JPH1061649A - 封緘具 - Google Patents

封緘具

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JPH1061649A
JPH1061649A JP24116596A JP24116596A JPH1061649A JP H1061649 A JPH1061649 A JP H1061649A JP 24116596 A JP24116596 A JP 24116596A JP 24116596 A JP24116596 A JP 24116596A JP H1061649 A JPH1061649 A JP H1061649A
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JP
Japan
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sealed
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storage member
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JP24116596A
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Takeshi Nakajima
武司 中島
Katsuhiro Nakagawa
勝弘 中川
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Piolax Inc
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Piolax Inc
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 封緘対象物を取り外す場合には、封緘具の一
方の部品である蓋部材の一部に小さな力を加えるだけで
容易に取外すことが出来、同時に、不正行為を未然に防
止しうる封緘具を提供すること。 【解決手段】 収納部材1は、固定用部材の頭部を収納
可能に形成され、挿入孔7と、嵌挿孔9とが形成され、
嵌挿孔内には係合用フック10が設けられ、蓋部材2の
側面には、係合用フックに係合しうる略錨形状の弾性脚
部21と、突起部25が形成され、弾性脚部と、突起部
との間には、脆弱部26、27が形成され、封緘対象物
に収納部材を介して固定用部材を固定し、蓋部材を収納
部材に嵌着して、弾性脚部を、係合用フックに係合させ
ることにより、固定用部材の頭部を封緘し、封緘対象物
の取外しの際には、蓋部材の突起部を脆弱部の位置で折
ることにより、弾性脚部を本体部から分離させ、固定用
部材を取り外し可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の電
子制御装置等の封緘対象物を固定するボルト等の固定用
部材を封緘するための封緘具である。
【0002】
【従来の技術】最近の車両では、エンジン系統や、サス
ペンション機構あるいはブレーキ機構等を、電子制御装
置によりコントロールするのが一般的になっている。例
えば、エンジン系統を例にとると、電子制御燃料噴射装
置が設けられる例が多く、この電子制御燃料噴射装置を
電子制御するためのコントロールユニットが車体の所定
位置に設置されている。このコントロールユニットは、
車体側にボルト固定されているが、このボルトを勝手に
外して、コントロールユニットを車体側から取外し、こ
のコントロールユニット内に装備されているROM部品
を交換して、車両の最高速度の制御設定を不正に改造す
るというような不正行為が発生している。
【0003】そこで、このような不正行為を防止するた
めに、コントロールユニットを車体側に固定している前
記ボルトの頭部を外部から完全に封緘する封緘具が必要
となっている。
【0004】従来から使用されているこの種の封緘具と
しては、実開平6−82669号公報記載のもの、特公
平8−3329号公報記載のもの、実開平1−1001
65号公報記載のもの、特開平7−145808号公報
記載のもの等がある。これらの封緘具は、主として積算
電力量計等の封印ねじの封緘を目的としたものではある
が、勿論、上記したコントロールユニットの固定用ボル
トの頭部を封緘する目的にも適用可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の封緘具は、定期点検時とか、故障時のように、前記コ
ントロールユニット等を取り外さねばならない正当な理
由がある場合等において、封緘具の分解作業性が十分に
考慮されていなかった。即ち、分解時には蓋本体を引き
ちぎる必要があるので、ペンチのような工具が必要とな
り、あるいは、分解に大きな力を必要とするといった問
題があった。
【0006】本発明は、このような従来例の課題を解決
し、封緘対象物を取り外す必要性がある場合には、封緘
具の一方の部品である蓋部材の一部に小さな力を加える
だけで容易に取外すことが出来、同時に、上記した不正
行為を未然に防止しうる封緘具を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、封緘対象物の固定用部材の頭部を封緘す
るための封緘具であって、収納部材と、蓋部材とからな
り、収納部材は、前記固定用部材の頭部を収納可能な大
きさに形成され、この収納部材には、前記固定用部材の
軸部が挿入可能な固定用部材軸部の挿入孔と、この挿入
孔に平行した少なくとも一個以上の嵌挿孔とが、各々縦
方向に形成され、前記嵌挿孔内には、係合用フックが設
けられており、前記蓋部材は、本体部と、弾性脚部とを
備え、前記本体部の側面には、前記嵌挿孔の形成位置に
対応して設けられ前記係合用フックに弾性的に係合しう
る略錨形状の前記弾性脚部が、前記縦方向に形成され、
該弾性脚部の係合側と反対側には、突起部が形成され、
弾性脚部と、突起部との間には、脆弱部が形成されてお
り、前記収納部材の前記挿入孔に、前記固定用部材の軸
部を挿通して、前記封緘対象物に収納部材を介して固定
用部材を固定し、前記蓋部材を前記収納部材に嵌着し
て、固定用部材の頭部を被覆するとともに、前記弾性脚
部を、前記嵌挿孔に嵌挿して、前記係合用フックに係合
させることにより、蓋部材を収納部材に固定して、前記
固定用部材の頭部を封緘し、封緘対象物の取外しの際に
は、前記蓋部材の前記突起部を前記脆弱部の位置で折る
ことにより、前記弾性脚部を前記本体部から分離させ、
前記固定用部材を取り外すことができるようにしたこと
を特徴としている。
【0008】なお、前記蓋部材の突起部は、間に前記本
体部をはさんで、互いに対向する位置で、かつ当該本体
部よりも上方に突出して配設されている構成とするの
が、取外し時の作業性の観点から望ましい。
【0009】また、前記弾性脚部には、脚部本体が設け
られており、前記収納部材に前記蓋部材を嵌着した封緘
状態で、脚部本体が前記嵌挿孔に嵌着して、この嵌挿孔
を塞いだ状態となるように寸法設定がなされている構成
とするのが、不正行為の防止の観点から望ましい。
【0010】また、前記収納部材の略筒状の側壁部は、
封緘時に、前記固定用部材の頭部を覆うことが可能な高
さ寸法に設定されている構成とするのが、不正行為の防
止の観点から望ましい。
【0011】また、前記脆弱部は、前記突起部を折る際
に、該突起部と前記弾性脚部とを分離する第1切欠部
と、突起部と前記本体部とを分離する第2切欠部とから
なる構成とするのが、封緘対象物の取外しの際の作業性
の観点から望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
説明する。図1乃至図13は、本発明の好適な実施形態
を例示するものであり、本実施形態に係る封緘具は、封
緘対象物の固定用部材としての、固定用ボルトの頭部を
封緘するためのものである。本実施形態に係る封緘具
は、図1乃至図5に示す収納部材1と、図6乃至図10
に示す蓋部材2との二部品から構成されている。なお、
収納部材1及び蓋部材2は、全体が合成樹脂製で、射出
成形により一体成形されている。
【0013】収納部材1は、図11及び図12に示す固
定用ボルト3の頭部3aを収納可能な大きさを有する、
略角筒状の有底箱形に形成されている。この収納部材1
は、底部5と、側壁部6とを備えている。底部5は、図
1及び図4に示すように、平面的には矩形で、平滑面に
成形されている。底部5には、その中心位置に、固定用
ボルト3の軸部3bが挿入可能な大きさの挿入孔7が縦
方向に形成されている。
【0014】側壁部6は、図1乃至図4に示すように、
底部5の周縁をそのまま縦方向に所定寸法分だけ立ち上
げた角筒状の第1側壁部6aと、この第1側壁部6aの
上端を外方に直角に折曲して所定寸法分だけ延設し、再
び縦方向に略角筒状をなして所定寸法分だけ立ち上げた
第2側壁部6bとからなる。なお、底部5と、第1側壁
部6aとは、図11び図12に示すように、封緘対象物
40に形成された嵌合穴41に嵌着しうるように寸法設
定がなされている。
【0015】また、側壁部6の高さ寸法、即ち、底部5
の上面から第2側壁部6bの上端までの寸法は、後述す
る封緘時に、前記固定用ボルト3の頭部3aをほぼ完全
に覆うことが可能な寸法に設定されている。
【0016】4面の第2側壁部6bの内、対向する2面
の第2側壁部6bからは、図1、図2及び図4に示すよ
うに、略角形筒状に形成された一対の組付部8、8が突
出成形されている。この一対の組付部8には、各々、上
記挿入孔7に平行した嵌挿孔9が、上記縦方向に形成さ
れている。
【0017】この一対の嵌挿孔9内には、図3乃至図5
に示すように、各々一対の係合用フック10が形成され
ている。また、各嵌挿孔9の入口側は、図示の如く四面
の壁が次第に狭まるように、テーパー状に形成されてお
り、後述する弾性脚部の嵌挿時のガイドの役割を果たし
得るようになっている。
【0018】蓋部材2は、図6乃至図10に示すよう
に、本体部20と、一対の弾性脚部21と、一対の突起
部25とを備えている。本体部20は、図11及び図1
2に示すように、封緘時に収納部材1の外周面に嵌着し
うる大きさで、略角筒状に形成されている。
【0019】本体部20の側面部20aは、上記収納部
材1の一対の嵌挿孔9、9の形成位置に対応した位置
が、図8及び図9に示すように切り欠かれて成形されて
おり、この側面部20aの切り欠かれた部分に、一対の
弾性脚部21、21が、前記嵌挿孔9の形成方向と同一
方向、即ち、上記縦方向に突出形成されている。
【0020】弾性脚部21は、脚部本体22と一対の脚
片23とからなる略錨形状に形成されいる。一対の脚片
23は、嵌挿孔9内の上記一対の係合用フック10に各
々弾性的に係合して、蓋部材2を収納部材1に固定しう
るように構成されている。
【0021】一対の弾性脚部21の係合側(脚片23の
形成側)と反対側(脚部本体22側)には、各々突起部
25が形成されている。この一対の突起部25、25
は、間に本体部20をはさんで、互いに対向する位置
で、かつ当該本体部20よりも上方に突出して配設され
ている。そして、各弾性脚部21と、これに対応する各
突起部25との間には、脆弱部としての第1切欠部26
及び第2切欠部27が、各々形成されている。
【0022】即ち、図10に示すように、弾性脚部21
の脚部本体22と突起部25とは、第1切欠部26を介
して一体に成形されており、また、本体部20と突起部
25とは、第2切欠部27を介して一体に成形されてい
る。そして、後述する封緘対象物の取外しの際には、こ
の第1切欠部26の位置が折れて、弾性脚部21の脚部
本体22と突起部25とが分離し、また第2切欠部27
の位置が折れて、本体部20と突起部25とが分離しう
るようになっている。よって、この分離作業が円滑に行
い得るように、第1切欠部26及び第2切欠部27の位
置の厚みは、封緘作業中に折れない程度の強度を有し
て、極力薄く成形されている。
【0023】なお、図11及び図12に示すように、収
納部材1に蓋部材2を嵌着した時点で、一対の弾性脚部
21が、対応する嵌挿孔9内の係合用フック10に丁度
係合するように寸法設定されている。また、収納部材1
に蓋部材2を組み付けた時点で、弾性脚部21の脚部本
体22が嵌挿孔9に嵌着して、この嵌挿孔9を完全に塞
いだ状態となるように、脚部本体22と、嵌挿孔9との
間の寸法設定がなされている。
【0024】なお、収納部材1と、蓋部材2とは、組付
時に1セットにして用意されるようになっており、図示
は省略するが、収納部材1と蓋部材2には、同一番号が
あらかじめ刻印されており、製品管理を容易にすると同
時に、後述する不正行為を防止可能になっている。
【0025】次に、上記構成からなる本実施形態に係る
封緘具の組付手順につき、図11及び図12を参照して
説明する。組付けに際しては、まず、図示の如く、収納
部材1の底部5と、第1側壁部6aとを、封緘対象物4
0に形成された嵌合穴41に嵌着する。
【0026】次に、収納部材1の挿入孔7に、固定用ボ
ルト3の軸部3bを挿通して、封緘対象物40にあらか
じめ形成されたボルト固定用の取付孔42に、固定用ボ
ルト3の軸部3bを挿入し、固定用ボルト3の雄ねじ部
3cを対応位置の取付孔42に形成された雌ねじ部に螺
合して、締付け固定する。固定用ボルト3の締付け後に
は、収納部材1の側壁部6(第2側壁部6b)が、固定
用ボルト3の頭部3aを覆った状態となる。
【0027】このようにして、収納部材1を介して固定
用ボルト3を封緘対象物40に固定した後に、蓋部材2
を図示の如く、収納部材1に嵌着する。蓋部材2の嵌着
後には、上記した収納部材1の側壁部6の他に、その外
側位置で、本体部20の側面部20aが、固定用ボルト
3の頭部3aを二重に覆った状態となる。
【0028】また、この時点で、一対の弾性脚部21、
21が、それぞれ対応する位置の嵌挿孔9内に嵌挿さ
れ、各一対の脚片23、23が弾性変形することによ
り、係合用フック10の位置まで挿入され、係合用フッ
ク10を通過後には、一対の脚片23、23が再び元形
状に弾性復帰するため、この一対の脚片23、23が、
係合用フック10に強固に係合する。また、各嵌挿孔9
の入口側は、上記の如く四面の壁が次第に狭まるよう
に、テーパー状に形成されているため、弾性脚部21の
嵌挿時のガイドの役割を果たして、嵌挿作業を円滑に行
うことができる。
【0029】さらに、弾性脚部21の脚部本体22が嵌
挿孔9に嵌着して、この嵌挿孔9を完全に塞いだ状態と
なる。これにより、蓋部材2を収納部材1に固定して、
固定用ボルト3の頭部3aを完全に封緘することができ
る。
【0030】一方、封緘対象物40を取外す必要性が生
じた場合には、図13に示すように、蓋部材2の一対の
突起部25、25を摘んで、図中矢線で示すように、こ
の一対の突起部25、25に力を加えれば、脆弱部とな
っている第1切欠部26の位置が折れて、弾性脚部21
の脚部本体22と突起部25とが分離し、また第2切欠
部27の位置が折れて、本体部20と突起部25とが分
離する。よって、蓋部材2は、本体部20と、一対の弾
性脚部21、21と、一対の突起部25、25の5つ
に、ばらばらに分解され、弾性脚部21と収納部材1の
係合用フック10との係合状態が解除されるため、蓋部
材2の本体部20を上方に持ち上げれば、容易に、蓋部
材2を収納部材1から取り外すことができる。
【0031】従って、固定用ボルト3の頭部3aを露出
させた状態とすることができ、固定用ボルト3の頭部3
aを解除方向に回して、固定用ボルト3を封緘対象物4
0から取り外せば、封緘対象物40を取り出すことがで
き、定期点検や故障時の修理を行うことができる。
【0032】なお、本実施形態では、基本的には図13
に実線(イ)で示すように、封緘対象物40の表面が平
面状の場合を想定している。但し、一対の突起部25、
25は、間に本体部20をはさんで、互いに対向する位
置で、かつ当該本体部20よりも上方に突出して配設さ
れているため、図13に仮想線(ロ)で示すように、封
緘対象物40側に段差があっても、作業者は、手を図中
Eで示すようにして一対の突起部25、25をつまむだ
けで本体部20と突起部25とを分離することができ、
取外し作業が容易となる。さらに、図13に仮想線
(ハ)で示すように、封緘具が封緘対象物40側の手の
届きにくい奥部に配設される設計例であっても、作業者
は、手を図中Fで示すようにして一対の突起部25、2
5をつまむだけで本体部20と突起部25とを分離する
ことができ、この場合でも取外し作業は容易となる。
【0033】このように、本実施形態では、収納部材1
に損傷を与えることなく、固定用ボルト3を取り外すこ
とができ、定期点検後や故障時の修理後に、再び、封緘
対象物40を固定用ボルト3で締付け固定して、封緘す
る際に、収納部材1は、再使用することができ、蓋部材
2のみを新しいものに取り替えれば良い。なお、この取
り替える蓋部材2にも、再使用する収納部材1に刻印さ
れた番号と同一番号を刻印しておけば、封緘前と同様の
状態で、再度封緘対象物40を封緘することができる。
【0034】また、封緘対象物40としてのコントロー
ルユニットの封緘用に本実施形態に係る封緘具を適用し
た場合には、固定用ボルト3を勝手に外して、コントロ
ールユニットを車体側から取外し、このコントロールユ
ニット内に装備されているROM部品を交換して、車両
の最高速度の制御設定を不正に改造するというような不
正行為を未然に防止することができる。
【0035】即ち、上記した如く収納部材1に蓋部材2
を組み付けた後は、弾性脚部21の脚部本体22が嵌挿
孔9に嵌着して、この嵌挿孔9を完全に塞いだ状態とな
っているため、嵌挿孔9内の係合用フック10に強固に
係合している弾性脚部21を外部から係合解除すること
は不可能である。また、蓋部材2をこじ開けようとして
も、蓋部材2の嵌着後には、収納部材1の側壁部6が、
固定用ボルト3の頭部3aを覆い、さらに、側壁部6の
外部側を本体部20の側面部20aが覆った状態となっ
ているため、側壁部6内に納められた固定用ボルト頭部
3aを解除方向に回すことも不可能である。
【0036】さらに、蓋部材2の本体部20を、組付け
方向とは反対方向に無理に引っ張れば、弾性脚部21が
破壊されるか、あるいは、脆弱部としての第1切欠部2
6もしくは第2切欠部27の位置で蓋部材2が分断され
るかするため、不正行為のあったことが一目瞭然とな
る。また、蓋部材2を無理にこじ開けても、この蓋部材
2が破壊されるため、不正行為のあったことが、直ちに
わかるようになっている。
【0037】なお、本発明に係る封緘具は、上記した電
子制御燃料噴射装置の電子制御用のコントロールユニッ
ト以外にも、例えば、積算電力量計等の封緘ボルトの封
緘用にも適用することができる等、封緘対象物40の適
用範囲は限定されない。また、本発明に係る封緘具は、
上記実施形態で例示した、封緘対象物40の固定用ボル
トの頭部を封緘する例に限定されず、封緘対象物40の
固定用部材としては、ボルト以外にも例えば、スタッド
とナットの組み合わせや、クリップ等、種々の部材の頭
部を封緘するために適用することができる。
【0038】また、上記実施形態では、収納部材1側に
一対の嵌挿孔9を形成し、これに対応して、蓋部材2側
に一対の弾性脚部21と、一対の突起部25とを形成し
た場合を例示しており、この実施形態が、封緘対象物の
取外しの際の作業性が良好なため、最も好適な実施形態
であるが、本発明はこれに限定されず、条件によって
は、1個所の嵌挿孔9と、これに対応する、1個所の弾
性脚部21と、突起部25とが形成された実施形態とす
ることもでき、さらに、嵌挿孔9と、これに対応する、
弾性脚部21と、突起部25とが3個所以上形成された
実施形態とすることも可能である。
【0039】また、上記収納部材1の側壁部6は、上記
実施形態のように第1側壁部6aと第2側壁部6bとを
段状に形成しないで、第2側壁部6bをそのまま下方に
延設して、底部5と一体に連結した円筒状に形成した構
成とすることもできる。その他にも、上記実施形態に限
定されることなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で
種々の変形例が可能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、以下の効果を
奏し得る。 (1) 固定用部材を固定し、蓋部材を収納部材に嵌着し
て、固定用部材の頭部を被覆するとともに、弾性脚部
を、嵌挿孔に嵌挿して、係合用フックに係合させるだけ
で、蓋部材を収納部材に固定して、固定用部材の頭部を
封緘することができるため、当該封緘作業を効率的に行
うことが可能となる。 (2) 固定用部材の軸部を封緘対象物の挿入孔に挿通、固
定する方向と、弾性脚部を嵌挿孔に嵌挿する方向とが同
一であるため、狭い場所に封緘対象物が収納される設計
例の場合には、封緘対象物の封緘作業及び、封緘対象物
の取外し作業を、この狭い場所でも容易に行うことがで
き、作業性が良好となる。 (3) 封緘後に封緘対象物を取外す必要性が生じた場合に
は、蓋部材の突起部をつまむだけで脆弱部の位置で折る
ことが出来、弾性脚部を本体部から分離することができ
る。これにより、収納部材と蓋部材との係合状態が解除
され、蓋部材を開けて、固定用部材を封緘対象物から取
り外せば、封緘対象物を取り出すことができ、定期点検
や故障時の修理を行うことができるため、封緘状態を解
除する際の作業性も良好となる。 (4) 収納部材に損傷を与えることなく、固定用部材を取
り外すこともでき、定期点検後や故障時の修理後に、再
び、封緘対象物を固定用部材で締付け固定して封緘する
際に、蓋部材のみを新しいものに取り替えれば良く、主
要部品である収納部材は再使用することが可能であるか
ら、合理的、かつ経済的で、コストダウンに寄与しう
る。 (5) 封緘後に、蓋部材の本体部を、組付け方向とは反対
方向に無理に引っ張れば、弾性脚部が破壊されるか、あ
るいは、脆弱部の位置で蓋部材が分断されるかするた
め、不正行為のあったことが一目瞭然となる。また、蓋
部材を無理にこじ開けても、この蓋部材が破壊され、不
正行為のあったことが、直ちに判明するため、不正行為
を未然に防止する効果と、万一、不正行為が行われた場
合でも、その証拠の立証を容易になすことが可能とな
る。 (6) 収納部材と蓋部材とに、各々同一番号をあらかじめ
刻印しておけば、蓋部材を破壊して、封緘対象物の内部
部品を取り替え、新しい蓋部材を用いて、再度、封緘対
象物を封緘するような不正行為が行われても、不正行為
のあったことが一目瞭然となり、製品管理を容易に実施
することが可能になる。請求項2記載の発明では、上記
請求項1記載の発明の効果に加え、さらに以下の効果を
奏し得る。 (7) 対向する突起部を互いに引き寄せる様に指でつまむ
だけで、脆弱部の位置で突起部を容易に折ることが出来
る。しかも、突起部は本体部よりも上方に突出している
ので、作業者は目視しなくとも突起部を指先で探り当て
ることも容易であり、手や工具の入りにくい奥部や、狭
い場所に封緘具が配設されている場合でも、取外し作業
が容易となる利点を有する。請求項3記載の発明では、
上記請求項1もしくは請求項2記載の発明の効果に加
え、さらに以下の効果を奏し得る。 (8) 封緘後は、脚部本体が嵌挿孔に嵌着して、この嵌挿
孔を塞いだ状態となり、外部から嵌挿孔内の係合用フッ
クに係合している弾性脚部を係合解除することは不可能
であるから、不正行為の防止に効果がある。請求項4記
載の発明では、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに
記載の発明の効果に加え、さらに以下の効果を奏し得
る。 (9) 蓋部材をこじ開けようとしても、蓋部材の嵌着後に
は、収納部材の側壁部が、固定用部材の頭部を覆い、さ
らに、側壁部の外部側を蓋部材が覆った状態となってい
るため、側壁部内に納められた固定用部材の頭部を外部
から視認することはできず、固定用部材を解除方向に操
作することも不可能であるため、不正行為の防止に効果
がある。請求項5記載の発明では、上記請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の発明の効果に加え、さらに以
下の効果を奏し得る。 (10)封緘対象物を取外す必要性が生じた場合には、脆弱
部となっている第1切欠部及び第2切欠部の位置が折れ
て、蓋部材は、本体部と、弾性脚部と、突起部とに、分
解されるため、弾性脚部と収納部材の係合用フックとの
係合状態が解除され、容易に、蓋部材を収納部材から取
り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る収納部材を示す平面図
である。
【図2】図1の一方の側面図である。
【図3】図1の他方の側面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る蓋部材を示す平面図で
ある。
【図7】図6の一方の側面図である。
【図8】図6の他方の側面図である。
【図9】図6のC−C線断面図である。
【図10】図6のD−D線断面図である。
【図11】収納部材に蓋部材を組み付けた状態を示す説
明図である。
【図12】収納部材に蓋部材を組み付けた状態を示す説
明図である。
【図13】封緘状態を解除する作業の説明図である。
【符号の税明】
1 収納部材 2 蓋部材 3 固定用ボルト(固定用部材) 3a 固定用ボルトの頭部 3b 固定用ボルトの軸部 3c 固定用ボルトの雄ねじ部 5 収納部材の底部 6 収納部材の側壁部 6a 第1側壁部 6b 第2側壁部 7 (固定用部材軸部の)挿入孔 8 組付部 9 嵌挿孔 10 係合用フック 20 本体部 20a 本体部の側面部 21 弾性脚部 22 脚部本体 23 脚片 25 突起部 26 第1切欠部(脆弱部) 27 第2切欠部(脆弱部) 40 封緘対象物 41 嵌合穴 42 (固定用ボルトの)取付孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】封緘対象物の固定用部材の頭部を封緘する
    ための封緘具であって、 収納部材と、蓋部材とからなり、 収納部材は、前記固定用部材の頭部を収納可能な大きさ
    に形成され、 この収納部材には、前記固定用部材の軸部が挿入可能な
    固定用部材軸部の挿入孔と、この挿入孔に平行した少な
    くとも一個以上の嵌挿孔とが、各々縦方向に形成され、 前記嵌挿孔内には、係合用フックが設けられており、 前記蓋部材は、本体部と、弾性脚部とを備え、 前記本体部の側面には、前記嵌挿孔の形成位置に対応し
    て設けられ前記係合用フックに弾性的に係合しうる略錨
    形状の前記弾性脚部が、前記縦方向に形成され、 該弾性脚部の係合側と反対側には、突起部が形成され、 弾性脚部と、突起部との間には、脆弱部が形成されてお
    り、 前記収納部材の前記挿入孔に、前記固定用部材の軸部を
    挿通して、前記封緘対象物に収納部材を介して固定用部
    材を固定し、 前記蓋部材を前記収納部材に嵌着して、固定用部材の頭
    部を被覆するとともに、前記弾性脚部を、前記嵌挿孔に
    嵌挿して、前記係合用フックに係合させることにより、
    蓋部材を収納部材に固定して、前記固定用部材の頭部を
    封緘し、 封緘対象物の取外しの際には、前記蓋部材の前記突起部
    を前記脆弱部の位置で折ることにより、前記弾性脚部を
    前記本体部から分離させ、前記固定用部材を取り外すこ
    とができるようにしたことを特徴とする封緘具。
  2. 【請求項2】前記蓋部材の突起部は、間に前記本体部を
    はさんで、互いに対向する位置で、かつ当該本体部より
    も上方に突出して配設されている請求項1記載の封緘
    具。
  3. 【請求項3】前記弾性脚部には、脚部本体が設けられて
    おり、前記収納部材に前記蓋部材を嵌着した封緘状態
    で、脚部本体が前記嵌挿孔に嵌着して、この嵌挿孔を塞
    いだ状態となるように寸法設定がなされている請求項1
    もしくは請求項2に記載の封緘具。
  4. 【請求項4】前記収納部材の略筒状の側壁部は、封緘時
    に、前記固定用部材の頭部を覆うことが可能な高さ寸法
    に設定されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の封緘具。
  5. 【請求項5】前記脆弱部は、前記突起部を折る際に、該
    突起部と前記弾性脚部とを分離する第1切欠部と、突起
    部と前記本体部とを分離する第2切欠部とからなる請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載の封緘具。
JP24116596A 1996-08-22 1996-08-22 封緘具 Pending JPH1061649A (ja)

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