JPH1061239A - 平面往復式駐車装置 - Google Patents

平面往復式駐車装置

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JPH1061239A
JPH1061239A JP21883596A JP21883596A JPH1061239A JP H1061239 A JPH1061239 A JP H1061239A JP 21883596 A JP21883596 A JP 21883596A JP 21883596 A JP21883596 A JP 21883596A JP H1061239 A JPH1061239 A JP H1061239A
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JP
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tray
storage room
storage
lift
transfer device
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JP21883596A
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Inventor
Ryozo Mori
良三 森
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Nissei Ltd
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Nissei Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車空間に突き出した柱を避けて間欠的に格
納室を設定することにより搬送路の両側に2列ずつ配列
された複数の格納室において、トレーを効率的に受け渡
しする。 【解決手段】 搬送台車1上に備えた第1のトレー受け
渡し装置11と、各リフト連絡用格納室301R、30
1L上に備えた第2のトレー受け渡し装置21R、21
Lと、各リフト連絡用格納室301R、301Lと各ト
レー縦送り用格納室302R、302Lとの間に備えた
第3のトレー受け渡し装置31R、31Lと、R、L両
サイドの各内側の列INの奥側の各格納室3間に移動可
能に備えた第4のトレー受け渡し装置41R、41Lと
によりトレー移載機構を構成し、搬送路2両側の内側の
列INの少なくとも一つにトレーなしの空格納室を設
け、各トレー受け渡し装置の単独動作または連携動作に
より、各格納室3とリフト6との間に、多様なトレー4
の中継路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横方向または縦方
向に細長い平面を効率的に利用する多層式の平面往復式
駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来の平面往復式駐車装置の構
成を示している。図7において、71は搬送台車であ
り、72はその搬送路である。73はそれぞれ搬送路7
2の両側に沿って1列に配列された格納室であり、それ
ぞれ自動車載置用のトレー74が配置されている。76
は自動車の入出庫階に連絡するリフトである。
【0003】この種の駐車装置では、自動車の入出庫に
際し、トレー74が各格納室73から搬送台車74に受
け渡しされ、搬送台車71によりリフト76まで搬送さ
れてリフト76に載せ替えられる。反対に、トレー74
がリフト76から搬送台車71に載せ替えられ、搬送台
車71により搬送されて各格納室73に受け渡しされ
る。この搬送台車71と各格納室73との間のトレー7
4の受け渡しにトレー移載装置が用いられ、搬送台車7
1上に搭載されている。
【0004】図8にトレー移載装置の一例を示してい
る。これは本願出願人が開示した特公平7−33734
号公報の発明である。このトレー移載装置は、搬送台車
71においてその幅方向の中心位置に旋回中心を設定さ
れて水平方向に旋回可能に配置され、先端が格納室73
側に所要寸法だけ突出した長さを有する旋回アーム81
と、旋回アーム81の先端に上方に向けて突設された係
合部材82と、旋回アーム81を旋回駆動する旋回駆動
装置として減速機付きの駆動モータ83とを備え、旋回
アーム81の旋回動作により、係合部材82をトレー7
4下面の長手方向に沿って取り付けられたアングル状の
ガイド部材75に係合、離脱させて、搬送台車71と各
格納室73との間でトレー74の受け渡しを行うように
なっている。
【0005】このように、この種の駐車装置では、搬送
台車71用の搬送路72と、その両側に配列され、トレ
ー74を配置された複数の格納室73とで構成され、搬
送台車71と各格納室73との間でトレー74を出し入
れするようにしているので、細長い平面を効果的に利用
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の駐車装置において、空間効率を最大限に高め、自動車
の収容台数の拡大を図るために、駐車空間に突き出した
躯体の柱を避けて、柱と柱の間にも格納室を設定するこ
とにより、搬送路の両側にそれぞれ格納室を2列ずつ配
列しようとする場合、搬送台車に搭載したトレー移載装
置と外側の列の格納室との間でトレーの受け渡しができ
ないため、外側の各格納室それぞれに、例えば固定式の
トレー移載装置など別の駆動装置を設置する必要があ
り、駐車装置全体として構造が複雑で、コスト高になる
という問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、平面往復式駐車装置において、自動車収
容台数の拡大を図るために、駐車空間に突き出した柱な
ど、躯体の一部を避け、その片側あるいは両側に格納室
を設定して搬送路両側に2列に配列した複数の格納室を
備え、搬送路の搬送台車と、搬送路の両側各列の各格納
室またはリフトとの間でトレーを効率的に受け渡しし得
るトレー移載機構を簡単な構造により構成して、自動車
の円滑な入出庫を実現するとともに、駐車装置全体とし
てコストダウンを図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の平面往復式駐車装置においては、搬送路の
両側に1列と、その外側の列には間欠的にトレーが配置
された格納室とにおいて、リフトを搬送路の一端に設置
し、リフトの両側に隣接する格納室をリフト連絡用格納
室として設定し、トレー移載機構を、搬送台車上に設置
し、搬送台車と搬送路の両側に隣接する内側の列の格納
室との間でトレーを横送りして受け渡しする第1のトレ
ー受け渡し装置と、リフト連絡用格納室に設置し、その
リフト連絡用格納室とリフトとの間でトレーを横送りし
て受け渡しする第2のトレー受け渡し装置と、第2のト
レー受け渡し装置に隣接する格納室に設置し、それと同
じ列で隣合う格納室にトレーを縦送りして受け渡しする
第3のトレー受け渡し装置と、第3のトレー受け渡し装
置に隣接する格納室から、それと同じ列の末端の格納室
までの間を往復走行する走行台車に設置され、その走行
台車と外側の列の格納室との間でトレーを横送りして受
け渡しする第4のトレー受け渡し装置とにより構成し、
搬送路の両側に隣接する内側の列の格納室のうち少なく
ても一つトレーの無い空格納室とし、各格納室とリフト
との間で第1、第2、第3および第4の各トレー受け渡
し装置を選択的に作動させてトレーの移載を行うように
したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の平面往
復式駐車装置は、リフトを搬送路の一端に設置し、リフ
トの両側に隣接する格納室をリフト連絡用格納室として
設定し、トレー移載機構を、搬送台車上に設置し、搬送
台車と搬送路の両側に隣接する内側の列の格納室との間
でトレーを横送りして受け渡しする第1のトレー受け渡
し装置と、リフト連絡用格納室に設置し、そのリフト連
絡用格納室とリフトとの間でトレーを横送りして受け渡
しする第2のトレー受け渡し装置と、第2のトレー受け
渡し装置に隣接する格納室に設置し、それと同じ列で隣
合う格納室にトレーを縦送りして受け渡しする第3のト
レー受け渡し装置と、第3のトレー受け渡し装置に隣接
する格納室から、それと同じ列の末端の格納室までの間
を往復走行する走行台車に設置され、その走行台車と外
側の列の格納室との間でトレーを横送りして受け渡しす
る第4のトレー受け渡し装置とにより構成し、搬送路の
両側に隣接する内側の列の格納室のうち少なくても一つ
トレーの無い空格納室とし、各格納室とリフトとの間で
第1、第2、第3および第4の各トレー受け渡し装置を
選択的に作動させてトレーの移載を行うようにしたもの
である。
【0010】上記構成により、駐車空間に突き出した柱
など、躯体の一部を避けて格納室を設定し、搬送路の両
側に2列に配列した複数の格納室と、リフトとの間で、
第1、第2、第3および第4の各トレー受け渡し装置を
選択的に作動することによってトレーを中継する。
【0011】本発明の請求項2に記載の平面往復式駐車
装置は、上記請求項1の構成において、第1のトレー受
け渡し装置を、搬送台車の幅方向の中央部に旋回中心を
設定して水平方向に旋回可能に配置され、先端部が内側
の格納室側に所要寸法だけ突出した長さを有する旋回ア
ームと、旋回アームの先端に設けられてトレー下面の両
側に対をなして配設されたガイド部材に係合可能な係合
部材と、旋回アームを旋回駆動する旋回駆動装置と、係
合部材または旋回アームを上下方向に変位する上下駆動
装置とにより構成し、搬送台車と搬送路に隣接する内側
の列の格納室間でトレーを受け渡し可能としたものであ
る。
【0012】本発明の請求項3に記載の平面往復式駐車
装置は、上記請求項1、2の各構成において、第2のト
レー受け渡し装置を、リフト連絡用格納室の幅方向中央
部に旋回中心を設定して水平方向に旋回可能に配置さ
れ、先端部がリフト側に所要寸法だけ突出した長さを有
する旋回アームと、旋回アームの先端に設けられてトレ
ー下面の両側に対をなして配設されたガイド部材に係合
可能な係合部材と、旋回アームを旋回駆動する旋回駆動
装置と、係合部材または旋回アームを上下方向に変位す
る上下駆動装置とにより構成し、リフトとリフト連絡用
格納室とその外側の格納室間でトレーを受け渡し可能と
したものである。
【0013】本発明の請求項4に記載の平面往復式駐車
装置は、上記請求項1、2、3の各構成において、第3
のトレー受け渡し装置を、チェーンコンベアと、チェー
ンコンベアに配設されてトレーを支持するトレー支持部
材とにより構成し、リフト連絡用格納室とその同じ列で
隣合う格納室との間でトレーを受け渡し可能としたもの
である。
【0014】本発明の請求項5に記載の平面往復式駐車
装置は、上記請求項1、2、3、4の各構成において、
第4のトレー受け渡し装置を、各格納室のトレーの下側
を通って走行可能な走行台車と、走行台車の幅方向中央
部に旋回中心を設定して水平方向に旋回可能に配置さ
れ、先端部が外側の列の格納室側に所要寸法だけ突出し
た長さを有する旋回アームと、旋回アームの先端に設け
られてトレー下面の両側に対をなして配設されたガイド
部材に係合可能な係合部材と、旋回アームを旋回駆動す
る旋回駆動装置と、係合部材または旋回アームを上下方
向に変位する上下駆動装置とにより構成し、走行台車と
外側の列の格納室との間でトレーを受け渡し可能とした
ものである。
【0015】本発明の請求項6に記載の平面往復式駐車
装置は、上記請求項5の構成において、搬送台車と走行
台車とが同期して併走するようにしたものである。
【0016】
【実施例】以下、図を用いて本発明の一実施例について
説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例における平面往復
式駐車装置の構成を示している。なお、この駐車装置は
複数の階層からなり、自動車の入出庫階を除き、各階層
にそれぞれ図1に示す構成を備える。ここで、各階層は
両側の壁面に躯体の柱が部分的に突き出している。これ
ら柱の片側または両側にそれぞれ、1つまたは2つの格
納室が設定可能であり、これらのスペースを格納室とし
て利用することにより、各階層の中央に設定する搬送路
の両側に2列ずつ、複数の格納室を備える。
【0018】図1において、2は各階層の細長い平面に
おいてその短い幅方向中間部に長手方向に向けて設定さ
れた搬送路であり、搬送路2上に一対のレール201が
敷設されている。なお、このレール201には図示しな
い搬送台車用の給電部が配設されている。1は自動車載
置用のトレー4を搬送する自走式の搬送台車であり、搬
送路2の一対のレール201上に配置され、搬送台車1
に備えた図示しない集電部とレール201の給電部との
接続により給電されて、一対のレール201上を往復走
行可能な構造になっている。3は搬送路2の両側に沿っ
て2列ずつ配列された格納室であり、それぞれ一対の横
行レール30を備え、図2(b)に示すように、横行レ
ール30の上にトレー4が配置されるようになってい
る。ここで、搬送路2を境に図1中、右側の一方のサイ
ドをRサイド、左側の他方のサイドをLサイドとし、さ
らにR、L各サイドにおいて搬送路2に隣接する内側に
一列に配置された格納室3の列を単に内側の列IN、そ
の外側で柱により間欠的に配置された格納室3の列を単
に外側の列OUTと称して区別する。なお、R、L各サ
イドにおいて、外側の列OUTの各格納室3は内側の列
INの格納室3に対して真横に設定され、それぞれの一
対の横行レール30が連続的な配置になっている。各ト
レー4はその下面の幅方向両側、所定の位置にそれぞ
れ、後述する各トレー受け渡し装置11、21R,21
L、41R,41Lの各係合部材13、23、43が係
合可能なアングル状のガイド部材5が対にして取り付け
られている。これらのガイド部材5の両端はそれぞれ、
従来例の図8に示したように、外側に向けて拡開され
て、旋回移動する各係合部材13、23、43が確実に
嵌合できる構造になっている。以下の説明では、各トレ
ー4下面において、搬送路2側に近い方に位置するガイ
ド部材5を第1のガイド部材51と、その反対側に位置
するガイド部材5を第2のガイド部材52と称して区別
する。6は各格納階層と自動車の入出庫階とを連絡する
リフトであり、7はその昇降路であり、搬送路2の一端
部に設置されている。ここで、リフト6の両側に隣接す
る各格納室3はリフト連絡用格納室301R、301L
として設定され、さらに、このリフト連絡用格納室30
1R、301Lと同じ内側の列INで隣合う格納室3が
トレー縦送り用格納室302R、302Lとして設定さ
れている。なお、この駐車装置では、Rサイドのリフト
連絡用格納室301R、トレー縦送り用格納室302R
をそれぞれ出庫用として用い、Lサイドのリフト連絡用
格納室301L、トレー縦送り用格納室302Lをそれ
ぞれ入庫用として用いている。
【0019】搬送台車1に、搬送台車1と、R、L各サ
イドの各内側の列INの各格納室3との間でトレー4を
受け渡しする第1のトレー受け渡し装置11が搭載され
ている。この第1のトレー受け渡し装置11は、旋回ア
ーム12と、旋回アーム12の係合部材13と、旋回ア
ームの旋回駆動装置14と、係合部材13の上下駆動装
置16とにより構成されている。なお、20はトレーロ
ック装置であり、搬送台車1上に載せたトレー4を固定
するものである。
【0020】旋回アーム12は、その旋回中心を搬送台
車1の幅方向中央の所定位置に設定されて、水平方向に
旋回可能に配置されている。ここで、旋回アーム12
は、旋回動作に際して、その先端が各内側の列INの各
格納室3側に所要寸法だけ突出した長さを有している。
【0021】旋回アーム12の係合部材13は、図3に
示すように、ローラ131とその支軸132とからな
り、支軸132が旋回アーム12の先端上面に挿通穴1
2aを通じて挿通され、上下駆動装置16に上下動可能
に連結されている。ここで、係合部材13のローラ13
1はその下部から上部に向けて直径を漸次縮小したテー
パ状に形成され、全体として円錐台状をなす。
【0022】旋回アーム12の旋回駆動装置14は、直
結型サーボモータであり、図3に示すように、その回転
軸15に旋回アーム12が取り付けられて、旋回アーム
12の旋回動作においてパルス信号により旋回アーム1
2の旋回停止位置が制御されるようになっている。
【0023】係合部材13の上下駆動装置16は、図3
に示すように、リニアヘッドモータなどの駆動モータ1
61と、この駆動モータ161により上下方向に駆動さ
れる駆動軸162とを備え、旋回アーム12の先端で係
合部材13の下側に装着され、係合部材13の支軸13
2と駆動軸162とが連結されている。なお、図3中、
17は駆動モータ161に接続された電源用のコードで
あり、旋回アーム12に沿って旋回アーム12の枢支側
裏面部で集電子18に接続されている。この集電子18
は旋回駆動装置の直結型サーボモータ14の上部に設け
られた給電子19を介して電源に接続されている。この
ような集電子18と給電子19との接続構造により、旋
回アーム12の旋回動作を妨げないようになっている。
この係合部材13の上下駆動装置16はまた、リニアヘ
ッドモータに代えて、電動シリンダやソレノイドを利用
して構成することができる。
【0024】また、上下駆動装置16を、係合部材13
を上下動させる手段に代えて、旋回アーム12全体を上
下動させる手段により構成し、旋回駆動装置14側に設
けてもよい。この場合、係合部材13の支軸132を固
定する。そして、係合部材13を上下動させる駆動モー
タ161や、集電子18側から電源につなぐコード17
等は不要となる。
【0025】各リフト連絡用格納室301R、301L
に、リフト6と各リフト連絡用格納室301R、301
Lとその外側の格納室3との間でトレー4を受け渡しす
る第2のトレー受け渡し装置21R、21Lが固定され
ている。ここで、Rサイドの第2のトレー受け渡し装置
21Rを出庫用とし、Lサイドの第2のトレー受け渡し
装置21Lを入庫用としている。これら第2のトレー受
け渡し装置21R、21Lは、第1のトレー受け渡し装
置11と基本的に同様に、旋回アーム22と、旋回アー
ム22の係合部材23と、旋回アーム22の旋回駆動装
置24と、旋回アーム22の上下駆動装置26とにより
構成されている。すなわち、旋回アーム22は、その旋
回中心をリフト連絡用格納室301Rの幅方向中央の所
定位置に設定されて、水平方向に旋回可能に配置されて
いる。ここで、旋回アーム22は、旋回動作に際して、
その先端が昇降路7側に所要寸法だけ突出した長さを有
している。旋回アーム22の係合部材23は、特に図示
しないが、円錐台状のローラとその支軸とからなり、第
1のトレー受け渡し装置11と異なり、支軸が旋回アー
ム22の先端に固定されている。旋回アーム22の旋回
駆動装置24にあっては減速機付きの駆動モータを用い
ている。旋回アーム22の上下駆動装置26は、図3に
参考として示したように、旋回駆動装置24側に備えら
れている。なお、旋回アーム22の上下駆動装置26
を、第1のトレー受け渡し装置11と同様に、係合部材
23の上下駆動装置に代えてもよい。
【0026】各リフト連絡用格納室301R、301L
と、各トレー縦送り用格納室302R、302Lとの間
にそれぞれ、その両者間でトレー4を受け渡しする第3
のトレー受け渡し装置31R、31Lが設置されてい
る。この第3のトレー受け渡し装置31R、31Lは、
図2(a)に示すように、両者の各格納室301Rと3
02R、301Lと302Lの間を跨いで設置されたチ
ェーンコンベア32と、チェーンコンベア32上に配設
されて各トレー4を支持可能なトレー支持枠33とによ
り構成されている。なお、34はチェーンコンベア32
の周回移動を案内してその弛みを防止するチェーンガイ
ドである。
【0027】R、L各サイドの各内側の列INにおい
て、各トレー縦送り用格納室302R、302Lおよび
各リフト連絡用格納室301R、301Lを除いて、奥
側末端までの各格納室(以下、奥側他の格納室とい
う。)3間に、内側の列INの各格納室3と外側の列O
UTの各格納室3との間でトレー4を受け渡しする第4
のトレー受け渡し装置41R、41Lが配置されてい
る。この第4のトレー受け渡し装置41R、41Lは、
内側の列INの奥側他の格納室3間を、図2(a)に示
すように、その横行レール30の下側に敷設された走行
台車用レール411を走行可能な台車構造に構成され、
走行台車412と、第2のトレー受け渡し装置21R、
21Lと基本的に同様に、走行台車412の幅方向中央
の所定位置に旋回中心を設定して水平方向に旋回可能に
配置され、その先端が外側の列OUTの格納室3側に所
要寸法だけ突出した長さを有する旋回アーム42と、旋
回アーム42の先端に固定された係合部材43と、旋回
アーム42を旋回駆動する旋回駆動装置44と、旋回駆
動装置44側に配設されて旋回アーム42を上下駆動す
る上下駆動装置46(図3参照)とを備えている。この
第4のトレー受け渡し装置41R、41Lでは、トレー
4の下面側を走行するため、走行時にトレー4と旋回ア
ーム42が干渉しないように、旋回アーム42全体を上
下動させるようにしてある。搬送台車1、走行台車41
2は共に単独で走行可能であるが、ここでは両者が同期
して併走するようになっている。
【0028】この駐車装置の運用上、各階層において、
各受け渡し装置11、21R,21L、31R,31
L、41R,41Lの動作上、搬送路2のR、L両サイ
ドの内側の列INの格納室3のうち、少なくともその一
つにトレーなしの空格納室を設定する。
【0029】次に、この平面往復式駐車装置の第1、第
2、第3、第4のトレー受け渡し装置11、21R,2
1L、31R,31L、41R,41Lの基本動作につ
いて、主として図1を用い、必要に応じて図3、図4、
図5を参照しながら説明する。
【0030】第1のトレー受け渡し装置11は、搬送路
2上において、トレー4をRサイドまたはLサイドの内
側の列INよりトレー4を搬送台車1上に引き出してか
ら、トレー4を引き出し先と同じ列へ送り出す第1のト
レー受け渡し動作と、トレー4を引き出し先とは反対側
の列へ送り出す第2のトレー受け渡し動作とを取り得
る。すなわち、まず、サーボモータ14の作動によりそ
の回転軸15が回転し、旋回アーム12が搬送路2と平
行な初期停止位置からRサイドまたはLサイドの内側の
列INの格納室3に向けて旋回していく。旋回アーム1
2の先端がその格納室3内に入り、旋回アーム12全体
が格納室3の配列方向に対して直角の位置まで旋回され
ると、係合部材13がその格納室3上のトレー4の下面
第1のガイド部材51の一端に入り込む。図4に示すよ
うに、係合部材13がその第1のガイド部材51に沿っ
て移動し、旋回アーム12の旋回とともにトレー4を旋
回アーム12の旋回方向に引き出し、搬送台車1上に引
き込んでいく。旋回アーム12がトレー4の長手方向に
対して平行な位置まで旋回したところで、係合部材13
はトレー4の第1のガイド部材51の終端近くに達し、
そこから旋回アーム12の旋回に伴い、係合部材13が
第1のガイド部材51上を戻る方向に移動する。このよ
うにして、旋回アーム12が所定の旋回角度まで移動し
たところで停止され、トレー4が搬送台車1上に完全に
移し替えられる。なお、トレー4はトレーロック装置2
0によりロックされ、この状態が固定される。そして、
トレー4の搬送先で、次のようなトレー送り出し動作が
行われる。
【0031】搬送先がトレー4の引き出し先と同じサイ
ドの場合、旋回アーム12の戻す方向への旋回によりト
レー4を送り出し、搬送先の格納室3上に受け渡しす
る。以下の説明では、このようにトレー4を引き出し先
と同じサイドへトレー4を送り出す一連の動作を第1の
トレー受け渡し動作という。
【0032】搬送先がトレー4の引き出し先と異なるサ
イドの場合、トレー4を搬送台車1上に載せた後、第1
のトレー受け渡し装置11において係合部材13の上下
駆動装置16が作動を開始する。すなわち、図3に示す
ように、駆動モータ161の作動により、駆動軸162
が下方向に移動し、駆動軸162に連結された係合部材
13の支軸132が旋回アーム12の下面側に下降して
いく。この支軸132の下降によりローラ131が下方
向へ、旋回アーム12の上面位置まで下がって、第1の
ガイド部材51との係合が解除され、駆動モータ161
の作動が停止される。このようにして係合部材13とト
レー4との係合が外れると、今度はサーボモータ14の
作動により旋回アーム12がトレー4の引き込み時とは
反対の方向に向けて旋回され、ローラ131と他方の第
2のガイド部材52と交差したところで旋回を停止され
る。そして、再び上下駆動装置16の駆動モータ161
の作動により、駆動軸162を上方向に移動して、係合
部材13の支軸132を旋回アーム12の上面上に上昇
させ、ローラ131を第2のガイド部材52に下方から
挿入し、係合する。このとき、ローラ131が円錐台
状、すなわち下部から上部に向けて漸次縮径するテーパ
状であるから、旋回アーム12の停止位置と第2のガイ
ド部材52直下の位置とに多少のずれが生じていても、
係合部材13と第2のガイド部材52とのスムーズな係
合が得られる。
【0033】このように係合部材13が第1のガイド部
材51から第2のガイド部材52へ係合を切り替えられ
ると、続いて、トレー4のロックが解除され、第1のト
レー受け渡し装置11において、サーボモータ14の作
動により旋回アーム12が搬送先の格納室3に向けて旋
回し、旋回アーム12の旋回とともに係合部材13が第
2のガイド部材52に沿って移動しながら、旋回アーム
12の旋回方向に向けてトレー4を送り、搬送台車1か
ら格納室3に向けて送り出していく。旋回アーム12が
トレー4の長手方向に対して平行な位置まで旋回したと
ころで、係合部材13は第2のガイド部材52の終端近
くに達し、そこから旋回アーム12の旋回に伴い、係合
部材13がガイド部材52上を戻る方向に移動する。図
5に示すように、旋回アーム12がトレー4を送り出し
ていき、旋回アーム12が所定の旋回角度まで旋回した
ところで、トレー4が格納室3上に完全に移し替えられ
る。同時に係合部材13がトレー4の第2のガイド部材
52から外れ、旋回アーム12は搬送台車1上の初期の
停止位置まで旋回して停止される。以下の説明では、こ
のようにトレー4を引き出し先とは反対のサイドへトレ
ー4を送り出す一連の動作を第2のトレー受け渡し動作
という。
【0034】第2のトレー受け渡し装置21R、21L
はそれぞれ、リフト6と、リフト連絡用格納室301
R、301Lと、その外側の格納室3との間で第1、第
2のトレー受け渡し動作を取り得る。Rサイドの第2の
トレー受け渡し装置21Rでは、出庫用として、主にリ
フト連絡用格納室301Rにおいてトレー4をリフト6
へ送り出す第1のトレー受け渡し動作を行う。すなわ
ち、リフト連絡用格納室301Rにおいて係合部材23
がトレー4の第2のガイド部材52に係合され、旋回ア
ーム22の旋回駆動装置24の作動により、旋回アーム
22が昇降路7側に向けて旋回され、旋回アーム22が
昇降路7の長手方向に対して直角の位置まで旋回される
と、トレー4がリフト6上に完全に移し替えられ、その
直後に係合部材23が第2のガイド部材52から離脱
し、係合が解除される。なお、リフト連絡用格納室30
1Rの外側の格納室3からトレー4をリフト6へ送り出
す場合は、第2のトレー受け渡し装置21Rにおいて、
その第1のトレー受け渡し動作によりその外側の格納室
3からリフト連絡用格納室301Rへトレー4を受け渡
し、続いて第2のトレー受け渡し動作によりリフト連絡
用格納室301Rからトレー4をリフト6へ受け渡しす
る。
【0035】Lサイドの第2のトレー受け渡し装置21
Lでは、入庫用として、主にリフト連絡用格納室301
Lにおいて、トレー4をリフト6から引き出す第1のト
レー受け渡し動作を行う。具体的には上記動作と逆にな
る。なお、リフト6から連絡用格納室301Lの外側の
格納室3へトレー4を送り出す場合は、第2のトレー受
け渡し装置21Lにおいて、その第1のトレー受け渡し
動作によりリフト6からリフト連絡用格納室301Lへ
トレー4を受け渡し、続いて第2のトレー受け渡し動作
によりリフト連絡用格納室301Lからその外側の格納
室3へトレー4を受け渡しする。
【0036】第3のトレー受け渡し装置31R、31L
はそれぞれ、リフト連絡用格納室301R、301Lと
トレー縦送り用格納室302R、302Lとの間でトレ
ー4の縦送り動作を取り得る。Rサイドの第3のトレー
受け渡し装置31Rでは、出庫用として、主にRサイド
において、そのチェーンコンベア32の循環運転により
トレー支持枠33がトレー縦送り用格納室302Rから
リフト連絡用格納室301Rに向けて回転し、トレー支
持枠33上に載せたトレー4をトレー縦送り用格納室3
02Rからリフト連絡用格納室301Rへ縦送りする。
Lサイドの第3のトレー受け渡し装置31Lでは、入庫
用として、主にLサイドにおいて、上記と逆の動作を行
い、トレー4をリフト連絡用格納室301Lからトレー
縦送り用格納室302Lへ縦送りする。
【0037】第4のトレー受け渡し装置41R,41L
はそれぞれ、Rサイド、Lサイドにおいて、内側の列I
Nで奥側他の格納室3間の横行レール30の下側に配置
された走行台車用レール411を走行し、トレー4を第
1のトレー受け渡し動作により、外側の列OUTから内
側の列INへ、または内側の列INから外側の列OUT
へ受け渡しする動作を取り得る。すなわち、第4のトレ
ー受け渡し装置41R、41Lは共に、内側の列INの
奥側他の格納室3間を、旋回アーム42がその上下駆動
装置46により下降され、旋回アーム42および係合部
材43が各格納室3の横行レール30やその上のトレー
4に干渉しないレベルまで下げられて走行する。各格納
室3に停止すると、上下駆動装置46により旋回アーム
42をトレー4のガイド部材5に係合可能な旋回レベル
まで上昇される。続いて、旋回駆動装置44の作動によ
る旋回アーム42の旋回により、第1のトレー受け渡し
動作が行われ、外側の列OUTの格納室3上のトレー4
にあっては内側の列INへ引き出され、反対に内側の列
INの格納室3上のトレー4にあっては外側の列OUT
へ送り出される。
【0038】次に、上記各受け渡し装置11、21R,
21L、31R,31L、41R,41Lの基本動作に
基づく平面往復式駐車装置全体の動作例について、主と
して図1を用い、必要に応じて他の図を参照しながら説
明する。
【0039】自動車の入庫または出庫に際して、図1
中、Rサイド、外側の列OUTの奥(図1の上側)に位
置する格納室3(以下、指定先の格納室3という。)上
のトレー4を取り出し、リフト6へ載せるまでの一連の
受け渡し動作についてに説明する。
【0040】図1において、搬送台車1が搬送路2を、
Rサイドの走行台車412が内側の列INを、両者併走
し、指定先の格納室3方向へ移動する。搬送台車1、走
行台車412がそれぞれ搬送路2、内側の列INにおい
て指定先の格納室3に対応する位置に停止する。ここ
で、その内側の列INの格納室3上にトレー4が収容さ
れている場合は、第1のトレー受け渡し装置11により
その格納室3のトレー4を搬送台車1上に引き出し、搬
送台車1で内側の列INで空の格納室3へ搬送するとと
もに、第1のトレー受け渡し装置11によりその格納室
3に送り出す。これにより、指定先の格納室3に対して
内側の格納室3を空にする。そしてまた、搬送台車1は
指定先の格納室3に対応する位置に戻る。
【0041】ここからまず、走行台車412上の第4の
トレー受け渡し装置41Rにおいて、その第1のトレー
受け渡し動作により、外側の列OUTの指定先の格納室
3上のトレー4がその内側の列INの格納室3へ移し替
えられる。続いて、搬送台車1の第1のトレー受け渡し
装置11において、その第1のトレー受け渡し動作によ
り、内側の列INの格納室3に移動されたトレー4が搬
送台車1上に引き出されて載せ替えられる。そして、ト
レー4がトレーロック装置20によりロックされ、その
状態が固定される。そして、搬送台車1上でトレー4と
第1のトレー受け渡し装置11とを係合したまま、搬送
台車1がトレー縦送り用格納室302R前へ移動する。
同時に走行台車412が併走する。両台車1、412の
移動後、搬送台車1において第1のトレー受け渡し動作
により、トレー4を搬送台車1からトレー縦送り用格納
室302R上に受け渡しする。
【0042】続いて、トレー4は第3のトレー受け渡し
装置31Rの縦送り動作により、トレー縦送り用格納室
302Rからリフト連絡用格納室301Rに受け渡しさ
れる。
【0043】続いて、リフト連絡用格納室301Rにお
いて、第2のトレー受け渡し装置21Rの第1のトレー
受け渡し動作により、トレー4がリフト6上へ移し替え
られる。
【0044】このようにRサイドの外側の列OUTの格
納室3のトレー4をリフト6へ移送する場合は、上記一
連の中継動作が行われる。内側の列INの各格納室3の
トレー4をリフト6へ移送する場合は、第4のトレー受
け渡し装置41Rの第1のトレー受け渡し動作が不要に
なる。またリフト連絡用格納室301Rとその外側の格
納室3とのトレー4の移動は、リフト連絡用格納室30
1Rの第2のトレー受け渡し装置21Rの第2のトレー
受け渡し動作により行われる。
【0045】自動車の入庫または出庫に際して、図1
中、Lサイド、外側の列OUTの奥(図1の上側)に位
置する格納室3(以下、指定先の格納室3という。)上
のトレー4を取り出し、リフト6へ載せるまでの一連の
受け渡し動作についてに説明する。
【0046】図1において、搬送台車1が搬送路2を、
Lサイドの走行台車412が内側の列INを、両者併走
し、搬送台車1、走行台車412がそれぞれ指定先の格
納室3に対応する位置に停止する。ここで、その内側の
列INの格納室3上にトレー4が収容されている場合
は、第1のトレー受け渡し装置11によりその格納室3
のトレー4を搬送台車1上に引き出し、搬送台車1で内
側の列INで空の格納室3へ搬送するとともに、第1の
トレー受け渡し装置11によりその格納室3に送り出
す。これにより、指定先の格納室3に対して内側の格納
室3を空にする。そしてまた、搬送台車1は指定先の格
納室3に対応する位置に戻る。
【0047】ここからまず、走行台車412上の第4の
トレー受け渡し装置41Lにおいて、その第1のトレー
受け渡し動作により、外側の列OUTの指定先の格納室
3上のトレー4がその内側の列INの格納室3へ移し替
えられる。
【0048】続いて、搬送台車1の第1のトレー受け渡
し装置11において、その第2のトレー受け渡し動作に
より、内側の列INの格納室3に移動されたトレー4が
搬送台車1上に引き出されて載せ替えられる。そして、
トレー4がトレーロック装置20によりロックされ、そ
の状態が固定される。そして、搬送台車1と、走行台車
412が併走によりトレー連絡用格納室302Rの前へ
移動する。この移動中、図6に示すように、第1のトレ
ー受け渡し装置11の第2のトレー受け渡し動作に基づ
く係合部材13の第1のガイド部材51から第2のガイ
ド部材52への係合切り替えが行われる。両台車1、4
12の移動後、搬送台車1において第2のトレー受け渡
し動作に基づくトレー4の送り出し動作により、トレー
4を搬送台車1からトレー縦送り用格納室302R上に
受け渡しする。
【0049】続いて、トレー4は、出庫用の第3のトレ
ー受け渡し装置31R、第4のトレー受け渡し装置41
Rの各トレー受け渡し動作により、リフト6上に載せ替
えられる。
【0050】このようにLサイドにおいて外側の列OU
Tの格納室3のトレー4をリフト6へ移送する場合は、
上記一連の中継動作が行われる。内側の列INの各格納
室3のトレー4をリフト6へ移送する場合は、第4のト
レー受け渡し装置41Lの第1のトレー受け渡し動作が
不要になる。また、リフト連絡用格納室301Lの外側
の格納室3については、第2のトレー受け渡し装置21
Lによりトレー4をリフト連絡用格納室301Lに受け
渡し、続いて第3のトレー受け渡し装置31Lによりリ
フト連絡用格納室301Lからトレー縦送り用格納室3
02Lへ移動した後、搬送台車1の第1のトレー受け渡
し装置11の第2のトレー受け渡し動作により出庫用の
トレー縦送り用格納室302Rへ受け渡しすることにな
り、その後は前述したとおりである。
【0051】自動車の入庫または出庫に際して、図1
中、トレー4をリフト6から取り出し、Lサイド、外側
の列OUTの奥に位置する格納室3(以下、指定先の格
納室3という。)へ載せるまでの一連の受け渡し動作に
ついてに説明する。
【0052】入庫用のリフト連絡用格納室301Lにお
いて、第2のトレー受け渡し装置21Lの第1のトレー
受け渡し動作により、トレー4がリフト6からリフト連
絡用格納室301Lへ引き出される。
【0053】続いて、トレー4は第3のトレー受け渡し
装置31Lのトレー受け渡し動作により、リフト連絡用
格納室301Lからトレー縦送り用格納室302Lに受
け渡しされる。
【0054】続いて、予め入庫用のトレー縦送り用格納
室302Lの前に搬送台車1が待機され、搬送台車1の
第1のトレー受け渡し装置11において、旋回アーム1
2の旋回により、トレー4がトレー縦送り用格納室30
2Lから搬送台車1上に載せ替えられる。次いで、搬送
台車1が搬送路2を、Lサイドの走行台車412が内側
の列INを、両者併走し、指定先の格納室3方向に向け
て移動する。搬送台車1、走行台車412がそれぞれ指
定先の格納室3に対応する位置に横並びに停止し、まず
搬送台車1の第1のトレー受け渡し装置11の第1のト
レー受け渡し動作により、トレー4を搬送台車1から指
定先の格納室3の内側の列INの格納室3に移し替えら
れる。次いで、走行台車412上の第4のトレー受け渡
し装置41Lにおいて、その第1のトレー受け渡し動作
により、その内側の列INの格納室3から外側の列OU
Tの指定先の格納室3へトレー4が移し替えられる。
【0055】このようにLサイドにおいて外側の列OU
Tの格納室3へトレー4を移送する場合は、上記一連の
中継動作が行われる。内側の列INの各格納室へトレー
4を移送する場合は、第4のトレー受け渡し装置41L
の第1のトレー受け渡し動作が不要になる。また、リフ
ト連絡用格納室301Lの外側の格納室3へ移し替える
場合は、リフト連絡用格納室301Lからその第2のト
レー受け渡し装置21Lの第2のトレー受け渡し動作に
より行い得る。
【0056】自動車の入庫または出庫に際して、図1
中、トレー4をリフト6から取り出し、Rサイド、外側
の列OUTの奥に位置する格納室3へ載せるまでの一連
の受け渡し動作についてに説明する。
【0057】まず、上述したように、トレー4がリフト
6から入庫用のリフト連絡用格納室301L、トレー縦
送り用格納室302Lを経て、搬送台車1上に載せ替え
られる。次いで、搬送台車1が搬送路2を、Rサイドの
走行台車412が内側の列INを、両者併走し、指定先
の格納室3方向に向けて移動する。この移動中、搬送台
車1では第1のトレー受け渡し装置11において、第2
のトレー受け渡し動作に基づいて係合部材13が第1の
ガイド部材51から第2のガイド部材52へその係合を
切り替えられる。搬送台車1、走行台車412がそれぞ
れ指定先の格納室3の位置に横並びに停止し、まず、搬
送台車1の第1のトレー受け渡し装置11の第2のトレ
ー受け渡し動作により、トレー4が搬送台車1から指定
先の格納室3の内側の列INの格納室3に送り出され
る。次いで、走行台車412上の第4のトレー受け渡し
装置41において、その第1のトレー受け渡し動作によ
り、内側の格納室3から外側の列OUTの指定先の格納
室3へトレー4が移し替えられる。
【0058】このようにRサイドにおいて外側の列OU
Tの格納室3へトレー4を移送する場合は、上記一連の
中継動作が行われる。内側の列INの各格納室3へ移送
する場合は、第4のトレー受け渡し装置41Rの第1の
トレー受け渡し動作が不要になる。また出庫用のリフト
連絡用格納室301Rの外側の格納室3へ移し替える場
合は、同様にして出庫用のトレー縦送り用格納室302
Rへ受け渡しした後、リフト連絡用格納室301Rを経
由し、そこから第2のトレー受け渡し装置21Rにより
外側の格納室3へ移し替えられる。
【0059】自動車の入庫または出庫に際して、その
他、上記各種の動作を組み合わせた動作を取り得る。例
えば、図1中に示す搬送台車1のポジションにおいて、
出庫用のトレー縦送り用格納室302R、リフト連絡用
格納室301Rを中継してトレー4をリフト6へ送り出
す動作と、リフト6から取り出されたトレー4を入庫用
のリフト連絡用格納室301L、トレー縦送り用格納室
302Lを中継して搬送台車1に移し替える動作とを連
続的に行う。このようにして、搬送台車1の第1のトレ
ー受け渡し装置11、走行台車412の第4のトレー受
け渡し装置41R,41L、さらに第2、第3のトレー
受け渡し装置21R,21L、31R,31Lの単独動
作やその全部または一部の連携動作により、搬送台車1
とリフト6との間に、また搬送台車1と各格納室3との
間に、また各格納室3とリフト6との間に、またR、L
各サイド毎の各列IN、OUT間に、またRサイドの各
格納室3とLサイドの各格納室3との間に多種多様なト
レー4の中継路を形成し、トレー4を多様な移送パター
ンにより受け渡し、搬送する。
【0060】このように上記実施例によれば、リフト6
を搬送路2の一端に設置するとともに、リフト6の両側
に隣接する各格納室3をリフト連絡用格納室301R、
301Lに、各リフト連絡用格納室301R、301L
と同じ内側の列INで隣合う他の格納室3をトレー縦送
り用格納室302R、302Lにそれぞれ設定し、トレ
ー移載機構を、搬送台車1上に備えた第1のトレー受け
渡し装置11と、各リフト連絡用格納室301R、30
1L上に備えた第2のトレー受け渡し装置21R、21
Lと、各リフト連絡用格納室301R、301Lと各ト
レー縦送り用格納室302R、302Lとの間に備えた
第3のトレー受け渡し装置31R、31Lと、Rサイ
ド、Lサイド毎に内側の列INの奥側他の格納室3間に
移動可能に備えた第4のトレー受け渡し装置41R、4
1Lとにより構成し、搬送路2両側の内側の列INに少
なくともトレーなしの空格納室を確保して、第1、第
2、第3、第4の各トレー受け渡し装置11、21R,
21L、31R,31L、41R,41Lの単独動作ま
たは連携動作により、搬送台車1とリフト6との間に、
または各格納室3とリフト6との間に、または各格納室
3間にトレー4の中継路を形成するようにしているの
で、搬送路2の両側にそれぞれ2列ずつ、内側の列IN
においては一列に、外側の列OUTにおいては柱を避け
て間欠的に設定した複数の格納室3に対してトレー4を
効率的に移送することができ、したがって、空間効率を
最大限に高め、自動車の収容台数の拡大を図るととも
に、自動車のより迅速で円滑な入出庫を実現することが
できる。
【0061】また、第1、第2、第4の各トレー受け渡
し装置11、21R,21L、41R,41Lがそれぞ
れ、旋回アーム12,22,42と、係合部材13,2
3,43と、旋回駆動装置14,24,44、上下駆動
装置16,26,46とにより構成されているので、駐
車装置全体として簡単な構造を実現し、コストの低減を
図ることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、空間効率を最大限に高め、自動車の収容台数の拡大
を図るために、駐車空間に突き出した柱など、躯体の一
部を避けて間欠的に格納室を設定することにより、搬送
路の両側に2列に配列した複数の格納室において、第
1、第2、第3、第4の各トレー受け渡し装置の単独動
作または連携動作により、搬送台車とリフトとの間に、
または各格納室とリフトとの間にトレーの中継路を形成
するようにしているので、装置全体として簡単な装置構
成でトレーを効率的に移送することができる。したがっ
て自動車の収容台数の拡大とともに自動車のより迅速で
円滑な入出庫を実現し、駐車装置全体としてコストダウ
ンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における平面往復式駐車装置
の平面図
【図2】(a)同駐車装置のR、L各サイドの内側の列
INの各部を示す側面図 (b)同駐車装置の搬送路の各部を示す側面図
【図3】同駐車装置の搬送台車に搭載した第1のトレー
受け渡し装置の側面図
【図4】同駐車装置において第1のトレー受け渡し装置
のトレー引き込みの動作例を示す平面図
【図5】同駐車装置において第1のトレー受け渡し装置
のトレー送り出しの動作例を示す平面図
【図6】同駐車装置において、搬送台車の移動中、第1
のトレー受け渡し装置の係合部材が第1のガイド部材か
ら第2のガイド部材へ係合を切り替える一連の動作を示
す平面図
【図7】従来の平面往復式駐車装置の平面図
【図8】同駐車装置に利用するトレー移載装置の平面図
【符号の説明】
1 自走式の搬送台車 2 搬送路 201 一対のレール 3 格納室 301R、301L リフト連絡用格納室 302R、302L トレー縦送り用格納室 4 自動車載置用のトレー 5 ガイド部材 51 第1のガイド部材 52 第2のガイド部材 6 リフト 7 昇降路 11 第1のトレー受け渡し装置 12 旋回アーム 12a 挿通穴 13 係合部材 131 ローラ 132 支軸 14 サーボモータ(旋回駆動装置) 15 回転軸 16 上下駆動装置 161 駆動モータ 162 駆動軸 17 電源用のコード 18 集電子 19 給電子 20 トレーロック装置 21R、21L 第2のトレー受け渡し装置 22 旋回アーム 23 係合部材 24 旋回駆動装置 26 上下駆動装置 31R、31L 第3のトレー受け渡し装置 32 チェーンコンベア 33 トレー支持枠 34 チェーンガイド 41R、41L 第4のトレー受け渡し装置 411 走行台車用レール 412 走行台車 42 旋回アーム 43 係合部材 44 旋回駆動装置 46 上下駆動装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車載置用のトレーを搬送路上を往復
    走行する搬送台車と、搬送路の両側に1列と、その外側
    の列には間欠的にトレーが配置された格納室と、入出庫
    階と格納階層との間でトレーを昇降移動させるリフト
    と、搬送台車と各格納室および各格納室の間でトレーを
    受け渡しするトレー移載機構とを備えた平面往復式駐車
    装置において、 リフトを搬送路の一端に設置し、 リフトの両側に隣接する格納室をリフト連絡用格納室と
    して設定し、 トレー移載機構を、 搬送台車上に設置し、搬送台車と搬送路の両側に隣接す
    る内側の列の格納室との間でトレーを横送りして受け渡
    しする第1のトレー受け渡し装置と、 リフト連絡用格納室に設置し、そのリフト連絡用格納室
    とリフトとの間でトレーを横送りして受け渡しする第2
    のトレー受け渡し装置と、 第2のトレー受け渡し装置に隣接する格納室に設置し、
    それと同じ列で隣合う格納室にトレーを縦送りして受け
    渡しする第3のトレー受け渡し装置と、 第3のトレー受け渡し装置に隣接する格納室から、それ
    と同じ列の末端の格納室までの間を往復走行する走行台
    車に設置され、その走行台車と外側の列の格納室との間
    でトレーを横送りして受け渡しする第4のトレー受け渡
    し装置とにより構成し、 搬送路の両側に隣接する内側の列の格納室のうち少なく
    ても一つトレーの無い空格納室とし、 各格納室とリフトとの間で第1、第2、第3および第4
    の各トレー受け渡し装置を選択的に作動させてトレーの
    移載を行うことを特徴とする平面往復式駐車装置。
  2. 【請求項2】 第1のトレー受け渡し装置を、搬送台車
    の幅方向の中央部に旋回中心を設定して水平方向に旋回
    可能に配置され、先端部が内側の格納室側に所要寸法だ
    け突出した長さを有する旋回アームと、旋回アームの先
    端に設けられてトレー下面の両側に対をなして配設され
    たガイド部材に係合可能な係合部材と、旋回アームを旋
    回駆動する旋回駆動装置と、係合部材または旋回アーム
    を上下方向に変位する上下駆動装置とにより構成し、搬
    送台車と搬送路に隣接する内側の列の格納室間でトレー
    を受け渡し可能としたことを特徴とする請求項1記載の
    平面往復式駐車装置。
  3. 【請求項3】 第2のトレー受け渡し装置を、リフト連
    絡用格納室の幅方向中央部に旋回中心を設定して水平方
    向に旋回可能に配置され、先端部がリフト側に所要寸法
    だけ突出した長さを有する旋回アームと、旋回アームの
    先端に設けられてトレー下面の両側に対をなして配設さ
    れたガイド部材に係合可能な係合部材と、旋回アームを
    旋回駆動する旋回駆動装置と、係合部材または旋回アー
    ムを上下方向に変位する上下駆動装置とにより構成し、
    リフトとリフト連絡用格納室とその外側の格納室間でト
    レーを受け渡し可能としたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の平面往復式駐車装置。
  4. 【請求項4】 第3のトレー受け渡し装置を、チェーン
    コンベアと、チェーンコンベアに配設されてトレーを支
    持するトレー支持部材とにより構成し、リフト連絡用格
    納室とその同じ列で隣合う格納室との間でトレーを受け
    渡し可能としたことを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の平面往復式駐車装置。
  5. 【請求項5】 第4のトレー受け渡し装置を、各格納室
    のトレーの下側を通って走行可能な走行台車と、走行台
    車の幅方向中央部に旋回中心を設定して水平方向に旋回
    可能に配置され、先端部が外側の列の格納室側に所要寸
    法だけ突出した長さを有する旋回アームと、旋回アーム
    の先端に設けられてトレー下面の両側に対をなして配設
    されたガイド部材に係合可能な係合部材と、旋回アーム
    を旋回駆動する旋回駆動装置と、係合部材または旋回ア
    ームを上下方向に変位する上下駆動装置とにより構成
    し、走行台車と外側の列の格納室との間でトレーを受け
    渡し可能としたことを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載の平面往復式駐車装置。
  6. 【請求項6】 搬送台車と走行台車とが同期して併走す
    ることを特徴とする請求項5記載の平面往復式駐車装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102943581A (zh) * 2012-12-03 2013-02-27 李正才 悬架式汽车车库
CN108952265A (zh) * 2018-07-13 2018-12-07 许卫军 双向进出垂直循环车库

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CN102943581A (zh) * 2012-12-03 2013-02-27 李正才 悬架式汽车车库
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