JPH1062386A - 結晶を含む溶液の連続pH測定方法 - Google Patents

結晶を含む溶液の連続pH測定方法

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JPH1062386A
JPH1062386A JP8237292A JP23729296A JPH1062386A JP H1062386 A JPH1062386 A JP H1062386A JP 8237292 A JP8237292 A JP 8237292A JP 23729296 A JP23729296 A JP 23729296A JP H1062386 A JPH1062386 A JP H1062386A
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JP
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solution
tank
sampling
measuring
liquid
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JP8237292A
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Fumitoshi Nagai
文敏 長井
Tadashi Takahashi
正 高橋
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶を含む溶液の連続したpH測定を効率よ
く行い得る方法を提供すること。 【解決手段】 サンプリング液と空気とを気液2層流の
状態でサンプリングし、気液分離した後、該サンプリン
グ液をpH測定槽に送り、pHを連続測定し、定期的に
pH測定槽を傾転させて、pH測定槽内に蓄積された結
晶をサンプリング液とともに流し出すことを特徴とする
結晶を含む溶液の連続pH測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結晶を含む溶液のp
Hを連続的に測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に結晶を含まない溶液のpHを測定
する方法としては、pH測定装置のセンサー部を直接p
H測定槽内の被測定溶液中に浸してpHの測定を行って
いる。しかしながら、測定槽内で結晶が生成するような
溶液を測定する場合には、結晶の存在により測定された
pH値に異常が起こったり、pH測定装置のセンサー部
が結晶の堆積により損傷したりする危険性があるため
に、サンプリング液を測定槽から取り出して結晶の除去
処理を施した後にpH値の測定を継続する措置が採られ
ている。
【0003】このようなpH値測定方法においては、通
常ポンプ等により送液された結晶を含むサンプリング液
からフィルター等により結晶を除去し、結晶除去後のサ
ンプリング液をさらにpH測定槽に戻してpH値の測定
が行なわれている。そして、pH測定後、測定値と目標
とするpH値との差を調整するためのpH調整液の添加
が行われる。
【0004】しかしながら、上述した方法においては、
ポンプ等による送液が行われるために、送液系には液送
管のほかその途中に弁などの動作部や駆動部が組み込ま
れた構造が必要となる。そして、送液されたサンプリン
グ液中に含まれる結晶が、管壁に堆積して管を詰まらせ
たり、動作部や駆動部に結晶が噛み込んだりするので、
これらが測定設備故障の原因となっていた。この堆積し
た結晶を除去するために管内を洗浄液で洗浄する方法が
提案されているが、この方法では洗浄廃液の処理の問題
や、測定槽内に洗浄廃液を戻した場合には、洗浄廃液の
混入により溶液のpH値が変動してしまうといった致命
的な問題も起こった。
【0005】このような問題を回避するために、特別に
作成されたサンプリング測定具で液槽内の被測定溶液を
結晶とともにサンプリングし、サンプリング測定具内で
液中の結晶を沈降させた後にその上澄み液のpHを測定
する方法が提案されている。しかしながらこの方法によ
る場合、サンプリングからpH測定終了までにかなりの
時間を要し、しかも測定後にサンプリング液を元の溶液
槽に戻すことになるために、pH値の測定結果をpH調
整に反映させようとしても、時間差のために溶液の正確
なpH値コントロールを行うことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような特別の
サンプリング測定具によるサンプリングではバッチ式の
pH測定が行われ、かつ測定完了までにかなりの時間を
要するためにpH値の測定結果を迅速にpH調整に反映
させることは困難であるし、さりとて先に述べたポンプ
等で溶液をサンプリングする連続測定では、結晶の堆積
による送液管の詰まりや、結晶の噛み込み等による設備
故障が起こる危険性があり、さらに洗浄水を使用すると
きの洗浄廃液の処理や、洗浄廃液によるpHの変動、除
去した結晶の処分方法など多くの問題があった。本発明
は、上記した問題点を解決し、結晶を含む溶液の連続し
たpH測定を効率よく行い得る方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ための本発明は、サンプリング液と空気とを気液2層流
の状態でサンプリングした後、気液分離して該サンプリ
ング液を連続的にpH測定槽に送り、該サンプリング液
のpH値を連続測定し、かつ間欠的に気液分離をしない
2層流をpH測定槽に送って該pH測定槽を傾転させ、
pH測定槽内に蓄積された結晶をサンプリング液ととも
に該pH測定槽から流し出すことを特徴とする結晶を含
む溶液の連続pH測定方法である。
【0008】本発明の方法によれば、pH測定槽でのp
H測定終了後のサンプリング液は直ちに元の溶液槽に循
環され戻されるので測定されたpH値と溶液槽内の溶液
の実際のpH値との間にはほとんど時間差による変動は
なく、従って測定pH値をもって正確な溶液のpH調整
に反映させることができる。また、空気送液管内のサン
プリング液と空気との気液2層流による擾乱効果を利用
して送液系および測定系内に堆積される結晶を除去して
サンプリング液を元の溶液槽に戻すことが可能となるの
で、結晶の処分の問題も起こらない。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明について、図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の連続pH測定方法を実
施するための装置の概要を示すものである。図1に示す
ように、結晶が沈殿している溶液槽1内に二重管構造の
空気送液管2が取り付けられている。この二重管の外側
の管は、溶液槽1中の結晶濃度の低い上澄み液を採取す
るためのものであって、サンプリング液中に結晶粒子を
可及的に取り込まないようにするために設けられたもの
である。この二重管の内側の管に外部より圧縮空気を送
り込むことにより、低濃度の結晶を含んだサンプリング
液が空気とともに気液2層流の状態で上方に送液され
る。なお、溶液の結晶の濃度あるいは成長条件によって
は空気送液管2を必ずしも二重管としないでよい場合も
ある。
【0010】空気送液管2内では、送液されるサンプリ
ング液と圧縮空気が交互に流れて気液2層流を形成して
おり、空気送液管2の最上端にオンオフ弁3が設けられ
ていて、この弁3を開放することで気液分離が行われ、
空気は系外に、またサンプリング液はpH測定槽4に導
入され、pH計5によってサンプリング液のpH値の測
定が行われる。
【0011】図2はpH測定槽の構造を示すものであっ
て、pH測定槽4は、サンプリング液を直接導入する受
液部6とpH計5を挿入したpH測定部7とに分割され
ており、両者は仕切りを以て底部で連通していて、pH
測定部7における受け入れサンプリング液の波立ちを防
止してpH測定が安定して行えるようになっている。
【0012】pH測定槽4で測定されたサンプリング液
は、pH測定部7における溢出口8から元の溶液槽1に
重力で還流する。pHの測定結果は、常に液調整弁9に
フィードバックされ、所定のpH調整液を溶液槽1に導
入すべく該調整弁9が作動する。このpH調整は従来か
ら行われているように図1の調整弁9と流量計10によ
って容易に行うことができる。
【0013】本発明においては、サンプリング液は空気
送液管2で圧縮空気と2層流を構成してpH測定層4に
送られるのでサンプリング液中に含まれる低濃度の結晶
は、送液が常時空気で撹拌された状態となるので管壁に
堆積することがない。しかしながら、結晶は時間経過と
ともにpH測定槽4内では槽底に堆積することになるの
で、一定時間間隔をおいて、pH測定槽4を傾転させる
ことによって堆積した結晶をサンプリング液とともに元
の溶液槽1に流し出す操作が必要となる。
【0014】図3は、pH測定槽4内の結晶を流し出す
機構を説明する図面である。図3に示すように、一定時
間毎にpH測定装置4を適宜の転動駆動装置(図示せ
ず)を用いて傾転させると同時に、空気送液管2上端の
オンオフ弁を閉ざすことによってサンプリング液と空気
の2層流がpH測定槽4に流れ込み、該2層流中の空気
の撹拌作用により、槽底に堆積する結晶を洗い流すの
で、結晶はサンプリング液とともに槽底から除去されて
元の溶液槽に流し出される。本発明においては、結晶除
去に当たって結晶は外部からの洗浄液でなく、サンプリ
ング液そのものを使用するのであるから、そのまま溶液
槽内の液質を変化させることがないので好都合である。
【0015】
【実施例】図4に、硫酸ニッケルを生成する工程におけ
る硫酸ニッケルが晶出する溶液槽1のpH調整に本発明
の連続pH測定方法を使用した場合の装置の説明図を示
した。図4において、11は硫酸槽、12は減圧弁、1
3は圧縮空気流量計を示し、他の符号は図1に示す部材
と同様である。
【0016】図4に示すように、減圧弁12、流量計1
3を介して圧縮空気を溶液槽1の中間部に挿入した空気
送液管2に送り、溶液槽1内に充填した結晶を晶出して
いる硫酸ニッケルを2層流として開放状態にしたオンオ
フ弁3を介してpH測定装置4の受液部6に導入し、こ
れと底部で連通するpH測定部7に挿入されたpH計5
によって継続的に溶液のpH測定を行ない、かつ30分
毎にpH測定装置4を傾転させて該装置内の結晶粒子を
元の溶液槽1に流し出すようにしたところ、安定的なp
H測定を継続的に行うことができた。
【0017】これは溶液を空気との2層流として送液し
た結果、溶液が擾乱状態で送液管内を通過するため溶液
中に含まれる結晶粒の管壁への析出による閉塞を生ずる
ことがなく、またオンオフ弁3を開放状態としたので2
層流中の空気相が系外に放出されpH測定部には溶液相
のみが導入されるためであると考えられる。なお、pH
測定値CAは、直ちにpH調整用の硫酸槽を備えたpH
調整弁にフィードバックされて、該弁を作動させて溶液
槽中のpHを所望の値に調整することができることは、
従来のこの種の溶液pH制御方法と同様である。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明の連続pH測定
方法によれば、結晶を含む溶液の連続pH測定が安定的
に行うことができ、また測定されたサンプリング液は直
ちに溶液槽に還流されるので、測定値と溶液層内の実際
のpH値とに時間差を生ずることなくなり、従って効率
的な溶液槽内の溶液のpH値の管理を連続して行うこと
が可能となる。また、本発明による溶液のサンプリング
は空気による2層流を構成するようにして行われるの
で、サンプリングに際して溶液に随伴する結晶量を少な
くすることができるとともに、溶液中に存在する結晶粒
子が送液管壁や弁などに堆積して閉塞を起こす危険性が
少なく、またpH測定槽を間欠的に傾転させることによ
って該槽内に蓄積される結晶粒子を2層流を使用してサ
ンプリング液とともに元の溶液槽に流し出すようにした
ので、従来行われたような堆積結晶粒子の洗浄液を必要
とすることがなく、従って洗浄廃液処理の必要もないな
ど優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続pH測定方法に使用する装置の概
略説明図である。
【図2】pH測定槽の機能説明図である。
【図3】pH測定槽の結晶洗浄時の機能説明図である。
【図4】本発明の実施例に使用する装置の概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 溶液槽 2 空気送液管 3 オンオフ弁 4 pH測定槽 5 pH計 6 受液部 7 pH測定部 8 溢出口 9 pH調整弁 10 流量計 11 pH調整液(硫酸)槽 12 減圧弁 13 流量計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング液と空気とを気液2層流の
    状態でサンプリングした後、気液分離して該サンプリン
    グ液を連続的にpH測定槽に送り、該サンプリング液の
    pH値を連続測定し、かつ間欠的に気液分離をしない2
    層流をpH測定槽に送って該pH測定槽を傾転させ、p
    H測定槽内に蓄積された結晶をサンプリング液とともに
    該pH測定槽から流し出すことを特徴とする結晶を含む
    溶液の連続pH測定方法。
JP8237292A 1996-08-20 1996-08-20 結晶を含む溶液の連続pH測定方法 Pending JPH1062386A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147322A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Hitachi Ltd 液体試料のモニタリング方法およびモニタリングシステム
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CN115015344A (zh) * 2022-06-06 2022-09-06 安徽维德工业自动化有限公司 一种全自动测量反应釜内悬浮反应液pH的系统与方法

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