JP4089491B2 - 重合開始剤、重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版材料および平版印刷版の作製方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は金属アレーン化合物と(ポリ)ハロゲン化合物を用いた新規な重合開始剤、重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版材料および平版印刷版の作製方法に関し、更に詳しくは特定の増感色素と金属アレーン化合物と(ポリ)ハロゲン化合物を用いた重合開始剤、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を可視光線の露光により短時間に重合させ、例えば、インキ、感光性印刷版、フォトレジスト、ダイレクト刷版材料、製版用プルーフ材料、ホログラム材料、封止剤、接着剤、光造形材料等の分野において、良好な物性を持った硬化物を得るための重合組成物、ラジカル発生方法、平版印刷版材料および平版印刷版の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザを用いて像様露光を行うことでラジカル重合させて露光部を硬化し、未露光部との物性を変化させて現像により画像形成する方法が知られている。
【0003】
画像形成を行うためにはレーザ光源の波長に適した感材を選択する必要があり、ラジカル重合の開始剤として、ラジカル発生剤は数多く研究されているが、いずれも、単独では紫外部にしか吸収をもたないものが多く、通常は光源の波長にあわせた増感色素を組み合わせて用いる。
【0004】
405nmのInGaN半導体レーザ、488nmのアルゴンレーザや532nmのW−YAGレーザの光源に対応した増感色素とラジカル発生剤の組み合わせ(以下開始剤系)も、さまざまなものが知られている。
【0005】
例えば、ある種の光還元性染料が効果的な増感色素として記載されている(例えば、特許文献1参照。)また、染料とアミンの複合開始系(例えば、特許文献2参照。)、ビイミダゾールとラジカル発生剤および染料の系(例えば、特許文献3参照。)、ビイミダゾールとジアルキルアミノベンジリデンケトンの系(例えば、特許文献4、5参照。)、ケト置換クマリン化合物と活性ハロゲン化物の系(例えば、特許文献6参照。)、置換トリアジンとメロシアニン色素の系(例えば、特許文献7参照。)、特定のシアニン色素と鉄アレーンとs−トリアジンの系(例えば、特許文献8参照。)が提案されているが、いずれも感度が低く、保存性が悪いなどの問題があった。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第2,850,445号明細書
【0007】
【特許文献2】
特公昭44−20189号公報
【0008】
【特許文献3】
特公昭45−37377号公報
【0009】
【特許文献4】
特公昭47−2528号公報
【0010】
【特許文献5】
特開昭54−155292号公報
【0011】
【特許文献6】
特開昭58−15503号公報
【0012】
【特許文献7】
特開昭54−15102号公報
【0013】
【特許文献8】
特開2002−189295号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術の問題点を改良すべく為されたものである。即ち、本発明の第1の目的は高感度の重合開始剤を提供することにある。本発明の第2の目的は、405nmまたは488nmまたは532nm付近で書込ができ、感度の良好な画像を形成できる重合組成物を提供することにある。本発明の第3の目的は、405nmまたは488nmまたは532nm付近の光により高感度にラジカルを発生するラジカル発生方法の提供にある。第4の目的は405nmまたは488nmまたは532nm付近の波長域に高い感光性を有し、且つ保存性に優れた平版印刷版材料を提供することにある。第5の目的は耐刷性に優れた平版印刷版の提供にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
【0016】
1)前記一般式(I)の化合物および前記一般式(II)の化合物を含有することを特徴とする重合開始剤。
【0017】
2)近紫外から可視光域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素を含有することを特徴とする前記1)に記載の重合開始剤。
【0018】
3)近紫外から可視光域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素が前記一般式D−1からD−7で示される増感色素から選ばれる少なくとも1種の増感色素であることを特徴とする前記2)に記載の重合開始剤。
【0019】
4)重合促進剤としてアミン化合物を含有することを特徴とする前記1)〜3)のいずれか1項に記載の重合開始剤。
【0020】
5)重合促進剤としてイオウ化合物を含有することを特徴とする前記1)〜4)のいずれか1項に記載の重合開始剤。
【0021】
6)エチレン性不飽和二重結合を有する化合物及び前記1)〜5)のいずれか1項に記載の重合開始剤を含有することを特徴とする重合組成物。
【0022】
7)前記1)〜5)のいずれか1項に記載の重合開始剤を405nm、488nmまたは532nmのレーザ光で露光することを特徴とするラジカル発生方法。
【0023】
8)親水性支持体上に少なくとも感光性層及び保護層とをこの順に設けてなる平版印刷版材料において、感光性層にバインダー成分および前記6)に記載の重合組成物を含有することを特徴とする平版印刷版材料。
【0024】
9)前記8)に記載の平版印刷版材料を用いる平版印刷版の作製方法において、感光性層に405nm、488nmまたは532nmの波長のレーザ光で像様に走査露光を行なった後、保護層及び感光性層の未露光部を溶出除去することを特徴とする平版印刷版の作製方法。
【0025】
以下、本発明を更に詳細に述べる。
まず一般式(I)で表される化合物について説明する。
【0026】
一般式(I)において、Z11およびZ12はそれぞれ独立にハロゲン原子を表す。ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の何れでもよい。Z11およびZ12は塩素原子と臭素原子または両方とも塩素原子、または両方とも臭素原子であることがより好ましく、両方とも塩素原子であることが最も好ましい。一般式(I)において、X11は水素原子または電子求引性基である。ここで言う電子求引性基とは、ハメットの置換基定数σpが正の値を取りうる置換基のことであり、例えば、シアノ基、炭素数2〜30のアルキルカルボニル基、炭素数7〜30のアリールカルボニル基、炭素数2〜30のアルコキシカルボニル基、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニル基、炭素数1〜30のカルバモイル基、炭素数1〜30のアルキルで置換されていてもよいスルファモイル基、炭素数1〜30のアルキルスルホニル基、炭素数6〜30のアリールスルホニル基、ハロゲン原子、アシル基、ヘテロ環基等を表し、これらは更に置換基を有していてもよく、またM11と結合した環状構造でもよい。
【0027】
一般式(I)において、X11はハロゲン原子であることが好ましく、より好ましいのは塩素原子または臭素原子である。一般式(I)において、Z11、Z12およびX11は全て塩素原子であるか、または全て臭素原子であることがより好ましく、全て塩素原子であることが最も好ましい。一般式(I)において、Y11は−NR11S(=O)2−または−NR12CO−または−NHS(=O)−または−S(=O)2−または−CO−または−S(=O)−を表し、R11とR12は水素原子または置換基を表し、該置換基としては本発明においては特に制限される事は無いが、例としては、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基など)、シクロアルケニル基(例えば、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基など)、アルキニル基(例えば、2−プロピニル基、3−ブチニル基など)などを挙げることができ、これらは更に置換基を有していてもよい。R11、R12として好ましくは水素原子またはアルキル基であり、より好ましくは水素原子である。Y11として好ましくは−NR11S(=O)2−または−NR12CO−または−S(=O)2−または−CO−であり、より好ましくは−NR11S(=O)2−または−NR12CO−であり、最も好ましいのは−NR12CO−である。
【0028】
一般式(I)においてL11はアルキレン基(好ましくは炭素数1〜30、更に好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10)を表し、L12は−O−、−S−、−NR13−、−CO−、アルキレン基(好ましくは炭素数1〜30、更に好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10)、アリーレン基(好ましくは炭素数6〜30、更に好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜10)、またはこれらの組み合わせで形成される基であり、これらは更に置換基を有していてもよく、L11の任意の位置の炭素とY11内のR11またはR12が結合して環を形成してもよい。R13は水素原子または置換基を表し、該置換としては上述したR11、R12の置換基と同義であり、好ましくは水素原子またはアルキル基であり、より好ましくは水素原子である。L12は好ましくは、アルキレン基、−NR13−、−CO−、−O−およびこれらの組み合わせで形成される基である。一般式(I)においてn12は0または1であり、好ましくは0である。
【0029】
一般式(I)において、M11は水素原子、またはn11価の置換基を表し、n11=2のときは単なる結合でもよい。M11がn11価の置換基を表す場合、該置換基としては本発明においては特に制限される事は無いが、M11が1価の置換基を表す場合の例としては、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基など)、シクロアルケニル基(例えば、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基など)、アルキアルキニル基(例えば、2−プロピニル基、3−ブチニル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基など)、複素環基(例えば、1−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、1−ベンズイミダゾリル基、1−インダゾリル基、1−ベンゾトリアゾリル基等)、ヒドロキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を繰り返し含む基など)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、ナフトキシ基など)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基など)、複素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基など)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、ベンゾイル基など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基など)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基など)、カルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基など)、ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基など)、カルボキシル基、イミド基、アミノ基(例えば、無置換のアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチルアミノ基、アニリノ基、アニシジノ基、トルイジノ基など)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド基、プロパノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基。ベンゼンスルホンアミド基など)、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基など)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基など)、複素環チオ基(例えば、ベンゾチアゾール−2−イルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、オクタンスルホニル基など)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基など)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子、臭素原子など)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられ、より好ましい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロゲン原子であり、これらの基は更に置換基を有していてもよい。好ましくはアルキル基である。
【0030】
M11が2価の置換基の場合、該置換基としては本発明においては特に制限される事は無いが、上述したM11が1価の置換基となる例のうち置換可能な結合位置を有するものの任意の位置に1個の−(L12)n12−L11−Y11−CZ11Z12X11が置換したものを挙げることができる。M11が2価の置換基の場合の例として、好ましくはアルキレン基(好ましくは炭素数1〜30、更に好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10)、アリーレン基(好ましくは炭素数6〜30、更に好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜10)、−O−、−S−、−NR14−、−NR15S(=O)2−、−NR16CO−、−NHS(=O)−、−S(=O)2−、−CO−または−S(=O)−、およびこれらを組み合わせた2価の基(R14からR16は上述したR11からR13と同義の基)を挙げる事ができ、これらは更に上述した1価のM11の置換基の例と同義の置換基を有していてもよい。また、M11が単なる結合となって、CZ11Z12X11−Y11−L11−(L12)n12−(L12)n12−L11−Y11−CZ11Z12X11となってもよい。この場合、2個の−(L12)n12−L11−Y11−CZ11Z12X11は同一でも異なっていてもよい。M11が2価の置換基の場合の更に好ましい例は、アルキレン基もしくは単なる結合である。
【0031】
M11が3価〜6価の置換基の場合、該置換基としては本発明においては特に制限される事は無いが、上述したM11が1価の置換基となる例のうち置換可能な結合位置を有するものの任意の位置に、−(L12)n12−L11−Y11−CZ11Z12X11が2から5個置換したものであり、これらのM11は更に上述した1価のM11の置換基の例と同義の置換基を有していてもよい。M11が3価から6価の置換基の例として、好ましくは3〜6置換アルキル基、3〜6置換アリール基、窒素、3級ならびに4級炭素を挙げる事ができ、これらは更に上述した1価のM11の置換基の例と同義の置換基を有していてもよい。M11が3価から6価の置換基の例として、更に好ましい例は、3〜6置換アルキル基、窒素、3級ならびに4級炭素である。n11が2から6の場合、2から6個の−(L12)n12−L11−Y11−CZ11Z12X11はそれぞれ同じでも異なってもよい。
【0032】
次に一般式(I)の化合物の化合物例を挙げる。
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
一般式(I)の化合物は、当業者に知られる通常の有機合成反応によって合成することができる。例えば、特開2001−305694号公報19〜20頁に記載されている方法に準じて合成することができる。
【0038】
次に上記一般式(II)で表される化合物について説明する。一般式(II)で表される化合物は、一般にはπ結合有機金属化合物として知られている化合物であり、芳香族炭化水素化合物または芳香族複素環化合物または不飽和化合物のπ電子と金属とがπ結合した化合物である。
【0039】
一般式(II)においてZ21はπアレーンを表し、該πアレーンとしては未置換もしくは置換基を有する芳香族炭化水素化合物または芳香族複素環化合物であり、単環でも縮合多環でもよい。該芳香族炭化水素化合物として好ましくは、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、フルオレン等を挙げることができ、該芳香族複素環化合物としては、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ベンズイミダゾール、ピリジン、フラン、チオフェン、クロマン、クマリン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、スルホラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、チオキサンテン、キサンテンなどの5員または6員の複素環より誘導される複素環化合物を挙げることができ、また上述した該芳香族炭化水素化合物または芳香族複素環化合物は置換基を有していてもよく、該置換基としては、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基など)、シクロアルケニル基(例えば、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基など)、アルキニル基(例えば、2−プロピニル基、3−ブチニル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基など)、複素環基(例えば、1−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、1−ベンズイミダゾリル基、1−インダゾリル基、1−ベンゾトリアゾリル基など)、ヒドロキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を繰り返し含む基など)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、ナフトキシ基など)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基など)、複素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基など)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、ベンゾイル基など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基など)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基など)、カルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基など)、ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基など)、カルボキシル基、イミド基、アミノ基(例えば、無置換のアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチルアミノ基、アニリノ基、アニシジノ基、トルイジノ基など)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド基、プロパノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基。ベンゼンスルホンアミド基など)、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基など)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基など)、複素環チオ基(例えば、ベンゾチアゾール−2−イルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、オクタンスルホニル基など)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基など)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、フッ素原子、臭素原子など)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられ、より好ましい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロゲン原子を挙げる事ができる。
【0040】
R21は置換基を表し、該置換基としてはアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基など)、シクロアルケニル基(例えば、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基など)、アルキニル基(例えば、2−プロピニル基、3−ブチニル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基など)、複素環基(例えば、1−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、1−ベンズイミダゾリル基、1−インダゾリル基、1−ベンゾトリアゾリル基など)、ヒドロキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を繰り返し含む基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ナフトキシ基など)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基など)、複素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基など)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、ベンゾイル基など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基など)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基など)、カルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基など)、アルキルカルボニル基(例えば、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基、2−エチルヘキサノイル基、ステアリル基など)、アリールカルボニル基(例えば、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基など)、ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基など)、カルボキシル基、イミド基、アミノ基(例えば、無置換のアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチルアミノ基、アニリノ基、アニシジノ基、トルイジノ基など)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド基、プロパノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基。ベンゼンスルホンアミド基など)、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基など)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基など)、複素環チオ基(例えば、ベンゾチアゾール−2−イルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、オクタンスルホニル基など)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基など)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子、臭素原子など)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられ、より好ましい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロゲン原子を挙げることができる。
【0041】
n21は0から5の整数を表し、好ましくは0から3であり、より好ましくは0か1である。n21が2から5個のR21はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、環を形成してもよい。
【0042】
M21はTi(II)、Co(II)、Mn(II)、Fe(II)、Bi(II)およびSb(II)から選ばれる金属陽イオンを表し、好ましくはCo(II)、Fe(II)であり、より好ましくはFe(II)である。A21はBF4、PF6、AsF6、SbF6、FeCl4、SnCl6、SbCl6およびBiCl6から選ばれる1価の陰イオンを表わし、好ましくはBF4、PF6、AsF6、SbF6、FeCl4、より好ましくはBF4、PF6である。
【0043】
次に一般式(II)の化合物の化合物例を挙げる。
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】
一般式(II)の化合物は、当業者に知られる通常の有機合成反応によって合成することができる。例えば、J.Photochem.Photobiol.A:Chem.,77(1994)269−276記載の方法に準じて合成する事ができる。
【0047】
次に、近紫外から可視領域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素について説明する。近紫外から可視領域の光線とは300nmから700nmの波長範囲の光線であり、より好ましくは350nmから650nmの波長範囲の光線であり、更に好ましくはレーザ露光装置の光源波長(半導体レーザの第2高調波(SHG−LD、350〜600nm)、YAG−SHGレーザ、He−Neレーザ(633、543、364nm)、Arレーザ(515、488nm)、FD−YAGレーザ(532nm)、InGaN半導体レーザ(360〜450nm、特に405nm))と同一の波長範囲の光線である。
【0048】
本発明の一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素とは、上述した波長範囲の光線を吸収して励起状態となった後、一般式(II)の化合物と何らかの相互作用により一般式(II)の化合物からラジカル発生を誘発する事のできる増感色素である。本発明の増感色素としては、上述した相互作用を示す増感色素であれば何ら制限を受ける事は無いが、好ましい例としては、シアニン色素、メロシアニン色素、クマリン色素、ケトクマリン色素、(チオ)キサンテン色素、アクリジン色素、チアゾール色素、チアジン色素、オキサジン色素、アジン色素、アミノケトン色素、スクアリリウム色素、ピリジニウム色素、(チア)ピリリウム色素、ポルフィリン色素、トリアリールメタン色素、(ポリ)メチン色素、アミノスチリル化合物、芳香族多環式炭化水素、ホウ素錯体色素、金属錯体色素、アゾ色素、キノリン色素、アントラキノン色素、スチルベン色素等を挙げる事ができる。
【0049】
更に好ましい例として、次に一般式D−1からD−7の増感色素について説明する。
【0050】
一般式D−1中、で表わされる化合物において、RD11〜RD15及びRD17のアルキル基としてはメチル、エチル、t−ブチル等炭素数1〜20個までのものを使用でき、アリール基としてはフェニル等炭素数1〜10個までのものを用いることができる。アルコキシ基としてはメトキシ、エトキシ、ブトキシ等炭素数1〜6個までのものを使用できる。
【0051】
またRD11〜RD14のアミノ基としては、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ、ピペリジノ、モルホリノ等炭素数1〜20個を有するアルキルアミノ、アリールアミノ基を用いることができる。
【0052】
これらのアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基は置換基を有していてもよく、例えば、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ基、フェニル等のアリール基、シアノ基等がある。RD11〜RD14がそれと結合せる炭素原子と共に非金属原子から成る環を形成する場合、環を含む構造としては下記(A)(B)(C)に示すものが挙げられる。
【0053】
【化19】
【0054】
RD15、RD17のアルケニル基としては、スチリル基等炭素数2〜10個のものを、ヘテロ芳香族基の場合、下記(D)〜(H)に示すものを用いることができる。
【0055】
【化20】
【0056】
これらのヘテロ芳香族基も置換基を有してもよい。置換基としては、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ等の炭素数1〜20個のアルキルアミノ基、アリールアミノ基、炭素数1〜20個のアルキル基、炭素数1〜6個のアルコキシ基等がある。またRD15、RD16は共にそれと結合できる炭素原子と共に環を形成してもよい。例としては下記(J)に示される構造が挙げられる。
【0057】
【化21】
【0058】
XD1が置換基を有する窒素の場合、置換基としては、RD11〜RD15及びRD17で挙げたアルキル基、アリール基と同義のものを用いることができる。YD1は酸素原子、または化4の構造であり、GD11、GD12は同一または異なる水素原子、シアノ基、エトキシカルボニル基等の炭素数1〜10個のアルキル基を有するアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等炭素数6〜10個のアリール基を有するアリールオキシカルボニル基、アセチル基、プロピオニル基等炭素数1〜6個のアシル基、ベンゾイル基等炭素数7〜11個のアリールカルボニル基、メチルチオ基、エチルチオ基等炭素数1〜6個のアルキルチオ基、フェニルチオ基等炭素数6〜10個のアリールチオ基、フェニルスルホニル基等の炭素数6〜10個のアリールスルホニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基等の炭素数1〜6個のアルキルスルホニル基またはフルオロスルホニル基を表わす。これらのアルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アリールカルボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アリールスルホニル基、アルキルスルホニル基は置換基を有していてもよい。また置換基としては、塩素等のハロゲン原子、炭素数1〜6個のアルキル基を有するアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、炭素数6〜10個のアリール基、炭素数1〜6個のアルコキシ基、シアノ基が挙げられる。更にアリールオキシカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールチオ基、アリールスルホニル基の場合上記の置換基の外にメチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基も用いることができる。
【0059】
またGD11とGD12はそれが結合せる炭素原子と共に非金属原子から成る環を形成する場合、環としては通常メロシアニン色素で酸性核として用いられるもので以下のものを挙げることができる。
【0060】
(a)1,3−ジカルボニル核、例えば、1,3−インダンジオン、1,3−シクロヘキサンジオン、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオンである。
【0061】
(b)ピラゾリノン核、例えば、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン、1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン、1−(2−ベンゾチアゾイル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オンである。
【0062】
(c)イソオキサゾリノン核、例えば、3−フェニル−2−イソオキサゾリン−5−オン、3−メチル−2−イソオキサゾリン−5−オンである。
【0063】
(d)オキシインドール核、例えば、1−アルキル−2,3−ジヒドロ−2−オキシインドールである。
【0064】
(e)2,4,6−トリケトヘキサヒドロピリミジン核、例えば、バルビツール酸または2−チオバルビツール酸及びその誘導体である。誘導体としては1−メチル、1−エチル等の1−アルキル体、1,3−ジエチル、1,3−ジブチル等の1,3−ジアルキル体、1,3−ジフェニル、1,3−ジ(p−クロロフェニル)、1,3−ジ(p−エトキシカルボニルフェニル)等の1,3−ジアリール体、1−エチル−3−フェニル等の1−アルキル−3−アリール体等が挙げられる。
【0065】
(f)2−チオ−2,4−チアゾリジンジオン核、例えば、ローダニン及びその誘導体である。誘導体としては3−エチルローダニン、3−アリルローダニン等の3−アルキルローダニン、3−フェニルローダニン等の3−アリールローダニン等が挙げられる。
【0066】
(g)2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン(2−チオ−2,4−(3H,5H)−オキサゾールジオン)核、例えば、2−エチル−2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオンである。
【0067】
(h)チアナフテノン核、例えば、3(2H)−チアナフテノンおよび3(2H)−チアナフテノン−1,1−ジオキサイドである。
【0068】
(i)2−チオ−2,5−チアゾリジンジオン核、例えば、3−エチル−2−チオ−2,5−チアゾリジンジオンである。
【0069】
(j)2,4−チアゾリジンジオン核、例えば、2,4−チアゾリジンジオン、3−エチル−2,4−チアゾリジンジオン、3−フェニル−2,4−チアゾリジンジオンである。
【0070】
(k)チアゾリジオン核、例えば、4−チアゾリジノン、3−エチル−4−チアゾリジノンである。
【0071】
(l)4−チアゾリジノン核、例えば、2−エチルメルカプト−5−チアゾリン−4−オン、2−アルキルフェニルアミノ−5−チアゾリン−4−オンである。
【0072】
(m)2−イミノ−2−オキサゾリン−4−オン(凝ヒダントイン)核である。
【0073】
(n)2,4−イミダゾリジンジオン(ヒダントイン)核、例えば、2,4−イミダゾリジンジオン、3−エチル−2,4−イミダゾリジンジオンである。
【0074】
(o)2−チオ−2,4−イミダゾリジンジオン(2−チオヒダントイン)核、例えば、2−チオ−2,4−イミダゾリジンジオン、3−エチル−2−チオ−2,4−イミダゾリジンジオンである。
【0075】
(p)2−イミダゾリン−5−オン核、例えば、2−n−プロピル−メルカプト−2−イミダゾリン−5−オンである。
【0076】
(q)フラン−5−オンである。
本発明で用いられる一般式D−1で表わされる化合物の具体例を下記に示す。
【0077】
【化22】
【0078】
【化23】
【0079】
【化24】
【0080】
【化25】
【0081】
【化26】
【0082】
この中で好ましくは(D−112)、(D−113)、(D−116)、(D−117)、(D−121)、(D−138)、(D−139)、(D−140)、(D−141)、(D−142)の化合物である。
【0083】
一般式D−2中、RD21〜RD27はお互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基を表し、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。RD21〜RD27は互いに結合して環を形成していてもよい。XD21は水酸基または水酸基の塩、アミノ基を表し、水酸基の塩としては本発明において特に制限はないが、1価のカチオンであればよく、アルカリ金属塩が好ましく、より好ましくはNa塩もしくはK塩である。
【0084】
XD22は酸素原子または化6の構造を表し、RD28、RD29は互いに独立して水素原子またはアルキル基、アリール基を表し、また互いに結合して環を形成してもよく、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。AD2は対アニオンを表し、本発明において該対アニオンとしては特に制限はないが、ハロゲンイオン、スルホン酸イオン、カルボン酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオンなどが挙げられ、より好ましくはハロゲンイオンであり、更に好ましくはClイオン、BrイオンもしくはIイオンである。YD21は−C(=O)−RD210、−S(=O)2−RD211、−P(=O)2−RD212を表し、RD210からRD212は−OMD21または1価の置換基を表す。MD21はアルカリ金属を表し、好ましくはNa塩もしくはK塩である。RD210からRD212が1価の置換基を表す場合、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表し、より好ましくは水酸基、アルコキシ基、アルキルアミノ基である。
【0085】
nd21は1から4の整数を表し、2から4個のRD27はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、また環を形成していてもよい。
【0086】
以下に一般式D−2で表される化合物の化合物例を示す。
【0087】
【化27】
【0088】
【化28】
【0089】
一般式D−3中、ArD3はアリール基を表し、RD31、RD32は互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基を表し、また互いに結合して炭素原子および非金属原子から成る環を形成してもよく、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。XD31は水酸基または水酸基の塩、アミノ基を表し、水酸基の塩としては、本発明において特に制限は無いが、1価のカチオンであればよく、アルカリ金属塩が好ましく、より好ましくはNa塩もしくはK塩である。
【0090】
XD32は酸素原子または化8の構造を表し、RD33、RD34は互いに独立して水素原子またはアルキル基、アリール基を表し、また互いに結合して環を形成してもよく、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。AD3は対アニオンを表し、本発明において該対アニオンとしては特に制限は無いが、ハロゲンイオン、スルホン酸イオン、カルボン酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオンなどが挙げられ、より好ましくはハロゲンイオン、スルホン酸イオンであり、更に好ましくはClイオンもしくはBrイオンもしくはIイオン、p−トルエンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオンである。
【0091】
nd31、nd32はそれぞれ独立して1から4の整数を表し、2から4個のRD31、RD32はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、また環を形成していてもよい。
【0092】
以下に一般式D−3で表される化合物の化合物例を示す。
【0093】
【化29】
【0094】
一般式D−4中、YD41は色素を形成するために必要な基を表し、色素を形成する為に必要な基とは、本発明においては特に制限は無いが、例としては
【0095】
【化30】
【0096】
もしくは、複素5員環もしくは6員環を挙げることができる。A及びBの例としては、スルファモイル基、カルバモイル基、アリールカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、芳香族環基、複素環基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、シアノ基、ニトロ基などが挙げられ、これらは更に置換基を有してもよく、飽和ないし不飽和の縮合環を形成してもよい。
【0097】
YD42は複素5員環もしくは6員環を表す。YD41、YD42が複素5員環もしくは6員環を表す場合、本発明においては特に制限は無いが、例としてはTHE THEORY OF THE PHOTOGRAPHIC PROCESS FOURTH EDITION 199頁表8.2記載の構造、同200頁記載の化合物(19)、(20)、(21)、(22)に記載されている5員もしくは6員環部分、特開2002−189295号公報の段落番号[0052]から[0055]に記載の構造などを挙げることができる。
【0098】
これらは更に縮合環を有していてもよく、また置換基を有していてもよく、該置換基の例としては、上述したR21と同義の基を表す。LD41、LD42はそれぞれ独立にメチン基を表し、該メチン基は置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。
【0099】
nd4は0から2の整数を表し、好ましくは0か1である。
以下に一般式D−4で表される化合物の化合物例を示す。
【0100】
【化31】
【0101】
【化32】
【0102】
一般式D−5中、YD51は複素5員環もしくは6員環を表し、これらの複素5員環もしくは6員環は、本発明においては特に制限は無いが、例としてはTHETHEORY OF THE PHOTOGRAPHIC PROCESS FOURTH EDITION 194頁表8.1、同195頁から198頁、199頁表8.2、200頁、同203頁表8.3記載の5員もしくは6員環部分の構造、特開2002−189295号公報の段落番号[0052]から[0055]に記載の構造などを挙げる事ができる。
【0103】
YD52は複素5員環もしくは6員環もしくは、N(RD51)RD52、ORD53、またはS(O)nd52RD54を表し、複素5員環もしくは6員環としては、上述したYD51と同義の基を表し、RD51、RD52、RD53、RD54は、それぞれ独立に水素原子、一価の置換基を表し、該置換基としては、上述したR21と同義の基を表す。LD51、LD52はそれぞれ独立にメチン基を表し、該メチン基は置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。
【0104】
nd51は0から3の整数を表し、好ましくは0か1である。nd52は0または1または2を表す。一般式D−5が塩を表すとき、AD5は電荷を中和するために必要なアニオンを表し、例えば、ハロゲンイオン(Cl-、Br-、I-)、p−トルエンスルホン酸イオン、エチル硫酸イオン、1,5−ジスルホナフタレンジア二オン、PF6 -、BF4 -、及びClO4 -等が挙げられる。また、AD5はYD51もしくはYD52の任意の位置に共有結合により結合していてもよく、その場合は、前記一般式D−5で表される化合物は内部塩を形成する。
【0105】
以下に一般式D−5で表される化合物の化合物例を示す。
【0106】
【化33】
【0107】
【化34】
【0108】
一般式D−6中、RD61〜RD64は各々独立して水素原子またはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基または複素環基を表し、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。RD65は水素原子または一価の置換基を表し、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。XD61、XD62はお互い独立してハロゲン原子を表し、より好ましくはフッ素である。
【0109】
YD61、YD62は酸素原子、硫黄原子、−NRD66−基、−CRD67RD68−基または−CRD69=CRD610−基を表す。ここで、RD66〜RD68はお互い独立してアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アラルキル基または複素環基を表し、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。RD69、RD610は水素原子または一価の置換基を表し、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。
【0110】
RD61とRD62、RD61とYD61上のRD69またはRD610、RD63とRD64あるいはRD64とYD62上のRD69またはRD610がそれぞれ結合して環を形成してもよい。
【0111】
以下に一般式D−6で表される化合物の化合物例を示す。
【0112】
【化35】
【0113】
【化36】
【0114】
一般式D−7中、RD71〜RD73は各々独立して水素原子または一価の置換基を表し、これらは置換基を有していてもよく、該置換基の例としては上述したR21と同義の基を表す。XD71、XD72はお互い独立してハロゲン原子を表し、より好ましくはフッ素である。RD71とRD72、RD72とRD73がそれぞれ結合して環を形成することが好ましく、該環としては芳香族環または複素環が好ましい、該芳香族環または複素環の好ましい例としては、該芳香族炭化水素化合物として好ましくは、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、フルオレン等を挙げることができ、該芳香族複素環化合物としては、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ベンズイミダゾール、ピリジン、フラン、チオフェン、クロマン、クマリン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、スルホラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、チオキサンテン、キサンテン、ピラン、チオピラン、キノリンなどの5員または6員の複素環より誘導される複素環化合物を挙げることができ、また上述した該芳香族炭化水素化合物または芳香族複素環化合物は置換基を有していてもよく、該置換基としては上述したR21と同義の基を挙げることができる。
【0115】
以下に一般式D−7で表される化合物の化合物例を示す。
【0116】
【化37】
【0117】
本発明の化合物(I)の含有量は、エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する化合物100質量部に対して、0.05〜30質量部、好ましくは0.1〜20質量部である。
【0118】
本発明の化合物(I)は単独でまたは2種以上を併用して好適に使用することができる。本発明の化合物(II)の含有量は、エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する化合物100質量部に対して、0.05〜30質量部、好ましくは0.1〜20質量部である。本発明の化合物(II)は単独でまたは2種以上を併用して好適に使用することができる。
【0119】
本発明の近紫外から可視領域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素の含有量は、エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する化合物100質量部に対して、0.05〜30質量部、好ましくは0.1〜20質量部である。
【0120】
本発明の近紫外から可視領域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素は単独でまたは2種以上を併用して好適に使用することができる。本発明の重合開始剤および重合組成物には、重合促進剤を含有せしめることが好ましい。
【0121】
重合促進剤としては、アミン化合物やイオウ化合物(チオール、ジスルフィド等)に代表される重合促進剤や連鎖移動触媒等を添加することが可能である。
【0122】
本発明の重合組成物に添加可能な重合促進剤や連鎖移動触媒の具体例としては、例えば、トリエタノールアミン、N、N−ジエチルアニリン等のアミン類、米国特許第4,414,312号明細書や特開昭64−13144号公報記載のチオール類、特開平2−29161号公報記載のジスルフィド類、米国特許第3,558,322号明細書や特開昭64−17048号公報記載のチオン類、特開平2−21560号公報記載のo−アシルチオヒドロキサメートやN−アルコキシピリジンチオン類が挙げられる。特に好ましくはアミン化合物としてはN、N−ジエチルアニリンであり、イオウ化合物としては2−メルカプトベンゾチアゾールである。
【0123】
また、本発明の重合開始剤および重合組成物は、下記一般式(XXVI)で表されるアミノ酸誘導体を含有することで更に高感度になる。
【0124】
【化38】
【0125】
式中、R1〜R5は水素原子または一価の置換基を表し、一価の置換基の例としては、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)、複素環基(例えば、1−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、1−ベンズイミダゾリル基、1−インダゾリル基、1−ベンゾトリアゾリル基等)、ヒドロキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を繰り返し含む基など)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、ナフトキシ基など)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基など)、複素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基など)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、ベンゾイル基など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基など)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基など)、カルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基など)、ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基など)、カルボキシル基、イミド基、アミノ基(例えば、無置換のアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチルアミノ基、アニリノ基、アニシジノ基、トルイジノ基など)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド基、プロパノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基など)、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基など)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基など)、複素環チオ基(例えば、ベンゾチアゾール−2−イルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、オクタンスルホニル基など)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基など)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、フッ素原子、臭素原子など)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。
【0126】
R6は水素原子または無置換のあるいは置換されたアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基、1−メチル−3−プロペニル基、3−ペンテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセニル基など)、シクロアルケニル基(例えば、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基など)、アルキニル基(例えば、2−プロピニル基、3−ブチニル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基など)または複素環基(例えば、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、ベンズイミダゾール環、ピリジン環、フラン環、チオフェン環、クロマン環、クマリン環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、スルホラン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン環などの5員または6員の複素環より誘導される複素環基)を表す。
【0127】
R7、R8は水素原子または無置換のあるいは置換されたアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)を表す。
【0128】
R9は水素原子または無置換のあるいは置換されたアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基、1−メチル−3−プロペニル基、3−ペンテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセニル基など)、シクロアルケニル基(例えば、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基など)、アルキニル基(例えば、2−プロピニル基、3−ブチニル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基など)または複素環基(例えば、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサゾール環、チアゾチアゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、ベンズイミダゾール環、ピリジン環、フラン環、チオフェン環、クロマン環、クマリン環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、スルホラン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン環などの5員または6員の複素環より誘導される複素環基)を表す。
【0129】
R6〜R9の置換基の例としては、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基など)、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、tert−ブチル基など)、ヒドロキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を繰り返し含む基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ナフトキシ基など)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基など)、複素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基など)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、ベンゾイル基など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基など)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基など)、カルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基など)、ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基など)、カルボキシル基、イミド基、アミノ基(例えば、無置換のアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチルアミノ基、アニリノ基、アニシジノ基、トルイジノ基など)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド基、プロパノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基。ベンゼンスルホンアミド基など)、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基など)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基など)、複素環チオ基(例えば、ベンゾチアゾール−2−イルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基など)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、オクタンスルホニル基など)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基など)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子、臭素原子など)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。
【0130】
上記アミノ誘導体の含有量は、エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する化合物100質量部に対して、好ましくは0.01〜20質量部、更に好ましくは0.1〜20質量部である。含有量が0.01質量部未満の場合は光硬化性が不充分であり、含有量が50質量部を超えると光硬化性がかえって低下するので好ましくない。
【0131】
このようなアミノ酸誘導体の具体例としては、例えば、N−フェニルグリシン、N−(p−メチルフェニル)グリシン、N−(p−アセチルフェニル)グリシン、N−(m−アセチルフェニル)グリシン、N−(p−トリフルオロメチルフェニル)グリシン、N−(m−トリフルオロメチルフェニル)グリシン、N−(p−メトキシフェニル)グリシン、N−(m−メトキシフェニル)グリシン、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)グリシン、N−(m−クロロフェニル)グリシン、N−(o−クロロフェニル)グリシン、N−(p−フルオロフェニル)グリシン、N−(p−シアノフェニル)グリシン、N−(m−シアノフェニル)グリシン、N−メチル−N−フェニルグリシン等が挙げられる。
【0132】
本発明の重合開始剤は更に別のラジカル発生剤を含有していてもよい。
ラジカル発生剤として、好ましくはハロゲン化物(α−ハロアセトフェノン類、トリクロロメチルトリアジン類等)、アゾ化合物、芳香族カルボニル化合物(ベンゾインエステル類、ケタール類、アセトフェノン類、o−アシルオキシイミノケトン類、アシルホスフィンオキサイド類等)、ヘキサアリールビスイミダゾール化合物、過酸化物、チタノセン化合物などが挙げられる。
【0133】
過酸化物としては、特開昭59−1504号公報ならびに特開昭61−240807号公報記載の有機過酸化物を用いることができる。
【0134】
具体的な化合物としては、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、プロピオニルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイル、デカノイルパーオキサイド、ウラロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーキサイド、ベンゾイルパーオオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、アセチルシクロヘキサンスルホニルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド類、tert−ブチルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、p−メタンヒドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオキサイドなどのヒドロパーオキサイド類、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4′−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール類、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシオクトエート、tert−ブチルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキシネオデカネート、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシベンゾエートジ−tert−ブチルパーオキシフタレート、tert−ブチルパーオキシイソフタレート、tert−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサンなどのアルキルパーエステル類、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジーイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジーメトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ビス−(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネートなどのパーオキシカーボネート類、コハク酸パーオキシキサイドに代表される水溶性パーオキサイド類が挙げられる。好ましくは、特に下記の構造の有機過酸化物を用いることができる。
【0135】
【化39】
【0136】
本発明で好ましく用いることができるチタノセン化合物としては、特に限定されないが、例えば、特開昭59−152396号、特開昭61−151197号の各公報等に記載されている各種チタノセン化合物から適宜選んで用いることができる。更に具体的には、ジシクロペンタジエニル−Ti−ジクロライド、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニ−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニ−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ジメチルペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジメチルペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジメチルペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニ−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロ−3−(ピル−1−イル)−フェニ−1−イル(以下、Ti−1という)が挙げられる。
【0137】
これらの中で、特に好ましいものは、下記の構造であるTi−1である。
【0138】
【化40】
【0139】
本発明では以下のオニウム塩を好ましく用いることができる。オニウム塩としては、ヨードニウム塩、スルフォニウム塩、ホスフォニウム塩、スタンノニウム塩などが挙げられる。
【0140】
特公昭55−39162号公報、特開昭59−14023号公報及びマクロモレキュルス(Macromolecules)、第10巻、第1307頁(1977年)記載の各種オニウム化合物を用いることができる。ヨードニウム塩としては、好ましくはジアリールヨードニウム塩を用いることもできる。また、オニウム塩としては、ジフェニルヨードニウム塩、ジトリルヨードニウム塩、フェニル(p−メトキシフェニル)ヨードニウム塩、ビス(m−ニトロフェニル)ヨードニウム塩、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム塩、ビス(p−シアノフェニル)ヨードニウム塩等のクロリド、ブロミド、四フッ化ホウ素塩、六フッ化ホウ素塩、六フッ化リン塩、六フッ化ヒ素塩、六フッ化アントモン塩、過塩素酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、p−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸塩、n−ブチルトリフェニルホウ素塩等も挙げられる。
【0141】
本発明では2,4,5−トリアリールイミダゾール2量体を好ましく用いることができる。特開昭55−127550号公報、特開昭60−202437号公報に記載されている下記の構造のものを用いることが好ましい。
【0142】
【化41】
【0143】
本発明のラジカル発生剤の添加量は、ラジカル発生剤の種類及び使用形態により異なるが、エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する化合物100質量部に対して0.01〜10質量部が好ましい。
【0144】
支持体としては、紙、合成紙(例えば、ポリプロピレンを主成分とする合成紙)、樹脂のフィルムあるいはシート、更には樹脂を2層以上積層してなるプラスチックフィルムまたはシート、あるいは各種高分子材料、金属、セラミックもしくは木材パルプやセルロースパルプ、サルファイトパルプなどで抄造された紙等に、樹脂層を積層したフィルムまたはシートなどを挙げることができる。
【0145】
このような樹脂のフィルムあるいはシートを構成する樹脂としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン、芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリパラバン酸、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
【0146】
本発明を平版印刷版作製用として用いる場合の感光性層を設ける支持体としては、アルミニウム、亜鉛、銅、鋼等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄等がメッキまたは蒸着された金属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が塗布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親水化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる。これらの内好ましいのは、アルミニウム板である。支持体としては、砂目立て処理、陽極酸化処理及び必要に応じて封孔処理等の表面処理が施されたアルミニウム板を用いることがより好ましい。これらの処理には公知の方法を用いることができる。砂目立て処理の方法としては、例えば、機械的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられる。機械的方法としては、例えば、ボール研磨法、ブラシ研磨法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法が挙げられる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各種方法を単独あるいは組合せて用いることができる。好ましいのは、電解エッチングによる方法である。
【0147】
電解エッチングは、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸等の酸の単独ないし2種以上混合した浴で行われる。砂目立て処理の後、必要に応じてアルカリあるいは酸の水溶液によってデスマット処理を行い中和して水洗する。
【0148】
陽極酸化処理には、電解液として、硫酸、クロム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を1種または2種以上含む溶液を用いアルミニウム板を陽極として電解して行われる。形成された陽極酸化皮膜量は1〜50mg/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/dm2である。陽極酸化皮膜量は、例えば、アルミニウム板を燐酸クロム酸溶液に浸積し、酸化皮膜を溶解し、板の皮膜溶解前後の質量変化測定等から求められる。
【0149】
封孔処理は沸騰水処理、水蒸気処理、ケイ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理などが具体例として挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対して、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン等の金属塩水溶液による下引処理を施すこともできる。
【0150】
支持体の厚さは通常3〜1000μmがよく、8〜300μmがより好ましい。
【0151】
感光性層に用いられるバインダー樹脂としては、公知の種々のポリマーを使用することができる。具体的なバインダーの詳細は、米国特許第4,072,527号明細書に記載されており、より好ましくは特開昭54−98613号公報に記載されているような芳香族性水酸基をを有する単量体、例えば、N−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−、m−、またはp−ヒドロキシスチレン、o−、m−、またはp−ヒドロキシフェニルメタクリレート等と他の単量体との共重合物、米国特許第4,123,276号明細書中に記載されているようなヒドロキシエチルアクリレート単位またはヒドロキシエチルメタクリレートを含むポリマー、シェラック、ロジン等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,751,257号明細書中に記載されているようなポリアミド樹脂、米国特許第3,660,097号明細書中に記載されているような線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフタレー化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセテートフタレート等のセルロース樹脂が挙げられる。
【0152】
バインダー樹脂としては前述の樹脂の中から、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
【0153】
中でも塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、スチレン−アクリロニトリル、ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等の溶剤可溶性ポリマーが好ましい。
【0154】
これらのバインダーは、1種または2種以上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用してもよい。バインダーの使用量としては、本発明の画像形成材料の目的に応じて、また、単層構成であるか重層構成であるかにより異なるが、支持体1m2当たり1.0〜20gが好ましい。
【0155】
次にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物について詳述する。
本発明のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物とは、重合組成物が活性光線の照射を受けた場合、重合開始剤の作用により付加重合し、硬化するようなエチレン性不飽和二重結合であって、例えば、該エチレン性不飽和二重結合の単量体、または側鎖もしくは主鎖にエチレン性不飽和二重結合を有する重合体である。尚、本発明における単量体の意味するところは、所謂高分子物質に相対する概念であって、従って、狭義の単量体以外に二量体、三量体、オリゴマーをも包含するものである。
【0156】
重合可能な化合物としては公知のモノマーが特に制限なく使用することができる。具体的モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート等の単官能アクリル酸エステルおよびその誘導体あるいはこれらのアクリレートをメタクリレート、イタコネート、クロトネート、マレエート等に代えた化合物、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物のジアクリレート等の2官能アクリル酸エステルおよびその誘導体あるいはこれらのアクリレートをメタクリレート、イタコネート、クロトネート、マレエート等に代えた化合物、あるいはトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ピロガロールトリアクリレート等の多官能アクリル酸エステルおよびその誘導体あるいはこれらのアクリレートをメタクリレート、イタコネート、クロトネート、マレエート等に代えた化合物等を挙げることができる。
【0157】
また適当な分子量のオリゴマーにアクリル酸、またはメタアクリル酸を導入し、光重合性を付与した、いわゆるプレポリマーと呼ばれるものも好適に使用できる。
【0158】
この他に特開昭58−212994号、同61−6649号、同62−46688号、同62−48589号、同62−173295号、同62−187092号、同63−67189号、特開平1−244891号の各公報等に記載の化合物などを挙げることができ、更に「11290の化学商品」化学工業日報社、p.286〜294に記載の化合物、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」高分子刊行会、p.11〜65に記載の化合物なども本発明においては好適に用いることができる。
【0159】
これらの中で、分子内に2個以上のアクリル基またはメタクリル基を有する化合物が本発明においては好ましく、更に分子量が10,000以下、より好ましくは5,000以下のものが好ましい。また本発明ではこれらのモノマーあるいはプレポリマーのうち1種または2種以上を混合して用いることができる。
【0160】
上記エチレン性不飽和二重結合を有する化合物は、本発明において感光性層中に好ましくは20〜80質量部、より好ましくは30〜70質量部含有される。
【0161】
本発明の感光性層には目的を損なわない範囲であれば、増感剤、熱重合禁止剤、熱溶融性化合物、酸素補足剤、可塑剤等の他の成分を含有せしめることは任意である。
【0162】
増感剤としては、特開昭64−13140号公報に記載のトリアジン系化合物、特開昭64−13141号公報に記載の芳香族オニウム塩、芳香族ハロニウム塩、特開昭64−13143号公報に記載の有機過酸化物、特公昭45−37377号公報や米国特許第3,652,275号明細書に記載のビスイミダゾール化合物、チオール類等が挙げられる。増感剤の添加量は、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物とバインダーの合計量100質量部に対して、10質量部以下、好ましくは0.01〜5質量部程度添加される。
【0163】
熱重合防止剤としては、キノン系、フェノール系等の化合物が好ましく用いられる。例えば、ハイドロキノン、ピロガロール、p−メトキシフェノール、カテコール、β−ナフトール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール等が挙げられる。エチレン性不飽和二重結合を有する化合物とバインダーの合計量100質量部に対して、10質量部以下、好ましくは0.01〜5質量部程度添加される。
【0164】
酸素クエンチャーとしては、N,N−ジアルキルアニリン誘導体が好ましく、例えば、米国特許第4,772,541号明細書の第11カラム58行目から第12カラム35行目に記載の化合物が挙げられる。
【0165】
可塑剤としては、フタル酸エステル類、トリメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、その他飽和あるいあるいは不飽和カルボン酸エステル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ類、正リン酸エステル類、亜燐酸エステル類、グリコールエステル類などが挙げられる。
【0166】
熱溶融性化合物としては、常温で固体であり、加熱時に可逆的に液体となる化合物が用いられる。前記熱溶融性物質としては、テルピネオール、メントール、1,4−シクロヘキサンジオール、フェノール等のアルコール類、アセトアミド、ベンズアミド等のアミド類、クマリン、ケイ皮酸ベンジル等のエステル類、ジフェニルエーテル、クラウンエーテル等のエーテル類、カンファー、p−メチルアセトフェノン等のケトン類、バニリン、ジメトキシベンズアルデヒド等のアルデヒド類、ノルボルネン、スチルベン等の炭化水素類、マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコサノール等の高級アルコール、パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エステル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベヘニルアミン等の高級アミンなどに代表される単分子化合物、蜜ロウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス、エステルワックス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミドワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどのワックス類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂、ケトン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリオレフィンオキサイドなどに代表される高分子化合物などを挙げることができる。
【0167】
更に必要に応じて感光性層に酸化防止剤、フィラー、帯電防止剤などを添加してもよい。前記酸化防止剤としては、クロマン系化合物、クラマン系化合物、フェノール系化合物、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物、硫黄系化合物、リン系化合物などが挙げられ、特開昭59−182785号、同60−130735号、同61−159644号、特開平1−127387号の各公報、「11290の化学商品」化学工業日報社、p.862〜868等に記載の化合物、および写真その他の画像記録材料に耐久性を改善するものとして公知の化合物を挙げることができる。
【0168】
フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、クレー、カオリン、酸性白土、活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機樹脂粒子としてはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子、帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子などのほか「11290の化学商品」化学工業日報社、p.875〜p.876などに記載の化合物なども好適に用いることができる。
【0169】
本発明において、感光性層は単層で形成されてもよいし、二層以上の複数層で構成されてもよい。また複数層で構成する場合は組成の異なる感光性層で構成してもよく、この場合は着色剤を含有しない感光性層を含んでいてもよい。
【0170】
本発明において、感光性層の厚みは0.2〜10μmが好ましく、より好ましくは0.5〜5μmである。
【0171】
感光性層は形成成分を溶媒に分散あるいは溶解して塗工液を調製し、この塗工液を前記中間層上に直接積層塗布し乾燥するか、または後述するカバーシート上に塗布し乾燥して形成される。
【0172】
上記塗工法に用いる溶媒としては、水、アルコール類(例えば、エタノール、プロパノール)、セロソルブ類(例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(例えば、トルエン、キシレン、クロルベンゼン)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エステル系溶剤(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩素系溶剤(例えば、クロロホルム、トリクロルエチレン)、アミド系溶剤(例えば、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン)、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
【0173】
前記塗工には、従来から公知のグラビアロールによる面順次塗り別け塗布法、押し出し塗布法、ワイヤーバー塗布法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0174】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、本発明の実施態様は、これ等に限定されるものでない。尚、実施例における「部」は特に断りない限り「質量部」を表す。
【0175】
実施例1
(アクリル系共重合体1の合成)
窒素気流下の三ツ口フラスコに、メタクリル酸12部、メタクリル酸メチル70部、アクリロニトリル8部、メタクリル酸エチル10部、エタノール500部及びα,α′−アゾビスイソブチロニトリル3部を入れ、窒素気流中80℃のオイルバスで6時間反応させた。その後、トリエチルアンモニウムクロライド3部及びグリシジルメタクリレート2部を加えて3時間反応させ、アクリル系共重合体1を得た。GPCを用いて測定した重量平均分子量は約50,000、DSC(示差熱分析法)を用いて測定したガラス転移温度(Tg)は約85℃であった。
【0176】
(重合組成物の作製)
アクリル系共重合体1(合成バインダー、分子量Mw=5万) 35.0部
金属アレーン化合物(II−2)(Irgacure−261チバスペシャリティケミカルズ製) 4.0部
増感色素(D−115) 3.0部
重合開始剤(I−1) 6.0部
テトラヒドロフラン 50.0部
チッソ気流雰囲気下のグローブボックス内にて、ガラス支持体上に、上記組成の重合組成物を乾燥膜厚約2.0μmになるようワイヤーバーで塗布し、そのまま1時間自然乾燥して重合組成物試料1を作製した。更に組成を表1のように代えて、重合組成物試料2〜6を作製した。
【0177】
【化42】
【0178】
(硬化実験)
上述したチッソ気流雰囲気下のグローブボックス内にて、ステップウェッジ(濃度段差0.15、濃度段数15段)を介して試料に2kWの超高圧水銀灯を照射し、濃度段数10段目の試料が硬化する時間を測定した。触診にてべとつきが完全に無くなったところで硬化したと判断した。硬化時間が短いほど高感度である事を意味する。
【0179】
【表1】
【0180】
表から明らかなように、本発明の重合組成物は、比較例に対して高感度である事がわかる。
【0181】
実施例2
(支持体の作製)
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間の脱脂処理を行った後、水洗した。この脱脂アルミニウム板を、25℃に保たれた10%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後、水洗した。次いで、このアルミニウム板を、0.3質量%の硝酸水溶液中で、25℃、電流密度100A/dm2の条件下に交流電流により60秒間、電解粗面化を行った後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間のデスマット処理を行った。デスマット処理を行った粗面化アルミニウム板を、15%硫酸溶液中で、25℃、電流密度10A/dm2、電圧15Vの条件下に1分間陽極酸化処理を行い、更に3%硅酸ナトリウムで90℃で封孔処理を行って支持体を作製した。この時、表面の中心線平均粗さ(Ra)は0.65μmであった。
【0182】
(支持体への下引き層設置)
上記支持体上に、下記組成の下引き層塗工液を乾燥時0.1g/m2になるようワイヤーバーで塗布し、90℃で1分間乾燥し、更に110℃で3分間の加熱処理を行って、下引き済み支持体を作製した。
【0183】
(下引き層塗工液)
γ−メタクリロキシキシプロピルトリメトキシシラン 1部
メチルエチルケトン 80部
シクロヘキサノン 19部
(平版印刷版材料1および2〜20の作製)
上記下引き済み支持体上に、下記組成の光重合性感光性層塗工液を乾燥時1.4g/m2になるようワイヤーバーで塗布し、95℃で1.5分間乾燥した。その後、更に該光重合性感光性層上に、下記組成のオーバーコート層塗工液を乾燥時2.0g/m2になるようにアプリケーターで塗布し、75℃で1.5分間乾燥して、感光性層上にオーバーコート層を有する平版印刷版材料1を作製した。
【0184】
(光重合性感光性層塗工液)
アクリル系共重合体1(実施例1参照) 35.0部
増感色素(D−115) 3.0部
重合開始剤(化合物1) 6.0部
金属アレーン化合物(II−2)(Irgacure−261チバスペシャリティケミカルズ製) 4.0部
EO変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌル酸(アロニクスM−315:東亞合成社製) 35.0部
ポリテトラメチレングリコールジアクリレート(PTMGA−250:共栄社化学社製) 10.0部
多官能ウレタンアクリレート(U−15HA:新中村化学工業社製)
5.0部
フタロシアニン顔料(MHI454:御国色素社製) 6.0部
2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(スミライザーGS:住友3M社製)
0.5部
弗素系界面活性剤(FC−431;住友スリーエム社製) 0.5部
メチルエチルケトン(沸点=79.6℃) 80部
シクロペンタノン(沸点=129℃) 820部
(オーバーコート層塗工液)
ポリビニルアルコール(GL−03:日本合成化学社製) 89部
水溶性ポリアミド(P−70:東レ社製) 10部
界面活性剤(F142D:大日本インキ工業社製) 0.5部
水 900部
平版印刷版材料1の増感色素、重合開始剤、一般式(II)の金属アレーン化合物を表2のように代えて、平版印刷版材料2〜20を作製した。
【0185】
(画像形成)
このようにして作製した平版印刷版材料1〜20について、FD−YAGレーザ光源(532nm)を搭載したCTP露光装置(Tigercat:ECRM社製)を用いて2540dpi(dpiとは、1インチ即ち2.54cmあたりのドット数を表す)の解像度で画像露光を行った。次いで、現像前にオーバーコート層を除去する前水洗部、下記組成の現像液を充填した現像部、版面に付着した現像液を取り除く水洗部、画線部保護のためのガム液(SGW−2:コニカ社製を2倍希釈したもの)を備えたCTP自動現像機(PHW23−V:Technigraph社製)で現像処理を行い、平版印刷版を得た。また、405nmはInGaN半導体レーザ、488nmはアルゴンレーザ、532nmはW−YAGレーザを用いて露光した。
【0186】
(現像液組成)
Aケイ酸カリ 8.0質量%
ペレックスNBL:花王(株)製 3.0質量%
苛性カリ pH=12.3となる添加量
(平版印刷版の評価)
上記のようにして得られた平版印刷版について、以下の評価をした。
【0187】
(感度)
画像部の膜減りが観察されず、且つ175線、50%の網点露光部が、作製した平版印刷版面上で50%に再現できる露光量を適性露光量とし、その露光量を感度とした。
【0188】
(耐刷性)
175線の画像を適性露光量で露光、現像して作製した平版印刷版を、印刷機(ハイデルGTO:ハイデルベルグ社製)で、コート紙、印刷インキ(ハイプラスM紅:東洋インキ製造社製)及び湿し水(SEU−3:コニカ社製,2.5%水溶液)を用いて印刷を行い、ハイライト部の点細り、シャドウ部の絡みの発生する印刷枚数を耐刷性の指標とした。
【0189】
(保存性)
露光、現像処理する前の生試料を、55℃、20%RHの条件で恒温槽(TABI ESPEC:CORP製)に3日間投入した後、上記と同様に露光、現像を行い、印刷時の非画線部の汚れの発生有無を評価した。評価基準は以下の通り。
【0190】
5:非画線部が完全に除去できている
4:非画線部の所々に除去できない感光性層が薄く残る
3:非画線部の全面に除去できない感光性層が薄く残る
2:非画線部の全面に除去できない感光性層が残る
1:非画線部が全く除去できない
【0191】
【表2】
【0192】
本発明の平版印刷版材料試料は、高感度にラジカルを発生し、感光用材料としたとき、高い感度と保存性を有することがわかる。また本発明の増感色素を用いて作製した平版印刷版は優れた耐刷性を示すこともわかる。
【0193】
【発明の効果】
実施例で実証した如く、本発明により、405nm、488nmまたは532nm付近の光で書込ができ、感度の良好な画像を形成できる重合開始剤、ラジカル発生方法、重合組成物を提供することができ、これを用いて高感度且つ保存性に優れた平版印刷版材料が作製でき、且つそれによる平版印刷版は優れた耐刷性を示すことができた。
Claims (9)
- 下記一般式(I)の化合物および下記一般式(II)の化合物を含有することを特徴とする重合開始剤。
- 近紫外から可視光域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素を含有することを特徴とする請求項1に記載の重合開始剤。
- 近紫外から可視光域の光線を吸収し、一般式(II)の化合物を増感可能な増感色素が下記一般式D−1からD−7で示される増感色素から選ばれる少なくとも1種の増感色素であることを特徴とする請求項2に記載の重合開始剤。
- 重合促進剤としてアミン化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の重合開始剤。
- 重合促進剤としてイオウ化合物を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の重合開始剤。
- エチレン性不飽和二重結合を有する化合物及び請求項1〜5のいずれか1項に記載の重合開始剤を含有することを特徴とする重合組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の重合開始剤を405nm、488nmまたは532nmのレーザ光で露光することを特徴とするラジカル発生方法。
- 親水性支持体上に少なくとも感光性層及び保護層とをこの順に設けてなる平版印刷版材料において、感光性層にバインダー成分および請求項6に記載の重合組成物を含有することを特徴とする平版印刷版材料。
- 請求項8に記載の平版印刷版材料を用いる平版印刷版の作製方法において、感光性層に405nm、488nmまたは532nmの波長のレーザ光で像様に走査露光を行なった後、保護層及び感光性層の未露光部を溶出除去することを特徴とする平版印刷版の作製方法。
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