるいはこれらのアクリレートをメ
タクリレート、イタコネート、クロトネート、マレエー
ト等に代えた化合物等を挙げることができる。
【0069】又、適当な分子量のオリゴマーにアクリル
酸、又はメタアクリル酸を導入し、光重合性を付与し
た、いわゆるプレポリマーと呼ばれるものも好適に使用
できる。
【0070】この他に特開昭58−212994号、同
61−6649号、同62−46688号、同62−4
8589号、同62−173295号、同62−187
092号、同63−67189号、特開平1−2448
91号公報等に記載の化合物などを挙げることができ、
さらに「11290の化学商品」化学工業日報社、p.
286〜p.294に記載の化合物、「UV・EB硬化
ハンドブック(原料編)」高分子刊行会、p.11〜6
5に記載の化合物なども本発明においては好適に用いる
ことができる。
【0071】これらの中で、分子内に2個以上のアクリ
ル基又はメタクリル基を有する化合物が本発明において
は好ましく、さらに分子量が10,000以下、より好
ましくは5,000以下のものが好ましい。又、本発明
ではこれらのモノマーあるいはプレポリマーのうち1種
又は2種以上を混合して用いることができる。
【0072】上記エチレン性不飽和基を有する化合物は
本発明において感光層中に好ましくは20〜80重量
部、より好ましくは30〜70重量部含有される。
【0073】本発明の感光性層には目的を損なわない範
囲であれば、増感剤、重合促進剤、熱重合禁止剤、熱溶
融性化合物、酸素補足剤、可塑剤等の他の成分を含有せ
しめることは任意である。
【0074】増感剤としては特開昭64−13140号
に記載のトリアジン系化合物、特開昭64−13141
号に記載の芳香族オニウム塩、芳香族ハロニウム塩、特
開昭64−13143号に記載の有機過酸化物、特公昭
45−37377号明や米国特許第3,652,275
号に記載のビスイミダゾール化合物、チオール類等が挙
げられる。増感剤の添加量は、エチレン性不飽和結合を
有する重合可能な化合物とバインダーの合計量100重
量部に対して、10重量部以下、好ましくは0.01〜
5重量部程度添加される。
【0075】重合促進剤としては、アミン化合物やイオ
ウ化合物(チオール、ジスルフィド等)に代表される重
合促進剤や連鎖移動触媒等を添加することが可能であ
る。
【0076】本発明の光重合性組成物に添加可能な重合
促進剤や連鎖移動触媒の具体例としては、例えば、N−
フェニルグリシン、トリエタノールアミン、N,N−ジ
エチルアニリン等のアミン類、USP第4,414,3
12号や特開昭64−13144号記載のチオール類、
特開平2−29161号記載のジスルフィド類、USP
第3,558,322号や特開昭64−17048号記
載のチオン類、特開平2−291560号記載のo−ア
シルチオヒドロキサメートやN−アルコキシピリジンチ
オン類があげられる。特に好ましくはアミン化合物とし
てはN,N−ジエチルアニリンであり、イオウ化合物と
しては2−メルカプトベンゾチアゾールである。
【0077】熱重合防止剤としては、キノン系、フェノ
ール系等の化合物が好ましく用いられる。例えば、ハイ
ドロキノン、ピロガロール、p−メチキシフェノール、
カテコール、β−ナフトール、2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール等が挙げられる。エチレン性不飽和結
合を有する重合可能な化合物とバインダーの合計量10
0重量部に対して、10重量部以下、好ましくは0.0
1〜5重量部程度添加される。
【0078】酸素クエンチャーとしてはN,N−ジアル
キルアニリン誘導体が好ましく、例えば米国特許4,7
72,541号の第11カラム58行目から第12カラ
ム35行目に記載の化合物が挙げられる。
【0079】可塑剤としては、フタル酸エステル類、ト
リメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、その
他飽和あるいは不飽和カルボン酸エステル類、クエン酸
エステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、
エポキシステアリン酸エポキシ類、正リン酸エステル
類、亜燐酸エステル類、グリコールエステル類などが挙
げられる。
【0080】熱溶融性化合物としては、常温で固体であ
り、加熱時に可逆的に液体となる化合物が用いられる。
前記熱溶融性物質としては、テルピネオール、メントー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、フェノール等の
アルコール類、アセトアミド、ベンズアミド等のアミド
類、クマリン、ケイ皮酸ベンジル等のエステル類、ジフ
ェニルエーテル、クラウンエーテル等のエーテル類、カ
ンファー、p−メチルアセトフェノン等のケトン類、バ
ニリン、ジメトキシベンズアルデヒド等のアルデヒド
類、ノルボルネン、スチルベン等の炭化水素類、マルガ
リン酸等の高級脂肪酸、エイコサノール等の高級アルコ
ール、パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エステル、ス
テアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベヘニルアミ
ン等の高級アミンなどに代表される単分子化合物、蜜ロ
ウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス、エス
テルワックス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミ
ドワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタ
リンワックスなどのワックス類、エステルガム、ロジン
マレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂等のロジン誘導
体、フェノール樹脂、ケトン樹脂、エポキシ樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカプロ
ラクトン系樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールなどのポリオレフィンオキサイドなどに
代表される高分子化合物などを挙げることができる。
【0081】更に必要に応じて感光性層に酸化防止剤、
フィラー、帯電防止剤などをを添加しても良い。前記酸
化防止剤としては、クロマン系化合物、クラマン系化合
物、フェノール系化合物、ハイドロキノン誘導体、ヒン
ダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物、硫黄系
化合物、リン系化合物などが挙げられ、特開昭59−1
82785号、同60−130735号、同61−15
9644号、特開平1−127387号、「11290
の化学商品」化学工業日報社、p.862〜868等に
記載の化合物、および写真その他の画像記録材料に耐久
性を改善するものとして公知の化合物を挙げることがで
きる。
【0082】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、タルク、クレー、カオリン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
してはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子、帯電防止剤
としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性
微粒子などのほか「11290の化学商品」化学工業日
報社、p.875〜p.876などに記載の化合物など
も好適に用いることができる。
【0083】本発明において、感光性層は単層で形成さ
れても良いし、二層以上の複数層で構成されても良い。
又、複数層で構成する場合は組成の異なる感光性層で構
成してもよく、この場合は着色剤を含有しない感光性層
を含んでいてもよい。
【0084】本発明において、感光性層の厚みは0.2
〜10μmが好ましく、より好ましくは0.5〜5μm
である。
【0085】感光性層は形成成分を溶媒に分散あるいは
溶解して塗工液を調製し、この塗工液を前記中間層上に
直接積層塗布し乾燥するか又は後述するカバーシート上
に塗布し乾燥して形成される。
【0086】上記塗工法に用いる溶媒としては、水、ア
ルコール類(例えばエタノール、プロパノール)、セロ
ソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン)、エステル系溶剤(例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなど)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン)、塩素系溶剤(例えばクロロホルム、トリク
ロルエチレン)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン)、ジメチルスルホキシ
ド等が挙げられる。
【0087】前記塗工には、従来から公知のグラビアロ
ールによる面順次塗り別け塗布法、押し出し塗布法、ワ
イヤーバー塗布法、ロール塗布法等を採用することがで
きる。
【0088】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0089】(実施例1) 〔支持体の作成〕厚さ0.24mmのアルミニウム板
(材質1050、調質H16)を65℃に保たれた5%
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間脱脂処理を行
なった後水洗した。この脱脂したアルミニウム板を、2
5℃に保たれた10%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中
和した後水洗した。次いで、このアルミニウム板を1.
0重量部の塩酸水溶液において、温度25℃、電流密度
100A/dm2の条件で交流電流により60秒間電解
粗面化を行なった後、60℃に保たれた5%水酸化ナト
リウム水溶液中で10秒間のデスマット処理を行なっ
た。デスマット処理を行なった粗面化アルミニウム板を
40%燐酸溶液中で、温度30℃、電流密度4A/dm
2の条件で6分間陽極酸化処理を行ない、更に硅酸ソー
ダで封孔処理を行なって支持体を作成した。
【0090】〔感光層の作成〕上記支持体上に下記処方
の感光層を付き量約1.3g/m2となるように塗布し
た。
【0091】感光層は塗布後に、80℃で3分間乾燥し
た。
【0092】 色素(D−6) 0.20重量部 ラジカル発生剤(BTTB) 0.40重量部 M450(ペンタエリスリトールテトラアクリレート:東亜合成(株)社製) 4.47重量部 フッ素系界面活性剤(メガファックF179:大日本インキ社製) 0.10重量部 重合禁止剤(スミライザーGS:住友化学社製) 0.02重量部 メチルエチルケトン 45重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 45重量部 銅フタロシアニン系顔料(0.3μm) 0.58重量部 〔保護層処方〕下記、処方の保護層を付き量約1.3g
/m2となるように塗布した。感光層は塗布後に、80
℃で3分間乾燥した。
【0093】 ポリビニルアルコール (ゴーセノールGL−05) 9.9重量部 フッ素系界面活性剤(メガファックF120,大日本インキ社製) 0.1重量部 水 90.0重量部 (実施例2〜20)実施例1の色素とラジカル開始剤を
表1のように代えて実施例2〜20を作成した。なお、
チタノセン化合物Ti−1は日本チバガイギー(株)社
製CGI784を用いた。結果を表1に示す。
【0094】(実施例21)実施例1の感光層を下記の
処方に代えた以外は同様に作成した。
【0095】 色素(D−22) 0.20重量部 ラジカル発生剤(BTTB) 0.40重量部 M450(ペンタエリスリトールテトラアクリレート:東亜合成(株)社製) 4.47重量部 重合促進剤1(鉄アレーン錯体) 0.45重量部 重合促進剤2(メルカプトベンゾオキサゾール) 0.083重量部 フッ素系界面活性剤(メガファックF179:大日本インキ社製) 0.10重量部 重合禁止剤(スミライザーGS:住友化学社製) 0.02重量部 メチルエチルケトン 45重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 45重量部 銅フタロシアニン系顔料(0.3μm) 0.58重量部 (実施例22〜30)同様に実施例21の色素、ラジカ
ル発生剤、重合促進剤1、重合促進剤2を表1のように
変更し、感光性樹脂組成物を作成した。結果を表1に示
す。
【0096】
【化14】
【0097】
【表1】
【0098】このようにして作成した光重合型平版印刷
版について、明室プリンター〔大日本スクリーン(株)
社製P−627−HA〕を用い露光後、下記現像液を用
いて30℃、30秒浸漬して未露光部の感光層を溶出し
たものを、水洗後乾燥して画像を作成し確認した。
【0099】 現像液処方 A珪酸カリウム(日本化学工業社製:SiO2=26%,K2O=13.5%) 400重量部 水酸化カリウム(50%水溶液) 195重量部 N−フェニルエタノールアミン 6重量部 プロピレングリコール 50重量部 p−t−ブチル安息香酸 150重量部 亜硫酸カリウム 300重量部 ノニオン活性剤(エマルゲン147:花王社製) 5重量部 グルコン酸(50%水溶液) 100重量部 トリエタノールアミン 25重量部 水 11500重量部 pH=12.5に調整する。
【0100】得られた平版印刷版について以下の特性を
評価した。結果を表2に示す。
【0101】《汚れの評価》Ugraプレートコントロ
ールウェッジPCW82(ミカ電子社製)による画像
を、連続諧調ウェッジが3段となるような露光量で作成
し、印刷機(ハイデルGTO)で、コート紙、印刷イン
キ(東洋インキ製造社製:ハイプラスM紅)及び湿し水
(コニカ社製:SEU−3の2.5%水溶液)を用いて
印刷を行い、印刷初期段階(1000枚程の時点)での
印刷物の非画像部の汚れを目視で4段階評価した。4は
全く汚れがなく、3は僅かに汚れがでたもの、2は1ほ
ど全面に汚れは出ていないが実用上問題になると判断し
うる程度の汚れがでたもの、1は全面に汚れが出たもの
である。実用上使用できるのは3以上である。
【0102】《感度評価》作成した平版印刷用原版を、
保護層側が光源側になるようにドラムに巻き付け、ドラ
ムを回転しながら100mW高調波YAGレーザ(DP
Y315M,LD励起SHG,YAGレーザー(532
nm):ADLAS社製)を用いて露光した。レーザー
光強度はガウス分布していると考え、ドラムの回転数を
一定にしてレーザー光強度の1/e2に相当する所の線
幅と形成された画像の線幅が等しい所の光強度(μW/
cm2)を求め、照射時間との積からエネルギー値を求
めた。又、488nmはアルゴンレーザーを用いて露光
した。
【0103】《保存性評価》露光・現像処理する前の各
試料で作成した版を、55℃/20%RHでの強制劣化
を3日間行った後、上記と同様に露光・現像を行い、非
画線部の抜け性により保存後の現像性の評価とした。
又、上記と同様に印刷評価も行った。
【0104】得られた結果を表2に示す。
【0105】
【表2】
【0106】
【発明の効果】本発明により、488nm又は532n
m付近の光で書込ができ、解像度、感度の良好な画像を
形成できる光重合性組成物を提供することができ、これ
を用いて高感度かつ保存安定性に優れた平版印刷版作成
用感光性材料が作製できた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/029 G03F 7/029 7/20 505 7/20 505 H01L 21/027 H01L 21/30 502R

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカル発生剤及び下記一般式(1)又
    は(2)で表される色素を含有することを特徴とする光
    開始剤。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R4は水素原子又は一価の置換
    基を表し、L1、L2、L3はN原子又はメチン基を表
    し、B1、B2は5員あるいは6員の芳香族環又はヘテロ
    環を表す。〕
  2. 【請求項2】 重合促進剤としてアミン化合物又はイオ
    ウ化合物を含有することを特徴とする請求項1記載の光
    開始剤。
  3. 【請求項3】 エチレン性不飽和結合を有する化合物お
    よび請求項1又は2記載の光開始剤を含有する光重合組
    成物。
  4. 【請求項4】 ラジカル発生剤が、オニウム塩、ハロゲ
    ン化トリアジン、ビスイミダゾール、チタノセン化合
    物、有機過酸化物及び鉄アレーン錯体から選ばれること
    を特徴とする請求項1又は2記載の光開始剤。
  5. 【請求項5】 ラジカル発生剤が、オニウム塩、ハロゲ
    ン化トリアジン、ビスイミダゾール、チタノセン化合
    物、有機過酸化物及び鉄アレーン錯体から選ばれること
    を特徴とする請求項3記載の光重合組成物。
  6. 【請求項6】 チタノセン化合物および一般式(2)で
    表される色素を含有することを特徴とする光開始剤。
  7. 【請求項7】 チタノセン化合物および一般式(2)で
    表される色素を含有することを特徴とする光重合組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,4又は6に記載の光開始
    剤を488nm又は532nmの波長のレーザー光で露
    光することを特徴とするラジカル発生方法。
  9. 【請求項9】 親水性支持体上に少なくとも感光性層及
    び保護層とをこの順に設けてなる平版印刷版作成用感光
    性材料において、前記感光性層はエチレン性不飽和結合
    を少なくとも1つ有する化合物、バインダー成分、請求
    項3,5又は7に記載の光重合組成物を含有しているこ
    とを特徴とする平版印刷版作成用感光性材料。
  10. 【請求項10】 親水性支持体上に少なくとも感光性層
    及び保護層とをこの順に設けてなる平版印刷版作成用感
    光性材料において、前記感光性層はエチレン性不飽和結
    合を少なくとも1つ有する化合物、バインダー成分、請
    求項3,5又は7に記載の光重合組成物を含有している
    ことを特徴とする平版印刷版作成用感光性材料を用いる
    平版印刷版の作成方法において、前記感光性層に488
    nm又は532nmの波長のレーザー光で像様に走査露
    光を行なった後、保護層及び感光性層の未露光部を溶出
    除去することを特徴とする平版印刷版の作成方法。
JP8219813A 1996-08-21 1996-08-21 光開始剤、光重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版作成用感光性材料及び平版印刷版の作成方法 Pending JPH1062978A (ja)

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